JP2003316893A - 清掃作業管理システム及び清掃作業の管理方法 - Google Patents

清掃作業管理システム及び清掃作業の管理方法

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JP2003316893A
JP2003316893A JP2002125054A JP2002125054A JP2003316893A JP 2003316893 A JP2003316893 A JP 2003316893A JP 2002125054 A JP2002125054 A JP 2002125054A JP 2002125054 A JP2002125054 A JP 2002125054A JP 2003316893 A JP2003316893 A JP 2003316893A
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cleaning work
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Mikihiro Nakajima
幹裕 中島
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MINERVA GROUP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主に小規模事業者により行われていて管理が困
難な清掃作業について、清掃作業の作業内容や使用する
資機材を標準化した作業仕様書を作成し、この作業仕様
書に則って複数の清掃事業者間で効率的な作業員の配置
や資機材の調整を行うことにより、清掃作業の効率化と
品質の向上を図ろうとするものである。 【解決手段】清掃作業管理システム100は、仕様書作
成システム110、人員データベース120、資機材デ
ータベース130、仕様書データベース140、作業発
注先選択システム150、資機材調達システム160、
作業発注データベース170、資機材発注データベース
180、発注書作成システム191及び請求書作成シス
テム192から構成されている。人員データベース12
0及び資機材データベース130を参照することにより
標準化された作業仕様書を作成し、これに基づいて作業
のシフト調整や資機材の調達を効率的に管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物などの清掃作
業を行う際に、清掃作業の外注先や資機材の調達を管理
して作業効率を向上させるための清掃作業管理システム
及び清掃作業管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビルなどの大型建築物における清掃作業
は、一般に警備業務、設備業務とあわせて総合ビル管理
業務の一つに位置付けられている。これらの総合ビル管
理業務はビル所有者が総合ビル管理業者に委託すること
が一般的であるが、それぞれの業務は総合ビル管理業者
からさらに専門業者に再委託されることが多い。
【0003】このうち、警備業務と設備業務については
大手専門業者を中心にサービスの方式が確立されてお
り、こうした業者に委託することで、ビル所有者も総合
ビル管理業者も品質の安定したサービスの提供を受ける
ことが可能である。
【0004】一方、清掃業務については小規模事業者が
乱立する傾向にあるため、一般に総合ビル管理業者は複
数の清掃業者に委託せざるを得ず、これらの委託を受け
た清掃業者からもさらに他の清掃業者に外注されるな
ど、管理責任者がその実態を把握することが困難である
ために、作業の効率化が進みにくい状況となっている。
【0005】また、これらの中小規模の清掃業者はそれ
ぞれ独自に事業を行なっているために、作業現場の場所
に対応して派遣するスタッフを調整することや、大量仕
入れなどで清掃に用いる資機材を効率的に調達すること
も、行なわれにくい状況にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような状況にある
ために、清掃作業においては次のような問題が生じてい
る。
【0007】まず、清掃を委託するビル所有者や総合ビ
ル管理業者にとっては、作業を依頼する清掃業者が複数
存在するために、清掃業者によって清掃方法や清掃の品
