JP2003322560A - 改修プラン作成支援装置、改修プラン作成支援方法およびそのプログラム - Google Patents

改修プラン作成支援装置、改修プラン作成支援方法およびそのプログラム

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JP2003322560A JP2002243635A JP2002243635A JP2003322560A JP 2003322560 A JP2003322560 A JP 2003322560A JP 2002243635 A JP2002243635 A JP 2002243635A JP 2002243635 A JP2002243635 A JP 2002243635A JP 2003322560 A JP2003322560 A JP 2003322560A
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哲 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改修プランの作成に役立つ情報を提供するこ
とができる改修プラン作成支援装置を提供する。 【解決手段】 改修プラン作成支援装置において、記憶
部18、19には音響施設の過去と現在と将来の音響状
態を記述した音響状態データと、経年変化及び老朽化に
関する改修内容を記述した第1の改修内容データと、不
足する音響機能に関する改修内容を記述した第2の改修
内容データと、将来に向けた改修内容を記述した第3の
改修内容データとが記憶される。CPU12は、音響状
態データの過去と現在の音響状態の比較結果に基づき第
1の改修内容データから改修内容を抽出し、音響状態デ
ータの現在と将来の音響状態の比較結果に基づいて第2
の改修内容データから改修内容を抽出し、音響状態デー
タの将来の音響状態に基づいて第3の改修内容データか
ら改修内容を抽出し、抽出した改修内容を表示装置17
に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響施設の改修プ
ランの作成を支援する改修プラン作成支援装置、改修プ
ラン作成支援方法およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に建物の改修は、器物を搬入出時に
ぶつけるなどによる建物の損傷が実際に発生したり、定
期的な点検により老朽化が認められた場合に行われる。
この改修方法は、ビル、マンションなどの一般的な建物
に適用されるものである。また、従来、コンサートホー
ル、多目的ホール、劇場などの音響施設については、さ
らに、施設管理者の依頼によりその音響施設の音響特性
などの診断を行い、その診断結果から改修の必要が認め
られた場合にも改修が行われている。ところで、音響施
設の音響特性は、床材、壁材、空調設備などの内部構造
全てが影響するため、単に老朽化や衝撃などによる損傷
が発生した箇所を任意の製品に交換等するだけでは音響
バランスが崩れてしまうこととなる。このため、音響施
設の改修プランは、老朽化と音響特性とを必ず考慮して
作成する必要がある。さらに、音響施設は、時代や使用
目的に応じて設備の変更や改善が必要とされる点で、機
能や価値の保全を目的として改修を行うビルやマンショ
ンなどと一種異なる建物である。従って、音響施設の改
修プランは、将来を見越した改修内容である必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
音響施設の改修プランの作成は全て人手によって行って
いたため、音響施設の全設備について、上述した事由を
考慮して改修プランを作成するには相当の手間と時間が
かかってしまっていた。また、改修プランの作成に関わ
る者の知識や経験への依存度が高いという問題もあっ
た。
【0004】本発明は、上述された従来技術に介在する
問題を解決するためになされたものであり、改修プラン
の作成に役立つ情報を提供することができる改修プラン
作成支援装置、改修プラン作成支援方法およびそのプロ
グラムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述課題を解決するた
め、本発明は、改修プラン作成対象の音響施設の評価項
目に対する過去と現在の音響状態が記述された音響状態
データと、経年変化及び老朽化に関する改修要素毎の改
修内容が記述された改修内容データを記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶されている音響状態データに基
づいて、前記音響施設の過去と現在の音響状態を項目毎
に比較し、比較結果から、経年変化及び老朽化に関する
改修要素を抽出する比較要素抽出手段と、前記比較要素
抽出手段によって抽出された改修要素に基づき、前記記
憶手段に記憶された改修内容データを参照することによ
り、提案すべき改修内容を特定する改修内容特定手段
と、前記改修内容特定手段によって特定された改修内容
を表示する表示手段とを備えることを特徴とする改修プ
ラン作成支援装置を提供する。
【0006】この構成によれば、音響施設の過去と現在
の音響状態との比較結果から改修要素を抽出するので、
経年変化及び老朽化に関する改修要素を的確に抽出する
ことができる。従って、この改修要素に対応する改修内
容を表示すれば、その音響施設に適した経年変化及び老
朽化に対する改修内容を表示することができる。
【0007】また、本発明は、改修プラン作成対象の音
響施設の評価項目に対する現在と将来目標とする音響状
態が記述された音響状態データと、不足する音響機能に
関する改修要素毎の改修内容が記述された改修内容デー
タを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されてい
る音響状態データに基づいて、前記音響施設の現在と将
来目標とする音響状態を項目毎に比較し、比較結果か
