JP2003322635A - L−グルタミン濃度測定装置及びそれを用いる測定方法 - Google Patents

L−グルタミン濃度測定装置及びそれを用いる測定方法

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JP2003322635A JP2002129732A JP2002129732A JP2003322635A JP 2003322635 A JP2003322635 A JP 2003322635A JP 2002129732 A JP2002129732 A JP 2002129732A JP 2002129732 A JP2002129732 A JP 2002129732A JP 2003322635 A JP2003322635 A JP 2003322635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】L−グルタミン濃度測定装置およびそれを用い
る測定方法を提供すること。 【解決手段】バチルス属由来のL−グルタミナーゼ固定
化体を用いてなるL−グルタミン濃度測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品製造、発酵制
御、動物細胞による物質生産の際に重要なL−グルタミ
ンを定量するにあたり、迅速、簡便かつ高精度で長期安
定性に優れて低分析コストの酵素固定化体を利用した濃
度測定を実現する測定装置および測定方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】L−グルタミンは、生体タンパク質を構
成するアミノ酸としてだけではなく、核酸生合成系の必
須原料であることが古くから知られている。また植物
性、および動物性タンパク質を加水分解し加工する場
合、L−グルタミン酸は旨み成分として有用であるが、
L−グルタミンは放置するとピログルタミン酸に変化し
旨みを示さないことから、その残留量を低減させる必要
があり正確な定量が必要である。
【0003】さらに微生物等を利用する発酵生産の際の
炭素および窒素源として、L−グルタミン酸と並びL−
グルタミンが用いられることも多い。
【0004】また近年進歩の著しい動物培養細胞を用い
る抗体等の生理活性成分の生産、ガン、ウィルス感染症
の研究等において、動物細胞の栄養源としてL−グルタ
ミンが非常に重要な化合物であることが指摘されてい
る。
【0005】このようにL−グルタミンの濃度を正確に
知ることは、食品製造、発酵生産、動物細胞培養におい
て非常に重要である。
【0006】従来、L−グルタミンの濃度測定方法とし
ては、高速液体クロマトグラフを用いるアミノ酸分析計
による方法や酵素を利用した方法が数多く提案されてき
た。
【0007】しかし、アミノ酸分析計は装置自体が高価
であり、その維持管理には高度な専門知識が要求され
る。また分析時間も1検体あたり1時間以上を要する場
合が多く、日常的に簡便に用いられるものではなかっ
た。
【0008】特公平4―24997号には基質特異性に
優れたL−グルタミン酸オキシダーゼとグルタミナーゼ
(EC 3.5.1.2)を作用させる方法が開示され
ているが、グルタミナーゼとしては大腸菌、シュードモ
ナス属の酵素、またはブタ腎皮質由来の酵素が例示され
ているのみであり、その実施例にも溶液反応が記載され
ているのみである。溶液法は酵素を使い捨てにするため
分析コストが上昇する。さらに分析者の熟練度により分
析精度が影響されるなど簡便かつ高精度な分析が可能と
は言いがたい。
【0009】この問題点を解決するために固定化体を用
いる方法が特開平9−266786号に開示されてい
る。本引例ではアスパラギナーゼ(EC 3.5.1.