質に差が生じることが避けられず、安定したサービスを
受けることができない。このように清掃業者間に統一的
な体制が整わないことから、サービスの内容が標準化さ
れないため、清掃作業の内容を自由に選択することがで
きないという問題や、清掃業者の品質を評価することが
困難という問題も生じさせている。
【0008】また、清掃業者間の責任体制が不明確であ
るために、依頼者からの連絡内容が伝わりにくかった
り、クレーム処理に時間がかかったりするという問題も
生じている。このような非効率性により、作業の合理化
による料金の値下げも妨げられている。
【0009】清掃業者にとっては、同業者間での時間や
場所のシフト調整が行われないために、遠隔地の作業や
空き時間の発生など、作業員の労働時間が長時間化する
一方で売上効率が上がらないという問題が生じている。
また、資金力や組織体制が不十分であることから、大量
仕入れで洗剤などの資材を安価に購入することや、清掃
器具など必要な機材の購入やリースも困難な状況になっ
ている。
【0010】このような問題を解決するためには、同業
者間での作業員の配置や資機材の調達について、統一的
に管理して効率的に配分するシステムが求められる。し
かしながら、顧客の要求、清掃を行う建物の規模や構造
など、個々に扱う対象が異なるため、単に作業員の配置
や資機材の調達を調整するだけでは十分でない。また、
安定したサービスと作業品質の向上という、ビル所有者
や総合ビル管理事業者のニーズに対応することも必要で
ある。
【0011】本発明はこれらの課題に対応して、清掃作
業の作業内容や使用する資機材を標準化した作業仕様書
を作成し、この作業仕様書に則って複数の清掃事業者間
で効率的な作業員の配置や資機材の調整を行うことによ
り、清掃作業の効率化と品質の向上を図ろうとするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、第一の発明は、清掃作業を管理するための管理
システムであって、前記清掃作業に関する顧客からの要
求内容を受信する要求内容受信手段と、前記清掃作業に
関する一般的な作業項目毎に必要な工数に関する情報を
記録した工数情報記録手段と、前記要求内容を前記工数
情報記録手段と照合して作業仕様書を作成する作業仕様
書作成手段と、前記作業仕様書を記録した作業仕様書記
録手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】また、前記清掃作業に関する一般的な作業
項目毎に必要な資機材に関する情報を記録した資機材情
報記録手段を備えており、前記作業仕様書作成手段は前
記要求内容を前記工数情報記録手段及び前記資機材情報
記録手段と照合して作業仕様書を作成することを特徴と
するよう構成してもよい。
【0014】この発明においては、清掃作業を一般的な
作業内容別に分類し、それぞれにかかる工数を記録した
データベースを作成することにより、建物の仕様や予算
などの前提条件に対してこのデータを適用することによ
り、標準化された清掃作業の仕様書を作成することがで
きる。
【0015】また、資機材についても同様に、清掃作業
を一般的な作業内容別に分類し、それぞれに必要な資機
材を記録したデータベースを作成することにより、建物
の仕様や予算などの前提条件に対してこのデータを適用
することにより、標準化された清掃作業の仕様書に、必
要となる資機材の調達項目を加えることができる。
【0016】このように作業仕様書を作成することで、
ビル所有者や総合ビル管理業者は安定した清掃作業のサ
ービスを受けることが可能となる。また、このように標
準化された作業仕様書を利用することで、複数の清掃業
者が業務のシフト調整を行ったり共同で資機材を調達す
るためのデータを管理することも可能になる。
【0017】尚、ここで清掃作業とは、主としてビルな
ど管理者を備えた一定規模以上の建物の清掃作業を指す
が、一般家庭の清掃作業であっても、公園や運動場など
屋外における清掃作業であってもよい。
【0018】資機材とは、清掃作業に必要な資材及び機
材のことをいう。資材には、洗剤や仕上剤などのケミカ
ル類が含まれ、機材にはポリッシャーや送風機などの清
掃器具が含まれる。これらの資機材は、清掃作業の一般
的な内容を分類して標準化することにより、それぞれの
内容に必要な数量を定めることができる。
