JP2003322370A - 光触媒空気清浄装置 - Google Patents

光触媒空気清浄装置

Info

Publication number
JP2003322370A
JP2003322370A JP2002166305A JP2002166305A JP2003322370A JP 2003322370 A JP2003322370 A JP 2003322370A JP 2002166305 A JP2002166305 A JP 2002166305A JP 2002166305 A JP2002166305 A JP 2002166305A JP 2003322370 A JP2003322370 A JP 2003322370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
photocatalyst
filter
photocatalytic
circulation path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002166305A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kuwamura
純一 桑村
Kazuo Kobayashi
和男 小林
Hiroo Sato
弘雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TONICHI SERVICE KK
Original Assignee
TONICHI SERVICE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TONICHI SERVICE KK filed Critical TONICHI SERVICE KK
Priority to JP2002166305A priority Critical patent/JP2003322370A/ja
Publication of JP2003322370A publication Critical patent/JP2003322370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摂氏80〜200度という低温で製造出来る
光触媒と光源を用い乾燥あるいは基体の耐熱温度範囲で
加熱処理して空気中の種々の悪臭成分や有機化合物等有
害物質を分解し空気を効率よく浄化する光触媒空気清浄
装置を得る。 【解決手段】 チタン溶液と塩基性物質から作製した水
酸化チタンゲルに過酸化水素水を作用させた後に摂氏8
0〜200度にて加熱処理することによって得られたア
ナターゼからなる酸化チタン微粒子を分散した液体を薄
板状基体に塗布あるいは含浸させた後に乾燥あるいは加
熱処理してチタニア膜を担持してなる光触媒フィルター
3を空気循環経路2の中間を封止するごとく横断して配
置し、この光触媒フィルター3の下流側に送風機4を設
け、空気循環経路2の側面に開閉扉6を設け、この開閉
扉の光触媒フィルター3側に紫外線を照射する紫外線ラ
ンプ7を設けた光触媒空気清浄装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摂氏80〜200
度という低温で製造出来る光触媒と光源を用い乾燥ある
いは基体の耐熱温度範囲で加熱処理して空気中の種々の
悪臭成分や有機化合物等有害物質を分解し空気を効率よ
く浄化する光触媒空気清浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光触媒と光源を用いた光触媒空気
清浄装置として、特公平6−102155号公報に示す
ごとく、冷蔵庫・空気調節器等の空気循環経路に紫外線
ランプを設け、その紫外線照ランプの周囲に活性炭・ア
ルミナ・シリカ等からなる吸着剤と酸化チタン・酸化錫
・酸化亜鉛等からなる光触媒とCu.Zn.Sn等の少
なくとも1種を含有する第2成分との混合物等を活性炭
ハニカム担体にコーティングし、摂氏300度以上や5
00度以上の高温で焼成してなる脱臭剤を配置し、その
脱臭剤の下流側に送風機を設けてなる脱臭装置であり、
送風機の回転により、悪臭ガスを含んでいる空気が脱臭
剤を通過して悪臭ガス成分が吸着され、紫外線照ランプ
の作用により、分解して脱臭され、脱臭された空気が系
