JP2003318435A - Pn接合フォトダイオード - Google Patents

Pn接合フォトダイオード

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JP2003318435A
JP2003318435A JP2002120460A JP2002120460A JP2003318435A JP 2003318435 A JP2003318435 A JP 2003318435A JP 2002120460 A JP2002120460 A JP 2002120460A JP 2002120460 A JP2002120460 A JP 2002120460A JP 2003318435 A JP2003318435 A JP 2003318435A
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wiring pattern
type impurity
diffusion region
impurity diffusion
conductivity
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Application number
JP2002120460A
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English (en)
Inventor
Teiichi Sato
禎一 佐藤
Kazutaka Masuzawa
和孝 増澤
Takayoshi Yajima
孝義 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 PN接合フォトダイオードの時定数を小さく
することにより、過渡現象を速く収束させるようにして
高速応答性の改善を図る。 【解決手段】 PN接合フォトダイオード10は、半導
体基板に形成された第一導電型不純物拡散領域及び第二
導電型不純物拡散領域を備え、前記第二導電型不純物拡
散領域の表面を受光面36として用いると共に、前記第
一導電型不純物拡散領域と第二導電型不純物拡散領域の
各々に電極32、33を接続し、且つ、前記第二導電型
不純物拡散領域の平面形状を、四角形を越える多角形ま
たは円形もしくは楕円形にしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PN接合フォトダ
イオードに関し、特に、高速光通信の受光素子に用いら
れるPN接合フォトダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、国内の全家庭に光ファイバーを引
き、電話、インターネット、テレビなどのサービスを統
合して提供する計画(FTTH:Fiber To The Home)
が西暦2005年の完成を目処に郵政省やNTT(R)
によって推進されている。
【0003】FTTHの魅力は、従来の銅線などを使っ
た通信インフラに比べ、桁違いに大きなデータ伝送能力
にある。実験レベルでは、毎秒約3.3テラビット(テ
ラはギガの1000倍)、商用の光ファイバーでは毎秒
16テラビットを実現している。
【0004】光ファイバーを用いた通信ネットワーク
を、従来の銅線を用いたそれと比較した場合、光ケーブ
ルと各種機器との接続点や、ケーブル同士の接続点に光
電変換デバイスを必要とする点で相違する。光電変換デ
バイスは、光から電気信号への光/電気変換デバイス
と、その逆の電気から光への電気/光変換デバイスの二
つがある。本発明に係るPN接合フォトダイオードは、
光/電気変換デバイスの一つである。とりわけ、PN接
合フォトダイオードは、PIN接合フォトダイオードや
APD(アバランシェフォトダイオード)などの他の光
/電気変換デバイスに比べて、製造価格が安く、したが
って、FTTHなどの光ネットワークを低コストで構築
できるという優れた利点を持っている。
【0005】図18(a)、(b)は、従来のPN接合
フォトダイオードの平面図及びそのA−A′断面図であ
る。これらの図において、PN接合フォトダイオード1
は、半導体基板2の上に、N型不純物層3とP型不純物
層4とを順次に積層し、P型不純物層4の表面を受光面
5として使用すると共に、その受光面5の周囲に金属配
線6、7を形成して構成されている。なお、図中の波線
で示す円形5aは、不図示の電気/光変換デバイスから
照射される光を表している。PN接合フォトダイオード
1は、この光5aのエネルギーを電気信号に変換して出
力する。
【0006】図19(a)、(b)は、PN接合フォト
ダイオード1の各部におけるCR(コンデンサ、抵抗)
成分の模式図及びその等価回路図である。図において、
Raは主として金属配線6とP型不純物層4との間のコ
ンタクト抵抗分、Rdは主として金属配線7とN型不純
物層3との間のコンタクト抵抗分、Rb1〜Rbnは主
としてP型不純物層4のシート抵抗、Rc1〜Rcnは
主としてN型不純物層3のシート抵抗分、C1〜Cnは
主としてP型不純物層4とN型不純物層3との間の分布
容量(コンデンサ成分)である。
【0007】これらのCR成分を等価回路で表した場
合、図示のとおりの「RC直列回路」の形になる。ここ
に、Rs(a)はRaの合成並列抵抗値、Rs(d)は
Rdの合成並列抵抗値、Rs(b)はRb1〜Rbnの
合成直列抵抗値、Rs(c)はRc1〜Rcnの合成直
列抵抗値、CsはC1〜Cnの合成並列容量値である。
【0008】一般に、電気回路に電流が流れ始めてか
ら、安定した状態(定常状態)に至るまでのことを過渡
状態といい、過渡状態の間に起こる変化現象(電位、電
流、電荷などの変化現象)のことを過渡現象という。過
渡状態は通電開始時だけでなく、定常状態から別の定常
状態へ移行するときにも現れる。
