JP2003323500A - 治験情報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並びに治験情報提供プログラム - Google Patents

治験情報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並びに治験情報提供プログラム

Info

Publication number
JP2003323500A
JP2003323500A JP2002129189A JP2002129189A JP2003323500A JP 2003323500 A JP2003323500 A JP 2003323500A JP 2002129189 A JP2002129189 A JP 2002129189A JP 2002129189 A JP2002129189 A JP 2002129189A JP 2003323500 A JP2003323500 A JP 2003323500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
clinical trial
inquiry
communication means
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002129189A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Fujita
剛 藤田
Ichiro Hayashi
一郎 林
Kazumi Yasueda
和三 安枝
Tetsuya Yamaguchi
徹也 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MOSS INST CO Ltd
MOSS INSTITUTE CO Ltd
Original Assignee
MOSS INST CO Ltd
MOSS INSTITUTE CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MOSS INST CO Ltd, MOSS INSTITUTE CO Ltd filed Critical MOSS INST CO Ltd
Priority to JP2002129189A priority Critical patent/JP2003323500A/ja
Publication of JP2003323500A publication Critical patent/JP2003323500A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、被験者に投与されている治
験薬についての情報を、迅速且つ確実に提供することが
可能であり、また低コストでの運営が可能な、治験情報
提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並
びに治験情報提供プログラムを提供する。 【解決手段】 通信回線網50を使用し、治験に関する
問合せに対して応答情報を提供する治験情報提供システ
ムSであって、問合せ側に設けられた第1の通信手段1
0と、応答側に設けられた第2の通信手段30と、第1
の通信手段10と第2の通信手段30の間に介在する第
1のサーバー20と、治験の薬剤割付に関する情報を記
憶する第2のサーバー40とを備え、第1のサーバー2
0は、通信回線網50に接続された送受信部と、問合せ
情報を第2の通信手段30へ通知する処理、第2の通信
手段30が第2のサーバー40から取得した応答情報を
問い合わせ側へ送付する処理を行う制御部を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は治験情報提供システ
ム及び治験情報提供装置、治験情報提供方法、並びに治
験情報提供プログラムに係り、特に、複数の医療機関で
実施されている臨床試験において、問い合わせが緊急に
発生した際、この問い合わせに対して迅速且つ確実に応
答するための治験情報提供システム及び治験情報提供装
置、治験情報提供方法、並びに治験情報提供プログラム
に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床試験は、依頼機関の要請に基づいて
医療機関で遂行されるものであり、臨床試験のうち、例
えば新薬を開発した製薬会社からの依頼により、所定の
薬剤について行うものを治験という。治験は、依頼機関
である製薬会社と、医療機関の治験責任医師,治験担当
医師との協議により作成される治験実施計画書に基づい
て行われる。
【0003】なお、依頼機関は、製薬会社の他に、健康
食品や特定保健用食品,機能性食品を開発している食品
会社や化粧品会社等の場合もある。また、医療機関は、
病院や歯科医院の他、接骨院,矯正歯科医院,診療所,
救急センター,保健所,エステティックサロン,美容
院,老人保健施設等の場合もある。
【0004】治験実施計画書には、医療機関の名称,医
師の氏名,被験者の選択基準及び除外基準,治験薬の投
与量及び投与期間,検体採取時期や被験者の診察時期を
定める治験時点,医師による被験者の観察項目,検体の
測定項目などの情報が記載されている。
【0005】なお、上記項目のうち、観察項目とは、体
重、出血,腰痛,頭痛,腹痛等の有無、腫れ,湿疹等の
有無、器官の構造,機能測定のためのX線検査等をいう
ものである。また、測定項目とは、血液の白血球数,赤
血球数,ヘモグロビン値、尿の蛋白値等をいうものであ
る。
【0006】図18は、一般的な治験における情報の流
れを説明する説明図である。先ず、治験実施計画書が作
成されると、次いで複数の医療機関から、その治験に適
すると思われる被験者の情報が登録機関に提供される。
被験者の情報はプライバシーが保護された状態で提供さ
れる。
【0007】登録機関では、上記各被験者について、治
験に適する身体的条件を満たしているか否かが確認さ
れ、確認の取れた被験者のみが登録される。そして、登
録された被験者が所属する各医療機関に通知がなされ
る。
【0008】登録機関或いは、治験の管理を行う治験管
理機関では、上記確認の取れた被験者各人について、治
験薬の割付を行う。治験薬の割付では、被験者の組番に
対し、治験薬として実薬或いは偽薬が割り付けられる。
【0009】そして、組番と治験薬の組み合わせが決定
すると、その情報は封筒等に入れて保管される。封筒
は、その中身について医療機関及び依頼機関のいずれも
知ることができないように管理される。
【0010】このように、被験者の選定や治験薬の割付
に、医療機関や製薬会社ではなく、登録機関や治験管理
機関が関与するのは、医療機関における被験者選定の労
力を軽減させるためであり、また、二重盲検法等、より
匿名性の高い手法で治験が行われる場合に、各医療機関
や依頼機関である製薬会社に対して、偽薬が投与される
被験者が誰であるかが知られないようにして、治験にお
ける客観的公正さを保つため等の理由によるものであ
る。
【0011】上記登録された被験者について、医療機関
では、被験者毎に計画されているスケジュールにしたが
って、投薬,血液の採取等の医療行為が行われる。この
スケジュールは治験実施計画書に基づくものであり、被
験者毎に、投薬する薬の種類や量,検査時期等が定めら
れている。
【0012】医療機関で採取された血液,尿等の検体
は、検査機関に送られて検査される。検査機関は医療機
関内の検査室である場合もあるが、多くの場合、検査機
器が充実している外部の検査センターが利用される。
【0013】検査機関による被験者毎の検査結果は、検
査データとして医療機関に報告される。医療機関では、
医療機関内で行うことのできる他の測定結果や、被験者
に対する問診結果等の試験データと共に、検査機関から
の検査データを症例報告書(CRF)に記載する。そし
て、医療機関より依頼機関である製薬会社に治験の報告
が行われる。
【0014】なお、医療機関で治験が実施されていると
き、被験者に特殊な症状が現れる等の状況となった場
合、医療機関から登録機関または治験管理機関へ連絡が
なされる。そして、特殊な症状の発生した被験者の治験
薬について、実薬或いは偽薬のいずれかであるのかが確
認される。
【0015】登録機関または治験管理機関では、医療機
関から問い合わせの連絡があると、被験者の組番と治験
薬の組み合わせが保管された封筒を手作業で開封し、問
い合わせのあった被験者について投与された治験薬が実
薬か偽薬なのかを確認する。そして、医療機関へ確認結
果を報告する。このようにして、医療機関は問い合わせ
に対する確認情報を取得し、被験者について適切な対応
をすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、登録機関ま
たは治験管理機関では、一つだけではなく複数の治験に
ついて管理業務を行っている。従来では、上記したよう
に、治験薬への問い合わせに対する確認が手作業で行わ
れているため、確認ミスや、被験者の取り違い等の混乱
が生じることなく適正に確認が行われるように、また、
24時間での対応を行うことができるように、確認作業
には多大な人的労力が投入されていた。
【0017】このため、人的労力を要さず、低コストで
