JP2003318088A - レジスト除去システム、およびレジスト除去方法 - Google Patents

レジスト除去システム、およびレジスト除去方法

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JP2003318088A
JP2003318088A JP2002121641A JP2002121641A JP2003318088A JP 2003318088 A JP2003318088 A JP 2003318088A JP 2002121641 A JP2002121641 A JP 2002121641A JP 2002121641 A JP2002121641 A JP 2002121641A JP 2003318088 A JP2003318088 A JP 2003318088A
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resist
solution
wafer
substrate
supercritical fluid
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Application number
JP2002121641A
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English (en)
Inventor
Satohiko Hoshino
聡彦 星野
Kenji Sekiguchi
賢治 関口
Takehiko Orii
武彦 折居
Mitsunori Nakamori
光則 中森
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストを効果的に除去できるレジスト除去
システム、レジスト除去方法を提供する。 【解決手段】 基板上に形成されたレジストの表面を部
分的に破壊する表面破壊装置と、前記表面破壊装置で表
面が部分的に破壊された前記レジストを溶液で処理する
溶液処理装置とからレジスト除去システムを構成する。
レジストの表面を部分的に破壊することで、レジストを
溶液で処理する際にレジスト内部に溶液が浸透し易くな
る。このため、レジストの除去がより効果的に行えるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板からレジスト
を除去するレジスト除去システムおよびレジスト除去方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造に際して、半導体ウエ
ハ(以下、ウエハという)上にフォトレジスト(以下、
「レジスト」という)のパターンを形成する工程があ
る。パターンが形成されたレジストは、ウエハへの成
膜、膜のエッチング、不純物の拡散、イオンの注入等の
工程においてマスクとして用いられ、これらの工程の後
に除去される。ウエハからのレジストの除去には、レジ
スト剥離剤を用いたウエットプロセス等が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レジストの
除去が困難な場合がある。例えば、エッチング工程にお
いて、レジストにエッチング材料が作用してレジスト表
面に変質層が形成されることがある。このような変質層
は、レジストそのものよりもレジスト剥離剤に反応し難
いのが通例であり、レジストの除去を困難にする要因と
なる。本発明はこのような課題を解決するためになされ
たもので、レジストを効果的に除去できるレジスト除去
システム、レジスト除去方法を提供することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために本発明に係るレジスト除去システムは、基板上
に形成されたレジストの表面を部分的に破壊する表面破
壊装置と、前記表面破壊装置で表面が部分的に破壊され
た前記レジストを溶液で処理する溶液処理装置と、を具
備することを特徴とする。レジストの表面を部分的に破
壊することで、レジストを溶液で処理する際にレジスト
内部に溶液が浸透し易くなる。このため、レジストの除
去がより効果的に行えるようになる。
【0005】(2)本発明に係るレジスト除去方法は、
基板上に形成されたレジストの表面を部分的に破壊する
表面破壊ステップと、前記表面破壊ステップで表面が部