【0009】RC直列回路の過渡現象には、コンデンサ
への充電とコンデンサからの放電の場合がある。どちら
もコンデンサ内部の電荷qを時間tで表すと、 q=CV(1−ε-t/(RC)) ・・・・(1) で表される。q=C・vCから、 vC=V(1−ε-t/(RC)) ・・・・(2) となる。式(1)、(2)でt=RCは特別な瞬間であ
り、vCがVの約63.2%に達する時間を示してい
る。この「RC」をRC直列回路の時定数(TC:Time
Constant)と呼び、過渡現象の大きさの目安に用い
る。時定数の値が小さいほど過渡現象が速く収束する。
【0010】「時定数」とは、平成3年11月20日発
行の「JIS工業用語大辞典(第3版)」に、「応答の
速さを特徴づける定数で、時間の次元をもつもの。応答
が次の式で表されるときには、係数Tをいう。T(dy
/dt)+y=x、ここに、y:出力信号、x:入力信
号」と定義されているように、時定数が小さいと応答が
高速になり、大きいと応答が緩慢になるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PN接合フ
ォトダイオードは、PIN接合フォトダイオードやAP
Dなどに比べて、価格が安いという利点がある反面、高
速応答性に欠けるという欠点がある。このため、せっか
くの利点を活かしきれず、FTTHなどのコスト削減に
寄与できないという問題点があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、PN接合フォト
ダイオードの時定数(前記のRs(a)、Rs(b)、
Cs、Rs(c)、Rs(d)のすべてまたはその一
部)を小さくすることにより、過渡現象を速く収束させ
るようにして、高速応答性の改善を図り、前記の欠点を
克服し、もって、FTTHなどのコスト削減に寄与でき
る有益なPN接合フォトダイオードを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るPN接合フ
ォトダイオードは、上記目的を達成するために、以下の
特徴的な構成を有する。
【0014】すなわち、半導体基板に形成された第一導
電型不純物拡散領域及び第二導電型不純物拡散領域を備
え、前記第二導電型不純物拡散領域の表面を受光面とし
て用いると共に、前記第一導電型不純物拡散領域と第二
導電型不純物拡散領域の各々に電極を接続して構成され
たPN接合フォトダイオードにおいて、前記第二導電型
不純物拡散領域の平面形状を、四角形を越える多角形ま
たは円形もしくは楕円形にしたことを特徴とする。
【0015】または、前記第二導電型不純物拡散領域に
接続される電極を金属配線で形成し、且つ、その金属配
線の敷設レイアウトを枝分かれ状またはループ状もしく
はその双方を含むようにしたことを特徴とする。
【0016】ここで、第一導電型は、P型またはN型の
一方のことをいい、第二導電型は、P型またはN型の他
方のことをいう。
【0017】本発明では、第二導電型不純物拡散領域の
平面形状を「四角形を越える多角形または円形もしくは
楕円形」としたことにより、第二導電型不純物拡散領域
の平面形状のほとんどの領域を受光面として用いること
ができる。このことは、言い換えれば、受光面として寄
与しない部分を小さくできることを意味する。たとえ
ば、図18(a)の従来のPN接合フォトダイオード1
を例にすれば、このPN接合フォトダイオード1の受光
面5は、ほぼ四角形を有しており、しかも、この受光面
5に照射される光5aの断面形状はほぼ円形を有してい
るため、その受光面5の四つのコーナ部分は「受光に寄
与しない無駄な部分」となるが、本発明の構成では、か
かる無駄な部分が小さくなる。
【0018】ここで、受光に寄与しない無駄な部分が小
さくなるということは、結果的に第二導電型不純物拡散
領域の面積の削減をもたらし、結局、第二導電型不純物
拡散領域の内部抵抗や、第一導電型不純物拡散領域との
間の分布容量(コンデンサ成分)が小さくなる。したが
って、前記の「Rs(b)やCs」を低減し、時定数を
下げて過渡現象を速く収束させることができ、高速応答
性の改善を図り、FTTHなどのコスト削減に寄与でき
る有益なPN接合フォトダイオードを提供することがで
きる。
【0019】また、前記第二導電型不純物拡散領域に接
続される電極を金属配線で形成し、且つ、その金属配線
の敷設レイアウトを枝分かれ状またはループ状もしくは
その双方を含むようにすれば、第二導電型不純物拡散領
域と電極との間のコンタクト抵抗を下げることができ、
前記の「Rs(a)」を低減し、同様に時定数を下げて
過渡現象を速く収束させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0021】図1は、本実施の形態におけるPN接合フ
ォトダイオード10の平面図、図2は、そのA−A′断
面図である。これらの図において、低濃度のP型半導体
基板(以下、単に「半導体基板」という。)11には、
低濃度のN型ウェル(以下、単に「ウェル」という。)
12が所定の深さで形成されており、そのウェル12の
周囲には高濃度のP型不純物を拡散したP型不純物拡散
領域13が、また、そのウェル12の表面には高濃度の
N型不純物を拡散したN型不純物拡散領域14が形成さ
れている。ここに、P型不純物拡散領域13は、発明の
要旨に記載の「第一導電型不純物拡散領域」に相当し、
N型不純物拡散領域14は、発明の要旨に記載の「第二
導電型不純物拡散領域」に相当する。
【0022】上記のウェル12、P型不純物拡散領域1
3及びN型不純物拡散領域14を含む半導体基板11の
上には、第一層間絶縁膜15、第二層間絶縁膜16及び
パッシベーション膜17が順次に積層される。
【0023】A−A′断面図で見た場合、第一層間絶縁
膜15には、P型不純物拡散領域13及びN型不純物拡
