JP2003317602A - 電気ヒューズ材料及び電気ヒューズ素子 - Google Patents

電気ヒューズ材料及び電気ヒューズ素子

Info

Publication number
JP2003317602A
JP2003317602A JP2002118877A JP2002118877A JP2003317602A JP 2003317602 A JP2003317602 A JP 2003317602A JP 2002118877 A JP2002118877 A JP 2002118877A JP 2002118877 A JP2002118877 A JP 2002118877A JP 2003317602 A JP2003317602 A JP 2003317602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric fuse
conductive
metal
current
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002118877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4196582B2 (ja
Inventor
Shinsuke Haruta
慎輔 治田
Shinichi Ishitobi
信一 石飛
Masataka Fujinaga
昌孝 藤永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Electronics Ltd
Original Assignee
Ube Electronics Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Electronics Ltd filed Critical Ube Electronics Ltd
Priority to JP2002118877A priority Critical patent/JP4196582B2/ja
Publication of JP2003317602A publication Critical patent/JP2003317602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4196582B2 publication Critical patent/JP4196582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Fuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のPTC素子よりさらに定常時の抵抗値が
小さく、電流切断時の漏れ電流が少なく、材料の融点な
どの温度に影響されず、電流により速い応答速度で作動
する新しいタイプの電気ヒューズ材料およびそれを用い
た自己修復可能な電気ヒューズ素子を提供する。 【解決手段】ビスマス金属またはビスマス基合金からな
る導電性物質の粒子が絶縁性物質に分散した電気ヒュー
ズ材料であり、前記粒子同士が線状の前記導電性物質で
連結されており、前記電気ヒューズ材料中の前記導電性
物質の含有量が30〜60wt%であり、前記導電性物
質の融解現象を利用せず電流を遮断することを特徴とす
る電気ヒューズ材料及びそれを用いた電気ヒューズ素
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流保護用素子
として用いられる新規な電気ヒューズ材料およびそれを
用いた電気ヒューズ素子に関する。詳しくはPTC効果
を利用せず、定常時の抵抗が小さく異常時の漏れ電流が
小さく、応答速度に優れた、繰り返し使用を可能にした
電気ヒューズ材料と電気ヒューズ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、過電流を防止する保護素子として
電気ヒューズが広く用いられている。電気ヒューズは、
電気回路に過大な電流が流れると、金属がジュール熱に
より溶断して回路を保護する。ヒューズの材料として
は、鉛、錫などの低融点金属材料と銅、タングステンな
どの非低融点金属材料とに大別され、用途により使い分
けられる。またヒューズは、溶断する電流と時間により
種類が分けられ、形状によって、糸ヒューズ、板ヒュー
ズ、爪付ヒューズ、筒形ヒューズなどがある。しかしな
がら、電気ヒューズは過電流により溶断して電流を完全
に遮断するが、一旦溶断した後は再度使用することがで
きないという問題がある。
【0003】一方、再利用可能な過電流保護素子として
は、正の抵抗温度係数を示し、ある温度で抵抗が急激に
増加するという特徴(PTC特性)を有するPTCサー
ミスタ材料がある。代表的なPTC材料としては、チタ
ン酸バリウム系半導体セラミックス材料や結晶性高分子
にカーボンブラックなどの導電性粉末を分散させたポリ
マー系複合材料が知られている。
【0004】これらは、過電流発生時にPTC特性で過
電流を抑制し、電子機器の破壊を防止するものである
が、過電流を完全に遮断することができず、その漏れ電
流のため素子が発熱状態となり回路に熱的ダメージを与
えてしまう。また、大電流用保護素子として利用する場
合、定常時において抵抗値が低いことが要求されるが、
前記PTCサーミスタでは低抵抗化によりPTC特性が
劣化してしまい、応答速度が著しく遅れ過電流の抑制が
不充分となる。したがってPTCサーミスタ材料では、
低抵抗化に限界があり、大電流が流れる用途の保護素子
として使用できない。
【0005】また、PTC特性を有する新しいタイプの
過電流保護素子として、本発明者らにより特開平11−
111507号公報に開示されているように、ビスマス
金属を高抵抗の無機材料に分散させた複合材料が提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のビスマス金属を
高抵抗の無機材料に分散させたPTC素子は、ビスマス
金属粒子が無機材料中で3次元マトリックスを形成し、
温度が上昇し、ビスマス金属の融点になるとビスマス金
属が溶融しそれに伴い体積が減少し、ビスマス金属粒子
間の電気的接続が切れるために抵抗が増大すると考えら
れている。このタイプのPTC素子は、従来のPTCサ
ーミスタより定常時の抵抗値が低く、高温時の抵抗値が
高い改良されたPTC素子として提案されている。しか
しながら、定常時の抵抗値はまだ十分ではなく、また、
温度により作動するため、応答速度がやや遅いという問
題がある。また、ビスマス金属等の融点による温度等の
制限がある。
【0007】本発明は、従来のPTCサーミスタの問題
点を解決し、さらに、従来のPTC素子よりさらに定常
時の抵抗値が小さく、電流切断時の漏れ電流が少なく、
材料の融点などの温度に影響されず、電流により速い応
答速度で作動する新しいタイプの電気ヒューズ材料およ
びそれを用いた自己修復可能な電気ヒューズ素子を提供
することを目的とする。
【0008】さらに詳しくは、定常時の比抵抗値が2.