分的に破壊された前記レジストを溶液で処理する溶液処
理ステップと、を具備することを特徴とする。レジスト
の表面を部分的に破壊することで、レジストを溶液で処
理する際にレジスト内部に溶液が浸透し易くなる。この
ため、レジストの除去がより効果的に行えるようにな
る。
【0006】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明に係るレ
ジスト除去システムは、半導体ウエハW(以下、ウエハ
Wという)からフォトレジストPR(以下、レジストP
Rという)を除去するシステムであり、表面破壊装置た
るレジスト表面破壊装置100および溶液処理装置たる
超臨界流体処理装置200から構成される。以下、図面
を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1
および図2はそれぞれ、本実施形態に係るレジスト除去
システムを構成するレジスト表面破壊装置100および
超臨界流体処理装置200を表す側面図である。
【0007】(レジスト表面破壊装置100の詳細)レ
ジスト表面破壊装置100の筐体110にはレジストP
Rが形成されたウエハWを保持するウエハ搬送装置12
を通過させるための窓112が形成され、ウエハWの搬
入、搬出を可能としている。筐体110内部の底板11
4上には環状のカップCPが配置され、カップCPの内
側に真空チャック116が配置されている。真空チャッ
ク116は、真空吸着によってウエハWを固定保持する
ものであり、ウエハWの昇降および回転を可能とする昇
降・回転駆動手段118と結合されている。ウエハ搬送
装置12と真空チャック116との間でウエハWを受け
渡すときは、昇降・回転駆動手段118が真空チャック
116を上方(Z正方向)へ持ち上げる。
【0008】レジスト表面破壊装置100には、接触部
120を主面に取り付けた円板122が配置されてい
る。円板122は、その主面がウエハWの主面と略平行
であり、図示しない駆動機構により、Z軸を回転軸とす
る回転およびY軸方向への移動が可能である。円板12
2を昇降(Z軸方向への移動)することで、ウエハWの
主面(レジストPRの表面)に接触部120を接触でき
る。レジストPRの表面と接触部120が接触した状態
で円板122を回転することで、レジストPRの表面を
物理的な力によって部分的に破壊すること(表面を傷つ
けること)ができる。表面が部分的に破壊されたレジス
トPRの表面には多数の微細な穴や傷が形成される。ま
た、ウエハWの昇降・回転駆動手段118による回転、
および円板122のY軸方向移動を行うことで、ウエハ
Wの主面全体(レジストPR全面)に接触部120を接
触させることができる(接触部120によるウエハW全
面のスキャンが可能)。この結果、レジストPR全面を
部分的に破壊できる。
【0009】接触部120はいわゆるバフ研磨用のバフ
(布)、あるいは多数の繊維(または毛)からなるブラ
シを用いることができる。これらを円板122に貼り付
け、あるいは接着して用いることができる。バフ等は、
弾性を有するので、レジストPR表面の部分的な破壊に
際し、ウエハWに対する影響(物理的な力の印加)が少
ない利点がある。
【0010】接触部120は、バフ等に研磨剤(例え
ば、アルミナやダイヤモンドの微粉そのもの、あるいは
これらの微粉を混入した液体)を塗布したもの(例え
ば、ダイヤモンドバフ)を用いることができる。研磨剤
を弾性ある材料に塗布等することで、ウエハWに対する
影響が少ない状態で、レジストPR表面を効果的に部分
破壊できる。また、接触部120には、粗面を有する基
板(例えば、主面を粗面に加工したシリコン基板)、砥
石等を用いることも可能である。さらに接触部120に
化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishin
g)等を利用することも考えられる。このときには、ア
ルカリ性水溶液にコロイダル・シリカ(シリカ(SiO
)の微粒子が凝集したもの)を懸濁させたもの用いる
ことができる。
【0011】ここで、接触部120に研削性のある材料
(例えば、砥石、CMP)を用いる場合であっても、接
触部120でレジストPR表面に傷等をつける程度に留
め、レジストPRを削り取ることまではしない方が好ま
しい。例えば、トレンチ、ビアホール等がある場合に、