散領域14に接続された全部で8個の電極要素18〜2
5が設けられており、各々の電極要素18〜25は、第
一金属配線18a、19a、20a、21a、22a、
23a、24a、25aとコンタクト18b、19b、
20b、21b、22b、23b、24b、25bによ
って構成されている。同様に、第二層間絶縁膜16に
は、全部で6個の電極要素26〜31が設けられてお
り、各々の電極要素26〜31は、第二金属配線26
a、27a、28a、29a、30a、31aとバイア
電極26b、27b、28b、29b、30b、31b
によって構成されている。
【0024】図1の平面図において、ハッチングで示す
部分は第一配線パターン32であり、黒く塗りつぶした
部分は第二配線パターン33である。第一配線パターン
32及び第二配線パターン33からはそれぞれ電極32
a、33aが引き出されており、この二つの電極32
a、33aの間から光エネルギーに対応した電気信号が
取り出されるようになっている。
【0025】図2の断面図は、図1の平面図におけるA
−A′断面であるから、図1のA−A′線と第一配線パ
ターン32及び第二配線パターン33との各交点は、そ
れぞれ、前記の第一金属配線18a、19a、20a、
21a、22a、23a、24a、25aのうちの左右
の二つ(18aと25a)と、第二金属配線26a、2
7a、28a、29a、30a、31aのすべての位置
に対応する。つまり、第一金属配線の二つ(18a、2
5a)は第一配線パターン32の一部であり、また、第
一金属配線の残り(19a、20a、21a、22a、
23a、24a)と第二金属配線26a、27a、28
a、29a、30a、31aは第二配線パターン33の
一部である。
【0026】本実施の形態におけるPN接合フォトダイ
オード10の特徴とする事項は、図1の平面図からも明
らかなように、その平面外形線34の形をm角形(mは
4を越える正数;図示の例ではm=8、すなわち、八角
形)とした点にある。以下、特に限定しないが、m=8
で説明する。平面外形線34は、たとえば、半導体基板
11の平面外形線である。
【0027】第一配線パターン32及び第二配線パター
ン33の敷設レイアウトは、この平面外形線34に沿っ
てまたはその平面外形線34の形状を充分に考慮して行
われる。図示の例では、平面外形線34に沿って、第一
配線パターン32と第二配線パターン33をレイアウト
すると共に、PN接合フォトダイオード10の受光面3
6の上にも第二配線パターン33をレイアウトしてい
る。
【0028】図3は、第一配線パターン32と第二配線
パターン33の敷設レイアウトを示す図である。図中の
一点鎖線は第一配線パターン32を表しており、この第
一配線パターン32は平面外形線34に沿ってほぼ並行
する一つの八角形配線パターンのみでレイアウトされて
いるが、図中の実線で示す第二配線パターン33は、同
心状の大小二つの八角形配線パターン33b、33c
と、各々の八角形配線パターン33b、33cをつなぐ
横方向直線パターン33d、33eと、小八角形配線パ
ターン33cの内側に配置され、且つ、各々の一端を小
八角形配線パターン33cに接続した二つの縦方向直線
パターン33f、33gとによってレイアウトされてい
る。二つの縦方向直線パターン33f、33gは、小八
角形配線パターン33cから「枝分かれ」した部分に相
当する。また、小八角形配線パターン33cは、横方向
配線パターン33d、33eを介して八角形配線パター
ン33bに接続されているので、「ループ状」の部分ま
たは「ループしている」部分に相当する。なお、本明細
書中において、「縦・横」とは図面に正対したときの方
向のことをいう。
【0029】今、不図示の電気/光変換デバイスから発
射された光を円形断面光とし、その照射光35(図1参
照)の断面積と、PN接合フォトダイオード10の受光
面36(図1参照)の面積をほぼ同等であるとすると、
照射光35は、受光面36のほぼ全域で受光される。P
N接合フォトダイオード10は、この照射光35の光エ
ネルギーをP型不純物拡散領域13とN型不純物拡散領
域14とによって形成されるPN接合により、電気エネ
ルギーに変換して電極32a、33aから出力する。
【0030】ところで、受光面36に位置する第二配線
パターン33は金属等の不透光材料で作られているた
め、光電変換に寄与する有効受光面積が減少し、それだ
け光/電気の変換効率を損なうおそれがある。本実施の
形態では、できるだけ第二配線パターン33の線幅を微
細化し、光電変換に寄与する有効受光面積の減少を抑制
する。一方、線幅の微細化は、第二配線パターン33の
抵抗値(前記のRs(a)またはRs(d))を増大さ
せることになり、時定数が大きくなって高速応答性を悪
化させるという不都合をもたらすが、本実施の形態で
は、第二配線パターン33を図示のようにレイアウトす
ることにより、上記の不都合(時定数の増大)を解消す
る。すなわち、第二配線パターン33を、同心状の大小
二つの八角形配線パターン33b、33cと、各々の八
角形配線パターン33b、33cをつなぐ横方向直線パ
ターン33d、33eと、小八角形配線パターン33c
の内側に配置され、且つ、各々の一端を小八角形配線パ
ターン33cに接続した二つの縦方向直線パターン33
f、33gとによってレイアウトすることにより、第二
配線パターン33の全体的な抵抗値を下げ、線幅の微細
化に伴う抵抗値増大の問題を回避する。
【0031】また、本実施の形態の構成によれば、PN
接合の容量(コンデンサ)成分も少なくすることがで
き、この点においても、時定数を小さくして高速応答性
を改善することができる。このことを詳しく説明する
と、第二配線パターン33の下側にはN型不純物拡散領
域14が位置しており、このN型不純物拡散領域14
は、第二金属配線26a、27a、28a、29a、3