0Ω・cm以下、異常電流制限時の比抵抗値が10Ω
・cm以上で、電流量による遮断の応答速度が数十ミリ
秒以下である電気ヒューズ材料と、それを用いた漏れ電
流が0.1ミリアンペア以下の小型で、正常状態に回復
した際に再利用可能な自己修復型電気ヒューズ素子を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の金
属または合金からなる導電性物質の粒子を特定の量、電
気絶縁性物質に分散させ、かつ該導電性物質の粒子同士
が線状の該導電性物質で連結された構造を有する特殊な
ネットワーク複合組織とすることにより、従来の電気ヒ
ューズとは異なる組織構造で前記導電性物質の融点等の
温度に影響されず、過電流に対して敏感に感応して電流
を制限し、かつ過電流が除かれた後に自己修復すること
を見出した。
【0010】また本発明のヒューズ素子は、スパッタ法
などの薄膜形成プロセスや微細加工プロセスなどの高度
な半導体技術を必要とせず一般的で簡便な混合法にて作
製できるため、特別な設備も必要でなく製造コストを低
減することも可能となる。
【0011】本発明は、ビスマス金属またはビスマス基
合金からなる導電性物質の粒子が絶縁性物質に分散した
電気ヒューズ材料であり、前記粒子同士が線状の前記導
電性物質で連結されており、前記電気ヒューズ材料中の
前記導電性物質の含有量が30〜60wt%であり、前
記導電性物質の融解現象を利用せず電流を遮断すること
を特徴とする電気ヒューズ材料に関する。
【0012】前記電気絶縁性物質は、500℃以下の軟
化点を有する低融点ガラスであることが好ましい。
【0013】また、前記線状の前記導電性物質は、1μ
m未満の線幅を有することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、前記電気ヒューズ材料を
使用した電気ヒューズ素子に関し、その一実施形態は、
前記電気ヒューズ材料で形成された電気ヒューズ層と該
電気ヒューズ層の対向する2面の上に形成された一対の
電極とを有する電気ヒューズ素子であり、他の一実施形
態は、前記電気ヒューズ材料で形成された電気ヒューズ
層と、該電気ヒューズ層の対向する2面の上に形成され
た導電性保護層と、前記導電性保護層のそれぞれの上に
形成された1対の電極とを有する電気ヒューズ素子であ
って、前記導電性保護層は前記電気ヒューズ層中の導電
性物質の溶出を抑える金属または金属と前記絶縁性物質
との複合体であることを特徴とする電気ヒューズ素子に
関する。
【0015】さらに、本発明は、平均粒子径5〜50μ
mの前記導電性物質の粒子と前記絶縁性物質の粒子を、
前記導電性物質の含有量が30〜60wt%となるよう
に混合し、成形した後、還元性雰囲気下、400〜50
0℃で焼成することを特徴とする前記の電気ヒューズ材
料の製造方法に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の電気ヒューズ材料は、ビ
スマス金属またはビスマス基合金からなる導電性物質の
粒子が絶縁性物質に分散した電気ヒューズ材料であり、
前記粒子同士が線状の前記導電性物質で連結されたネッ
トワーク構造を有しており、前記電気ヒューズ材料中の
前記導電性物質の含有量が30〜60wt%であり、前
記導電性物質の融解現象を利用せず電流を遮断すること
を特徴としている。本発明の電気ヒューズ材料により、
導通状態では低抵抗であり、かつ異常時では非常に高い
絶縁抵抗となり、良好な電流遮断特性を有し、導電性物
質の融点などの温度に影響されず、電流量で作動する自
己修復型電気ヒューズ素子が得られる。
【0017】本発明の電気ヒューズ材料に使われる導電
性物質は、ビスマス金属またはビスマス基合金である。
前記ビスマス基合金を例示すると、Bi−Pb、Bi−
Sn、Bi−In、Bi−Sn−Pb、Bi−Pb−S
n−Sb、Bi−Sb、Bi−Pb−Sn−In、Bi
−Pb−Sn−Cd等である。ビスマス基合金における
Biの量は合金重量に対して40wt%以上、特に50
wt%以上が好ましい。これらの導電性物質は、融解状
態で体積収縮を起こす。
【0018】本発明の電気ヒューズ材料に使われる絶縁
性物質は、電気ヒューズ素子が使用される環境で形状と
電気絶縁性を保持する無機材料が好ましい。特に、前記
絶縁性物質が、500℃以下の軟化点を有する低融点ガ
ラスが好ましい。本発明の電気ヒューズ材料は、通常、
前記導電性物質の粒子とガラス等の絶縁性物質の粒子を
混合し、焼成することにより得られるが、低軟化点のガ
ラスを使用すると、低温度で焼成することが可能であ
り、ビスマスなどの導電性物質の焼成中の揮発を押さ
え、導電性物質が閉じ込められた緻密な材料が得られ
る。このようなガラスの組成は特に限定されず、所望の
性能、用途等に応じて適宜選択することができるが、例
えば、PbO−B、PbO−B−Si
、PbO−B−ZnO、Bi−B
等のB系酸化物、SiO系酸化物などを挙げ
ることができる。また、ガラス粉末の平均粒子径は特に
限定されないが、通常0.1〜100μmであるのが、
同様な理由から好ましい。
【0019】本発明の前記電気ヒューズ材料中の前記導
電性物質の含有量は30〜60wt%であり、この範囲
