JP2003321696A - バラの花の成分の抽出方法 - Google Patents
バラの花の成分の抽出方法Info
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- JP2003321696A JP2003321696A JP2003053522A JP2003053522A JP2003321696A JP 2003321696 A JP2003321696 A JP 2003321696A JP 2003053522 A JP2003053522 A JP 2003053522A JP 2003053522 A JP2003053522 A JP 2003053522A JP 2003321696 A JP2003321696 A JP 2003321696A
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- rose
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バラの花の成分の新規な蒸留分離方法の提
供。 【解決手段】 バラの花を電子水又は磁化水に浸漬した
後、水蒸気蒸留することを特徴とする、バラの花の成分
の抽出方法。この方法によれば、従来技術の方法に比べ
て、効率よくバラの花の成分、特に香気成分および精油
成分を調製することが出来る。
供。 【解決手段】 バラの花を電子水又は磁化水に浸漬した
後、水蒸気蒸留することを特徴とする、バラの花の成分
の抽出方法。この方法によれば、従来技術の方法に比べ
て、効率よくバラの花の成分、特に香気成分および精油
成分を調製することが出来る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、バラの花の成分の
改良された抽出方法に関する。抽出された成分は、化粧
料の成分、医薬の成分、環境用香気成分などとして有用
である。
改良された抽出方法に関する。抽出された成分は、化粧
料の成分、医薬の成分、環境用香気成分などとして有用
である。
【０００２】
【従来の技術】バラの花を抽出処理にかけて、得られた
抽出物を化粧料などの成分として使用することは、古く
から提案されている。しかしながら、エタノール等のア
ルコールなど、溶剤による抽出によって得た抽出物には
溶剤が随伴しており、溶剤を完全に除去する場合には抽
出物のロスも多くなる、溶剤を使用しないで水蒸気蒸留
を行えば溶剤が随伴する問題は無いが、抽出効率は必ず
しも十分とはいえない、などの問題点があった。
抽出物を化粧料などの成分として使用することは、古く
から提案されている。しかしながら、エタノール等のア
ルコールなど、溶剤による抽出によって得た抽出物には
溶剤が随伴しており、溶剤を完全に除去する場合には抽
出物のロスも多くなる、溶剤を使用しないで水蒸気蒸留
を行えば溶剤が随伴する問題は無いが、抽出効率は必ず
しも十分とはいえない、などの問題点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、有
機溶剤を使用することなく、従って抽出後に有機溶剤を
分離することなく、効率よく、バラの花の成分、特に香
りの成分を抽出する方法を提供しようとするものであ
る。
機溶剤を使用することなく、従って抽出後に有機溶剤を
分離することなく、効率よく、バラの花の成分、特に香
りの成分を抽出する方法を提供しようとするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、種々検討を行った結果、本発明者は、バラの花の成
分の抽出において、バラの花を電子水又は磁化水に浸漬
した後に水蒸気蒸留することにより上記の課題が解決で
きることを見だした。従って、本発明は、バラの花を電
子水又は磁化水に浸漬した後、水蒸気蒸留することを特
徴とする、バラの花の成分の抽出方法を提供する。
く、種々検討を行った結果、本発明者は、バラの花の成
分の抽出において、バラの花を電子水又は磁化水に浸漬
した後に水蒸気蒸留することにより上記の課題が解決で
きることを見だした。従って、本発明は、バラの花を電
子水又は磁化水に浸漬した後、水蒸気蒸留することを特
徴とする、バラの花の成分の抽出方法を提供する。
【０００５】上記の方法においては、バラの花の浸漬用
の水のみならず、水蒸気蒸留における蒸気用水として
も、電子水又は磁化水を使用するのが好ましい。また、
前記バラの花として、乾燥したものでもよいが、未乾燥
の花を用いるのが好ましい。更に、上記の電子水または
磁化水としては、弱アルカリ性の電子水又は磁化水を用
いるのが好ましい。
の水のみならず、水蒸気蒸留における蒸気用水として
も、電子水又は磁化水を使用するのが好ましい。また、
前記バラの花として、乾燥したものでもよいが、未乾燥
の花を用いるのが好ましい。更に、上記の電子水または
磁化水としては、弱アルカリ性の電子水又は磁化水を用
いるのが好ましい。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を具体的に説明する。本発明の方法に使用するバラ
の品種としては、切花用及び庭園用の何れでも良いが、
庭園ようのものが好ましく、例えばパパメリアン、ダブ
ルデライト、ブルームーン、ホワイトクリスマス、香
貴、ブルーパーフューム、ムーンシャドウ、ティノロー
ズ、ブルーリバー、ポールリカード、芳純、恋心、オク
ラホマ、ラフランス、などが挙げられる。
形態を具体的に説明する。本発明の方法に使用するバラ
