JP2003322635A - L−グルタミン濃度測定装置及びそれを用いる測定方法 - Google Patents
L−グルタミン濃度測定装置及びそれを用いる測定方法Info
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Abstract
る測定方法を提供すること。 【解決手段】バチルス属由来のL−グルタミナーゼ固定
化体を用いてなるL−グルタミン濃度測定装置。
Description
御、動物細胞による物質生産の際に重要なL−グルタミ
ンを定量するにあたり、迅速、簡便かつ高精度で長期安
定性に優れて低分析コストの酵素固定化体を利用した濃
度測定を実現する測定装置および測定方法を提供する。
成するアミノ酸としてだけではなく、核酸生合成系の必
須原料であることが古くから知られている。また植物
性、および動物性タンパク質を加水分解し加工する場
合、L−グルタミン酸は旨み成分として有用であるが、
L−グルタミンは放置するとピログルタミン酸に変化し
旨みを示さないことから、その残留量を低減させる必要
があり正確な定量が必要である。
炭素および窒素源として、L−グルタミン酸と並びL−
グルタミンが用いられることも多い。
る抗体等の生理活性成分の生産、ガン、ウィルス感染症
の研究等において、動物細胞の栄養源としてL−グルタ
ミンが非常に重要な化合物であることが指摘されてい
る。
知ることは、食品製造、発酵生産、動物細胞培養におい
て非常に重要である。
ては、高速液体クロマトグラフを用いるアミノ酸分析計
による方法や酵素を利用した方法が数多く提案されてき
た。
であり、その維持管理には高度な専門知識が要求され
る。また分析時間も1検体あたり1時間以上を要する場
合が多く、日常的に簡便に用いられるものではなかっ
た。
優れたL−グルタミン酸オキシダーゼとグルタミナーゼ
(EC 3.5.1.2)を作用させる方法が開示され
ているが、グルタミナーゼとしては大腸菌、シュードモ
ナス属の酵素、またはブタ腎皮質由来の酵素が例示され
ているのみであり、その実施例にも溶液反応が記載され
ているのみである。溶液法は酵素を使い捨てにするため
分析コストが上昇する。さらに分析者の熟練度により分
析精度が影響されるなど簡便かつ高精度な分析が可能と
は言いがたい。
いる方法が特開平9−266786号に開示されてい
る。本引例ではアスパラギナーゼ(EC 3.5.1.
1)を固定化して用いており、ある程度の精度を有す
る。しかし本来アルパラギンに作用する酵素の不純活性
を利用しているため、L−グルタミンからL−グルタミ
ン酸への変換効率が低く、分析精度として満足できる結
果が得られていない。また、酵素固定化体の安定性が低
く、測定環境温度を低く設定する必要があり、実用上不
充分なものであった。
を解決することを主な目的として、長期安定性に優れた
L−グルタミナーゼ固定化体を用いたL−グルタミンの
測定装置を開示し、食品製造、発酵制御、動物培養細胞
による物質生産に適した迅速、簡便、かつ高精度の分析
装置および分析方法を提案するものである。
用いるフロー方式の装置を開示する。緩衝液の流れを形
成する機構と、該緩衝液流に試料を注入する機構を有
し、この試料注入機構の下流に、L−グルタミナーゼお
よびL−グルタミン酸オキシダーゼの混合固定化体もし
くは上流側よりL−グルタミナーゼ固定化体、L−グル
タミン酸オキシダーゼ固定化体を順次配置してグルタミ
ン検出用電極系を構成する。この電極系内の酵素固定化
体の下流には酸素、過酸化水素あるいはL−グルタミン
酸オキシダーゼ反応により酸化還元状態が変化する、い
わゆるメディエーターなどの電気化学的活性物質濃度を
検知できる電極を配置する。
るL−グルタミナーゼとして、バチルス属から精製され
た酵素を利用することにより、従来技術で問題とされる
耐久性の欠如を解決することができる。バチルス属由来