実施でき、且つ確認ミスのおこらない、治験薬の問い合
わせに対応する応答システムが望まれている。
【0018】本発明の目的は、被験者に投与されている
治験薬についての情報を、迅速且つ確実に提供すること
が可能であり、また低コストでの運営が可能な、治験情
報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法
並びに治験情報提供プログラムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る治験情報提供システムによれば、インターネットを
含む通信回線網を使用して、治験に関する問い合わせ情
報に対する応答情報を提供する治験情報提供システムで
あって、問い合わせ側に設けられた第1の通信手段と、
応答側に設けられた第2の通信手段と、第1の通信手段
と第2の通信手段の間に介在する第1のサーバーと、治
験の薬剤割付に関する情報を記憶する記憶部を備えた第
2のサーバーと、を備え、前記第1のサーバーは、前記
通信回線網に接続された送受信部と、前記問い合わせ側
からの問い合わせ情報を第2の通信手段へ通知する処
理、前記第2の通信手段により前記第2のサーバーの記
憶部から取得された応答情報を問い合わせ側へ送付する
処理、を行う制御部とを備えたことにより解決される。
【0020】以上のように、本発明の治験情報提供シス
テムによれば、通信回線網及び通信手段を利用し、サー
バーに記憶された応答情報を検索するだけで、被験者に
投薬された治験薬に関する情報を取得することができ
る。したがって、従来のように、一つの場所に常時スタ
ッフが待機している必要がなく、人的コストをかけるこ
となく問い合わせへの対応を行うことが可能となる。
【0021】なお、前記問い合わせ情報とは、より具体
的には、治験薬が実薬か偽薬かを問い合わせる情報であ
る。
【0022】なお、前記第2のサーバーを独立して設け
ることにより、第2のサーバーに格納された治験情報に
ついて、より高い秘匿性を確保することが可能となる。
【0023】また、前記第1のサーバーに、前記第1の
通信手段との通信内容を記録する記録手段を備えた構成
とすることにより、どのような治験について問い合わせ
があったのか、その問い合わせに対して確実に対応がな
されたのかどうか等を後で検証することができ、よりき
め細かいサービスの提供が可能となる。
【0024】また、前記第2のサーバーについて、前記
第2の通信手段から前記記憶部へのアクセスに対して認
証を行う認証処理手段を備えた構成とし、予め選定され
た通信手段からのアクセスのみ許可することにより、第
2のサーバーに格納された治験情報の秘匿性を確保する
ことが可能となる。
【0025】さらに、前記第2のサーバーについて、前
記第2の通信手段からのアクセス履歴を記憶するアクセ
ス記憶手段と、該アクセス履歴を報知するアクセス履歴
報知手段と、を備えた構成とすることにより、応答情報
の取得時に、第2のサーバーへのアクセス履歴を参照す
ることができる。
【0026】これにより、対応しようとしている問い合
わせについて、既に応答がなされたのかどうか確認する
ことができ、一つの問い合わせに対する二重対応を防止
することが可能となる。
【0027】なお、二重対応を防止するために、前記第
1のサーバーに、前記第2の通信手段からの応答情報送
付履歴を記憶する応答情報送付履歴記憶手段と、該応答
情報の送付履歴を報知する応答情報送付履歴報知手段を
備えた構成としても良い。
【0028】また、応答情報を検索する前記第2の通信
手段として、携帯電話,パームトップコンピュータ,ノ
ート型パソコン等のモバイル端末を使用することによ
り、第2の通信手段を常に持ち運ぶことが可能となる。
したがって、問い合わせを行う担当者が、どこにいて
も、また何時であっても問い合わせ情報を受けることが
でき、時間や場所を問わず、問い合わせに対応すること
が可能となる。したがって、多くの人的労力を投入した
り、作業者が待機する場所を確保することなく、24時
間での対応を行うことが可能となる。
【0029】上記課題は、本発明の情報提供装置を使用
することにより解決される。すなわち、請求項9に係る
治験情報提供装置は、インターネットを含む通信回線網
を使用して、治験に関する問い合わせ情報に対する応答
情報を提供する治験情報提供装置であって、通信回線網
に接続された送受信部と、前記治験の薬剤割付に関する
問い合わせ情報を第2の通信手段へ通知する処理、前記
第2の通信手段が、治験の薬剤割付に関する情報を記憶
する記憶部を備えたデータベースから得た応答情報を問
い合わせ側へ送付する処理、を行う制御部とを備えたと
ことを特徴とする。
【0030】また、請求項10に係る治験情報提供装置
は、インターネットを含む通信回線網を使用して、治験
に関する問い合わせ情報に対する応答情報を提供する治
験情報提供装置であって、治験の薬剤割付に関する情報
を記憶するデータベースと、通信回線網に接続された送
受信部と、前記治験の薬剤割付に関する問い合わせ情報
を第2の通信手段へ通知する処理、前記第2の通信手段
が前記データベースから得た応答情報を問い合わせ側へ
送付する処理、を行う制御部とを備えたことを特徴とす
る。
【0031】なお、前記制御部による処理に、前記第2
の通信手段により前記応答情報が取得された事実を記録
する処理を含ませるようにしても良い。
【0032】また、前記治験の薬剤割付に関する情報
は、少なくとも治験対象者を特定する識別番号と、該識
別番号に対応する薬剤区分情報を含んで構成されてい
る。すなわち、薬剤割付に関する情報は、それぞれの被
験者について、実薬或いは偽薬のいずれかが投与されて
いるのかを示すものである。
【0033】また、本発明の情報提供装置について、応
答情報を音声情報に変換する変換手段を備えた構成とす
ることにより、音声による応答を行うことが可能とな
る。変換手段は、問い合わせが電話により行われる場合
に設けられるものであり、これにより、音声での双方向
のやり取りが可能となるものである。
【0034】さらにまた、本発明の情報提供装置につい
て、前記送受信部への通信内容を記録する記録手段を備
えた構成としても良い。これにより、どのような問い合
わせがあったのか、また、問い合わせに対して、確実に
対応がなされたのかどうか、について検証することが可
能となり好適である。
【0035】また、治験の薬剤割付に関する情報を記憶
するデータベースを備えた治験情報提供装置である場
合、前記制御部の行う処理に、第2の通信手段に対する
認証を行う認証処理が含まれるようにすると良い。認証
処理により、データベースへのアクセスが制限され、情
報の秘匿性を確保することが可能となる。
【0036】さらにまた、前記制御部の行う処理に、前
記第2の通信手段による前記データベースへのアクセス
履歴を記憶するアクセス履歴記憶処理と、アクセス履歴
を報知するアクセス履歴報知処理とが含まれるようにす
ると良い。これにより、ある問い合わせに対して、デー
タベースでの検索がなされたか否かを確認することがで
き、一つの問い合わせに対する二重対応を防止すること
が可能となる。
【0037】本発明の請求項17に係る治験情報提供方
法は、インターネットを含む通信回線網を使用して、治
験に関する問い合わせ情報へ応答情報を提供する治験情
報提供方法であって、問い合わせ側に設けられた第1の
通信手段から、応答側に設けられた管理コンピュータへ
問い合わせ情報が送出されるステップと、前記管理コン
ピュータから、該管理コンピュータに前記通信回線網を
介して接続された第2の通信手段へ前記問い合わせ情報
が送出されるステップと、前記第2の通信手段が治験の
薬剤割付に関する情報を記憶する記憶手段を照会し、前
記管理コンピュータへ応答情報を送出するステップと、
前記管理コンピュータが前記応答情報を前記第1の通信
手段へ送出するステップと、を備えたことを特徴とす
る。
【0038】なお、前記問い合わせ情報は、例えば電話
またはメールにより送付される。また、前記第2の通信
手段に対して認証を行うステップを含むようにしても良
い。さらに、前記第2の通信手段から前記記憶手段への
照会履歴または前記送受信部への応答情報提供履歴を記
憶するステップを含むようにしても良い。
【0039】本発明の請求項21に係るプログラムは、
インターネットを含む通信回線網を使用して、治験に関
する問い合わせ情報へ応答情報を提供するための治験情
報提供プログラムであって、前記応答情報を提供する側
に設置された管理コンピュータに、問い合わせ側に設け
られた第1の通信手段から送出された問い合わせ情報を
取得する問い合わせ情報取得処理と、該問い合わせ情報
を前記管理コンピュータに前記通信回線網を介して接続
された第2の通信手段へ送出する問い合わせ情報送出処
理と、前記第2の通信手段が治験の薬剤割付に関する情
報を記憶する記憶部を照会して得た応答情報を取得する
応答情報取得処理と、該応答情報を前記第1の通信手段
へ送出する応答情報送出処理と、を実行させるものであ
る。
【0040】なお、前記応答情報取得処理または応答情
報送出処理の後に、前記第2の通信手段からの応答情報
提供履歴を記憶する履歴記憶処理を実行させる処理を行
わせるようにしても良い。
【0041】なお、前記プログラムを、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM或いはハードディスク等の記録媒