ら、不足する音響機能に関する改修要素を抽出する比較
要素抽出手段と、前記比較要素抽出手段によって抽出さ
れた改修要素に基づき、前記記憶手段に記憶された改修
内容データを参照することにより、提案すべき改修内容
を特定する改修内容特定手段と、前記改修内容特定手段
によって特定された改修内容を表示する表示手段とを備
えることを特徴とする改修プラン作成支援装置を提供す
る。
【0008】この構成によれば、音響施設の現在と将来
目標とする音響状態との比較結果から改修要素を抽出す
るので、不足する音響機能に関する改修要素を的確に抽
出することができる。従って、この改修要素に対応する
改修内容を表示すれば、その音響施設に適した不足する
音響機能に対する改修内容を表示することができる。
【0009】また、本発明は、改修プラン作成対象の音
響施設の評価項目に対する過去と現在と将来目標とする
音響状態が記述された音響状態データと、経年変化及び
老朽化に関する改修要素毎の改修内容が記述された第1
の改修内容データと、不足する音響機能に関する改修要
素毎の改修内容が記述された第2の改修内容データと、
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている
音響状態データに基づいて、前記音響施設の過去と現在
の音響状態を項目毎に比較し、比較結果から、経年変化
及び老朽化に関する改修要素を抽出する第1の比較要素
抽出手段と、前記第1の比較要素抽出手段によって抽出
された改修要素に基づき、前記記憶手段に記憶された第
1の改修内容データを参照することにより、提案すべき
改修内容を特定する第1の改修内容特定手段と、前記記
憶手段に記憶されている音響状態データに基づいて、前
記音響施設の現在と将来目標とする音響状態を項目毎に
比較し、比較結果から、不足する音響機能に関する改修
要素を抽出する第2の比較要素抽出手段と、前記第2の
比較要素抽出手段によって抽出された改修要素に基づ
き、前記記憶手段に記憶された第2の改修内容データを
参照することにより、提案すべき改修内容を特定する第
2の改修内容特定手段と、前記第1及び第2の改修内容
特定手段によって特定された改修内容を表示する表示手
段とを備えることを特徴とする改修プラン作成支援装置
を提供する。
【0010】この構成によれば、音響施設の過去と現在
の音響状態との比較結果から改修要素を抽出するので、
経年変化及び老朽化に関する改修要素を的確に抽出する
ことができる。また、音響施設の現在と将来目標とする
音響状態との比較結果から改修要素を抽出するので、不
足する音響機能に関する改修要素を的確に抽出すること
ができる。従って、この改修要素に対応する改修内容を
表示すれば、その音響施設に適した経年変化及び老朽化
に対する改修内容と、不足する音響機能に対する改修内
容とを表示することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳述する。以下に示す実施形態は、本発明の一
態様を示すものであり、この発明を限定するものではな
く、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0012】(1) 第1実施形態 (1.1) 改修プラン作成支援装置の使用形態 本実施形態に係る改修プラン作成支援装置(以下、支援
装置と表記する。)10は、コンサートホール、多目的
ホール、劇場などの音響施設の改修プランの作成を支援
する装置であり、改修プラン作成者によって操作される
PC、PDA(Personal Digital Assistants)などの
コンピュータである。まず、この支援装置10を使用し
た改修プランの作成手順の概略を説明する。 手順1)音響チェックシートの入力作業 まず、本実施形態では、音響施設の施設概要や音響状態
(音響性能などの音響評価)を入力するための音響チェ
ックシートが用意される。この音響チェックシートは、
音響施設にて音響測定を行う際などに記入されるシート
であり、具体的には、施設概要(名称(ホール名)、客
席数、開館年月、室容積、室面積など)と、音響施設の
竣工時、現在、将来の各時点における音響状態(音響施
設の用途、舞台/客席の形式、響き、室内の静けさ、遮
音、電気音響設備、稼働状態など)を記入するようにし
たチェックシートである。
【0013】ここで、音響施設の現在の音響状態は、音
響チェックシートの記載時点の音響状態を測定結果やヒ
アリング結果に基づき記入されるものであるのに対し、
竣工時の音響状態は、竣工時の図面や資料などに基づい
て記入されるものである。また、将来の音響状態は、音
響施設管理者側が将来的に目標とする音響状態、若しく
は、改修プラン作成者などが現時点の設計水準などから
最善と判断する将来に向けた音響状態が記入される。な
お、この音響チェックシートは、音響施設管理者が記入
してもよいが、音響施設の響き(残響時間)や室内の静
けさ(騒音レベル)の測定などについては、測定機器や
専門的知識が要求されるため、改修プランの作成者側ま
たは外部委託業者が記入することが好ましい。但し、各
音響評価項目に対する満足度や不具合などは音響施設管
理者などでないと判らない部分もあるため、専門的知識
を有する者が、音響施設管理者からヒアリングを行うな
どして音響チェックシートを記入することが好ましい。 手順2)音響状態データの入力 次に、改修プラン作成者などが上記音響チェックシート
を見て、支援装置10に音響状態データDAの入力作業
を行う。 手順3)改修プランの作成 次に、改修プラン作成音などが、支援装置10に音響状
態データDAの比較検証処理を行わせることにより、改
修プラン分析シートを表示させる。この改修プラン分析
シートの内容は、後段において詳細に述べるが、音響施
設の経年変化及び老朽化への対策、不足する音響機能へ
の対策、将来に向けた改修計画や施設保全に関わる情報
が表示される。そして、改修プラン作成者は、この改修
プラン分析シートを参照して改修プランを作成し、提案