外に放出されるようにしたもの、又は紫外線ランプの上
流側に脱臭剤を設け、下流側に吸着剤を配置し、脱臭剤
で分解された悪臭成分ガスの分解生成物を、吸着剤で吸
着することによりほぼ完全に除去できるようにしたもの
がある。
【0003】他の従来例として、特許2989347号
公報に示すごとく、塩化パナジウムを担体の表面に担持
してなる第一種触媒と塩化第二銅を担体の表面に担持し
てなる第二種触媒とを混合してなるエチレン分解触媒を
多孔質板で挟んだ触媒ユニットと、酸化チタンをハニカ
ム状活性炭担体の表面に担持した光触媒と、前記触媒ユ
ニットと光触媒の空間部に配設した光触媒を照射する紫
外線ランプと、エチレンを含む空気を前記エチレン分解
触媒に送る送風機と、送風機と触媒ユニットの空間部に
配設した多孔質板による吸湿フィルターとを備えてなる
青果物鮮度保持装置であり、青果物と共に貯蔵室内に設
置し、青果物から生成されるエチレンガスを含んだ空気
は送風機によって装置内に送られ、水分を吸水している
吸湿フィルターによって加湿され、エチレン分解触媒に
達し、エチレンガスのすべてがアセトアルデヒドなどに
分解され、アセトアルデヒドは光触媒に吸着された後、
紫外線ランプの紫外線照射によって光触媒が励起されて
二酸化炭素に分解されて、貯蔵室内へ排出されるように
したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例の前者
の特公平6−102155号公報に示す構成では、前記
脱臭剤は活性炭ハニカム担体にコーティングし、摂氏数
百度の高温で焼成してなるものであり、摂氏数百度の高
温が必要ということは設備的にも大変であり作業も困難
であり、また活性炭ハニカム担体にコーティングしてあ
るので、紫外線ランプによる照射効率が悪く、悪臭成分
ガスの分解効率は低い。
【0005】また、特許2989347号公報に示す構
成も、前記光触媒は酸化チタンをハニカム状活性炭担体
の表面に担持したものであり、同じく摂氏数百度の高温
が必要となり設備的にも大変であり作業も困難であり、
またハニカム状活性炭担体の表面に担持してあるので、
紫外線ランプによる照射効率が悪く、悪臭成分ガスの分
解効率は低く、更に、第一種触媒と第二種触媒とを混合
してなるエチレン分解触媒を多孔質板で挟んだ触媒ユニ
ットを追加したもので、部品が多く複雑な構成であっ
た。
【0006】基体上に酸化チタンを含む光触媒膜を形成
することが可能なアナターゼ分散液を摂氏80〜200
度という比較的低温で製造する方法として、特許第28
75993号公報に示すごとく、チタン含有液体から沈
殿形成によって形成した水酸化チタン、もしくはチタン
酸化物を水中に分散した液に過酸化水素を添加してペル
オキソチタン溶液とした後に摂氏80〜200度におい
て加熱処理して製造するアナターゼ分散液の製造方法
や、特許第2938376号公報に示すごとく、チタン
を含む水溶液と塩基性物質から作製した水酸化チタンゲ
ルに過酸化水素水を作用させた後に、摂氏80度以上に
おいて加熱処理あるいはオートクレープ中において加熱
処理したことによって得られたアナターゼからなる酸化
チタン微粒子を分散した液体を、基体に塗布あるいは含
浸させた後に、乾燥あるいは比較的低温で加熱処理して
安定なチタニア膜を作製する方法があり、いずれも高密
度の密着性に優れた結晶性チタニア膜が低温で作成可能
であり、且つ、酸や有機物の如き不純物を含まず、中性
であり焼成によって有害な副生成物が出ず、長期安定性
が高く取り扱いやすいものである。本発明はこれら摂氏
80〜200度という低温で得られたアナターゼ分散液
体を乾燥あるいは基体の耐熱温度範囲で加熱処理して製
造出来る光触媒フィルターを用い空気中の種々の悪臭成
分や有機化合物等有害物質を分解し空気を効率よく浄化
する光触媒空気清浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、本発明は、チタンを含む水溶液と塩基性
物質から作製した水酸化チタンゲルに過酸化水素水を作
用させた後に摂氏80〜200度にて加熱処理あるいは
オートクレープ中において加熱処理することによって得
られたアナターゼからなる酸化チタン微粒子を分散した
液体を繊維加工品である紙・布・不織布等通気性があり
可撓性がある薄板状基体に塗布あるいは含浸させた後
