JP2003317744A - ランタンガレート系焼結体およびその製造方法、ならびにそれを固体電解質として用いた固体電解質型燃料電池 - Google Patents

ランタンガレート系焼結体およびその製造方法、ならびにそれを固体電解質として用いた固体電解質型燃料電池

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JP2003317744A
JP2003317744A JP2002126858A JP2002126858A JP2003317744A JP 2003317744 A JP2003317744 A JP 2003317744A JP 2002126858 A JP2002126858 A JP 2002126858A JP 2002126858 A JP2002126858 A JP 2002126858A JP 2003317744 A JP2003317744 A JP 2003317744A
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sintered body
oxygen ion
particles
solid electrolyte
lanthanum gallate
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Kenji Furuya
健司 古谷
Masaharu Hatano
正治 秦野
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体電解質型燃料電池(SOFC)の固体電
解質として用いられるランタンガレート材料の機械的強
度を向上させる。 【解決手段】 ランタンガレート系酸化物を母材1とす
る焼結体であって、蛍石型酸素イオン伝導体を含む粒子
2が前記母材中に分散されてなる焼結体によって上記課
題は解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はランタンガレート系
焼結体およびそれを固体電解質として用いた固体電解質
型燃料電池に関し、より詳しくは、ペロブスカイト型セ
ラミックスであるランタンガレート系酸化物を母材とす
る焼結体およびそれを固体電解質として用いた固体電解
質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】1899年にNernstによって固体
電解質が見出され、1937年にはBaurとPrei
sによって固体電解質型燃料電池(以下SOFCとも記
載)の運転が行われて以来、SOFCは進歩を続けてい
る。
【0003】SOFCは、通常1000℃以上の高温で
運転されるが、SOFCの作動温度がかような高温であ
ると電池構成材料の選択の幅が非常に狭められる。そこ
で、低温でも高い酸素イオン伝導度を有する固体電解質
材料の開発が、所望されている。
【0004】従来用いられていた固体電解質材料として
は、アルカリ土類元素の酸化物(CaO、MgO、Sc
23等)や希土類酸化物(Y23等)の安定化剤を用い
た安定化ジルコニア;安定化ビスマス;セリア系材料;
ペロブスカイト型セラミックなどが知られている。これ
らのうち、近年においては、ペロブスカイト型セラミッ
クの一種であるランタンガレート系酸化物を母材とする
焼結体が、低温域においても、比較的高い酸素イオン伝
導度を有しうるため注目されている。
【0005】しかしながら、ランタンガレート系酸化物
を母材とする焼結体は機械的強度が低いため、使用に際
しては、固体電解質を厚くして充分な機械的強度を確保
しなければならない。ところが、固体電解質を厚くする
と、SOFCにおける固体電解質自体の抵抗が大きくな
ってしまう。
【0006】そこで、ランタンガレート系酸化物の機械
的強度を向上させる試みがなされている。例えば、特開
2000−44340号公報には、ランタンガレート系
酸化物を母材とする焼結体の機械的強度を向上させるた
めに、アルミナ粉末を添加する技術が開示されている。
【0007】しかしながら、従来のランタンガレート系
酸化剤を母材とする焼結体は、未だ充分なものとはいえ
ない。前記公報に開示されている技術に関して言えば、
