JP2003319177A - 量子化処理装置及び方法とそれを用いたインクジェット記録装置 - Google Patents
量子化処理装置及び方法とそれを用いたインクジェット記録装置Info
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Abstract
値以上の量子化方法を提供する。 【解決手段】3値化のための第1の閾値Lth1と第2の閾
値Lth2と変換後の出力値である出力値0(空白),出力
値1,出力値2との関係を、出力値0(空白)<第1の
閾値Lth1<第2の閾値Lth2<出力値1<出力値2とする
ことで、入力画素値が中間値の場合に量子化誤差が0と
なることがなくなり、出力値1の画素のみが連続して出
力されることを防止できる。このため、この画像を印刷
する場合にも、出力値1に対応する小インクドットが連
続して記録されにくくなり、品質を向上させることがで
きる。
Description
散処理による3値化以上の量子化処理装置及び方法と、
それを用いたインクジェット記録装置に関するものであ
る。
字装置に広く使われている。その中でもインクジェット
記録装置において誤差拡散処理は画像の品位に対して重
要な要因となっている。今日のインクジェット記録装置
では、異なるサイズの液滴を吐出してシート上に塗付す
ることで1画素について複数の階調で表現する技術が提
供されている。その多くは小大の2つの液滴を用いた3
値表現もしくは小中大の3つの液滴を用いた4値表現で
ある。このようなインクジェット記録装置により画像を
印刷するために、多値の画像を3値化および4値化する
際に誤差拡散を用いる手法がとられる。
対して第1と第2の2つの閾値を持ち、3値の出力を
0、1、2とすると、入力が第1の閾値未満の場合には
出力を0(第0の出力値)、入力が第1の閾値以上で第
2の閾値未満の場合には出力を1(第1の出力値)、入
力が第2の閾値以上の場合には出力を2(第2の出力
値)としている。
ータの画素値に換算する場合、出力が1である第1の出
力値の場合は入力の最高値Lmaxの1/2とし、出力
が2である第2の出力値の場合は入力の最高値とするこ
とが一般的である。すなわち、出力値を入力値に換算し
た出力換算値は、0,1,2それぞれに対して、0,
(Lmax)/2,Lmaxとなる(なおこの出力換算
値を単に出力値と呼ぶこともある。)またこの際に第1
の閾値は入力の最高値の1/4とし、第2の閾値は入力
の最高値の3/4とするか、第1の閾値は入力の最高値
の1/3とし、第2の閾値は入力の最高値の2/3とす
るのが一般的である。
おいて、各閾値と出力換算値との関係は、 (第0出力換算値=空白)<(第1閾値)<(第1出力
換算値)<(第2閾値)<(第2出力換算値) の関係であった。
にして、 (第0出力換算値)<(第1閾値)<(第1出力換算
値)<(第2閾値)<(第2出力換算値)<(第3閾
値)<(第3出力換算値) の関係であった。
では、入力値が第1出力値と一致している一様な画像の
場合、誤差が発生しないので、この画像は第1出力値に
よる一様な画像となる。すなわち従来の閾値と出力値の
多値換算レベルの関係では、入力値が第1出力値以下の
場合は第1出力値の画素と空白画素(第0出力値)で画
像は構成され、入力値が第1出力値より大きい場合は第
1出力値の画素と第2出力値の画素で画像は構成され
る。
は、各画素における入力レベルと出力との誤差を最小と
することを目的としていることになる。
ジェット記録装置において、前記の第1レベルの出力に
小液滴を用いた場合、小液滴の印字位置精度(着弾精
度)が大液滴に対して悪くなるため、小液滴が密集した
画像を形成するとむらが発生しやすくなる。また、誤差
拡散法は出力換算レベルより少し大きい入力レベルの部
分で擬似輪郭が発生することも知られている。このよう
に、多値インクジェット記録装置では、画像の劣化が生
ずる場合があった。
ェット記録装置に適合し、小液滴を使用する第1出力レ
ベルの画素による密集を回避することで、多値インクジ
ェット記録装置により高品質の画像を形成可能な量子化
処理装置及び方法とそれを用いたインクジェット記録装
置を提供することにある。
に本発明は次のような構成から成る。
処理装置であって、分散された誤差を含む注目画素値