内で本発明に適したナノサイズの線状ネットワーク構造
が形成される。前記電気ヒューズ材料中の前記導電性物
質の含有量が30wt%より少ない場合は、ビスマス金
属などの融解現象による温度による抵抗変化が大きくな
る。また、含有量が少ないほど定常時の抵抗値が高くな
り、発熱するという問題が発生する。前記電気ヒューズ
材料中の前記導電性物質の含有量が60wt%より大き
い場合、過電流に対する応答性が著しく低下し、更に含
有量が多くなると適度なネットワークを形成せず、電流
量による遮断特性を示さなくなる。
【0020】本発明の導電性粒子同士は、線状の前記導
電性物質で連結されてネットワークを形成している。前
記導電性物質の線状組織の線幅は、連結される導電性物
質のの粒子径にくらべ細いことが重要である。良好な過
電流遮断特性を示すためには、前記線状の前記導電性物
質が、1μm未満の線幅を有することが好ましい。導電
性物質の量が多い場合には、線状導電性物質の線幅が大
きくなり電流遮断ができない。また、導電性物質の量が
少ない場合には、適度な線状導電性物質が形成されず、
融解現象によるPTC特性を示し、融点以上で使用する
ことができない。
【0021】導電性物質の融解現象を利用した過電流保
護とは次のような現象をいう。従来のビスマス金属等の
導電性粒子を無機材料に分散したPTC素子では、その
導電性粒子は適度な割合で接触してネットワーク構造を
形成している。この状態では、金属粒子間に伝導パスが
形成されているために低抵抗を示す。次に自己発熱で素
子が高温になると、分散している導電性粒子が融点で融
解し、急激な体積減少を起こし、導電性粒子のネットワ
ークが除々に切断される。これにより電流値をある程度
の漏れ電流のレベルまで制限する。この場合の漏れ電流
値は、数百ミリアンペア程度である。
【0022】本発明の電気ヒューズ材料またはヒューズ
素子は、上記のPTC素子のような導電性物質の溶解現
象を利用するものではなく、温度では電流遮断特性を示
さず、過電流でのみ保護機能を発現するものである。こ
れにより、従来材料にくらべ低抵抗で応答速度の速い過
電流保護素子を実現できる。また、ビスマス金属または
ビスマス基合金の融点以上の温度領域で使用可能であ
り、保護素子としての用途範囲が格段に広がる。
【0023】本発明の電気ヒューズ材料および素子の動
作原理は、明確ではないが以下のように推察される。
【0024】本発明の電気ヒューズ材料は、導電性粒子
間に、局所的にそれらを連結する線状の導電性物質が存
在し、これにより導電性物質のネットワークが形成され
ている。この導電性物質のネットワークに電流が流れる
ことによって、高抵抗な線状導電物質が選択的に発熱し
融点以上で体積収縮を伴って融解するが、これだけでは
線状導電物質の切断は起こらず、加えて絶縁性物質の急
激な熱膨張による応力によって、線状導電物質のネット
ワークの電気的導通が破れ、その結果として素子の電気
抵抗が瞬時に増大し電気絶縁状態に変化し電流をほぼ完
全に遮断する。次いで、過電流が除去されると金属ネッ
トワークの温度が低下し、融解金属ネットワークが凝固
する際に体積増加して電気的導通を回復する。また、本
発明ヒューズ素子が顕著なPTC特性を示さないことか
らも、電流遮断特性は前記PTC特性にも依存せず、過
電流に対して新しい動作原理で過電流保護素子としての
機能を発現することが明らかである。
【0025】本発明の電気ヒューズ材料は例えば以下の
ようにして製造できる。まず、ビスマス金属やビスマス
基合金などの導電性物質と、ガラスなどの絶縁性物質
を、それぞれ、各種ミル等で粉砕し、適度な大きさの粒
子とする。導電性物質の粒子の平均径としては5〜50
μmが好ましい。この様にして粉砕したビスマス金属や
ビスマス基合金などの導電性物質の粒子とガラスなどの
絶縁性物質の粒子を、導電性物質が混合物全体に対し3
0〜60wt%になるように計量し、均一に分散するよ
うに混合して、混合粉とする。
【0026】プレス等で成形する場合は、必要に応じて
エチルセルロースなどのバインダーを添加し、金型に仕
込み、加圧成形する。グリーンシートを作製する場合
は、前記の混合粉にトルエン等の溶媒や分散剤、可塑剤
等を添加して混合し、ドクターブレード法によりグリー
ンシートを形成する。
【0027】上記の成形体やグリーンシートは、窒素や
水素またはそれらの混合物の還元性雰囲気下、電気炉に
て焼成される。焼成温度は400〜500℃が好まし
く、特に430〜470℃での焼成が好適である。本発
明の電気ヒューズ材料の線状の導電性物質を含むネット
ワークの形成には、焼成時の収縮が必要であり、焼成温
度が低いと焼成による収縮が十分でなく、十分な電流遮
断特性を示さない。また、焼成温度が高すぎると導電性
物質である金属が凝集し巨大球状となり線状の構造がで
きない傾向がある。
【0028】次に、本発明の電気ヒューズ素子について
説明する。
【0029】本発明の電気ヒューズ素子の一形態は、本
発明の電気ヒューズ材料からなる電気ヒューズ層と該電
気ヒューズ層の対向する2面の上に形成された一対の電
極を有する電気ヒューズ素子である。電極としては、N
i,Agなどが好適に用いられる。
【0030】本発明の電気ヒューズ素子は、電気ヒュー
ズ材料を上記の方法で焼結した後に、Niメッキまた