ランタンガレートとアルミニウムとが容易に反応するた
め、SOFCを長時間使用するとアルミニウムが拡散
し、徐々に機械的強度および酸素イオン伝導度の双方が
低下する問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記事実に鑑み、本発
明は、高い機械的強度を有し、低温においても優れた酸
素イオン伝導度を有する、ランタンガレート系酸化物を
母材とする焼結体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ランタンガレ
ート系酸化物を母材とする焼結体であって、蛍石型酸素
イオン伝導体を含む粒子が前記母材中に分散されてなる
焼結体である。
【0010】
【発明の効果】本発明の焼結体においては、強靭性材料
である蛍石型酸素イオン伝導体を含む粒子がランタンガ
レート系酸化物中に分散されているため、焼結体の機械
的強度を向上させることができる。その上、蛍石型酸素
イオン伝導体自体も、ある程度の酸素イオン伝導度を有
する。従って、本発明の焼結体は、機械的強度および酸
素イオン伝導度の双方に優れる。かような特性を有する
本発明の焼結体は、燃料電池に用いられる固体電解質と
して特に好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明の第一は、ランタンガレ
ート系酸化物を母材とする焼結体であって、蛍石型酸素
イオン伝導体を含む粒子が前記母材中に分散されてなる
焼結体である。参考までに、図1に本発明の焼結体の模
式断面図を示す。図中、1はランタンガレート系酸化物
(母材)であり、2は蛍石型酸素イオン伝導体を含む粒
子(以下、分散粒子とも記載)である。
【0012】焼結体の母材であるランタンガレート系酸
化物は、酸素イオン伝導性に優れる。したがって、焼結
体の母材としてランタンガレート系酸化物を用いること
によって、焼結体の酸素イオン伝導性を確保できる。そ
の上、本発明の焼結体は、分散粒子2が分散されてい
る。分散粒子2は蛍石型酸素イオン伝導体を含むため強
靭であり、かような分散粒子2によって焼結体に機械的
強度が付与される。機械的強度を付与するために補助材
料を母材に加えた場合には、通常は、添加量に応じて焼
結体の酸素イオン伝導度が低下する。この点、本発明の
焼結体においては、焼結体中に分散される分散粒子は、
ランタンガレート系酸化物には劣るものの、それ自体が
ある程度の酸素イオン伝導性を有する。このため、焼結
体の酸素イオン伝導度の低下を最小限に抑えることがで
きる。
【0013】ランタンガレート系酸化物1とは、ペロブ
スカイト構造を有しているGa系酸化物をいい、LaG
aO3の基本組成を有する。ランタンガレート系酸化物
1の組成は、特に限定されるものではなく、Laおよび
/またはGaの一部がSr、Mgなどの他の元素で置換
されていてもよい。
【0014】分散粒子2は、蛍石型酸素イオン伝導体を
有し、酸素イオン伝導度の向上および機械的強度の向上
の双方が実現できるのであれば、材料組成は特に限定さ
れないが、分散粒子2は、蛍石型酸素イオン伝導体とラ
ンタンガレート系酸化物とを用いて造粒させたものであ
ることが好ましい。かように造粒された粒子を用いる
と、少ない蛍石型酸素イオン伝導体添加量で、機械的強
度を効果的に高めることができる。また、ランタンガレ
ート系酸化物は優れた酸素イオン伝導度を有するため、
分散粒子2の分散による焼結体の酸素イオン伝導度の低
下を最小限に抑えることができる。分散粒子2を蛍石型
酸素イオン伝導体とランタンガレート系酸化物とを造粒
したものとする場合の両者の混合比(体積比)は、5:
95〜30:70程度とするとよい。
【0015】蛍石型酸素イオン伝導体とは、蛍石型組成
を有しており、酸素イオン伝導性を発現する粒子をい
う。蛍石型酸素イオン伝導体は、酸素イオン伝導性を有
するものであれば、特に限定されるものではないが、機
械的強度、酸素イオン伝導性等の各種特性を考慮する
と、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)、スカンジ
ア安定化ジルコニア(ScSZ)、カルシア安定化ジル
コニア(CSZ)などが好適である。分散させるジルコ
ニア、およびジルコニアを安定させるために用いられる