1)を固定化して用いており、ある程度の精度を有す
る。しかし本来アルパラギンに作用する酵素の不純活性
を利用しているため、L−グルタミンからL−グルタミ
ン酸への変換効率が低く、分析精度として満足できる結
果が得られていない。また、酵素固定化体の安定性が低
く、測定環境温度を低く設定する必要があり、実用上不
充分なものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題点
を解決することを主な目的として、長期安定性に優れた
L−グルタミナーゼ固定化体を用いたL−グルタミンの
測定装置を開示し、食品製造、発酵制御、動物培養細胞
による物質生産に適した迅速、簡便、かつ高精度の分析
装置および分析方法を提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は酵素固定化体を
用いるフロー方式の装置を開示する。緩衝液の流れを形
成する機構と、該緩衝液流に試料を注入する機構を有
し、この試料注入機構の下流に、L−グルタミナーゼお
よびL−グルタミン酸オキシダーゼの混合固定化体もし
くは上流側よりL−グルタミナーゼ固定化体、L−グル
タミン酸オキシダーゼ固定化体を順次配置してグルタミ
ン検出用電極系を構成する。この電極系内の酵素固定化
体の下流には酸素、過酸化水素あるいはL−グルタミン
酸オキシダーゼ反応により酸化還元状態が変化する、い
わゆるメディエーターなどの電気化学的活性物質濃度を
検知できる電極を配置する。
【0012】前記のL−グルタミン検出用電極系で用い
るL−グルタミナーゼとして、バチルス属から精製され
た酵素を利用することにより、従来技術で問題とされる
耐久性の欠如を解決することができる。バチルス属由来
のL―グルタミナーゼを酵素固定化体として用いること
により、長期間安定にグルタミンをグルタミン酸に分解
することが可能であり、その結果測定精度が向上し、分
析コストが低減する。
【0013】また本発明ではさらに高精度の分析を行え
るフロー方式の装置を開示する。
【0014】緩衝液の流れを形成する機構と、該緩衝液
流に試料を注入する機構と、該試料注入機構の下流に、
L−グルタミン酸オキシダーゼの単独固定化体とその下
流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配置
し、L−グルタミン酸検出用電極系を構成する。さらに
該電極系の下流にL−グルタミナーゼおよびL−グルタ
ミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしくは上流側より
L−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタミン酸オキシ
ダーゼ固定化体を順次配置して、これらの酵素固定化体
の下流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配
置したL−グルタミン検出用電極系を構成し、この2つ
の電極系を直列に配置したことを特徴とするL−グルタ
ミン濃度測定装置である。
【0015】そしてこれらのフロー方式の装置を利用し
た分析方法を開示する。
【0016】すなわち、少なくともひとつの既知濃度の
L−グルタミン酸およびL−グルタミンを順次注入し、
緩衝液の流れの上流に配置されたL−グルタミン酸検出
用電極系における第1の電極の検出値とL−グルタミン
酸濃度から第1の検量線を作成し、下流に配置したL−
グルタミン検出用電極系における第2の電極の検出値と
L−グルタミン酸およびL−グルタミンに対する検出値
から第2および第3の検量線を作成し、未知試料注入時
の第1電極の検出値を第1の検量線に当てはめてL−グ
ルタミン酸濃度を算出し、該濃度を第2の検量線に代入
し、第2の電極の検出値に対するL−グルタミン酸の寄
与を補正し、第3の検量線を用いて濃度を算出するL−
グルタミン濃度測定方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】L−グルタミンを酵素反応により
変換し、電極で検知するには、L−グルタミンをL−グ
ルタミン酸に分解する。続いて、L−グルタミン酸をL
−グルタミン酸オキシダーゼの触媒作用により酸化し、
その際に消費される酸素を検知するか、生成する過酸化
水素を検知する。もしくはL−グルタミン酸オキシダー