は、Agペーストの塗布焼きつけにより電極を形成する
ことで製造できる。
【0031】また、本発明の電気ヒューズ素子の他の形
態として、前記電気ヒューズ材料で形成された電気ヒュ
ーズ層と該電気ヒューズ層の対向する2面の上に形成さ
れた導電性保護層と、前記導電性保護層のそれぞれの上
に形成された1対の電極を有する電気ヒューズ素子であ
って、前記導電性保護層は前記電気ヒューズ層中の導電
性物質の溶出を抑える金属または金属と前記絶縁性物質
との複合体である電気ヒューズ素子を挙げることが出来
る。
【0032】導電性保護層は、金属または合金からなる
膜、あるいは絶縁性物質に金属または合金を含有させた
複合体の層である。この導電性保護層は、焼成時の金属
または合金の焼結体外部への溶出による組成変動や電極
との反応を防止することにより、製造時の素子特性のば
らつきを低減し、さらには素子の安全性や信頼性を格段
に向上させる効果がある。導電性保護層の形成方法とし
ては、複合体の場合は、加圧成形法やシート成形法、押
し出し成形法などの一般的なセラミックス成形法の他、
金属膜の場合は、印刷法やスパッタ法、蒸着法などの膜
形成法が挙げられる。
【0033】前記金属膜、合金膜あるいは複合体に使用
される金属、合金としては、融点が500℃以上である
金属または合金であれば良いが、通常ビスマスまたはビ
スマス基合金と他の合金または金属間化合物を形成しな
いものが好ましい。また導電性保護層の導電率について
は、ビスマスまたはビスマス基合金を絶縁性物質に分散
させた電気ヒューズ層よりも高導電率であれば良く、通
常、10Ω−1・cm−1以上であるのが好ましい。
例えば、Cr、Zr、W、Mo、NiならびにTiSi
、ZrSi、VSi、NbSi、TaSi
CrSi、MoSi、WSiなどの金属ケイ化
物、TiB、ZrB、HfB、VB 、Nb
、TaB、CrB、MoB、Wなどの
ホウ化物、TiN、ZrN、HfN、VN、NbN、T
aN、CrN、MoN、WNなどの窒化物、Ti
C、ZrC、HfC、V、NbC、TaC、Cr
、MoC、WCなどの炭化物などが挙げられ
る。
【0034】導電性保護層を有する素子を製造する場合
は、前記の電気ヒューズ材料の製造方法によって得られ
た焼結体の上にさらに金属膜をスパッタ等で形成するこ
とも出来るが、電気ヒューズ材料を焼成する際に反応し
ない導電性保護層の材料であれば、焼成前の電気ヒュー
ズ材料に予め導電性保護層を形成して一緒に焼成しても
よい。特に、導電性保護層が、金属と絶縁性物質との混
合物である場合は、導電性保護層と電気ヒューズ層を同
時に成形して焼成により一体化させることができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0036】実施例1 電気ヒューズ層用材料としてPbO−B−SiO
系ガラス粉末(平均粒子径3μm)及びBi金属粉末
(平均粒子径10μm)をそれぞれ65wt%、35w
t%含有するように調整・混合した。また導電性保護層
用材料として、前記ガラス粉末及びNi金属粉末(平均
粒子径5μm)をそれぞれ75wt%、25wt%含有
するように調整・混合した。これら混合紛を、Ni金属
/ガラス混合紛、Bi金属/ガラス混合紛、Ni金属/
ガラス混合紛の順序で金型に仕込み、2.5t/cm
の圧力で直径10mmφ、厚さ1.8mmの円板形状に
加圧し、導電性保護層付きBi金属/ガラス複合成形体
を得た。次いでこれを水素4vol%含有窒素の還元性
雰囲気中、435℃、約10分の条件で焼成した。この
ようにして得られた焼結体に、Agペーストを焼付けて
電極を形成して電気ヒューズ素子を得た。
【0037】得られた素子の直径は、9.1mmであ
り、電気ヒューズ層の厚さは1.3mmで、その両側の
導電性保護層の厚みはそれぞれ0.2mmであった。こ
の電気ヒューズ層の材料の室温における比抵抗は1.1
Ω・cmであり、17アンペアの電流を流し遮断した時
の比抵抗は、1.2×10Ω・cmであった。図1に
得られた電気ヒューズ素子研磨面の金属ネットワーク構
造の光学顕微鏡写真を示す。図1中、白い部分がガラス
であり、黒い部分がBi金属である。図1のように、B
i金属粒子が線幅1μm未満の線状組織をした金属ネッ
トワークにより連結されていることがわかる。
【0038】この素子の定常抵抗は、0.3Ωであり、
図2は、17アンペアの電流を素子に印加した場合の電
流遮断特性である。図からも明らかなように、本実施例
のような小型の素子でありながら、17アンペアの過電
流を数十ミリ秒で0.1ミリアンペア以下まで制限し
た。
【0039】この素子の比抵抗の温度特性を調べた結果
を図3に示す。図3から分かるように、Bi金属の融点
271℃における融解現象に起因する抵抗の変化は、わ
ずかに観測されるものの、電流の遮断を決定する程の変
化ではないことが分かる。
【0040】実施例2 電気ヒューズ層用材料としてPbO−B−SiO
系ガラス粉末(平均粒子径3μm)及びBi−Pb−
Sn合金粉末(平均粒子径10μm)をそれぞれ68w
t%、32wt%含有するように調整・混合した。また
導電性保護層用材料として、前記ガラス粉末及びNi金
属粉末(平均粒子径5μm)をそれぞれ75wt%、2