を行う。また、この改修プランの作成時には、支援装置
10によって得られた改修プラン分析シートに基づいて
音響施設管理者側と話し合いを進めながら改修プランを
作成するようにしてもよい。
【0014】(1.2) 改修プラン作成支援装置の構
成 図1は、この支援装置10の構成を示すブロック図であ
る。支援装置10において、入力装置11は、キーボー
ドやマウスなどの各種入力デバイスが適用され、主に、
操作者(改修プラン作成者など)が音響施設の音響状態
データDAを入力したり、音響状態データDAの比較検
証処理の開始指示を入力するために使用される。
【0015】CPU12は、記憶部13に記憶されたプ
ログラムを実行してバス14を介して接続された各部の
動作を制御するものであり、メインメニュー画面などの
各種画面の表示処理や、音響状態データDAの保存、読
み出し及び比較検証処理などを行う。RAM(Random A
ccess Memory)15は、CPU12のバッファメモリや
ワークメモリとして使用されるメモリである。
【0016】通信インターフェース(通信I/F)16
は、CPU12の制御の下、通信ケーブルを経由して接
続されたプリンタや他のPCなどの外部機器との間でデ
ータ通信を行うためのものである。表示装置17は、C
RT(Cathode-ray Tube)やLCD(Liquid Crystal D
isplay)などが適用され、CPU12の制御の下、各種
情報を表示する。
【0017】記憶部13、18及び19は、HDD(Ha
rd Disk Drive)であり、記憶部13にはOS(Operati
ng System)や改修プラン作成のアプリケーションなど
の制御プログラム群が記憶されている。また、記憶部1
8には音響状態データDAが記憶され、記憶部19には
改修要素毎の改修内容を特定する改修内容データDKが
記憶される。なお、上記改修プラン作成支援のためのア
プリケーションプログラムを記録した、フロッピーディ
スク(登録商法)、またはCD−RやCD−ROMなど
のコンパクトディスク(登録商標)などの記録媒体か
ら、このアプリケーションプログラムを記憶部13にイ
ンストールした後、これを読み出しCPU12により実
行・機能させるようにしてもよい。
【0018】ここで、この改修内容データDKには、経
年変化及び老朽化に関する改修要素毎の改修内容が記述
された改修内容データDK1と、不足する音響機能に関
する改修要素毎の改修内容を記述した改修内容データD
K2と、将来に向けた改修内容が記述された改修内容デ
ータDK3とがある。より詳しく説明すると、改修内容
データDK1は、図2に示すように、音響チェックシー
トに記載された複数の音響評価項目(音響施設の用途、
舞台/客席の形式、響き、室内の静けさ、遮音、電気音
響設備、稼働状態など)毎に、予め抽出された経年変化
及び老朽化に関する改修要素と、各改修要素の保全対策
を目的とした改修内容とが対応づけられて記述されてい
る。例えば、改修内容データDK1において、「響き」
の音響評価項目については、「響き(残響時間)の変
更」が改修要素として記述され、改修内容として、「椅
子や床(カーペット)の変更を検討」といった内容が記
述される。また、「室内の静けさ」の音響評価項目につ
いては、「騒音あり」が改修要素として記述され、改修
内容として、「空調バランスの調整」といった内容が記
述される。
【0019】改修内容データDK2には、図3に示すよ
うに、音響チェックシートの音響評価項目毎に抽出され
た不足する音響機能に関する改修要素と、各改修要素の
不足部分への対策を目的とした改修内容とが対応づけら
れて記述されている。例えば、「響き」の音響評価項目
については、「響き(残響時間)の変更」が改修要素と
して記述され、改修内容として、「椅子、床(カーペッ
ト)、壁、天井、音響反射板の老朽化と材質変更の可能
性を検討」といった内容が記述される。また、「室内の
静けさ」の音響評価項目については、「騒音あり」が改
修要素として記述され、改修内容として、「送風機、風
量、ダクトの仕様やレイアウト、風量調整ダンパ、吹き
出し口、吸い込み口の変更を検討」といった内容が記述
される。
【0020】改修内容データDK3には、図4に示すよ
うに、音響チェックシートの音響評価項目毎に抽出され
た改修要素と、各改修要素の将来に向けた改修内容(本
実施形態では、最新設備の検討を目的とした改修内容)
とが対応づけられて記述されている。例えば、「響き」
の音響評価項目については、「残響時間を長く」が改修
要素として記述され、改修内容として、「音場支援装置
の導入を検討」といった内容が記述される。また、「室
内の静けさ」の音響評価項目については、「騒音減少」
が改修要素として記述され、改修内容として、「送風機
の能力向上または増設、静音タイプへの変更を検討」と
いった内容が記述される。
【0021】(1.3) 実施形態の動作 次に、本実施形態に係る支援装置10の動作を説明す
る。このコンピュータとしての支援装置10において、
操作者が本発明における改修プラン作成支援のためのア
プリケーションの実行指示を行うと、CPU12は、記
憶部13からそのアプリケーションプログラムを読み出
して、以下に示す処理のように機能・実行させる。図5
は、係る場合のメインルーチンを示すフローチャートで
ある。まず、CPU12は、表示装置17にメインメニ
ュー画面を表示させ(ステップS1)、操作者に対し、
本実施形態の処理である「音響状態データの入力」、
「比較検証」の中から所望する処理を選択するように促
す。なお、説明の便宜上、メインメニュー画面や以下に
述べる各種画面にマウスカーソルを表示し、このマウス
カーソルを所望の処理に対応する表示領域に移動してマ
ウスを操作(クリック)することで所望の処理の選択操
作を行うものとして説明する。但し、キーボードや他の
操作子の操作でもよいことは勿論である。
【0022】次に、CPU12は、選択操作されたかど
うかを判断する(ステップS2)。この判断結果が「N