を、その画素値が属する値の範囲に対応する出力値に変
換する変換手段と、前記変換手段により変換された出力
値と前記注目画素値との差分を誤差として注目画素の近
傍画素に分散する分散手段とを備え、前記値の範囲は、
画素値の最大値を含む範囲及び最小値を含む範囲を除
き、前記値の範囲に対応する出力値をその中に含まない
とを特徴とする。
素値を少なくとも3つの範囲に区切って成る値の範囲で
あり、画素値の最大値を含む範囲及び最小値を含む範囲
を除き、各値の範囲に対応する出力値を、当該値の範囲
の最大値を超える値とした。
素値を3つの範囲に区切って成る値の範囲であり、中間
の範囲の上限値を、該中間の範囲の下限値と該中間の範
囲に対する出力値とのほぼ中間の値とした。
より画像データを量子化する量子化処理装置であって、
第1の閾値と第2の閾値と出力値との関係を、 (第1の閾値)<(第2の閾値)<(第1の出力値)<
(第2の出力値) とした。
第1の閾値と前記第1の出力換算値とのほぼ中間の値と
した。
値) (ただし、nは3以上N−1以下の整数)とする。
合には、N値化を行い、入力値が所定値より大きい場合
にはN―1値化を行う。
換算値の半分である。
理装置により画像データを量子化し、量子化された画像
データの出力値に応じて、少なくとも2種のサイズのイ
ンク液滴により各画素を記録することを特徴とするイン
クジェット記録装置。本発明の記録装置は、1画素に対
して多段階の出力値を持つ誤差拡散手段と、誤差拡散手
段において複数の閾値と前記閾値に対応する出力換算値
との関係が、 (第1閾値)<(第2閾値)<(第1出力換算値)<
(第2出力換算値) であることを特徴とする。
>以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、インクジェット記録装置の構成を図8に示す。図
8において、ストレージ801にはホストコンピュータ
等から受信した多値の画像データを格納する。この多値
画像データは、この後で3値または4値に量子化するこ
とから、量子化後の階調数を越える階調数で1画素が表
現される多値画像データである。ここでは、RGBの各
色成分が256階調で表現されたいわゆるフルカラー画
像データとする。
の色空間をインクジェット記録装置のインクにより表現
される色空間であるYMCKに変換する。ここでは、下
色除去処理(UCR処理)なども行われる。
録装置の入出力特性に合わせて、入出力の画素値の関係
が線形になるよう画像データを補正する。
拡散法を用いて3値に量子化する。3値化部804で
は、誤差拡散による量子化を、ラスタ走査順に注目画素
を移動しつつ行う。誤差の分散のしかたには、図2や図
3に示されるようにいくつものバリエーションがある。
採用されている分散の仕方により構成も変わるが、ここ
では図2のように誤差拡散を行うものとする。
ン805に入力され、各画素の値に応じたインク液滴
が、各画素の位置に応じて吐出されることで、画像デー
タは用紙上の画像として形成される。
である。加算部901は、注目入力画素Iに、その直前
画素から配分される誤差値EAと、その直前ラインにお
ける直上画素およびその前後の画素から配分される誤差
値の和EB'とを加算したI'を計算する。
の対応が定義されたLUTにより、入力値I'に対応づ
けられた出力値Oを獲得してそれを出力する。なお、後
述する図1の手順のように、あらかじめ定義された閾値
と入力値I'とを比較して、出力値Oを獲得することも
できる。
みの入力値I'との差分を所定の比率に従って、注目画
素直後の画素に配分する誤差EAを出力する。同時に、
注目画素の属するラインの直後のラインにおける注目画
素直下の画素及びその前後の画素に配分する誤差を計算
し、1画素に配分される誤差を加算した値EBを出力す
る。出力EAは加算器901の入力となる。出力EBは
いったん(1ラスタラインの画素数−1)画素分のライ
ンバッファ904に格納されてから、先入先出順で出力
され、加算器901の入力となる。これにより、加算器
901の出力I'は、図2に示したように誤差の拡散さ
れた画素値となる。
図である。減算器1001には出力値Oと入力値I'と
が入力され、その差分Errorが算出される。この出
力値は、入力画素データにおける階調レベルに換算され