5wt%含有するように調整・混合した。これら混合紛
を、Ni金属/ガラス混合紛、Bi−Pb−Sn合金/
ガラス混合紛、Ni金属/ガラス混合紛の順序で金型に
仕込み、2.5t/cmの圧力で直径10mmφ、厚
さ1.8mmの円板形状に加圧し、導電性保護層付きB
i−Pb−Sn合金/ガラス複合成形体を得た。次いで
これを水素4vol%含有窒素の還元性雰囲気中、46
5℃、約10分の条件で焼成した。このようにして得ら
れた焼結体に、Agペーストを焼付けて電極を形成して
電気ヒューズ素子を得た。
【0041】得られた素子の直径は、9.1mmであ
り、電気ヒューズ層の厚さは1.3mmで、その両側の
導電性保護層の厚みはそれぞれ0.2mmであった。こ
の電気ヒューズ層の材料の室温における比抵抗は0.7
6Ω・cmであり、16アンペアの電流を流し遮断した
時の比抵抗は、4.0×10Ω・cmであった。
【0042】この素子の定常抵抗は、0.2Ωである。
図4は、16アンペアの電流を素子に印加した場合の電
流遮断特性である。図4からも明らかなように、本実施
例のような小型の素子でありながら、16アンペアの過
電流を数ミリ秒で0.1ミリアンペア以下まで制限し
た。
【0043】実施例3 電気ヒューズ層用材料としてPbO−B−SiO
系ガラス粉末(平均粒子径3μm)及びBi−Sn合
金粉末(平均粒子径10μm)をそれぞれ66wt%、
34wt%含有するように調整・混合した。また導電性
保護層用材料として、前記ガラス粉末及びNi金属粉末
(平均粒子径5μm)をそれぞれ75wt%、25wt
%含有するように調整・混合した。これら混合紛を、N
i金属/ガラス混合紛、Bi−Sn合金/ガラス混合
紛、Ni金属/ガラス混合紛の順序で金型に仕込み、
2.5t/cmの圧力で直径10mmφ、厚さ1.8
mmの円板形状に加圧し、導電性保護層付きBi−Sn
合金/ガラス複合成形体を得た。次いでこれを水素4v
ol%含有窒素の還元性雰囲気中、475℃、約10分
の条件で焼成した。このようにして得られた焼結体に、
Agペーストを焼付けて電極を形成して電気ヒューズ素
子を得た。
【0044】得られた素子の直径は9.1mmであり、
電気ヒューズ層の厚さは1.3mmで、その両側の導電
性保護層の厚みはそれぞれ0.2mmであった。この電
気ヒューズ層の材料の室温における比抵抗は1.1Ω・
cmであり、16アンペアの電流を流し遮断した時の比
抵抗は、1.0×10Ω・cmであった。この素子の
定常抵抗は、0.3Ωである。図5は、16アンペアの
電流を素子に印加した場合の電流遮断特性である。図5
からも明らかなように、本実施例のような小型の素子で
ありながら、16アンペアの過電流を数ミリ秒で0.1
ミリアンペア以下まで制限した。
【0045】実施例4 電気ヒューズ層用材料としてPbO−B−SiO
系ガラス粉末(平均粒子径3μm)及びBi−Pb−
Sn合金粉末(平均粒子径10μm)をそれぞれ68w
t%、32wt%含有するように調整しシート用原料と
した。また導電性保護層用材料として、前記ガラス粉末
及びNi金属粉末(平均粒子径5μm)をそれぞれ75
wt%、25wt%含有するように調整しシート用原料
とした。
【0046】各原料100gに、トルエン14g、イソ
プロピルアルコール7g、エチルセルロース3g、分散
剤1g、可塑剤2.3gをポリ容器に入れ、回転容器式
混合器で5分混合し、各スラリーを得た。これらスラリ
ーからドクターブレード法にて100μm程度の厚みの
グリーンシートを作製した。前記2種のグリーンシート
の中から、まずBi−Pb−Sn合金/ガラス混合紛か
らなるグリーンシートを複数枚積層し厚み方向に仮圧着
し、次いでその対向する上下面にNi金属/ガラス混合
紛からなる導電性保護層用グリーンシートを複数枚積層
し本圧着することで、積層厚さが1.5mm程度のシー
ト圧着体を得た。この圧着体を、8mm×8mm角の平
面形状を有するように切断機により切断し成形体を得
た。この切断後成形体を還元性雰囲気中、465℃、約
10分の条件で焼成した。このようにして得られた焼結
体に、Agペーストを焼きつけて電極を形成して電気ヒ
ューズ素子を得た。
【0047】得られた素子の電極面積は、53.3mm
であり、電気ヒューズ層の厚さは0.7mmで、その
両側の導電性保護層の厚みはそれぞれ0.3mmであっ
た。この電気ヒューズ層の材料の室温における比抵抗は
1.2Ω・cmであり、17アンペアの電流を流し遮断
した時の比抵抗は、1×10Ω・cmであった。
【0048】この素子の定常抵抗は、0.3Ωである。
図6は、17アンペアの電流を素子に印加した場合の電
流遮断特性である。図6からも明らかなように、本実施
例のような小型の素子でありながら、17アンペアの過
電流を数ミリ秒で0.1ミリアンペア以下まで制限し
た。
【0049】比較例1 電気ヒューズ層用材料としてPbO−B−SiO
系ガラス粉末(平均粒子径3μm)及びBi金属粉末
(平均粒子径10μm)をそれぞれ30wt%、70w
t%含有するように調整・混合した。この混合紛を金型
に仕込み、2.5t/cmの圧力で直径10mmφ、
厚さ1.8mmの円板形状に加圧し、Bi金属/ガラス
複合成形体を得た。次いでこれを水素4vol%含有窒
素の還元性雰囲気中、435℃、約10分の条件で焼成
