JP2003324908A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2003324908A
JP2003324908A JP2002129974A JP2002129974A JP2003324908A JP 2003324908 A JP2003324908 A JP 2003324908A JP 2002129974 A JP2002129974 A JP 2002129974A JP 2002129974 A JP2002129974 A JP 2002129974A JP 2003324908 A JP2003324908 A JP 2003324908A
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Japan
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bracket
brush holder
motor
brush
opening
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Application number
JP2002129974A
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English (en)
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Shuji Uehara
修二 上原
Kazuo Iwashita
和男 岩下
Yasuhiro Takebe
康弘 竹部
Michinori Kojima
理規 小島
Takayuki Ishizeki
隆行 石関
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ内の熱を効率良く放熱し得るブラケッ
ト近傍構造を有するモータを提供する。 【解決手段】 モータのダイカスト製リアブラケット5
に、ブラシ23を保持する合成樹脂製のブラシホルダ2
2を取り付ける。ブラシホルダ22の底部には、ブラシ
ホルダの底壁22bを貫通し、リアブラケット5の端面
5bに臨んで開口する開口部41を設ける。リアブラケ
ット5の開口部41に臨む部位には、開口部41内に収
容されるリブ42,43を形成する。ブラシホルダ22
の内側部22cとリアブラケット5の端面5bは開口部
41を介して直接連通され、ブラシホルダ22内の空気
は開口部41にてリアブラケット5のリブ42,43に
直接接触する。ブラシホルダ22内の熱は開口部41か
らリアブラケット5を介して効率良く放熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシ付直流モー
タにおけるブラシホルダ近傍の構造に関し、特に、ブラ
シ回りの放熱性向上を図ったモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ブラシ付の直流モータでは、ブラシを合
成樹脂製のブラシホルダに収容し、それをダイカスト製
のブラケットにねじ止めする構造が多く用いられてい
る。図6はこのような従来のブラシホルダとブラケット
の構造を示す説明図、図7(a)は図6のC−C線に沿
った断面図、図7(b)は図6のD−D線に沿った断面
図である。ブラケット61は、図7(a)に示すように
有底円筒形状に形成され、その開口端側にブラシホルダ
62が取り付けられる。ブラシホルダ62もまた有底円
筒形状となっており、ブラケット61の開口端側を覆う
ように取り付けられる。
【0003】ブラケット61にはブラシ収容部63が設
けられており、そこにはブラシ64が図7(a)におい
て上下方向に摺動自在に取り付けられている。ブラシ6
4はスプリング65によって図中上方向に付勢され、図
示しないコンミテータと摺接する。ブラシ64にはピグ
テール66が取り付けられており、プラス側は給電端子
67と、マイナス側はアース端子68と接続されてい
る。図7(b)に示すように、ブラケット61には凸部
69が設けられており、そこにはブラシホルダ62の位
置決め孔71が嵌合している。凸部69と位置決め孔7
1を嵌合させるとブラシホルダ62の周方向の移動が規
制される。アース端子68は、凸部69と位置決め孔7
1を嵌合させた状態で、ねじ72によってねじ止めされ
る。アース端子68を凸部69に固定すると、ブラシホ
ルダ62は周方向に位置決めされた状態で軸方向に抜け
止めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータで
は、通電によって銅線に発生するジュール熱や、コンミ
テータとブラシの摺接によって生じる整流火花などによ
