JP2003321440A - ポリ塩化ジベンゾチオフェンの製造方法 - Google Patents

ポリ塩化ジベンゾチオフェンの製造方法

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JP2003321440A
JP2003321440A JP2002132787A JP2002132787A JP2003321440A JP 2003321440 A JP2003321440 A JP 2003321440A JP 2002132787 A JP2002132787 A JP 2002132787A JP 2002132787 A JP2002132787 A JP 2002132787A JP 2003321440 A JP2003321440 A JP 2003321440A
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aminopolychlorinated
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polychlorinated
diphenyl sulfide
chlorine atom
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JP2002132787A
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Hiroshi Takenaka
宏誌 竹中
Mitsumune Kirihata
光統 切畑
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Enbiotec Lab Kk
ENBIOTEC LABORATORIES KK
Original Assignee
Enbiotec Lab Kk
ENBIOTEC LABORATORIES KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々のポリ塩化ジベンゾチオフェンの異性体の
合成にあたり、目的化合物を、高収率で高純度に、か
つ、簡便に合成する手段を提供すること。 【解決手段】塩化ベンゼンチオールを、塩化ニトロベン
ゼンと縮合させて得られるニトロポリ塩化ジフェニルス
ルフィドを還元して、アミノポリ塩化ジフェニルスルフ
ィドを、中間体として製造し、次いで、この中間体のア
ミノ基をジアゾ化して得られるジアゾポリ塩化ジフェニ
ルスルフィドを、60℃以上で反応を行うことにより、
分子内環化を行う等により、ポリ塩化ジベンゾチオフェ
ンを効率的に製造することが可能であることを見出し、
ポリ塩化ジベンゾチオフェンの製造方法を提供する本発
明を完成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境汚染に関する
分析や試験において用いることが可能な、ポリ塩化ジベ
ンゾチオフェンの製造方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】強い毒性と生体内における蓄積性を有す
るポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)のイオウ誘導
体である、ポリ塩化ジベンゾチオフェン(PCDTs)
は、PCDFsとの構造類似性から、環境汚染に深く関
連しているのではないか、と懸念されている。また、実
際に、PCDTsは、廃棄物焼却炉等、種々の環境汚染
が懸念される対象から検出されており、また、PCDF
の約10〜1/100程度の毒性が認められることが報
告されている(P.Kopponen et al.,Environ toxicol.Che
m,13,1543-1548,1994)。従って、環境中のPCDTsの
分析、および、その毒性評価を行うことが急務となって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような特定の環境
汚染物質の分析や毒性評価には、種々のPCDTsの異
性体の標準物質を確保することが不可欠である。
【0004】現在までに提供されている、PCDTsの
好適な合成法として代表的なものに、ジフェニルスルフ
ィドを、紫外線照射下で環化させてPCDTsを合成す