した。このようにして得られた焼結体に、Agペースト
を焼付けて電極を形成して電気ヒューズ素子を得た。
【0050】得られた素子の直径は、9.1mmであ
り、素子の厚みは1.2mmであった。この電気ヒュー
ズ材料の室温における比抵抗は0.09Ω・cmであっ
た。図7に得られた電気ヒューズ素子研磨面の金属ネッ
トワーク構造の光学顕微鏡写真を示す。図7中、白い部
分がガラスであり、黒い部分がBi金属である。図7の
ように、Bi金属粒子同士が直接に接合または結合して
おり、この場合には、線幅が大きくなり1μm未満の線
状組織をした金属ネットワークが形成されないことがわ
かる。
【0051】この素子の定常抵抗は、0.03Ωであ
り、図8は、19アンペアの電流を素子に印加した場合
の電流遮断特性である。図からも明らかなように、本比
較例のようにガラスの絶縁物質中のBi量が多い場合
は、導電体物質の粒子間に太い導電パスが形成される
が、電流量による遮断が起こらないことがわかる。
【0052】比較例2 電気ヒューズ層用材料としてPbO−B−SiO
系ガラス粉末(平均粒子径3μm)及びBi金属粉末
(平均粒子径10μm)をそれぞれ75wt%、25w
t%含有するように調整・混合した。この混合紛を金型
に仕込み、2.5t/cmの圧力で直径10mmφ、
厚さ1.8mmの円板形状に加圧し、Bi金属/ガラス
複合成形体を得た。次いでこれを水素4vol%含有窒
素の還元性雰囲気中、435℃、約10分の条件で焼成
した。このようにして得られた焼結体に、Agペースト
を焼付けて電極を形成して電気ヒューズ素子を得た。
【0053】得られた素子の直径は、9.1mmであ
り、素子の厚みは1.9mmであった。この電気ヒュー
ズ材料の室温における比抵抗は2.8Ω・cmであっ
た。図9に得られた電気ヒューズ素子研磨面の金属ネッ
トワーク構造の光学顕微鏡写真を示す。図9中、白い部
分がガラスであり、黒い部分がBi金属である。図9の
ように、Bi金属粒子がガラスマトリックス中にほぼ均
一に分散しており、この場合には、線幅1μm未満の線
状組織をした金属ネットワークが形成されないことがわ
かる。
【0054】この素子の比抵抗の温度特性を調べた結果
を図10に示す。図10から分かるように、Bi金属の
融点271℃における融解現象に起因する急峻な抵抗増
加が観測される。
【0055】本比較例のようにガラス中のBi量が少な
く、適切なネットワークを形成しない場合は、Biの融
解現象によりBiの融点付近の温度で抵抗の大きな変化
が見られる。このようなPTC効果を示す素子では、室
温における比抵抗は、小さくなく、また、Biの融点以
上で素子を使用することもできず、また、PTC素子の
特徴として、電流制限後の漏れ電流は、PTC素子の温
度を動作後の温度に保つように働き、熱平衡状態を継続
するため、素子温度と抵抗値がバランスするような電流
値となり、電気ヒューズのように漏れ電流を低くするに
は限界がある。
【0056】
【発明の効果】本発明では、ビスマス金属またはビスマ
ス基合金からなる導電性物質の粒子が絶縁性物質に分散
した電気ヒューズ材料であり、前記粒子同士が線状の前
記導電性物質で連結されており、前記電気ヒューズ材料
中の前記導電性物質の含有量が30〜60wt%である
電気ヒューズ材料とすることにより、従来のPTC材料
よりさらに定常時の抵抗値が小さく、電流切断時の漏れ
電流が少なく、材料の融点などの温度に影響されず、電
流により速い応答速度で作動する新しいタイプの電気ヒ
ューズ材料およびそれを用いた自己修復可能な電気ヒュ
ーズ素子を提供できる。
【0057】また、前記電気ヒューズ材料からなる電気
ヒューズ層の対向する2面の上に導電性保護層を形成
し、さらにその上に電極を形成した電気ヒューズ素子と
することで、素子特性のばらつきを低減し、さらには素
子の安全性や信頼性を格段に向上させる。
【0058】本発明の電気ヒューズ素子は、スパッタ法
などの薄膜形成プロセスや微細加工プロセスなどの高度
な半導体技術を必要とせず一般的で簡便な混合法にて作
製できるため、特別な設備も必要でなく製造コストを低
減させることが出来る。
【0059】そして、本発明の電気ヒューズ素子は、導
通状態で1Ω以下の低抵抗、非導通状態で数百万Ωの高
抵抗となり、良好な電流遮断特性を示し、かつ異常が取
り除かれた後は元の状態に自己復帰し再利用可能である
自己修復型電気ヒューズ素子であり、大電流が流れる過
電流保護回路等や非線形特性を利用した各種信号処理回
路での利用が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた電気ヒューズ素子
の研磨面の金属ネットワーク構造を示す図面にかわる光
学顕微鏡写真図である。
【図2】本発明の実施例1による電気ヒューズ素子の電
流遮断特性の例を示す図である。
【図3】本発明の実施例1による電気ヒューズ素子の比
抵抗の温度特性を示す図である。
【図4】本発明の実施例2による電気ヒューズ素子の電
流遮断特性の例を示す図である。
【図5】本発明の実施例3による電気ヒューズ素子の電
流遮断特性の例を示す図である。
【図6】本発明の実施例4による電気ヒューズ素子の電
流遮断特性の例を示す図である。