0a、31a、バイア電極26b、27b、28b、2
9b、30b、31b、第一金属配線19a、20a、
21a、22a、23a、24a、及び、コンタクト1
9b、20b、21b、22b、23b、24bを介し
て、第二配線パターン33に接続されている。
【0032】このため、N型不純物拡散領域14の平面
形状は、ほぼ第二配線パターン33のレイアウトに沿っ
たものとなっており、要するに、第二配線パターン33
の各パターン、すなわち、同心状の大小二つの八角形配
線パターン33b、33cと、各々の八角形配線パター
ン33b、33cをつなぐ横方向直線パターン33d、
33eと、小八角形配線パターン33cの内側に配置さ
れ、且つ、各々の一端を小八角形配線パターン33cに
接続した二つの縦方向直線パターン33f、33gとを
含むような形状となっている。つまり、N型不純物拡散
領域14の平面形状は、PN接合フォトダイオード10
の平面外形線34とほぼ相似形(図示の例では正八角
形)を有しており、受光に寄与しない無駄な部分がほと
んどないから、PN接合の内部抵抗(前記のRs(b)
またはRs(c))と、容量(前記のCs)とを共に低
減することができ、時定数を小さくして高速応答性を改
善することができる。
【0033】次に、実施の形態のPN接合フォトダイオ
ード10の製造工程を説明する。なお、以下では、説明
の簡素化のために、一般的な酸化、ホトレジスト塗布、
露光、現像及びエッチング等の工程を省略する。まず、
Si(シリコン)を主材料とする半導体基板11(図4
(a))に所定の深さの低濃度N型ウェル(ウェル1
2)を形成する(図4(b))。次いで、ウェル12の
表面に高濃度N型不純物拡散領域14を形成する(図4
(c))。次いで、P型不純物拡散領域13を形成し
(図4(d))、半導体基板11の表面にSiを主材料
とする第一層間絶縁膜15を積層する(図5(a))。
次いで、第一層間絶縁膜15に穴をあけてその穴にW
(タングステン)を主材料とする金属材料を充填し、コ
ンタクト18b、19b、20b、21b、22b、2
3b、24b、25bを形成(図5(b))した後、そ
のコンタクト18b、19b、20b、21b、22
b、23b、24b、25bにAl(アルミニウム)を
主材料とする第一金属配線18a、19a、20a、2
1a、22a、23a、24a、25aを接続する(図
5(c))。
【0034】ここに、第一金属配線18a、19a、2
0a、21a、22a、23a、24a、25aのレイ
アウトは、図3に従う。詳しくは、図5(c)の左端と
右端の第一金属配線18a、25aは、図3の第一配線
パターン32のレイアウトに従い、残りの第一金属配線
19a、20a、21a、22a、23a、24aは、
同図の第二配線パターン33のレイアウトに従う。
【0035】次いで、第一層間絶縁膜15の上にSiO
2を主材料とする第二層間絶縁膜16を積層(図5
(d))し、第二層間絶縁膜16に穴をあけてその穴に
を主材料とする金属材料を充填し、バイア電極26
b、27b、28b、29b、30b、31bを形成
(図6(a))した後、そのバイア電極26b、27
b、28b、29b、30b、31bにAlを主材料と
する第二金属配線26a、27a、28a、29a、3
0a、31aを接続する(図6(b))。
【0036】ここに、第二金属配線26a、27a、2
8a、29a、30a、31aのレイアウトは、図3の
第二配線パターン33のレイアウトに従う。
【0037】最後に、第二層間絶縁膜16の上にSiO
2,Si3N4を主材料とするパッシベーション膜17
を積層し、図2の断面構造を有するPN接合フォトダイ
オード10が完成する。
【0038】以上のとおり、本実施の形態では、その表
面を受光面36として用いるN型不純物拡散領域14の
平面形状をm角形とし、mは4を越える正数とした(具
体的には、図1の例示から理解されるように、m=8、
すなわち八角形とした)から、受光面36の受光に寄与
しない無駄な部分を少なくすることができ、四角形(た
とえば、図18の従来例)のものに比べて、当該無駄な
部分の面積を削減することができる。このため、PN接
合に寄与する受光面36直下のP型不純物拡散領域13
とN型不純物拡散領域14のサイズを必要最小限にする
ことができ、それだけ、内部抵抗(前記のRs(b)ま
たはRs(c))と容量(前記のCs)を減少して時定
数を小さくすることができ、高速応答性の改善を図るこ
とができる。
【0039】加えて、第二配線パターン33のレイアウ
トを工夫し、線幅の微細化を図りつつ、コンタクト抵抗
の低減を達成したので、前記のRs(a)やRs(d)
も小さくすることができ、この点においても、時定数を
小さくし、高速応答性の改善を図ることができる。
【0040】なお、第二配線パターン33のレイアウト
は、図3に示すように、同心状の大小二つの八角形配線
パターン33b、33cと、各々の八角形配線パターン
33b、33cをつなぐ横方向直線パターン33d、3
3eと、小八角形配線パターン33cの内側に配置さ
れ、且つ、各々の一端を小八角形配線パターン33cに
接続した二つの縦方向直線パターン33f、33gとを
含むものであるが、これに限定されない。要は、『線幅
の微細化を図りつつ、コンタクト抵抗の低減を達成』で
きるレイアウトであればよく、たとえば、以下のように
してもよい。
【0041】図7(a)は、第二配線パターン33の
「第1の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン37a
と、この八角形配線パターン37aの左右対向辺に接続
されたT字状配線パターン37b、37cと、八角形配
線パターン37aの上下対向辺に接続された縦方向配線
パターン37d、37eとを有している。T字状配線パ
