JP2003320044A - 水中窓ガラス破壊器具 - Google Patents

水中窓ガラス破壊器具

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JP2003320044A
JP2003320044A JP2002129887A JP2002129887A JP2003320044A JP 2003320044 A JP2003320044 A JP 2003320044A JP 2002129887 A JP2002129887 A JP 2002129887A JP 2002129887 A JP2002129887 A JP 2002129887A JP 2003320044 A JP2003320044 A JP 2003320044A
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glass
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Tomokazu Hayashi
智和 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の陸上でガラス破壊に使用する器具では、
水中において使用する際、水の抵抗力・体のバランスが
不安定等の悪条件により、これらの器具を使用して窓ガ
ラスを破壊することは、非常に困難である。また、これ
らの器具を水中へ搬送する際、手に持って潜水するた
め、落下して紛失してしまう可能性がある。本発明は、
水難救助事故現場において、潜水時、早急かつ容易に水
没車両の窓ガラスを破壊し、救出口が確保できる器具を
提供することを目的としている。 【解決手段】本発明の水中ガラス破壊器具には、先端部
分に鋭利な鋼材を取り付け、ばねの力で破壊する。先端
部分には、破壊時の衝撃に耐えるため、鋼材(ポンチ)
の先を尖らせて焼付けしておくことが望ましい。破壊
時、ポンチがストレートにガラスに当たるようにするた
め、筒の中にガイドを取り付け、ぶれ防止措置を取ると
よい。水中への搬送時、落下防止のため、足に取り付け
る専用ケースへ収納しておくことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水没車両内の要救
助者を救出する際の、救出口を確保するために使用す
る、窓ガラス破壊器具に関する。 【0002】 【従来の技術】現在、陸上においてはガラスパンチャー
や万能斧などの、先の鋭利な器具を使用してガラスを破
壊しているが、水中専用の器具は提供されていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の陸上でガラス破
壊に使用する器具では、水中において使用する際、水の
抵抗力・体のバランスが不安定等の悪条件により、これ
らの器具を使用して窓ガラスを破壊することは、非常に
困難である。 【0004】また、これらの器具を水中へ搬送する際、
手に持って潜水するため、落下して紛失してしまう可能
性がある。 【0005】本発明は、水難救助事故現場において、潜
水時、早急かつ容易に水没車両の窓ガラスを破壊し、救
出口が確保できる器具を提供することを目的としてい
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の水中ガラス破壊器具には、先端部分に鋭利
な鋼材を取り付け、ばねの力で破壊する。 【0007】 【発明の実施の形態】)先端部分には、破壊時の衝撃に
耐えるため、鋼材(ポンチ)の先を尖らせて焼付けして
おくことが望ましい。 【0008】破壊時、ポンチがストレートにガラスに当
たるようにするため、筒の中にガイドを取り付け、ぶれ
防止措置を取るとよい。 【0009】水中への搬送時、落下防止のため、足に取
り付ける専用ケースへ収納しておくことが望ましい。 【0010】破壊時、水中で体が不安定な状態のため、
片手で簡単に発射できるよう、ワンプッシュ式にするこ
とが望ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例にもとずづき、図面を参照して説明する。 【0012】 【実施例】図1に示される実施例では、筒の長さ30セ
ンチ、内径1.8センチのものを使用し、筒の両サイド
にはスプリングを縮めるための溝を設けている。 【0013】破壊部分は、衝撃力を大きくするため、重
い金属製のポンチを使うことが望ましい。 【0014】使用方法は、ポンチに通している引き金を
溝に沿って引きロックを掛け、発射ボタンを押すことに
よりロックが解除され、スプリングの力により一気にポ
ンチが飛び出るようにしている。 【0015】図3の、第2に実施例は、実際に水没車両
の窓ガラスが全部閉まった状態で破壊するところを、陸
上において、実験した。 【0016】実際に発射したところ、ガラスは全て粉々
に破壊することが出来た。 【0017】窓ガラスが5センチ程開いた状態では、ガ
ラスを割ることが難しいと言われているが、実験の結
果、全く問題なく破壊出来た。 【0018】図4の、第3の実施例は、水中へ車両を沈
めての実験が難しいため、水槽へ車両のドア部分のみを
沈めて実験した。 【0019】結果、窓ガラス全体にひびが入り、指で軽
く押すと全て砕け落ちた。 【0020】図5の、第4の実施例は、潜水する際の水
中への搬送方法である。 【0021】足部分に専用ケースをバンド2本で取り付
け、本体収納後上部は、ずれ落ちないようゴムバンドで
留めている。 【0022】なお、本発明の窓ガラス破壊器具は、水中
に限らず陸上においても使用可能である。 【0023】 【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。 【0024】窓ガラスのどの部分でも破壊できるため、
要救助者を傷つけることなく救出できる。 【0025】片手で簡単に発射できるため、水中の不安
定な状態でも確実に窓ガラスが破壊できる。 【0026】足に取り付ける専用ケースへ収納できるた
め、潜水(搬送)時および要救助者の救出時に落下する
ことがなく、両手を自由に使うことができる。 【0027】ワンプッシュ式で操作が容易であるため、
誰でも簡単に使用できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本体を示した構造図である。 【図2】本体を示した実物写真である。 【図3】陸上での窓ガラス破壊実験の写真である。 【図4】水槽に車両のドア部分を沈めての、水中実験の
写真である。 【図5】潜水時、本体を専用ケースに収納した写真であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】水没車両外から要救助者を救出するため
    に、先端部分の鋭利な鋼材を、強力なばねの力で水の抵
    抗を受けず窓ガラスを破壊する、ワンプッシュ式水中窓
    ガラス破壊器具。
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