削り取ったレジストPRが残渣となって、その底に残留
し、除去が困難になる畏れがあるためである。但し、こ
れは必ずしも絶対的な要請ではなく、例えば、ビアホー
ルが銅で埋め込まれていれば、レジストPRの残渣が生
じても大きな問題となることはない。
【0012】以上のように、接触部120が研削性のあ
る材料で構成されている場合には、接触部120による
レジストPRの表面破壊の程度、あるいは処理対象の基
板の状態(例えば、トレンチ、ビアの大きさ、有無)の
いずれかに留意する必要がある。これに対して、接触部
120が研削性の弱い材料で構成されている場合には
(例えば、バフ(布)、ブラシそのもの)、レジストP
Rを削り取る畏れが少ないので、このような注意を払う
必要性が低減する。
【0013】(超臨界流体処理装置200の詳細)図2
に示すように、超臨界流体処理装置200は流体供給部
212、圧力発生器214、加熱部216、圧力容器2
18、不純物除去部220とを有し、溶液(レジスト剥
離剤RRを混入した超臨界流体Fs)を用いてウエハW
上のレジストPRを除去する。このとき、ウエハWがレ
ジスト表面破壊装置100で処理され、レジストPRの
表面が部分的に破壊されていることから、レジストPR
内部への溶液の浸透が促進され、レジストPRの効果的
な除去が可能となる。流体供給部212、圧力発生器2
14、および加熱部216はバルブ222を経由して圧
力容器218に通じる供給配管224に接続されてい
る。また、圧力容器218、バルブ226、不純物除去
部220を経由して流体Fを流体供給部212に戻す帰
還配管228が配設されている。供給配管224と帰還
配管228は超臨界流体Fsを循環させる循環系230
を構成する。
【0014】超臨界流体Fsは、臨界点(気体を圧縮し
て液化する限界の圧力、温度であり、これを超えた圧力
または温度では気体が液化しない)を超えた圧力ないし
圧力の領域にある流体である。超臨界流体Fsは一般に
以下のような性質を有している。 ・気体と液体の中間的な性質を有し、微細な部分にも浸
透可能である。 ・拡散係数が高く、溶解した汚染物質(レジスト等)を
素早く分散できる。 ・超臨界状態を解除する(通例、常温、常圧に戻す)こ
とで、ほぼ瞬時に蒸発させることができる。 ・気体と液体の相境界がないため(気体と液体の2相が
共存しない)、表面張力を持たない。
【0015】このような性質を有する超臨界流体Fsに
レジストPRを溶解するレジスト剥離剤を混入すること
で、レジスト剥離剤によるレジストの除去をより促進で
きる(微細な部分に浸透容易で、溶解したレジストの分
散が速やか)。また、レジスト除去後に超臨界状態を解
除することで、ウエハWを速やかに乾燥できる。さら
に、表面張力を持たないため、基板の乾燥時に表面張力
によってウエハWに形成された微細なパターンが破壊さ
れること(いわゆるパターン倒れ)が生じることもな
い。
【0016】超臨界流体Fsとして、二酸化炭素、亜硫
酸ガス、亜酸化窒素、エタン、プロパン、フロンガス等
が挙げられる。このうち、二酸化炭素(炭酸ガス)は、
生物に対してほとんど無害(無毒性)であり、臨界点も
31℃、70気圧と比較的実現し易く、しかも安価で入
手が容易である。このため、本実施形態では二酸化炭素
(炭酸ガス)を超臨界流体Fsの材料として用いること
とするが、必要に応じて他の物質を超臨界流体Fsの材
料として用いることも可能である。
【0017】レジスト剥離剤RRは、レジスト溶解性
(剥離性)および超臨界流体Fsに対する溶解性の双方
が大きいことが望ましい。超臨界流体Fsとして二酸化
炭素を用いたときには、レジスト剥離剤RRとしてジエ
チレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエ
ーテル系材料、ノルマル−メチル2ピロリドン(NM
P)等の窒素含有物を選択できる。この他にも、エチル
アルコール、アセトン、DMSO(dimethyl sulfoxid
e:ジメチル・スルホキシド)、PGMEA(propylene
glycol methyl ether acetate:プロピレングリコール
メチルエーテルアセテート)、アミン系の薬液のいずれ
かをレジスト剥離剤RRとして用いることができる。
【0018】流体供給部212は超臨界流体Fsの元と
なる流体Fを供給する供給手段である。超臨界流体Fs
として二酸化炭素を用いる場合には二酸化炭素のガスボ
