JP2003318030A - コアおよびコイル装置 - Google Patents
コアおよびコイル装置Info
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- JP2003318030A JP2003318030A JP2002119325A JP2002119325A JP2003318030A JP 2003318030 A JP2003318030 A JP 2003318030A JP 2002119325 A JP2002119325 A JP 2002119325A JP 2002119325 A JP2002119325 A JP 2002119325A JP 2003318030 A JP2003318030 A JP 2003318030A
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Abstract
れた高信頼度のコア及びコイル装置を提供する。 【解決手段】コイル巻回部1は、長手方向Xに延びてい
る。つば部21、22のそれぞれは、コイル巻回部1の
長手方向Xの両端に、コイル巻回部1と同体に備えら
れ、長手方向Xの外端面に、溝31、32を有してい
る。溝31、32は、深さ方向が長手方向Xと一致し、
厚さ方向Zの溝幅Z3を有し、幅方向Yに延びており、
溝幅Z3が底部に向かって狭くなる。
Description
びこのフェライトコアを用いたコイル装置に関する。本
発明に係るコイル装置には、車載用トランスポンダ等に
適用し得るアンテナ、または、通信機器用インダクタも
しくはチョークコイル等が含まれる。
イプのものが提案され、実用に供されてきた。そのうち
の一つとして、最近、車載用アンテナまたはトランスポ
ンダとして適用可能なコイル装置が提案されている。こ
のような用途に適用されるコイル装置では、一般に、高
周波特性の良好なフェライトコアが用いられる。そし
て、このフェライトコアに必要巻数のコイルを巻き付け
るとともに、コイル端末を、フェライトコアの長手方向
の両端に備えられた金属端子電極に接続する構成をと
る。
装置で要求されるインダクタンス値、Q値及び自己共振
周波数特性等が要求値を満たすべく、コイルの巻き軸方
向で見た長さの大きな細長いものを用いるのが一般的で
ある。
あり、本来的に衝撃や振動に弱い。その上、上述した理
由により、衝撃及び振動に対しては弱い細長い形状にせ
ざるを得ない。このため、衝撃及び振動に常に曝される
車載用コイル装置の場合、耐衝撃性及び耐振動性に優れ
た構造をいかに実現するかが問題となる。
通信機器用インダクタまたはチョークコイルとして用い
られるコイル装置では、常に、小型化、構造の簡素化及
び低コスト化等が求められるから、これらの要求をいか
に満たすかが問題となる。
と、例えば、特開2001−339224号公報は、フ
ェライトコアの長手方向の両端部に備えられたつば部
に、射出成型による合成樹脂ベースを装着し、合成樹脂
ベースの外周に、金属電極端子を、自己のバネ作用によ
って装着する構造を開示している。しかし、この先行技
術では、小型化、構造の簡素化及び低コスト化等の要求
に応えることが困難である。
アの両外側面に矩形溝を設け、この矩形溝内にリード端
子の一端を挿入する構造を持つコイルを開示している。
このコイルは、小型化、構造の簡素化及び低コスト化等
には有利であろうが、矩形溝内におけるリード端子の先
端位置を、ある一定の位置に固定することが困難であ
り、フェライトコアに対するリード端子の相対的位置の
変動、それに伴うインダクタンス値、Q値及び自己共振
周波数特性の変動等を招くことが予想される。
が、溝の深さの分だけ薄くなるため、つば部において、
コアの破損またはクラック等を発生し易くなる。特開平
7−130556号には、そのような問題を回避するた
めの手段が開示されていない。
数特性の優れたコイル装置を得るのに適したコアを提供
することである。本発明のもう一つの課題は、耐衝撃性
及び耐振動性に優れた高信頼度のコア及びコイル装置を
提供することである。
ため、本発明に係るフェライトコアは、コイル巻回部
と、2つのつば部とを含む。前記コイル巻回部は、長手
方向Xに延びている。前記つば部のそれぞれは、前記コ