【0019】第二の発明は、清掃作業を管理するための
管理システムであって、前記清掃作業の作業仕様書を受
信する作業仕様書受信手段と、前記清掃作業の担当が可
能な人員に関する情報を記録した人員情報記録手段と、
前記作業仕様書を前記人員情報記録手段と照合して前記
清掃作業の二次発注先を選定する作業発注先選定手段
と、前記二次発注先及び前記二次発注先に対する清掃作
業の発注内容に関する情報を記録した作業発注情報記録
手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】また、清掃作業を管理するための管理シス
テムであって、前記清掃作業の作業仕様書を受信する作
業仕様書受信手段と、前記清掃作業に必要な資機材につ
いての調達先及び調達条件に関する情報を記録した調達
情報記録手段と、前記作業仕様書を前記調達情報記録手
段と照合して必要な資機材の調達先及び調達条件を決定
する調達先決定手段と、前記調達先に対する資機材の発
注内容を記録した資機材発注情報記録手段と、を備える
ことを特徴とすることもある。
【0021】この発明においては、依頼を受けた清掃作
業に関する情報を標準化した作業仕様書に従って管理
し、一方で実際に作業を行う清掃業者が作業可能な時間
や場所についてデータベースに登録しておくことで、作
業員の空き時間や遠隔地への移動を減少させるなど、業
務の効率的なシフト調整が可能になる。
【0022】また、作業仕様書に記載された資機材につ
いても、資機材を提供する業者と価格等の条件を記録し
たデータベースを設置することにより、具体的な調達先
と調達条件を選択することができる。これによって、清
掃業者は他業者との資材の一括調達によりコストを抑え
ることができるとともに、他業者との共同利用により多
様な機材を利用することも可能になる。尚、作業員のデ
ータベースと資機材のデータベースは、どちらか一方の
みでなく、双方を備えるよう構成してもよい。
【0023】ここで第二の発明における作業仕様書受信
手段は、第一の発明において作成された作業仕様書を受
信するよう構成してもよい。第二の発明で受信する作業
仕様書とは、その後のデータ処理や作業指示を行うため
に必要な項目に関するデータを一定の仕様に則って記録
したものであり、このようなデータを含むものであれ
ば、物理的な仕様書としての形態をとっていることは要
件としない。
【0024】第三の発明は、第二の発明に加えて、前記
作業発注情報記録手段より前記二次発注先に対する作業
の発注書を出力する第一の発注書出力手段と、前記二次
発注先が注文を受けた清掃作業を完了した情報を受信す
る完了情報受信手段と、前記完了情報を受信すると前記
二次発注先の前記清掃作業に関する代金請求書の様式を
発行する請求書様式発行手段と、を備えることを特徴と
している。
【0025】また、第二の発明に加えて、前記資機材発
注情報記録手段より調達先に対する資機材の発注書を出
力する第二の発注書出力手段と、前記二次発注先が注文
を受けた清掃作業を完了した情報を受信する完了情報受
信手段と、前記完了情報を受信すると前記二次発注先に
対する前記資機材の代金に関する請求書を発行する請求
書発行手段と、を備えることを特徴としてもよい。
【0026】この発明においては、作業員のシフト調整
や資機材の調達と併せて、その内容に従った発注書や請
求書を自動的に作成することができるので、小規模事業
者が多い清掃業者の事務処理負担を軽減することができ
る。
【0027】さらに、第三の発明においては、前記二次
発注先別に前記二次発注先に所属する作業員の勤務情報
を記録した勤務情報記録手段と、前記二次発注先が注文
を受けた清掃作業を完了した情報を受信する完了情報受
信手段と、前記完了情報を受信すると前記清掃作業を行
った作業員について前記勤務情報を書き換える勤務情報
書換手段と、前記二次発注先が作業員の勤務情報を参照
できるよう前記勤務情報を表示する勤務情報表示手段
と、を備えることを特徴としてもよい。
【0028】又は、前記二次発注先別に資機材別の在庫
情報を記録した在庫情報記録手段と、前記在庫情報を参
照して調達先に対する資機材の発注条件を算出する発注
条件算出手段と、前記二次発注先が注文を受けた清掃作
業を完了した情報を受信する完了情報受信手段と、前記
完了情報を受信すると使用した資機材について前記在庫
情報を書き換える在庫情報書換手段と、を備えることを