元素によって、機械的強度や酸素イオン伝導性が多少変
化する。そこで、分散粒子は、機械的強度や酸素イオン
伝導性に与える影響を考慮して選択することが有効であ
る。各種安定化ジルコニアにおけるイットリウム、スカ
ンジウム、カルシウムなどの安定化元素の配合量は、安
定化ジルコニアのモル数に対して2〜15モル%とする
ことが好ましい。
【0016】また、イットリア安定化ジルコニア(YS
Z)、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、カル
シア安定化ジルコニア(CSZ)といった各種安定化ジ
ルコニアを含む分散粒子を分散させることによって、固
体電解質としての有用性を向上させうる。この効果につ
いて以下説明する。
【0017】固体電解質を用いたSOFCを、自動車な
どの移動体の電源や小型分散電源として使用するには、
頻繁な始動停止(温度変化)に耐えるものでなければな
らない。特に酸化剤と燃料ガスとを隔てている固体電解
質膜が、熱衝撃により破損すると爆発する危険があり、
固体電解質の耐熱衝撃性の向上は非常に重要な課題であ
る。
【0018】「セラミックス材料強度学」(コロナ社、
淡路秀夫著)に記されているように、材料の耐熱衝撃性
は、下記式:
【0019】
【数1】
【0020】(式中、λは熱伝導度、σcは材料の引っ
張り強度、Eはヤング率、αは熱膨張係数)であらわさ
れるRIC(熱衝撃強度)の大小により評価される。すな
わち、材料の熱衝撃強度を上げるためには、熱伝導度
を高める、引っ張り強度を高める、ヤング率を小さ
くする、熱膨張係数を小さくする、必要がある。
【0021】本発明の焼結体は、熱伝導度が高い蛍石型
酸素イオン伝導体を含む分散粒子が分散されている。分
散された蛍石型酸素イオン伝導体は焼結体における熱伝
導経路としても作用する。このため、焼結体の熱伝導度
を大幅に向上させることが可能である。したがって、上
記式で表されるRICを大きくすることができる、即ち、
固体電解質として用いられる焼結体の耐熱衝撃性を向上
させることができる。
【0022】次に、焼結体中に分散される分散粒子の好
適な構成について説明する。
【0023】焼結体中に分散される分散粒子は、平均粒
径が10〜40μmの粒子であることが好ましい。分散
粒子の平均粒径が10μm未満であると、焼結体の機械
的強度が充分に高めえない恐れがある。一方、蛍石型酸
素イオン伝導体の平均粒径が40μmを超えると蛍石型
酸素イオン伝導体が局在化しすぎるため、機械的強度を
充分に向上せず、また、焼結体の酸素イオン伝導性が低
くなる恐れがある。
【0024】分散粒子は、焼結体に対して0.5〜20
質量%分散されてなることが好ましい。分散粒子の分散
量が、0.5質量%未満であると焼結体の機械的強度が
充分に高まらない恐れがある。一方、分散粒子の分散量
が20質量%を超えると、ランタンガレート系酸化物に
比べて酸素イオン伝導性が低い蛍石型酸素イオン伝導体
の割合が増大することによって、焼結体の酸素イオン伝
導性が低くなる恐れがある。
【0025】また焼結体は、焼結体の断面を観察したと
き、粒子径が5μm以上である分散粒子の面積の合計
が、断面の面積に対して1.5〜30面積%であること
が好ましい。面積分率の測定は焼結体の断面に対して行
われるが、焼結体の断面は、特に方位が限定されるもの
ではなく、任意の断面について測定してよい。また、焼
結体の一表面をダイヤモンド粒子などで研磨し、研磨さ
れた面を焼結体の断面として面積分率を求めてもよい。
【0026】面積分率を算出するにあたっては、まず、
焼結体の断面を光学顕微鏡で観察する。測定に用いられ
る所定の面積は、特に限定されるものではなく、例えば
4mm×4mmの面積を測定する。測定する際には、顕
微鏡で観察される画像の写真を用いると便利である。次
に、断面において観察される粒子径が5μm以上の分散
粒子の面積の合計を、線インターセプト法によって算出
する。最後に、所定の面積に対する、線インターセプト
法で算出された面積の合計の面積分率を求める。焼結体
は、この面積分率が、1.5〜30面積%であることが
好ましい。面積分率が1.5面積%未満であると、充分
な機械的強度を焼結体に付与することができない恐れが