イル巻回部の前記長手方向の両端に、前記コイル巻回部
と同体に備えられ、長手方向Xの外端面に、溝を有して
いる。
Xと一致し、厚さ方向Zの溝幅を有し、幅方向Yに延び
ていて、前記溝幅が底部に向かって狭くなる。
コアでは、つば部のそれぞれの溝は、深さ方向が長手方
向Xと一致し、厚さ方向Zの溝幅を有し、幅方向Yに延
びており、溝幅が底部に向かって狭くなっている。この
構造によれば、つば部の長手方向Xの寸法に対する溝の
深さ選定によって、耐衝撃性及び耐振動性に優れた高信
頼度のコア及びコイル装置を得ることができる。
で、かつ、コイル巻回部の表面から立ち上がる内端面
を、コイル巻回部の相対する両側に有する。これによっ
て、コイル巻回部の長さが画定される。
さ寸法をX1とし、溝の深さ寸法をX2としたとき、そ
の比(X2/X1)は、 (1/1.7)≧(X2/X1)>0 を満たす。
つ、細長い形状のフェライトコアでありながら、割れ
や、クラックの発生しにくく、車載用コイル装置として
も、十分に使用に耐え得る耐衝撃性及び耐振動性等に優
れたコア及びコイル装置を実現できる。
端子と組み合わされて、コイル装置を構成する。コイル
装置において、巻線は、前記フェライトコアの前記コイ
ル巻回部に巻かれている。前記端子のそれぞれは、金属
板材でなり、一端が前記フェライトコアの前記溝に挿入
され、かつ、固定され、前記巻線の端末が接続されてい
る。
がフェライトコアの溝に挿入される。溝幅は、前述した
ように、底部に向かって狭くなるから、端子のそれぞれ
は、板厚によって定まる一定の位置で、溝の内部に位置
決めされる。このため、フェライトコアに対する端子の
位置が、一義的に定まり、端子位置の変動に伴う周波数
−インダクタンス特性の変動、及び、周波数−Q特性の
変動を生じなくなる。
方向Xと一致し、厚さ方向Zの溝幅を有し、幅方向Yに
延びている。したがって、端子のそれぞれは、フェライ
トコアのつば部に対して、厚さ方向Zで見て板面が互い
に平行になるように、溝に固定される。
かれていてもよい。この巻線を分割する構造によると、
周波数−インダクタンス特性、及び、周波数−Q特性の
改善効果が得られる。
剤により、溝の内部に固定される。この場合、端子は、
溝の内部に挿入される一端に切欠を有していることが好
ましい。このような構造であると、切欠内に接着剤が充
填されので、フェライトコアに対する端子の取り付け強
度が向上する。
げ部と、第2の曲げ部とを含むことができる。第1の曲
げ部は、長手方向Xに沿ってフェライトコアから遠ざか
る方向に導かれる第1の部分から、外端面と間隔を隔て
て対向する方向に曲がる第2の部分を生じさせる。第2
の曲げ部は、第2の部分から、長手方向Xに沿い、フェ
ライトコアに近づく方向に曲がる第3の部分を生じさせ
る。
外部に対するはんだ付け部分として用い、第1及び第2
の曲げ部によるバネ性を確保し、衝撃及び振動を吸収す
ることができるので、耐衝撃性及び耐振動性等に優れた
コア及びコイル装置を実現できる。
は、先端が、長手方向Xで見て、フェライトコアの外端
面の外側に位置させる。この配置によると、周波数−Q
特性が向上する。
脂外装体を含むことができる。絶縁樹脂外装体は、フェ
ライトコアと、巻線と、端子の第1の部分の一部とを被
覆する。この構造によれば、絶縁樹脂外装体により、フ
ェライトコア及び巻線を保護するとともに、フェライト
コアに対する端子の結合強度を向上させ、信頼性に優れ
たコイル装置を実現できる。
いて、端子は、第2及び第3の部分が絶縁樹脂外装体の
外部に位置させる。この構造によれば、絶縁樹脂外装体
にもかかわらず、第1及び第2の曲げ部によるバネ性を
確保し、衝撃及び振動を吸収することができるので、耐
衝撃性及び耐振動性等に優れたコア及びコイル装置を実
現できる。
隔てており、溝幅方向で見て、絶縁樹脂外装体の表面と
同一位置またはそれよりも外側に位置する。この構造に
よれば、コイル装置を回路基板等に実装した場合、絶縁
樹脂外装体が回路基板の表面に接触するのを回避し、第
3の部分を回路基板に備えられた導体パターンにはんだ
付けすることができる。
る第2の部分は、好ましくは、断面積が第1及び第3の
部分の断面積よりも小さい。第2の部分は、つば部の外
