JP2003320366A - 汚染土壌の浄化方法 - Google Patents
汚染土壌の浄化方法Info
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Abstract
ンを効率的に安定して除去する。 【解決手段】 土壌スラリー調整槽において、汚染土壌
に対して、海水、コークス工場から発生する安水の活性
汚泥処理水から選ばれる1種以上の溶液、または該溶液
に淡水を混合した溶液を添加して土壌スラリーとする工
程、土壌スラリー反応槽またはラグーンにおいて、酸素
供給と攪拌を与えることにより、土壌スラリー中の汚染
物質を水中に脱離すると共に、前記汚染物質を微生物分
解する工程、固液分離槽において、前記土壌スラリーを
土壌と上澄液に分離する工程、脱水機により前記土壌の
脱水処理を行う工程、活性汚泥処理槽において、前記上
澄液、前記脱水処理により生じた脱離液に対して、酸素
供給と攪拌を行いながら、前記溶液中の汚染物質を微生
物分解する工程、を順次行う。
Description
れるナフタレンなどの芳香族系炭化水素およびシアンに
汚染された土壌の浄化方法に関する。
環芳香族炭化水素(Mono aromatic Hydrocarbons)やコー
ルタールの主成分であるナフタレン、フェナンスレンな
どの多環芳香族系炭化水素(Polycyclicaromatic Hydro
carbons、以降PAHsと記す)で汚染された土壌が米国を
中心に数多く報告されている。これらの土壌汚染は、土
壌がガソリンなどの石油製品やコールタールなどの石炭
製品で汚染されることによって発生し、主として工場跡
地などでみられる。これらの物質は環境上好ましくない
ため、土壌や地下水が汚染された場合、除去が必要であ
る。
属炭化水素によって汚染された土壌の浄化方法は、大別
すると以下のような方法がある。
水素を水中に分散または溶解させる方法であり、芳香族
炭化水素を分解するものではない。処理というよりも、
前処理操作に位置づけられる。
揮発化する効果は高いが、加熱により土壌から揮発させ
た芳香族炭化水素は、そのまま大気に放出できず、最終
的にはトラップして分解し、無害化する必要がある。さ
らに、処理コストが高いこと、装置コストが大きくなる
こと、土壌性状が加熱により大幅に変化すること、臭気
の発生などの理由から、ほとんど採用されていない。
は、洗浄法との併用になる。活性炭は芳香族炭化水素に
対しては吸着効果があるものの、再生に膨大な費用がか
かる欠点がある。
用いる芳香族系炭化水素の化学分解法は、通常、過剰の
薬品添加量を必要とするため、処理コストが大きくなる
ことに加え、残留薬品による2次汚染の可能性がある。
こと、省エネルギーであること、低コストであること、
広範囲の土壌に適用でき土壌そのものの性質を変えない
などの利点がある。微生物を用いた生物分解法は、バイ
オレメディエーションと通称されている。
オレメディエーションが一般的となってきている。
る有機物分解の原理を有害化学物質で汚染された土壌や
地下水の処理に適用するものであり、本質的には、生物
化学的廃水処理プロセスと土壌中の有害化学物質のバイ
オレメディエーションプロセスに大きな差は無い。対象
とする有害化学物質は、石油等の油分もしくは単環芳香
族炭化水素(ベンゼン等)、多環芳香族系化合物(ナフ
タレン等)であり、有害化学物質は、最終的には炭酸ガ
スまで分解され、土壌及び水中から除去される。
主として、ランドファーミング法、スラリー法、バイオ
レメディエーションプロセスと洗浄法の併用法の3法が
ある。
どを含む)は、土壌表面近くの汚染物質対策として、米
国等で広く用いられている。油性汚泥や石油精製廃棄物
の管理処分、炭化水素や農薬で汚染された表面土壌処理
などが処理対象である。浄化に時間を要するが、処理費
用が安価、土壌の再利用が容易などの利点がある。この
方法は、処理対象の土壌自体を微生物の種として用い、
好気性の微生物を利用して、汚染物の分解を最適化する
ように設計される。好気性の微生物分解を促進させるた
めに、以下の対策が必要である。
添加による土壌空隙率確保) 2) 栄養塩添加(肥料等) 3) 乾燥防止(定期的な水分の添加) 4) 土壌のpH調整(石灰等の添加により中性に維
持) さらに、特定の物質の分解速度を向上させるために、外
部から特定の微生物の植種を行う場合があり、下水汚
泥、牛糞、コンポストなどの使用報告例もある。
処分するベッド、ベッドからの浸出水処理設備、再利用
設備のほか、場合によっては、覆蓋施設などが必要とな
る。スラリー法は、土壌に水を添加しスラリー状(スラ
リーリアクターまたはスラリーラグーン)として、汚染