体に記録した構成としても良い。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する処理ステ
ップ、装置等は本発明を限定するものでなく、本発明の
趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0043】図1乃至図17は本発明の一実施の形態例
を示すものであり、図1は本発明に係る治験情報提供シ
ステムの主要構成を説明する説明図、図2は第1のサー
バーとしての管理コンピュータのハード構成例を示すブ
ロック図、図3は第2の通信手段を示す説明図、図4は
第2のサーバーとしてのデータベースコンピュータのハ
ード構成例を示すブロック図である。
【0044】また、図5はデータベースコンピュータに
格納されたデータ構成を示す説明図、図6は本発明の治
験情報提供システムにおける情報の流れを概略的に示し
たブロック図、図7乃至図12はサーバでの処理の流れ
を示すフローチャート図である。
【0045】さらに、図13は問い合わせ情報の入力画
面の一例を示す説明図、図14乃至図16は第2の通信
手段の画面の一例を示す説明図、図17は応答情報を表
示する画面の一例を示す説明図である。
【0046】本例において、問い合わせ側とは、治験を
実施している医療機関をいうものであり、応答側とは、
治験管理を行っている治験管理機関や、治験データが登
録されている登録機関をいうものである。
【0047】本例の治験情報提供システムSは、治験の
実施中に、被験者に特殊な症状が現れる等の状況となっ
た場合、医療機関からの緊急問い合わせに対応して、被
験者に投与された治験薬が実薬か偽薬かの応答情報を提
供するものである。
【0048】すなわち、治験を行っている医療機関で、
被験者に特別な症状が発生した場合、医療機関では、治
療に当たる際に、その症状が治験薬に由来するものなの
かどうかを判断する必要がある。
【0049】本例の治験情報提供システムSによれば、
治験薬に関する問い合わせに対応して、迅速に、被験者
に投与された治験薬が実薬か偽薬かの応答情報が提供さ
れるので、医療機関では応答情報に基づいて、適切な対
応をすることが可能となる。
【0050】すなわち、治験薬が実薬であった場合は、
取り急ぎ治験薬の投与を中止したり、治験薬が偽薬であ
った場合は、被験者の症状について他の原因を検討する
などの判断及び処置を迅速に行うことが可能となる。
【0051】ここで、本例の治験情報提供システムSの
装置構成について説明する。本例の治験情報提供システ
ムSは、図1に示すように、医療機関等の問い合わせ側
に設置される第1の通信手段10と、登録機関または治
験管理機関等の応答側に設置される第1のサーバーとし
ての管理コンピュータ20と、管理コンピュータと通信
可能な第2の通信手段30と、応答情報が格納された第
2のサーバーとしてのデータベースコンピュータ40
と、これらの装置を接続する通信回線網50とから構成
されている。通信回線網50としては、インターネッ
ト、電話線、ISDN回線、専用線、無線、パケット通
信網などが使用される。
【0052】医療機関等の問い合わせ側に設置される第
1の通信手段10は、従来公知の一般的な電話機であ
り、送話部、受話部、プッシュボタン等の操作部、接続
線を備えている。電話機は、接続線を介して通信回線網
50に接続されている。なお、固定型の電話機に限ら
ず、携帯電話等、移動可能な電話機であっても良い。
【0053】管理コンピュータ20は、図2に示すよう
に、CPU21,送受信部22,記録手段23,記憶部
を備えており、必要であれば、キーボード,マウス,ス
キャナ,ディスクドライブ等からなる入力部、また、プ
リンタ,ディスプレイ,スピーカ,ディスクドライブ等
からなる出力部を備えている。
【0054】CPU21は、プログラムに従って、管理
コンピュータ20全体の動作を制御する。本例のCPU
21は、具体的には、問い合わせ情報を取得する処理、
問い合わせ情報を記録する処理、問い合わせ情報を第2
の通信手段30へ送出する処理、第2の通信手段30か
ら問い合わせに対する応答情報を取得及び記録する処
理、応答情報を問い合わせ側へ送出する処理を行う。
【0055】さらに必要であれば、CPU21は、第2
の通信手段30から応答情報が提供されたことを記憶す
る処理を行う。なお、これらの処理については、後で詳
述する。
【0056】送受信部22は、通信回線網50に接続さ
れ、第1の通信手段10,第2の通信手段30との間で
データの送受信を行うように構成されている。本例で
は、第1の通信手段30とのデータ送受信は音声によっ
て行われるため、送受信部22にはコンバータ22aが
設けられ、このコンバータ22aにより、音声信号とデ
ジタル信号の変換が行われるように構成されている。
【0057】記録手段23は、第1の通信手段10から
送出された音声情報を記録するものであり、音声入力部
と、データ記憶部とから構成されている。音声入力部で
は、入力された音声情報をデジタルデータに変換し、デ
ータ記録部に送出する。
【0058】データ記憶部は、例えばHDD,CD−R
W,メモリスティック等からなる。音声情報は、必要で
あれば圧縮されてから記録される。また、記録された音
声情報について、所定のアプリケーションソフトを用い
てテキストデータに変換可能な構成としても良い。ま
た、音声情報をアナログデータのまま記録する構成であ
っても良い。
【0059】記憶部は、HDD24a,ROM24b,
RAM24cから構成されている。ROM24bには、
コンピュータシステムのハードウェア制御のための基本
的な各種プログラムが格納されている。RAM24c
は、コンピュータ制御のためのワークエリアとして機能
するように構成されている。
【0060】HDD24aには、管理コンピュータ20
を作動させるためのオペレーティングプログラム、各種
処理を実行させるためのプログラムが格納されている。
なお、HDD24aが、上記記録手段23のデータ記憶
部として機能するようにしても良い。
【0061】第2の通信手段30は、図3に示すような
携帯電話機であり、レシーバ31、マイク32、LCD
33、操作キー34、アンテナ35を備えている。携帯
電話機は、アンテナ35を介して通信回線網50に接続
されている。
【0062】本例の治験情報提供システムSでは、複数
台の第2の通信手段30が使用される。第2の通信手段
30は、それぞれメールアドレスを有している。
【0063】本例の治験情報提供システムSのデータベ
ースコンピュータ40は、管理コンピュータ20とは別
の場所に、独立して設けられている。データベースコン
ピュータ40には治験に関する情報が格納されているた
め、このようにデータベースコンピュータ40を独立し
て設けることにより、格納された情報について、より高
い秘匿性を確保することが可能となる。なお、一つの装
置内に、管理コンピュータ20及びデータベースコンピ
ュータ40の機能を持たせた構成としても良いことは勿
論である。
【0064】データベースコンピュータ40は、図4に
示すように、CPU41,送受信部42,入力部43,
記憶部を備えており、記憶部の中の、例えばHDDに
は、治験情報からなる治験情報データベース44aが設
けられている。なお、データベースコンピュータ40
は、必要であればプリンタ,ディスプレイ,スピーカ,
ディスクドライブ等からなる出力部を備えて構成されて
いる。
【0065】CPU41は、プログラムに従って、デー
タベースコンピュータ40全体の動作を制御する。デー
タベースコンピュータ40のCPU41は、具体的に
は、第2の通信手段30を認証する処理、第2の通信手
段30から問い合わせ情報を取得する処理、問い合わせ
情報に対応する応答情報を検索する処理、応答情報を第
2の通信手段30へ付与する処理、を行う。
【0066】また、データベースコンピュータ40のC
PU41は、第2の通信手段30からアクセスがあった
ことを記憶部に記録し、2回以上のアクセスがあった場
合、それを報知する処理を行う。すなわち、CPU41
は、記憶部とともに、アクセス履歴報知手段を構成する
ものである。
【0067】送受信部42は、通信回線網50に接続さ
れ、第2の通信手段30との間でデータの送受信を行う
ように構成されている。
【0068】入力部43からは、応答情報、すなわち被
験者に投与された治験薬が実薬か偽薬かの情報が入力さ
れる。この応答情報は、治験情報データベース44aに
格納される。応答情報は、キーボードによる文字入力,
ディスクドライブでの記録媒体の読み込み,スキャナに
よるデータ読み取り等の手法により行われる。
【0069】図5に、治験情報データベース44aに格
納される応答情報のデータ構成を示す。図示されている
ように、応答情報は、各治験毎に作成された複数のファ
イルを備えており、これらのファイルには、治験を特定
するための治験番号が付与されている。
【0070】そして、このファイルに、少なくとも被験
者の組番データと、この組番データに対応する治験薬デ
ータが格納されている。治験薬データは、組番に対応す
る治験薬が、実薬であるか偽薬であるかを示すものであ
る。
【0071】なお、図5に図示されているように、問い
合わせ側である医療機関それぞれに個別の登録番号(図