特徴としてもよい。
【0029】このように構成すると、清掃業者は作業員
の勤怠管理や資機材の在庫管理についても、本発明によ
り併せて管理することが可能になる。これらは主として
小規模事業者である清掃業者の事務処理負担の軽減を目
的とするものであるが、清掃業者を管理する立場から
は、例えば在庫の減り具合により使用した資材の分量を
把握することができるため、清掃業者の手抜き作業を発
見することにより品質管理が可能になるという効果もあ
る。
【0030】尚、前記勤務情報記録手段については、作
業発注が行われるとその作業が完了したことにより作業
に関わった作業員の勤務実績が生じることから作業発注
に関する内容と結び付くものであるので、前記作業発注
情報記録手段の一部として構成してもよい。前記勤務情
報の書換えは、作業完了の確認によりこの作業に関わっ
た作業員の勤務時間の増加を記録することとして行われ
る。
【0031】また、前記在庫情報記録手段については、
資機材の発注により在庫量が変動することから資機材の
発注に関する内容と結びつくものであるので、前記資機
材発注情報記録手段の一部として構成してもよい。前記
在庫情報の書換えは、作業完了の確認によりこの作業に
使用した資機材の減少を記録することとして行われる。
【0032】尚、これらの清掃作業管理システムに関す
る発明は、これらのシステムを用いて行うことができる
清掃作業の管理方法として構成してもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明は実
施形態の一例を示したものであり、その一部を含むシス
テムとして構成されるものであってもよい。
【0034】図1は、本発明の概要を示す図である。図
2は、本発明にかかる清掃作業管理システムの構成の一
例を示すブロック図である。図3〜図5は、本発明にか
かる清掃作業管理システムにより、それぞれ清掃仕様
書、作業発注書、資機材発注書を作成する場合の一例を
示す図である。図6、図7は、本発明にかかる清掃作業
管理システムによる、それぞれ勤務情報管理、在庫情報
管理の一例を示す図である。図8は、本発明にかかる清
掃作業管理システムのフローを示す図である。
【0035】図1において、本発明にかかる清掃管理シ
ステムは、清掃管理会社により運営されている。ビル所
有者や総合ビル管理業者などの依頼者から清掃業務の依
頼を受けると、清掃管理会社が作業内容、作業時間や作
業場所などを検討して清掃作業会社のシフト調整を行
う。清掃管理会社は、必要な資機材を資機材供給会社か
ら調達し、清掃作業会社に提供する。
【0036】ここで、清掃管理会社が清掃作業を依頼す
る二次発注先として、通外注先となる清掃会社を想定し
ているが、二次発注先は清掃作業をフランチャイズとし
て同一規格で展開する場合のフランチャイジーであって
もよいし、清掃管理会社の規模が拡大して自社で作業を
行う場合には、二次発注先は社内の各営業部店でありこ
れを本部が管理する形態で構成してもよい。
【0037】図2において清掃作業管理システム100
は、仕様書作成システム110、人員データベース12
0、資機材データベース130、仕様書データベース1
40、作業発注先選択システム150、資機材調達シス
テム160、作業発注データベース170、資機材発注
データベース180、発注書作成システム191及び請
求書作成システム192から構成されている。また、こ
れらの一部を含むシステムとして構成されるものであっ
てもよい。さらに清掃作業管理システム100は、イン
ターネットや専用線などの通信ネットワークを通じて、
作業発注先端末200及び資機材調達先端末300と接
続されている。
【0038】依頼者からの清掃作業の作業要求内容は、
入力端末101より仕様書作成システム110に送信さ
れる。仕様書作成システム110では、標準工数テーブ
ル121と標準資機材テーブル131を参照して、作業
仕様書が作成される。
【0039】作業仕様書を作成する手順を、図3を用い
て説明する。標準工数テーブル121には、日常清掃と
して床清掃、定期清掃としてワックス仕上げなど、一般
的な清掃作業の項目についての必要工数と料金が記録さ
れている。作業要求内容として、建物の仕様や清掃予算
などの前提条件を入力すると、これらの項目を組み合わ
せて、建物の仕様や予算にあった清掃仕様が定められ、