物の微生物分解を図る方法であり、米国等で適用事例が
ある。処理コストはランドファーミング法よりも高い
が、処理速度や汚染物除去性能が優れている。スラリー
法の微生物反応槽は、開放式タンクあるいは密閉式タン
ク、あるいはラグーンとなり、以下の設備が必要とな
る。
空気供給)、スラリーの沈殿防止(攪拌機による攪
拌)、pH調整(中性に維持)、栄養塩添加、固液分離
促進、等の操作が必要である。さらに、特定の物質の分
解速度を向上させるために、外部から特定の微生物の植
種を行う場合がある。また、濃縮槽や脱水機から発生す
る廃水については、廃水基準を遵守できるまで処理する
必要がある。
法の併用法は、土壌を洗浄し、洗浄水中に大半の汚染物
を溶解させた後、洗浄水中の汚染物を微生物で処理する
ものであり、土壌洗浄設備と廃水処理設備が必要とな
る。洗浄水中に、汚染物の大半をいかに効率良く溶解さ
せるかが課題となる。
化した報告がある。これは、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの単環芳香族炭化水素やナフタレン、フェナン
スレンなどの多環芳香族系炭化水素(PAHs)で汚染され
ているアスファルト製造工場跡地の土壌と地下水から、
前記汚染物質を除去するために微生物分解を検討したも
のである(Environ Technology, Vol.10, No.2, 1
85-189, 1989)。ここでは、土壌を洗浄し、洗浄水中
に汚染物質を溶解させた後、前記土壌を洗浄した水を生
物反応槽で循環し処理を行っている。この結果、洗浄水
中のベンゼン濃度は当初2.5mg/Lであったが、37日後
には94質量%、92日後には100質量%除去できた。ま
た、洗浄水中のPAHs濃度は当初4.4mg/Lであった
が、37日後には99質量%、92日後には100質量%除去で
きた。しかし、土壌からの除去率でみると、140日後で
土壌中のベンゼンは95質量%以上減少したが、PAHs
は土壌に強く吸着されていて除去率は40質量%程度であ
り、土壌洗浄法ではPAHsの除去がかなり難しい。
香族炭化水素及びナフタレン、フェナンスレンなどの多
環芳香族系炭化水素(PAHs)に関しては、生物分解法
(バイオレメディエーション)を用いて処理する方法が
広く開発されつつある。
告されている。シアンは、メッキ工業、金属精錬工業、
石油工業(アクリルニトリル製造)、コークスガス工業
などの廃水中に含まれる。シアンは毒性が強く、掘削除
去や封じ込め対策が主であり、化学あるいは生物分解法
による処理事例としては、熱分解や過酸化水素などの化
学薬品による酸化事例が見られる程度であり、バイオレ
メディエーションプロセスは、適用が困難とされてい
る。
エーションプロセスには、以下の課題が残されている。
ン)が含まれる場合、適用が困難である。
としては、特定の汚染物質に対して分解機能を有する微
生物の育成が進んでおらず、該濃度が極めて低いことが
第一に挙げられる。例えば、芳香族炭化水素の分解にお
いて、都市下水処理場や食品工業廃水処理場の活性汚泥
では、分解機能を有する微生物の濃度が低いため、芳香
族炭化水素の分解はほとんど進まないが、芳香族炭化水
素の分解機能を有する微生物の濃度が高い活性汚泥、例
えば化学工場廃水やコークス工場廃水(安水)の活性汚
泥を高濃度に維持できれば、処理期間の短縮の可能性が
高くなる。
の微生物が十分に機能を発揮できる環境条件が整ってい
なければならない。例えば、環境条件としては、汚染物
質負荷、pH、DO(溶存酸素)、温度、水分、微量栄
養源、毒性物質の有無、微生物と空気と汚染物質の接触
効率などが挙げられ、これらの環境条件が整ってから、
微生物の高濃度の維持や、分解に要する期間の短縮が初
めて可能となるのである。例えば、汚染物質が適当な負
荷であれば、汚染物質除去は微生物分解が主となるが、
汚染物質の負荷が高すぎると、微生物分解よりも汚染物
質が空気中に気散しやすくなる、または、水中に残留す
る傾向がより強くなる。
ゼンなどの単環芳香族炭化水素と比較すると、除去率が
一般的に低い。これは、微生物によるPAHsの分解性
が低いというよりも、PAHsの土壌への吸着性がベン
ゼンなどより高く、土壌から分離ができない影響が大き
いためである。したがって、PAHsについては、ま
ず、土壌から汚染物質を効率的に分離することが必要で
あり、その上で、PAHsを分解する細菌の適用を進め
る必要がある。
どの物質が含まれる場合、シアンイオンの微生物阻害は
公知であり、バイオレメディエーションプロセスをその
まま適用できず、事前にシアンを無害化する処理を行う
必要がある。
て、油分やPAHsを高濃度に含有する土壌が特にシアン