端面と対向する部分であり、板面が巻線に流れる電流に
よる磁束に対して直交または交差する関係にある。この
ため、磁束の円滑な流れを妨げる障害部分となり、周波
数−インダクタンス特性、及び、周波数−Q特性を劣化
させる。第2の部分の断面積が第1及び第3の部分の断
面積よりも小さい構造であれば、磁束の円滑な流れに対
する障害が小さくなるので、周波数−インダクタンス特
性、及び、周波数−Q特性の劣化を抑制できる。
分の断面積よりも小さくする具体的手段としては、第2
の部分に、板厚方向に貫通する1個または複数個の貫通
孔を設ける構造が有効である。
て、4本の端子を備えることもできる。この場合には、
そのうちの2本づつが、互いに独立して、前記溝のそれ
ぞれに備えられている構造を採用することができる。
ンテナ、特に車載用アンテナ、トランスポンダ、電子機
器のインダクタ等である。
1に示したフェライトコアの正面図である。図示された
フェライトコアは、コイル巻回部1と、2つのつば部2
1、22とを含む。フェライトコアは、フェライト粉末
の焼結体、フェライト棒材の機械加工または両者の組み
合わせによって得ることができる。
る。図示された実施例において、コイル巻回部1は、厚
みZ2、幅Y1を持つ四角形断面である。この他、他の
多角形断面、円形断面または楕円形断面等、任意の断面
形状を採用することができる。コイル巻回部Iは、長手
方向Xに長く延びる細長い形状を有している。
回部1の長手方向Xの両端に、コイル巻回部1と同体に
備えられ、長手方向Xの外端面に、溝31、32を有し
ている。つば部21、22は、溝31、32の存在しな
い位置における断面が四角形断面である。つば部21、
22の外側エッジ部分及び内側角部は、丸みを持たせ、
または、微少の面取りをしてあることが好ましい。
手方向Xと一致し、厚さ方向Zの溝幅Z3を有し、幅方
向Yに延びており、溝幅Z3が底部に向かって狭くなっ
ている。この構造によれば、つば部21、22の長手方
向Xの寸法に対する溝31、32の深さ選定によって、
耐衝撃性及び耐振動性に優れた高信頼度のコア及びコイ
ル装置を得ることができる。
部で交わり、深さ方向が長手方向Xと一致するほぼ完全
なV状である。この他、底部が平坦面となっている形状
(図4参照)または円弧面となっている形状(図5参
照)等であってもよい。また、図示では、つば部21、
22の全幅Y1にわたって形成されているが、全幅Y1
よりも短く、両端で閉じているような構造であってもよ
い。
さ寸法がX1(mm)、幅方向Yで見た寸法がY1(m
m)、厚み方向Zで見た寸法がZ1(mm)である。
つ、コイル巻回部1の表面から、段差Z4で立ち上がる
内端面を、コイル巻回部1の相対する両側に有する。コ
イル巻回部1の長さは、つば部21、22の内端面間の
距離によって画定される。
さ寸法X1と、溝31、32の深さ寸法X2との比(X
2/X1)は、 (1/1.7)≧(X2/X1)>0 を満たす。
つ、細長い形状のフェライトコアでありながら、割れ
や、クラックの発生しにくく、車載用コイル装置として
も、十分に使用に耐え得る耐衝撃性及び耐振動性等に優
れたコア及びコイル装置を実現できる。
との関係を示す実験データである。比(X2/X1)を
横軸にとり、クラック発生率(%)を縦軸にとって示し
てある。実験に供されたフェライトコアは、全長が10
mm程度で、つば部21、22の各部寸法が次のように
設定されたものである。
の深さX2を変え、フェライトコアに同一荷重を加えた
ときに発生するクラックを調べた。クラックはコイル巻
回部1とつば部21、22の内端面とが交差する隅部か
ら、つば部21、22に向かって発生する。
の範囲では、クラックは殆ど発生しないが、(X2/X
1)>(1/1.7)の範囲でクラックの発生率が急激
に増大し、(1.35/1.7)ではクラック発生率が
80%に達した。したがって、(1/1.7)=(X2
/X1)の付近に、クラック発生率を低減させる変曲点
があることが分かる。
実施例を示す斜視図である。図において、図1〜図3に
現れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参
照符号を付し、重複説明は省略する。
1、22は、幅方向Yの両側に、コイル巻回部1の表面
