JP2003320583A - ポリエチレン製シートに対する高周波による溶着方法 - Google Patents

ポリエチレン製シートに対する高周波による溶着方法

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JP2003320583A JP2002130673A JP2002130673A JP2003320583A JP 2003320583 A JP2003320583 A JP 2003320583A JP 2002130673 A JP2002130673 A JP 2002130673A JP 2002130673 A JP2002130673 A JP 2002130673A JP 2003320583 A JP2003320583 A JP 2003320583A
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Japan
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polyethylene sheet
high frequency
welding
polyethylene
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Masaharu Nogami
正治 野上
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SEIWA SEISAKU KK
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SEIWA SEISAKU KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリエチレン製シートに対し曲線や立体加工な
ど、複雑な加工ができ、ミシン縫も不要ならしめ防水性
向上と処理費の軽減を可能ならしめる高周波ウエルダー
を利用した溶着方法を提供する。 【解決手段】誘電損失の少ないポリエチレン製シート1
を高周波ウエルダー加工により溶接するに際し、該シー
ト1の下面側に絶縁体層2と、その上にポリエステル帆
布3を重合して配置し、一方、上面側に絶縁体層4を配
置して、上記ポリエチレン製シート1を上記ポリエステ
ル帆布と上面側絶縁体層の間に挟み込み、高周波発振器
に接続された上下一対の電極5,5′によって加圧し、
溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエチレン製シー
トに対する高周波による溶着方法、詳しくはポリ塩化ビ
ニールと異なり誘電損失の少ないポリエチレン製シート
に対し従来、不向きとされていた高周波ウエルダー加工
による溶着方法を適用し、該シートに曲線や立体加工な
どの複雑で細かい溶着を可能ならしめた前記高周波によ
る溶着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一対の高周波電極の間にフィルムあるい
はシート状の溶接すべき物質を配し、電極によって物質
を加圧している間だけ高周波発振器と電極を接続して物
質を発熱,軟化させ、それら物質を加圧,溶接する高周
波ウエルダー加工は、誘電損失の大きい塩化ビニール製
シートに対し、複雑な加工が可能であることから、従来
より広く利用されている。
【0003】ところが、近時、塩化ビニール樹脂による
環境配慮の観点から、燃焼してもダイオキシン等の有害
物質を発生しないポリオレフィン系樹脂シート、特にポ
リエチレン製シートの代替利用が進められている。
【0004】そこで、このポリエチレン製シートに対し
溶着を行うべく前記高周波ウエルダー加工の使用を試み
たところ、塩化ビニール製シートに使用し前述の如く複
雑な加工が可能である前記ウエルダー加工がポリエチレ
ン製シートに対しては素材構造上、溶着効果が充分得ら
れないと言う欠点を知見した。そのため、これを解消す
べくローラーを使用した熱溶着「ライスター加工」に加
え、ミシン縫製を施す方法が一般的に実施されて来た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ライスタ
ー加工による方法は、直線などの単純な溶着しか出来
ず、曲線や立体加工など、複雑で細かい溶着は不可能で
あった。
【0006】本発明は上述の如き実状に対処し、特に別
素材の絶縁体を使用してポリエチレンの融合点に変化を
与えることを見出すことにより、誘電損失の少ないポリ
エチレン製シートに対し上記ライスター加工と同等の強
度で、しかも複雑な加工ができ、ミシン縫いも不要なら
しめて、防水性向上及び処理費の軽減をはかり得る新規
な高周波による溶着方法を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合
し、これを達成する本発明は、前記ポリエチレン製シー
トを高周波ウエルダー加工により溶接するに際し、該シ
ートの下面側に絶縁体層と、その上にポリエステル帆布
を重合して配置し、一方、上面側に絶縁体層を配置し
て、上記ポリエチレン製シートを上記ポリエステル帆布
層と、上面側絶縁体層の層間に挟み込み、高周波発振器
に接続された上下一対の電極によって加圧し、溶接する
方法にある。ここで、上下に夫々使用する絶縁体層には
一般的に商品名「VC−Y」で知られる綿布にワニスを
塗布配層したシートを用いることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、更に上記本発明方法の具体
的実施態様を説明する。
【0009】本発明は高周波ウエルダー加工にもとづく
ポリエチレン製シートの溶着方法であり、高周波ウエル
ダー加工装置としては従来より一般に実用に供されてい
る、誘電損失の大きい物質、例えば塩化ビニール樹脂を
高周波電界内において発熱,軟化させ、加圧,溶接を行
う装置が用いられる。この装置は、通常、一対の高周波
電極の間に溶接すべき物質を置き、電極によって物質を
加圧している間だけ高周波発振器と電極が接続されるよ
うになっており、電極の形状や大きさには種々のものが
用いられている。
【0010】本発明方法は上記の如き装置を利用し、特
に誘電損失の少ないポリエチレン製シートに対し高周波
ウエルダー加工を施すことに特徴を有している。
【0011】高周波ウエルダーは溶接する物質を高周波