を含む場合であっても、該土壌から油分やPAHsを効率
的に除去し、高い除去率を得る汚染土壌の浄化方法を提
供することを目的とする。
題を解決すべく検討を重ねた結果、以下の方法により、
油分および高濃度の芳香族系炭化水素を安定して効率的
に処理することに成功した。
(17)である。 (1) 汚染土壌を土壌スラリーにして該土壌中の汚染
物質を除去する方法が、土壌スラリー調整槽において、
汚染土壌に対して、海水、コークス工場から発生する安
水の活性汚泥処理水から選ばれる1種以上の溶液、また
は該溶液に淡水を混合した溶液を添加して土壌スラリー
とする工程、土壌スラリー反応槽またはラグーンにおい
て、酸素供給と攪拌を与えることにより、土壌スラリー
中の汚染物質を水中に脱離すると共に、前記汚染物質を
微生物分解する工程、固液分離槽において、前記土壌ス
ラリーを土壌と上澄液に分離する工程、脱水機により前
記土壌の脱水処理を行う工程、活性汚泥処理槽におい
て、前記上澄液、前記脱水処理により生じた脱離液に対
して、酸素供給と攪拌を行いながら、前記溶液中の汚染
物質を微生物分解する工程、を順次行うことを特徴とす
る汚染土壌の浄化方法。 (2) 前記土壌スラリー反応層またはラグーンにおけ
る微生物処理の工程の後に、脱水機による前記土壌の脱
水処理を行うことを特徴とする前記(1)に記載の汚染
土壌の浄化方法。 (3) 前記微生物分解処理を土壌スラリー中の微生物
および/またはコークス工場から発生する安水の活性汚
泥中の微生物により行うことを特徴とする前記(1)ま
たは(2)に記載の汚染土壌の浄化方法。 (4) 前記土壌スラリー反応槽またはラグーンにおけ
る土壌スラリーのpHが、6.0以上9.0未満である
ことを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載
の汚染土壌の浄化方法。 (5) 前記土壌スラリー反応槽またはラグーンにおけ
る土壌スラリーの酸化還元電位が、0mV(銀/塩化銀
複合電極基準)以上であることを特徴とする前記(1)
〜(4)のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 (6) 前記土壌スラリー調整槽および/または前記土
壌スラリー反応槽またはラグーン中の土壌スラリーに、
鉄系凝集剤を添加して、前記汚染物質中のシアンイオン
を鉄シアン錯塩とすることを特徴とする前記(1)〜
(5)のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 (7) 前記土壌スラリー調整槽および/または前記土
壌スラリー反応槽またはラグーン中の土壌スラリーに、
アニオン系界面活性剤、微生物由来の界面活性剤、シク
ロデキストリンから選ばれる1種以上を添加することを
特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の汚染
土壌の浄化方法。 (8) 前記活性汚泥処理槽における廃水のpHが、
6.0以上9.0未満であることを特徴とする前記
(1)〜(7)のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方
法。 (9) 前記活性汚泥処理槽における廃水の酸化還元電
位が、0mV(銀/塩化銀複合電極基準)以上であるこ
とを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載の
汚染土壌の浄化方法。 (10) 前記土壌スラリー反応槽またはラグーンにお
いて、土壌スラリー中の汚染物質を水中に脱離する手段
として、水中攪拌機および/または超音波攪拌を用いる
ことを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載
の汚染土壌の浄化方法。 (11) 前記活性汚泥処理槽が、固定床式または生物
膜濾過式であることを特徴とする前記(1)〜(10)
のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 (12) 前記活性汚泥処理槽において、微生物固定化
担体を投入することを特徴とする前記(1)〜(11)
のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 (13) 前記微生物固定化担体が、活性炭および/ま
たは炭素繊維である前記(12)に記載の汚染土壌の浄
化方法。 (14) 前記活性汚泥処理槽で処理した後の廃水を、
さらに、オゾン、紫外線、過酸化水素、光触媒のいずれ
か1種以上を用いて処理することを特徴とする前記