た出力値である。その誤差Errorに、乗算器100
2〜1005によりそれぞれ拡散係数(配分率)A,
B,C,Dが乗ぜられる。拡散係数Aが乗ぜられた値は
誤差値EAとして注目画素直後の画素に加算されるべ
く、ラッチ1006で1画素分遅延されてから出力され
る。拡散係数Bが乗ぜられた値は、注目画素の直下かつ
直後の画素(すなわち右下の画素)に加算されるべく、
ラッチ1007に入力される。この値はこの後ラッチ1
009にも入力され、結局2画素分の遅延させられる。
拡散係数Cが乗ぜられた値は、注目画素の直下の画素に
加算されるべく、加算器1008でラッチ1007の出
力と加算された後ラッチ1009に入力され、1画素分
遅延させられる。拡散係数Dが乗ぜられた値は、注目画
素の直下かつ直前の画素(すなわち左下の画素)に加算
されるべく、加算器1010に入力される。加算器10
07では、結局連続する3画素から1ライン下のひとつ
の画素に対して配分された誤差が合計される。この値が
誤差値EBとしてラインバッファ904に入力される。
換部802、ガンマ変換部803、3値化部804(ま
とめて画像処理部と呼ぶ)をコンピュータにより実現す
る際の、特に後述するように3値化部804を実現する
ためのコンピュータの構成を示す。図8の画像処理部は
図9及び図10に示すようにハードウエアにより実現さ
れることも多いが、コンピュータを用いてソフトウエア
により実現することもできる。
は、ROM3のプログラム用ROMあるいはRAM2に
記憶された後述するような画像処理プログラム等に基づ
いて、量子化処理等の画像処理を実行するCPU1を備
え、システムバス4に接続される各デバイスをCPU1
が統括的に制御する。RAM2は、CPU1の主メモ
リ、ワークエリア等として機能する。キーボードコント
ローラ(KBC)5は、タッチパネルなどのキーボード
9からのキー入力を制御する。ディスプレイコントロー
ラ(DC)6は、液晶パネルディスプレイ10の表示を
制御する。ディスクコントローラ(DKC)7は、ブー
トプログラム、種々のアプリケーション、フォントデー
タ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶するハード
ディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク
(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。
ただし、プリンタに組み込まれたコンピュータの場合、
ハードディスクが備えられていないことも多い。プリン
タコントローラ(PRTC)8は、所定のインターフェ
ース21を介してプリンタエンジン805に接続され
て、プリンタ805に対して画像データを送信する等の
通信制御処理を実行する。
上記構成において実行される。
値化のアルゴリズムを説明するフローチャートである。
て、各画素は横をX座標、縦をY座標で表し、画像左上を
原点(X、Y)=(0、0)とし、画像右下を(X、Y)=
(Xmax、Ymax)とする。すなわち、右側の方の画素ほど
Xが大きく、下側の画素ほどYが大きくなる。
(X、Y)で表すことし、各画素に対して3値化による画
像の画素レベルはPout(X、Y)とする。前記P(X、Y)
は人間が視覚的に判別限界である256階調とし0から
255の整数で表現して取り扱うこととする。前記Pout
(X、Y)は3階調として、0、1、2の数値で表現して
取り扱う。
をLth1、第2の閾値をLth2とする。3値化により1を出
力した場合の画素の多値による出力レベルをL1、3値
化により2を出力した場合の画素の多値による出力レベ
ルをL2とする。さらに各画素に振りまかれる誤差E
(X、Y)とする。
際の配分率は、右の画素をA、右下の画素をB、下の画
素をC、左下の画素をDとする。
る。1002で処理を行う画素のY座標を0すなわち上
端とする。1003で処理を行う画素のX座標を0すな
わち画像の左端とする。1004では処理を行う画素と
3値化で用いる第1の閾値の比較を行う。この際の比較
は元の画素の画素レベルP(X、Y)と周辺画素の3値化
で発生する誤差E(X、Y)の足し合わせと、3値化で用い
る第1の閾値Lth1の比較式 P(X、Y)+E(X、Y)≧Lth1 … (1) で判断される。(1)式の比較式が偽の場合は1005