る方法(K.Sielex and J.T.Anderson,Chemosphere,38,35
29-3539,1999) が挙げられる。しかし、この合成法は、
紫外線照射により必然的に生じる脱ハロゲン化反応のた
めに、反応生成物中に、種々の脱塩素化化合物が混入し
てしまい、目的化合物の分離精製が、極めて困難である
という問題が認められている。さらに、紫外線照射を行
うこと自体、特別な機器等が必要であり、コスト面にお
いても、問題がある。
【0005】そこで、本発明が解決すべき課題は、種々
のPCDTsの異性体の合成にあたり、目的化合物を、
高収率で高純度に、かつ、簡便に合成する手段を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、特定のアミ
ノポリ塩化ジフェニルスルフィドを中間体として用い
て、ポリ塩化ジベンゾチオフェン(PCDTs)を製造
することにより、上記の課題を解決し得ることを見出し
た。
【0007】本発明は、まず、PCDTsの製造工程に
おける中間体として用いる、特定のアミノポリ塩化ジフ
ェニルスルフィドの製造方法を提供する発明であり、さ
らに、この特定のアミノポリ塩化ジフェニルスルフィド
を中間体として用いるPCDTsの製造方法を提供する
発明である。
【0008】すなわち、本発明は、下記式(I)の塩化
ベンゼンチオールを、一般式(II)の塩化ニトロベンゼ
ンと縮合させて得られる下記式(III)のニトロポリ塩化
ジフェニルスルフィドを還元して、下記式(IV)のアミノ
ポリ塩化ジフェニルスルフィドを製造する、アミノポリ
塩化ジフェニルスルフィドの製造方法(以下、本中間体
製造方法ともいう)を提供する発明である。
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、X1 〜X4 は、互いに同一であっ
ても異なってもよく、水素原子または塩素原子であり
(ただし、X1 〜X4 のうち、少なくとも1つは塩素原
子である)、Y1 〜Y3 は、互いに同一であっても異な
ってもよく、水素原子または塩素原子であり(ただし、
1 〜Y3 のうち、少なくとも1つは塩素原子であ
る)、Aは、フッ素原子または塩素原子である〕 また、本発明は、アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド
(IV)のアミノ基をジアゾ化して得られるジアゾポリ塩化
ジフェニルスルフィドを、60℃以上で反応を行うこと
により、分子内環化を行い、下記式(V−1)のポリ塩
化ジベンゾチオフェンを製造する、ポリ塩化ジベンゾチ
オフェンの製造方法(以下、本PCDTs製造方法1と
もいう)を提供し、
【0011】
【化5】
【0012】〔式中、Clx のxと、Cly のyは、そ
れぞれ、ベンゼン環の塩素原子の数を表し、xは、1〜
4の整数であり、yは、1〜3の整数である〕 さらに、アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)の3
位の水素原子、または、3位および5位の水素原子を、
塩素原子に置換し、さらに分子内環化反応させることに
より、下記式(V−2)のポリ塩化ジベンゾチオフェン
を製造する、ポリ塩化ジベンゾチオフェンの製造方法
(以下、本PCDTs製造方法2ともいう)を提供する
発明である。
【0013】
【化6】
【0014】〔式中、Clx のxと、Clz のZは、そ
れぞれ、ベンゼン環の塩素原子の数を表し、xは、1〜
4の整数であり、zは、1または2である〕 なお、本発明に係わる中間体の骨格であるジフェニルス
ルフィド骨格と、最終生産物の骨格であるジベンゾチオ
フェン骨格における、置換基の位置を示す番号は、以下
のように付することとする。
【0015】
【化7】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 1.本中間体製造方法 上述のように、本中間体である、アミノポリ塩化ジフェ
ニルスルフィド(VI)の製造の第1工程は、塩化ベンゼン
チオール(I)を、塩化ニトロベンゼン(II)と縮合さ
せて、ニトロポリ塩化ジフェニルスルフィド(III) を製
造する工程である。
【0017】塩化ベンゼンチオール(I)において、X
1 〜X4 は、互いに同一であっても異なってもよく、水
素原子または塩素原子である(ただし、X1 〜X4 のう
ち、少なくとも1つは塩素原子である)。所望のX1