ゼの活性中心と電子の授受が可能な低分子化合物、いわ
ゆるメディエーター、を介在させ、このメディエーター
の酸化還元状態を電極で検知すればよい。
【0018】L−グルタミンをL−グルタミン酸に変化
させるグルタミナーゼ(EC.3.5.1.2)は以下
の反応を触媒する。
【0019】L−グルタミン+H2O → L−グルタ
ミン酸+NH4 + 次に、生成したL−グルタミン酸をL−グルタミン酸オ
キシダーゼ(EC1.4.3.11)により酸化する。
【0020】L−グルタミン酸+O2+H2O →α−ケ
トグルタル酸+NH3+H22 グルタミナーゼとしては、特に、バチルス属由来のもの
が、耐久性が優れる点で好ましい。
【0021】バチルス属の細菌はいずれもL−グルタミ
ナーゼ活性を有し、培養時に培地にL−グルタミンを加
えて誘導することにより収量を向上できる。なかでもバ
チルス・ズブチリスからは比較的高活性であって、培養
速度が早く、当該酵素を得ることが容易である点で好適
である。
【0022】グルタミナーゼは、例えば、バチルス属な
どの細菌を培養し、培養後の菌体抽出物を精製すること
によって得ることができる。
【0023】具体的には、以下のような方法で得ること
ができる。
【0024】バチルス・ズブチリスなどのバチルス属細
菌を、通常25ないし30℃で培養する。培養後の菌体
を遠心分離等で集菌し、菌体を氷冷下で摩砕し、可溶性
画分を、塩析、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交
換クロマトグラフィー、透析、超遠心分離等で精製を実
施する。特にバチルス属細菌抽出物中には、比較的強い
活性を有するタンパク質分解酵素が含まれるため、その
活性を除くことが望ましい。
【0025】また、グルタミナーゼは、グルタミナーゼ
遺伝子を同種の細菌もしくは大腸菌等にクローニングし
て酵素を精製することによっても得ることができる。
【0026】また醤油もろみ中のL−グルタミンを分解
することを目的とする市販のグルタミナーゼ粗製酵素か
らクロマトグラフ法などにより精製することも可能であ
る。この粗製酵素自体は、グルタミナーゼ活性が分析目
的に利用するためには非常に低い。かつ溶液、酵素固定
化体ともに急速な活性低下が認められる。この原因は明
確ではないが、おそらく粗製酵素中に不純物として含ま
れるタンパク質分解酵素によりグルタミナーゼが分子鎖
の切断等の修飾を受け、耐久性に変化が起きてしまうこ
とによると考えられる。
【0027】このように得られたグルタミナーゼ、およ
びL−グルタミン酸オキシダーゼは固定化して用いるこ
とが望ましい。酵素の固定化方法としては、物理吸着
法、イオン結合法、包括法、共有結合法などタンパク質
の固定化方法として公知の方法を利用できるが、中でも
共有結合法が長期安定性に優れ望ましい。タンパク質を
共有結合させる方法としては、ホルムアルデヒド、グリ
オキザール、グルタルアルデヒドなどのアルデヒド基を
有する化合物を用いるか、多官能基性アシル化剤を利用
する方法、スルフヒドリル基を架橋させる方法など各種
の方法を利用できる。酵素固定化体の形状としては、膜
状に固定化し白金、金、カーボンなどからなる電極上に
のせることもできるし、不溶性担体に固定化し担体をカ
ラムリアクターに充填して用いることもできる。さらに
固定化の際に他種の酵素あるいはゼラチンや血清アルブ
ミンなどのタンパク質、ポリアリルアミンやポリリジン
などの合成高分子を共存させ、酵素固定化体の特性、す
なわち膜強度、基質透過特性などを変更することもでき
る。酵素を不溶性担体に固定化する場合の担体として
は、ケイソウ土、活性炭、アルミナ、酸化チタン、架橋
処理デンプン粒子、セルロース系高分子、キチンおよび
キトサン誘導体などの公知の担体を利用できる。
【0028】該グルタミナーゼ固定化体の至適pHは、
6〜8、より好ましくは7〜7.5であれば、同時に固
定化体として使用するL−グルタミン酸酸化酵素の至適
pHと合致し、かつリン酸緩衝液、クエン酸―リン酸緩
衝液、ホウ酸緩衝液などで強い緩衝能を有するpH領域
を使えるため好適である。
【0029】また該グルタミナーゼ固定化体の特性とし
ては、その至適温度が50℃以上、特に50〜60℃の
ものが好適である。ここで、至適温度とは、反応の速度
の上昇が続く限り温度を上げ、最大の速度が得られた際
の温度を意味する。実際に分析を行う場合、室温の変動