に進む。1005では、処理画素の周辺画素の誤差を含
んだ画素レベルが第1の閾値より小さいことになり、3
値化による出力Pout(X、Y)を0とする。さらに100
6に進み、この画素で発生する誤差ErrorをP(X、Y)+
E(X、Y)とし1012に進む。
進む。1007では処理を行う画素と3値化で用いる第
2の閾値の比較を行う。この際の比較は元の画素の画素
レベルP(X、Y)と周辺画素の3値化で発生する誤差E
(X、Y)の足し合わせと、3値化で用いる第2の閾値Lth
2の比較式 P(X、Y)+E(X、Y)≧Lth2 … (2) で判断される。(2)式の比較式が偽の場合は1008
に進む。1008では、処理画素の周辺画素の誤差を含
んだ画素レベルが第1の閾値以上で第2の閾値より小さ
いことになり、3値化による出力Pout(X、Y)を1とす
る。さらに1009に進み、この画素で発生する誤差Er
rorをP(X、Y)+E(X、Y)−L1とし1012に進む。
なおL1は出力値"1"を入力画素の階調に変換した値で
ある。
進む。1010では、処理画素の周辺画素の誤差を含ん
だ画素レベルが第2の閾値以上であることになり、3値
化による出力Pout(X、Y)を2とする。さらに1011
に進み、この画素で発生する誤差ErrorをP(X、Y)+E
(X、Y)−L2とし1012に進む。なおL2は出力値"
2"を入力画素の階調に変換した値である。
たがって周辺画素に振りまく処理を行う。 E(X+1、Y)=E(X+1、Y)+Error×A …(3) E(X+1、Y+1)=E(X+1、Y+1)+Error×B…(4) E(X、Y+1)=E(X、Y+1)+Error×C …(5) E(X−1、Y+1)=E(X−1、Y+1)+Error×D…(6) (3)式は処理画素の右の画素に対して誤差を振りまく
ことになり、(4)式は処理画素の右下の画素に対して
誤差を振りまくことになり、(5)式は処理画素の下の
画素に対して誤差を振りまくことになり、(6)式は処
理画素の左下の画素に対して誤差を振りまくことにな
る。すなわち、1012における誤差の振りまき処理は
図2に示したようになる。
ある、A、B、C、Dは、A=7/16、B=1/1
6、C=5/16、D=3/16とした。本実施形態に
おける誤差拡散では、A+B+C+D=1であれば、上
記配分以外でも十分な効果を得る。
3では処理画素が1走査線分終了したかをX座標が右端
の画素を示すXmaxかどうかで判断する。1013でX座
標が右端に達していない場合は1014に進む。101
4では処理を行う画素の指定を1画素分右に指定して、
1004の処理に移る。1013でX座標が右端に達し
ている場合は1015に進む。1015では処理画素が
画像の全領域分終了したかをY座標が下端の画素を示す
Ymaxかどうかで判断する。1015でY座標が下端に達
していない場合は1016に進む。1016では処理を
行う走査線の指定を1走査線分下に指定して、1003
の処理に移る。1015でY座標が下端に達している場
合は全画像領域の処理を終えたことになり、1017に
進んで3値化処理を終了する。
は一般的なものである。
リズムにおける2つの閾値Lth1、Lth2および2
つの出力の多値換算レベルL1、L2の値の関係が重要
である。
1を127とし、第2の出力換算レベルL2を255と
した。また第1の閾値Lth1を64、第2の閾値Lt
h2を96とした。
係を示したものである。また、図4は従来の設定値によ
る一例を示した図である。図4において、2つの出力の
多値換算レベルL1、L2および第1の閾値Lth1は
本実施例と同じとし、第2の閾値Lth2を192とし
た。
従来例は入力に対して出力の誤差が0となる入力値は
0、255以外に127があるのに対して、本実施形態
では入力に対して出力の誤差が0となる入力値は0、2
55以外にない。これは、従来例では0、255以外で
誤差が0となる入力値127で一様な画像領域におい
て、前記領域を第1の出力画素で埋めることになる。第
1の画素値が小インク液滴により表現されるインクジェ
ットプリンタおいては、小インク液滴はその命中精度が
低いために、局部的なドットの離合が生じ、視覚上は画
像のむらとなって認識される。