4 が塩素化されている塩化ベンゼンチオール(I)
は、常法により入手することができる。例えば、2,
3,4−トリおよび2,3,4,5−テトラ塩化ベンゼ
ンチオールは、1,2,3−トリ塩化ベンゼンおよび
1,2,3,4−テトラ塩化ベンゼンを、それぞれ、塩
化スルフォン酸と反応させた後、水素化リチウムアルミ
ニウムで還元することにより、得ることができる。ま
た、3,4,5−トリ塩化ベンゼンチオールは、3,
4,5−トリ塩化ベンゼンジアゾニウム塩を、ジチオ炭
酸O−エチルカリウムと反応させた後、水素化リチルム
アルミニウムで還元することにより、得ることができ
る。
【0018】塩化ニトロベンゼン(II)において、Y1
〜Y3 は、互いに同一であっても異なってもよく、水素
原子または塩素原子であり(ただし、Y1 〜Y3 のう
ち、少なくとも1つは塩素原子である)、Aは、フッ素
原子または塩素原子である。塩化ニトロベンゼン(II)
は、常法により入手することができる。例えば、2,
3,4,5−テトラ塩化ニトロベンゼンは、1,2,
3,4−テトラ塩化ベンゼンを、硫酸中、発煙硝酸を反
応させることにより、得ることができる。なお、2,
4,5−トリクロロニトロベンゼン、および、2−フル
オロ−4,5−ジクロロベンゼンは、Aldrich 社から市
販されており、これらを用いることも可能である。
【0019】なお、Aがフッ素原子である場合、ニトロ
ポリ塩化ジフェニルスルフィド(III) の収率が向上する
ことが想定されるが、現状のコストを考慮すると、Aが
塩素原子である方が有利である。
【0020】この第1工程において、塩化ベンゼンチオ
ール(I)と塩化ニトロベンゼン(II)を、有機溶媒
中、塩基の存在下で、塩化ベンゼンチオール(I)と塩
化ニトロベンゼン(II)が縮合して、ニトロポリ塩化ジ
フェニルスルフィド(III) を生成させることができる。
【0021】有機溶媒としては、塩化ベンゼンチオール
(I)と塩化ニトロベンゼン(II)が溶解可能で、安定
な溶媒であれば、特に限定されず、例えば、メタノー
ル、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
フォキシド、アセトニトリル等を挙げることができる
が、収率とコストを考慮すると、エタノールが好適であ
る。
【0022】また、反応において用いる塩基は、特に限
定されず、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属塩や、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム
等の酢酸塩を挙げることができる。これらの中で、コス
トと作業安全性を考慮すると、酢酸ナトリウムを好適な
塩基として挙げることができる。
【0023】この第1工程における反応は、例えば、塩
化ベンゼンチオール(I)と塩化ニトロベンゼン(II)
を、塩基の存在下で、上記の有機溶媒中において溶解さ
せるのみによっても、反応させることも可能であるが、
反応効率を考慮すると、還流による反応であることが好
適である。
【0024】溶液反応および還流反応とも、塩化ベンゼ
ンチオール(I)と塩化ニトロベンゼン(II)の使用比
率〔塩化ベンゼンチオール(I):塩化ニトロベンゼン
(II)〕は、モル比で、1〜1.5:1が好適であり、
特に好適には、1〜1.2:1である。また、塩基の反
応系への添加比率は、好適には、塩化ニトロベンゼンに
対して1〜2倍モル、特に好適には1.1〜1.25倍
モルである。
【0025】反応温度は、溶液反応、還流反応共、50
〜189℃、好適には、78〜85℃である。この第1
工程を行うことにより、ニトロポリ塩化ジフェニルスル
フィド(III)の粗生成物を得ることができる。この粗生
成物を、通常の抽出・精製処理を行うが、それでも、下
記式(III)'で表される異性体が、副反応物として混在す
る。
【0026】
【化8】
【0027】〔式中の記号は、式(III) と同様である〕 ニトロポリ塩化ジフェニルスルフィド(III) と(III)'の
分離は、例えば、HPLC等により行うことが可能であ
ると考えられるが、非常に困難であり、通常は、両者が
混在した状態のまま、第2工程に移行することが好適で
ある。
【0028】アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)