(1)〜(13)のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方
法。 (15) 前記汚染土壌中の汚染物質が、コールター
ル、ガソリン、および重油に起因する油分のいずれか1
種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(1
4)のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 (16) 前記汚染物質が、前記油分とともにシアンを
含むことを特徴とする前記(15)に記載の汚染土壌の
浄化方法。 (17) 汚染物が前記油分、前記シアンとともに、ベ
ンゼンを主体とする単環芳香族炭化水素およびナフタレ
ンを主体とする多環芳香族炭化水素を含むことを特徴と
する前記(16)に記載の汚染土壌の浄化方法。
リン、重油などの石油製品に起因する油分、特にベンゼ
ンなどの芳香族系炭化水素やナフタレン、フェナンスレ
ンなどの多環芳香族系炭化水素(PAHs)、及びシアンで
高濃度に汚染された土壌を生物学的に浄化するため、以
下の手法を考案した。
一例を示すが、本発明はこれに限定されるものではな
い。本プロセスは、基本的には、汚染土壌を土壌スラリ
ーとして汚染物質を処理するプロセスであり、汚染土壌
に海水または海水と淡水の混合水を添加して土壌スラリ
ーを作成した後、土壌スラリーに空気を供給して、酸素
供給と強攪拌を与えることにより汚染物質を土壌から水
中に抽出せしめると共に、汚染土壌中の微生物および/
または汚染物質で馴養した微生物を用いた反応槽または
ラグーン内で汚染物質を処理することを特徴とする。以
下に詳細に説明する。
いて説明する。
壌1に、海水または海水と淡水の混合水2を添加して土
壌をスラリー化する。土壌と前記混合水との混合比は、
土壌スラリー濃度が以下に述べる範囲に入るように、土
壌の含水率を測定後決定する。土壌スラリー濃度として
は、10質量%以上50質量%未満が望ましい範囲である。
50質量%以上の場合は、攪拌動力が過大となり攪拌を維
持することが難しく、一方、10質量%未満では水使用量
が増大してしまい経済的でない。
易に得られる場合は海水を用いることが望ましい。ま
た、海水に淡水を混合して用いてもかまわない。海水が
流入している汽水域の河川水を用いてもかまわない。淡
水と海水をより厳密に混合する場合は、土壌間隙水の電
気伝導度を測定し、電気伝導度がほぼ同様の値となるよ
うに、淡水と海水を混合する。例えば、汚染土壌が海域
に近くなればなるほど土壌間隙水の電気伝導度は上昇
し、海水の添加量を増大させることになる海水の使用に
対しては、微生物に対する浸透圧の影響から否定的な意
見が多いが、あえて、発明者らが積極的に海水を用いる
のは、以下の理由によるものである。
有している。特に、沿岸域、汽水域であれば窒素、リン
の濃度も高い場合がある。
に比べ、イオン濃度、言い換えれば電気伝導度が高い場
合が多く、この状況に応じた微生物が生息しており、海
水混合によってこの状況を作り出せる。
解菌の存在の報告事例が多い。
安水の活性汚泥処理水を汚染土壌に添加する水として用
いてもかまわない。これは、製鐵所のコークス工場から
発生する安水の活性汚泥処理水は、廃水と海水を混合さ
せて活性汚泥処理しており、海水を廃水に対して150
〜300容積%添加しているためである。また、安水の
活性汚泥処理水は水温も約30〜38℃で一定している
ため、冬場の微生物活性の低下する時期には最適であ
る。さらに、微生物の栄養源である窒素、リンなども大
量に含有しているため、汚染土壌をスラリー化して用い
る水として望ましい。このほかに、図1の固液分離槽1
1で発生する上澄液13の処理水21及び/または脱水
機12から発生する脱離液14の処理水21を補給水と
して用いてもかまわない。海水が容易に得られなければ
淡水を用いてもよいが、淡水単独の場合は、微生物処理
に必要な微量栄養源を添加する必要があり、海水を添加
することが望ましい。
量のコールタール等の汚染物質で汚染されている場合、
PAHsの水中への溶出が難しいことがある。このよう
な場合には、界面活性剤添加や、シクロデキストリン添
加等の方策を施してもかまわない。
物に対して阻害性が少なく、かつ、微生物分解性の良好
な界面活性剤であればよいが、界面活性剤は微生物の阻
害剤となる場合があり、なかでも、カチオン系の活性剤
の1種であるアンモニウム塩類や、ノニオン系活性剤の
中には強い殺菌力を示すものがある。したがって、用い
る界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤が望まし
く、例えば、硫酸エステル塩、一級高級アルコール硫酸