に測定結果が影響を受けることを避け、かつ酵素反応に
より生成した過酸化水素などの電気化学的活性物質の検
出を行う電極の感度を高める上でも、多用される温度は
30〜50℃である。この温度での長期耐久性を確保す
る上で前記の至適温度を有するグルタミナーゼ固定化体
が好適である。実際に従来用いられていたアスパラギナ
ーゼ固定化体の至適温度は35℃であり、この固定化体
では30℃で使用しても比較的早く活性が低下し、かつ
変換効率が低くなり精度の点でもコストの点でも劣って
いた。
【0030】固定化された酵素に試料を一定時間接触さ
せて反応を進行させるには、試料液を一定時間撹拌しな
がら反応を起こさせるバッチ方式でも可能であるが、よ
り高精度の測定を実施するためにフロー方式の測定を用
いることが望ましい。
【0031】もちろん、固定化する担体の表面積は一定
であるので固定化できる酵素量には限界があるし、固定
化する酵素量を増やすとコストも高くなる。そのため、
できるだけ低い酵素量で効率的にL−グルタミンからL
−グルタミン酸への変換を行うことが望ましい。そのた
めの方法としては酵素固定化体と試料の接触時間を増加
させることが挙げられる。接触時間を増加させるには担
体の粒度を小さくして接触面積を増やす方法、流量を低
下させる、あるいは酵素固定化体と試料が接触した状態
で一定時間送液を停止させるとよい。
【0032】酵素固定化体を利用したフロー型の測定方
法において、一定流速で酵素固定化体に作用させると、
当然ながら通過の前後で基質となる成分の量が変化す
る。例えば成分A1分子を成分B1分子に変化させる酵
素において、同濃度のAを作用させた場合の電極での検
出値とBを作用させた場合の電極での検出値を比較し、
変換率とする。AとBの検出値が同じ場合は100%の
変換率で、Aの検出値がB検出値の半分の場合は50%
の変換率とする。変換率は100%を超えることはな
い。変換率は同一条件で反応させる場合は固定化した酵
素量が多くなると増加する。また、酵素固定化体と試料
を接触させる時間を長くする、すなわち流速を低下させ
るあるいは停止させると増加する。2種類以上の酵素を
使用し成分Xを成分Yに変化させ、さらに成分Zに変化
させて検出する場合に、XをYに変換する酵素(複数で
もよい)をE1、YをZに変換する酵素をE2とする。
この場合にE1の変換率が100%であれば、Xの検量
線とYの検量線は同じになる。反対に、E2の変換率が
10%であればXの検量線の勾配はYの検量線の1/1
0になる。そして、測定条件を変え、例えば流速を低下
させると、変換率が増加し、検量線の勾配も増加する。
【0033】当然ながら前記の変換率が高いほど測定精
度は向上する。
【0034】2種類の酵素を用いる際に重要な点は両者
の反応条件が類似していることである。L−グルタミン
酸オキシダーゼの至適pH、至適温度に合わせてグルタ
ミナーゼの至適pHは6ないし8、より好ましくは7な
いし7.5であることが望ましい。また至適温度は30
℃以上である固定化体を用いることが望ましいが、さら
に50℃以上の至適温度を有するグルタミナーゼ固定体
が好適である。
【0035】これらの条件を満足する固定化体として、
バチルス・ズブチリスから精製された酵素を担体に固定
化し、カラムに充填したものをフロー方式で用いること
が望ましい。
【0036】さらに試料中にL−グルタミンとL−グル
タミン酸が混合していると、L−グルタミン検出用電極
系は両方を検知するため、試料注入機構の下流に、L−
グルタミン酸オキシダーゼの固定化体とその下流に電気
化学的活性物質濃度を検知できる電極を配置し、さらに
該電極の下流に L−グルタミナーゼおよびL−グルタ
ミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしくは上流側より
L−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタミン酸オキシ
ダーゼ固定化体を順次配置して、これらの酵素固定化体
の下流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配
置して測定することにより最初から試料中に存在するL
−グルタミン酸の影響を除去することが可能である。つ
まり、少なくともひとつの既知濃度のL−グルタミン酸