って、コンミテータやブラシと共にモータ全体の温度も
上昇する。かかる温度上昇は、ブラシの摩耗や軸受の摩
耗を促進しモータの耐久性低下を招来する。また、モー
タをエンジンのスタータとして用いた場合、電流タフネ
スが低くなるため、高負荷エンジンに対応できないとい
う問題がある。
【0005】ところが、前述のようなブラシホルダ近傍
の構造では、図7(a)に示すように、ブラケット61
にブラシホルダ62を被せるように取り付けるため、コ
ンミテータやブラシ64の発熱により高温となった空気
がブラケット61に触れる部位がなく、モータ内の温度
が下がりにくい。すなわち、ブラシ等の熱源に近い部分
の空気が放熱されずモータ内に熱がこもりやすい。特
に、軸方向からブラシが摺接するディスク形コンミテー
タを用いたモータの場合、コンミテータの銅量がシリン
ダ形のものに比して少ないため、それ自体の熱容量が小
さく、モータ内の温度上昇に対する影響が大きくなる。
【0006】一方、ブラシ64に発生した熱の一部は、
ピグテール66及びアース端子68を介してブラケット
61に放熱される。しかしながら、モータ内ではスペー
ス的な制約から、図7(b)に示すように、アース端子
68とブラケット61との接触部は凸部69の上面部に
限られ、十分な接触面積を確保することができない。こ
のため、ピグテール66の熱を効果的にダイカスト製の
ブラケット61に引かすことができず、モータ内の温度
上昇を助長する一因となっていた。
【0007】本発明の目的は、モータ内の熱を効率良く
放熱し得るブラケット近傍構造を有するモータを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のモータは、給電
用のブラシを保持する合成樹脂製のブラシホルダと、前
記ブラシホルダが取り付けられる金属製のブラケットと
を有してなるモータであって、前記ブラシホルダの底部
に、前記ブラシホルダの底壁を貫通し前記ブラケットの
端面に臨んで開口する開口部を設けたことを特徴とす
る。
【0009】本発明にあっては、従来、樹脂の壁が存在
していたブラシホルダの底部に開口部を設け、ブラシホ
ルダの内側とブラケットの端面とを開口部を介して直接
連通させたので、ブラシホルダ内側の空気が開口部を介
してダイカスト製のブラケットに直接接触する。このた
め、高温のモータ内空気がダイカストに接触し、効率良
くモータ内の熱をダイカストに逃がすことが可能とな
り、コンミテータやブラシの温度上昇を抑えることがで
きると共に、モータ全体の温度上昇も抑制することがで
き、モータの耐久性向上を図ることが可能となる。
【0010】前記モータにおいて、前記ブラケット端面
の前記開口部に臨む部位に凹凸部を設けても良い。これ
により、モータ内外の空気とブラケットとの間の接触面
積拡大が図られ、さらに放熱効果が向上する。
【0011】本発明の他のモータは、給電用のブラシを
保持する合成樹脂製のブラシホルダと、前記ブラシホル
ダが取り付けられる金属製のブラケットとを有してなる
モータであって、前記ブラシホルダの底部に形成され、
前記ブラシホルダの底壁を貫通し前記ブラケットの端面
に臨んで開口する開口部と、前記ブラシに接続されたピ
グテール端部に取り付けられ、前記ブラケットに固定さ
れるアース端子と、前記アース端子と一体に形成され、
前記開口部内に挿入され前記ブラケットと接触する延出
片とを有することを特徴とする。
【0012】本発明にあっては、アース端子の延出片が
ブラケットと直接接触しているので、アース端子とブラ
ケットとの接触面積が拡大されると共に、ピグテールの
熱が延出片を介して直接ブラケットに放熱される。この
ため、開口部による放熱効率をさらに高めることがで
き、ブラシ等の温度上昇をより効果的に抑えることがで
きる。また、アース端子とブラケットの接触面積の拡大
に伴い、電気的なアース経路の拡大も図られ、アースの
信頼性も向上する。
【0013】前記モータにおいて、前記延出片に前記ブ
ラシホルダ中心部に設けられたボス部と接触する当接部
を設けても良い。これにより、放熱用に設けた延出片を
利用してアース端子の回り止めを行うことができ、回り
止め用の柱や壁が不要となり、ブラシホルダ内における
レイアウト性が向上する。また、前記当接部を前記ボス
部の外周に対応した曲面に形成しても良く、これによ
り、ボス部と当接部との間は面接触となり、ボス部の面
圧が抑制されブラシホルダの樹脂割れ等を防止すること
が可能となる。
【0014】さらに、前記モータにおいて、前記ブラシ
ホルダの底面に前記アース端子が取り付けられるアース
端子取付部を突出形成すると共に、前記延出片を前記ア
ース端子の端部からL字状に延設し、前記延出片に前記
アース端子取付部の高さHよりも大きい長さLを有する
接続片と、前記ブラケットと接触する接触片を設けるよ