以外の入力画素値で誤差が0となる場合がなく、中間値
においてはかならず誤差を生じるために第1の出力画素
だけで出力画素を埋めることはない。また、0、255
以外で誤差が0となる入力値がないために、画像の中間
濃度域で擬似輪郭が発生することもない。
量子化誤差0の出力値に変換される場合を排除するため
には、本実施形態の設定値で示されるように、 (第1閾値)<(第2閾値)<(第1出力換算値)<
(第2出力換算値) とすれば良く、こうすることで0,255以外で量子化
誤差が0となる入力値はなくなる。
素に伝播して蓄積され、量子化後の画像データ中に第1
の出力画素値のみが連続して表れることを防止でき、画
像品質を向上させることができる。
れるが、第1の出力換算値に第2の閾値が近づくと、第
1の出力画素だけで出力画素で埋めることを防止する効
果がうすれる。すなわち、全領域を埋めないまでも、か
なり第1の出力画素が密集することになる。また逆に、
第1の閾値に第2の閾値が近づくと、第1の出力画素が
あまない状態で第1の出力画素が発生するため、粒状感
のある画像になってしまう。
1の閾値と第1出力値とのほぼ中間値とすることで、上
記弊害を防止できる。すなわち、上述した効果と弊害の
バランスのよい、 (第2閾値)≒{(第1閾値)+(第1出力換算値)}
/2 としたことで、一層効果を高めている。
びステップ1007で閾値と入力値との比較を行ってい
るが、入力値から出力値への変換をルックアップテーブ
ル(LUT)を用いて行うこともできる。その場合、ス
テップ1004,1005,1007,1008,10
10の処理ステップは、LUT中に定義された入力値と
出力値との対応に従って出力値を獲得することで、すべ
て同時に遂行される。LUTを用いた処理では閾値との
比較という概念は特にないが、図5に示すような対応付
けがLUTにおいて行われることから、図1でいう閾値
はLUTを用いる場合にも実質的に存在しているものと
いえる。
1の実施形態と同様、図8乃至図11に示す構成におい
て実施され得る。
以上では第1の出力画素と第2の出力画素とで画像領域
のほとんど埋めて、第1と第2の出力画素数の比率で画
像の濃度を表現することになる。
画素を異なる記録素子群を用いるか、もしくは同一の記
録素子群であっても記録素子に対して異なる駆動条件を
用いることになる。この際に第1の出力画素と第2の出
力画素による形成画素の相対的な位置の調整(レジスト
レーション)が画像の濃度を表現する上で重要になる。
これは第1の出力画素と第2の出力画素が重なると色材
による記録媒体に対して所望の被覆率を得られないで濃
度を低下させることになる。
2の出力画素による形成画素の相対的な位置関係の影響
を低減することを目的とする。
リズムを説明するフローチャートである。本アルゴリズ
ムは、図1におけるアルゴリズムにおける1004の処
理のまえに、2018及び2019の処理を加えたフロ
ーになっている。
1における1001から1017と同様の処理であるた
め、説明を省略する。2018の処理は処理を行う画素
の入力レベルP(X、Y)で誤差拡散の処理を切り分けて
いることになる。2018の処理は比較式P(X、Y)≧P
thが真の場合は2019の処理に進み、偽の場合は20
04の処理に進む。前記比較式において、Pthの設定値
は128とした。Pthの設定の条件としては、Pth≒L2/
2が適当である。入力がL2/2付近の印字は第2の出力
画素と空白画素の半々の画素数で構成されるため、入力
がこの値よりも大きくなると空白画素に替わって第1の
出力画素を使用し始める。そのためにL2/2は、第1の
出力画素と第2の出力画素による形成画素の相対的な位
置関係の影響が出始める境界となる値である。
04の処理に進まないで2019の処理に移行すること
は、第2の閾値Lth2を用いた2値化の処理を行うこと
になる。すなわち、ステップ2019においては、入力
値P(X、Y)+E(X,Y)を第2の閾値Lth2と比
較し、入力値の方が大きければ第2の出力値を出力し、
入力値の方が小さければ空白画素(第0の出力値)を出
力する。
P(X、Y)<Pthの場合には、空白画素、第1の出力画
素、および第2の出力画素を用いた3値化を行い、P
(X、Y)≧Ptの場合には空白画素と第2の出力画素を用