の品種としては、切花用及び庭園用の何れでも良いが、
庭園ようのものが好ましく、例えばパパメリアン、ダブ
ルデライト、ブルームーン、ホワイトクリスマス、香
貴、ブルーパーフューム、ムーンシャドウ、ティノロー
ズ、ブルーリバー、ポールリカード、芳純、恋心、オク
ラホマ、ラフランス、などが挙げられる。
【０００７】本発明の方法において使用する電子水又は
磁化水は、水に電磁波を作用させて、天然の水において
水分子により形成されているクラスターを小さくしたも
のであり、電子水又は磁化水、及びその製造方法は周知
である。例えば、日本電子物性研究所製の装置を使用す
ることができる。本発明の方法に用いる電子水又は磁化
水のpHは、とくに限定されないが、中性が好ましく、例
えば、pH6.5〜7.5であることが好ましい。
磁化水は、水に電磁波を作用させて、天然の水において
水分子により形成されているクラスターを小さくしたも
のであり、電子水又は磁化水、及びその製造方法は周知
である。例えば、日本電子物性研究所製の装置を使用す
ることができる。本発明の方法に用いる電子水又は磁化
水のpHは、とくに限定されないが、中性が好ましく、例
えば、pH6.5〜7.5であることが好ましい。
【０００８】水蒸気蒸留にあたっては、収穫したバラの
花を、乾燥して用いても良いが、生のままで使用するの
が好ましい。水蒸気蒸留に先立ち、バラのはなを電子水
又は磁化水に浸漬する。浸漬は、バラ１kgに対して電子
水又は磁化水を１〜10Lの割合で使用するのが好まし
い。浸漬温度は、特に限定されず、常温で行うのが好ま
しい。浸漬時間は、バラの花が十分に水を吸収する程度
であれば良く、例えば、５分間〜３日間、好ましくは10
分間１〜２日間、より好ましくは30分間〜１日間であ
る。
花を、乾燥して用いても良いが、生のままで使用するの
が好ましい。水蒸気蒸留に先立ち、バラのはなを電子水
又は磁化水に浸漬する。浸漬は、バラ１kgに対して電子
水又は磁化水を１〜10Lの割合で使用するのが好まし
い。浸漬温度は、特に限定されず、常温で行うのが好ま
しい。浸漬時間は、バラの花が十分に水を吸収する程度
であれば良く、例えば、５分間〜３日間、好ましくは10
分間１〜２日間、より好ましくは30分間〜１日間であ
る。
【０００９】水蒸気蒸留自体は周知技術であり、本発明
の特徴をなすものではない。水蒸気蒸留の出発材料とし
ては、上記の浸漬に用いたバラの花及び浸漬水をそのま
ま用いれば良い。水蒸気蒸留の時間は、バラの花に含ま
れる揮発性成分の大部分が流出、単離されるのに十分な
時間だあり、例えば、10分間〜２時間、例えば15分〜１
時間、例えばおよそ30分間である。水蒸気蒸留用の蒸気
を発生させるための水としては、普通の水でも良いが、
電子水又は磁化水を用いるのが好ましい。
の特徴をなすものではない。水蒸気蒸留の出発材料とし
ては、上記の浸漬に用いたバラの花及び浸漬水をそのま
ま用いれば良い。水蒸気蒸留の時間は、バラの花に含ま
れる揮発性成分の大部分が流出、単離されるのに十分な
時間だあり、例えば、10分間〜２時間、例えば15分〜１
時間、例えばおよそ30分間である。水蒸気蒸留用の蒸気
を発生させるための水としては、普通の水でも良いが、
電子水又は磁化水を用いるのが好ましい。
【００１０】本発明の方法により得られるバラの花の抽
出物は化粧品用の香気成分、医薬品の活性成分などとし
て使用され、特に精神安定作用、アレルギー性疾患に対
する治療作用、例えばアトピー症や花粉症軽快作用など
を有する。
出物は化粧品用の香気成分、医薬品の活性成分などとし
て使用され、特に精神安定作用、アレルギー性疾患に対
する治療作用、例えばアトピー症や花粉症軽快作用など
を有する。
【００１１】
【実施例】次に、実施例により、本発明を更に具体的に
説明する。実施例１ ．バラ（品種：ハーモニー）の新鮮な花びら13
0gを、電子水600mlを加えて、24時間浸漬した後、電子
水から発生した水蒸気を用いて30分間水蒸気蒸留を行
い、400mlの流出液を得た。
説明する。実施例１ ．バラ（品種：ハーモニー）の新鮮な花びら13
0gを、電子水600mlを加えて、24時間浸漬した後、電子
水から発生した水蒸気を用いて30分間水蒸気蒸留を行
い、400mlの流出液を得た。
【００１２】比較例１．浸漬及び蒸気発生用水として普
通水（電子水でない水）を使用した点以外は、実施例１
に記載した方法を反復した。官能試験 実施例１及び比較例１により得た流出物の香りの強さ
を、20人のパネラー（男性７名、女性13名）による官能
試験により試験した。この結果、20名中19名が、比較例
により得られた抽出物に比べて、実施例１により得られ
た抽出物の方が強い香りを有するとの判定を行った。
通水（電子水でない水）を使用した点以外は、実施例１
に記載した方法を反復した。官能試験 実施例１及び比較例１により得た流出物の香りの強さ
を、20人のパネラー（男性７名、女性13名）による官能
試験により試験した。この結果、20名中19名が、比較例
により得られた抽出物に比べて、実施例１により得られ
た抽出物の方が強い香りを有するとの判定を行った。
【００１３】実施例２.実施例１に記載した方法を反復
した。比較例２ .比較例１に記載した方法をを反復した。官能試験 実施例２及び比較例２から得られた抽出物について、実
施例１及び比較例１の抽出物に関して上に記載したのと
同じ方法を反復し、同様の結果が得られた。
した。比較例２ .比較例１に記載した方法をを反復した。官能試験 実施例２及び比較例２から得られた抽出物について、実