ある。一方、面積分率が30面積%を超えると、ランタ
ンガレート系酸化物に比べて酸素イオン伝導性が低い蛍
石型酸素イオン伝導体の割合が増大することによって、
焼結体の酸素イオン伝導性が低くなる恐れがある。
【0027】続いて、本発明の焼結体の製造方法につい
て説明する。
【0028】安定化ジルコニアに代表される蛍石型酸素
イオン伝導体とランタンガレート系酸化物とは、反応性
が高い。このため、従来用いられていた方法を用いて、
ランタンガレート系酸化物と分散粒子とが混じりあった
材料を焼結処理すると、ランタンガレート系酸化物と分
散粒子中に含まれる蛍石型酸素イオン伝導体とが反応し
てしまい、得られる焼結体の酸素イオン伝導性および機
械的強度が著しく低下してしまう問題があった。本発明
者らは、この問題について検討したところ、放電プラズ
マ焼結法を用いて焼結処理を行うと、ランタンガレート
系酸化物と蛍石型酸素イオン伝導体との相互作用を最小
限に抑えることができ、優れた酸素イオン伝導性および
機械的強度を有する焼結体が得られることを見出した。
即ち、本願発明の第二は、ランタンガレート系酸化物に
蛍石型酸素イオン伝導体を含む粒子を添加する工程と、
1100℃以上1300℃未満の範囲で放電プラズマ焼
結する工程と、を含む焼結体の製造方法である。
【0029】放電プラズマ焼結法とは、例えば、特公昭
58−57482号公報、特公昭59−53321号公
報などに記載されている、比較的低い温度領域で短時間
に焼結させうる焼結法である。より具体的には、圧粉体
をカーボン製の容器などに入れ、圧粉体を10〜40M
Pa程度で加圧しながら、パルス幅2〜3ミリ秒程度、
周期3Hz〜300kHz程度のON−OFF直流電流
を通電する。かように圧粉体粒子間隙に直接パルス状の
電気エネルギーを投入して、火花放電によって瞬時に発
生する放電プラズマの高エネルギーを効果的に拡散させ
て焼結する。本法により作製された焼結体は、高温度雰
囲気にさらされる時間が短いために粒成長が抑制され、
材料の高強度化、微細組織化などに適用が検討されてい
る。また、反応性の高い材料の複合組織化にも有用な手
段であると期待されている技術である。
【0030】放電プラズマ焼結においては、焼結温度を
1100℃以上1300℃未満とする。焼結温度が11
00℃未満であると焼結が充分に進行せず、緻密な焼結
体が得られない恐れがある。また、1300℃以上であ
ると、分散粒子が溶解してしまい、ランタンガレート系
酸化物中に分散粒子が分散した構造とならない恐れがあ
る。このため、本発明においては、放電プラズマ焼結の
温度は1100℃以上1300℃未満であることが好ま
しい。放電プラズマ焼結の温度のより好ましい範囲は、
1150℃以上1250℃以下である。焼結温度は、直
流パルス電流のピーク電流値によって調整することがで
き、同一の焼結治具を用いた場合には、パルス電流のピ
ーク電流値を高くすると焼結温度が上昇する傾向があ
る。したがって、例えば、試料温度を赤外線カメラにて
測定しつつ、所定の温度パターンになるように通電条件
(電流量)を制御して試料の温度コントロールを行うと
よい。電流は、通常0〜10000Aの範囲で制御され
る。例えば、直径約20mm、厚さ約42mmの円筒型
治具を用いる場合には、500〜5000A程度のピー
ク電流値のパルス電流を通電することによって、上述の
範囲の焼結温度とすることができる。
【0031】続いて、焼結体製造の具体的な作業工程を
説明する。
【0032】(1)ランタンガレート系酸化物原料の準
備 母材となるランタンガレート系酸化物の原料として、L
23、SrCO3、Ga23、MgOなどの粉末を準
備する。なお、これらの原料粉末は、分散粒子を調製す
るために使用してもよい。
【0033】(2)蛍石型酸素イオン伝導体の調製 蛍石型酸素イオン伝導体は、ジルコニアに対してイット
リア、カルシア、スカンジアなどを固溶させた安定化ジ
ルコニアを用いることができる。蛍石型酸素イオン伝導
体は、市販品を用いてもよい。
【0034】(3)分散粒子の調製 分散粒子として、蛍石型酸素イオン伝導体およびランタ
ンガレート系酸化物を含む粒子を用いる場合には、まず
蛍石型酸素イオン伝導体およびランタンガレート系酸化
物を所定量混合し、ボールミルを用いて混合粉砕する。