から、段差Y2をもって立ち上がる他の内端面を有す
る。この構造のフェライトコアによれば、コイル巻回部
1の全周に、コイル巻回部1の表面から段差Z4で立ち
上がる立ち上がる内端面、及び、段差Y2で立ち上がる
内端面によるステップが形成される。内端面の中間部に
は、つば部21、22の外端面に向かって傾斜する切欠
211、221が設けられている。
に溝31、32が設けられており、(1/1.7)≧
(X2/X1)を、基本的には満たしているので、図1
及び図2に示したフェライトコアと同様の作用効果を奏
する。
で、この切欠211、221を通して、コイル端末を導
くことができる。このため、つば部21、22の角部に
よるコイル端末の損傷、破断等の事故を回避し得る(後
述)。
実施例を示す斜視図、図8は図7に示したフェライトコ
アの正面図である。図において、図1、図2に現れた構
成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を
付し、重複説明は省略する。
回部1の中間部に、コイル巻回部1を2つに区画するフ
ランジ23を有する。フランジ23は間隔を隔てて複数
設けてもよい。この実施例においても、つば部21、2
2に溝31、32が設けられており、(1/1.7)≧
(X2/X1)を満たしているので、図1及び図2に示
したフェライトコアと同様の作用効果を奏する。更に、
これに加えて、コイル巻回部1が複数に区画されるの
で、コイルを分割巻きし、周波数−インダクタンス特
性、及び、周波数−Q特性を改善することができる(後
述)。
に示したコイル装置において、端子を曲げる前の状態を
示す斜視図、図11は図9に示したコイル装置の一部を
拡大して示す図である。このコイル装置は、図1、図2
または図6に示したフェライトコアを用いたもので、ア
ンテナ、車載用アンテナ、トランスポンダ、電子機器の
インダクタ等に用いることもできる。
1、52が組み合わされている。コイル4は、フェライ
トコアのコイル巻回部1に巻かれている。コイル4の巻
数、線径等は得ようとするコイル装置によって異なる。
なり、一端が前記フェライトコアの溝31、32に挿入
され、かつ、固定され、コイル4の端末41、42が接
続されている。端子51、52を構成する金属板材とし
ては、非磁性で、バネ性のあるもの、例えば、燐青銅板
またはSUS 304−CSP等のステンレス系金属板
を用いることができる。
ライトコアの溝31、32に挿入されている。溝31、
32は、既に述べたように、溝幅Z3が底部に向かって
狭くなるから、端子51、52のそれぞれは、板厚によ
って定まる一定の位置で、溝31、32の内部に位置決
めされる。このため、フェライトコアに対する端子5
1、52の位置が、一義的に定まり、端子51、52の
位置変動に伴う周波数−インダクタンス特性の変動、及
び、周波数−Q特性の変動を生じなくなる。
2は、両傾斜面が底部で交わり、深さ方向が長手方向X
と一致し、厚さ方向Zの溝幅Z3を有し、幅方向Yに延
びている。したがって、端子51、52のそれぞれは、
フェライトコアのつば部21、22に対して、厚さ方向
Zで見て、板面が互いに平行になるように、溝31、3
2に固定される。
32に充填された接着剤61、62により、溝31、3
2の内部に固定される。この場合、端子51、52は、
溝31、32の内部に挿入される一端に切欠516、5
26を有している(図11参照)。このような構造であ
ると、切欠516、526の内部に接着剤61、62が
充填されので、フェライトコアに対する端子51、52
の取り付け強度が向上する。
て、第1の曲げ部F1と、第2の曲げ部F2とを含むこ
とができる。第1の曲げ部F1は、長手方向Xに沿って
フェライトコアから遠ざかる方向に導かれる第1の部分
511、521から、外端面と間隔を隔てて対向する方
向に曲がる第2の部分512、522を生じさせる。
端末41、42を止める切欠515(525)が設けら
れている。コイル端末41、42は、切欠515、52
5を通って、2〜3回、第1の部分511、521に巻
き付けられ、好ましくは、Pbフリーはんだによって第
1の部分511、521に接合される。第1の曲げ部F
1は、コイル端末41、42を巻き付ける領域よりも、