およびL−グルタミンを順次注入し、緩衝液の流れの上
流に配置されたL−グルタミン酸オキシダーゼ単独固定
化体による電気化学的活性物質濃度の増減を検知する第
1の電極の検出値とL−グルタミン酸濃度から第1の検
量線を作成し、下流に配置したL−グルタミナーゼおよ
びL−グルタミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしく
は上流側よりL−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタ
ミン酸オキシダーゼ固定化体を順次配置した固定化体に
よる電気化学的活性物質濃度の増減を検知する第2の電
極の検出値とL−グルタミン酸およびL−グルタミンに
対する検出値から第2および第3の検量線を作成し、未
知試料注入時の第1の電極の検出値を第1の検量線に当
てはめてL−グルタミン酸濃度を算出し、該濃度を第2
の検量線に代入し、第2の電極の検出値に対するL−グ
ルタミン酸の寄与を補正し、第3の検量線を用いて濃度
を算出すれば良い。
【0037】バチルス属由来のL−グルタミナーゼを固
定化して利用すると、酵素を繰り返し使用し、L−グル
タミンを効率よく分解できる。たとえば、固定化酵素を
試料中に添加することにより、グルタミンからグルタミ
ン酸を生成させ、ろ過、遠心分離などで固定化酵素を回
収して再利用できる。このことにより処理コストを低減
するのみならず、試料を酵素タンパク質で汚染すること
を防ぐことが可能であり、食品加工などに有益である。
またカラムに該固定化体を充填し、試料と通液すること
によりグルタミン酸を生成できる。処理後の液をグルタ
ミン酸の分析に利用することも容易である。前記のグル
タミナーゼ固定化体とグルタミン酸オキシダーゼ固定化
体を用いる分析に利用すると最も高精度かつ簡便な分析
が実現できる。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明の内容をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0039】実施例1(I)L−グルタミナーゼ固定化体の製造方法 (i)L−グルタミナーゼの精製 食品添加物酵素製剤であるグルタミナーゼF「アマノ」
100(天野エンザイム株式会社製)を1g取り、pH
7.0の100mMリン酸ナトリウム緩衝液10mLを
加え、4℃で撹拌することにより溶解する。この液を5
000rpm、5分間遠心分離し、未溶解物を除く。こ
れを粗酵素溶液とする。
【0040】TOYOPEARL HW-55F(東ソ
ー株式会社製)を前記のリン酸ナトリウム緩衝液で平衡
化した後、カラムに充填し、前記の粗酵素溶液1mLを
添加して、リン酸ナトリウム緩衝液を1mL/分の速度
で流す。溶出液を280nmの検出波長を有する比色計
でモニタリングする。溶出ピークが得られたところで、
溶出液を1mLずつ分取する。
【0041】分取された各溶出液から10μLをピペッ
トで取り、アドバンスト・プロテイン・アッセイ試薬
(フナコシ株式会社製)を加え発色させる。同様に牛血清
アルブミン(シグマ社製)を標準物として同様の操作で検
量線を作成し、各溶出液中のタンパク質濃度を算出す
る。
【0042】一方で、各溶出液1μLを5mMのL-グ
ルタミン溶液に加え、30℃で10分間反応させた後の
L−グルタミン酸量を定量する。この結果から、タンパ
ク質量あたりのL−グルタミン酸生成能力の最も高い分
取画分を決定する。
【0043】上記の操作を繰り返し、L−グルタミナー
ゼ活性の高い分取画分を合わせ、4℃、30%飽和硫酸
アンモニウム処理後、5000rpm、30分間の遠心
分離の上清を集める。さらに該上清に50%飽和相当の
硫酸アンモニウムを添加し、その沈殿物を5000rp
m、10分間の遠心分離操作で集める。
【0044】前記の沈殿物をリン酸ナトリウム緩衝液1
00μLに再溶解し、この溶液を、透析チューブに入
れ、4℃において24時間透析処理する。
【0045】透析完了後、透析チューブのまま、減圧装
置にセットし、1時間の間32mmHgの減圧処理を実
施する。この処理により約3倍に溶液は濃縮される。
【0046】この溶液を取り出し、前記のタンパク質濃
度、活性の測定を実施した。その結果、最初の粗酵素溶
液から比べて、タンパク質あたりの活性は約89倍に上
昇した。