うにしても良い。これにより、アース端子をアース取付
部の上面に固定すると、L>Hの関係から、延出片はブ
ラケットに当接し、かつ、上方向に押される形となる。
このため、延出片をブラケット側に押圧する弾発力が発
生し、延出片は自己の弾性変形による力でブラケットに
密着し、延出片とブラケットをより確実に接触させるこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の一実施の形態であるコンミテータを用いたモータ
の概要を示す説明図である。図1に示すように、モータ
1は、ステータ2内にアーマチュア3を回転自在に配設
した永久磁石界磁の直流モータであり、自動二輪車のス
タータモータとして使用される。ステータ2の両端に
は、フロントブラケット4とリアブラケット5が取り付
けられている。ステータ2とフロントブラケット4及び
リアブラケット5は、図示しないセットボルト、又はヨ
ーク11を塑性変形させたかしめによって締結される。
【0016】ステータ2は、円筒状のヨーク11と、ヨ
ーク11の内周面に固着された複数個の界磁用永久磁石
12とから構成されている。永久磁石12には、例えば
ネオジウム系の希土類磁石が使用され、高磁束密度の界
磁を形成している。アーマチュア3は、回転軸13と、
回転軸13にそれぞれ固着されたアーマチュアコア14
とコンミテータ15とから構成されている。アーマチュ
アコア14は、軸方向に延びる複数のスロットを有して
おり、スロットにはコイル16が巻装されている。コン
ミテータ15は端面側が摺接面となったディスク形とな
っており、アーマチュアコア14に隣接して配設され
る。コンミテータ15は複数のセグメント17を有して
おり、各セグメント17にはコイル16の一端が接続さ
れている。
【0017】フロントブラケット4はアルミダイカスト
にて形成され、ベアリング18と、オイルシール19が
設けられている。ベアリング18には回転軸13が挿通
され、アーマチュア3の図中左端側が回転自在に支持さ
れる。リアブラケット5は、アルミダイカストにて有底
円筒状に形成され、オイレスメタル21と、ブラシホル
ダ22及びブラシ23が設けられている。オイレスメタ
ル21には回転軸13が挿通され、アーマチュア3の図
中右端側が回転自在に支持される。ブラシホルダ22
は、そのボス部22aをリアブラケット5のボス部5a
に外挿させる形で、リアブラケット5の開口端側に取り
付けられる。
【0018】図2はブラシホルダ22をリアブラケット
5に取り付けた状態をコンミテータ15側から見た説明
図、図3は図2のA−A線に沿った断面図である。ブラ
シホルダ22は合成樹脂にて形成され、ブラシ収容部2
4が設けられている。ブラシ収容部24には、ブラシ2
3が図3において上下方向に摺動自在に保持されてい
る。ブラシ23は、スプリング25によりコンミテータ
15方向(図3において上方向)に向けて付勢されてお
り、セグメント17の表面に軸方向(回転軸13の延伸
方向)から摺接している。
【0019】ブラシ23にはピグテール26が一体モー
ルドされており、プラス側のブラシ23aのピグテール
26aは給電端子27と、マイナス側のブラシ23bの
ピグテール26bはアース端子28と接続されている。
給電端子27は小判形の頭部29を有したボルト部材と
なっており、ブラシホルダ22の周方向と軸方向の動き
を規制している。ブラシホルダ22及びリアブラケット
5には、給電端子27を挿通するための端子取付孔31
a,31bが設けられている。給電端子27は、ブラシ
ホルダ22側から端子取付孔31aに挿入され、Oリン
グ32が介装された端子取付孔31bからリアブラケッ
ト5の外側に突出する。リアブラケット5の外側部分に
は、樹脂ブッシュ33、ストッパワッシャ34が取り付
けられ、ナット35にて固定される。ナット35には図
示しない給電配線が接続され、その外側にはゴム製のカ
バー36が取り付けられる。
【0020】リアブラケット5の図3下部には、図7
(b)の場合と同様に凸部が設けられており、そこには
ブラシホルダ22の位置決め孔が嵌合している。アース
端子28は、凸部と位置決め孔を嵌合させた状態で、ね
じ37によってねじ止めされる。アース端子28を凸部
に固定することにより、ブラシホルダ22は周方向に位
置決めされた状態で軸方向に抜け止めされる。
【0021】図2に示すように、これらのブラシ23
a,23bや給電端子27、アース端子28等は、ブラ
シホルダ22の図2において右側に位置する半部38に
設けられている。一方、ブラシホルダ22の図2におい
て左側に位置する半部39には、開口部41が形成され
ている。開口部41は、ブラシホルダ22の底壁22b
を貫通し、リアブラケット5の端面5bに臨んで開口し
ている。これに対しリアブラケット5の端面5bには、
開口部41に臨む部位にリブ(凹凸部)42,43が形
成されている。図3に示すように、リブ42は開口部4
1内に収容され、その先端42aは、開口部41からブ
ラシホルダ22内に突出している。また、リブ43は、
リブ42に対応してブラシホルダ22の外面に形成され
ている。
【0022】このように当該モータ1では、従来、樹脂
の壁が存在していた半部39に、強度的に差し支えない
範囲で肉盗みを行い開口部41を設け、ブラシ収容部2
4やピグテール26、給電端子27等が設けられたブラ
シホルダ22の内側部22cとリアブラケット5の端面
5bとを開口部41を介して直接連通させている。すな
わち、ブラシホルダ22の内側部22cの空気が、開口
部41を介してダイカスト製のリアブラケット5に直接
触れるようにしている。このため、高温のモータ内空気
がダイカストに接触し、効率良くモータ内の熱をダイカ
ストに逃がすことが可能となる。従って、コンミテータ
15やブラシ23の温度上昇を抑えることができると共
に、モータ1全体の温度上昇も抑制することができ、モ
ータの耐久性向上を図ることが可能となる。
【0023】また、リアブラケット5側にはリブ42,
43が設けられており、モータ内外の空気とリアブラケ
ット5との間の接触面積拡大が図られている。つまり、
リブ42,43はモータ内の熱を逃がすための放熱フィ
ンとして働き、これによりさらに放熱効果の向上が図ら
れる。
【0024】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2であるモータについて説明する。図4は本発明の実
施の形態2であるモータにおいてブラシホルダをリアブ
ラケットに取り付けた状態をコンミテータ側から見た説
明図、図5は図2のB−B線に沿った断面図である。な
お、当該実施の形態では、実施の形態1と同様の部材、
部品等については同一の符号を付しその説明は省略す
る。
【0025】図4に示すように、実施の形態2において
も、ブラシホルダ22の半部39には開口部41が形成
されている。但し、ここではリアブラケット5の端面5
bにはリブ42,43は形成されていない。また、図5
に示すように、リアブラケット5には図7(b)の場合
と同様に凸部45が設けられており、そこにはブラシホ
ルダ22の凸部46に設けた位置決め孔47が嵌合して
いる。そして、凸部45と位置決め孔47を嵌合させた
状態で、凸部46の上面にはアース端子44がねじ37
によって固定される。
【0026】アース端子44は、図5に示すように階段
状に形成され、ねじ37によって凸部45上面に固定さ
れる取付部48と、取付部48の端部からL字状に延設
された延出片49とを備えている。延出片49は、取付
部48の端部に屈曲形成された接続部51と、接続部5
1の端部にさらに屈曲形成された接触部52とを備えて
いる。延出片49は開口部41に挿入され、ブラシホル
ダ22の底壁22bを貫通し、接触部52の底面側がリ
アブラケット5に当接している。すなわち、ここでは開
口部41の近傍に存在するアース端子44を利用し、開
口部41での空気の接触に加え、金属部材同士の接触に
よる更なる放熱経路を形成している。
【0027】接続部51の寸法Lは、ブラシホルダ22
の凸部46の高さ寸法Hよりも大きく設定されている
(L>H)。アース端子44をねじ37によって凸部4
5,46の上面に固定すると、L>Hの関係から、延出
片49はリアブラケット5に当接し、図5において上方
向に押される形となる。このため、接続部51が円弧状
に撓んだり、取付部48の端部が上方に撓むなどして、
アース端子44には、延出片49をリアブラケット5側
に押圧する弾発力が発生する。すなわち、延出片49
は、自己の弾性変形による力でリアブラケット5に密着
し、確実にリアブラケット5と接触する。
【0028】このため、ピグテール26bを伝わってき
た熱は、アース端子44の延出片49を介して直接リア
ブラケット5に放熱される。すなわち、アース端子44
とリアブラケット5との接触面積が、図7(b)の場合
に比して大幅に拡大する。このため、開口部41による
放熱効率をさらに高めることができ、ブラシ23等の温
度上昇をより効果的に抑えることができる。また、接触
面積の拡大に伴い電気的なアース経路の拡大も図られ、
アースの信頼性も向上する。
【0029】一方、延出片49の接触部52は、図4に
示すように全体がL字状になっており、その先端部49
aはブラシホルダ22のボス部22aに当接している。
先端部49aはボス部22aの外周と同曲率半径の曲面
となっており、先端部49aの全体がボス部22aと当
接する。ここで、アース端子44を取り付ける際、ねじ
37を回すと、それにつられてアース端子44もまた図
4の矢印X方向に回ろうとする。このため、従来よりア
ース端子44の近傍に壁や柱を設け、ねじ締め付け時の
回り止めを行っている。ところが、このような壁や柱に
よる回り止めは、アース端子44と点又は線接触するた
め、樹脂側の面圧が高くなり樹脂割れやクラックが発生
しやすいという問題があった。
【0030】これに対し、アース端子44では、放熱用
に設けた延出片49を利用し、その先端部49aをブラ
シホルダ22のボス部22aに当接して回り止めを行っ
ている。このため、アース端子回り止め用の壁や柱が不
要となり、ブラシホルダ22内の構成が簡素化され、ブ
ラシ回りのレイアウト性向上が図られる。また、先端部
49aは、前述のようにボス部22aの外形に合わせた
曲面に形成されており、ボス部22aには先端部49a
の端面が接触する。すなわち、ボス部22aと先端部4
9aとの間は面接触となっており、ボス部22a側では
アース端子44を点や線ではなく広い面積で受けること
ができる。従って、ボス部22aの面圧が抑制され樹脂
割れ等を防止することが可能となる。
【0031】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。例えば、実施の形態2で
は、リアブラケット5の端面5bにリブ42,43を形
成しない構成を示したが、実施の形態1と同様に開口部
41に臨んでリブを設けても良い。また、その際、延出
片49の一部をリアブラケット5側に折り曲げ、それを
リブに係合させてアース端子44の回り止めとしても良
い。これによりボス部22aに延出片49を当接させる
ことなく回り止めを行うことができ、ブラシホルダの2
2の割れ等の問題を回避できる。
【0032】
【発明の効果】本発明のモータによれば、ブラシホルダ
の底部にブラシホルダ底壁を貫通しブラケットの端面に
臨んで開口する開口部を設けたので、ブラシホルダ内側
の空気を開口部を介して金属製のブラケットに直接接触
させることができる。このため、高温のモータ内空気が
金属部材に接触し、効率良くモータ内の熱を逃がすこと
が可能となり、コンミテータやブラシの温度上昇を抑え
ることができると共に、モータ全体の温度上昇も抑制す
ることができ、モータの耐久性向上を図ることが可能と
なる。
【0033】また、ブラケット端面の開口部に臨む部位
に凹凸部を設けることにより、モータ内外の空気とブラ
ケットとの間の接触面積拡大が図られ、さらに放熱効果
を向上させることが可能となる。
【0034】一方、本発明のモータによれば、ブラシホ
ルダの底部にブラシホルダ底壁を貫通しブラケットの端
面に臨んで開口する開口部を設けると共に、ピグテール
が接続されるアース端子と一体に開口部を介してブラケ
ットと接触する延出片を設けたので、アース端子とブラ
ケットとの接触面積が拡大されると共に、ピグテールの
熱が延出片を介して直接ブラケットに放熱される。この
ため、開口部による放熱効率をさらに高めることがで
き、ブラシ等の温度上昇をより効果的に抑えることがで
きる。また、アース端子とブラケットの接触面積の拡大
に伴い、電気的なアース経路の拡大も図られ、アースの
信頼性も向上する。
【0035】また、延出片にブラシホルダのボス部と接
触する当接部を設けることにより、放熱用に設けた延出
片を利用してアース端子の回り止めを行うことができ、
回り止め用の柱や壁が不要となり、ブラシホルダ内にお
けるレイアウト性が向上する。さらに、当接部をボス部
の外周に対応した曲面に形成することにより、ボス部と
当接部との間が面接触となり、ボス部の面圧が抑制され
ブラシホルダの樹脂割れ等を防止することが可能とな
る。
【0036】加えて、延出片に、アース端子取付部の高
さHよりも長い接続片(長さL)と、ブラケットと接触
する接触片を設けることにより、アース端子をアース取
付部の上面に固定すると、延出片が上方向に押され、延
出片は自己の弾性変形による力でブラケットに密着し、
延出片とブラケットをより確実に接触させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるコンミテータを用
いたモータの概要を示す説明図である。
【図2】ブラシホルダをリアブラケットに取り付けた状
態をコンミテータ側から見た説明図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2であるモータにおいてブ
ラシホルダをリアブラケットに取り付けた状態をコンミ
テータ側から見た説明図である。
【図5】図2のB−B線に沿った断面図である。
【図6】従来のブラシホルダとブラケットの構造を示す
説明図である。
【図7】(a)は図6のC−C線に沿った断面図、
(b)は図6のD−D線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 ステータ 3 アーマチュア 4 フロントブラケット 5 リアブラケット 5a ボス部 5b 端面 11 ヨーク 12 永久磁石 13 回転軸 14 アーマチュアコア 15 コンミテータ 16 コイル 17 セグメント 18 ベアリング 19 オイルシール 21 オイレスメタル 22 ブラシホルダ 22a ボス部 22b 底壁 22c 内側部 23 ブラシ 23a プラス側ブラシ 23b マイナス側ブラシ 24 ブラシ収容部 25 スプリング 26 ピグテール 26a プラス側ピグテール 26b マイナス側ピグテール 27 給電端子 28 アース端子 29 頭部 31a 端子取付孔 31b 端子取付孔 32 Oリング 33 樹脂ブッシュ 34 ストッパワッシャ 35 ナット 36 カバー 37 ねじ 38 半部 39 半部 41 開口部 42 リブ 42a 先端 43 リブ 44 アース端子 45 凸部 46 凸部 47 位置決め孔 48 取付部 49 延出片 49a 先端部 51 接続部 52 接触部 61 ブラケット 62 ブラシホルダ 63 ブラシ収容部 64 ブラシ 65 スプリング 66 ピグテール 67 給電端子 68 アース端子 69 凸部 71 位置決め孔 72 ねじ
フロントページの続き (72)発明者 竹部 康弘 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 小島 理規 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 石関 隆行 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 Fターム(参考) 5H605 AA01 AA08 BB05 BB09 CC02 CC03 CC07 DD03 EA21 EC08 5H613 AA02 AA03 BB07 BB16 BB26 BB37 GA12 GA17 GB02 PP03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電用のブラシを保持する合成樹脂製の
    ブラシホルダと、前記ブラシホルダが取り付けられる金
    属製のブラケットとを有してなるモータであって、 前記ブラシホルダの底部に、前記ブラシホルダの底壁を
    貫通し前記ブラケットの端面に臨んで開口する開口部を
    設けたことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータにおいて、前記ブ
    ラケット端面の前記開口部に臨む部位に凹凸部を設けた
    ことを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 給電用のブラシを保持する合成樹脂製の
    ブラシホルダと、前記ブラシホルダが取り付けられる金
    属製のブラケットとを有してなるモータであって、 前記ブラシホルダの底部に形成され、前記ブラシホルダ
    の底壁を貫通し前記ブラケットの端面に臨んで開口する
    開口部と、 前記ブラシに接続されたピグテール端部に取り付けら
    れ、前記ブラケットに固定されるアース端子と、 前記アース端子と一体に形成され、前記開口部内に挿入
    され前記ブラケットと接触する延出片とを有することを
    特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のモータにおいて、前記延
    出片は、前記ブラシホルダ中心部に設けられたボス部と
    接触する当接部を有することを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のモータにおい
    て、前記当接部は、前記ボス部の外周に対応した曲面に
    形成されてなることを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5の何れか1項に記載のモー
    タにおいて、前記ブラシホルダは底面から突出形成され
    前記アース端子が取り付けられるアース端子取付部を有
    し、前記延出片は前記アース端子の端部から段状に延設
    され、前記アース端子取付部の高さHよりも大きい長さ
    Lを有する接続片と、前記ブラケットと接触する接触片
    を有することを特徴とするモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167531A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Mitsuba Corp モータ

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