外側に設定されている。
522から、長手方向Xに沿い、フェライトコアに近づ
く方向に曲がる第3の部分513、523を生じさせ
る。
3の部分513、523は、先端が、長手方向Xで見
て、フェライトコアの外端面の外側に位置させる。この
配置によると、周波数−インダクタンス特性、及び、周
波数−Q特性が向上する。
体7を含む。絶縁外装体7は、フェライトコアと、コイ
ル4と、端子51、52の第1の部分511、521の
一部とを被覆する。この構造によれば、絶縁外装体7に
より、フェライトコア及びコイル4を保護するととも
に、フェライトコアに対する端子51、52の結合強度
を向上させ、機械的信頼性に優れたコイル装置を実現で
きる。
て、端子51、52は、第2及び第3の部分513、5
23が絶縁外装体7の外部に位置させる。具体的には、
第3の部分513、523と向き合う絶縁外装体7の表
面71に、凹部72、73を設ける。この構造によれ
ば、絶縁外装体7にもかかわらず、第1及び第2の曲げ
部F1、F2によるバネ性を確保し、衝撃及び振動を吸
収することができるので、耐衝撃性及び耐振動性等に優
れたコイル装置を実現できる。
が、厚さ方向Zで見て、絶縁外装体7の表面71と同一
位置またはそれよりも外側に位置する。
の間にある第2の部分512、522は、好ましくは、
断面積が第1の部分511、521及び第3の部分51
3、523の断面積よりも小さい。第2の部分512、
522は、つば部21、22の外端面と対向する部分で
あり、板面がコイル4に流れる電流による磁束に対して
直交または交差する関係にある。このため、磁束の円滑
な流れを妨げる障害部分となり、周波数−インダクタン
ス特性、及び、周波数−Q特性を劣化させる。第2の部
分512、522の断面積が第1の部分511、521
及び第3の部分513、523の断面積よりも小さい構
造であれば、磁束の円滑な流れに対する障害が小さくな
るので、周波数−インダクタンス特性、及び、周波数−
Q特性の劣化を抑制できる。
1の部分511、521及び第3の部分513、523
の断面積よりも小さくする具体的手段としては、第2の
部分512、522に、板厚方向に貫通する1個または
複数個の貫通孔514、524を設ける構造が有効であ
る。
4の外側に設定する(図10、図11参照)。これは、
第3の部分513、523がはんだ付け部分として用い
られた場合に、第2の部分512、522において、は
んだフィレットが形成され、それが、外部から視認でき
るようにするためである。
の使用状態を示す図である。図示するように、使用状態
では、第3の部分513、523を回路基板81に備え
られた導体パターン82にはんだ付け84する。
部分513、523は、絶縁外装体7から間隔を隔てて
おり、しかも、その表面が、厚さ方向Zで見て、絶縁外
装体7の表面71と同一位置またはそれよりも外側に位
置する。この構造によれば、コイル装置を回路基板81
に実装した場合、絶縁外装体7の下面71が回路基板8
1の表面に接触するのを回避し、第3の部分513、5
23を回路基板81に備えられた導体パターン82に、
はんだ付け84することができる。このため、第1及び
第2の曲げ部F1、F2によるバネ性を確保し、衝撃及
び振動を吸収することができるようになるので、耐衝撃
性及び耐振動性等に優れたコア及びコイル装置を実現で
きる。
施例を示す断面図である。図において、図9に現れた構
成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を
付し、重複説明は省略する。
3は、絶縁外装体7から、凹部72、73による間隔を
隔て、しかも、その表面が、厚さ方向Zで見て、絶縁外
装体7の表面71よりも、△Zだけ外側に位置する。こ
の構造によれば、コイル装置を回路基板81に実装した
場合、絶縁外装体7の下面71が回路基板81の表面に
接触するのを、より確実に回避し得る。このため、第1
及び第2の曲げ部F1、F2によるバネ性を確保し、衝
撃及び振動を吸収することができるようになるので、耐
衝撃性及び耐振動性等に優れたコア及びコイル装置を実
現できる。
施例を示す斜視図である。図示実施例は、図6に示した
フェライトコアを用いたコイル装置である。図におい