ンベ等を用いて流体供給部212を構成できる。超臨界
流体Fs(流体F)へのレジスト剥離剤RRの混入は、
流体供給部212内で行われてもよいし、流体供給部2
12から圧力容器218に向かう供給配管224のどこ
かで行われても差し支えない。圧力発生器214は、流
体供給部212から供給された流体Fに臨界圧力Pcを
超えた圧力を加えて超臨界状態の超臨界流体Fsにする
ものであり、例えば高圧ポンプから構成される。本実施
形態では超臨界流体Fsとして二酸化炭素を用いること
から70気圧以上、例えば100気圧程度の圧力を発生
させる。超臨界状態を生じさせるためには圧力のみなら
ず温度も重要な要因である。このため、圧力発生器21
4には加熱部(ヒータ)216が併設され、流体供給部
212から供給された流体Fが臨界温度Tcを超える温
度になるように加熱する。本実施形態では超臨界流体F
sとして二酸化炭素を用いることから、流体Fを31℃
以上、例えば40℃程度の温度にする。以上のように、
流体供給部212は圧力発生器214および加熱部21
6と相俟って超臨界流体Fsの供給が可能になる。
【0019】圧力容器218は、表面が部分的に破壊さ
れたレジストPRを有するウエハWをその内部に配置
し、溶液(レジスト剥離剤RRが混入された超臨界流体
Fs)で処理することでレジストPRを除去するための
容器である。圧力容器218は圧力発生器214が発生
した圧力に耐えられるようになっており、その内部で超
臨界流体Fsが超臨界状態を維持できる。また、圧力容
器218はその内部へのウエハWの搬入、搬出ができる
ように、図示しない開閉部を有する。不純物除去部22
0は、超臨界流体Fs中に含まれる不純物、特に剥離さ
れたレジストPRを除去するための一種のフィルターで
ある。
【0020】(レジスト除去の手順)以下にレジスト除
去システムを用いたレジストPR除去の手順について説
明する。図3は、レジスト除去システムを用いたレジス
トPR除去の手順の1例を示すフロー図である。また、
図4は図3の手順中におけるウエハWの状態を表す断面
図である。なお、図3,4では、判り易くするために、
レジストPR除去前の工程(ここでは、成膜、エッチン
グ工程)をも示している。図3に示すように、レジスト
PR除去の手順は、それ以前の工程を含めステップS1
1〜S16に区分されている。このうち、ステップS1
4〜S16がレジストPR除去の手順である。以下、ス
テップS11〜S16に区分して詳述する。
【0021】(1)ウエハWへの成膜(ステップS1
1、図4(A)) ウエハWに回路層Tr、ハードマスク層Hm、層間絶縁
層ILを順に形成する。回路層Trはここでは単純化し
て単層の如くに表しているが、実際は微細な多数のトラ
ンジスタおよびトランジスタ間を電気的に接続する配線
が形成されている。回路層Trは、複数の膜の形成、形
成した膜のエッチング、必要に応じたイオン打ち込み等
により形成されている。このエッチング、イオン打ち込
み等では、必要に応じてフォトレジストPRがマスクと
して用いられ、不要になると除去される。従い、回路層
Trの形成中でのレジストPRの除去に際しても後述す
るステップS14〜S16のレジスト除去手順を採用す
ることができる。但し、ここでは、レジスト除去につい
てこれ以上述べないこととする。
【0022】ハードマスク層Hmは、層間絶縁層ILを
形成する際等に、回路層Trを保護するための層であ
り、例えばSiN、あるいはSiOから形成される。
この形成にはCVD等の成膜手段を用いることができ
る。層間絶縁層ILは回路層Trをその上層から電気的
に絶縁するための層である。本実施形態では層間絶縁層
ILの材料として、MSQ(Methyl Silsesquioxane メ
チルシルセスキオキサン)を用いている。MSQは有機
系の低誘電率材料であり、例えばスピンコート(および
その後の加熱処理)で成膜できる。MSQを用いた層間
絶縁層ILは、低誘電率のため浮遊容量の発生が少な
く、半導体デバイスの高速化に適している。このMSQ
は、微細なポーラス(空孔)を多数含む多孔質材料であ
り、また機械的強度および耐薬品性がそれほど強くない
ので、後述のように以下のステップS12〜S16にお
いて留意する必要がある。
【0023】(2)レジストパターンの形成(ステップ
S12,図4(B)) 層間絶縁層ILのパターニングのためにレジストPRの