これにより顆粒状の分散粒子を造粒することができる。
分散粒子は、10±2μm〜55±5μmの範囲に予め
篩い分けしたものを用いるとよい。
【0035】(4)ランタンガレート系酸化物原料と分
散粒子との混合 ランタンガレート系酸化物原料と分散粒子とを所定量秤
量し、各種公知の混合器(例えば、V型ブレンダー)を
用いて混合する。混合は、製造される焼結体において、
ランタンガレート系酸化物と分散粒子とが0.5〜20
質量%含まれるように配合することが好ましい。
【0036】(5)圧粉体の形成 得られた混合粉末を所望の形状に予備加圧成形して圧粉
体を得る。予備加圧成形の手段も、本発明においては、
特に限定するものではない。例えば、ダイスに混合粉末
を充填し、油圧ジャッキなどによって加圧する。一般的
な圧力は、10MPa〜300MPa程度である。形成
される圧粉体のサイズは、所望する焼結体のサイズや作
業して決定するとよい。
【0037】(6)焼結処理 焼結機を用いて圧粉体を焼結する。上述のように放電プ
ラズマ焼結法を用いて焼結することによって、分散粒子
が分散した、酸素イオン伝導性および機械的強度に優れ
る焼結体が得られる。
【0038】本発明の焼結体は、燃料電池の固体酸化物
として用いることが好適である。即ち本願発明の第三
は、前記焼結体を固体電解質として用いてなる固体電解
質型燃料電池である。図2は、固体電解質型燃料電池
(SOFC)3の概略図である。SOFC3において
は、本発明の焼結体を用いてなる固体電解質4が一対の
電極(空気極5、燃料極6)によって挟持されてなる。
500〜800℃程度の高温に固体電解質を加熱し、空
気極側に空気を、燃料極側に燃料を供給することによっ
て、起電力が生じる。その際には、固体電解質4を通じ
て、空気極5から燃料極6に酸素イオンが移動する。本
発明の焼結体を用いてなる固体酸化物は、優れたイオン
伝導性、機械的強度、および耐熱安定性を有しているた
め、SOFCに用いられる固体酸化物として非常に好適
であり、電池の大型化にも充分に対応できるものであ
る。また、このような固体電解質は、部位により温度が
異なる燃料電池に用いた場合に安定した特性を出すこと
ができる。
【0039】
【実施例】本発明の効果について、以下の実施例を用い
てより詳細に説明する。しかしながら、本発明の技術的
範囲が以下の実施例に限定されるものでないことは勿論
である。なお、得られた焼結体(固体電解質)の特性は
以下の方法によって評価した。
【0040】特性評価 ・曲げ強度 JIS−R1601に規定されている方法に準拠して4
点曲げ試験を行った。
【0041】・イオン伝導度 まず、固体電解質としての焼結体を直径13mm×厚さ
1mmの円盤状に加工した。この円盤状固体電解質の両
面に白金ペーストを塗布し、1000℃で乾燥させ、電
極部分(燃料極および空気極)とした。白金膜が形成さ
れた円盤状固体電解質を炉の中央に隔壁として配置し、
燃料極側および空気極側にアルゴンガスを流しながら、
600℃まで昇温した。その後、アルゴンガスの供給を
止め、燃料極側に加湿水素(水蒸気分圧0.03at
m、600℃)を、空気極側に空気(600℃)を流し
た。30分間放置した後、アノード/カソード間の自然
電位を測定し、下記式によって輸率を求めた。
【0042】
【数2】
【0043】曲げ強度の評価に用いた試験片に、白金線
を等間隔に白金ペーストで固定し、1000℃で焼成し
た。これを所定温度(600℃)に保持した後、直流4
端子法により抵抗率を測定し、抵抗率の逆数に輸率を乗
じたものをイオン伝導度(σ)とした。具体的な計算式
は以下の通りである。
【0044】
【数3】
【0045】・粒子群微構造評価 固体電解質をダイヤモンド粒子(0.26μm)で研磨
した後、研磨面を光学顕微鏡にて観察した。評価は、顕
微鏡写真を用いて、4mm×4mmの面積に関しておこ
なった。画像解析装置を用いて母相の平均粒子径を求め
た。また、分散粒子の粒子径を求め、線インターセプト
法を用いて、粒子径が5μm以上である分散粒子の面積
分率を算出した。
【0046】<実施例1>市販の10モル%スカンジア
安定化ジルコニア(以下10ScSZと記す)を準備
し、このジルコニア粉末をボールミルで平均粒径が0.