て、図6及び図9に現れた構成部分と同一の構成部分に
ついては、同一の参照符号を付し、重複説明は省略す
る。
するフェライトコア(図6参照)を用いているので、コ
イル4のコイル端末41、42を、切欠211、221
を通して導くことができる。したがって、つば部21、
22の角部によるコイル端末41、42の損傷、破断等
の事故を回避し得る。
の実施例を示す斜視図である。図示実施例は、図7及び
図8に示したフェライトコアを用いたコイル装置であ
る。図において、図7〜図9に現れた構成部分と同一の
構成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明
は省略する。
て、2つに分割されたコイル巻回部1に分割して巻かれ
ている。この分割巻線によると、周波数−インダクタン
ス特性、及び、周波数−Q特性の改善効果が得られる。
す図である。図において、横軸に周波数(kHz)をと
り、縦軸にインダクタンス値Lをとってある。曲線L1
1は連続巻きによる特性を示し、曲線L12は図15に
示した分割巻きによる特性を示している。
との対比から明らかなように、分割巻きによれば、連続
巻きよりも、広い周波数領域にわたって、インダクタン
ス値変化量を小さく保ち得る広い周波数領域を確保し得
る。したがって、分割巻きによれば、周波数変動幅△f
1に対するインダクタンス変化量△L2を、連続巻きの
場合のインダクタンス変化量△L1よりも小さくするこ
とができる。このことは、分割巻きによれば、インダク
タンス値許容公差の小さいコイル装置を実現できること
を意味する。
図において、横軸に周波数(kHz)をとり、縦軸にQ
値をとってある。曲線Q21は連続巻きによる特性を示
し、曲線Q22は図15に示した分割巻きによる特性を
示している。
使用周波数f1におけるQ値がQ2となり、連続巻きの
場合のQ値であるQ1よりも高くなる。
の実施例を示す斜視図である。先の図面に現れた構成部
分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付
し、重複説明は省略する。図示実施例では、4本の端子
(51A、52A)、(51B、52B)を備える。そ
のうちの2本(51A、52A)、(51B、52B)
毎が、互いに独立して、溝31、32のそれぞれに備え
られている。この構造に係るコイル装置は、例えば、コ
モンモードチョークコイル等のインダクタとして用いる
のに好適なものである。
のような効果を得ることができる。 (a)周波数特性の優れたコイル装置を得るのに適した
コアを提供することができる。 (b)耐衝撃性及び耐振動性に優れた高信頼度のコア及
びコイル装置を提供することができる。
示す実験データである。
す正面図である。
す正面図である。
す斜視図である。
す斜視図である。
げる前の状態を示す斜視図である。
す図である。
を示す図である。
断面図である。
斜視図である。
示す斜視図である。
る。
示す斜視図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 コイル巻回部と、2つのつば部とを含む
フェライトコアであって、 前記コイル巻回部は、長手方向Xに延びており、 前記つば部のそれぞれは、前記コイル巻回部の前記長手
方向の両端に、前記コイル巻回部と同体に備えられ、長
手方向Xの外端面に、溝を有しており、 前記溝のそれぞれは、深さ方向が長手方向Xと一致し、
厚さ方向Zの溝幅を有し、幅方向Yに延びており、前記
溝幅が底部に向かって狭くなるフェライトコア。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたフェライトコアで
あって、 前記つば部は、前記溝の長さ方向と平行で、かつ、前記
コイル巻回部の表面から立ち上がる内端面を、前記コイ
ル巻回部の相対する両側に有しており、 前記内端面の一つと前記外端面との間の長さ寸法をX1
とし、前記溝の深さ寸法をX2としたとき、その比(X
2/X1)は、 (1/1.7)≧(X2/X1)>0 を満たす。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載されたフェライ