形成、パターニング(図4(B))を行う。レジストP
Rとしては、種々の材料(例えば、水酸基を保護された
ポリビニールフェノール、スチレンとマレイミドの共重
合体、またはビニルフェノールとスチレンの共重合体)
を用いることができ、例えばスピンコート等でレジスト
PRの層を形成できる。このときのレジストPRの層厚
は、例えば500〜600nm程度である。レジストP
Rの層を形成した後、レジストPRを感光、現像するこ
とで、レジストPRを部分的に除去しできる(パターニ
ング)。
【0024】(3)層間絶縁層ILのエッチング(ステ
ップS13、図4(C) レジストPRをマスクとして層間絶縁層ILをエッチン
グする。このエッチングは、フッ素系の反応ガス等(例
えば、CF、C)を用いたドライプロセスによ
って行える。反応ガスによりMSQからなる層間絶縁層
ILがエッチングされるが、このときレジストPRの表
面が反応ガスと反応して表面変質層(ハードレイヤー)
HLが形成される。レジストPRの有機成分がフッ素等
と反応することで、通常のレジストPRよりも硬度、物
理的用強度、耐薬品性のある表面変質層HLへと変質す
る。この表面変質層HLは通常のレジストPRに比べて
レジスト剥離剤RRによる除去が困難である。但し、表
面変質層HLの厚さは通常10〜20nm程度であり、
レジストPRのごく表面のみに存在する。
【0025】(4)レジストPR表面の部分的破壊(ス
テップS14、図4(D)) 前述のように、このステップS14からS16までがレ
ジストPRを除去するための手順である。レジストPR
表面、特に表面変質層HLを部分的に破壊する。これは
レジスト表面破壊装置100によって行える。 ステップS13が完了したウエハWをウエハ搬送装置
12によりレジスト表面破壊装置100内に搬送し、真
空チャック116上に載置、吸引する。
【0026】その後、回転している円板122をウエ
ハWの上面に向かって降下させ、ウエハW上面(レジス
トPRの面)に接触部120を接触させる。レジストP
Rに回転している接触部120が接触、摩擦されること
で、レジストPRの表面、特に表面変質層HLが部分的
に破壊される。具体的には、表面変質層HLを貫通する
微細な穴や傷が多数形成される。このときウエハWを昇
降・回転駆動手段118で回転し、さらには円板122
をY方向に移動させることで、回転している接触部12
0をレジストPRの全面に接触させ、レジストPR全面
を部分的に破壊できる。なお、接触部120に前述のよ
うに粗面を有する基板、砥石を用いることも可能であ
る。
【0027】レジストPR表面を部分的に破壊するとき
に、層間絶縁層ILの材料が機械的強度のそれほど高く
ないMSQであることから、層間絶縁層ILに過大な力
が加わらないように注意する必要がある。この点からす
ると、接触部120としては、剛体に近い砥石等より
も、ウエハWと円板122間を緩衝できる(弾性があ
る)バフやブラシの方がより好ましい。
【0028】(5)ウエハWの溶液による処理(ステッ
プS15、図4(E)) ウエハWを溶液(本実施形態では、レジスト剥離剤RR
を混合した超臨界流体Fs)で処理することで、レジス
トPRを除去する。 レジストPR表面が部分的に破壊されたウエハWを超
臨界流体処理装置200内へ搬入する。具体的には、圧
力容器218の図示しない開閉部を開き、ウエハ搬送装
置12によりウエハWを圧力容器218内に搬入し、保
持、固定する。ウエハWを圧力容器218内に保持した
ら、圧力容器218を液密に閉じ、内部空間S内を密閉
状態とする。
【0029】ウエハWを溶液により処理する。バルブ
222を開き流体供給部212から圧力発生器214お
よび加熱部216を経由して圧力容器218内に溶液
(レジスト剥離剤RRが混入された超臨界流体Fs)を
流入させる。この結果、圧力容器218内のウエハWが
溶液によって処理される。一方、圧力容器218から流
出した溶液はバルブ226および不純物除去部220を
経由して帰還配管228から流体供給部212へと帰還
して再利用される。
【0030】超臨界流体Fsに混入されたレジスト剥離
剤RRは、表面変質層HLに形成された穴等を通じてそ
の下層のレジストPRそのものに直接作用しレジストP
Rを溶解する。このとき、レジスト剥離剤RRが超臨界
流体Fsに溶解していることで、表面変質層HLの穴が