のL―グルタミナーゼを酵素固定化体として用いること
により、長期間安定にグルタミンをグルタミン酸に分解
することが可能であり、その結果測定精度が向上し、分
析コストが低減する。
るフロー方式の装置を開示する。
流に試料を注入する機構と、該試料注入機構の下流に、
L−グルタミン酸オキシダーゼの単独固定化体とその下
流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配置
し、L−グルタミン酸検出用電極系を構成する。さらに
該電極系の下流にL−グルタミナーゼおよびL−グルタ
ミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしくは上流側より
L−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタミン酸オキシ
ダーゼ固定化体を順次配置して、これらの酵素固定化体
の下流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配
置したL−グルタミン検出用電極系を構成し、この2つ
の電極系を直列に配置したことを特徴とするL−グルタ
ミン濃度測定装置である。
た分析方法を開示する。
L−グルタミン酸およびL−グルタミンを順次注入し、
緩衝液の流れの上流に配置されたL−グルタミン酸検出
用電極系における第1の電極の検出値とL−グルタミン
酸濃度から第1の検量線を作成し、下流に配置したL−
グルタミン検出用電極系における第2の電極の検出値と
L−グルタミン酸およびL−グルタミンに対する検出値
から第2および第3の検量線を作成し、未知試料注入時
の第1電極の検出値を第1の検量線に当てはめてL−グ
ルタミン酸濃度を算出し、該濃度を第2の検量線に代入
し、第2の電極の検出値に対するL−グルタミン酸の寄
与を補正し、第3の検量線を用いて濃度を算出するL−
グルタミン濃度測定方法である。
変換し、電極で検知するには、L−グルタミンをL−グ
ルタミン酸に分解する。続いて、L−グルタミン酸をL
−グルタミン酸オキシダーゼの触媒作用により酸化し、
その際に消費される酸素を検知するか、生成する過酸化
水素を検知する。もしくはL−グルタミン酸オキシダー
ゼの活性中心と電子の授受が可能な低分子化合物、いわ
ゆるメディエーター、を介在させ、このメディエーター
の酸化還元状態を電極で検知すればよい。
させるグルタミナーゼ(EC.3.5.1.2)は以下
の反応を触媒する。
ミン酸+NH4 + 次に、生成したL−グルタミン酸をL−グルタミン酸オ
キシダーゼ(EC1.4.3.11)により酸化する。
トグルタル酸+NH3+H2O2 グルタミナーゼとしては、特に、バチルス属由来のもの
が、耐久性が優れる点で好ましい。
ナーゼ活性を有し、培養時に培地にL−グルタミンを加
えて誘導することにより収量を向上できる。なかでもバ
チルス・ズブチリスからは比較的高活性であって、培養
速度が早く、当該酵素を得ることが容易である点で好適
である。
どの細菌を培養し、培養後の菌体抽出物を精製すること
によって得ることができる。
ができる。
菌を、通常25ないし30℃で培養する。培養後の菌体
を遠心分離等で集菌し、菌体を氷冷下で摩砕し、可溶性
画分を、塩析、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交
換クロマトグラフィー、透析、超遠心分離等で精製を実
施する。特にバチルス属細菌抽出物中には、比較的強い
活性を有するタンパク質分解酵素が含まれるため、その
活性を除くことが望ましい。
遺伝子を同種の細菌もしくは大腸菌等にクローニングし
て酵素を精製することによっても得ることができる。
することを目的とする市販のグルタミナーゼ粗製酵素か
らクロマトグラフ法などにより精製することも可能であ
る。この粗製酵素自体は、グルタミナーゼ活性が分析目
的に利用するためには非常に低い。かつ溶液、酵素固定