の製造の第2工程は、ニトロポリ塩化ジフェニルスルフ
ィド(III) と(III)'のニトロ基を、アミノ基に還元する
工程である。この還元工程は、特に限定されず、例え
ば、鉄粉、塩化錫、ヒドラジン−塩化鉄、Pd/C−水
素添加等の還元手段を用いることにより、行うことがで
きる。還元手段としては、コストと操作の簡便性を考慮
すると、鉄粉または塩化錫を還元剤として用いることが
好適である。
【0029】還元反応を行った後、得られる生成物は、
通常、ニトロポリ塩化ジフェニルスルフィド(III) に基
づくアミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)の他に、
ニトロポリ塩化ジフェニルスルフィド(III)'に基づく異
性体である下記式(VI)’で表されるアミノポリ塩化ジフ
ェニルスルフィド(VI)が混在する。
【0030】
【化9】
【0031】〔式中の記号は、式(IV)と同様である〕 このアミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)と(VI)’
は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等を行うこと
により、容易に分離することが可能である。
【0032】上述の工程に従い、アミノポリ塩化ジフェ
ニルスルフィド(VI)が製造され、本中間体製造方法が提
供される。本中間体製造方法により製造されるアミノポ
リ塩化ジフェニルスルフィド(VI)は、後述するように、
PCDTsを製造するための中間体として用いることが
できる。
【0033】2.本PCDTs製造方法1 上述のように、本PCDTs製造方法1は、本中間体製
造方法等により製造されたアミノポリ塩化ジフェニルス
ルフィド(IV)のアミノ基をジアゾ化して得られるジアゾ
ポリ塩化ジフェニルスルフィドを、60℃以上で反応を
行うことにより、分子内環化を行い、PCDTs(V−
1)を製造する方法である。
【0034】上記のジアゾ化の方法は、特に限定される
ものではないが、アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド
(IV)が、水に対して難溶であるので、これを容易に溶解
可能で、安定な溶媒、例えば、酢酸エチル、ジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフラン等の有機溶媒中で、亜
硝酸イソブチル、亜硝酸イソアミル等の亜硝酸アルキル
等をジアゾ化試薬として、ジアゾ化を行うことが好まし
い。
【0035】ジアゾ化反応は、常法に従って行われる。
すなわち、例えば、5℃程度の低温としたアミノポリ塩
化ジフェニルスルフィド(IV)の有機溶媒溶液に、ジアゾ
化試薬を滴下して、同低温下で攪拌を行うことにより、
アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(IV)のアミノ基を
ジアゾ化して、ジアゾポリ塩化ジフェニルスルフィドを
得ることができる。
【0036】次いで、このジアゾポリ塩化ジフェニルス
ルフィドの分子内環化は、反応温度を60℃以上に保っ
て行うことが、環化反応の進行上、好適であり、60℃
以上の反応温度(一般には、60〜150℃程度)にお
いて、環化反応を行うことが、特に好適である。
【0037】このようにして、本PCDTs製造方法1
により、9位が水素原子であるPCDTs(V−1)を
製造することができる。 3.本PCDTs製造方法2 本PCDTs製造方法2は、上述したように、アミノポ
リ塩化ジフェニルスルフィド(VI)の3位の水素原子、ま
たは、3位および5位の水素原子を、塩素原子に置換
し、さらに分子内環化反応させることにより、ポリ塩化
ジベンゾチオフェン(V−2)を製造する方法である。
【0038】アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)
の、3位の水素原子、または、3位および5位の水素原
子の塩素原子への置換は、アミノポリ塩化ジフェニルス
ルフィド(VI)に対して、塩素化試薬を作用させることに
より、5位が塩素原子である場合は、3位の水素原子を
塩素原子に置換することが可能であり、5位が水素原子
である場合は、3位および5位の水素原子を、塩素原子