ターン37b、37c及び縦方向配線パターン37d、
37eは、八角形配線パターン37aから「枝分かれ」
した部分に相当する。
【0042】図7(b)は、第二配線パターン33の
「第2の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン38a
と、この八角形配線パターン38aの任意辺(図では右
側の一辺)に接続された横方向配線パターン38bと、
八角形配線パターン38aの他の任意辺(図では下側の
一辺)と上記の横方向配線パターン38bとにそれぞれ
両端を接続した渦巻き状の八角形配線パターン38cと
を有している。渦巻き状の八角形配線パターン38c
は、その両端が八角形配線パターン38aに接続されて
いるので、渦巻き状の八角形配線パターン38cは、八
角形配線パターン38aから「枝分かれ」した部分に相
当し、また、「ループ状」の部分または「ループしてい
る」部分にも相当する。
【0043】図8(a)は、第二配線パターン33の
「第3の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン39a
と、この八角形配線パターン39aの上下の辺に接続さ
れた縦方向配線パターン39bと、この八角形配線パタ
ーン39aの左右の辺に接続された横方向配線パターン
39c、39dと、これらの縦または横方向配線パター
ン39b、39c、39dに接続された小八角形配線パ
ターン39eとを有している。小八角形配線パターン3
9eは、縦または横方向配線パターン39b、39c、
39dを介して八角形配線パターン39aに接続されて
いるので、小八角形配線パターン39eは、八角形配線
パターン39aから「枝分かれ」した部分に相当し、ま
た、「ループ状」の部分または「ループしている」部分
にも相当する。
【0044】図8(b)は、第二配線パターン33の
「第4の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン40a
と、この八角形配線パターン40aの各辺または上下左
右の辺に接続された縦または横方向配線パターン40
b、40c、40d、40eと、これらの縦または横方
向配線パターン40b、40c、40d、40eに接続
された小八角形配線パターン40fとを有している。な
お、波線で示す四つの配線パターン40g、40h、4
0i、40jは、必要に応じて追加される斜めの配線パ
ターンである。小八角形配線パターン40fは、縦また
は横方向配線パターン40b、40c、40d、40e
を介して八角形配線パターン40aに接続されているの
で、小八角形配線パターン40fは、八角形配線パター
ン40aから「枝分かれ」した部分に相当し、また、
「ループ状」の部分または「ループしている」部分にも
相当する。
【0045】図9(a)は、第二配線パターン33の
「第5の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン41a
と、八角形配線パターン41aの上下の辺に接続された
縦方向配線パターン41b、41cと、縦方向配線パタ
ーン41b、41cに接続された小八角形配線パターン
41dと、小八角形配線パターン41dの内側に配置さ
れた極小八角形配線パターン41eと、小八角形配線パ
ターン41dと極小八角形配線パターン41eとの間を
接続する横方向配線パターン41f、41gとを有して
いる。小八角形配線パターン41dと極小八角形配線パ
ターン41eは、縦または横方向配線パターン41b、
41c、41f、41gを介して八角形配線パターン4
1aに接続されているので、小八角形配線パターン41
dと極小八角形配線パターン41eは、八角形配線パタ
ーン41aから「枝分かれ」した部分に相当し、また、
「ループ状」の部分または「ループしている」部分にも
相当する。
【0046】図9(b)は、第二配線パターン33の
「第6の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン42a
と、八角形配線パターン42aの任意の三辺に接続され
た逆Y字状配線パターン42bとを有している。逆Y字
状配線パターン42bは、八角形配線パターン42aに
接続されているので、逆Y字状配線パターン42bは、
八角形配線パターン42aから「枝分かれ」した部分に
相当し、また、「ループ状」の部分または「ループして
いる」部分にも相当する。
【0047】図10(a)は、第二配線パターン33の
「第7の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン43a
と、八角形配線パターン43aの任意の四辺に接続され
た十字状配線パターン43bとを有している。十字状配
線パターン43bは、八角形配線パターン43aから
「枝分かれ」した部分に相当し、また、「ループ状」の
部分または「ループしている」部分にも相当する。な
お、図示の例では、縦方向と横方向の配線からなる十字
状配線パターン43bを示しているが、これに限定され
ない。たとえば、十字状配線パターン43bは斜め45
度方向の配線を含んでいてもよく、この場合は上記の
“十字状”を“米字状”と読み替える。
【0048】図10(b)は、第二配線パターン33の
「第8の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン44a
と、八角形配線パターン44aの内側に配置された小八
角形配線パターン44bと、八角形配線パターン44a
及び小八角形配線パターン44bの任意の三辺間を接続
する縦方向配線パターン44c、斜め方向配線パターン
44d、44eとを有している。小八角形配線パターン
44bは、縦方向配線パターン44cと斜め方向配線パ
ターン44d、44eを介して八角形配線パターン44