【0047】(ii)溶液酵素の安定性 前記の粗酵素溶液、精製酵素溶液を、タンパク質濃度を
10μg/mLにして、37℃で放置し、一定時間後に
活性を測定した。その結果、粗酵素は1時間後で活性が
初期の値の90%となり、5時間後には50%、20時間
後には10%になった。一方精製酵素は、5時間後で9
5%、20時間後で80%となった。精製する事により安
定性が増す理由は明瞭ではないが、不純物としてタンパ
ク分解酵素などが含まれており、酵素が一部分解される
ため、精製することにより長時間酵素タンパク質が安定
に存在するのではないかと思われる。
【0048】またこの結果から、溶液状態の精製酵素で
は37℃で放置した場合、20時間で20%程度の活性
低下が認められ、分析に利用するには安定性がまだ充分
であるとはいい難い。
【0049】(iii)L−グルタミナーゼ固定化カラム
の製造 耐火レンガ(80〜100メッシュ)150mgをよく
乾燥し、10%γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
の無水トルエン溶液に1時間浸漬した後、よくトルエン
で洗浄し、乾燥する。こうしてアミノシラン化処理した
担体を5%グルタルアルデヒドに1時間浸漬した後、よ
く蒸留水で洗浄し、最後にpH7.0、100mMのリ
ン酸ナトリウム緩衝液で置き換え、この緩衝液をできる
だけ除いておく。このホルミル化した耐火レンガにpH
7.0、100mMリン酸ナトリウム緩衝液にL−グル
タミナーゼ60ユニット/mlの濃度で溶解した溶液2
00μlを接触させ、0〜4℃で1日放置し固定化す
る。この酵素固定化担体を内径3.5mm、長さ30m
mのカラムに充填しL−グルタミナーゼ固定化カラムと
する。
【0050】(II)L−グルタミン酸オキシダーゼ固定
化カラムの製造方法 上記(iii)のグルタミナーゼ固定化カラムの製造方法
と同様に耐火レンガをホルミル化する。そしてこの耐火
レンガにpH7.0、100mMリン酸ナトリウム緩衝
液にL−グルタミン酸オキシダーゼ(ヤマサ醤油製)50
ユニット/mlの濃度で溶解した溶液200μlを接触
させ、0〜4℃で1日放置し固定化する。この酵素固定
化担体を内径3.5mm、長さ30mmのカラムに充填
しL−グルタミン酸オキシダーゼ固定化カラムとする。
【0051】(III)過酸化水素電極の製造方法 直径2mmの白金線の側面を熱収縮テフロン(R)で被覆
し、その線の一端をやすりおよび1500番のエメリー
紙で平滑に仕上げる。この白金線を作用極、1cm角型
白金板を対極、飽和カロメル電極を参照極として、0.
1M硫酸中、+2.0Vで10分間の電解処理を行う。
その後白金線をよく水洗した後、40℃で10分間乾燥
し、10%γ−アミノプロピルトリエトキシシランの無
水トルエン溶液に1時間浸漬後、洗浄する。牛血清アル
ブミン(シグマ社製、Fraction V)20mg
を蒸留水1mlに溶解し、その中にグルタルアルデヒド
を0.2%になるように加える。この混合液を手早く先
に用意した白金線上に5μlのせ、40℃で15分間乾
燥硬化する。これを過酸化水素電極とする。
【0052】また参照電極としてはAg/AgCl参照
電極を用い、対極には導電性の配管を用いた。
【0053】(IV)測定装置 図1はフロー型の測定装置に前述のグルタミナーゼとグ
ルタミンオキシダーゼ固定化体を装着したものである。
緩衝液槽(1)より緩衝液をポンプ(2)により送液
し、オートサンプラー(3)より試料5μlを注入す
る。送液された試料は、恒温槽(4)中に設置されたL
−グルタミナーゼ固定化カラム(5)、L−グルタミン
酸オキシダーゼ固定化カラム(6)過酸化水素電極
(7)を通過し、L−グルタミンおよびL−グルタミン
酸から過酸化水素が生成し電流値の変化をとらえる。
【0054】電流値の変化は、検出器(8)により検出
される。さらに信号をパーソナルコンピューター(9)
に送ることもできる。ポンプはパーソナルコンピュータ
ー(9)から制御線(13)を介して制御信号を送り流
量を設定する。
【0055】この装置に流す緩衝液の組成は、100m
Mのリン酸ナトリウム、50mMの塩化カリウム、およ
び1mMのアジ化ナトリウムを含みpHは7.0であ
る。
【0056】緩衝液の流速は1.0ml/分、恒温槽の
温度は37℃とする。
【0057】(V)L−グルタミン・L−グルタミン酸
に対する直線性の確認 (IV)のL−グルタミン・L−グルタミン酸測定装置を