5ではA〜D)を発行し、この登録番号毎にファイルを
作成し、治験情報データベース44aの管理を行うよう
にすると、より迅速な検索及び応答情報の送出が可能と
なり好適である。
【0072】すなわち、治験情報提供システムSへ、予
め問い合わせ側の電話番号,メールアドレス等を登録し
ておき、各問い合わせ側に対して登録番号を発行してお
く。そして、この登録番号を利用して、治験情報データ
ベース44aにおいて、登録番号毎にデータをまとめて
おく。
【0073】これにより、所定の問い合わせ先から照会
があった場合は、その問い合わせ先の登録番号の付され
たデータのみを検索すれば良い。このようにして、より
迅速な検索を行うことが可能となる。
【0074】また、それぞれの登録番号に、電話番号や
メールアドレスが対応して登録されているので、応答情
報が検索された後、登録された電話番号やメールアドレ
スへ応答情報を自動的に送出することができる。このよ
うにして、より迅速に問い合わせ情報への応答情報を送
出することが可能となる。
【0075】次に、上記構成からなる本例の治験情報提
供システムSにおける情報の流れについて、図6のブロ
ック図に基づいて説明する。医療機関で、治験に関する
問い合わせが発生すると、医療機関からは第1の通信手
段10を用いて、本例の治験情報提供システムSへのア
クセスがなされる。
【0076】治験情報提供システムSの管理コンピュー
タ20は、第1の通信手段10からのアクセスがなされ
ると、先ず、第1の通信手段10とのやり取りを記録す
るために、音声を記録可能な記録手段23を作動させ
る。
【0077】次に、管理コンピュータ20は、治験及び
被験者を特定するために、治験番号や、被験者の組番、
さらに、問い合わせ側の登録番号または電話番号の入力
を促し、問い合わせ側から情報を取得する。管理コンピ
ュータ20からは、例えば、「初めに登録番号を入力し
てください」、「治験番号と、被験者の組番を入力し、
最後にシャープを押してください」等のメッセージが送
出される。
【0078】治験番号とは、被験者が参加している治験
を特定するための番号であり、例えば、複数桁の数字か
ら構成されている。治験番号と、被験者の組番により、
被験者を特定することができる。問い合わせ側では、第
1の通信手段10のプッシュボタンを利用して、これら
治験番号と被験者の組番を入力する。
【0079】上記のように、各被験者について治験番号
と組番を用いて特定することにより、被験者の個人名を
使用することなく、治験に関する情報の管理を行うこと
が可能となり好適である。
【0080】問い合わせ側の第1の通信手段10から、
必要な問い合わせ情報が入力されると、管理コンピュー
タ20はこの情報を、複数台準備された第2の通信手段
30へ送付する。
【0081】なお、本例では、治験番号や組番は電話機
のプッシュボタンにより入力されているので、トーン方
式で入力されたデータを、第2の通信手段30へ送信可
能な形式に変換してから、第2の通信手段30への送付
が行われる。
【0082】問い合わせ情報は、同報通信にて第2の通
信手段30へ送出される。第2の通信手段30は各担当
者に所持されており、各担当者は問い合わせ情報が送付
されたことを受けて、第2の通信手段30により、治験
情報が格納されたデータベースコンピュータ40へアク
セスを行う。そして、第2の通信手段30から、データ
ベースコンピュータ40へ問い合わせ情報が送出され
る。
【0083】なお、データベースコンピュータ40は、
格納された情報の秘匿性を確保するため、第2の通信手
段30からのアクセスがあったとき、第2の通信手段3
0に対して認証を行う。
【0084】認証は、例えば、各機体毎に定められたパ
スワードを入力することにより行われる。なお、パスワ
ードについては、1回限り使用されるワンタイムパスワ
ード方式とするとより有効である。或いは、第2の通信
手段30によるアクセスがあった際に、第2の通信手段
30のメールアドレスまたはシリアル番号を読み取り、
これにより認証を行う構成としても良い。
【0085】第2の通信手段30の認証がなされると、
データベースコンピュータ40は、第2の通信手段30
から問い合わせ情報を取得し、この問い合わせ情報に基
づいて、治験情報データベース44aに格納された情報
を検索する。
【0086】データベースコンピュータ40は、問い合
わせ情報として、治験番号と被験者の組番を取得してい
る。よって、先ず、治験番号により治験ファイルを確定
する。そして、このファイルの中から、被験者の組番に
基づいて被験者を特定し、さらに、被験者に対応する治
験薬データを取得する。
【0087】このようにして、問い合わせのあった被験
者に投薬されていた治験薬について、実薬であるか偽薬
であるかの情報が検出される。検出された情報は応答情
報として、第2の通信手段30へ送付される。
【0088】なお、一つの問い合わせに対して、複数の
第2の通信手段30からデータベースコンピュータ40
へのアクセスが行われ、二重の対応がされることが想定
される。このため、例えば、データベースコンピュータ
40において、第2の通信手段30のアクセス履歴を記
録し、所定時間内に、同一の問い合わせがあった場合
は、既に問い合わせがあったことを報知する構成とする
と好適である。
【0089】この場合、データベースコンピュータ40
の記憶部に、問い合わせのあった治験番号,被験者の組
番,最初にアクセスのあった第2の通信手段30のメー
ルアドレス、を記録しておき、同じ問い合わせに対し
て、別のアクセスがあった場合、既に応答がなされた旨
を報知するようにすると良い。
【0090】さらに、データベースコンピュータ40よ
り取得した応答情報は、第2の通信手段30から管理コ
ンピュータ20へ送出される。管理コンピュータ20
は、応答情報を問い合わせ側に送付する。本例では、問
い合わせ側より音声による問い合わせが行われているた
め、音声による応答がなされる。音声による応答は、第
2の通信手段30から取得された応答情報のデータに基
づいて音声データを合成し、この合成された音声データ
を問い合わせ側へ送出する。
【0091】なお、問い合わせ側に応答情報を送出する
際、応答情報に含まれる登録番号から、予め登録されて
ある問い合わせ側の電話番号を特定し、自動的に応答情
報が送出されるようにしても良い。
【0092】ここで、管理コンピュータ20から問い合
わせ側への応答情報送付履歴を記録する構成としても良
い。このような構成とすることにより、管理コンピュー
タ20側でも二重対応を防止することが可能となる。
【0093】すなわち、管理コンピュータ20へ第2の
通信手段30から応答情報が通知されたとき、管理コン
ピュータ20側で、応答情報送付履歴を参照することに
より、既に応答がなされたものであるか否かを判定する
ことができる。
【0094】問い合わせ側では、応答情報を受け取り参
照することにより、治験薬が実薬であるか偽薬であるか
を知ることができる。問い合わせ側である医療機関で
は、応答情報に基づいて、治験薬が実薬であった場合
は、取り急ぎ治験薬の投与を中止したり、治験薬が偽薬
であった場合は、特別な症状が発生した他の原因を検討
するなどの手続きを行う。
【0095】なお、問い合わせ側から送付された治験番
号,被験者の組番のいずれかが誤っていた場合、応答情
報は検出されない。この場合は、応答情報が検出されな
かった旨を知らせるメッセージが、データベースコンピ
ュータ40から第2の通信手段30へ送出される。
【0096】このように、問い合わせ側から送付された
治験番号や、被験者の組番から、応答情報が特定できな
かった場合、上記のように、応答情報が検出されなかっ
た旨を知らせるメッセージが送出されるだけでなく、オ
ペレータが対応するコールセンターへ自動的に報知がな
され、コールセンターから問い合わせ側へ連絡がなされ
るようにしても良い。
【0097】なお、上記のように、第1の通信手段10
として電話機を使用し、音声による問い合わせを行い、
これに対して音声による応答がなされるのではなく、第
1の通信手段10としてパソコン,携帯電話、,パーム
トップコンピュータ等の文字情報を送出可能な機器を用
い、文字による問い合わせ及び応答がなされる構成であ
っても良い。
【0098】第1の通信手段10としてコンピュータを
使用する場合、コンピュータは、少なくともCPU,送
受信部,入力部,出力部,記憶部を備えた構成とされ
る。CPUは、プログラムに従って、コンピュータ全体
の動作を制御する。送受信部は、通信回線網50に接続
され、管理コンピュータ20とのデータの送受信ができ
るように構成されている。
【0099】入力部は、キーボード,マウス,音声入力
用マイク等から構成され、問い合わせの対象である被験
者の組番或いは治験番号が入力される。なお、音声入力
の場合、コンバータにより音声をデジタル信号に変換す
るようにしても良いが、インターネット電話として直接
音声を送出する構成であっても良い。
【0100】出力部は、プリンタ,ディスプレイ,スピ
ーカ等からなり、管理コンピュータ20から送出された
応答情報を出力するように構成されている。記憶部に
は、コンピュータを作動させるプログラムが記憶される
が、その他、管理コンピュータ20との間でやり取りさ
れた、問い合わせ情報または応答情報を含む情報を記憶