aに接続されているので、小八角形配線パターン44b
は、八角形配線パターン44aから「枝分かれ」した部
分に相当し、また、「ループ状」の部分または「ループ
している」部分にも相当する。
【0049】図11(a)は、第二配線パターン33の
「第9の変形レイアウト」を示す図である。この図にお
いて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン3
2の内側に配置された大きな八角形配線パターン45a
と、八角形配線パターン45aの任意の三辺に接続され
た正三角形配線パターン45bとを有している。正三角
形配線パターン45bは、八角形配線パターン45aか
ら「枝分かれ」した部分に相当し、また、「ループ状」
の部分または「ループしている」部分にも相当する。
【0050】図11(b)は、第二配線パターン33の
「第10の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな八角形配線パターン46
aと、八角形配線パターン46aの内側に配置された小
八角形配線パターン46bと、八角形配線パターン46
a及び小八角形配線パターン46bの任意の四辺間を接
続する斜め方向配線パターン46c、46d、46e、
46fとを有している。小八角形配線パターン46b
は、斜め方向配線パターン46c、46d、46e、4
6fを介して八角形配線パターン46aに接続されてい
るので、小八角形配線パターン46bは、八角形配線パ
ターン46aから「枝分かれ」した部分に相当し、ま
た、「ループ状」の部分または「ループしている」部分
にも相当する。
【0051】図12(a)は、第二配線パターン33の
「第11の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな八角形配線パターン47
aと、八角形配線パターン47aの内側に配置された正
四角形配線パターン47bと、八角形配線パターン47
a及び正四角形配線パターン47bとの間を接続する斜
め方向配線パターン47c、47d、47e、47fと
を有している。正四角形配線パターン47bは、斜め方
向配線パターン47c、47d、47e、47fを介し
て八角形配線パターン47aに接続されているので、正
四角形配線パターン47bは、八角形配線パターン47
aから「枝分かれ」した部分に相当し、また、「ループ
状」の部分または「ループしている」部分にも相当す
る。
【0052】なお、以上の説明では、N型不純物拡散領
域14の平面形状を「四角形を越えるm角形」とし(具
体的には八角形とし)、その形状に合わせて、第一配線
パターン32や第二配線パターン33のレイアウトを考
えたが、本発明の技術思想は、かかるm角形に限定され
ない。要は、照射光35の断面形状に近い形であればよ
く、たとえば、円形や楕円形であってもよい。以降の変
形例は「円形」をベースにするものである。
【0053】図12(b)は、第二配線パターン33の
「第12の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン48a
と、円形配線パターン48aの内側に配置された湾曲配
線パターン48b、48cと、円形配線パターン48a
及び湾曲配線パターン48b、48cの間を接続する横
方向配線パターン48d、48eと、湾曲配線パターン
48b、48cの内側に配置された縦方向配線パターン
48f、48gとを有している。湾曲配線パターン48
b、48c及び縦方向配線パターン48f、48gは、
横方向配線パターン48d、48eを介して円形配線パ
ターン48aに接続されているので、湾曲配線パターン
48b、48c及び縦方向配線パターン48f、48g
は、円形配線パターン48aから「枝分かれ」した部分
に相当し、また、「ループ状」の部分または「ループし
ている」部分にも相当する。
【0054】図13(a)は、第二配線パターン33の
「第13の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン49a
と、円形配線パターン49aの内側に配置された湾曲配
線パターン49b、49c、49d、49eと、円形配
線パターン49a及び湾曲配線パターン49b、49
c、49d、49eの間を接続する縦方向配線パターン
49f、横方向配線パターン49g、49hとを有して
いる。湾曲配線パターン49b、49c、49d、49
eは、縦または横方向配線パターン49f、49g、4
9hを介して円形配線パターン49aに接続されている
ので、湾曲配線パターン49b、49c、49d、49
eは、円形配線パターン49aから「枝分かれ」した部
分に相当し、また、「ループ状」の部分または「ループ
している」部分にも相当する。
【0055】図13(b)は、第二配線パターン33の
「第14の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン50a
と、円形配線パターン50aの内側に配置された湾曲配
線パターン50b、50c、50d、50eと、円形配
線パターン50a及び湾曲配線パターン50b、50
c、50d、50eの間を接続する縦方向配線パターン
50f、50g、横方向配線パターン50h、50iと
を有している。湾曲配線パターン50b、50c、50
d、50eは、縦または横方向配線パターン50f、5
0g、50h、50iを介して円形配線パターン50a
に接続されているので、湾曲配線パターン50b、50
c、50d、50eは、円形配線パターン50aから
「枝分かれ」した部分に相当し、また、「ループ状」の
部分または「ループしている」部分にも相当する。
【0056】図14(a)は、第二配線パターン33の
「第15の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン51a