に置換することが可能である。塩素化試薬は、公知のも
のが使用可能であり、特に限定されないが、例えば、N
−クロロスクシンイミド、塩素ガス、塩化スルフリル、
塩素酸カリウム等を挙げることができるが、N−クロロ
スクシンイミドが好適である。この塩素化反応におけ
る、上記の塩素化試薬の添加量が、アミノポリ塩化ジフ
ェニルスルフィド(VI)の1.0〜2.5倍モルであるこ
とが好適である。
【0039】3位の水素原子、または、3位および5位
の水素原子が、塩素原子に置換された得られたアミノポ
リ塩化ジフェニルスルフィド(VI)を、上述した本PCD
Ts製造方法1と同様の分子内環化を行い、所望するポ
リ塩化ジベンゾチオフェン(V−2)を製造することが
できる。
【0040】上述した2種類の本PCDTs製造方法に
より製造されるPCDTsの異性体は、特定の環境汚染
物質の分析や毒性評価における、標準物質として用いる
ことができる。
【0041】
【実施例】〔実施例1〕中間体(2−アミノ−3,4,
4’,5,5’−ペンタクロロジフェニルスルフィド)
の合成 3,4,5−トリクロロベンゼンチオール(3.52
g,0.0165mol )と酢酸ナトリウム(1.48
g,0.018mol )を、エタノール(35ml)中で加
熱溶解を行った。この溶液に、還流(78℃)下、2,
4,5−トリクロロベンセン(3.40g,0.015
mol )のエタノール(34ml)溶液を添加した。添加
後、さらに1時間、還流反応(78℃)させた後、反応
混合物の溶媒を減圧留去し、得られた残渣に水を加え、
クロロホルムで抽出した。有機層を、水、飽和重曹水お
よび飽和食塩水で、順次、洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウム乾燥後、溶媒を減圧留去して、残渣をシリカゲルカ
ラム(溶離剤は、トルエン:ヘキサン=1:10(容量
比))で精製して、2.1gの淡黄色固体としてニトロ
化合物(III) と(III)'の混合物として得た。なお、この
段階では、これらの異性体(III) と(III)'の分離は行わ
ず、得られた混合物に対して、次の反応工程を行った。
【0042】得られたニトロ化合物の混合物を、半量ず
つ、酢酸(10ml)およびトルエン(10ml)中で、そ
れぞれ加熱溶解し、この混合溶液に、鉄粉(1.45
g,0.26mol )添加し、さらに、還流下(還流温度
125℃)、攪拌を1.5時間行った。その後、この反
応物を濾過し、得られた濾液を減圧下で、溶媒の留去を
行った。残渣を、シリカゲルカラム(溶離剤は、トルエ
ン:ヘキサン=1:2(容量比))で精製したところ、
アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(IV)と(IV)’が分
離され、目的化合物である、2−アミノ−3,4,
4’,5,5’−ペンタクロロジフェニルスルフィド(I
V)を、白色固体として、0.35g得た(収率6%)。
【0043】なお、この白色固体の1 HNMR(270
MHz,CDCl3 )は、δ7.52(s,1H,6−
H),7.04(s,2H,2’−H and6’−H),
6.93(s,1H,3−H),4.36(br,2
H,−NH)ppm であった。また、mpは、138℃
で、TLCのRf値は、0.42(トルエン/ヘキサン
1/2)であった。
【0044】〔実施例2〕 本PCDTs製造方法1
(1)(1,2,3,7,8−ペンタクロロジベンゾチ
オフェンの合成) 実施例1で得られた、2−アミノ−3,4,4’,5,
5’−ペンタクロロジフェニルスルフィド(IV)(120
mg,0.32mmol)を、酢酸エチル(3ml)に溶解した
後、5℃に冷却した。この溶液に、亜硝酸イソブチル
(42μl ,0.35mmol)を滴下し、さらに1時間、
5℃下で攪拌を行った。この反応混合物を、還流中(還
流温度77℃)の、酢酸エチル(50ml)に添加し、さ
らに、1時間、還流下で反応を行った。反応終了後、反
応混合物の溶媒を、減圧留去した。得られた残渣を、シ
リカゲルカラム(溶離剤は、トルエン:ヘキサン=1:
10(容量比))で精製した後、さらに、クロロホルム
で再結晶を行い、目的とする、1,2,3,7,8−ペ
ンタクロロジベンゾチオフェンを、白色結晶として、2
3mg得た(収率20%)。
【0045】なお、1 HNMR(270MHz,CDC
3 )は、δ9.08(s,1H,9−H),7.94