するようにしても良い。
【0101】文字情報での問い合わせが行われる場合
は、第1の通信手段10から治験情報提供システムSへ
のアクセスがなされると、先ず、第1の通信手段10と
のやり取りを記録するために、ログを記録可能な記録手
段23を作動させる。
【0102】次に、管理コンピュータ20は、治験及び
被験者を特定するために、第1の通信手段10に対し
て、治験番号や、被験者の組番、さらに、問い合わせ側
の登録番号または電話番号の入力を促す。文字による問
い合わせの場合、管理コンピュータ20からは、登録番
号,治験番号,被験者の組番を入力するための、入力フ
ォームが送出される。
【0103】問い合わせ側では、キーボードやマウスな
どの入力手段を用いて、入力フォームへのデータ入力を
行う。問い合わせ側の第1の通信手段10から、必要な
問い合わせ情報が入力されると、管理コンピュータ20
はこの情報を、複数台準備された第2の通信手段30へ
送付する。
【0104】第1の通信手段10から文字データが入力
された場合は、管理コンピュータ20では、特別な変換
等を必要とすることなく、第2の通信手段30へのデー
タ送付を行うことができる。
【0105】その後、前記実施例と同様に、データベー
スコンピュータ40での認証処理、応答情報の検索処理
が行われ、第2の通信手段30を経て、管理コンピュー
タ20へ応答情報が送付される。
【0106】管理コンピュータ20は、問い合わせ側の
メールアドレスへ、応答情報を送出する。このとき、応
答情報に含まれる登録番号から、予め登録されてある問
い合わせ側のメールアドレスを特定し、自動的に応答情
報が送出されるようにしても良い。
【0107】上記実施例では、第2の通信手段30から
データベースコンピュータ40にアクセスするときにの
み認証を行う構成を示したが、問い合わせ側の認証を行
うようにしても良い。この場合は、問い合わせ側から治
験情報提供システムSにアクセスがなされたときに認証
を行う構成とする。認証処理を行う場合は、被験者の組
番または治験番号の入力時に、問い合わせ側にそれぞれ
付与されたパスワードを入力することにより行うように
する。
【0108】なお、問い合わせがコンピュータで行われ
る場合は、cookieの認証機能を利用しても良い。
この場合は、はじめにパスワードやIDで、問い合わせ
側のコンピュータの認証を行い、以降、cookieを
利用して治験情報提供システムSへのアクセス制限を行
うようにする。
【0109】以下、図7乃至図12のフローチャートに
基づき、本例の治験情報提供装置としての管理コンピュ
ータ20及びデータベースコンピュータ40での治験情
報提供処理の流れについて説明する。管理コンピュータ
20及びデータベースコンピュータ40は以下の各プロ
グラムにしたがって、医療機関等からの問い合わせに対
して、被験者の治験薬が実薬であるか偽薬であるかの応
答情報を取得し、応答情報を問い合わせ側へ送出するも
のである。
【0110】先ず、図7に基づいて、問い合わせ側の第
1の通信手段10より、治験情報提供システムSにアク
セスがなされ、第2の通信手段30に問い合わせ情報が
送出されるまでの処理(処理A)について説明する。
【0111】治験の被験者に特殊な症状が現れる等の状
況となった場合、医療機関等の問い合わせ側から、登録
機関または治験管理機関等からなる応答側へ、緊急に問
い合わせが行われる。
【0112】治験情報提供処理は、第1の通信手段10
から、治験情報提供システムSの管理コンピュータへア
クセスがなされることによりスタートする。問い合わせ
側は、第1の通信手段10を用いて管理コンピュータ2
0へアクセスを行う。
【0113】管理コンピュータ20は、電話機等の音声
を送出する機器によりアクセスがなされたのか、パソコ
ン等の文字を送出する機器によりアクセスがなされたの
かを判定する(ステップS1)。
【0114】電話機によるアクセスであると判定された
場合(ステップS1;Yes)、ステップS2に進み、
音声情報を記録する記録手段23を作動させる。パソコ
ン等の文字を送出する機器よるアクセスであると判定さ
れた場合(ステップS1;No)、ステップS3に進
み、ログを記録する記録手段23を作動させる。
【0115】ステップS2の後は、ステップS4に進
み、治験を特定する治験番号と、被験者を特定する組番
の入力を促す応答メッセージを送出する。また、ステッ
プS3の後は、ステップS5に進み、治験番号,被験者
の組番を入力するためのフォームが送出される。
【0116】このとき、治験情報提供システムSに、問
い合わせ側の個人情報として、電話番号やメールアドレ
ス等が登録されている場合は、この個人情報に対応して
付された登録番号の入力が促される。
【0117】ステップS4の後は、ステップS6に進
み、治験番号や被験者の組番を含む情報の入力が確認さ
れる。このとき、問い合わせ側では、プッシュボタン等
を操作することによりデータが入力されているので、ス
テップS7で、ステップS6で入力されたデータが文字
データに変換される。
【0118】また、ステップS5の後は、ステップS8
に進み、治験番号や被験者の組番を含む情報の入力が確
認される。このとき、問い合わせ側では、キーボード等
を操作することにより、文字によるデータが入力され
る。
【0119】以上のようにして、問い合わせ側から被験
者に関する情報の入力がなされたら、入力された情報
は、ステップS9で管理コンピュータ20の記憶部へ問
い合わせ情報として記憶される。
【0120】そして、ステップS10で、問い合わせ情
報が第2の通信手段30へ送出される。管理コンピュー
タ20は、記憶部に記憶された問い合わせ情報を、メー
ルとして第2の通信手段へ送出する。
【0121】このとき、第2の通信手段30において、
メール受信時の音声または振動を調整することにより、
瞬時に、被験者に関する問い合わせがあったことを知ら
せるようにしても良い。この場合は、管理コンピュータ
20からのメールである場合のみ、特定の音声や振動が
発生されるように、第2の通信手段30を調整してお
く。
【0122】図8に処理Bの流れを示す。処理Bでは、
データベースコンピュータ40での第2の通信手段30
への認証処理が行われる。上記のように、第2の通信手
段30で、問い合わせ情報が受信されると、第2の通信
手段30からデータベースコンピュータ40へアクセス
がなされる。
【0123】データベースコンピュータ40は、第2の
通信手段30のアクセスがあったと確認すると(ステッ
プS21)、ステップS22で、第2の通信手段30へ
の認証を行う。本例では、認証はパスワードを利用して
行われる。このため、ステップS22では、データベー
スコンピュータ40から第2の通信手段30へ、パスワ
ードを入力するための入力フォーム及びメッセージが送
出される。
【0124】ステップS23では、正しいパスワードが
入力されたかどうかが判定される。認証がなされたと判
定された場合(ステップS23;Yes)、ステップS
24で、第2の通信手段30へ、ログインされた旨を知
らせるメッセージが送付される。
【0125】認証がなされたと判定されなかった場合
(ステップS23;No)、エラーメッセージを送付し
た後、ステップS22に戻り処理を繰り返す。なお、正
しいパスワードが、例えば3回以上入力されなかった場
合は、アクセスを無効とする構成としても良い。
【0126】図9に処理Cの流れを示す。処理Cでは、
データベースコンピュータ40が第2の通信手段30か
ら問い合わせ情報を取得し、この問い合わせ情報に基づ
いて、データベースコンピュータ40の治験情報データ
ベース44aの検索が行われる。
【0127】先ず、ステップS31で、データベースコ
ンピュータ40において、問い合わせ情報が取得され
る。このとき、問い合わせ情報を記憶部に記憶するよう
にしても良い。
【0128】次に、ステップS32で、問い合わせ情報
に、問い合わせ側の登録番号が含まれているかどうか判
定される。登録番号が含まれていると判定された場合
(ステップS32;Yes)、ステップS33に進み、
治験情報データベース44aから該当する登録番号ファ
イルが検索される。登録番号が含まれていないと判定さ
れた場合(ステップS32;No)、ステップS36に
進む。
【0129】ステップS34では、該当する登録番号フ
ァイルがあったかどうか判定される。登録番号ファイル
があると判定された場合(ステップS34;Yes)、
ステップS35で該当する登録番号ファイルが読み込ま
れ、ステップS36に進む。登録番号ファイルがないと
判定された場合(ステップS34;No)、ステップS
36に進む。
【0130】ステップS36では、治験情報データベー
ス44aから、問い合わせ情報に含まれている治験番号
に対応する治験ファイルが検索される。なお、ステップ
S35で登録番号ファイルが読み込まれている場合は、
登録番号ファイルのなかで、治験ファイルの検索が行わ
れる。
【0131】ステップS37では、該当する治験ファイ
ルがあったかどうか判定される。治験ファイルがあると
判定された場合(ステップS37;Yes)、ステップ
S38で該当する治験ファイルが読み込まれ、ステップ
S39に進む。
【0132】治験ファイルがないと判定された場合(ス
テップS37;No)、ステップS41に進みエラー処