と、円形配線パターン51aの内側に配置された横向き
のT字状配線パターン51b、51c及び縦方向配線パ
ターン51d、51eとを有している。T字状配線パタ
ーン51b、51c及び縦方向配線パターン51d、5
1eは、円形配線パターン51aから「枝分かれ」した
部分に相当する。
【0057】図14(b)は、第二配線パターン33の
「第16の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン52a
と、この円形配線パターン52aの任意位置に接続され
た横方向配線パターン52bと、円形配線パターン52
aと上記の横方向配線パターン52bとにそれぞれ両端
を接続した渦巻き状配線パターン52cとを有してい
る。渦巻き状配線パターン52cは、その両端が円形配
線パターン52aに接続されているので、渦巻き状配線
パターン52cは、円形配線パターン52aから「枝分
かれ」した部分に相当し、また、「ループ状」の部分ま
たは「ループしている」部分にも相当する。
【0058】図15(a)は、第二配線パターン33の
「第17の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン53a
と、この円形配線パターン53aに接続された縦方向配
線パターン53b、53cと、縦方向配線パターン53
b、53cに接続された小円形配線パターン53dと、
小円形配線パターン53dの内側に配置された極小円形
配線パターン53eと、小円形配線パターン53dと極
小円形配線パターン53eとの間を接続する横方向配線
パターン53f、53gとを有している。小円形配線パ
ターン53dと極小円形配線パターン53eは、縦また
は横方向配線パターン53b、53c、53f、53g
を介して円形配線パターン53aに接続されているの
で、小円形配線パターン53dと極小円形配線パターン
53eは、円形配線パターン53aから「枝分かれ」し
た部分に相当し、また、「ループ状」の部分または「ル
ープしている」部分にも相当する。
【0059】図15(b)は、第二配線パターン33の
「第18の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン54a
と、円形配線パターン54aに接続された逆Y字状配線
パターン54bとを有している。逆Y字状配線パターン
54bは、円形配線パターン54aに接続されているの
で、逆Y字状配線パターン54bは、円形配線パターン
54aから「枝分かれ」した部分に相当し、また、「ル
ープ状」の部分または「ループしている」部分にも相当
する。
【0060】図16(a)は、第二配線パターン33の
「第19の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン55a
と、円形配線パターン55aに接続された十字状配線パ
ターン55bとを有している。十字状配線パターン55
bは、円形配線パターン55aから「枝分かれ」した部
分に相当し、また、「ループ状」の部分または「ループ
している」部分にも相当する。なお、図示の例では、縦
方向と横方向の配線からなる十字状配線パターン55b
を示しているが、これに限定されない。たとえば、十字
状配線パターン55bは斜め45度方向の配線を含んで
いてもよく、この場合は上記の“十字状”を“米字状”
と読み替える。
【0061】図16(b)は、第二配線パターン33の
「第20の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン56a
と、円形配線パターン56aの内側に配置された小円形
配線パターン56bと、円形配線パターン56a及び小
円形配線パターン56bの間を接続する縦方向配線パタ
ーン56c、斜め方向配線パターン56d、56eとを
有している。小円形配線パターン56bは、縦方向配線
パターン56cと斜め方向配線パターン56d、56e
を介して円形配線パターン56aに接続されているの
で、小円形配線パターン56bは、円形配線パターン5
6aから「枝分かれ」した部分に相当し、また、「ルー
プ状」の部分または「ループしている」部分にも相当す
る。
【0062】図17(a)は、第二配線パターン33の
「第21の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン57a
と、円形配線パターン57aに接続された正三角形配線
パターン57bとを有している。正三角形配線パターン
57bは、円形配線パターン57aから「枝分かれ」し
た部分に相当し、また、「ループ状」の部分または「ル
ープしている」部分にも相当する。
【0063】図17(b)は、第二配線パターン33の
「第22の変形レイアウト」を示す図である。この図に
おいて、第二配線パターン33は、第一の配線パターン
32の内側に配置された大きな円形配線パターン58a
と、円形配線パターン58aの内側に配置された小円形
配線パターン58bと、円形配線パターン58a及び小
円形配線パターン58bの間を接続する斜め方向配線パ
ターン58c、58d、58e、58fとを有してい
る。小円形配線パターン58bは、斜め方向配線パター
ン58c、58d、58e、58fを介して円形配線パ
ターン58aに接続されているので、小円形配線パター
ン58bは、円形配線パターン58aから「枝分かれ」
した部分に相当し、また、「ループ状」の部分または
「ループしている」部分にも相当する。
【0064】これらの変形レイアウト(第1〜第22の
変形レイアウト)のいずれであってもよい。または、こ
れらの変形レイアウトの組み合わせ、もしくは、これら
の変形レイアウトから予測される他の変形レイアウトで
あってもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、受光面の受光に寄与し