化体ともに急速な活性低下が認められる。この原因は明
確ではないが、おそらく粗製酵素中に不純物として含ま
れるタンパク質分解酵素によりグルタミナーゼが分子鎖
の切断等の修飾を受け、耐久性に変化が起きてしまうこ
とによると考えられる。
びL−グルタミン酸オキシダーゼは固定化して用いるこ
とが望ましい。酵素の固定化方法としては、物理吸着
法、イオン結合法、包括法、共有結合法などタンパク質
の固定化方法として公知の方法を利用できるが、中でも
共有結合法が長期安定性に優れ望ましい。タンパク質を
共有結合させる方法としては、ホルムアルデヒド、グリ
オキザール、グルタルアルデヒドなどのアルデヒド基を
有する化合物を用いるか、多官能基性アシル化剤を利用
する方法、スルフヒドリル基を架橋させる方法など各種
の方法を利用できる。酵素固定化体の形状としては、膜
状に固定化し白金、金、カーボンなどからなる電極上に
のせることもできるし、不溶性担体に固定化し担体をカ
ラムリアクターに充填して用いることもできる。さらに
固定化の際に他種の酵素あるいはゼラチンや血清アルブ
ミンなどのタンパク質、ポリアリルアミンやポリリジン
などの合成高分子を共存させ、酵素固定化体の特性、す
なわち膜強度、基質透過特性などを変更することもでき
る。酵素を不溶性担体に固定化する場合の担体として
は、ケイソウ土、活性炭、アルミナ、酸化チタン、架橋
処理デンプン粒子、セルロース系高分子、キチンおよび
キトサン誘導体などの公知の担体を利用できる。
6〜8、より好ましくは7〜7.5であれば、同時に固
定化体として使用するL−グルタミン酸酸化酵素の至適
pHと合致し、かつリン酸緩衝液、クエン酸―リン酸緩
衝液、ホウ酸緩衝液などで強い緩衝能を有するpH領域
を使えるため好適である。
ては、その至適温度が50℃以上、特に50〜60℃の
ものが好適である。ここで、至適温度とは、反応の速度
の上昇が続く限り温度を上げ、最大の速度が得られた際
の温度を意味する。実際に分析を行う場合、室温の変動
に測定結果が影響を受けることを避け、かつ酵素反応に
より生成した過酸化水素などの電気化学的活性物質の検
出を行う電極の感度を高める上でも、多用される温度は
30〜50℃である。この温度での長期耐久性を確保す
る上で前記の至適温度を有するグルタミナーゼ固定化体
が好適である。実際に従来用いられていたアスパラギナ
ーゼ固定化体の至適温度は35℃であり、この固定化体
では30℃で使用しても比較的早く活性が低下し、かつ
変換効率が低くなり精度の点でもコストの点でも劣って
いた。
せて反応を進行させるには、試料液を一定時間撹拌しな
がら反応を起こさせるバッチ方式でも可能であるが、よ
り高精度の測定を実施するためにフロー方式の測定を用
いることが望ましい。
であるので固定化できる酵素量には限界があるし、固定
化する酵素量を増やすとコストも高くなる。そのため、
できるだけ低い酵素量で効率的にL−グルタミンからL
−グルタミン酸への変換を行うことが望ましい。そのた
めの方法としては酵素固定化体と試料の接触時間を増加
させることが挙げられる。接触時間を増加させるには担
体の粒度を小さくして接触面積を増やす方法、流量を低
下させる、あるいは酵素固定化体と試料が接触した状態
で一定時間送液を停止させるとよい。
法において、一定流速で酵素固定化体に作用させると、
当然ながら通過の前後で基質となる成分の量が変化す
る。例えば成分A1分子を成分B1分子に変化させる酵
素において、同濃度のAを作用させた場合の電極での検
出値とBを作用させた場合の電極での検出値を比較し、
変換率とする。AとBの検出値が同じ場合は100%の
変換率で、Aの検出値がB検出値の半分の場合は50%
の変換率とする。変換率は100%を超えることはな
い。変換率は同一条件で反応させる場合は固定化した酵
素量が多くなると増加する。また、酵素固定化体と試料
を接触させる時間を長くする、すなわち流速を低下させ