エステル塩、二級高級アルコール硫酸エステル塩、アル
キルアリル化硫酸塩、アルカン硫酸塩、エステル硫酸塩
等が挙げられる。微生物が生産した界面活性剤(バイオ
サーファクタント)を単独、もしくは、併用して用いて
もかまわない。界面活性剤の濃度としては、土壌の汚染
状態によるが、0.01〜1.0質量%程度用いれば良
い。
合した環状構造になっており、汚染物質がシクロデキス
トリンと包接化合物を作ることにより、汚染物質が水中
に可溶化しやすくなる特徴がある。本発明に用いるシク
ロデキストリン水溶液の濃度としては、汚染状態による
が、0.01〜1.0質量%程度用いれば良い。シクロ
デキストリン自体は、糖分であるから、容易に微生物分
解される。シクロデキストリンと、上記界面活性剤を併
用してもかまわない。
より、土壌粒子から分離された汚染物質は、次ステップ
の反応槽9またはラグーン中の微生物および/または汚
染物質で馴養した微生物を用いて分解処理される。この
ステップにおける処理を詳細に説明する。
解するスラリー反応槽9またはスラリーラグーンは、ブ
ロアー8によって連続的に空気で曝気する。水中攪拌機
や超音波攪拌をブロアーと併用しても良く、水中攪拌の
強化によって、汚染物の土壌付着防止や気固液の接触頻
度が増加し、汚染物の分解速度が向上する。超音波周波
数は、汚濁物質の種類によって異なるが、20〜200kHz
程度が望ましい。スラリー反応槽9またはスラリーラグ
ーンに、アニオン系界面活性剤および/または微生物由
来の界面活性剤および/またはシクロデキストリンを添
加してもかまわない。アニオン系界面活性剤および/ま
たは微生物由来の界面活性剤および/またはシクロデキ
ストリンの添加濃度は、土壌の汚染状態によるが、0.
01〜1.0質量%程度が望ましい。
土壌中に生息していた微生物および/または汚染物質で
馴養した微生物を用いて分解処理される。通常、汚染土
壌中に存在する微生物は、汚染物質例えば芳香族系炭化
水素で既に馴養されていることが多く、これをスラリー
反応槽9またはスラリーラグーンで増殖させて用いれば
よい。微生物と汚染物質の反応速度をさらに上げる必要
がある場合は、汚染物質である芳香族系炭化水素で馴養
された微生物を添加すればよい。この場合、芳香族系炭
化水素で馴養された微生物であれば特に種類は問わない
が、製鐵所のコークス工場から発生する安水の活性汚泥
が望ましい。安水の活性汚泥は、安水に含まれる多種類
の芳香族系炭化水素で十分に馴養されており、また、海
水にも馴養されているため、反応槽での芳香族系炭化水
素の分解を加速することができる。安水の活性汚泥の添
加量は、土壌に対して1質量%以上添加すればよく、1
質量%未満では添加効果は顕著に現れない。添加量の上
限は特にはないが、経済性を考えると50質量%以下が
望ましい。
分解を促進するためには、スラリー反応槽9またはスラ
リーラグーンの酸化還元電位(ORP)が0mV(銀/塩化銀
複合電極基準、以下同じ)以上に維持されるように、ブ
ロアーおよび/または攪拌機の回転数を制御し、空気を
供給することが望ましい。汚染物質の分解反応は、好気
的雰囲気で促進されるため、溶存酸素の維持は反応促進
に絶対必要であり、ORP値としては、0mV以上が好まし
い。ORP値の上限値は特に限定はないが、200mV未満が
好ましい。
のpHは、微生物の生育に適した6.0以上9.0未満
に維持されることが望ましい。油分の土壌粒子からの洗
浄効果のみを考えると、pHは高い方が望ましいことは
公知であるが、pHが9以上では油分の洗浄効果は増大
しても、微生物の活性が急激に低下するので、pHは9
未満であることが必要である。また、pHが6未満では
洗浄効果が小さく、また微生物の活性も衰えるため、p
Hは6以上であることが望ましい。このように、スラリ
ー反応槽9またはスラリーラグーンのpHは、洗浄促進
効果と微生物による分解促進効果の両面から決定すべき
であり、より好ましくはpHは7以上9未満である。p
H調整剤としては、希硫酸や水酸化ナトリウムの水溶液
を用いればよい。海水を用いたスラリーであれば、pH
緩衝作用があるため、薬品費も削減できる利点がある。
合、鉄系凝集剤4をスラリー調整槽3および/またはス
ラリー反応槽9またはスラリーラグーンに添加し、鉄シ
アン錯塩(2価の鉄イオンの場合フェロシアン([Fe(C
N)6]4-)、3価の鉄イオンの場合フェリシアン([Fe(C
N)6]3-))を形成させることにより、微生物反応阻害物
質であるシアンイオン(CN-)を無害化することが極め
て重要である。本発明に用いる鉄系凝集剤としては、塩
化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、ポリ硫酸第二鉄な