(s,1H,6−H),7.90(s,1H,4−H)
ppmであった。また、mpは、296℃であった。
【0046】実施例3〜7では、実施例1の方法に準じ
て、種々の塩化ベンゼンチオール(I)と塩化ニトロベ
ンゼン(II)を原材料として用いて、アミノポリ塩化ジ
フェニルスルフィド(IV)を合成して、次いで、このアミ
ノポリ塩化ジフェニルスルフィド(IV)を用いて、実施例
2の方法に準じ、PCDTs(V−1)を製造した。以
下、これらの本PCDTs製造方法1の実施例において
用いた、原材料、中間体〔mp(℃),収率(%),性
状,1 HNMR値〕、目的化合物〔mp(℃),収率
(%),性状,1 HNMR値〕を記載する。
【0047】 〔実施例3〕 本PCDTs製造方法1(2) ・原材料: 2,3,4−トリクロロベンゼンチオール(1.71g,8.0mmol) 2,4,5−トリクロロニトロベンゼン(1.65g,7.31mmol) ・中間体: 2−アミノ−2’,3’,4,4’,5−ペンタクロロジフェニ ルスルフィド(0.27g) mp(℃): 200 収率(%): 10 性状:白色固体 1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ7.53(s,1H,6−H) ,7.20(d,J=8.9,2H,5’−H),6.94(s,1H,3−H ),6.48(d,J=8.6,1H,6’−H),4.35(br,2H,− NH2 )ppm ・目的化合物: 2,3,4,7,8−ペンタクロロジベンゾチオフェン mp(℃): 226 収率(%): 42 性状:白色固体 1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ8.15(s,1H,9−H) ,8.10(s,1H,1−H),7.97(s,1H,6−H)ppm
【0048】 〔実施例4〕 本PCDTs製造方法1(3) ・原材料:2,3,4,5−テトラクロロベンゼンチオール(1.98g,8.0mmol) 2,4,5−トリクロロニトロベンゼン(1.65g,7.3mmol) ・中間体:2−アミノ−2’,3’,4,4’,5,5’−ヘキサクロロジフェ ニルスルフィド(185mg) mp(℃): 187 収率(%): 6 性状:白色固体 1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ7.52(s,1H,6−H) ,6.97(s,1H,6’−H),6.60(s,1H,3−H),4.36 (br,2H,−NH2 )ppm ・目的化合物:1,2,3,4,7,8−ヘキサクロロジベンゾチオフェン mp(℃): 255 収率(%): 19 性状:白色固体 1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ9.05(s,1H,9−H) ,7.98(s,1H,6−H)ppm
【0049】 〔実施例5〕 本PCDTs製造方法1(4) ・原材料: 3,4,5−トリクロロベンゼンチオール(2.05g,9.6mmol) 2,3,4,5−テトラクロロニトロベンゼン(2.09g,9.2mmol) ・中間体: 2−アミノ−3’,4,4’,5,5’,6−ヘキサクロロジフェ ニルスルフィド(480mg) mp(℃): 153 収率(%): 13 性状:白色固体1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ7.05(s,2H,2’−H a nd 6’−H),6.91(s,1H,3−H),4.64(br,2H,−N H2 )ppm ・目的化合物:1,2,3,6,7,8−ヘキサクロロジベンゾチオフェン mp(℃): 227 収率(%): 46 性状:白色固体1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ9.01(s,1H,9−H), 7.93(s,1H,4−H)ppm