8μm以下となるようにアルコール中で粉砕した。これ
を乾燥させることにより、蛍石型酸素イオン伝導体とし
た。ランタンガレート材料は、通常用いられている固相
法によって作製した。ランタンガレートの原料粉末を所
定量(La23:61.085g、SrCO3:6.1
51g、Ga23:31.239g、MgO:3.35
8g)秤量し、ボールミルによりアルコール中で24時
間混合した。得られたスラリーを乾燥させた後、115
0℃、6時間、大気中で仮焼成した。次に、再度ボール
ミルで平均粒径が0.8μm以下となるようにアルコー
ル中で粉砕した後、乾燥させた。これをさらに1400
℃、6時間、大気中で焼成し、再度ボールミルで平均粒
径が0.8μm以下となるようにアルコール中で粉砕
し、ランタンガレート化合物粉末とした。準備したジル
コニア粒子とランタンガレート化合物粉末とを8:2
(体積比)でボールミルに投入し、48時間混合粉砕す
ることによって、安定化ジルコニア粒子およびランタン
ガレート系酸化物粒子からなる分散粒子を造粒した。そ
の後、分散粒子を所定の平均粒径(10μm±2μm)
に篩い分けた。
【0047】母材となるランタンガレート系酸化物粒子
(組成:La0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.23-δ)に製造
される焼結体に対して1質量%となるように分散粒子を
配合し、V型ブレンダーを用いて、ランタンガレート系
酸化物粒子と分散粒子との混合粉末を得た。なお、組成
におけるδは酸素欠損量を表す。
【0048】混合粉末を下パンチがセットされているダ
イスに充填した後、上パンチャーをセットして挟み込ん
だ。さらに上下にパンチを挿入して、油圧ジャッキで約
9.8MPaの圧力で予備加圧した。なお、パンチ・ダ
イス・パンチャーの材質はグラファイトであり、試料が
直径20mm、高さ42mmとなるようにセットした。
また、焼結後の離型性を確保するため、混合粉末と接触
するダイスの内壁、および上下パンチャー面には、それ
ぞれ0.2mm厚のカーボンシートを設置した。
【0049】予備加圧された混合粉末を、パンチ、ダイ
スごと放電プラズマ焼結機(住友石炭鉱業製)にセット
し、真空雰囲気下において所定の圧力(20MPa)を
かけながら、100℃/分のレートで昇温させ、120
0℃で5分間保持することにより、焼結体を製造した。
その後、冷却して500℃で大気開放し、焼結体を取り
出した。なお、焼結装置は、縦一軸方向の加圧機構を有
する本体、並びに、水冷却部内臓の特殊通電機構、水冷
真空チャンバー、真空・大気・ガス雰囲気制御機構、真
空排気装置、特殊DCパルス焼結電源、冷却水制御ユニ
ット、位置計測機構、変位量計測装置、温度計測装置及
びこれらを制御する操作制御盤を有する装置を用いた。
得られた焼結体についての評価結果を表1に示す。
【0050】<実施例2〜13>焼結温度、分散粒子の
種類、分散粒子の添加量、分散粒子の添加量、分散粒子
の平均粒径をそれぞれ表1に示すものとした以外は、実
施例1に記載の方法に準拠して焼結体を製造した。な
お、表中、3ScSZとは3モル%スカンジア安定化ジ
ルコニアを、8YSZとは8モル%イットリア安定化ジ
ルコニアを、3YSZとは3モル%イットリア安定化ジ
ルコニアを、15CSZとは15モル%カルシア安定化
ジルコニアをそれぞれ示す。得られた焼結体についての
評価結果を表1に示す。
【0051】<比較例1(大気圧焼成)>焼結工程を、
分散粉末を金型で圧粉し、静水圧プレスで2ton/c
2の圧力で成形し、所定の温度(1450℃)で6時
間焼結するものとした以外は、実施例2と同様にして焼
結体を製造した。大気圧焼結された焼結体においては、
分散粒子を確認することができなかった。得られた焼結
体についての評価結果を表1に示す。
【0052】<比較例2>焼結温度を1300℃とした
以外は、実施例2と同様にして焼結体を製造した。焼結
温度が高すぎるため分散粒子が溶融してしまい、焼結体
中に分散粒子が分散した構造とはならなかった。得られ
た焼結体についての評価結果を表1に示す。
【0053】<比較例3>分散粒子を用いずに、母材で
あるランタンガレート系酸化物粒子(組成:La 0.9
0.1Ga0.8Mg0.23-δ)のみを用いた以外は、実
施例2と同様にして焼結体を製造した。得られた焼結体
についての評価結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1に示されるように、分散粒子を分散さ
せることによって、無添加の場合(比較例3)に比べて
曲げ強度、即ち機械的強度が増加していることが確認で
きた。また、大気圧焼結された焼結体においては、分散
粒子が分散した構造を維持できず、曲げ強度およびイオ
ン伝導度ともに大きく低下してしまった。通電プラズマ
焼結を用いた場合であっても、焼結温度が高すぎる場合
には、分散粒子が分散した構造を維持できず、曲げ強度
およびイオン伝導度ともに大きく低下してしまった。
【0056】<焼結温度と焼結体特性との相関性調査>