理がなされる。エラー処理では、第2の通信手段30に
対して、問い合わせに対する応答情報がないことが報知
される。
【0133】ステップS39では、治験ファイルの中か
ら、被験者の組番が検索される。そして、ステップS4
0で、該当する組番があったかどうか判定される。組番
があると判定された場合(ステップS40;Yes)、
ステップS42に進む。該当する組番がないと判定され
た場合(ステップS40;No)、ステップS41に進
みエラー処理がなされる。
【0134】ステップS42では、該当する被験者の組
番に基づいて、被験者に投薬されている治験薬が、実薬
であるのか偽薬であるのかが確認される。このようにし
て、問い合わせのあった被験者に関する情報が取得され
たら、この情報は応答情報として、第2の通信手段30
へ送出される(ステップS43)。
【0135】このとき、応答情報に、問い合わせ側の登
録番号を付して送付するようにしても良い。応答情報
に、問い合わせ側の登録番号が付されていることによ
り、次述する処理Dにおいて、管理コンピュータ20か
ら問い合わせ側への報知を簡単に行うことが可能とな
る。応答情報は、さらに、第2の通信手段30から、管
理コンピュータ20へ送出される。
【0136】図10に処理Dの流れを示す。処理Dで
は、管理コンピュータ20から、応答情報が問い合わせ
側へ送出される。先ず、ステップS51で、管理コンピ
ュータ20において、応答情報が取得される。このと
き、応答情報を記憶部に記憶するようにしても良い。
【0137】次に、ステップS52で、音声による応答
を行うかどうかが判定される。音声による応答である場
合(ステップS52;Yes)、ステップS53に進
み、応答情報を音声データに変換する処理が行われる。
そして、その後、ステップS54に進む。
【0138】音声による応答ではない場合(ステップS
52;No)、ステップS54に進む。ステップS54
では、応答情報に、問い合わせ側の登録番号が含まれて
いるかどうかが判定される。応答情報に、問い合わせ側
の登録番号が含まれている場合(ステップS54;Ye
s)、ステップS55に進み、登録番号から、問い合わ
せ側の電話番号またはメールアドレスを特定し、ステッ
プS57にて応答情報を送付する。
【0139】応答情報に、問い合わせ側の登録番号が含
まれていない場合(ステップS54;No)、ステップ
S56に進み、応答情報に含まれている治験番号または
被験者の組番から、問い合わせ側を特定する。そして、
ステップS57にて応答情報を送出する。
【0140】このようにして、問い合わせ側では、問い
合わせを行った被験者について、投薬されている治験薬
が実薬であるか偽薬であるかを知り、適切な処置を行う
ことが可能となる。
【0141】なお、本例の治験情報提供システムでは、
複数台の第2の通信手段よる二重検索を防止するため、
応答情報の検索が行われたことを記録する処理(処理
E)または応答情報が送出されたことを記録する処理
(処理F)がなされるように構成されている。
【0142】処理Eは、データベースコンピュータ40
において行われる。図11に基づいて、処理Eについて
説明する。データベースコンピュータ40では、ステッ
プS61で、治験情報データベース44aにおいて、所
定の被験者について検索が行われたと判定されると、ス
テップS62で検索履歴として記録され、さらにステッ
プS63でタイマーが作動される。
【0143】そして、タイムアップするまでの時間内
に、さらに第2の通信手段30から問い合わせ情報を取
得したとき(ステップS64)、ステップS65で、新
たに取得した問い合わせ情報が、既に検索が行われたも
のなのかどうかが判定される。
【0144】新たに取得した問い合わせ情報が、所定時
間内に検索されたものであった場合(ステップS65;
Yes)、ステップS66で、第2の通信手段30に対
して、既にそのデータにアクセスがあったことを示すメ
ッセージを送出する。このとき、最初にアクセスした通
信手段を特定する情報として、例えばメールアドレスを
一緒に提示するようにしても良い。
【0145】新たに取得した問い合わせ情報が、所定時
間内に検索されたものではなかった場合(ステップS6
5;No)、処理C及び処理Dに進み、治験情報データ
ベース44aの検索が行われるとともに、応答情報の送
出がなされる。
【0146】このように、問い合わせのあったデータに
アクセスがあったことを知らせる処理を行うことによ
り、同じ問い合わせに対して、二重に対応することを防
止することが可能となる。
【0147】なお、二重対応を防止するために、上記処
理Eの他、処理Fとして、応答情報が送出されたことを
記録する処理を行うようにしても良い。処理Fは、管理
コンピュータ30において行われる。
【0148】図12に基づいて、処理Fについて説明す
る。管理コンピュータ30では、ステップS71で、問
い合わせ情報に対する応答情報が送出されたと判定され
ると、ステップS72で応答送出履歴として記録され、
さらにステップS73でタイマーが作動される。
【0149】そして、タイムアップするまでの時間内
に、さらに、第2の通信手段30から応答情報を取得し
たとき(ステップS74)、ステップS75で、新たに
取得した応答情報が、既に問い合わせ側に送付されたも
のなのかどうかが判定される。
【0150】新たに取得した応答情報が、所定時間内に
既に送出されたものであった場合(ステップS75;Y
es)、ステップS76で、第2の通信手段30に対し
て、既にそのデータについての応答があったことを示す
メッセージを送出する。このとき、最初に応答情報をも
たらした通信手段を特定する情報として、例えばメール
アドレスを一緒に提示するようにしても良い。
【0151】新たに取得した問い合わせ情報が、所定時
間内に検索されたものではなかった場合(ステップS7
5;No)、処理Dに進み、問い合わせ側へ応答情報の
送出がなされる。
【0152】図13乃至図17は、パソコン等の文字情
報を送出可能な機器を用いて、問い合わせが行われた場
合の画面の一例と、第2の通信手段30に表示される画
面の一例を示すものである。
【0153】所定の被験者について問い合わせを行うた
めに、パソコンを用いて治験情報提供システムSにアク
セスすると、先ず、図13に示すような画面が表示され
る。この画面で、治験番号と、被験者の組番を入力す
る。また、登録番号が付されている場合は、登録番号を
入力する。
【0154】図14は、管理コンピュータ20から第2
の通信手段30へ、治験情報の検索要請が送出されたと
きの、第2の通信手段30の画面表示の一例を示すもの
である。図示されているように、第2の通信手段30の
画面には、少なくとも、問い合わせのあった日時,治験
番号,被験者の組番が表示される。なお、問い合わせ側
の個別情報である登録番号が表示されるようにしても良
い。
【0155】図15は、第2の通信手段30の画面に、
応答情報が提示されたときの画面表示の一例を示すもの
である。図示されているように、応答情報としては、検
索日時,治験番号,被験者の組番,投薬が実薬であるか
偽薬であるかを示す情報,が表示される。なお、問い合
わせ側の個別情報である登録番号が表示されるようにし
ても良い。
【0156】図16は、問い合わせ情報に基づいて、治
験情報データベース44aの検索を行った結果、該当す
る情報が得られなかった場合に、第2の通信手段30に
対して送付されるメッセージ画面の一例を示すものであ
る。
【0157】図17は、問い合わせ側のパソコンに、応
答情報が提示されたときの画面表示の一例を示すもので
ある。図示されているように、問い合わせ側のコンピュ
ータの画面には、治験番号,被験者の組番,投薬が実薬
であるか偽薬であるかを示す情報,が表示される。
【0158】上記実施例では、第2の通信手段30へ、
問い合わせ情報が同報通信にて送出されるものとして説
明したが、同報通信ではなく、第2の通信手段30の優
先順位を決めておき、優先順に連絡する構成としても良
い。
【0159】この場合は、例えば、優先順位が一位とさ
れた第2の通信手段30へ初めに通知がなされるが、優
先順位一位の第2の通信手段30にアクセスできなかっ
た場合には、自動的に優先順位二位の第2の通信手段3
0に転送されるようにする。
【0160】同様に、優先順位二番の第2の通信手段3
0にアクセスできなかった場合は、優先順位第三位の第
2の通信手段30へ転送される。このような構成とする
ことにより、データベースコンピュータ40や管理コン
ピュータ20で、アクセス履歴や応答情報の送付履歴を
記録しなくても、一つの問い合わせへの二重対応を防止
することが可能となる。
【0161】
【発明の効果】以上のように、本発明の治験情報提供シ
ステムによれば、通信回線網及び通信手段を利用し、デ
ータベース検索を行うだけで治験薬に関する情報を取得
することができるので、従来のように、一つの場所に常
時スタッフが待機している必要がなく、人的コストをか
けることなく問い合わせへの対応を行うことが可能とな
る。
【0162】また、第2の通信手段として、携帯電話,
パームトップコンピュータ,ノート型パソコン等のモバ
イル端末を使用することにより、第2の通信手段を常に
持ち運ぶことができ、時間や場所を問わず、問い合わせ
に対応することが可能となる。したがって、多くの人的