清掃仕様書に定期清掃や日常清掃の回数や時間と作業項
目が記録される。
【0040】標準資機材テーブル131には、床清掃に
必要な資材と所要量など、作業項目毎に必要になる資機
材の数量が記録されている。清掃仕様書に記録された個
別の作業項目について、標準資機材テーブル131を参
照することにより必要な資機材の数量が算出され、併せ
て清掃仕様書に記録される。このような手順により、図
3の例に示すような作業仕様書が作成される。
【0041】このようにして作成された作業仕様書は、
図2の仕様書データベース140に記録される。次に、
それぞれの作業仕様書について、人員登録テーブル12
2と資機材登録テーブル132を参照して、作業発注先
選択システム150と資機材調達システム160により
具体的な二次発注先の選択と資機材の調達が行われ、決
定した事項がそれぞれ作業発注データベース170、資
機材発注データベース180に記録される。
【0042】人員登録テーブル122、資機材登録テー
ブル132は、それぞれ作業発注先端末200、資機材
調達先端末300にネットワークを通じて接続されてい
るため、清掃作業会社は自社の人員について作業が可能
な体制の最新情報を、資機材供給会社は供給が可能な資
機材とその価格についての最新情報を、常時更新するこ
とができる。
【0043】作業発注データベース170と資機材発注
データベース180に記録された発注情報について、発
注書作成システム191で発注書が作成され、それぞれ
作業発注先端末200、資機材調達先端末300に送信
される。尚、発注書を紙媒体で提出しなければならない
場合は、発注書は紙媒体でアウトプットされて郵便等で
送付される。
【0044】作業発注先の選択と発注書作成の手順につ
いて、図4を用いて説明する。仕様書データベース14
0には、依頼者別に清掃作業の内容や使用する資機材の
情報が、詳しく登録されている。このうち作業内容に関
する内容について、登録人員テーブル122に登録され
た作業場所と作業可能人員についての情報を照合し、作
業の依頼先を選択する。図4では、Y社からの依頼作業
について、清掃業者A社と作業場所が近接し、作業可能
人員も一致しているため、A社に対してY社についての
作業発注書が作成されている。
【0045】次に、資機材調達先の選択と発注書作成の
手順について、図5を用いて説明する。仕様書データベ
ース140には、依頼者別に清掃作業の内容や使用する
資機材の情報が、詳しく登録されている。このうち使用
資機材に関する内容について、登録資機材テーブル13
2に登録された資機材についての情報を照合し、資機材
の調達先を選択する。図5では、Y社からの依頼作業に
ついて、資材供給業者C社が作業に必要なワックスWを
供給しているため、C社に対してY社で使うワックスW
についての資機材発注書が作成されている。
【0046】このように作業と資機材の発注が行われ、
作業が完了した旨の情報が作業発注先端末200から作
業発注データベース170に記録される。この記録は、
作業発注先からの連絡を受けて清掃管理業者が行っても
よい。作業完了の情報は、請求書作成システム192に
送信される。
【0047】請求書作成システム192では、当該作業
にかかる請求書の様式を作成して、作業発注先である清
掃業者に対して送信する。清掃業者はこの様式を用いて
清掃管理業者に対して請求を行うことができる。この請
求書は通常は清掃業者自身が作成するものであるが、清
掃管理業者が管理するデータを活用することにより清掃
業者の事務手続負担を軽減することができる。
【0048】併せて請求書作成システム192は資機材
発注データベース180を参照し、調達した資機材に関
する請求書を発行して、作業発注先である清掃業者に送
信する。清掃業者が資機材を直接購入する場合にはこの
請求書は不要であるが、清掃管理業者が一括して資機材
を調達する場合は、それぞれ使用した清掃業者に対する
請求書が必要になるため、これを効率化しようとするも
のである。
【0049】図6を用いて、勤務情報管理の一例につい
て説明する。作業発注データベース170には、依頼し
た作業毎に担当する作業員の氏名が記されており、作業
が完了すると当該項目にチェックマークが入る。このチ
ェックが記録されると、発注先の清掃業者毎に用意され
た勤務情報テーブル171において、作業員別に管理さ
れた勤務情報に作業時間が記録される。