るあるいは停止させると増加する。2種類以上の酵素を
使用し成分Xを成分Yに変化させ、さらに成分Zに変化
させて検出する場合に、XをYに変換する酵素(複数で
もよい)をE1、YをZに変換する酵素をE2とする。
この場合にE1の変換率が100%であれば、Xの検量
線とYの検量線は同じになる。反対に、E2の変換率が
10%であればXの検量線の勾配はYの検量線の1/1
0になる。そして、測定条件を変え、例えば流速を低下
させると、変換率が増加し、検量線の勾配も増加する。
度は向上する。
の反応条件が類似していることである。L−グルタミン
酸オキシダーゼの至適pH、至適温度に合わせてグルタ
ミナーゼの至適pHは6ないし8、より好ましくは7な
いし7.5であることが望ましい。また至適温度は30
℃以上である固定化体を用いることが望ましいが、さら
に50℃以上の至適温度を有するグルタミナーゼ固定体
が好適である。
バチルス・ズブチリスから精製された酵素を担体に固定
化し、カラムに充填したものをフロー方式で用いること
が望ましい。
タミン酸が混合していると、L−グルタミン検出用電極
系は両方を検知するため、試料注入機構の下流に、L−
グルタミン酸オキシダーゼの固定化体とその下流に電気
化学的活性物質濃度を検知できる電極を配置し、さらに
該電極の下流に L−グルタミナーゼおよびL−グルタ
ミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしくは上流側より
L−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタミン酸オキシ
ダーゼ固定化体を順次配置して、これらの酵素固定化体
の下流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配
置して測定することにより最初から試料中に存在するL
−グルタミン酸の影響を除去することが可能である。つ
まり、少なくともひとつの既知濃度のL−グルタミン酸
およびL−グルタミンを順次注入し、緩衝液の流れの上
流に配置されたL−グルタミン酸オキシダーゼ単独固定
化体による電気化学的活性物質濃度の増減を検知する第
1の電極の検出値とL−グルタミン酸濃度から第1の検
量線を作成し、下流に配置したL−グルタミナーゼおよ
びL−グルタミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしく
は上流側よりL−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタ
ミン酸オキシダーゼ固定化体を順次配置した固定化体に
よる電気化学的活性物質濃度の増減を検知する第2の電
極の検出値とL−グルタミン酸およびL−グルタミンに
対する検出値から第2および第3の検量線を作成し、未
知試料注入時の第1の電極の検出値を第1の検量線に当
てはめてL−グルタミン酸濃度を算出し、該濃度を第2
の検量線に代入し、第2の電極の検出値に対するL−グ
ルタミン酸の寄与を補正し、第3の検量線を用いて濃度
を算出すれば良い。
定化して利用すると、酵素を繰り返し使用し、L−グル
タミンを効率よく分解できる。たとえば、固定化酵素を
試料中に添加することにより、グルタミンからグルタミ
ン酸を生成させ、ろ過、遠心分離などで固定化酵素を回
収して再利用できる。このことにより処理コストを低減
するのみならず、試料を酵素タンパク質で汚染すること
を防ぐことが可能であり、食品加工などに有益である。
またカラムに該固定化体を充填し、試料と通液すること
によりグルタミン酸を生成できる。処理後の液をグルタ
ミン酸の分析に利用することも容易である。前記のグル
タミナーゼ固定化体とグルタミン酸オキシダーゼ固定化
体を用いる分析に利用すると最も高精度かつ簡便な分析
が実現できる。
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