O」である場合、CPU12は同判断を繰り返す。一
方、選択操作がなされたと判断すると、ステップS2の
判断結果が「YES」となり、CPU12の処理はステ
ップS3に進む。このステップS3において、CPU1
2は選択された処理が「音響状態データの入力」の処理
であるかを判断する。
【0023】このステップS3の判断において選択され
た処理が「音響状態データの入力」の処理である場合
は、判断結果が「YES」となり、CPU12は、ステ
ップS4に処理を進め、音響状態データDAの入力画面
を表示する。この入力画面は、音響チェックシートに記
載された、施設概要、音響施設の竣工時、現在、将来の
各時点における音響状態を全て入力するようにした画面
である。
【0024】図6はこの入力画面の一例の前半を示す図
であり、図7は入力画面の後半を示す図である。なお、
この入力画面は、図示しないスクロールボタンの操作に
応じてCPU12が表示装置17に表示させる領域を変
更することにより、スクロール表示が可能となってい
る。図6及び図7に示すように、この入力画面には、施
設概説、竣工時と現在と将来の音響状態のそれぞれにつ
いて音響チェックシート中の音響評価項目と同一項目が
記述され、項目毎に、入力ボックスやチェックボックス
などが表示され、操作者に対し音響状態の入力を促すよ
うになっている。なお、この入力ボックスへの文字入力
やチェックボックスのチェックは、従来のPCと同様に
キーボードやマウスを使って行うようになっている。
【0025】同図に示すように、この入力画面において
は、ホールの用途、舞台/客席の形式といった選択候補
の種類が予め判る音響評価項目については、それら選択
候補をチェックボックスと対応づけて表示し、チェック
ボックスのチェックにて音響状態の入力(選択)を受け
付けるようにしている。これにより、操作者は、テキス
ト入力を行うよりも簡易に音響状態を入力することがで
き、かつ、支援装置10側では、テキストから入力され
た音響状態を判別する方法に比して格段に少ない処理負
担で判別することができる。また、同図に示すように、
この入力画面の竣工時と現在と将来の音響状態の入力内
容のうち、現在の音響状態には、所定の項目について、
現状が満足かどうかを入力するためのチェックボックス
が設けられる。具体的には、響きに関し、「適当」、
「長い」、「短い」の中から現状の評価を選択するため
のチェックボックスを表示すると共に、室内の静けさに
関し、「静かである」、「静かでない」の中から現状の
評価を選択するためのチェックボックスを表示する。ま
た、この入力画面には、「保存」を指示する操作ボタン
B1、「音響状態分析シートの表示」を指示する操作ボ
タンB2、「メインに戻る」を指示する操作ボタンB3
が表示される。
【0026】この入力画面の表示を行うと、CPU12
は、ステップS5に処理を進め、操作ボタンB1〜B3
のいずれかが操作されたかどうかを判断する。このステ
ップS5の判断結果が「NO」である場合は、CPU1
2は同判断を繰り返す一方、操作がなされたと判断する
と、ステップS5の判断結果が「YES」となり、処理
をステップS6に進める。このステップS6において、
CPU12は、操作された操作ボタンが操作ボタンB1
かどうかを判断し、判断結果が「YES」である場合
は、ステップS7に処理を進め、この入力画面に入力さ
れたデータを音響状態データDAとして記憶部18に記
憶させる。この場合、CPU12は、操作者にファイル
名の入力を要求し、入力されたファイル名を音響状態デ
ータDAと対応づけて記憶させる。
【0027】一方、ステップS6の判断結果が「NO」
である場合は、CPU12は、ステップS8に処理を進
め、操作された操作ボタンが操作ボタンB2かどうかを
判断し、判断結果が「YES」である場合は、処理をス
テップS9に進める。このステップS9においては、C
PU12は、入力画面に入力された音響状態データDA
に基づいて音響状態分析シートの表示処理を行う。
【0028】図8は、音響状態分析シートの一例を示す
図である。同図に示すように、この音響状態分析シート
は、入力画面に入力された音響状態を見易い形にまとめ
たものであり、CPU12が、入力ボックスに入力され
た文字や数値と、チェックボックスにて選択された音響
評価とを並び替えて所定のフォーマットで表示したもの
である。また、このとき、表示画面には、印刷指示を行
うための操作ボタン(図示せず)などが表示され、動作
の説明は省略するが、この操作ボタンが操作されること
によって、この音響状態分析シートをプリンタから印刷
できるようになっている。さらに、表示画面には、メイ
ンメニューへ戻るための操作ボタン(図示せず)も表示
され、メインメニュー(ステップS1の処理)に戻るこ
とが可能になっている。
【0029】一方、ステップS8の判断結果が「NO」
である場合は、操作ボタンB3が操作されたと判断され
るため、CPU12は、ステップS1に移行し、メイン
メニュー画面を表示する。これにより、入力画面を表示
した状態から最初のメインメニュー画面の表示に処理を
戻すことができる。
【0030】次に、ステップS3の判断において選択さ
れた処理が「比較検証」の処理であると判断した場合、
CPU12は、音響状態データDAの比較検証処理を実
行する(ステップS10)。図9は、比較検証処理ルー
チンを示すフローチャートである。まず、CPU12
は、記憶部18に記憶されている音響状態データDAの
ファイル名を読み出して表示装置17に表示し(ステッ
プS21)、操作者に対して、比較検証対象のファイル
名の選択を促す。
【0031】次に、CPU12は、選択操作されたかど
うかを判断し(ステップS22)、この判断結果が「N
O」である場合は同判断を繰り返す一方、選択操作がな
されたと判断すると、ステップS22の判断結果が「Y
ES」となり、ステップS23に進み、選択されたファ
イル名の音響評価データDAを読み出してRAM15に
格納した後、ステップS24に進む。