トコアであって、前記コイル巻回部は、中間部に少なく
とも1つの区画用フランジを有するフェライトコア。 - 【請求項4】 フェライトコアと、巻線と、少なくとも
2つの端子とを含むコイル装置であって、 前記フェライトコアは、請求項1乃至3の何れかに記載
されたものでなり、 前記巻線は、前記フェライトコアの前記コイル巻回部に
巻かれており、 前記端子のそれぞれは、金属板材でなり、一端が前記フ
ェライトコアの前記溝に挿入され、かつ、固定され、前
記巻線の端末が接続されているコイル装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載されたコイル装置であっ
て、前記コイル巻回部は、少なくとも2つに分割されて
巻かれているコイル装置。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載されたコイル装
置であって、前記端子は、前記溝に充填された接着剤に
より、前記溝の内部に固定されているコイル装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載されたコイル装置であっ
て、前記端子は、前記一端に切欠を有しており、前記切
欠内に前記接着剤が充填されているコイル装置。 - 【請求項8】 請求項4乃至7の何れかに記載されたコ
イル装置であって、 前記端子は、第1の曲げ部と、第2の曲げ部とを有して
おり、 前記第1の曲げ部は、長手方向Xに沿って前記フェライ
トコアから遠ざかる方向に導かれる第1の部分から、前
記外端面と間隔を隔てて対向する方向に曲がる第2の部
分を生じさせ、 前記第2の曲げ部は、前記第2の部分から、長手方向X
に沿い、前記フェライトコアに近づく方向に曲がる第3
の部分を生じさせるコイル装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載されたコイル装置であっ
て、前記第3の部分は、先端が、長手方向Xで見て、前
記フェライトコアの前記外端面の外側に位置するコイル
装置。 - 【請求項10】 請求項4乃至9の何れかに記載された
コイル装置であって、更に、絶縁樹脂外装体を含み、前
記絶縁樹脂外装体は、前記フェライトコアと、前記巻線
と、前記端子の前記第1の部分の一部とを被覆するコイ
ル装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載されたコイル装置で
あって、前記端子は、前記第2及び第3の部分が前記絶
縁樹脂外装体の外部にあり、 前記第3の部分は、前記絶縁樹脂外装体から間隔を隔て
ており、前記溝幅方向で見て、前記絶縁樹脂外装体の表
面と同一位置またはそれよりも外側に位置するコイル装
置。 - 【請求項12】 請求項7乃至11の何れかに記載され
たコイル装置であって、前記第2の部分は、断面積が前
記第1及び第3の部分の断面積よりも小さいコイル装
置。 - 【請求項13】 請求項12に記載されたコイル装置で
あって、前記第2の部分は、板厚方向に貫通する1個ま
たは複数個の貫通孔を有するコイル装置。 - 【請求項14】 請求項4乃至13の何れかに記載され
たコイル装置であって、前記端子は、少なくとも4本で
あり、前記つば部のそれぞれに備えられた端子は、それ
ぞれが互いに独立しているコイル装置。 - 【請求項15】 請求項4乃至13の何れかに記載され
たコイル装置であって、アンテナであるコイル装置。 - 【請求項16】 請求項4乃至14の何れかに記載され
たコイル装置であって、インダクタまたはチョークコイ
ルであるコイル装置。
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JP2016149499A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 株式会社村田製作所 | コイル部品 |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002119325A patent/JP2003318030A/ja active Pending
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