焼結温度の焼結体特性に与える影響を調査するため、放
電プラズマ焼結の温度を1050〜1300℃まで変化
させて、焼結体を製造した。放電プラズマ焼結の温度以
外の条件は、実施例2と同様にした。結果を表2に示
す。
【0057】
【表2】
【0058】表2から確認できるように、焼結温度は1
100℃以上1300℃未満であることが好ましく、1
150〜1250℃の範囲においてより良好な結果が得
られた。
【0059】<分散粒子の添加量や面積分率と焼結体特
性との相関性調査>分散粒子の添加量や面積分率を変化
させ、焼結体特性との相関性を調査した。焼結体の製造
工程は、下記表3において、分散粒子の添加量が0.5
体積%および25体積%であるものについては、分散粒
子の添加量を変化させた以外は、実施例1の方法に準じ
た。下記表3において、分散粒子の添加量が5体積%お
よび1体積%であるものについては、放電プラズマ焼結
の保持時間をそれぞれ15分および1分として粒成長を
促進させて、分散粒子の粒子径を変化させた以外は、実
施例1の方法に準じた。得られた焼結体の特性について
は、表3に示す通りである。
【0060】
【表3】
【0061】表3から確認できるように、分散粒子の添
加量が多すぎ、面積分率が高すぎると、逆に得られる焼
結体の特性が低下してしまうことが示された。分散粒子
の添加量が多すぎると、酸素イオン伝導度の低い蛍石型
酸素イオン伝導体の割合が多くなりすぎるための思料さ
れる。また、分散粒子の粒子が大きすぎても、得られる
焼結体の特性が低下してしまうことが示された。分散粒
子の粒子径が大きすぎるとイオン伝導度が低下するの
は、分散粒子中に含まれる蛍石型酸素イオン伝導体が局
在化しすぎるためと推察される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の焼結体の模式断面図である。
【図2】 固体電解質型燃料電池(SOFC)の概略図
である。
【符号の説明】
1 ランタンガレート系酸化物(母材) 2 蛍石型酸素イオン伝導体を含む粒子(分散粒子) 3 固体電解質型燃料電池(SOFC) 4 固体電解質 5 空気極 6 燃料極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランタンガレート系酸化物を母材とする
    焼結体であって、 蛍石型酸素イオン伝導体を含む粒子が前記母材中に分散
    されてなる焼結体。
  2. 【請求項2】 前記蛍石型酸素イオン伝導体は、スカン
    ジア安定化ジルコニア、イットリア安定化ジルコニア、
    またはカルシア安定化ジルコニアである、請求項1に記
    載の焼結体。
  3. 【請求項3】 前記粒子は、蛍石型酸素イオン伝導体と
    ランタンガレート系酸化物とを造粒させたものである、
    請求項1または2に記載の焼結体。
  4. 【請求項4】 前記粒子の平均粒径が10〜40μmで
    ある、請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼結体。
  5. 【請求項5】 前記粒子は、焼結体に対して0.5〜2
    0質量%分散されてなる、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の焼結体。
  6. 【請求項6】 前記焼結体の断面において、粒子径が5
    μm以上である前記粒子の線インターセプト法によって
    測定される面積が、前記断面の面積に対して1.5〜3
    0面積%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    焼結体。
  7. 【請求項7】 ランタンガレート系酸化物に蛍石型酸素
    イオン伝導体を含む粒子を添加する工程と、 1100℃以上1300℃未満の範囲で放電プラズマ焼
    結する工程と、を含む焼結体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記放電プラズマ燒結の温度が、115
    0〜1250℃の範囲であることを特徴とする請求項7
    に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の焼
    結体を固体電解質として用いてなる固体電解質型燃料電
    池。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005158534A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素イオン伝導性固体電解質及びその製造方法、並びにこれを用いた電気化学デバイス及び固体電解質型燃料電池
JP2006059703A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Mitsubishi Materials Corp 電気化学セル

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