【0032】ステップS24において、CPU12は、
RAM15に格納した音響状態データDAのうち、音響
評価項目毎に、竣工時の音響状態と、現在の音響状態と
を比較して、経年変化及び老朽化に対応する改修要素の
抽出を行う。一例として、ホールの用途が竣工時と現在
とで変わっている場合はその旨を改修要素として抽出
し、また、響きの値(残響時間の数値)が変わっている
場合は、その旨を改修要素として抽出する。すなわち、
竣工時の音響評価と、現在の音響評価の違いは、経年変
化及び老朽化の影響によると考えられるので、竣工時と
現在の音響評価の違いを抽出することによって経年変化
または老朽化した改修要素を的確に抽出することができ
る。
【0033】次に、CPU12は、全ての音響評価項目
について改修要素の抽出を行うと、ステップS25に進
み、音響評価項目毎の改修要素に基づき、記憶部19に
記憶された改修内容データDK1を参照し、各改修要素
に対応づけられた改修内容を読み出してRAM15に格
納する。
【0034】そして、CPU12は、抽出した全ての改
修要素に対応づけられた改修内容を読み出してRAM1
5に格納すると、ステップS26に処理を進める。ステ
ップS26においては、CPU12は、RAM15に格
納した音響状態データDAのうち、音響評価項目毎に、
現在の音響状態と、将来の音響状態とを比較して、不足
部分に対応する改修要素の抽出を行う。一例として、ホ
ールの用途が現在と将来とで変わっている場合はその旨
を改修要素として抽出し、また、響きの値(残響時間の
数値)が変わっている場合は、その旨を改修要素として
抽出する。すなわち、現在の音響評価と将来の音響評価
との違いは、不足する音響機能と考えることができるの
で、この違いを抽出することにより、不足する音響機能
を的確に抽出することができる。
【0035】但し、例えば、響きが適当であると記述さ
れていた場合、すなわち、入力画面(図6参照)にて響
きが適当である旨のチェックボックスがチェックされて
いた場合は、響きの値が変わっていても改修要素として
は抽出しない。つまり、現在の音響状態のうち、音響施
設管理者などが満足しているものについては、不足する
音響機能ではないと判断できるので、違いが生じていて
も改修要素としては抽出しない。
【0036】次に、CPU12は、全ての音響評価項目
について改修要素の抽出を行うと、ステップS27に進
み、音響評価項目毎の改修要素に基づき、記憶部19に
記憶された改修内容データDK2を参照し、各改修要素
に対応づけられた改修内容を読み出してRAM15に格
納する。上述したように、改修内容データDK2には各
改修要素の不足部分への対策を目的とした改修内容が記
述されているので、適切な改修内容を特定することが可
能となる。
【0037】さらに、CPU12は、抽出した全ての改
修要素に対応づけられた改修内容を読み出してRAM1
5に格納すると、ステップS28に処理を進める。ステ
ップS28においては、CPU12は、RAM15に格
納した音響状態データDAのうち、将来の音響状態のみ
に基づき改修要素を抽出し、ステップS29に処理を進
める。ステップS29においては、CPU12は、抽出
した改修要素に基づき記憶部19に記憶された改修内容
データDK3を参照し、各改修要素に対応づけられた改
修内容を読み出してRAM15に格納する。上述したよ
うに、改修内容データDK3には、各改修要素の将来に
向けた改修内容が記述されているので、将来の音響状態
に基づいて将来に向けた適切な改修内容を特定すること
が可能となる。
【0038】そして、CPU12は、抽出した全ての改
修要素に対応づけられた改修内容を読み出してRAM1
5に格納すると、ステップS30に処理を進める。ステ
ップS30においては、CPU12は、RAM15に格
納した各改修内容を並び替えて所定のフォーマットにて
表示することにより、改修プラン分析シートを表示装置
17に表示させる。
【0039】図10は、改修プラン分析シートの一例を
示す図である。同図に示すように、この改修プラン分析
シートには、経年変化/老朽化への対策と、不足する音
響機能への対策と、将来に向けた改修計画/施設保全と
いった区分に、各々抽出した対応する改修内容を、音響
評価項目毎に記述した表である。従って、この改修プラ
ン分析シートにより、操作者は、経年変化/老朽化への
対策と、不足する音響機能への対策と、将来に向けた改
修計画/施設保全といった観点から改修内容を知ること
ができる。
【0040】なお、この場合にも、表示画面には、印刷
指示を行うための操作ボタン(図示せず)などが表示さ
れ、この操作ボタンが操作されることにより、この機能
/用途分析シートをプリンタから印刷できると共に、メ
インメニューへ戻るための操作ボタン(図示せず)が表
示され、メインメニュー(ステップS1の処理)に戻る
ことが可能になっている。これにより、改修プラン作成
者などはこの改修プラン分析シートを参考にして、改修
プランを作成することが可能になっている。
【0041】このように、本実施形態に係る支援装置1
0は、改修プラン作成対象の音響施設の竣工時の音響状
態と現在の音響状態との比較結果に基づいて、改修内容
データDK1から表示対象の改修内容を選択するので、
経年変化や老朽化に対する的確な改修内容を表示するこ
とができる。また、支援装置10は、改修プラン作成対
象の音響施設の現在の音響状態と将来の音響状態との比
較結果に基づいて、改修内容データDK2から表示対象
の改修内容を選択するので、不足する音響機能に対する
的確な改修内容を表示することができる。この場合、音
響状態データDAの現在の音響状態に含められる音響評
価項目毎に満足か否かを示す情報を参照し、満足である
音響評価項目については音響要素の抽出を行わないの
で、改修の必要がないと判断される設備については改修
対象から除くことが可能となっている。
【0042】また、支援装置10は、改修プラン作成対
象の音響施設の将来の音響状態に基づいて、改修内容デ