【0050】図6においては、S、T、Uの3名につい
て、作業を行った4月10日に作業時間である2時間
が、勤務時間として記録されている。このように清掃作
業管理システムのデータを活用することにより、清掃業
者は容易に所属する作業員の勤務情報管理を行うことが
できる。
【0051】図7を用いて、在庫情報管理の一例につい
て説明する。資機材発注データベース180には、調達
した資機材毎に、資機材の内容及び分量と、納品日及び
作業完了のチェックマークが記されている。作業完了欄
を設けずに、作業発注データベース170に作業完了記
録がされれば同時に資機材発注データベース180の内
容が在庫情報テーブル181に反映されるように構成し
てもよい。
【0052】図7においては、清掃業者であるA社がY
社向けの作業のためにワックスWを0.5リットル調達
すると、納品日である4月9日に在庫情報テーブル18
1に在庫の増加が記録されている。さらに4月10日に
作業の完了を確認すると、使用した0.5リットル分の
在庫が減じられている。
【0053】このような管理により、清掃管理業者の側
で清掃業者の在庫状況を把握し、資機材の調達に活用す
ることができるため、清掃業者にとっては資機材の在庫
管理と調達の事務処理負担が軽減される効果がある。清
掃管理業者にとっては、清掃業者の実際の在庫確認を行
うと、記録された在庫量と相違する場合には、資材を減
らした手抜き作業などを発見することができる可能性も
あり、清掃業者の品質管理に活用することもできる。
【0054】図8を用いて、本発明のフローを説明す
る。まず、営業担当等が依頼者から要求内容を受取る
と、その内容を端末から入力する(S01)。この要求
内容を標準工数及び標準資機材と参照することにより
(S11、S21)、作業仕様書が作成され(S0
2)、データベースに記録される(S03)。
【0055】作成された作業仕様書に基づいて、作業が
可能な登録人員を参照し(S12)、作業の二次発注先
の選定を行う(S04)。また、作業仕様書に基づい
て、調達が可能な登録資機材を参照して(S22)、調
達資機材の選定を行う(S05)。このようにして、作
業の発注先と調達する資機材についての発注内容が決定
される(S06)。
【0056】決定した発注内容について発注書が作成さ
れ(S07)、作業発注および資材発注の発注書が送信
される(S13、S23)。作業の二次発注先より作業
完了報告を受信すると(S08)、二次発注先の作業員
の勤務情報が記録され(S14)、二次発注先別の在庫
情報に在庫の減少が記録される(S24)。さらに、作
業についての請求書様式が作成されて(S09)、二次
発注先に送信される(S15)。
【0057】
【発明の効果】本発明により、清掃作業の作業内容や使
用する資機材を標準化した作業仕様書を作成し、この作
業仕様書に則って複数の清掃事業者間で効率的な作業員
の配置や資機材の調整を行うことにより、小規模事業者
が多く作業管理の行い難い清掃業界において、清掃作業
の効率化と品質の向上を図ることができる。
【0058】すなわち、清掃作業を依頼するビル所有者
や総合ビル管理業者にとっては、安定した質の高いサー
ビスを受けることが可能になるとともに、作業の効率化
に伴う料金の低下を期待できる効果がある。
【0059】作業を行う清掃業者にとっては、効率的な
シフト調整と資材管理、また事務処理負担の軽減によ
り、収益力の改善強化につながる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す図である。
【図2】本発明にかかる清掃作業管理システムの構成の
一例を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる清掃作業管理システムにより清
掃仕様書を作成する場合の一例を示す図である。
【図4】本発明にかかる清掃作業管理システムにより作
業発注書を作成する場合の一例を示す図である。
【図5】本発明にかかる清掃作業管理システムにより資
機材発注書を作成する場合の一例を示す図である。
【図6】本発明にかかる清掃作業管理システムによる勤
務情報管理の一例を示す図である。
【図7】本発明にかかる清掃作業管理システムによる在
庫情報管理の一例を示す図である。
【図8】本発明にかかる清掃作業管理システムのフロー
を示す図である。
【符号の説明】