いた2値化を行っていることになる。よって、第1の出
力画素と第2の出力画素による形成画素の相対的な位置
関係の影響がでる入力値においては第1の出力画素を使
用しない処理が可能となる。その結果、このようにして
生成された3値画像をインクジェットプリンタで出力し
ても、小インクドットと大インクドットとが混在した画
像がインクジェットプリンタにより記録されにくく、画
像品質が向上する。
合、3値化であったが、4値化、5値化およびN値化に
対応することも可能である。第1の出力レベルにおける
記録位置精度だけが問題であれば、前記実施形態と同様
に、 (第1閾値)<(第2閾値)<(第1出力換算値)<
(第2出力換算値) の関係を持たせる。
値) (第3出力換算値)<(第4閾値)<(第4出力換算
値) (第n−1出力換算値)<(第n閾値)<(第n出力換
算値) (第N−2出力換算値)<(第N−1閾値)<(第N−
1出力換算値) の関係のままでよい。ただし、nは3以上N−1以下の
整数である。
における擬似輪郭の低減を解消するには、 (第1閾値)<(第2閾値)<(第1出力換算値) (第1出力換算値)<(第3閾値)<(第2出力換算
値) (第2出力換算値)<(第4閾値)<(第3出力換算
値) (第n−2出力換算値)<(第n閾値)<(第n−1出
力換算値) (第N−3出力換算値)<(第N−1閾値)<(第N−
2出力換算値)<(第N−1出力換算値) の関係にすることで、0、255以外で誤差が0となる
入力値を無くすことができ、擬似輪郭を防止できる。
閾値および出力換算値の関係を図7に示した。
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても達成され
る。このプログラムの実行主体はホストコンピュータで
あってもよいが、プリンタ等の周辺装置本体に組み込ま
れた制御用コンピュータであってもよい。したがって、
本実施形態の手順はコンピュータにより実行されるとし
ているが、このコンピュータはプリンタ本体の組み込み
コンピュータであってもよく、その場合には本実施形態
の手順はプリンタによって実行されることとなる。
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコード自体およびプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することに
なる。
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーテ
ィングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれる。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
液滴を使用する第1出力レベルの画素による密集を防止
するように、画像データを量子化することができる。ま
た各出力レベル間で発生する擬似輪郭も解消することが
できる。
上限値を、該中間の範囲の下限値と該中間の範囲に対す
る出力値とのほぼ中間の値とすることで、上述した効果
をより高めることができる。
値化を行い、入力値が所定値より大きい場合にはN―1
値化を行うことで、多値データへの量子化の際にも、第
1レベルの密集を防止でき、より一層上記効果を高める
ことができる。
て量子化した画像データを用いて印刷するインクジェッ
ト記録装置により、高品質の画像を形成できる。
リズムを説明するフローチャートである。
の振りまきの一例を示す説明図。
の振りまきの一例を示す説明図。
図。
リズムを説明するフローチャートである。
説明図。
ク図である。
処理部のブロック図である。
拡散部のブロック図である。
コンピュータのブロック図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 誤差拡散法により量子化処理を行う量子
化処理装置であって、 分散された誤差を含む注目画素値を、その画素値が属す
る値の範囲に対応する出力値に変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された出力値と前記注目画素値
との差分を誤差として注目画素の近傍画素に分散する分
散手段とを備え、 画素値の最大値を含む範囲及び最小値を含む範囲を除い