100(天野エンザイム株式会社製)を1g取り、pH
7.0の100mMリン酸ナトリウム緩衝液10mLを
加え、4℃で撹拌することにより溶解する。この液を5
000rpm、5分間遠心分離し、未溶解物を除く。こ
れを粗酵素溶液とする。
ー株式会社製)を前記のリン酸ナトリウム緩衝液で平衡
化した後、カラムに充填し、前記の粗酵素溶液1mLを
添加して、リン酸ナトリウム緩衝液を1mL/分の速度
で流す。溶出液を280nmの検出波長を有する比色計
でモニタリングする。溶出ピークが得られたところで、
溶出液を1mLずつ分取する。
トで取り、アドバンスト・プロテイン・アッセイ試薬
(フナコシ株式会社製)を加え発色させる。同様に牛血清
アルブミン(シグマ社製)を標準物として同様の操作で検
量線を作成し、各溶出液中のタンパク質濃度を算出す
る。
ルタミン溶液に加え、30℃で10分間反応させた後の
L−グルタミン酸量を定量する。この結果から、タンパ
ク質量あたりのL−グルタミン酸生成能力の最も高い分
取画分を決定する。
ゼ活性の高い分取画分を合わせ、4℃、30%飽和硫酸
アンモニウム処理後、5000rpm、30分間の遠心
分離の上清を集める。さらに該上清に50%飽和相当の
硫酸アンモニウムを添加し、その沈殿物を5000rp
m、10分間の遠心分離操作で集める。
00μLに再溶解し、この溶液を、透析チューブに入
れ、4℃において24時間透析処理する。
置にセットし、1時間の間32mmHgの減圧処理を実
施する。この処理により約3倍に溶液は濃縮される。
度、活性の測定を実施した。その結果、最初の粗酵素溶
液から比べて、タンパク質あたりの活性は約89倍に上
昇した。
10μg/mLにして、37℃で放置し、一定時間後に
活性を測定した。その結果、粗酵素は1時間後で活性が
初期の値の90%となり、5時間後には50%、20時間
後には10%になった。一方精製酵素は、5時間後で9
5%、20時間後で80%となった。精製する事により安
定性が増す理由は明瞭ではないが、不純物としてタンパ
ク分解酵素などが含まれており、酵素が一部分解される
ため、精製することにより長時間酵素タンパク質が安定
に存在するのではないかと思われる。
は37℃で放置した場合、20時間で20%程度の活性
低下が認められ、分析に利用するには安定性がまだ充分
であるとはいい難い。
の製造 耐火レンガ(80〜100メッシュ)150mgをよく
乾燥し、10%γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
の無水トルエン溶液に1時間浸漬した後、よくトルエン
で洗浄し、乾燥する。こうしてアミノシラン化処理した
担体を5%グルタルアルデヒドに1時間浸漬した後、よ
く蒸留水で洗浄し、最後にpH7.0、100mMのリ
ン酸ナトリウム緩衝液で置き換え、この緩衝液をできる
だけ除いておく。このホルミル化した耐火レンガにpH
7.0、100mMリン酸ナトリウム緩衝液にL−グル
タミナーゼ60ユニット/mlの濃度で溶解した溶液2
00μlを接触させ、0〜4℃で1日放置し固定化す
る。この酵素固定化担体を内径3.5mm、長さ30m
mのカラムに充填しL−グルタミナーゼ固定化カラムと
する。
化カラムの製造方法 上記(iii)のグルタミナーゼ固定化カラムの製造方法
と同様に耐火レンガをホルミル化する。そしてこの耐火
レンガにpH7.0、100mMリン酸ナトリウム緩衝
液にL−グルタミン酸オキシダーゼ(ヤマサ醤油製)50
ユニット/mlの濃度で溶解した溶液200μlを接触
させ、0〜4℃で1日放置し固定化する。この酵素固定
化担体を内径3.5mm、長さ30mmのカラムに充填
しL−グルタミン酸オキシダーゼ固定化カラムとする。
し、その線の一端をやすりおよび1500番のエメリー
紙で平滑に仕上げる。この白金線を作用極、1cm角型
白金板を対極、飽和カロメル電極を参照極として、0.