【図7】比較例1で得られたBi−絶縁性物質複合体の
研磨面の構造を示す図面にかわる光学顕微鏡写真図であ
る。
【図8】比較例1で得られたBi−絶縁性物質複合体の
電流遮断特性の例を示す図である。
【図9】比較例2で得られたBi−絶縁性物質複合体の
研磨面の構造を示す図面にかわる光学顕微鏡写真図であ
る。
【図10】比較例2で得られたBi−絶縁性物質複合体
の比抵抗の温度特性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 87/00 H01H 87/00 // C22C 12/00 C22C 12/00 (72)発明者 藤永 昌孝 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式社 宇部研究所内 Fターム(参考) 5E034 FA01 5G502 AA01 BB01 JJ01 KK10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスマス金属またはビスマス基合金から
    なる導電性物質の粒子が絶縁性物質に分散した電気ヒュ
    ーズ材料であり、前記粒子同士が線状の前記導電性物質
    で連結されており、前記電気ヒューズ材料中の前記導電
    性物質の含有量が30〜60wt%であり、前記導電性
    物質の融解現象を利用せず電流を遮断することを特徴と
    する電気ヒューズ材料。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性物質が、500℃以下の軟化
    点を有する低融点ガラスである請求項1に記載の電気ヒ
    ューズ材料。
  3. 【請求項3】 前記線状の前記導電性物質が、1μm未
    満の線幅を有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の電気ヒューズ材料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電気ヒ
    ューズ材料で形成された電気ヒューズ層と該電気ヒュー
    ズ層の対向する2面の上に形成された一対の電極とを有
    する電気ヒューズ素子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の電気ヒ
    ューズ材料で形成された電気ヒューズ層と、該電気ヒュ
    ーズ層の対向する2面の上に形成された導電性保護層
    と、前記導電性保護層のそれぞれの上に形成された1対
    の電極とを有する電気ヒューズ素子であって、前記導電
    性保護層は前記電気ヒューズ層中の導電性物質の溶出を
    抑える金属または金属と前記絶縁性物質との複合体であ
    ることを特徴とする電気ヒューズ素子。
  6. 【請求項6】 平均粒子径5〜50μmの前記導電性物
    質の粒子と前記絶縁性物質の粒子とを、前記導電性物質
    の含有量が30〜60wt%となるように混合し、成形
    した後、還元性雰囲気下、400〜500℃で焼成する
    ことを特徴とする請求項1記載の電気ヒューズ材料の製
    造方法。
JP2002118877A 2002-04-22 2002-04-22 電気ヒューズ素子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4196582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002118877A JP4196582B2 (ja) 2002-04-22 2002-04-22 電気ヒューズ素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002118877A JP4196582B2 (ja) 2002-04-22 2002-04-22 電気ヒューズ素子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003317602A true JP2003317602A (ja) 2003-11-07
JP4196582B2 JP4196582B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=29535590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002118877A Expired - Fee Related JP4196582B2 (ja) 2002-04-22 2002-04-22 電気ヒューズ素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4196582B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025199A1 (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Kyushu Institute Of Technology 誘電泳動力を用いた自己回復性限流ヒューズ