微細であってもその穴を容易に通過することができる。
超臨界流体Fsが液体と気体の中間的な性質を有し微細
な隙間に入り込むため、超臨界流体Fsに付随してレジ
スト剥離剤RRの成分も微細な隙間に入り込む。従っ
て、レジスト剥離剤RRのみを用いた場合よりもより一
層強力にレジストPRを除去できる。このようにして、
表面変質層HLの下層のレジストPRが溶解される。表
面変質層HLは、たとえレジスト剥離剤RRにより溶解
されなくても、その下層のレジストPRが溶解されるこ
とで、ウエハWから剥がれ落ちる。
【0031】本実施形態では、層間絶縁層ILがポーラ
ス材料であることから、超臨界流体Fsを用いて微細な
ポーラス内からレジストPRをも含む汚染物質を除去す
ることが可能となる。なお、以上のレジスト剥離剤RR
と超臨界流体Fsとの混合液による処理の後に、超臨界
流体Fsのみを用いた一種のリンス処理を付加すること
も可能である。これは、次のステップS16のウエハW
の乾燥時にレジスト剥離剤RRの成分がウエハW上に残
留するのをより確実に防止するためである。
【0032】(6)ウエハWの乾燥(ステップS16) ウエハWの溶液処理の終了後に、バルブ222、22
6を閉じて圧力容器218内を常圧にすると超臨界流体
Fsは瞬時に蒸発し、ウエハWを急速に乾燥できる。既
述のように、本実施形態では層間絶縁層ILとして機械
的強度が大きいとは言い難いMSQを用いていることか
ら、そのパターンが破壊されやすい(いわゆるパターン
倒れ)。本実施形態では、超臨界流体Fsが表面張力を
有しないことから、ウエハW上に形成された微細なパタ
ーンが破壊されることがない。以上のように、本実施形
態で超臨界流体による処理を行っていることは、レジス
トの除去の確実性向上に加え、パターンの破壊防止にも
結びつく。 乾燥処理が済んだウエハWは、超臨界流体処理装置2
00内から搬出される。具体的には、圧力容器218の
図示しない開閉部を開き、ウエハWの固定を解除して、
ウエハ搬送装置12を用いてウエハWを圧力容器218
内から搬出する。
【0033】(7)ステップS16によるレジスト除去
後には適宜の工程が行われ、所望の半導体装置が作成さ
れる。図4(F)は、ステップS16の後にバリアメタ
ル層BM(例えば、TaN、TiNからなるCuの拡散
を防止する層)およびCuからなる配線層WLを形成し
た例を示す。
【0034】以上説明した本実施の形態によれば、レジ
ストPR表面の部分的な破壊とレジスト剥離剤を混合し
た超臨界流体Fsによる処理を併用することで、レジス
トPR表面に表面変質層HLが形成されている場合でも
レジストを効率よく除去することができる。
【0035】(その他の実施形態)本発明の実施形態は
上記実施形態には限られず拡張、変更できる。拡張、変
更された実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)例えば、基板に半導体ウエハに限定することな
く、ガラス基板等も含めた基板一般を用いることができ
る。
【0036】(2)レジスト表面破壊装置100では、
バフ等の接触部120を有する円板122を主として回
転することで、レジストPR表面を部分的に破壊した
が、これに代えて接触部120を固定してウエハWを回
転させても差し支えない。即ち、接触部120がウエハ
Wに対して相対的に回転すればよい。また、ウエハWと
接触部120のどちらを上下に位置するかも適宜に選択
できる。
【0037】レジスト表面破壊装置の他の例を図5に
示す。ここでは、接触部120aを有する円板122a
が底板114上に固定され、円板122aの上方に真空
チャック116でウエハWが保持されている。ウエハW
を回転させながら円板122a上に降下させて接触部1
20a上面と接触させることで、ウエハW上に形成され
たレジストPRの表面が部分的に破壊される。このとき
接触部120a上面の大きさがウエハWの大きさよりも
大きいことから、接触部120aとウエハWを互いに平
面的(X,Y面内)で移動することなく、ウエハW全面
でレジストPRを部分的に破壊できる。 レジスト表面破壊装置の別の例を図6に示す。ここで
は、ウエハWが接触部120の上方に位置している。 (3)溶液は、超臨界流体とレジスト剥離剤の混合物の
みに限られず、レジストを溶解できる溶液一般(例え
ば、レジスト剥離剤そのもの)を用いることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば効