【0050】 〔実施例6〕 本PCDTs製造方法1(5) ・原材料: 2,3,4−トリクロロベンゼンチオール(2.35mg,11mmol) 2,3,4,5−テトラクロロニトロベンゼン(2.61mg,10mmol) ・中間体: 2−アミノ−2’,3’,4,4’,5,6−ヘキサクロロジフェ ニルスルフィド(0.75g) mp(℃): 187 収率(%): 18 性状:白色固体1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ7.19(d,J=8.6,1H ,5’−H),6.91(s,1H,3−H),6.42(d,J=8.9,6 ’−H),4.62(br,2H,−NH2 )ppm ・目的化合物:2,3,4,6,7,8−ヘキサクロロジベンゾチオフェン mp(℃): 305 収率(%): 50 性状:白色固体1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ8.09(s,2H,1and 9− H)ppm
【0051】 〔実施例7〕 本PCDTs製造方法1(6) ・原材料: 2,3,4,5−テトラクロロベンゼンチオール(1.74g,7mmol) 2,3,4,5−テトラクロロニトロベンゼン(1.66g,6.4mmol) ・中間体: 2−アミノ−2’,3’,4,4’,5,5’,6−ヘプタクロロ ジフェニルスルフィド(530mg) mp(℃): 208 収率(%): 19 性状:白色固体 1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ6.94(s,1H,6’−H ),6.54(s,1H,3−H),4.60(br,2H,−NH2 )ppm ・目的化合物:1,2,3,4,6,7,8−ヘプタクロロベンゾチオフェン mp(℃): 278 収率(%): 78 性状:白色固体 1 HNMR(270MHz,CDCl3 ):δ8.99(s,1H,9−H) ppm
【0052】〔実施例8−1〕 本PCDTs製造方
法2(1)−1(2−アミノ−3,3’,4,4’,
5,5’−ペンタクロロジフェニルスルフィドの合成) 実施例1で得られた2−アミノ−3,4,4’,5,
5’−ペンタクロロジフェニルスルフィド(IV)(129
mg,0.35mmol)およびN−クロルスクシンイミド
(58mg,0.43mmol)を、ジメチルホルムアミド
(3ml)で溶解し、室温で18時間攪拌を行った。この
反応混合物の溶媒を減圧留去した後、残渣を、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出された有機層を、水と飽和食塩水
で、順次、洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧した。これを、シリカゲルカラム(溶離剤は、トルエ
ン:ヘキサン=1:2(容量比))で精製し、目的化合
物である、2−アミノ−3,3’,4,4’,5,5’
−ヘキサクロロジフェニルスルフィドを132mg得た
(収率92%)。
【0053】なお、1 HNMR(270MHz,CDC
3 )は、δ7.52(s,1H,2’−H and6’−
H),7.06(s,1H,6−H),4.87(b
r,2H,−NH2 )ppm であった。また、mpは、1
61℃であった。
【0054】〔実施例8−2〕 本PCDTs製造方
法2(1)−2(1,2,3,7,8,9−ヘキサクロ
ロジベンゾチオフェンの合成) 実施例8−1で得た、2−アミノ−3,3’,4,
4’,5,5’−ヘキサクロロジフェニルスルフィド
(100mg, 0.25mmol)を、実施例2と同様の合成
工程に従って、1,2,3,7,8,9−ヘキサクロロ
ジベンゾチオフェンを得た(23mg)を、白色固体とし
て得た(収率21%)。
【0055】なお、1 HNMR(270MHz,CDC
3 )は、δ7.86(s,2H,4−H and6−H)
ppm であった。また、mpは、310℃であった。 〔実施例9〕本PCDTs製造方法2(2)(1,2,
3,4,7,8,9−ヘプタクロロジベンゾチオフェン
の合成) 実施例4により得られた、2−アミノ−2’,3’,
4,4’,5,5’−ヘキサクロロジフェニルスルフィ
ド(135mg,0.33mmol)を、実施例8−1に準じ
て、2−アミノ−2’,3,3’,4,4’,5,5’
−ヘキサクロロジフェニルスルフィド(140mg)を合
成した(収率95%)〔このジフェニルスルフィドの1
HNMR(270MHz,CDCl3 )は、δ7.52
(s,1H,6’−H)、6.60(s,1H,6−
H)、4.60(br,2H,−NH 2 )ppm であり、
mpは、179℃であった〕。
【0056】次いで、実施例8−2に準じて、この2−
アミノ−2’,3,3’,4,4’,5,5’−ヘキサ