施例１及び比較例１の抽出物に関して上に記載したのと
同じ方法を反復し、同様の結果が得られた。
【００１４】成分分析
実施例２において得られた抽出液及び比較例において得
られた抽出液中の香気成分を分析した。上記の抽出物中
の香気成分を、エチルエーテル／ペンタン（1:1）を用
いて抽出し、ガスクロマトグラフィー及びマスクロマト
グラフ−質量分析計により成分を分析した。結果は次の
通りであった。
られた抽出液中の香気成分を分析した。上記の抽出物中
の香気成分を、エチルエーテル／ペンタン（1:1）を用
いて抽出し、ガスクロマトグラフィー及びマスクロマト
グラフ−質量分析計により成分を分析した。結果は次の
通りであった。
【００１５】
上記の通り、殆どの香気成分が、比較例２（従来技術）
に比べて、実施例２の抽出物に多く含まれていた。
に比べて、実施例２の抽出物に多く含まれていた。
【００１６】
【発明の効果】本願発明によれば、従来技術の方法に比
べて、効率よく、従ってより安価にバラの花の抽出物を
得ることが出来る。
べて、効率よく、従ってより安価にバラの花の抽出物を
得ることが出来る。
Claims (4)
- 【請求項１】 バラの花を電子水又は磁化水に浸漬した
後、水蒸気蒸留することを特徴とする、バラの花の成分
の抽出方法。 - 【請求項２】 前記水蒸気蒸留における蒸気用水とし
て、電子水又は磁化水を使用する、請求項１に記載の方
法。 - 【請求項３】 前記バラの花として、未乾燥の花を用い
る請求項１又は２に記載の方法。 - 【請求項４】 中性の電子水又は磁化水を用いる、請求
項１〜３の何れか１項に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003053522A JP2003321696A (ja) | 2002-03-01 | 2003-02-28 | バラの花の成分の抽出方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002-56131 | 2002-03-01 | ||
| JP2002056131 | 2002-03-01 | ||
| JP2003053522A JP2003321696A (ja) | 2002-03-01 | 2003-02-28 | バラの花の成分の抽出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003321696A true JP2003321696A (ja) | 2003-11-14 |
Family
ID=29552203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003053522A Pending JP2003321696A (ja) | 2002-03-01 | 2003-02-28 | バラの花の成分の抽出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003321696A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104017651A (zh) * | 2013-03-29 | 2014-09-03 | 洛阳春魁农业开发有限公司 | 一种牡丹花玫瑰花调和精油的制备方法及装置 |
| CN107746750A (zh) * | 2017-11-13 | 2018-03-02 | 莱州百士通玫瑰业开发股份有限公司 | 玫瑰花苞水的制作方法 |
| CN115305154A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-11-08 | 安徽中烟工业有限责任公司 | 一种同时制备玫瑰精油、浓缩玫瑰露和玫瑰蒸煮水浓缩液的方法 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003053522A patent/JP2003321696A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104017651A (zh) * | 2013-03-29 | 2014-09-03 | 洛阳春魁农业开发有限公司 | 一种牡丹花玫瑰花调和精油的制备方法及装置 |
| CN104017651B (zh) * | 2013-03-29 | 2016-03-16 | 洛阳春魁农业开发有限公司 | 一种牡丹花玫瑰花调和精油的制备方法及装置 |
| CN107746750A (zh) * | 2017-11-13 | 2018-03-02 | 莱州百士通玫瑰业开发股份有限公司 | 玫瑰花苞水的制作方法 |
| CN115305154A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-11-08 | 安徽中烟工业有限责任公司 | 一种同时制备玫瑰精油、浓缩玫瑰露和玫瑰蒸煮水浓缩液的方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060227 |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090209 |
|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090407 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091020 |