どが好ましい。鉄系凝集剤の添加量は、シアンイオンの
濃度にもよるが、通常、鉄とシアンの理論モル比の2倍
以上添加すればよい。シアンイオンの毒性は、シアンと
鉄が安定なキレート結合をすることにより各段に弱くな
る。汚染土壌に鉄分がかなり含まれる場合は、既に鉄シ
アン錯体を形成しているため、鉄系凝集剤の添加が不用
の場合もある。汚染土壌中の微生物は、フェロシアンま
たはフェリシアンであれば、分解することができるもの
もあり、分解過程で発生するNH4-Nを窒素源、HCOO-を有
機炭素源として増殖できる。この場合もpHは6以上9未
満であることが望ましく、特にpHが6未満の酸性域で
は、シアンガスが発生する可能性があるため極めて危険
であり、一方、pHが9以上ではシアン分解細菌の活性が
低下してしまう。製鐵所のコークス工場から発生する安
水の活性汚泥は、シアン分解細菌を大量に含有している
ため、これを添加してもかまわない。
離方法について説明する。図1の固液分離槽11で土壌
と上澄液に沈降分離し、沈降した土壌は再利用される。
沈降した土壌の含水率が高い場合は、沈降した土壌をさ
らに脱水機12にかけて土壌の含水率を下げた後、土壌
を再利用してもよい。固液分離槽11を無くして、土壌
スラリーを直接脱水機12にかけてもかまわない。処理
された土壌は、通常、元の位置に埋め戻される。
ラグーンから発生した廃水の処理方法について説明す
る。微生物で処理された土壌スラリーは、前述したよう
に、固液分離槽11にて沈降操作などによって土壌と廃
水13に固液分離される。また、脱水機からも廃水14
が発生する。廃水13および14には、未分解の油分や
細かく砕かれた土壌粒子が含まれ、COD(化学的酸素
要求量)も高いため、水処理操作によって廃水基準を満
たすまで処理する必要がある。このような水処理操作と
して、活性汚泥のような微生物処理が適用できる。汚染
土壌中に存在する微生物は、汚染物質、例えば、油分や
芳香族系炭化水素で既に馴養されており、固液分離した
廃水にも馴養された微生物が含まれていることから、こ
れを活性汚泥反応槽16で増殖させて用いればよい。更
に、反応速度を上げる必要がある場合は、汚染物質であ
る油分や芳香族系炭化水素で馴養された微生物を活性汚
泥反応槽16に添加すればよい。この場合、油分や芳香
族系炭化水素で馴養された微生物であれば特に種類は問
わないが、製鉄所のコークス工場から発生する安水を処
理している活性汚泥が望ましい。安水の活性汚泥は、安
水に含まれる油分や多種類の芳香族系炭化水素で十分に
馴養されており、また、海水でも馴養されているため、
反応槽16での油分や芳香族系炭化水素の分解を加速す
ることができる。
されるため、廃水処理用の反応槽16の酸化還元電位
(ORP)は、0mV以上が好ましい。ORP値の上限値は特に
限定はないが、200mV未満が好ましい。ORPが0mV以上
に維持されるように、ブロアーおよび/または攪拌機の
回転数を制御すればよい。
pHは、微生物の生育に適した6.0以上9.0未満に
維持されることが望ましく、より好ましくはpHは7以
上9未満である。pH調整剤としては、希硫酸や水酸化
ナトリウムの水溶液を用いればよい。
に微生物固定化担体を添加してもよく、微生物固定化担
体の表面あるいは内部に微生物が付着、増殖し、反応槽
での高濃度の維持が容易となる。微生物固定化担体は、
反応槽容量あたり5〜20容積%投入することが望まし
い。該微生物固定化担体の材質としては、プラスチック
ス、セラミックス、スラグ、ゲル、活性炭、炭素繊維な
ど、どれを用いてもよいが、特に活性炭および/または
炭素繊維を用いることが望ましい。活性炭や炭素繊維
は、一般的に疎水性の物質を吸着しやすいため、固液分
離水に残留している汚染物質がベンゼンを主体とする単
環芳香族炭化水素および/またはナフタレンを主体とす
る多環芳香族炭化水素である場合、これらの物質は疎水
性であるため、活性炭や炭素繊維に容易に吸着される。
しては、微生物や固定化担体を反応槽で流動させる方式
ばかりでなく、充填剤を反応槽内部に充填した固定床式
や生物膜濾過式としてもよい。充填剤としては、粒状活
性炭および/または炭素繊維の束を槽内に充填して用い
ればよい。
浄した液を微生物を用いた処理のみでは廃水基準を遵守
できない場合、微生物処理の後段で、オゾンおよび/ま
たは過酸化水素及び/または紫外線および/または光触
媒を用いて酸化分解処理をすればよい。前記処理によ
り、大量のOHラジカルが発生し、難分解性COD成分の分
解を促進できる。
発明は本実施例に限定されるものではない。
タールの主成分であるナフタレン、フェナンスレンなど