ない無駄な部分を小さくすることができ、結果的に第二
導電型不純物拡散領域の面積の削減をもたらし、第二導
電型不純物拡散領域の内部抵抗や、第一導電型不純物拡
散領域との間の分布容量(コンデンサ成分)を小さくす
ることができる。したがって、前記の「Rs(b)やC
s」を低減し、時定数を下げて過渡現象を速く収束させ
ることができ、高速応答性の改善を図り、FTTHなど
のコスト削減に寄与できる有益なPN接合フォトダイオ
ードを提供することができる。
【0066】また、前記第二導電型不純物拡散領域に接
続される電極を金属配線で形成し、且つ、その金属配線
の敷設レイアウトを枝分かれ状またはループ状もしくは
その双方を含むようにすれば、第二導電型不純物拡散領
域と電極との間のコンタクト抵抗を下げることができ、
前記の「Rs(a)」を低減し、同様に時定数を下げて
過渡現象を速く収束させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるPN接合フォトダイオー
ド10の平面図である。
【図2】本実施の形態におけるPN接合フォトダイオー
ド10のA−A′断面図である。
【図3】第一配線パターン32と第二配線パターン33
の敷設レイアウトを示す図である。
【図4】本実施の形態のPN接合フォトダイオード10
の製造工程図(その1/3)である。
【図5】本実施の形態のPN接合フォトダイオード10
の製造工程図(その2/3)である。
【図6】本実施の形態のPN接合フォトダイオード10
の製造工程図(その3/3)である。
【図7】第二配線パターン33の第1及び第2の変形レ
イアウトを示す図である。
【図8】第二配線パターン33の第3及び第4の変形レ
イアウトを示す図である。
【図9】第二配線パターン33の第5及び第6の変形レ
イアウトを示す図である。
【図10】第二配線パターン33の第7及び第8の変形
レイアウトを示す図である。
【図11】第二配線パターン33の第9及び第10の変
形レイアウトを示す図である。
【図12】第二配線パターン33の第11及び第12の
変形レイアウトを示す図である。
【図13】第二配線パターン33の第13及び第14の
変形レイアウトを示す図である。
【図14】第二配線パターン33の第15及び第16の
変形レイアウトを示す図である。
【図15】第二配線パターン33の第17及び第18の
変形レイアウトを示す図である。
【図16】第二配線パターン33の第19及び第20の
変形レイアウトを示す図である。
【図17】第二配線パターン33の第21及び第22の
変形レイアウトを示す図である。
【図18】従来のPN接合フォトダイオードの平面図及
びそのA−A′断面図である。
【図19】PN接合フォトダイオード1の各部における
CR(コンデンサ、抵抗)成分の模式図及びその等価回
路図である。
【符号の説明】
10 PN接合フォトダイオード 11 半導体基板 13 P型不純物拡散領域(第一導電型不純物拡散領
域) 14 N型不純物拡散領域(第二導電型不純物拡散領域 32 第一配線パターン(電極、金属配線) 33 第二配線パターン(電極、金属配線) 36 受光面
フロントページの続き (72)発明者 矢嶋 孝義 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5F049 MA02 MB03 NA03 NA14 NA15 NB01 PA08 PA15 QA04 QA20 SE09 SE20 SS03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に形成された第一導電型不純
    物拡散領域及び第二導電型不純物拡散領域を備え、 前記第二導電型不純物拡散領域の表面を受光面として用
    いると共に、 前記第一導電型不純物拡散領域と第二導電型不純物拡散
    領域の各々に電極を接続して構成されたPN接合フォト
    ダイオードにおいて、 前記第二導電型不純物拡散領域の平面形状を、四角形を
    越える多角形または円形もしくは楕円形にしたことを特
    徴とするPN接合フォトダイオード。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板に形成された第一導電型
    不純物拡散領域及び第二導電型不純物拡散領域を備え、 前記第二導電型不純物拡散領域の表面を受光面として用
    いると共に、 前記第一導電型不純物拡散領域と第二導電型不純物拡散
    領域の各々に電極を接続して構成されたPN接合フォト
    ダイオードにおいて、 前記第二導電型不純物拡散領域に接続される電極を金属
    配線で形成し、且つ、その金属配線の敷設レイアウトを
    枝分かれ状またはループ状もしくはその双方を含むよう
    にしたことを特徴とするPN接合フォトダイオード。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板に形成された第一導電型
    不純物拡散領域及び第二導電型不純物拡散領域を備え、 前記第二導電型不純物拡散領域の表面を受光面として用
    いると共に、 前記第一導電型不純物拡散領域と第二導電型不純物拡散
    領域の各々に電極を接続して構成されたPN接合フォト
    ダイオードにおいて、 前記第二導電型不純物拡散領域の平面形状を、四角形を
    越える多角形または円形もしくは楕円形にするととも
    に、 前記第二導電型不純物拡散領域に接続される電極を金属
    配線で形成し、且つ、その金属配線の敷設レイアウトを
    枝分かれ状またはループ状もしくはその双方を含むよう
    にしたことを特徴とするPN接合フォトダイオード。
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