JP2003323684A - トンネル防災システム - Google Patents

トンネル防災システム

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JP2003323684A
JP2003323684A JP2002132059A JP2002132059A JP2003323684A JP 2003323684 A JP2003323684 A JP 2003323684A JP 2002132059 A JP2002132059 A JP 2002132059A JP 2002132059 A JP2002132059 A JP 2002132059A JP 2003323684 A JP2003323684 A JP 2003323684A
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tunnel
network
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Kenji Ishii
健二 石井
Toshihiko Shino
敏彦 志野
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防災システムの情報を詳細に発信しながら、他
設備の情報収集および保守面に関する各種情報通知を可
能とする。 【解決手段】トンネル内に配設される各種設備を監視制
御する制御盤として、防災システムに関する防災受信盤
を含む複数の制御盤を各々通信配線に接続してネットワ
ークを構成し、前記複数の制御盤夫々が情報発信手段お
よび情報受信手段を有し、情報交換を可能とすることを
特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル防災システム
の防災情報を詳細に発信するとともに、他設備の情報収
集および保守面に関する各種情報通知を可能とするシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル防災システムは、近年、高機能
化が進んでいるが、一般的には複数の監視区画を一つの
防災受信盤によって集中監視し、火災が発生すると防災
受信盤が特定の監視区画の自動弁を制御して消火させる
集中型と、トンネルが長い場合など、トンネルを区分し
て中継盤を配置して、その中継盤に防災受信盤と同様な
機能を分担させる分散型がある。
【0003】さらに、複数の監視区画に配設される火災
検知器等が接続される回線の方式には、区画ごとに専用
の回線を使用してオンオフ信号を利用するP型配線と、
各区画に共通に使用して伝送信号を利用するR型配線と
がある。
【0004】図5は、従来のトンネル防災システムの概
略構成図である。トンネルTにおいて、1は防災受信
盤、11は火災検知器、12はR型配線による火災検知
器用信号線、13は水噴霧ヘッド14からの放水を制御
するための図示しない自動弁を開閉制御する信号変換
器、15は自動弁格納部16が併設されて内部に信号変
換器13が設けられている消火栓、17はR型配線によ
る自動弁制御用信号線、18は自動弁制御用電源線、1
9はR型配線の伝送信号を増幅して信号線長を延ばす中
継増幅盤、20は中継増幅盤用電源線、である。このよ
うな構成がトンネルTの上り線だけでなく、下り線にも
同様に設けられる。
【0005】なお、中継増幅盤19の使用によって、R
型配線による長大トンネルカバー、R型配線断線時のル
ープバック機能、R型配線短絡時の切離し機能、中継増
幅盤故障時のバイパス機能、信号線の二重化対応等を可
能としている。
【0006】このような防災受信盤1は、数多くの情報
を取り扱い、火災検知器11の汚損状況、動作信号、故
障情報等、信号変換器13を介するトンネル内機器の動
作信号、故障情報等、中継増幅盤19の信号線12、1
7、電源線18、20の異常情報等、これらを総合的に
いわゆる代表信号として表示操作には利用されている。
【0007】また、防災受信盤1と同様に、防災システ
ム以外の設備に関する各種制御盤が設けられ、具体的に
は、トンネル内に配置される換気用ファンを監視制御す
るための換気制御盤101、同様の照明機器を監視制御
するための照明制御盤102、同様に配置される監視カ
メラによりトンネル内の状態を確認するITV監視盤1
03、必要ヶ所の情報板に表示する情報を制御する情報
板制御盤104、その他のトンネルに設けられる設備等
に関する制御盤105が必要に応じて設けられる。こう
いった各種制御盤の情報は、P型配線あるいはシリアル
通信によって相互に代表信号として送受信可能とされて
いる。そして、これらの各制御盤の情報を集中的に監視
制御するための遠隔制御盤106が設けられている。
【0008】なお、この遠隔制御盤106は、トンネル
Tの出入り口付近の防災センタに設置される防災受信盤
1等からの情報を集約して、別途作業員のいる事務所へ
情報送出していて、通常、図示しない事務所内の遠隔制
御盤の表示を見て、トンネルT内の各設備の状態を把握
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなシステム
では、遠隔制御盤106による表示操作は、大まかな情
報、つまり集約した防災情報のみを通知するだけであ
り、ましてや、防災システムの保守情報を遠隔で調べる
ことや、他の設備上を収集することは不可能であった。
【0010】しかし、集約した防災情報では、地区の限
定が例えば50m単位や200m単位などで、緊急時の
対応ではより詳細な場所の限定を行い、安全性を確保す
ることが望まれる。
【0011】また、現状のシステムでは、保守情報は防
災受信盤1内に保有しており、故障発生時などに詳細な
情報は、防災受信盤1が設置してあるトンネルTの現場
まで行く必要があり、保守上の効率はいいとはいえなか
った。さらに、他設備の情報を収集できないと、例えば
その他の設備として受配電設備がメンテナンスの目的で
電源の瞬停を行うときに、防災受信盤1においてその瞬
停を検出して電源異常を上げて通知してしまうことがあ
る。こういった他設備の動きによる影響は設備間の情報
を相互に交換することで排除できる。
【0012】したがって、本発明は、防災システムの情
報を詳細に発信しながら、他設備の情報収集および保守
面に関する各種情報通知を可能とすることを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、トンネル内に
配設される各種設備を監視制御する制御盤として、防災
システムに関する防災受信盤を含む複数の制御盤を各々
通信配線に接続してネットワークを構成し、前記複数の
制御盤夫々が情報発信手段および情報受信手段を有し、
情報交換を可能とすることを特徴とするものである。
【0014】また、複数の制御盤は、ネットワークを介
して詳細情報を送受信できるものであり、さらに、ネッ
トワークに接続されている複数の制御盤の一つとして遠
隔制御盤を有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。図1は、本発明を利用したトン
ネル防災システムである第1の実施形態を示す概略構成
図である。
【0016】トンネルT1において、従来のシステムと
して示した図5におけるトンネルTに設けられる各機器
と同様の機器が設けられ、図示しないが、火災検知器1
1、火災検知器用信号線12、信号変換器13、水噴霧
ヘッド14、消火栓15、自動弁格納部16、自動弁制
御用信号線17、自動弁制御用電源線18、中継増幅盤
19、中継増幅盤用電源線20、が設けられる。また、
上り線および下り線に設けられる。
【0017】また、図5に示した従来のシステムと同様
に、防災受信盤31と防災システム以外の設備に関する
各種制御盤が設けられ、具体的には、トンネル内に配置
される換気用ファンを監視制御するための換気制御盤3
2、照明機器を監視制御するための照明制御盤33、監
視カメラによりトンネル内の状態を確認するITV監視
盤34、情報板に表示する情報を制御する情報板制御盤
35、その他の設備等に関する制御盤36がそれぞれ必
要に応じて設けられる。さらに、これらの各制御盤の情
報を集中的に監視制御するための遠隔制御盤37が設け
られている。この遠隔制御盤37はその他複数の制御盤
とともにトンネルT1の現場に設けられて、図示しない
事務所に情報送信してもよいが、直接事務所に設ける方
が効率的である。
【0018】こういった各種制御盤は、それぞれ図示し
ない通信インターフェースが設けられ、それを介してネ
ットワークN1により結合されていて、このネットワー
クN1は物理的な構成として、同軸ケーブルによるバス
型配線やツイストペアケーブルによるハブを用いたスタ
ー型配線などにより、10BASE−2、10BASE
−Tまたは100BASE−TXなどの規格に基づくイ
ーサネット(登録商標)として構成することができる。
そして、このネットワークN1を用いてCSMA/CD
方式やトークンパッシング方式などの通信プロトコルで
詳細情報のデータをパケットにして相互に送受信するこ
とができ、送信元が受信先の状態を確認して衝突を避け
てデータ送信すること、また、巡回するトークンにパケ
ットを送信元が載せて必要な受信先がトークンからパケ
ットを受信することなどにより、多くの情報であっても
確実に送受信できるようになっている。
【0019】このネットワークN1によって、防災受信
盤31からトンネルT1内機器の動作状況を詳細に通知
することができ、例えば、詳細情報を発信することで、
より安全で快適な走行を求めた交通システム(ITS)
の構築に利用することができ、トンネルT1の安全性向
上に役立てることができる。また、防災受信盤31が保
有する情報を遠隔制御盤37等のように遠隔で入手する
ことが可能であり、例えば、火災検知器11の汚損履歴
や防災システム動作状況およびその履歴などの情報利用
ができ、保守面での利便性を向上することができる。さ
らに、複数の制御盤間の通信インターフェースを一本化
でき、トンネルに設置する設備が現場対応で増減して
も、統一した仕様であるので、各制御盤導入のイニシャ
ルコストを低減することができる。
【0020】このようなシステムによって、防災受信盤
31が取扱う各種情報について、代表信号のような大ま
かな防災情報ではなく、火災発生地点や故障発生状況の
状態が細かく把握できる詳細な防災情報を発信すること
ができ、その他の制御盤を含めて、トンネルT1内の状
態を設備相互間の情報を総合的に取扱うことが可能であ
り、誤った情報を排除するとともに現場確認の前に必要
な対処を検討することが可能となる。
【0021】つぎに、図2は、本発明を利用したトンネ
ル防災システムである第2の実施形態を示す概略構成図
である。
【0022】トンネルT2において、従来のシステムと
して示した図5におけるトンネルTに設けられる各機器
が第1の実施形態と同様に設けられているが、この第2
の実施形態においては、トンネルT2内の多数の端末機
器をいわゆるロンワークスの規格により通信の標準化を
図っている。すなわち、多数の端末機器として火災検知
器41および信号変換器42がそれぞれ図示しない共通
の通信インターフェースを備え、火災検知器用信号線1
2の代替として同様に配設されるロンワークスのネット
ワークケーブル43に接続される。また、上り線および
下り線に同様に設けられる。
【0023】このようなロンワークスのネットワークを
トンネルT2内の各端末機器のネットワークとして使用
することにより、機器として共通の通信インターフェー
スを備えることで、物理的には容易に接続することが可
能であり、機器の種別を特定する必要がない。このロン
ワークスの規格による通信では、情報に利用するデータ
領域がイーサネットより小さいことから、小さなデータ
を多数で送受信する場合に効率のよいネットワークを構
成することができ、通信インターフェースを備える端末
機器であれば、容易に接続して情報伝送を行うことがで
きる。したがって、信号変換器42は、詳細に示さない
が、発信機の作動信号、応答ランプの点灯制御、消火栓
の起動信号、自動弁の開閉制御等、一体的な関係に配置
される機器の状態情報および監視制御を掌っているが、
発信機、消火栓および自動弁などにそれぞれ通信インタ
ーフェースを備え、ネットワークの端末機器とすること
ができ、さらに、図示しない換気ファンや照明機器につ
いても、通信インターフェースを備えてネットワークに
混在させることが可能である。
【0024】そして、第1の実施形態と同様に、防災受
信盤46と防災システム以外の設備に関する各種制御盤
が設けられ、図1に示すような換気制御盤32、照明制
御盤33、ITV監視盤34、情報板制御盤35、その
他の制御盤36、さらに、遠隔制御盤37がそれぞれ必
要に応じて設けられる。これらは図1と同様のネットワ
ークN1によって結合されている。
【0025】なお、ロンワークスを利用する制御盤とし
て防災受信盤46のみがネットワークケーブル43に接
続されるように図示されているが、このロンワークスに
端末機器を接続している場合には、防災受信盤46以外
の制御盤にもネットワークケーブル43が接続され、そ
のときに該当する制御盤には、図示しない通信インター
フェースを備えている。
【0026】つぎに、図3は、本発明を利用したトンネ
ル防災システムである第3の実施形態を示す概略構成図
である。
【0027】この第3の実施形態は、第2の実施形態に
おけるトンネルT2と同様に、トンネルT3内の多数の
端末機器をネットワーク接続するものであり、この第3
の実施形態においては、トンネルT3内の多数の端末機
器を防災受信機51が接続されるネットワークと同様の
いわゆるイーサネットにより通信の標準化を図っている
ものである。すなわち、多数の端末機器として火災検知
器61および信号変換器62がそれぞれ図示しないイー
サネット用の通信インターフェースを備え、図2におけ
るネットワークN1をネットワークケーブル43の部分
まで引き回したような、ネットワークN3が形成されて
いる。また、上り線および下り線に同様に設けられる。
【0028】このようなイーサネットによるネットワー
クをトンネルT3内の各端末機器のネットワークとして
使用することにより、機器として各端末機器に加え各種
制御盤を含めて共通の通信インターフェースを備えるこ
とで、物理的には容易に接続することが可能であり、端
末機器または制御盤にこだわらず、ネットワークN3に
接続することができる。したがって、信号変換器62
は、信号変換器42と同様に、詳細に示さないが、一体
的な関係に配置される機器の状態情報および監視制御を
掌っているが、それぞれの機器に通信インターフェース
を備え、ネットワークN3の端末機器とすることができ
る。さらに、図示しない換気ファンや照明機器について
も、通信インターフェースを備えてネットワークN3に
接続されることは勿論である。
【0029】そして、第1の実施形態と同様に、防災受
信盤51と防災システム以外の設備に関する各種制御盤
が設けられ、図1と同様の換気制御盤52、照明制御盤
53、ITV監視盤54、情報板制御盤55、その他の
制御盤56、さらに、遠隔制御盤57がそれぞれ必要に
応じて設けられ、ここで、図3のシステムでは、防災受
信盤51等の複数の制御盤はネットワークN3の端末機
器として特化され、従来備えている機能として電源機能
が切り離され、各種端末機器への電源供給元となる電源
制御盤58が別途ネットワークN3に接続されている。
詳細に示さないが、この電源制御盤58からトンネルT
3に用いられる各機器に電源供給されるとともに、その
状態が集中的に監視されている。これによって、防災受
信盤51等の各制御盤は、ネットワークN3を介して必
要なトンネルT3内の端末機器と情報通信を行えばよ
い。
【0030】このネットワークN3によって、第1の実
施形態のネットワークN1と同様に、防災受信盤51か
らトンネルT3内機器の動作状況を詳細に通知すること
ができ、例えば、詳細情報を発信することで、より安全
で快適な走行を求めた交通システム(ITS)の構築に
利用することができ、トンネルT3の安全性向上に役立
てることができる。また、防災受信盤51が保有する情
報を遠隔制御盤57等のように遠隔で入手することが可
能であり、例えば、火災検知器61の汚損履歴や防災シ
ステム動作状況およびその履歴などの情報利用ができ、
保守面での利便性を向上することができる。さらに、複
数の制御盤間の通信インターフェースを一本化でき、ト
ンネルに設置する設備が現場対応で増減しても、統一し
た仕様であるので、各制御盤導入のイニシャルコストを
低減することができる。
【0031】これらの実施形態によるシステムによっ
て、第1の実施形態と同様、防災受信盤51が取扱う各
種情報について、代表信号のような大まかな防災情報で
はなく、火災発生地点や故障発生状況の状態が細かく把
握できる詳細な防災情報を発信することができ、その他
の制御盤を含めて、トンネルT3内の状態を設備相互間
の情報を総合的に取扱うことが可能であり、誤った情報
を排除するとともに現場確認の前に必要な対処を検討す
ることが可能となる。
【0032】つぎに、図4は、本発明を利用したトンネ
ル防災システムである第4の実施形態を示す概略構成図
である。
【0033】この第4の実施形態は、上記各実施形態に
おけるシステムとほぼ同様でよく、その違いについて
は、トンネルT4〜T7が連続して複数設けられている
場合であり、各トンネルT4〜T7それぞれに防災受信
盤31、46、51のいずれかと同一の機能を備える中
継盤81〜84が設けられ、これら中継盤81〜84に
合わせて各トンネルT4〜T7内に必要な機器が配置さ
れているものである。この各トンネルT4〜T7内の構
成については、上記各実施形態に示されるように中継盤
81〜84の機能に合わせてネットワーク等が構成され
ればよい。
【0034】この第4の実施形態においては、トンネル
T4〜T7に配置される中継盤81〜84がそれらから
防災情報を収集する中央制御の機能を有する防災受信盤
71にネットワークN1と同様のいわゆるイーサネット
によるネットワークN4を介して接続されている。すな
わち、各中継盤81〜84および防災受信盤71がそれ
ぞれ図示しないイーサネット用の通信インターフェース
を備え、ネットワークN4に接続され、各中継盤81〜
84がそれぞれトンネルT4〜T7内を監視して火災情
報として大量の情報を送信する場合にも、確実に防災受
信盤71に送信することが可能である。
【0035】そして、第1の実施形態などと同様に、防
災受信盤71と防災システム以外の設備に関する各種制
御盤がネットワークN4に設けられ、換気制御盤72、
照明制御盤73、ITV監視盤74、情報板制御盤7
5、その他の制御盤76、さらに、遠隔制御盤77がそ
れぞれ必要に応じて設けられ、ここで、図4の防災受信
盤71では、直接トンネル内に設置される端末機器を作
動させず、各中継盤81〜84との情報通信が行えれば
よく、そのことから、第3の実施形態における防災受信
盤51と同様で、さらに表示操作のみが行えれば機能的
には足りる。
【0036】ここで、上記各実施形態によるトンネル防
災システムにおいて利用される詳細情報に関して、簡単
に説明する。
【0037】まず、火災発生状況の詳細通知が行える。
すなわち、火災検知器11、41、61は例えば50m
間隔の双方向を監視して、一方向(いわゆる片目)ごと
で25m単位での火災発生場所の特定が可能であり、防
災受信盤31、46、51ではこれらを集約して50m
ごとの自動通報区画とする代表情報に代えて、詳細情報
として25m単位の火災発生場所情報を通知することが
できる。また、信号変換器13、42、62に一体的に
設置される詳細に示さない発信機は例えば50m単位に
設けられ、防災受信盤31、46、51ではこれらを集
約して200mごとの手動通報区画とする代表情報に代
えて、詳細情報として50m単位の通報場所情報を通知
することができる。このように、端末機器の設置間隔に
基づいた詳細情報を通知できるようになっている。
【0038】そして、上記の各詳細情報を利用すること
によって、ITV監視盤34、54では、図示しないテ
レビカメラにより火災発生場所を向けることが容易に行
われ、また、情報板制御盤35、55では、トンネル内
の設置された図示しない表示板に「○○m先で火災発生
至急停止し、指示にしたがって避難してください」や
出入口においては「○○Km先で火災発生 車両進入禁
止」の表示の情報源とすることができ、現場への的確な
指示が可能となる。さらに、こういった火災発生場所の
詳細情報は火災事故解析にも有効である。
【0039】また、遠隔制御盤37、57が防災受信盤
31、46、51から詳細情報を取り込むことによっ
て、システム診断を行うことが可能となる。すなわち、
防災システムの状態(動作状況、履歴状況)や火災検知
器の汚損履歴を遠隔制御盤37、57に取り込むことに
より、保守点検作業または清掃作業の要否を判断する情
報が得られる。
【0040】また、防災受信盤31、46、51にシス
テム概要や取扱い説明、さらに各種機器に関する情報を
データとして内蔵させることによって、遠隔制御盤3
7、57において、必要なデータを取り込んで保守の基
準や緊急時の対応を簡便にすることができる。これらを
利用すれば、現場での教育および運用補助に役立つこと
になる。
【0041】また、防災受信盤31、46、51の盤内
温度情報や消耗品耐用年数を送出することで、遠隔制御
盤37、57において交換時期等が予測でき、保守性の
向上に役立つことになる。
【0042】さらに、火災検知器11、41、61の自
動清掃を可能としたり、自動弁として遠隔メンテナンス
機能付を用いることで、防災システム全体の保守点検作
業効率をさらに向上させることができる。なお、自動弁
の遠隔メンテナンス機能については、ヘッドから放水す
ることなく管路を閉止して開弁および閉弁操作を試験放
水によって確認するものである。
【0043】なお、上記各実施形態における複数の制御
盤においてそれぞれ図示しない制御部および通信インタ
ーフェースを備え、これらが本発明の情報発信手段およ
び情報受信手段それぞれの一例である。
【0044】以上のように、本発明は、トンネル内に配
設される各種設備を監視制御する制御盤として、防災シ
ステムに関する防災受信盤を含む複数の制御盤を各々通
信配線に接続してネットワークを構成し、前記複数の制
御盤夫々が情報発信手段および情報受信手段を有し、情
報交換を可能とするものであり、防災受信盤等から各種
設備の状況を総合的に利用することが可能である。
【0045】また、複数の制御盤は、ネットワークを介
して詳細情報を送受信できるものであり、現場の状況や
メ保守関係の情報を細かく検討することができる。さら
に、ネットワークに接続されている複数の制御盤の一つ
として遠隔制御盤を有するものであり、遠隔制御盤によ
って各設備の詳細情報を簡便に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す防災システムの
概略構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す防災システムの
概略構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す防災システムの
概略構成図。
【図4】本発明の第4の実施形態を示す防災システムの
概略構成図。
【図5】従来の防災システムの概略構成図。
【符号の説明】
31、46、51 防災受信盤 37、57 遠隔制御盤 N1、N3 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA19 BB03 BB11 BB74 DD04 DD28 EE05 EE16 FF01 FF02 FF04 FF05 FF19 FF20 GG11 GG12 GG21 GG23 GG32 GG62 GG63 GG65 GG66 GG67 GG70 GG71 GG83 5H180 AA01 BB04 CC27 EE01 EE15 JJ09 JJ26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内に配設される各種設備を監視
    制御する制御盤として、防災システムに関する防災受信
    盤を含む複数の制御盤を各々通信配線に接続してネット
    ワークを構成し、前記複数の制御盤夫々が情報発信手段
    および情報受信手段を有し、情報交換を可能とすること
    を特徴とするトンネル防災システム。
  2. 【請求項2】 複数の制御盤は、ネットワークを介して
    詳細情報を送受信できるものである請求項1のトンネル
    防災システム。
  3. 【請求項3】 ネットワークに接続されている複数の制
    御盤の一つとして遠隔制御盤を有するものである請求項
    1または2のトンネル防災システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006106835A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nohmi Bosai Ltd トンネル防災設備における防災受信盤
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