に、乾燥あるいは基体の耐熱温度範囲で加熱処理してチ
タニア膜を担持してなる薄板状の光触媒フィルターを空
気循環経路の中間を封止するごとく横断して配置し、こ
の光触媒フィルターを配置した空気循環経路内に送風機
を設け、さらに前記空気循環経路の側面に光触媒フィル
ターに紫外線を照射する紫外線ランプを設けた光触媒空
気清浄装置とした。
【0008】上記により、酸や有機物の如き不純物を含
まず、中性であり焼成によって有害な副生成物が出ず、
長期安定性が高く取り扱いやすい、アナターゼからなる
酸化チタン微粒子を分散した液体が低温で加熱する簡単
な設備で作成出来、薄板状の光触媒フィルターを、この
アナターゼ分散液を乾燥あるいは低温である基体の耐熱
温度範囲で加熱処理する簡単な設備にて、高密度の密着
性に優れた結晶性チタニア膜チタニア膜を担持させて製
造出来る。また、上記構成の光触媒空気清浄装置を設置
した青果食品貯蔵室や、冷蔵庫や、保冷車や、エレベー
タの乗りかごや、大勢の人が出入りする空調室等におい
て、発生するエチレンガス、たばこの煙等有機化合物や
悪臭成分である硫黄化合物やシックハウス症候群などを
起こすホルマリンやアセトアルデヒトや雑菌等の有害物
質を含む汚染空気が、送風機にて空気循環経路内に送り
込まれ、紫外線ランプにて紫外線を照射された光触媒フ
ィルターにて送り込まれた汚染空気に含まれる有害物質
を分解して空気を浄化し、同じく送風機にて空気循環経
路外にこの浄化された空気を排出する一連の作用を連続
してゆっくり行い、確実に汚染空気を浄化することが出
来る。なお、光触媒フィルターの前記薄板状基体は普通
の紙や綿等有機繊維でも不活性の前記ペルオキソチタン
溶液を塗布し乾燥した後、前述のアナターゼ分散液にて
結晶性チタニア膜を形成し2層のコーティング膜とすれ
ば光触媒により有機繊維が分解されなくなるが、ガラス
繊維や、シリカゲルを漉き込んだものや、多数の孔を開
けたテフロン(登録商標)シート等からなるものとする
と1層のコーティング膜でも光触媒により有機繊維のご
とく分解されないので好ましい。
【0009】また、前記空気循環経路の側面に開閉扉を
設け、この開閉扉の光触媒フィルター側に紫外線を照射
する前記紫外線ランプを設けたものとすると、光触媒フ
ィルターに紫外線を照射することにより光触媒の空気浄
化機能を発揮させると共に、開閉扉を開けて光触媒フィ
ルターを着脱出来るので、長期間使用により光触媒フィ
ルターが光触媒によって出来た硝酸や硫酸に覆われた
り、異物が付着する等劣化した場合にも、扉を開けて光
触媒フィルターを取り出して洗浄して復元させることが
出来るし、光触媒フィルターの交換も容易であり、メン
テナンス性を大幅に向上させることが出来る。また、交
換用のフィルターも上記のごとく、乾燥あるいは低温で
ある基体の耐熱温度範囲で加熱処理する簡単な設備に
て、製造することが出来る。
【0010】前記光触媒フィルターは空気循環経路を横
断する有効面積を広くするために波形に成形したものと
し、吸引した空気と光触媒との接触面積を広くし(例え
ば空気循環経路断面積=幅22cm×奥行12cm=2
64平方cmに対し、高さ8.5cmの波形を10波形
成すると、有効面積は≒8.5cm×20×奥行12c
m=2040平方cmとなり、約8倍となる。)、空気
浄化効率を向上させることが出来ると同時に、送風機に
かかる光触媒フィルターの通風抵抗を大幅に減じられる
ことから、通過する空気の速度を遅くしても通風量が確
保出来るので、低消費電力の送風機を用いることが出
来、空気浄化効率も更に良くすることが出来る。
【0011】また、前記紫外線ランプは光触媒フィルタ
ーの波形の山と谷の略中間の側方より紫外線を照射する
ような位置に設けたものとすると、光触媒フィルターの
上流側と下流側の両面に紫外線を照射するので、光触媒
フィルターの被照射面積が広くなり、光触媒効果が向上
し、更に空気浄化効率を向上させることが出来る。
【0012】また、また、前記光触媒フィルターの上流
側に通気性発泡樹脂でなるプレフィルターを設けると、
吸引される空気の埃を除去し、空気浄化効率を向上させ
ることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1〜
図4により説明する。図1は本発明の一実施例を施した
光触媒空気清浄装置の構成を示す正面断面図であり、図