1M硫酸中、+2.0Vで10分間の電解処理を行う。
その後白金線をよく水洗した後、40℃で10分間乾燥
し、10%γ−アミノプロピルトリエトキシシランの無
水トルエン溶液に1時間浸漬後、洗浄する。牛血清アル
ブミン(シグマ社製、Fraction V)20mg
を蒸留水1mlに溶解し、その中にグルタルアルデヒド
を0.2%になるように加える。この混合液を手早く先
に用意した白金線上に5μlのせ、40℃で15分間乾
燥硬化する。これを過酸化水素電極とする。
電極を用い、対極には導電性の配管を用いた。
ルタミンオキシダーゼ固定化体を装着したものである。
緩衝液槽(1)より緩衝液をポンプ(2)により送液
し、オートサンプラー(3)より試料5μlを注入す
る。送液された試料は、恒温槽(4)中に設置されたL
−グルタミナーゼ固定化カラム(5)、L−グルタミン
酸オキシダーゼ固定化カラム(6)過酸化水素電極
(7)を通過し、L−グルタミンおよびL−グルタミン
酸から過酸化水素が生成し電流値の変化をとらえる。
される。さらに信号をパーソナルコンピューター(9)
に送ることもできる。ポンプはパーソナルコンピュータ
ー(9)から制御線(13)を介して制御信号を送り流
量を設定する。
Mのリン酸ナトリウム、50mMの塩化カリウム、およ
び1mMのアジ化ナトリウムを含みpHは7.0であ
る。
温度は37℃とする。
に対する直線性の確認 (IV)のL−グルタミン・L−グルタミン酸測定装置を
利用して、0、1、2、5mMのL−グルタミンおよび
L−グルタミン酸の溶液を各5μlずつ注入し、検出値
を得た。結果は表1のようになり次の検量線が得られ
た。ただしYは検出値(nA)Xは試料中の濃度(m
M)である。またrは相関係数である。
ータがグルタミン酸のものであり、丸印がグルタミンで
ある。
グルタミン酸への変換が80%以上の効率で行われてい
ることがわかった。
度を調べた。その結果を図3に示す。図3において四角
がグルタミン酸感度を示し、丸印がグルタミン感度を示
す。なお、過酸化水素電極感度のpH依存性の影響をな
くすために、過酸化水素標準液の測定を行いその感度で
補正を行った。この図3より本酵素の至適pHが7であ
ることがわかった。
果をまとめたものが図4である。なおpH依存性の場合
と同様に過酸化水素感度の補正を実施した。この図より
至適温度は55℃であることがわかった。
液を注入し感度の変化を調べた。感度の基準として毎回
過酸化水素標準液を注入し補正を行った。経時変化を図
5に示す。少なくとも4ヶ月間は感度が保持され優れた
耐久性を示した。また測定精度の低下も認められなかっ
た。
を固定化して、相対感度及び耐久性を確認した。
ン酸に対する直線性の確認 上記(V)と同様の方法で、0、1、2、5mMのL−
グルタミンおよびL−グルタミン酸の溶液を各5μlず
つ注入し、検出値を得た。その結果、次の検量線が得ら
れた。ただしYは検出値(nA)Xは試料中の濃度(m
M)である。またrは相関係数である。
ータがグルタミン酸のものであり、丸印がグルタミンで
ある。
ルタミン酸への変換は、32%の効率であった。また、
図2と図6の比較から、グルタミナーゼよりも、相対感
度が低いことが確認された。
して、随時グルタミン標準液を注入し感度の変化を調べ
た。感度の基準として毎回過酸化水素標準液を注入し補
正を行った。経時変化を図7に示す。
ゼの変換効率が低く、相対感度が低いことがわかった。
また37℃で保持すると1週間程度で測定が不可能にな
ることがわかった。
ダーゼ固定化体を作成し過酸化水素電極と組み合わせ
て、グルタミン酸のみを検知できるセンサを作成した。
ナーゼ固定化体の前に装着し、2つのセンサを同時に動
作させた。グルタミン酸とグルタミン標準液で検量線を
作成し、次にグルタミン酸とグルタミン混合液を注入し
た。その結果を表2に示す。分析に要した時間は1検体
あたり約90秒であった。この結果から、混合液中の濃
度が極めて簡単にかつ感度よく決定できることが分かっ
た。
L−グルタミン測定装置を示す図である。 (1)緩衝液槽 (2)ポンプ (3)オートサンプラー (4)恒温槽 (5)グルタミナーゼ固定化カラム (6)L−グルタミン酸オキシダーゼ固定化カラム (7)過酸化水素電極 (8)検出器 (9)パーソナルコンピューター (10)RS232Cケーブル (11)オートサンプラー制御信号 (12)ポンプ制御信号 (13)廃液
・L−グルタミン酸に対する測定感度の直線性を示す図