果的にレジストを除去できるレジスト除去方法、レジス
ト除去システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレジスト除去システムを構成す
るレジスト表面破壊装置を表す側面図である。
【図2】 本発明に係るレジスト除去システムを構成す
る超臨界流体処理装置を表す側面図である。
【図3】 レジスト除去の手順の1例を示すフロー図で
ある。
【図4】 図3の手順中におけるウエハWの状態を表す
断面図である。
【図5】 レジスト表面破壊装置の他の例を表す側面図
である。
【図6】 レジスト表面破壊装置の別の例を表す側面図
である。
【符号の説明】
12…ウエハ搬送装置、100…レジスト表面破壊装
置、110…筐体、112…窓、114…底板、116
…真空チャック、118…昇降・回転駆動手段、120
…接触部、122…円板、200…超臨界流体処理装
置、212…流体供給部、214…圧力発生器、216
…加熱部、218…圧力容器、220…不純物除去部、
222…バルブ、224…供給配管、226…バルブ、
228…帰還配管、230…循環系
フロントページの続き (72)発明者 折居 武彦 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 中森 光則 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA25 JA04 LA01 LA02 3C058 AA06 AA07 CB03 DA02 DA17 5F046 MA02 MA10 MA19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたレジストの表面を部
    分的に破壊する表面破壊装置と、 前記表面破壊装置で表面が部分的に破壊された前記レジ
    ストを溶液で処理する溶液処理装置と、 を具備することを特徴とするレジスト除去システム。
  2. 【請求項2】 前記表面破壊装置が、基板に対して相対
    的に回転しながらレジスト表面に接触する接触部材を有
    することを特徴とする請求項1記載のレジスト除去シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記接触部材が、弾性を有する材料で形
    成されていることを特徴とする請求項2記載のレジスト
    除去システム。
  4. 【請求項4】 前記溶液が、超臨界流体およびレジスト
    剥離材を含むことを特徴とする請求項1記載のレジスト
    除去システム。
  5. 【請求項5】 前記溶液処理装置が、前記溶液で処理さ
    れた基板をリンス液でリンスすることを特徴とする請求
    項1記載のレジスト除去システム。
  6. 【請求項6】 前記溶液処理装置が、前記溶液で処理さ
    れた基板を乾燥することを特徴とする請求項1記載のレ
    ジスト除去システム。
  7. 【請求項7】 基板上に形成されたレジストの表面を部
    分的に破壊する表面破壊ステップと、 前記表面破壊ステップで表面が部分的に破壊された前記
    レジストを溶液で処理する溶液処理ステップと、 を具備することを特徴とするレジスト除去方法。
  8. 【請求項8】 前記溶液が、超臨界流体およびレジスト
    剥離材を含むことを特徴とする請求項7記載のレジスト
    除去方法。
  9. 【請求項9】 前記溶液処理ステップの後に、前記溶液
    で処理された基板を乾燥する乾燥ステップをさらに具備
    することを特徴とする請求項7記載のレジスト除去方
    法。
  10. 【請求項10】 前記溶液処理ステップの後に、前記溶
    液で処理された基板をリンス液でリンスするリンス処理
    ステップをさらに具備することを特徴とする請求項7記
    載のレジスト除去方法。
  11. 【請求項11】 前記レジストがその表面に内部よりも
    耐薬品性のある表面層を有することを特徴とする請求項
    7記載のレジスト除去方法。
  12. 【請求項12】 前記基板が多孔質層を有することを特
    徴とする請求項7記載のレジスト除去方法。
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