100 清掃作業管理システム 101 入力端末 110 仕様書作成システム 120 人員データベース 121 標準工数テーブル 122 人員登録テーブル 130 資機材データベース 131 標準資機材データベース 132 資機材登録テーブル 140 仕様書データベース 150 作業発注先選択システム 160 資機材調達システム 170 作業発注データベース 171 勤務情報テーブル 180 資機材発注データベース 181 在庫情報テーブル 191 発注書作成システム 192 請求書作成システム 200 作業発注先端末 300 資機材調達先端末

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】清掃作業を管理するための管理システムで
    あって、前記清掃作業に関する顧客からの要求内容を受
    信する要求内容受信手段と、前記清掃作業に関する一般
    的な作業項目毎に必要な工数に関する情報を記録した工
    数情報記録手段と、前記要求内容を前記工数情報記録手
    段と照合して作業仕様書を作成する作業仕様書作成手段
    と、前記作業仕様書を記録した作業仕様書記録手段と、
    を備えた清掃作業管理システム。
  2. 【請求項2】前記清掃作業に関する一般的な作業項目毎
    に必要な資機材に関する情報を記録した資機材情報記録
    手段を備えており、前記作業仕様書作成手段は前記要求
    内容を前記工数情報記録手段及び前記資機材情報記録手
    段と照合して作業仕様書を作成することを特徴とする請
    求項1記載の清掃作業管理システム。
  3. 【請求項3】清掃作業を管理するための管理システムで
    あって、前記清掃作業の作業仕様書を受信する作業仕様
    書受信手段と、前記清掃作業の担当が可能な人員に関す
    る情報を記録した人員情報記録手段と、前記作業仕様書
    を前記人員情報記録手段と照合して前記清掃作業の二次
    発注先を選定する作業発注先選定手段と、前記二次発注
    先及び前記二次発注先に対する清掃作業の発注内容に関
    する情報を記録した作業発注情報記録手段と、を備えた
    清掃作業管理システム。
  4. 【請求項4】清掃作業を管理するための管理システムで
    あって、前記清掃作業の作業仕様書を受信する作業仕様
    書受信手段と、前記清掃作業に必要な資機材についての
    調達先及び調達条件に関する情報を記録した調達情報記
    録手段と、前記作業仕様書を前記調達情報記録手段と照
    合して必要な資機材の調達先及び調達条件を決定する調
    達先決定手段と、前記調達先に対する資機材の発注内容
    を記録した資機材発注情報記録手段と、を備えた清掃作
    業管理システム。
  5. 【請求項5】前記清掃作業に必要な資機材についての調
    達先及び調達条件に関する情報を記録した調達情報記録
    手段と、前記作業仕様書を前記調達情報記録手段と照合
    して必要な資機材の調達先及び調達条件を決定する調達
    先決定手段と、前記調達先に対する資機材の発注内容を
    記録した資機材発注情報記録手段と、を備えた請求項3
    記載の清掃作業管理システム。
  6. 【請求項6】前記清掃作業に関する顧客からの要求内容
    を受信する要求内容受信手段と、前記清掃作業に関する
    一般的な作業項目毎に必要な工数に関する情報を記録し
    た工数情報記録手段と、前記要求内容を前記工数情報記
    録手段と照合して作業仕様書を作成する作業仕様書作成
    手段と、前記作業仕様書を記録した作業仕様書記録手段
    と、を備えており、前記作業仕様書受信手段は前記作業
    仕様書作成手段又は前記作業仕様書記録手段から作業仕
    様書を受信することを特徴とする請求項3記載の清掃作
    業管理システム。
  7. 【請求項7】前記清掃作業に関する顧客からの要求内容
    を受信する要求内容受信手段と、前記清掃作業に関する
    一般的な作業項目毎に必要な工数に関する情報を記録し
    た工数情報記録手段と、前記清掃作業に関する一般的な
    作業項目毎に必要な資機材に関する情報を記録した資機
    材情報記録手段と、前記要求内容を前記工数情報記録手
    段及び前記資機材情報記録手段と照合して作業仕様書を