WO2009060709A1 (ja) * 2007-11-09 2009-05-14 Kyushu Institute Of Technology 自己回復性限流ヒューズ
WO2009087812A1 (ja) * 2008-01-10 2009-07-16 Kyushu Institute Of Technology メカニカルヒューズ及びその感度設定方法
KR101679335B1 (ko) 2015-03-10 2016-11-24 (주)로콤 철도차량 주행장치의 과열 알림장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025199A1 (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Kyushu Institute Of Technology 誘電泳動力を用いた自己回復性限流ヒューズ
US7626483B2 (en) 2004-08-30 2009-12-01 Kyushu Institute Of Technology Self-recovering current limiting fuse using dielectrophoretic force
WO2009060709A1 (ja) * 2007-11-09 2009-05-14 Kyushu Institute Of Technology 自己回復性限流ヒューズ
US8299887B2 (en) 2007-11-09 2012-10-30 Kyushu Institute Of Technology Self-recovery current limiting fuse
WO2009087812A1 (ja) * 2008-01-10 2009-07-16 Kyushu Institute Of Technology メカニカルヒューズ及びその感度設定方法
KR101679335B1 (ko) 2015-03-10 2016-11-24 (주)로콤 철도차량 주행장치의 과열 알림장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4196582B2 (ja) 2008-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI685011B (zh) 熔絲元件
US5896264A (en) Device for current limitation and protection against short-circuit currents in an electric installation
CN102522173B (zh) 电阻正温度效应导电复合材料及过电流保护元件
EP0966748A1 (en) Circuit breaker with improved arc interruption function
CN112185634A (zh) 具有电阻元件的pptc器件
JP2003317602A (ja) 電気ヒューズ材料及び電気ヒューズ素子
US6358436B2 (en) Inorganic-metal composite body exhibiting reliable PTC behavior
US10971321B2 (en) Protection device and battery pack
JP2000331804A (ja) Ptc組成物
US20160118166A1 (en) Ptc thermistor member
JP3168262B2 (ja) 回路保護装置
JPH10270217A (ja) Ptc素子を用いた限流器及び配線用遮断器
CN115386194B (zh) 一种可恢复型热保护器板及其制备方法
JPH09153402A (ja) 有機質正特性サーミスタ
JPH1131603A (ja) 電気回路保護用ptc抵抗素子及びその製造方法
WO2016136228A1 (ja) Ptcサーミスタ部材およびptcサーミスタ素子
JP4368039B2 (ja) 自己発熱素子を有する温度ヒューズとこの温度ヒューズを内蔵するパック電池
JP2000080216A (ja) Ptc組成物及びptc素子とそれを用いた過電流保護素子
KR19980069976A (ko) 유기 ptc 조성물 및 이를 사용하는 회로 보호장치
JP2001338804A (ja) リセッタブルヒューズ素子
JPH1126206A (ja) Ptc組成物及びptc素子とそれを用いた過電流保護素子
JP2001338803A (ja) リセッタブルヒューズ素子及びその製造方法
JP2000021605A (ja) Ptc組成物
JPH10241907A (ja) 回路保護装置
JPH1075527A (ja) 限流素子

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040325

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080514

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080922

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees