JP2003324791A - 電気音響変換器 - Google Patents
電気音響変換器Info
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Abstract
動電型の電気音響変換器において、その製造コストの低
減および開発期間の短縮を図る。 【解決手段】 端子プレート22の先端部22Bをフレ
ーム20の基板対向面20bに沿って延びるように形成
し、表面実装構造を有する電気音響変換器10Aを構成
する。また、端子プレート22におけるコイル端末24
aとの導通固定部22A1から離れた位置に小孔22a
を形成し、フレーム20における小孔22aの裏側部位
に基板対向面20bから端子プレート22まで延びる筒
状凹部20hを形成する。そして、この筒状凹部20h
においてコイルバネ40を端子プレート22に装着する
ことにより、コイルバネ構造を有する電気音響変換器1
0Bを構成する。このように2種類の電気音響変換器1
0A、10Bの間で、端子プレート22およびフレーム
20を共通使用して、金型等の種類を減らし、部品管理
を容易化する。
Description
響変換器に関するものであり、特に、基板への取付けを
行い得るように構成された電気音響変換器に関するもの
である。
音響変換器は、基板への取付けを行い得るように構成さ
れているものが多い。
は、振動板に固定されたボイスコイルのコイル端末が端
子プレートに導通固定されているが、この導通固定は、
振動板を支持するフレームの基板対向面から離れた位置
において行われるので、この端子プレートを基板の導電
部に導通させるための構造が必要になる。
表面実装構造(例えば特公平7−117836号公報参
照)と、コイルバネ構造(例えば特開平11−3133
93号公報参照)とが知られている。
の基板対向面に沿って延びるように形成しておき、電気
音響変換器を基板に取り付けたときに端子プレートの先
端部を基板の導電部に面接触させることにより導通を図
る構造である。後者は、端子プレートにコイルバネを装
着しておき、電気音響変換器を基板に取り付けたときに
コイルバネを弾性圧縮変形させた状態で基板の導電部に
当接させることにより導通を図る構造である。
来の電気音響変換器においては、表面実装構造を有する
電気音響変換器とコイルバネ構造を有する電気音響変換
器とが各々専用品として製造されているので、端子プレ
ートやフレーム等の部品についても両者間で全く異なる
構造のものが製造されている。
が各導通構造毎に必要となり、しかも部品管理が複雑化
するので、電気音響変換器の製造コストを低減させるこ
とができず、またその開発期間を短縮することができな
い、という問題がある。
れたものであって、基板への取付けを行い得るように構
成された動電型の電気音響変換器において、その製造コ
ストの低減および開発期間の短縮を図ることができる電
気音響変換器を提供することを目的とするものである。
よび端子プレートの構成に工夫を施して、これらを表面
実装構造およびコイルバネ構造の双方に共通使用可能と
することにより、上記目的達成を図るようにしたもので
ある。
は、基板への取付けを行い得るように構成された動電型
の電気音響変換器であって、ボイスコイルが固定された
振動板と、この振動板の外周縁部を支持するフレーム
と、このフレームに取り付けられ、上記ボイスコイルの
コイル端末を上記フレームの基板対向面から離れた位置
で導通固定する端子プレートと、を備えてなる電気音響
変換器において、上記端子プレートの先端部が、上記フ
レームの基板対向面に沿って延びるように形成されてお
り、上記端子プレートにおける上記コイル端末との導通
固定部から離れた位置に小孔が形成されるとともに、上
記フレームにおける上記小孔の裏側部位に上記基板対向
面から上記端子プレートまで延びる筒状凹部が形成され
ている、ことを特徴とするものである。
音響変換器であれば、その種類は特に限定されるもので
はなく、例えば、小型のスピーカ、ブザー、マイクロホ
ン、レシーバ等が採用可能である。
は、動電型の電気音響変換器の構成要素として使用可能
なものであれば、その具体的構成は特に限定されるもの
ではない。
る態様で固定することを意味するものであって、その具
体的方法は特に限定されるものではなく、例えば、ハン
ダ付け、熱圧着等が採用可能である。
音響変換器を基板に取り付ける際にフレームにおいて基
板と対向する面を意味するものであり、基板への取付状
態において、基板と接触するように構成された面であっ
てもよいし、基板との間に隙間が形成されるように構成
された面であってもよい。
成され」とは、基板対向面と略面一で延びるように、あ
るいは基板対向面から突出した位置で基板対向面と略平
行に延びるように形成されていることを意味するもので
ある。
挿入し得る態様で基板対向面から端子プレートまで延び
るように形成されたものであれば、その断面形状や長さ
等は特に限定されるものではなく、また、必ずしもその
全周に周壁面が形成されている必要はない。
係る電気音響変換器は、そのフレームに取り付けられた
端子プレートの先端部が該フレームの基板対向面に沿っ
て延びるように形成されているので、そのままの状態で
表面実装構造を有するものとすることができる。また、
端子プレートにおけるコイル端末との導通固定部から離
れた位置には小孔が形成されるとともに、フレームにお
ける小孔の裏側部位には基板対向面から端子プレートま
で延びる筒状凹部が形成されているので、この筒状凹部
内にコイルバネを挿入するとともにその先端部を小孔に
挿入し、この先端部を端子プレートに固定または係止す
れば、コイルバネを端子プレートに装着することがで
き、これにより電気音響変換器をコイルバネ構造を有す
るものとすることができる。
電気音響変換器とコイルバネ構造を有する電気音響変換
器との間で、端子プレートおよびフレームを共通使用す
ることができるので、金型等の種類を減らすことがで
き、また部品管理を容易化することができる。
付けを行い得るように構成された動電型の電気音響変換
器において、その製造コストの低減および開発期間の短
縮を図ることができる。
形品からなる構成とし、端子プレートをインサート成形
によりフレームと一体的に形成するようにすれば、端子
プレートのフレームへの取付強度を十分に高めることが
でき、また、端子プレートの先端部をフレームの基板対
向面と略面一で延びるように形成することが容易に可能
となり、その分だけ電気音響変換器の薄型化を図ること
ができる。
の基端部へ向けて二股に分岐するように形成し、この基
端部における一方の分岐部をコイル端末との導通固定部
として構成するとともに他方の分岐部を小孔が形成され
たコイルバネ装着部として構成すれば、次のような作用
効果を得ることができる。
ネの装着を、コイルバネの先端部を端子プレートにハン
ダ付けすることにより行うようにした場合、ハンダ付け
の際の熱が端子プレートに沿って周囲に伝達されること
となる。その際、端子プレートをその基端部へ向けて二
股に分岐するように形成し、一方の分岐部を導通固定
部、他方の分岐部をコイルバネ装着部として構成してお
けば、ハンダ付けの際の熱をコイルバネ装着部から導通
固定部へ伝達しにくくすることができ、これにより導通
固定部が不用意に加熱されてコイル端末の剥離等の不具
合が発生してしまうのを効果的に抑制することができ
る。
子プレートへの導通固定を熱圧着により行うようにすれ
ば、この導通固定をハンダ付けにより行うようにした場
合に比して、ハンダ盛りスペースが不要となることから
導通固定用の所要スペース(特に高さ方向のスペース)
を小さくすることができ、また、導通固定の信頼性が高
まることから導通不良の発生率を大幅に低減させること
ができる。
加えることにより行われる接合方法を意味するものであ
る。この熱圧着の際の加熱方法は、コイル端末の芯線が
上記押圧力により端子プレートと接触する程度にコイル
端末の絶縁被覆を溶融させることができるものであれ
ば、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、コ
イル端末に通電することにより加熱する方法、コイル端
末を挟む熱圧着用治具と端子プレート等との間に通電し
て加熱する方法、あるいは、予め加熱された熱圧着用治
具をコイル端末に押し当てる方法等が採用可能である。
実施の形態について説明する。
係る2種類の電気音響変換器を並べて示す平面図および
底面図であって、同図(a)に示すのが表面実装構造を
有する電気音響変換器10Aであり、同図(b)に示す
のがコイルバネ構造を有する電気音響変換器10Bであ
る。また、図3は、図1のIIIa方向矢視図(a)および
IIIb方向矢視図(b)であり、図4は、図1のIVa 方向
矢視図(a)およびIVb 方向矢視図(b)である。
る2種類の電気音響変換器10A、10Bは、いずれも
小型の動電型スピーカであって、外部機器(例えば携帯
電話機等)の基板に取り付けられた状態で使用されるよ
うになっている。
は、フレームサブアッシ12と、このフレームサブアッ
シ12に上方から装着された振動板14およびカバー1
6と、フレームサブアッシ12に下方から装着された磁
気回路ユニット18とからなっている。
は、その構成の大半が同一であるので、構成同一の部分
には同一の参照符号を付して説明することとする。
表して取り上げてこれを詳細に示す、図1のV-V 線断面
図であり、図6は、この電気音響変換器10Aを、カバ
ー16を外して示す平面図である。
アッシ12は、フレーム20と、1対の端子プレート2
2と、ボイスコイル24と、1対のダミー端子プレート
26とからなっている。
材料からなる射出成形品であって、平面視において15
mm四方程度の略正方形の外形形状を有している。
8を装着するための円形開口部20aが中央部に形成さ
れた底壁部20Aと、この底壁部20Aの外周縁から上
方へ延びるように形成された周壁部20Bとを備えてな
っている。そして、このフレーム20における底壁部2
0Aの下面20bが、電気音響変換器10A、10Bを
基板に取り付ける際に基板と対向する基板対向面を構成
している。この基板対向面20bは、磁気回路ユニット
18の下面よりも僅かに下方に位置するように形成され
ている。
側には、底壁部20Aから円形開口部20aと略同心状
に立ち上がるようにして振動板支持部20Cが形成され
ている。そして、この振動板支持部20Cに振動板14
が載置された状態で、該振動板14が振動板支持部20
Cに接着固定されることにより、振動板14の背面側
(下面側)に背面空間C1を形成するようになってい
る。
うち、2箇所のコーナ部には上記端子プレート22が埋
設されており、残り2箇所には上記ダミー端子プレート
26が埋設されている。
ーナ部には、底壁部20Aから振動板支持部20Cより
もやや低い高さ位置まで立ち上がるようにして端子埋設
部20Dが形成されている。
た2箇所のコーナ部には、背面空間C1と連通する付加
空間C2が形成されている。この付加空間C2は、振動
板支持部20Cを略三角形にくり抜くとともにその内周
部にスリット20gを形成することにより構成されてい
る。そして、この付加空間C2は、振動板支持部20C
に振動板14が載置固定されることにより上方側の外部
空間と仕切られるようになっている。
ト26は、金属板のプレスおよび曲げ加工品として構成
されており、フレームサブアッシ12をインサート成形
で製造することによりフレーム20と一体的に形成され
ている。端子プレート22は、その基端部22Aが端子
埋設部20Dの上面に露出しており、その先端部22B
が基板対向面20bに露出している。一方、ダミー端子
プレート26は、その基端部26Aが付加空間C2に露
出しており、その先端部26Bが基板対向面20bに露
出している。
ト26の先端部22B、26Bは、表面実装構造を有す
る電気音響変換器10Aにおいては、基板対向面20b
と略面一で周壁部20Bよりも外周側まで延びた後、該
周壁部20Bの外側面に略沿って上方へ突起片22b、
26bとして僅かに延びるように形成されており、一
方、コイルバネ構造を有する電気音響変換器10Bにお
いては、基板対向面20bと略面一で周壁部20Bの外
側面の位置まで延びている。なお、端子プレート22お
よびダミー端子プレート26の先端部22B、26B
は、フレームサブアッシ12のインサート成形後にフレ
ーム20の周壁部20Bからインサートの一部として突
出して残る帯状片の切断位置を適宜設定するとともに該
帯状片に曲げ加工を施すことにより、2種類の電気音響
変換器10A、10Bに対応させるようになっている。
ンサート成形の際に用いられるインサート保持治具によ
り、フレーム20の基板対向面20bから端子プレート
22およびダミー端子プレート26まで円柱状に延びる
円柱穴20dおよび20fが1対ずつ形成されている。
の凹凸を有するダイヤフラム状の部材であって、ポリイ
ミド(PI)製の合成樹脂フィルムに熱プレス成形を施
すことにより形成されている。そして、この振動板14
は、その外周縁平坦部14aにおいてフレーム20の振
動板支持部20Cの上面に接着固定されるとともに、そ
の中間平坦部14bにおいてボイスコイル24の上端に
接着固定されている。この振動板14は、ダミー端子プ
レート26が埋設された2箇所のコーナ部においては、
その外周縁平坦部14aが外周側へ延長形成されてお
り、この延長形成部14cによって付加空間C2と振動
板14の上方側の外部空間とを仕切るようになってい
る、カバー16は、ポリアミド系の合成樹脂材料からな
る射出成形品であって、平面視においてフレーム20と
略同じ外形形状(15mm四方程度の略正方形の外形形
状)を有している。
天壁部16Aの外周縁部から下方へ延びる周壁部16B
とからなり、天壁部16Aの外周縁部には横長矩形状の
放音孔16aが形成されている。この放音孔16aは、
ダミー端子プレート26が埋設された2箇所のコーナ部
の間の位置において周壁部16Bを切り欠くようにして
形成されている。そして、このカバー16は、その周壁
部16Bにおいてフレーム20の周壁部20Bに接着剤
38を介して接着固定されている。なお、天壁部16A
の下面中心部には、振動板14が振動したときに該振動
板14との干渉を回避するための円形凹部16bが形成
されている。
8と、マグネット30と、鋼製のヨーク32とからなっ
ている。
り、その上端外周部には環状凹部28aが形成されてい
る。マグネット30は、ネオジ焼結磁石(Nd−Fe−
B焼結磁石)の表面にニッケルメッキが施されてなる円
板状部材であって、ベース28の底壁部上面にこれと同
心で接着固定されている。ヨーク32は、マグネット3
0よりも僅かに径の大きい円板状部材であって、マグネ
ット30の上面にこれと同心で接着固定されている。こ
れにより磁気回路ユニット18は、ヨーク32の外周面
とベース28の内周面との間に、ボイスコイル24の下
端部を収容する円筒状磁気間隙を全周同一幅で形成する
ようになっている。
レーム20の円形開口部20aに下方から嵌め込まれる
ようにしてフレーム20の底壁部20Aに接着固定され
ている。この底壁部20Aにおける円形開口部20aの
周辺部には、ベース28の環状凹部28aと係合するよ
うにして磁気回路ユニット18を受ける位置決め係止片
20eが周方向に等間隔で3箇所に形成されている。
は、図7のVIII-VIII 線断面図である。
22は、その基端部22Aへ向けて二股に分岐するよう
に形成されており、端子埋設部20Dの上面には2つの
分岐部22A1、22A2が別々に露出している。内周
寄りに位置する分岐部22A1は、ボイスコイル24の
コイル端末24aとの導通固定部として構成されてお
り、外周寄りに位置する分岐部22A2は、小孔22a
が形成されたコイルバネ装着部として構成されている。
ネ装着部22A2は、端子埋設部20Dの上面と略面一
でランド状に形成されている。その際、端子埋設部20
Dの上面は、導通固定部22A1の露出位置の方がコイ
ルバネ装着部22A2の露出位置よりも僅かに高い位置
に設定されている。
20の振動板支持部20Cの上面と略面一となるように
して円形開口部20a内に配置されている。そして、こ
のボイスコイル24の上端部から延出する1対のコイル
端末24aの各々が、その先端部近傍部位において端子
プレート22の導通固定部22A1に熱圧着により導通
固定されている。そして、この導通固定部22A1に
は、コイル端末24aの被熱圧着部24a1とそのボイ
スコイル24側の一般部との境界部分を覆うようにして
オーバコート34が施されている。
う必要上、端子埋設部20Dは、その上面が振動板支持
部20Cおよび周壁部20Bを部分的に切り開くように
して形成されている。そして、この端子埋設部20Dと
振動板支持部20Cに載置固定された振動板14との間
にはシール剤36が充填されており、これにより背面空
間C1を外部空間と仕切られた密閉空間として構成する
ようになっている。
は、背面空間C1と外部空間とを連通させる微小貫通孔
20cが形成されており、この微小貫通孔20cにより
背面空間C1の内圧が変動するのを防止するようになっ
ている。この微小貫通孔20cは、内圧調整機能を発揮
することができれば足りるので、φ1mm以下(好まし
くは、φ0.5mm以下)のできるだけ小さい内径(例
えば、φ0.3mm程度)で形成されている。
導通固定部22A1の下方部位に形成された円柱穴20
dは、上述したようにインサート保持治具によって形成
される空間であるが、コイル端末24aを熱圧着する際
には、この円柱穴20dに熱圧着用の受け治具(金属ピ
ン)が挿入されるようになっている。
ネ装着部22A2の下方部位(裏側部位)には、フレー
ム20の基板対向面20bから端子プレート22まで延
びる筒状凹部20hが形成されている。この筒状凹部2
0hは、その途中部分は端子プレート22の小孔22a
を中心とする円柱状に形成されているが、その下端部は
基板対向面20bへ向けて円錐状に広がるように形成さ
れており、その上端部は端子プレート22へ向けて円錐
状に狭まるように形成されている。
0Bにおいては、図8において2点鎖線で示すように、
筒状凹部20h内にコイルバネ40に挿入されるととも
にその先端部40aが端子プレート22の小孔22aに
挿入され、この先端部40aにおいて端子プレート22
のコイルバネ装着部22A2に固定されている。この固
定は、コイルバネ40の先端部40aをコイルバネ装着
部22A2の上面にハンダ42によりハンダ付けするこ
とにより行われている。
全長がフレーム20の筒状凹部20hの筒長よりも所定
寸法長い値に設定されており、その巻径が筒状凹部20
hの内径よりも所定寸法小さい値に設定されている。そ
の際、コイルバネ40としては、ステンレス鋼にニッケ
ルメッキおよび金メッキが施されたものが使用されるよ
うになっている。
器10Aにおいては、このようなコイルバネ40が装着
されることなしにフレーム20とカバー16との組付け
が行われている。
気音響変換器10A、10Bは、そのフレーム20に取
り付けられた端子プレート22の先端部22Bが該フレ
ーム20の基板対向面20bに沿って延びるように形成
されているので、そのままの状態で表面実装構造を有す
るもの(電気音響変換器10A)とすることができる。
また、端子プレート22の基端部22Aにおけるコイル
端末24aとの導通固定部(分岐部22A2)から離れ
た位置には小孔22aが形成されるとともに、フレーム
20における小孔22aの裏側部位には基板対向面20
bから端子プレート22まで延びる筒状凹部20hが形
成されているので、この筒状凹部20h内にコイルバネ
40を挿入するとともにその先端部40aを小孔22a
に挿入し、この先端部40aを端子プレート22にハン
ダ付けすれば、コイルバネ40を端子プレート22に装
着することができ、これにより電気音響変換器をコイル
バネ構造を有するもの(電気音響変換器10B)とする
ことができる。
電気音響変換器10Aとコイルバネ構造を有する電気音
響変換器10Bとの間で、端子プレート22およびフレ
ーム20を共通使用することができるので、金型等の種
類を減らすことができ、また部品管理を容易化すること
ができる。
取付けを行い得るように構成された動電型の電気音響変
換器において、その製造コストの低減および開発期間の
短縮を図ることができる。
の四隅のコーナ部に端子プレート22およびダミー端子
プレート26が1対ずつ設けられており、端子プレート
22の先端部22Bのみならずダミー端子プレート26
の先端部26Bもフレーム20の基板対向面20bに沿
って延びているので、電気音響変換器10Aを基板に表
面実装する際、基板に対するハンダ付けを4箇所で行う
ことができ、これにより基板への取付強度を高めること
ができる。
器10Aにおいては、端子プレート22およびダミー端
子プレート26の先端部22B、26Bが、基板対向面
20bと略面一でフレーム20の周壁部20Bよりも外
周側まで延びた後、該周壁部20Bの外側面に略沿って
上方へ突起片22b、26bとして僅かに延びるように
形成されているので、電気音響変換器10Aを基板に表
面実装する際、端子プレート22およびダミー端子プレ
ート26の基板に対するハンダ付けを、その先端部22
B、26Bの下面のみならず突起片22b、26bの側
面においても行うことができ、これにより基板への取付
強度を一層高めることができる。
換器10Bにおいては、端子プレート22およびダミー
端子プレート26の先端部22B、26Bが、基板対向
面20bと略面一で周壁部20Bの外側面の位置までは
延びているが、突起片22b、26bは形成されていな
いので、その分だけ電気音響変換器10Bの小型化を図
ることができる。
に、電気音響変換器10A、10B共に突起片22b、
26bが形成された構成、あるいは電気音響変換器10
A、10B共に突起片22b、26bが形成されていな
い構成を採用することも可能である。
成樹脂成形品からなり、端子プレート22およびダミー
端子プレート26がインサート成形によりフレーム20
と一体的に形成されているので、端子プレート22およ
びダミー端子プレート26のフレーム20への取付強度
を十分に高めることができ、また、端子プレート22お
よびダミー端子プレート26の先端部22B、26Bを
フレーム20の基板対向面20bと略面一で延びるよう
に形成することが容易に可能となり、その分だけ電気音
響変換器10A、10Bの薄型化を図ることができる。
22がその基端部22Aへ向けて二股に分岐するように
形成されており、その一方の分岐部22A1がコイル端
末24aとの導通固定部として構成されるとともに他方
の分岐部22A2は小孔22aが形成されたコイルバネ
装着部として構成されているので、コイルバネ40の先
端部40aを端子プレート22にハンダ付けする際に、
端子プレート22に沿って周囲に伝達される熱を、コイ
ルバネ装着部22A2から導通固定部22A1へ伝達し
にくくすることができ、これにより導通固定部22A1
が不用意に加熱されてコイル端末24aの剥離等の不具
合が発生してしまうのを効果的に抑制することができ
る。
24aの端子プレート22への導通固定が熱圧着により
行われているので、この導通固定をハンダ付けにより行
うようにした場合に比して、ハンダ盛りスペースが不要
となることから導通固定用の所要スペース(特に高さ方
向のスペース)を小さくすることができ、また、導通固
定の信頼性が高まることから導通不良の発生率を大幅に
低減させることができる。
造を有する電気音響変換器10Bにおけるコイルバネ4
0の先端部40aが、端子プレート22のコイルバネ装
着部22A2にハンダ付けされているものとして説明し
たが、コイルバネ装着部22A2の小孔22aに挿入し
たコイルバネ40の先端部40aを折り曲げてコイルバ
ネ装着部22A2に係止するようにすることも可能であ
る。
変換器を並べて示す平面図であって、同図(a)が表面
実装構造を有する電気音響変換器、同図(b)がコイル
バネ構造を有する電気音響変換器
並べて示す底面図
視図(b)
視図(b)
細に示す、図1のV-V 線断面図
カバーを外して示す平面図
Claims (4)
- 【請求項1】 基板への取付けを行い得るように構成さ
れた動電型の電気音響変換器であって、 ボイスコイルが固定された振動板と、この振動板の外周
縁部を支持するフレームと、このフレームに取り付けら
れ、上記ボイスコイルのコイル端末を上記フレームの基
板対向面から離れた位置で導通固定する端子プレート
と、を備えてなる電気音響変換器において、 上記端子プレートの先端部が、上記フレームの基板対向
面に沿って延びるように形成されており、 上記端子プレートにおける上記コイル端末との導通固定
部から離れた位置に小孔が形成されるとともに、上記フ
レームにおける上記小孔の裏側部位に上記基板対向面か
ら上記端子プレートまで延びる筒状凹部が形成されてい
る、ことを特徴とする電気音響変換器。 - 【請求項2】 上記フレームが、合成樹脂成形品からな
り、 上記端子プレートが、インサート成形により上記フレー
ムと一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項
1記載の電気音響変換器。 - 【請求項3】 上記端子プレートが、該端子プレートの
基端部へ向けて二股に分岐するように形成されており、 上記基端部における一方の分岐部が、上記コイル端末と
の導通固定部として構成されるとともに、上記基端部に
おける他方の分岐部が、上記小孔が形成されたコイルバ
ネ装着部として構成されている、ことを特徴とする請求
項1または2記載の電気音響変換器。 - 【請求項4】 上記コイル端末の上記端子プレートへの
導通固定が、熱圧着により行われている、ことを特徴と
する請求項1〜3いずれか記載の電気音響変換器。
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---|---|---|---|
JP2002127938A JP3916995B2 (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 電気音響変換器 |
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JP2003324791A true JP2003324791A (ja) | 2003-11-14 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006022141A1 (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-02 | Alps Electric Co., Ltd. | 機能素子及びその製造方法、ならびに前記機能素子を用いた電子機器及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002127938A patent/JP3916995B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2006022141A1 (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-02 | Alps Electric Co., Ltd. | 機能素子及びその製造方法、ならびに前記機能素子を用いた電子機器及びその製造方法 |
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