ータDK3から表示対象の改修内容を選択するので、将
来に向けた改修計画や施設保全に適した改修内容を的確
に表示することができる。これにより、この支援装置1
0によって表示される改修プラン分析シートを利用する
ことにより、改修プラン作成者などの人手による改修要
素の抽出作業や改修内容の抽出作業がほとんど必要なく
なり、改修プランの作成に役立てることができる。
【0043】(2) 第2実施形態 第2実施形態に係る改修プラン作成支援装置(以下、支
援装置と表記する。)100が、第1実施形態に係る支
援装置10と異なる点は、客観的な基準となる残響時間
と、客観的な基準となる空調騒音とを算出し、上述した
改修プラン分析シートの内容にさらに含めるようにした
点である。
【0044】すなわち、この支援装置100において
は、図11に示すような、コンサートホールと70〜9
0年代の多目的ホールの室容積と残響時間(空席時残響
時間)の関係を示す統計グラフから得た統計データDT
と、図12または図13に示すような開館年と空調騒音
の関係を示す統計グラフから得た統計データDSとを記
憶部19に記憶し、比較検証処理において、これら統計
データDT及びDSとに基づいて、比較検証対象の音響
状態データDAに対応する音響施設についての客観的な
基準となる残響時間と、客観的な基準となる空調騒音の
値を算出する処理をさらに行う。
【0045】具体的には、音響状態データDAに含まれ
る室容積の値と統計データDTとから、コンサートホー
ルの場合と各年代の多目的ホールの場合の基準となる残
響時間を算出し、また、音響状態データDAに含まれる
開館年の値から基準となる空調騒音の値を算出する。そ
して、この支援装置100においては、算出したこれら
残響時間と空調騒音の値とを改修プラン分析シートの中
に含めて表示する。
【0046】これにより、改修プラン分析シートには、
音響状態データDAが示す音響施設の客観的な基準とな
る残響時間と空調騒音とが表示されることとなり、改修
プラン作成者などにとって、現状の残響時間と空調騒音
との比較により客観的な評価を行うことが可能となる。
また、統計データDTに代えて、図14に示す統計グラ
フから得た統計データDTAを使用することによって、
客席数(主要人員)から客観的な残響時間を算出するよ
うにしてもよい。
【0047】なお、客観的な基準となる残響時間と空調
騒音を算出して表示する方法は上述の方法に限らず、種
々の方法を適用してもよい。具体的には、推奨される室
容積と使用目的別の最適残響時間との関係を示す周知の
グラフ(図15参照)から得たデータを記憶部19に記
憶し、対象となる音響施設の使用目的に合った最適な残
響時間を算出するようにしてもよい。また、室の種類と
室内騒音の許容値の関係を示すデータ(図16参照)を
記憶部19に記憶し、対象となる音響施設の種類(用
途)に基づき室内騒音の許容値を表示するようにしても
よい。
【0048】このようにして求めた最適残響時間や室内
騒音の許容値を、改修プラン分析シートに含めて表示す
るようにすれば、改修プラン作成者にとって、現状の残
響時間と空調騒音との比較により適切な評価を行うこと
ができる。
【0049】(3) 補足 本願発明は、上述した実施形態に限らず種々の態様にて
実施することができる。例えば、以下のような変形実施
が可能である。
【0050】(3.1)上述の実施形態では、経年変化
/老朽化への対策と、不足する音響機能への対策と、将
来に向けた改修計画/施設保全の各区分の全てについて
改修内容を表示する場合について述べたが、いずれかの
区分の改修内容のみ、例えば、経年変化/老朽化への改
修内容のみ、不足する音響機能に対する改修内容のみを
特定して表示するようにしてもよい。
【0051】この支援装置10を経年変化/老朽化への
改修内容のみを表示する構成にする場合は、音響状態デ
ータDAには竣工時と現在の音響状態のみが記述されて
いればよく、記憶部19には改修内容データDK1のみ
を記憶しておけばよい。また、この支援装置10を不足
する音響機能への改修内容のみを表示する構成にする場
合は、音響状態データDAには現在と将来の音響状態の
みが記述されていればよく、記憶部19には改修内容デ
ータDK2のみを記憶しておけばよい。
【0052】(3.2)上述の第2実施形態では、残響
時間と空調騒音の客観的な値を算出する場合について述
べたが、有名ホールや周辺の音響施設などのこれら音響
性能データを記憶部19等に記憶しておいて、これら音
響性能データを選択的に表示できるようにしてもよい。
作成プラン作成者などは、他施設の音響性能データを表
示させることにより、作成プラン作成対象の音響施設の
評価を客観的かつ容易に行うことができる。この場合、
支援装置100において、音響状態データDAに含まれ
る現在の音響状態の値と、他施設の対応する値とを比較
し、比較結果を表示できるようにしてもよい。
【0053】(3.3)また、上述の実施形態におい
て、経年変化や老朽化に対する改修要素を抽出する場合
に、開館年月と現在の日付とを比較して、その差から改
修が必要な要素(客席、床材など)を特定して表示する
ようにしてもよい。この場合、各要素毎の耐用年数、交
換周期などを記述したデータを記憶部19などに記憶し
ておけばよい。
【0054】(3.4)また、上述の実施形態では、竣
工時の音響状態のデータを使用する場合について述べた
が、要は、現在の音響状態との比較結果から改修要素を
抽出可能な過去の音響状態のデータを使用すればよく、
竣工時に代えて前回の改修時点などの音響状態のデータ
を使用してもよい。
【0055】(3.5)また、上述の実施形態では、単
体で使用する改修プラン作成支援装置について述べた
が、インターネットなどの通信ネットワークを介して接
続された端末装置に各種サービスを提供するサーバなど
に適用してもよい。この場合、サーバは、端末装置から
音響状態データDAの入力を受け付け、端末装置から送
信された指示に基づいて比較検証処理などを行い、その
結果画面(改修プラン分析シートや音響状態分析シー
ト)のデータを端末装置に送信して表示させるようにす
ればよい。
【0056】(3.6)また、上述の実施形態では、改
修プラン作成支援装置への音響状態データDAの入力を
人が行う場合について述べたが、例えば、音響施設に残
響時間や空調騒音の自動測定機器を配置し、改修プラン
作成支援装置が、この自動測定機器から定期的に通信ネ
ットワークを介して測定データを受信して記憶部18に
記憶させるようにしてもよい。また、改修プラン作成支
援装置が、複数の音響施設に設置された自動測定器から
測定データを受信し、改修プラン作成対象の音響施設の
周辺の音響施設の測定データを表示するようにしてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、経年変
化や老朽化に対する改修内容や、不足する音響機能に対
する改修内容や、将来に向けた改修計画や施設保全に適
した改修内容を、音響施設の音響状態に応じて特定して
表示するので、改修プランの作成に役立つ情報を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る改修プラン作成支援
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 改修内容データDK1を説明する図である。
【図3】 改修内容データDK2を説明する図である。
【図4】 改修内容データDK3を説明する図である。
【図5】 改修プラン作成支援装置のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図6】 改修プラン作成支援装置が表示する入力画面
の一例を示す図である。
【図7】 図6に示す入力画面の続きを示す図である。
【図8】 改修プラン作成支援装置が表示する音響状態
分析シートの一例を示す図である。
【図9】 改修プラン作成支援装置の比較検証処理ルー
チンを示すフローチャートである。
【図10】 改修プラン作成支援装置が表示する改修プ
ラン分析シートの一例を示す図である。
【図11】 コンサートホールと70〜90年代の多目
的ホールの室容積と残響時間の関係を示す統計グラフで
ある。
【図12】 開館年と空調騒音(dBA)の関係を示す
統計グラフである。
【図13】 開館年と空調騒音(NC)の関係を示す統
計グラフである。
【図14】 コンサートホールと70〜90年代の多目
的ホールの収容人数と残響時間の関係を示す統計グラフ
である。
【図15】 推奨される室容積と使用目的別の最適残響
時間との関係を示す周知のグラフである。
【図16】 室の種類と室内騒音の許容値の関係を示す
表である。
【符号の説明】
10、100……改修プラン作成支援装置、11……入
力装置、12……CPU、13、18、19……記憶
部、14……バス、15……RAM、16……通信イン
ターフェース、17……表示装置、DA……音場状態デ
ータ、DK、DK1、DK2、DK3……改修内容デー
タ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改修プラン作成対象の音響施設の評価項
    目に対する過去と現在の音響状態が記述された音響状態
    データと、経年変化及び老朽化に関する改修要素毎の改
    修内容が記述された改修内容データを記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶されている音響状態データに基づい
    て、前記音響施設の過去と現在の音響状態を項目毎に比
    較し、比較結果から、経年変化及び老朽化に関する改修
    要素を抽出する比較要素抽出手段と、 前記比較要素抽出手段によって抽出された改修要素に基
    づき、前記記憶手段に記憶された改修内容データを参照
    することにより、提案すべき改修内容を特定する改修内
    容特定手段と、 前記改修内容特定手段によって特定された改修内容を表
    示する表示手段とを備えることを特徴とする改修プラン
    作成支援装置。
  2. 【請求項2】 改修プラン作成対象の音響施設の評価項
    目に対する現在と将来目標とする音響状態が記述された
    音響状態データと、不足する音響機能に関する改修要素
    毎の改修内容が記述された改修内容データを記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている音響状態データに基づい
    て、前記音響施設の現在と将来目標とする音響状態を項
    目毎に比較し、比較結果から、不足する音響機能に関す
    る改修要素を抽出する比較要素抽出手段と、 前記比較要素抽出手段によって抽出された改修要素に基
    づき、前記記憶手段に記憶された改修内容データを参照
    することにより、提案すべき改修内容を特定する改修内
    容特定手段と、 前記改修内容特定手段によって特定された改修内容を表
    示する表示手段とを備えることを特徴とする改修プラン
    作成支援装置。
  3. 【請求項3】 前記音響状態データに記述される現在の
    音響状態には、評価項目に対する音響状態が満足か否か
    を示す情報がさらに記述されており、 前記比較要素抽出手段は、満足を示す情報が記述されて
    いる音響状態の評価項目については、改修要素を抽出し
    ないことを特徴とする請求項2に記載の改修プラン作成
    支援装置。
  4. 【請求項4】 改修プラン作成対象の音響施設の評価項
    目に対する過去と現在と将来目標とする音響状態が記述
    された音響状態データと、経年変化及び老朽化に関する
    改修要素毎の改修内容が記述された第1の改修内容デー
    タと、不足する音響機能に関する改修要素毎の改修内容
    が記述された第2の改修内容データと、を記憶する記憶
    手段と、 前記記憶手段に記憶されている音響状態データに基づい
    て、前記音響施設の過去と現在の音響状態を項目毎に比
    較し、比較結果から、経年変化及び老朽化に関する改修
    要素を抽出する第1の比較要素抽出手段と、 前記第1の比較要素抽出手段によって抽出された改修要
    素に基づき、前記記憶手段に記憶された第1の改修内容
    データを参照することにより、提案すべき改修内容を特
    定する第1の改修内容特定手段と、 前記記憶手段に記憶されている音響状態データに基づい
    て、前記音響施設の現在と将来目標とする音響状態を項
    目毎に比較し、比較結果から、不足する音響機能に関す
    る改修要素を抽出する第2の比較要素抽出手段と、 前記第2の比較要素抽出手段によって抽出された改修要
    素に基づき、前記記憶手段に記憶された第2の改修内容
    データを参照することにより、提案すべき改修内容を特
    定する第2の改修内容特定手段と、 前記第1及び第2の改修内容特定手段によって特定され
    た改修内容を表示する表示手段とを備えることを特徴と
    する改修プラン作成支援装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段には、音響評価項目毎の将
    来に向けた改修内容が記述された第3の改修内容データ
    がさらに記憶され、 前記記憶手段に記憶されている前記音響施設の将来の音
    響状態に基づき、前記第3の改修情報を参照することに
    より、提案すべき改修内容を特定する第3の改修内容特
    定手段とをさらに有し、 前記表示手段は、前記第1〜第3の改修内容特定手段に
    よって特定された改修内容を表示することを特徴とする
    請求項4に記載の改修プラン作成支援装置。
  6. 【請求項6】 前記音響状態データに記述される現在の
    音響状態には、評価項目に対する音響状態が満足か否か
    を示す情報がさらに記述されており、 前記第2の比較要素抽出手段は、満足を示す情報が記述
    されている音響状態の評価項目については、改修要素を
    抽出しないことを特徴とする請求項4または5に記載の
    改修プラン作成支援装置。
  7. 【請求項7】 前記音響状態データに記述される過去の
    音響状態は、当該音響施設の竣工時の音響状態であるこ
    とを特徴とする請求項1、4乃至6のいずれかに記載の
    改修プラン作成支援装置。
  8. 【請求項8】 前記音響状態データには、前記音響施設
    の室容積または客席数のいずれかが少なくとも含まれ、 前記記憶手段には、室容積または客席数から基準となる
    残響時間を算出するための統計データがさらに記憶され
    ており、 前記音響状態データに含まれる室容積または客席数と、
    前記記憶手段に記憶される統計データとから前記基準と
    なる残響時間を算出する残響時間算出手段とをさらに備
    え、 前記表示手段は、前記残響時間算出手段が算出した残響
    時間をさらに表示することを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の改修プラン作成支援装置。
  9. 【請求項9】 前記音響状態データには、前記音響施設
    の開館年が含まれ、 前記記憶手段には、開館年から基準となる空調騒音を算
    出するための統計データがさらに記憶されており、 前記音響状態データに含まれる開館年と、前記記憶手段
    に記憶される統計データとから前記基準となる空調騒音
    を算出する空調騒音算出手段とをさらに備え、 前記表示手段は、前記空調騒音間算出手段が算出した空
    調騒音をさらに表示することを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれかに記載の改修プラン作成支援装置。
  10. 【請求項10】 改修プラン作成対象の音響施設の評価
    項目に対する過去と現在の音響状態が記述された音響状
    態データと、経年変化及び老朽化に関する改修要素毎の
    改修内容が記述された改修内容データとを記憶し、 該記憶された音響状態データに基づいて、前記音響施設
    の過去と現在の音響状態を項目毎に比較し、比較結果か
    ら、経年変化及び老朽化に関する改修要素を抽出し、 該抽出された改修要素に基づき、前記改修内容データを
    参照することにより、提案すべき改修内容を特定し、 該特定された改修内容を表示することを特徴とする改修
    プラン作成支援方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータを、 改修プラン作成対象の音響施設の評価項目に対する過去
    と現在の音響状態が記述された音響状態データと、経年
    変化及び老朽化に関する改修要素毎の改修内容が記述さ
    れた改修内容データとを記憶する記憶手段、 前記記憶手段に記憶されている音響状態データに基づい
    て、前記音響施設の過去と現在の音響状態を項目毎に比
    較し、比較結果から、経年変化及び老朽化に関する改修
    要素を抽出する比較要素抽出手段、 前記比較要素抽出手段によって抽出された改修要素に基
    づき、前記記憶手段に記憶された改修内容データを参照
    することにより、提案すべき改修内容を特定する改修内
    容特定手段、および前記改修内容特定手段によって特定
    された改修内容を表示する表示手段として機能させるこ
    とを特徴とする改修プラン作成支援プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024090017A1 (ja) * 2022-10-25 2024-05-02 ヤマハ株式会社 表示方法、情報処理装置、およびプログラム

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