電界内に置いて発熱,軟化させて溶接するものであるか
ら、溶接する物質としては誘電損失が大きく、かつ発熱
温度に耐えるものでなければならない。そのため、従
来、誘電損失の大きく、かつ融点が比較的高い塩化ビニ
ール樹脂に対して多く用いられて来た。ところが、ポリ
エチレンは誘電損失が少なく、高周波ウエルダーの発熱
に対して通常十分な溶接を行うことは不可能である。
【0012】本発明方法はかかるポリエチレン製シート
に対し塩化ビニールと同様、高周波ウエルダーによる溶
接を可能ならしめようとするものであり、そのためウエ
ルダー加工時に別素材を加えることでポリエチレン樹脂
の融合点に変化を与えている。
【0013】図1は係る本発明方法の1態様であり、溶
接しようとするポリエチレン製シート1の下面側に絶縁
体層2と、その上にポリエステル帆布3を重合して配置
する一方、ポリエチレン製シート1上面側に上部絶縁体
層4を配置して、上記ポリエステル帆布層と、上面側絶
縁体層の層間に上記ポリエチレン製シートを挟み、バー
と呼ばれる上下一対の電極5,5′と高周波発振器を接
続し、上下より加圧溶接するようになっている。図中、
6は銅板である。
【0014】ここで、絶縁体層2,4は一般に電気絶縁
性が大きく、溶接しようとするポリエチレン製シートに
比し融点が高い材料、特にポリエチレン樹脂に比し融点
が少なくとも30℃以上、好ましくは50℃以上高い素
材であることが好ましく、一般的には綿布を支持体とし
て表裏両面にワニス(乾性脂肪油,ロジンエステル,パ
ラフィンなど)を塗布し配層したシート材が使用され
る。
【0015】また、下面側絶縁体層2の上面に重合する
ポリエステル帆布3もポリエチレン製シートに比し上記
同様、30℃以上、好ましくは50℃以上高融点である
ことが肝要であり、高融点材料であれば特に帆布に限ら
ず、同効素材のターポリンでも使用可能である。また、
綿帆布も使用することができる。
【0016】かくして、本発明方法において、ポリエチ
レン製シートを上下より上面側絶縁体層と、ポリエステ
ル帆布層の間に挟んで上下一対の電極5,5′と高周波
発振器(図示せず)を接続すると、電極による加圧は上
下の絶縁体層2,4を介して層間に挟まれている誘電損
失の少ないポリエチレン製シートへ伝わり、その発熱は
上面側絶縁体層と、ポリエステル帆布層に挟持されたポ
リエチレン製シートの融合点に変化を与え、低融点のポ
リエチレン製シートの溶接に適した温度となって軟化さ
せ、溶接部aが溶接される。なお、上面側絶縁体層4
と、ポリエチレン製シートの間にも帆布層を介在させる
ことも可能であり、また、上面側絶縁体層4の上面に高
周波ウエルダーの装置における絶縁紙カバーを覆設する
ことは従来と同様である。
【0017】以上のように誘電損失の少ないポリエチレ
ン製シートに対する高周波ウエルダー加工を可能とする
ことにより、ポリエチレン製シートに対してその性質
上、困難とされていた曲線や立体加工など複雑で細かい
溶着が可能となり、ボックス状や多様な形状のカバーな
どの製造が容易となる。なお、以上の説明においては、
ポリエチレン製シートを対象として説明して来たが、こ
れに限らず誘電損失が少ない他の樹脂シートに対しても
同様に効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のようにポリエチレン製シ
ートの下面側に絶縁体層と、その上にポリエステル帆布
を重合して配置し、一方、上面側に絶縁体層を配置し
て、溶接するポリエチレン製シートをポリエステル帆布
層と上面側絶縁体層の間に挟み込み、高周波発振器に接
続された一対の電極によって加圧し、発熱,軟化させて
溶接する方法であり、誘電損失の少ないポリエチレン製
シートに誘電損失の大きい塩化ビニール樹脂と同様に高
周波ウエルダーの利用を可能ならしめたことにより従
来、直線など単純な溶着したできなかったポリエチレン
製シートに対し曲線や立体加工など、複雑で細かい溶着
を可能とし、ポリエチレン製シートを素材としてボック
ス状や多様な形状のカバーを始め、各種製品の製造を容
易ならしめて塩化ビニール樹脂に代わり環境にやさしい
ポリエチレン製シートの利用を促進する顕著な効果を有
する。また、本発明方法によれば、ミシン縫製を不要と
することから、ミシン縫製で穴をあけずに済み、ほつれ
なども無くなり、防水性も向上するという利点もある。
【0019】かくしてポリエチレン製シートの製品開
発,用途の拡大が図られ、塩化ビニール使用による環境
の配慮と処理費の軽減が図られる実効が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の1態様を示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 ポリエチレン製シート 2,4 絶縁体層 3 ポリエステル帆布 5,5′ 電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電損失の少ないポリエチレン製シートを
    高周波ウエルダー加工により溶接するに際し、該シート
    の下面側に絶縁体層と、その上にポリエステル帆布を重
    合して配置し、一方、上面側に絶縁体層を配置して、上
    記ポリエチレン製シートを上記ポリエステル帆布層と上
    面側絶縁体層の間に挟み込み、高周波発振器に接続され
    た上下一対の電極によって加圧し、溶接することを特徴
    とするポリエチレン製シートに対する高周波による溶着
    方法。
  2. 【請求項2】絶縁体層に綿布を支持体として両面にワニ
    スを塗布配層したシートを用いる請求項1記載のポリエ
    チレン製シートに対する高周波による溶着方法。
JP2002130673A 2002-05-02 2002-05-02 ポリエチレン製シートに対する高周波による溶着方法 Pending JP2003320583A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4190858A1 (en) 2021-12-03 2023-06-07 Borealis AG High frequency weldable polyolefin composition
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