2は同光触媒空気清浄装置の側面断面図であり、図3は
同光触媒空気清浄装置の光触媒フィルターの送風抵抗曲
線図であり、図4は同光触媒空気清浄装置による空気浄
化性能を示す特性図である。
【0014】図1、図2において、光触媒空気清浄装置
1の空気循環経路2に光触媒フィルター3を空気循環経
路2の中間を封止するごとく横断して配置し、この光触
媒フィルター3の下流側に空気循環経路2外の汚染空気
Aを空気循環経路2内に吸引する送風機4を設け、光触
媒フィルター3の上流側に通気性発泡樹脂でなるプレフ
ィルター5を設け、前記空気循環経路2の光触媒フィル
ター3に対応する側面に開閉扉6を設け、この開閉扉6
の光触媒フィルター3側に紫外線を照射する紫外線ラン
プ7を設けた構成としてある。
【0015】前記光触媒フィルター3はチタンを含む水
溶液と塩基性物質から作製した水酸化チタンゲルに過酸
化水素水を作用させた後に、摂氏80〜200度にて加
熱処理することによって得られたアナターゼからなる酸
化チタン微粒子を分散した液体を、繊維加工品である紙
・布・不織布等通気性があり可撓性がある薄板状基体に
塗布あるいは含浸させた後に、乾燥あるいは基体を熱劣
化させぬよう基体の耐熱温度範囲で加熱処理してチタニ
ア膜Tを担持してなるものである。なお、光触媒フィル
ター3の前記薄板状基体は普通の紙や綿等有機繊維でも
不活性の前記ペルオキソチタン溶液を塗布し乾燥した
後、前述のアナターゼ分散液にて結晶性チタニア膜を形
成し2層のコーティング膜とすれば光触媒により有機繊
維が分解されなくなるが、ガラス繊維や、シリカゲルを
漉き込んだものや、多数の孔を開けたテフロンシート等
からなるものとすると1層のコーティング膜でも光触媒
により有機繊維のごとく分解されないので好ましい。
【0016】また、前記光触媒フィルター3は空気循環
経路2を横断する面積が広くなるよう波形に成形してあ
り(例えば空気循環経路断面積=幅22cm×奥行12
cm=264平方cmに対し、高さ8.5cmの波形を
20波形成すると、有効面積は≒8.5cm×20×奥
行12cm=2040平方cmとなり、約8倍とな
る。)、更に、この光触媒フィルター3の波形の山と谷
の略中間の側方より紫外線を照射するような位置に前記
紫外線ランプ7を設けた。そこで、前記光触媒空気清浄
装置1は有機化合物や硫黄化合物や雑菌等の有害物質を
含む汚染空気Aを発生する青果食品貯蔵室や、冷蔵庫
や、保冷車や、エレベータの乗りかごや、病室や、大勢
の人が出入りする空調室等に設置するものである。
【0017】次に本実施例の動作について説明する。前
記光触媒空気清浄装置1を設置した青果食品貯蔵室や、
冷蔵庫や、保冷車や、エレベータの乗りかごや、大勢の
人が出入りする空調室等において発生するエチレンガ
ス、たばこの煙等有機化合物や悪臭成分である硫黄化合
物やシックハウス症候群などを起こすホルマリンやアセ
トアルデヒトや雑菌等の有害物質を含む汚染空気Aが前
記送風機4にて空気循環経路2内に吸引され、この吸引
された汚染空気Aをより浄化された空気Bを空気循環経
路2外に排出する一連の作用を連続してゆっくり行い、
青果食品貯蔵室や、冷蔵庫や、大勢の人が出入りする空
調室等の汚染空気Aの空気浄化を連続して行い、確実に
空気浄化出来る。
【0018】また、空気循環経路2の側面に開閉扉6を
設け、この開閉扉6の光触媒フィルター3側に紫外線を
照射する紫外線ランプ7を設けてあるので、光触媒フィ
ルター3に紫外線を照射することにより光触媒の空気浄
化機能を発揮させると共に、開閉扉6を開けて光触媒フ
ィルター3を着脱出来るから、長期間使用により光触媒
フィルター3が光触媒によって出来た硝酸や硫酸に覆わ
れたり、異物が付着する等劣化した場合にも、開閉扉6
を開けて光触媒フィルター3を取り出して洗浄して復元
させることが出来るし、復元困難な場合等には光触媒フ
ィルター3の交換も容易であり、メンテナンス性を大幅
に向上させることが出来る。また、交換用のフィルター
3も上記のごとく、乾燥あるいは低温である基体の耐熱
温度範囲で加熱処理する簡単な設備にて、容易に製造す
ることが出来る。
【0019】また、前記光触媒フィルター3は波形に成
形したものであり、空気循環経路2有効面積が前述のご
とく広くなり、吸引した汚染空気Aと光触媒との接触面
積を広くし空気浄化効率を向上させることが出来る。光