クロロジフェニルスルフィド(100mg)から、1,
2,3,4,7,8,9−ヘプタクロロジベンゾチオフ
ェン(23mg)を、白色固体として得た(収率21
%)。
【0057】なお、1 HNMR(270MHz,CDC
3 )は、δ7.90(s,1H,6−H)ppm であっ
た。また、mpは、257℃であった。
【0058】
【発明の効果】本発明により、種々のPCDTsの異性
体の合成にあたり、目的化合物を、高収率で高純度に、
かつ、簡便に合成する手段が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC52 AC63 BD70 BE20 TA04 TB14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I)の塩化ベンゼンチオールを、
    一般式(II)の塩化ニトロベンゼンと縮合させて得られ
    る下記式(III)のニトロポリ塩化ジフェニルスルフィ
    ド、下記式(IV)のアミノポリ塩化ジフェニルスルフィド
    を製造する、アミノポリ塩化ジフェニルスルフィドの製
    造方法。 【化1】 〔式中、X1 〜X4 は、互いに同一であっても異なって
    もよく、水素原子または塩素原子であり(ただし、X1
    〜X4 のうち、少なくとも1つは塩素原子である)、Y
    1 〜Y3 は、互いに同一であっても異なってもよく、水
    素原子または塩素原子であり(ただし、Y1 〜Y3 のう
    ち、少なくとも1つは塩素原子である)、Aは、フッ素
    原子または塩素原子である〕
  2. 【請求項2】アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(IV)
    のアミノ基をジアゾ化して得られるジアゾポリ塩化ジフ
    ェニルスルフィドを、60℃以上で反応を行うことによ
    り、分子内環化を行い、下記式(V−1)のポリ塩化ジ
    ベンゾチオフェンを製造する、ポリ塩化ジベンゾチオフ
    ェンの製造方法。 【化2】 〔式中、Clx のxと、Cly のyは、それぞれ、ベン
    ゼン環の塩素原子の数を表し、xは、1〜4の整数であ
    り、yは、1〜3の整数である〕
  3. 【請求項3】ジアゾ化が、有機溶媒中で行われ、かつ、
    ジアゾ化試薬が、亜硝酸アルキルである、請求項2記載
    のポリ塩化ジベンゾチオフェンの製造方法。
  4. 【請求項4】アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)
    の3位の水素原子、または、3位および5位の水素原子
    を、塩素原子に置換し、さらに分子内環化反応させるこ
    とにより、下記式(V−2)のポリ塩化ジベンゾチオフ
    ェンを製造する、ポリ塩化ジベンゾチオフェンの製造方
    法。 【化3】 〔式中、Clx のxと、Clz のZは、それぞれ、ベン
    ゼン環の塩素原子の数を表し、xは、1〜4の整数であ
    り、zは、1または2である〕
  5. 【請求項5】アミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)
    の3位の水素原子、または、3位および5位の水素原子
    の、塩素原子への置換が、アミノポリ塩化ジフェニルス
    ルフィド(VI)と塩素化試薬との反応により行われ、か
    つ、この塩素化反応における塩素化試薬の添加量が、ア
    ミノポリ塩化ジフェニルスルフィド(VI)の1.0〜2.
    5倍モルである、請求項4記載のポリ塩化ジベンゾチオ
    フェンの製造方法。
  6. 【請求項6】塩素化試薬が、N−クロロスクシンイミド
    である、請求項5記載のポリ塩化ジベンゾチオフェンの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102603584A (zh) * 2012-02-23 2012-07-25 江西仁明医药化工有限公司 2-氨基二苯硫醚的制备方法
CN114163417A (zh) * 2021-12-06 2022-03-11 郑州海阔光电材料有限公司 一种3-溴硫芴的合成方法

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