利用して、0、1、2、5mMのL−グルタミンおよび
L−グルタミン酸の溶液を各5μlずつ注入し、検出値
を得た。結果は表1のようになり次の検量線が得られ
た。ただしYは検出値(nA)Xは試料中の濃度(m
M)である。またrは相関係数である。
【0058】 グルタミン酸 Y=37X+1.8 r=0.999 グルタミン Y=30X+1.6 r=0.999 上記の結果をグラフ化したものが図2である。四角のデ
ータがグルタミン酸のものであり、丸印がグルタミンで
ある。
【0059】直線性は良好であり、かつグルタミンから
グルタミン酸への変換が80%以上の効率で行われてい
ることがわかった。
【0060】
【表1】
【0061】(VI)酵素固定化体のpH依存性 緩衝液の組成比を一定にし、pHを変化させた場合の感
度を調べた。その結果を図3に示す。図3において四角
がグルタミン酸感度を示し、丸印がグルタミン感度を示
す。なお、過酸化水素電極感度のpH依存性の影響をな
くすために、過酸化水素標準液の測定を行いその感度で
補正を行った。この図3より本酵素の至適pHが7であ
ることがわかった。
【0062】(VII)至適温度の確認 恒温槽の温度を変化させ、感度変化を記録した。その結
果をまとめたものが図4である。なおpH依存性の場合
と同様に過酸化水素感度の補正を実施した。この図より
至適温度は55℃であることがわかった。
【0063】(VIII)耐久性 酵素固定化体を37℃に保持して、随時グルタミン標準
液を注入し感度の変化を調べた。感度の基準として毎回
過酸化水素標準液を注入し補正を行った。経時変化を図
5に示す。少なくとも4ヶ月間は感度が保持され優れた
耐久性を示した。また測定精度の低下も認められなかっ
た。
【0064】比較例1 実施例1のグルタミナーゼの代わりにアスパラギナーゼ
を固定化して、相対感度及び耐久性を確認した。
【0065】(VIIII)L−グルタミン・L−グルタミ
ン酸に対する直線性の確認 上記(V)と同様の方法で、0、1、2、5mMのL−
グルタミンおよびL−グルタミン酸の溶液を各5μlず
つ注入し、検出値を得た。その結果、次の検量線が得ら
れた。ただしYは検出値(nA)Xは試料中の濃度(m
M)である。またrは相関係数である。
【0066】 グルタミン酸 Y=37X+1.2 r=0.999 グルタミン Y=12X−0.6 r=0.998 上記の結果をグラフ化したものが図6である。四角のデ
ータがグルタミン酸のものであり、丸印がグルタミンで
ある。
【0067】直線性は良好であるが、グルタミンからグ
ルタミン酸への変換は、32%の効率であった。また、
図2と図6の比較から、グルタミナーゼよりも、相対感
度が低いことが確認された。
【0068】(X)耐久性 上記(VIII)と同様の方法で、固定化体を37℃に保持
して、随時グルタミン標準液を注入し感度の変化を調べ
た。感度の基準として毎回過酸化水素標準液を注入し補
正を行った。経時変化を図7に示す。
【0069】図5と図7の比較により、アスパラギナー
ゼの変換効率が低く、相対感度が低いことがわかった。
また37℃で保持すると1週間程度で測定が不可能にな
ることがわかった。
【0070】実施例2 実施例1と同様に、別途もう一つのグルタミン酸オキシ
ダーゼ固定化体を作成し過酸化水素電極と組み合わせ
て、グルタミン酸のみを検知できるセンサを作成した。
【0071】本センサを図1の装置において、グルタミ
ナーゼ固定化体の前に装着し、2つのセンサを同時に動
作させた。グルタミン酸とグルタミン標準液で検量線を
作成し、次にグルタミン酸とグルタミン混合液を注入し
た。その結果を表2に示す。分析に要した時間は1検体
あたり約90秒であった。この結果から、混合液中の濃
度が極めて簡単にかつ感度よく決定できることが分かっ
た。
【0072】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例および比較例で使用した
L−グルタミン測定装置を示す図である。 (1)緩衝液槽 (2)ポンプ (3)オートサンプラー (4)恒温槽 (5)グルタミナーゼ固定化カラム (6)L−グルタミン酸オキシダーゼ固定化カラム (7)過酸化水素電極 (8)検出器 (9)パーソナルコンピューター (10)RS232Cケーブル (11)オートサンプラー制御信号 (12)ポンプ制御信号 (13)廃液