た少なくとも1つの前記値の範囲は、その値の範囲に対
応する出力値をその中に含まないことを特徴とする量子
化処理装置。 - 【請求項2】 前記値の範囲は、前記画素値を少なくと
も3つの範囲に区切って成る値の範囲であり、画素値の
最大値を含む範囲及び最小値を含む範囲を除いた少なく
とも1つの範囲において、各値の範囲に対応する出力値
を、当該値の範囲の最大値を超える値としたことを特徴
とする請求項1に記載の量子化処理装置。 - 【請求項3】 前記値の範囲は、前記画素値を3つの範
囲に区切って成る値の範囲であり、少なくとも1つの中
間の範囲の上限値を、該中間の範囲の下限値と該中間の
範囲に対する出力値とのほぼ中間の値としたことを特徴
とする請求項1または2に記載の量子化処理装置。 - 【請求項4】 N(N≧3)値の誤差拡散法により画像
データを量子化する量子化処理装置であって、 第1の閾値と第2の閾値と出力値との関係を、 (第1の閾値)<(第2の閾値)<(第1の出力値)<
(第2の出力値) としたことを特徴とする量子化処理装置。 - 【請求項5】 前記第2の閾値は、前記第1の閾値と前
記第1の出力換算値とのほぼ中間の値としたことを特徴
とする請求項4に記載の量子化処理装置。 - 【請求項6】 さらに、 (第n−2出力値)<(第n閾値)<(第n−1出力
値) (ただし、nは3以上N−1以下の整数)とすることを
特徴とする請求項4または請求項5に記載の量子化処理
装置。 - 【請求項7】 入力値が所定値以下の場合には、N値化
を行い、入力値が所定値より大きい場合にはN―1値化
を行うことを特徴とする請求項4または請求項5に記載
の量子化処理装置。 - 【請求項8】 前記所定値が第2の出力換算値の半分で
あることを特徴とする請求項4に記載の量子化処理装
置。 - 【請求項9】 請求項1乃至8いずれか1項に記載の量
子化処理装置により画像データを量子化し、量子化され
た画像データの出力値に応じて、少なくとも2種のサイ
ズのインク液滴により各画素を記録することを特徴とす
るインクジェット記録装置。 - 【請求項10】 コンピュータにより誤差拡散法による
量子化処理を実行させるコンピュータプログラムであっ
て、前記プログラムを、 分散された誤差を含む注目画素値を、その画素値が属す
る値の範囲に対応する出力値に変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された出力値と前記注目画素値
との差分を誤差として注目画素の近傍画素に分散する分
散手段として機能させ、 画素値の最大値を含む範囲及び最小値を含む範囲を除い
た少なくとも1つの前記値の範囲は、その値の範囲に対
応する出力値をその中に含まないことを特徴とするコン
ピュータプログラム。 - 【請求項11】 前記値の範囲は、前記画素値を少なく
とも3つの範囲に区切って成る値の範囲であり、画素値
の最大値を含む範囲及び最小値を含む範囲を除いた少な
くとも1つの値の範囲において、各値の範囲に対応する
出力値を、当該値の範囲の最大値を超える値としたこと
を特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラ
ム。 - 【請求項12】 前記値の範囲は、前記画素値を3つの
範囲に区切って成る値の範囲であり、少なくとも1つの
中間の範囲の上限値を、該中間の範囲の下限値と該中間
の範囲に対する出力値とのほぼ中間の値としたことを特
徴とする請求項10または11に記載のコンピュータプ
ログラム。 - 【請求項13】 請求項10乃至12のいずれか1項に
記載のコンピュータプログラムを格納するためのコンピ
ュータ可読記録媒体。 - 【請求項14】 誤差拡散法による量子化処理方法であ
って、 分散された誤差を含む注目画素値を、その画素値が属す
る値の範囲に対応する出力値に変換する変換し、 変換された出力値と前記注目画素値との差分を誤差とし
て注目画素の近傍画素に分散し、 画素値の最大値を含む範囲及び最小値を含む範囲を除い
た少なくとも1つの前記値の範囲は、その値の範囲に対
応する出力値をその中に含まないことを特徴とする量子
化処理方法。
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