触媒空気清浄装置の光触媒フィルターの送風抵抗曲線図
である図3において、一方は有効面積が上記のごとく約
8倍とした光触媒フィルター3を本発明の実施の形態の
ごとく空気循環経路2を横断させた場合を曲線ー1で示
し、他方は光触媒フィルター3に対する汚染空気Aの接
触機会を多くすべく、光触媒フィルター3を空気循環経
路2を縦断させた場合を曲線ー2で示し、光触媒フィル
ター3の送風抵抗曲線図を風量に対する圧力損失で現わ
し比較したものであり、曲線ー2の方は接触機会を多く
すべく光触媒フィルター3を積層した状態と同じく、通
風抵抗が非常に大となるため、圧力損失40mmAqで
も風量1.5m3/minにしかならぬが、曲線ー1の
方は圧力損失が少ないので、圧力損失0.8mmAqに
対し、風量2.5m3/minと多くなり、送風機4に
かかる光触媒フィルター3の通風抵抗を大幅に減じられ
ることから、送風機4のコンパクトな光触媒フィルター
3、通過する空気の速度を遅くしても通風量が確保出来
るので、低消費電力の送風機3を用いることが出来、空
気浄化効率も更に良くすることが出来る。
【0020】また、前記紫外線ランプ7は光触媒フィル
ター3の波形の山と谷の略中間の側方より紫外線を照射
するような位置に設けてあるので、光触媒フィルター3
の上流側と下流側の両面に紫外線を照射するから、照射
面積が広くなり光触媒効果が向上し、更に空気浄化効率
を向上させることが出来る。また、前記光触媒フィルタ
ー3の上流側に通気性発泡樹脂でなるプレフィルター5
を設けると、吸引される汚染空気Aの埃を除去し、空気
浄化効率を向上させることが出来る。
【0021】本発明の実施の形態による空気浄化性能特
性図である図4は、3立法メートルのコンテナ内に光触
媒空気浄化装置を設置し、エチレンガスを適量封入した
後、検知管によりコンテナ内のエチレンガス濃度を測定
し、時間の経過とともにエチレンガス濃度がどの程度低
下したかを求めたものであり、光触媒空気浄化装置を稼
働しなかった場合を曲線−1に、稼働した場合を曲線−
2に、さらにより高いエチレンガス濃度にて光触媒空気
浄化装置を稼働した場合を曲線−3に示すが、曲線−1
から光触媒空気浄化装置が稼働していない時にはほとん
ど低下しない条件でも、曲線−2から光触媒空気浄化装
置を稼働すると250ppm程度の濃度が7時間後には
ほぼ0ppmにまで分解して低下し、曲線−3からより
高い濃度では一定レベルまではより短時間に分解して低
下することも判明した。
【0022】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のでなく、前記送風機4を光触媒フィルター3の下流側
に設けて汚染空気Aを吸引するものとしたが、送風機4
の上流にプレフィルター5を配し、下流に光触媒フィル
ター3を配して、光触媒フィルター3へ汚染空気Aを送
風するものとしても同様に空気浄化効果がある。また、
光触媒フィルター3の前記薄板状基体は通気性があり可
撓性があればよく、普通の紙や綿等有機繊維でも不活性
の前記ペルオキソチタン溶液を塗布し乾燥した後、前述
のアナターゼ分散液にて結晶性チタニア膜を形成し2層
のコーティング膜とすれば光触媒により有機繊維が分解
されなくなるが、ガラス繊維や、シリカゲルを漉き込ん
だものや、多数の孔を開けたテフロンシート等からなる
ものとすると光触媒により有機繊維のごとく分解されな
いので、より好ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明は、水酸化チタンゲルに過酸化水
素水を作用させた後に摂氏80〜200度にて加熱処理
することによって得られたアナターゼからなる酸化チタ
ン微粒子を分散した液体を通気性があり可撓性がある薄
板状基体に塗布あるいは含浸させた後に、乾燥あるいは
基体の耐熱温度範囲で加熱処理してチタニア膜を担持し
て光触媒フィルターを作成し、空気循環経路内に光触媒
フィルターを横断して配置し、送風機を設け、空気循環
経路の側面に光触媒フィルターに紫外線を照射する紫外
線ランプを設けた光触媒空気清浄装置としたから、アナ
ターゼからなる酸化チタン微粒子を分散した液体が低温
で加熱する簡単な設備で作成出来、光触媒フィルターを
アナターゼ分散液を乾燥あるいは低温である基体の耐熱
温度範囲で加熱処理する簡単な設備にて、高密度の密着
性に優れた結晶性チタニア膜チタニア膜を担持させて容
易に製造出来、また、光触媒空気清浄装置を設置した青
果食品貯蔵室や、冷蔵庫や、保冷車や、エレベータの乗
りかごや、大勢の人が出入りする空調室等において、発
生するエチレンガス、たばこの煙等有機化合物や悪臭成
分である硫黄化合物やシックハウス症候群などを起こす
ホルマリンやアセトアルデヒトや雑菌等の有害物質を含
む汚染空気を、連続してゆっくり確実に空気浄化出来る
光触媒空気清浄装置が提供出来る。
【0024】また、空気循環経路の側面に紫外線ランプ
を具えた開閉扉を設けたから、光触媒フィルターに紫外
線を照射して光触媒の空気浄化機能を発揮させると共
に、開閉扉を開けて光触媒フィルターを着脱出来るの
で、長期間使用により光触媒フィルターが劣化した場合
にも、光触媒フィルターを取り出して洗浄して復元させ
ることが出来るし、光触媒フィルターの交換も容易であ
り、メンテナンス性を大幅に向上させることが出来る効
果がある光触媒空気清浄装置が提供出来る。また、交換
用のフィルターも、乾燥あるいは低温である基体の耐熱
温度範囲で加熱処理する簡単な設備にて、製造すること
が出来る。
【0025】また、光触媒フィルターは波形に成形した
ものとしたから、吸引した空気と光触媒との接触面積を
広くなり、空気浄化効率を向上させることが出来ると共
に、送風機にかかる光触媒フィルターの通風抵抗が大幅
に減じられ、通過する空気の速度を遅くしても通風量が
確保出来るので、低消費電力の送風機を用いることが出
来、空気浄化効率も更に良くすることが出来る効果的な
光触媒空気清浄装置が提供出来る。
【0026】また、紫外線ランプは光触媒フィルターの
波形の山と谷の略中間の側方より紫外線を照射するよう
な位置に設けたものとしたから、光触媒フィルターの上
流側と下流側の両面に紫外線を照射するので、光触媒フ
ィルターの被照射面積が広くなり、光触媒効果が向上
し、更に空気浄化効率を向上することが出来る光触媒空
気清浄装置が提供出来る。
【0027】また、前記光触媒フィルターの上流側に通
気性発泡樹脂でなるプレフィルターを設けると、吸引さ
れる空気の埃を除去するので、空気浄化効率を向上させ
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を施した光触媒空気清浄装置
の構成を示す正面図である。
【図2】同光触媒空気清浄装置の側面断面図である。
【図3】同光触媒空気清浄装置の光触媒フィルターの送
風抵抗曲線図である。
【図4】同光触媒空気清浄装置による空気浄化性能を示
す特性図である。
【符号の説明】 1 光触媒空気清浄装置 2 空気循環経路 3 光触媒フィルター 4 送風機 5 プレフィルター 6 開閉扉 7 紫外線ランプ A 汚染空気 B 浄化された空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 19/12 B01D 53/36 J Fターム(参考) 4C080 AA07 AA10 BB04 BB05 CC02 HH05 JJ06 KK08 LL10 MM02 NN02 QQ17 4D048 AA17 AA22 AB01 AB03 BA07X BA14Y BA15Y BB08 CD03 CD05 EA01 4G075 AA03 AA37 BA05 CA33 CA54 DA02 EB31 EE12 FA06 FC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンを含む水溶液と塩基性物質から作
    製した水酸化チタンゲルに過酸化水素水を作用させた後
    に摂氏80〜200度にて加熱処理あるいはオートクレ
    ープ中において加熱処理することによって得られたアナ
    ターゼからなる酸化チタン微粒子を分散した液体を繊維
    加工品である紙・布・不織布等通気性があり可撓性があ
    る薄板状基体に塗布あるいは含浸させた後に、乾燥ある
    いは基体の耐熱温度範囲で加熱処理してチタニア膜を担
    持してなる薄板状の光触媒フィルターを空気循環経路の
    中間を封止するごとく横断して配置し、この光触媒フィ
    ルターを配置した空気循環経路内に送風機を設け、さら
    に前記空気循環経路の側面に光触媒フィルターに紫外線
    を照射する紫外線ランプを設け、送風機にて空気循環経
    路内に空気を送り込み、紫外線ランプにて紫外線を照射
    された光触媒フィルターにて送り込まれた空気に含まれ
    る有害物質を分解して空気を浄化し、同じく送風機にて
    空気循環経路外にこの浄化された空気を排出するものと
    したことを特徴とする光触媒空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 前記空気循環経路の側面に開閉扉を設
    け、この開閉扉の光触媒フィルター側に紫外線を照射す
    る前記紫外線ランプを設け、メンテナンス性を向上させ
    たものとした請求項1記載の光触媒空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記光触媒フィルターは空気循環経路を
    横断する有効面積を広くするために波形に成形したもの
    とし、吸引した空気と光触媒との接触面積を広くし空気
    浄化効率を向上させた請求項1又は2記載の光触媒空気
    清浄装置。
  4. 【請求項4】 前記紫外線ランプは光触媒フィルターの
    上流側と下流側の両面に紫外線を照射するよう、即ち光
    触媒フィルターの波形の山と谷の略中間の側方より紫外
    線を照射するような位置に設け、空気浄化効率を向上さ
    せた請求項3載の光触媒空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 前記光触媒フィルターの上流側に空気循
    環経路内に送り込まれる空気の埃を除去する通気性発泡
    樹脂でなるプレフィルターを設けた請求項1、2、3、
    又は4記載の光触媒空気清浄装置。
JP2002166305A 2002-05-02 2002-05-02 光触媒空気清浄装置 Pending JP2003322370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002166305A JP2003322370A (ja) 2002-05-02 2002-05-02 光触媒空気清浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002166305A JP2003322370A (ja) 2002-05-02 2002-05-02 光触媒空気清浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003322370A true JP2003322370A (ja) 2003-11-14

Family

ID=29545832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002166305A Pending JP2003322370A (ja) 2002-05-02 2002-05-02 光触媒空気清浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003322370A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102120041A (zh) * 2011-01-19 2011-07-13 海宁安捷复合材料有限责任公司 一种空气净化装置
JP2015518380A (ja) * 2012-02-03 2015-07-02 アキダ ホールディングス, エルエルシーAkida Holdings, LLC 空気処理システム
CN104848425A (zh) * 2014-02-18 2015-08-19 布鲁雅尔公司 具有风扇管道的空气净化器设备
CN105157130A (zh) * 2015-10-19 2015-12-16 董练昌 一种空气净化方法
CN108543417A (zh) * 2018-03-12 2018-09-18 陕西师范大学 一种使用方便的光催化装置
JP2021007676A (ja) * 2019-07-02 2021-01-28 Apsジャパン株式会社 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
JP2021194519A (ja) * 2020-06-14 2021-12-27 株式会社久保製作所 空気浄化装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102120041A (zh) * 2011-01-19 2011-07-13 海宁安捷复合材料有限责任公司 一种空气净化装置
JP2015518380A (ja) * 2012-02-03 2015-07-02 アキダ ホールディングス, エルエルシーAkida Holdings, LLC 空気処理システム
CN104848425A (zh) * 2014-02-18 2015-08-19 布鲁雅尔公司 具有风扇管道的空气净化器设备
JP2015150557A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 ブルーエアー・エービー ファンダクトを備えた空気清浄装置
EP2908068B1 (en) * 2014-02-18 2021-03-31 Blueair AB Air purifier device with fan duct
CN105157130A (zh) * 2015-10-19 2015-12-16 董练昌 一种空气净化方法
CN108543417A (zh) * 2018-03-12 2018-09-18 陕西师范大学 一种使用方便的光催化装置
CN108543417B (zh) * 2018-03-12 2021-02-12 陕西师范大学 一种使用方便的光催化装置
JP2021007676A (ja) * 2019-07-02 2021-01-28 Apsジャパン株式会社 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
JP7278582B2 (ja) 2019-07-02 2023-05-22 Apsジャパン株式会社 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
JP2021194519A (ja) * 2020-06-14 2021-12-27 株式会社久保製作所 空気浄化装置
JP7018221B2 (ja) 2020-06-14 2022-02-10 株式会社久保製作所 空気浄化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11730849B2 (en) Air treatment method
US10933158B2 (en) Air treatment system and method of use
US20040166037A1 (en) Air filtration and treatment apparatus
JP2002276999A (ja) 空気換気浄化装置
KR101870034B1 (ko) 주름형 광촉매 유닛 및 이를 포함하는 공기 정화 장치
JP2005342509A (ja) 空気殺菌・脱臭装置
KR20110135526A (ko) 천장형 공기정화 및 살균장치
KR20120119475A (ko) 복합 공기청정장치
KR101883062B1 (ko) 광촉매 유닛 및 이를 포함하는 공기 정화 장치
KR101680887B1 (ko) 공기 청정기
JP2003322370A (ja) 光触媒空気清浄装置
CA3092955A1 (en) System and method for air treatment
JP2002238981A (ja) 空気浄化装置
KR100480260B1 (ko) 광촉매를 이용한 공기청정기
JP4292799B2 (ja) 汚染空気の処理装置及びその処理方法
KR100548035B1 (ko) 오존과 다양한 유해가스 분해촉매제를 이용한 소형/경량의 공기정화장치
JP2002306587A (ja) 空気浄化装置および空気浄化フィルタ
CN1533830A (zh) 光催化净化空气的装置及其方法
KR100799106B1 (ko) 보조 살균정화장치를 구비한 공기청정기
JP2007033017A (ja) 光触媒空気循環装置
JP2001070419A (ja) 空気浄化方法
JP2006145183A (ja) 高機能光触媒を用いた空調装置
KR100570099B1 (ko) 광촉매 세척장치가 포함된 공기청정기
JP2001170154A (ja) 空気清浄機
KR200255178Y1 (ko) 공기조화기용 필터