である。(■)はグルタミン酸、(●)はグルタミンの
感度をそれぞれ示す。
す図である。(■)はグルタミン酸、(●)はグルタミ
ンの感度をそれぞれ示す。
す図である。
である。
体を用いた場合のL−グルタミン・L−グルタミン酸に
対する測定感度の直線性を示す図である。
体の耐久性を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】緩衝液の流れを形成する機構と、該緩衝液
流に試料を注入する機構と、該試料注入機構の下流に、
L−グルタミナーゼおよびL−グルタミン酸オキシダー
ゼの混合固定化体もしくは上流側よりL−グルタミナー
ゼ固定化体、L−グルタミン酸オキシダーゼ固定化体を
順次配置して、これらの酵素固定化体の下流に電気化学
的活性物質濃度を検知できる電極を配置したことを特徴
とするL−グルタミン濃度測定装置。 - 【請求項2】用いるL−グルタミナーゼがバチルス属由
来の酵素である請求項1記載のL−グルタミン濃度測定
装置。 - 【請求項3】用いるL−グルタミナーゼ固定化体の至適
pHが7〜7.5である請求項1又は2のいずれかに記
載のL−グルタミン濃度測定装置。 - 【請求項4】用いるL−グルタミナーゼ固定化体の至適
温度が50〜60℃である請求項1乃至3のいずれかに
記載のL−グルタミン濃度測定装置。 - 【請求項5】緩衝液の流れを形成する機構と、該緩衝液
流に試料を注入する機構と、該試料注入機構の下流に、
L−グルタミン酸オキシダーゼ固定化体とその下流に電
気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配置し、さら
に該電極の下流に L−グルタミナーゼおよびL−グル
タミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしくは上流側よ
りL−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタミン酸オキ
シダーゼ固定化体を順次配置して、これらの酵素固定化
体の下流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を
配置したことを特徴とするL−グルタミン濃度測定装
置。 - 【請求項6】少なくともひとつの既知濃度のL−グルタ
ミン酸およびL−グルタミンを順次注入し、緩衝液の流
れの上流に配置されたL−グルタミン酸オキシダーゼ固
定化体による電気化学的活性物質濃度の増減を検知する
第1の電極の検出値とL−グルタミン酸濃度から第1の
検量線を作成し、下流に配置したL−グルタミナーゼお
よびL−グルタミン酸オキシダーゼの混合固定化体もし
くは上流側よりL−グルタミナーゼ固定化体、L−グル
タミン酸オキシダーゼ固定化体を順次配置した固定化体
による電気化学的活性物質濃度の増減を検知する第2の
電極の検出値とL−グルタミン酸およびL−グルタミン
に対する検出値から第2および第3の検量線を作成し、
未知試料注入時の第1の電極の検出値を第1の検量線に
当てはめてL−グルタミン酸濃度を算出し、該濃度を第
2の検量線に代入し、第2の電極の検出値に対するL−
グルタミン酸の寄与を補正し、第3の検量線を用いて濃
度を算出するL−グルタミン濃度測定方法。 - 【請求項7】バチルス属由来のL−グルタミナーゼを固
定化してなるL−グルタミン分解用L−グルタミナーゼ
固定化体。
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JP2007139452A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Oji Paper Co Ltd | 糖化タンパク質の分析方法および装置 |
CN103592359A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-02-19 | 山东省科学院生物研究所 | 一种检测酱油中l-谷氨酸钠的方法 |
JP2020202825A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-24 | 王子ホールディングス株式会社 | 酵素固定化体及びそれを備えた測定装置ならびにアスパラギン及びl−アスパラギン酸の測定方法 |
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