労力を投入したり、作業者が待機する場所を確保するこ
となく、24時間での対応を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る治験情報提供システムの主要構成
を説明する説明図である。
【図2】第1のサーバーとしての管理コンピュータのハ
ード構成例を示すブロック図である。
【図3】第2の通信手段を示す説明図である。
【図4】第2のサーバーとしてのデータベースコンピュ
ータのハード構成例を示すブロック図である。
【図5】データベースコンピュータに格納されたデータ
構成を示す説明図である。
【図6】本発明の治験情報提供システムにおける情報の
流れを概略的に示したブロック図である。
【図7】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図8】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図9】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図10】サーバでの処理の流れを示すフローチャート
図である。
【図11】サーバでの処理の流れを示すフローチャート
図である。
【図12】サーバでの処理の流れを示すフローチャート
図である。
【図13】問い合わせ情報の入力画面の一例を示す説明
図である。
【図14】第2の通信手段の画面の一例を示す説明図で
ある。
【図15】第2の通信手段の画面の一例を示す説明図で
ある。
【図16】第2の通信手段の画面の一例を示す説明図で
ある。
【図17】応答情報を表示する画面の一例を示す説明図
である。
【図18】一般的な治験における情報の流れを説明する
説明図である。
【符号の説明】
10 第1の通信手段 20 管理コンピュータ 21 CPU 22 送受信部 22a コンバータ 23 記録手段 24a HDD 24b ROM 24c RAM 30 第2の通信手段 40 データベースコンピュータ 41 CPU 42 送受信部 43 入力部 44a 治験情報データベース 50 通信回線網
フロントページの続き (72)発明者 安枝 和三 東京都中央区日本橋人形町三丁目8番1号 株式会社モスインスティテュート内 (72)発明者 山口 徹也 東京都中央区日本橋人形町三丁目8番1号 株式会社モスインスティテュート内 Fターム(参考) 5B085 BA06 BG03 BG04 BG07

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターネットを含む通信回線網を使用
    して、治験に関する問い合わせ情報に対する応答情報を
    提供する治験情報提供システムであって、 問い合わせ側に設けられた第1の通信手段と、 応答側に設けられた第2の通信手段と、 第1の通信手段と第2の通信手段の間に介在する第1の
    サーバーと、 治験の薬剤割付に関する情報を記憶する記憶部を備えた
    第2のサーバーと、を備え、 前記第1のサーバーは、前記通信回線網に接続された送
    受信部と、 前記問い合わせ側からの問い合わせ情報を第2の通信手
    段へ通知する処理、前記第2の通信手段により前記第2
    のサーバーの記憶部から取得された応答情報を問い合わ
    せ側へ送付する処理、を行う制御部と、を備えたことを
    特徴とする治験情報提供システム。
  2. 【請求項2】 前記問い合わせ情報は、治験薬が実薬か
    偽薬かを問い合わせる情報であることを特徴とする請求
    項1記載の治験情報提供システム。
  3. 【請求項3】 前記第2のサーバーは独立して設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の治験情報提供システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記第1のサーバーは、前記第1の通信
    手段との通信内容を記録する記録手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の治験情報提供システム。
  5. 【請求項5】 前記第2のサーバーは前記第2の通信手
    段から前記記憶部へのアクセスに対して認証を行う認証
    処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の治験
    情報提供システム。
  6. 【請求項6】 前記第2のサーバーは前記第2の通信手
    段からのアクセス履歴を記憶するアクセス記憶手段と、
    該アクセス履歴を報知するアクセス履歴報知手段と、を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の治験情報提供シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記第1のサーバーは前記第2の通信手
    段からの応答情報送付履歴を記憶する応答情報送付履歴
    記憶手段と、該応答情報の送付履歴を報知する応答情報
    送付履歴報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の治験情報提供システム。
  8. 【請求項8】 前記第2の通信手段はモバイル端末であ
    ることを特徴とする請求項1記載の治験情報提供システ
    ム。
  9. 【請求項9】 インターネットを含む通信回線網を使用
    して、治験に関する問い合わせ情報に対する応答情報を
    提供する治験情報提供装置であって、 通信回線網に接続された送受信部と、 前記治験の薬剤割付に関する問い合わせ情報を第2の通
    信手段へ通知する処理、前記第2の通信手段が、治験の
    薬剤割付に関する情報を記憶する記憶部を備えたデータ
    ベースから得た応答情報を問い合わせ側へ送付する処
    理、を行う制御部と、を備えたことを特徴とする治験情
    報提供装置。
  10. 【請求項10】 インターネットを含む通信回線網を使
    用して、治験に関する問い合わせ情報に対する応答情報
    を提供する治験情報提供装置であって、 治験の薬剤割付に関する情報を記憶するデータベース
    と、 通信回線網に接続された送受信部と、 前記治験の薬剤割付に関する問い合わせ情報を第2の通
    信手段へ通知する処理、前記第2の通信手段が前記デー
    タベースから得た応答情報を問い合わせ側へ送付する処
    理、を行う制御部と、を備えたことを特徴とする治験情
    報提供装置。
  11. 【請求項11】 前記制御部による処理には、前記第2
    の通信手段により前記応答情報が取得された事実を記録
    する処理が含まれることを特徴とする請求項9または1
    0記載の治験情報提供装置。
  12. 【請求項12】 前記治験の薬剤割付に関する情報は少
    なくとも治験対象者を特定する識別番号と、該識別番号
    に対応する薬剤区分情報が含まれることを特徴とする請
    求項9または10記載の治験情報提供装置。
  13. 【請求項13】 前記応答情報を音声情報に変換する変
    換手段を備えたことを特徴とする請求項9または10記
    載の治験情報提供装置。
  14. 【請求項14】 前記送受信部への通信内容を記録する
    記録手段を備えたことを特徴とする請求項9または10
    記載の治験情報提供装置。
  15. 【請求項15】 前記制御部による処理には、第2の通
    信手段に対する認証を行う認証処理が含まれることを特
    徴とする請求項10記載の治験情報提供装置。
  16. 【請求項16】 前記制御部による処理には、前記第2
    の通信手段による前記データベースへのアクセス履歴を
    記憶するアクセス履歴記憶処理と、アクセス履歴を報知
    するアクセス履歴報知処理とが含まれることを特徴とす
    る請求項10記載の治験情報提供装置。
  17. 【請求項17】 インターネットを含む通信回線網を使
    用して、治験に関する問い合わせ情報へ応答情報を提供
    する治験情報提供方法であって、 問い合わせ側に設けられた第1の通信手段から、応答側
    に設けられた管理コンピュータへ問い合わせ情報が送出
    されるステップと、 前記管理コンピュータから、該管理コンピュータに前記
    通信回線網を介して接続された第2の通信手段へ前記問
    い合わせ情報が送出されるステップと、 前記第2の通信手段が治験の薬剤割付に関する情報を記
    憶する記憶手段を照会し、前記管理コンピュータへ応答
    情報を送出するステップと、 前記管理コンピュータが前記応答情報を前記第1の通信
    手段へ送出するステップと、を備えたことを特徴とする
    治験情報提供方法。
  18. 【請求項18】 前記問い合わせ情報は電話またはメー
    ルにより送付されることを特徴とする請求項17記載の
    治験情報提供方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の通信手段に対して認証を行
    うステップを含むことを特徴とする請求項17記載の治
    験情報提供方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の通信手段から前記記憶手段
    への照会履歴または前記送受信部への応答情報提供履歴
    が記憶されるステップを含むことを特徴とする請求項1
    7記載の治験情報提供方法。
  21. 【請求項21】 インターネットを含む通信回線網を使
    用して、治験に関する問い合わせ情報へ応答情報を提供
    するための治験情報提供プログラムであって、 前記応答情報を提供する側に設置された管理コンピュー
    タに、 問い合わせ側に設けられた第1の通信手段から送出され
    た問い合わせ情報を取得する問い合わせ情報取得処理
    と、 該問い合わせ情報を前記管理コンピュータに前記通信回
    線網を介して接続された第2の通信手段へ送出する問い
    合わせ情報送出処理と、 前記第2の通信手段が治験の薬剤割付に関する情報を記
    憶する記憶部を照会して得た応答情報を取得する応答情
    報取得処理と、 該応答情報を前記第1の通信手段へ送出する応答情報送
    出処理と、を実行させるための治験情報提供プログラ
    ム。
  22. 【請求項22】 前記応答情報取得処理または応答情報
    送出処理の後に、前記第2の通信手段からの応答情報提
    供履歴を記憶する履歴記憶処理を実行させる請求項21
    記載の治験情報提供プログラム。
JP2002129189A 2002-04-30 2002-04-30 治験情報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並びに治験情報提供プログラム Withdrawn JP2003323500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129189A JP2003323500A (ja) 2002-04-30 2002-04-30 治験情報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並びに治験情報提供プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129189A JP2003323500A (ja) 2002-04-30 2002-04-30 治験情報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並びに治験情報提供プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003323500A true JP2003323500A (ja) 2003-11-14

Family

ID=29542689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002129189A Withdrawn JP2003323500A (ja) 2002-04-30 2002-04-30 治験情報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並びに治験情報提供プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003323500A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011070441A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Foundation For Biomedical Research & Innovation 割付装置、割付方法、及びプログラム
JP2014219945A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 富士通株式会社 治験情報出力装置、治験情報出力方法および治験情報出力プログラム
CN113808700A (zh) * 2020-06-11 2021-12-17 阿里健康信息技术有限公司 一种数据处理方法、设备、系统及存储介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011070441A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Foundation For Biomedical Research & Innovation 割付装置、割付方法、及びプログラム
JP2014219945A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 富士通株式会社 治験情報出力装置、治験情報出力方法および治験情報出力プログラム
CN113808700A (zh) * 2020-06-11 2021-12-17 阿里健康信息技术有限公司 一种数据处理方法、设备、系统及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210183507A1 (en) System, Method and Apparatus for Performing Real-Time Virtual Medical Examinations
US11756695B2 (en) System, method and apparatus for real-time access to networked radiology data
US20160302666A1 (en) System, method and apparatus for performing real-time virtual medical examinations
US20150149201A1 (en) System and method for remote encounter and status assessment using parallel data and voice communication paths
US20180110475A1 (en) System, method and apparatus for performing real-time virtual medical examinations
US20140122053A1 (en) System and method for providing worldwide real-time personal medical information
CN1432166A (zh) 健康诊断网络系统
JP2002092235A (ja) 医療機関紹介システムと方法
JP2004062709A (ja) 医療サポートシステム、医療サポート提供方法、医療サポートプログラムおよびコンピュータ読取可能な記録媒体
WO2019198358A1 (ja) 個人医療情報集約システム
JP2006293637A (ja) 健康相談サービスプラットフォーム、健康相談サービスシステム、及び健康相談サービス方法
JP7128984B2 (ja) 遠隔診療システムおよび方法
JP4368597B2 (ja) 診療情報提供方法および診療情報提供装置
US20080288293A1 (en) System and method for virtual health services
US20070174084A1 (en) System and method for connecting individuals with remote volunteer medical personnel
JP2003323500A (ja) 治験情報提供システム、治験情報提供装置、治験情報提供方法並びに治験情報提供プログラム
Hameed et al. An efficient emergency, healthcare, and medical information system
US20100306328A1 (en) Method for transmitting a communication invitation relating to a medical dicom image
JP2002169888A (ja) 医療介護支援システム
Holtmann et al. Medical opportunities by mobile IT usage–a case study in the stroke chain of survival
US20110208530A1 (en) Portable storage medium for medical diagnosis
KR100971507B1 (ko) 휴대용 단말기를 이용한 의료 정보 제공 시스템 및 이에적합한 의료 정보 제공 방법
KR101192250B1 (ko) 파라메딕 서비스를 제공하기 위한 시스템 및 방법
DA ROSA et al. Telemedicine as a Health Promotion Tool: a Multidisciplinary Vision
JP2005115921A (ja) 音声情報管理方法,音声情報管理システム,音声情報管理プログラム及び音声データ管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705