の多環芳香族系炭化水素(PAHs)およびシアンで汚染さ
れた土壌を用いた。
000mg/kg-乾重(ノルマルヘキサン〜ソックスレー
抽出重量法で測定)、ナフタレン及びフェナンスレンな
どの16種類のPAHsの和であるTotal-PAHsも4000m
g/kg-乾重(溶媒抽出−GCMS(ガスクロマトグラフ
質量分析計)法で測定)含んでいる。また、ベンゼン、
シアンも溶出試験で、それぞれ1〜2mg/L、0.1〜
0.2mg/L程度検出され、土壌環境基準をオーバーし
ていた。
ず、汚染土壌1を海水と淡水の混合水2(海水:淡水=
1:1)により、スラリー調整槽3においてスラリー化す
る。汚染土壌1に、土壌容量の1倍量の海水と淡水の混
合水2を添加し、攪拌機によって攪拌する。汚染土壌の
含水率は、30質量%であるため、スラリー中の土壌乾重
量の割合は、35質量%である。更に、土壌スラリーに
は、鉄系凝集剤4として硫酸第二鉄を鉄として0.05mM
添加して、土壌中のシアンイオンをフェリシアンとし、
シアンの微生物阻害性を除去した。
応槽9に通水した。土壌スラリー反応槽9において、細
菌によって、土壌中の油分、PAHs、シアンをCO2まで
酸化する。土壌スラリー反応槽9の水理学的滞留時間
(HRT)は2〜40日の条件で通水し、汚染物質の除去
率の評価を行った。反応槽9には、ORPセンサー7とブ
ロアー8を設置し、反応槽9の酸化還元電位(ORP)が0
mV以上、200mV未満に維持されるように、ブロアーの
回転数を制御して、空気曝気量の制御を行った。また、
反応槽のpHは、水酸化ナトリウムの溶液を用い7.0
〜9.0に維持した。りん、窒素は特に添加しなかっ
た。
0日の場合における油分除去率を示す。処理前の油分濃
度は12000mg/kgであったが、滞留時間の増加につれ
て減少し、20日後で除去率83%、30日後で除去率96
%、40日後では除去率98%(油分濃度200mg/kg)ま
で減少した。土壌から異臭もほとんど消失した。土壌か
らのベンゼン溶出濃度は、当初1.3mg/Lであったが、
2日後の測定で既に土壌環準の0.01mg/Lを下回ってい
た。土壌からのシアン溶出濃度は、2日後の測定で既に
検出限界以下であった。さらに、表2に示すように、多
環芳香族炭化水素濃度も減少していることが確認され
た。
及び、脱水機12から発生する脱離液14は以下の方法
で処理した。上澄液13及び脱離液14は、未分解の油
分や細かく砕かれた土壌粒子が含まれ、COD(化学的
酸素要求量)が200〜300mg/Lと高いため、水処理操作
によって廃水基準を満たすまで処理する必要があった。
澄液13及び脱離液14の処理を行った。活性汚泥処理
設備16の水理学的滞留時間(HRT)は24時間の条件で
通水した。活性汚泥処理設備16にはブロアー18を設
置し、常時、空気曝気を行った。種汚泥としては、製鐵
所コークス工場から発生する安水の活性汚泥19を用い
た。また、活性汚泥処理設備16に設置した酸化還元電
位17が0mV以上、200mV未満に維持されるように、ブ
ロアー18の回転数を制御した。活性汚泥処理設備16
の内部には、微生物固定化担体として炭素繊維を20容積
/容積%充填し、固定床タイプとした。さらに、微生物
処理の後段に、オゾン−過酸化水素酸化装置20を設置
し、微生物では分解が進みにくいCOD成分の分解促進を
図った。活性汚泥処理設備16のHRTが24時間の条件に
おいて、処理水中のベンゼンは0.1mg/L以下、CODは3
0mg/L以下となった。さらに、オゾン−過酸化水素処
理の結果、最終処理水21中のベンゼンは0.01mg/L
以下、CODは20mg/L以下となった。
素、シアンを含有する土壌でも、微生物を用いて安価に
簡便に安定して浄化処理することが可能となり、油分、
シアン及び芳香族系炭化水素の高い除去率を可能とす
る。
するプロセスフローである。
中の油分除去率を示すグラフである。
Claims (17)
- 【請求項1】 汚染土壌を土壌スラリーにして該土壌中
の汚染物質を除去する方法が、 土壌スラリー調整槽において、汚染土壌に対して、海
水、コークス工場から発生する安水の活性汚泥処理水か
ら選ばれる1種以上の溶液、または該溶液に淡水を混合
した溶液を添加して土壌スラリーとする工程、 土壌スラリー反応槽またはラグーンにおいて、酸素供給
と攪拌を与えることにより、土壌スラリー中の汚染物質
を水中に脱離すると共に、前記汚染物質を微生物分解す
る工程、 固液分離槽において、前記土壌スラリーを土壌と上澄液
に分離する工程、脱水機により前記土壌の脱水処理を行
う工程、 活性汚泥処理槽において、前記上澄液、前記脱水処理に