【図2】図2は、本発明の測定装置の、L−グルタミン
・L−グルタミン酸に対する測定感度の直線性を示す図
である。(■)はグルタミン酸、(●)はグルタミンの
感度をそれぞれ示す。
【図3】図3は本発明の酵素固定化体のpH依存性を示
す図である。(■)はグルタミン酸、(●)はグルタミ
ンの感度をそれぞれ示す。
【図4】図4は本発明の酵素固定化体の温度依存性を示
す図である。
【図5】図5は本発明の酵素固定化体の耐久性を示す図
である。
【図6】図6は比較対象であるアスパラギナーゼ固定化
体を用いた場合のL−グルタミン・L−グルタミン酸に
対する測定感度の直線性を示す図である。
【図7】図7は比較対象であるアスパラギナーゼ固定化
体の耐久性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/28 321 G01N 27/46 336G Fターム(参考) 4B029 AA07 BB16 CC03 FA12 4B063 QA01 QA18 QQ80 QR03 QR10 QS28 QX04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緩衝液の流れを形成する機構と、該緩衝液
    流に試料を注入する機構と、該試料注入機構の下流に、
    L−グルタミナーゼおよびL−グルタミン酸オキシダー
    ゼの混合固定化体もしくは上流側よりL−グルタミナー
    ゼ固定化体、L−グルタミン酸オキシダーゼ固定化体を
    順次配置して、これらの酵素固定化体の下流に電気化学
    的活性物質濃度を検知できる電極を配置したことを特徴
    とするL−グルタミン濃度測定装置。
  2. 【請求項2】用いるL−グルタミナーゼがバチルス属由
    来の酵素である請求項1記載のL−グルタミン濃度測定
    装置。
  3. 【請求項3】用いるL−グルタミナーゼ固定化体の至適
    pHが7〜7.5である請求項1又は2のいずれかに記
    載のL−グルタミン濃度測定装置。
  4. 【請求項4】用いるL−グルタミナーゼ固定化体の至適
    温度が50〜60℃である請求項1乃至3のいずれかに
    記載のL−グルタミン濃度測定装置。
  5. 【請求項5】緩衝液の流れを形成する機構と、該緩衝液
    流に試料を注入する機構と、該試料注入機構の下流に、
    L−グルタミン酸オキシダーゼ固定化体とその下流に電
    気化学的活性物質濃度を検知できる電極を配置し、さら
    に該電極の下流に L−グルタミナーゼおよびL−グル
    タミン酸オキシダーゼの混合固定化体もしくは上流側よ
    りL−グルタミナーゼ固定化体、L−グルタミン酸オキ
    シダーゼ固定化体を順次配置して、これらの酵素固定化
    体の下流に電気化学的活性物質濃度を検知できる電極を
    配置したことを特徴とするL−グルタミン濃度測定装
    置。
  6. 【請求項6】少なくともひとつの既知濃度のL−グルタ
    ミン酸およびL−グルタミンを順次注入し、緩衝液の流
    れの上流に配置されたL−グルタミン酸オキシダーゼ固
    定化体による電気化学的活性物質濃度の増減を検知する
    第1の電極の検出値とL−グルタミン酸濃度から第1の
    検量線を作成し、下流に配置したL−グルタミナーゼお
    よびL−グルタミン酸オキシダーゼの混合固定化体もし
    くは上流側よりL−グルタミナーゼ固定化体、L−グル
    タミン酸オキシダーゼ固定化体を順次配置した固定化体
    による電気化学的活性物質濃度の増減を検知する第2の
    電極の検出値とL−グルタミン酸およびL−グルタミン
    に対する検出値から第2および第3の検量線を作成し、
    未知試料注入時の第1の電極の検出値を第1の検量線に
    当てはめてL−グルタミン酸濃度を算出し、該濃度を第
    2の検量線に代入し、第2の電極の検出値に対するL−
    グルタミン酸の寄与を補正し、第3の検量線を用いて濃
    度を算出するL−グルタミン濃度測定方法。
  7. 【請求項7】バチルス属由来のL−グルタミナーゼを固
    定化してなるL−グルタミン分解用L−グルタミナーゼ
    固定化体。
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