より生じた脱離液に対して、酸素供給と攪拌を行いなが
ら、前記溶液中の汚染物質を微生物分解する工程、を順
次行うことを特徴とする汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項2】 前記土壌スラリー反応層またはラグーン
における微生物処理の工程の後に、脱水機による前記土
壌の脱水処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の
汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項3】 前記微生物分解処理を土壌スラリー中の
微生物および/またはコークス工場から発生する安水の
活性汚泥中の微生物により行うことを特徴とする請求項
1または2に記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項4】 前記土壌スラリー反応槽またはラグーン
における土壌スラリーのpHが、6.0以上9.0未満
であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項5】 前記土壌スラリー反応槽またはラグーン
における土壌スラリーの酸化還元電位が、0mV(銀/
塩化銀複合電極基準)以上であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項6】 前記土壌スラリー調整槽および/または
前記土壌スラリー反応槽またはラグーン中の土壌スラリ
ーに、鉄系凝集剤を添加して、前記汚染物質中のシアン
イオンを鉄シアン錯塩とすることを特徴とする請求項1
〜5のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項7】 前記土壌スラリー調整槽および/または
前記土壌スラリー反応槽またはラグーン中の土壌スラリ
ーに、アニオン系界面活性剤、微生物由来の界面活性
剤、シクロデキストリンから選ばれる1種以上を添加す
ることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の汚染
土壌の浄化方法。 - 【請求項8】 前記活性汚泥処理槽における廃水のpH
が、6.0以上9.0未満であることを特徴とする請求
項1〜7のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項9】 前記活性汚泥処理槽における廃水の酸化
還元電位が、0mV(銀/塩化銀複合電極基準)以上で
あることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項10】 前記土壌スラリー反応槽またはラグー
ンにおいて、土壌スラリー中の汚染物質を水中に脱離す
る手段として、水中攪拌機および/または超音波攪拌を
用いることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項11】 前記活性汚泥処理槽が、固定床式また
は生物膜濾過式であることを特徴とする請求項1〜10
のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項12】 前記活性汚泥処理槽において、微生物
固定化担体を投入することを特徴とする請求項1〜11
のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項13】 前記微生物固定化担体が、活性炭およ
び/または炭素繊維である請求項12に記載の汚染土壌
の浄化方法。 - 【請求項14】 前記活性汚泥処理槽で処理した後の廃
水を、さらに、オゾン、紫外線、過酸化水素、光触媒の
いずれか1種以上を用いて処理することを特徴とする請
求項1〜13のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項15】 前記汚染土壌中の汚染物質が、コール
タール、ガソリン、および重油に起因する油分のいずれ
か1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜14
のいずれかに記載の汚染土壌の浄化方法。 - 【請求項16】 前記汚染物質が、前記油分とともにシ
アンを含むことを特徴とする請求項15に記載の汚染土
壌の浄化方法。 - 【請求項17】 汚染物が前記油分、前記シアンととも
に、ベンゼンを主体とする単環芳香族炭化水素およびナ
フタレンを主体とする多環芳香族炭化水素を含むことを
特徴とする請求項16に記載の汚染土壌の浄化方法。
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