    作成する作業仕様書作成手段と、前記作業仕様書を記録
    した作業仕様書記録手段と、を備えており、前記作業仕
    様書受信手段は前記作業仕様書作成手段又は前記作業仕
    様書記録手段から作業仕様書を受信することを特徴とす
    る請求項5記載の清掃作業管理システム。
  8. 【請求項8】前記作業発注情報記録手段より前記二次発
    注先に対する作業の発注書を出力する第一の発注書出力
    手段と、前記二次発注先が注文を受けた清掃作業を完了
    した情報を受信する完了情報受信手段と、前記完了情報
    を受信すると前記二次発注先の前記清掃作業に関する代
    金請求書の様式を発行する請求書様式発行手段と、を備
    えた請求項3,5,6又は7記載の清掃作業管理システ
    ム。
  9. 【請求項9】前記資機材発注情報記録手段より調達先に
    対する資機材の発注書を出力する第二の発注書出力手段
    と、前記二次発注先が注文を受けた清掃作業を完了した
    情報を受信する完了情報受信手段と、前記完了情報を受
    信すると前記二次発注先に対する前記資機材の代金に関
    する請求書を発行する請求書発行手段と、を備えた請求
    項4,5又は7記載の清掃作業管理システム。
  10. 【請求項10】前記二次発注先別に前記二次発注先に所
    属する作業員の勤務情報を記録した勤務情報記録手段
    と、前記二次発注先が注文を受けた清掃作業を完了した
    情報を受信する完了情報受信手段と、前記完了情報を受
    信すると前記清掃作業を行った作業員について前記勤務
    情報を書き換える勤務情報書換手段と、前記二次発注先
    が作業員の勤務情報を参照できるよう前記勤務情報を表
    示する勤務情報表示手段と、を備えた請求項3,5,6
    又は7記載の清掃作業管理システム。
  11. 【請求項11】前記二次発注先別に資機材別の在庫情報
    を記録した在庫情報記録手段と、前記在庫情報を参照し
    て調達先に対する資機材の発注条件を算出する発注条件
    算出手段と、前記二次発注先が注文を受けた清掃作業を
    完了した情報を受信する完了情報受信手段と、前記完了
    情報を受信すると使用した資機材について前記在庫情報
    を書き換える在庫情報書換手段と、を備えた請求項5又
    は7記載の清掃作業管理システム。
  12. 【請求項12】前記清掃作業は建物の清掃作業であり、
    前記二次発注先は清掃作業業者であることを特徴とする
    請求項1乃至11記載の清掃作業管理システム。
  13. 【請求項13】前記清掃作業はビル建築物の清掃作業で
    あり、前記資機材には洗剤、仕上剤、清掃器具の少なく
    とも一つを含んでおり、前記清掃器具には清掃作業業者
    への貸出物件を含んでいることを特徴とする請求項2,
    4,5,7,8,9,10又は11記載の清掃作業管理
    システム。
  14. 【請求項14】清掃作業を管理するための管理方法であ
    って、コンピュータが、前記清掃作業に関する顧客から
    の要求内容を受信する要求内容受信ステップと、前記清
    掃作業に関する一般的な作業項目毎に必要な工数に関す
    る情報を工数情報記録手段に記録する工数記録ステップ
    と、前記清掃作業に関する一般的な作業項目毎に必要な
    資機材に関する情報を資機材情報記録手段に記録する資
    機材情報記録ステップと、前記要求内容を前記工数情報
    記録手段及び前記資機材情報記録手段と照合して作業仕
    様書作成手段が作業仕様書を作成する作業仕様書作成ス
    テップと、前記作業仕様書を作業仕様書記録手段に記録
    する作業仕様書記録ステップと、からなる清掃作業管理
    方法。
  15. 【請求項15】清掃作業を管理するための管理方法であ
    って、コンピュータが、前記清掃作業の作業仕様書を作
    業仕様書受信手段が受信する作業仕様書受信ステップ
    と、前記清掃作業の担当が可能な人員に関する情報を人
    員情報記録手段に記録する人員情報記録ステップと、前
    記作業仕様書を前記人員情報記録手段と照合して清掃作
    業の二次発注先を選定する依頼先選定ステップと、前記
    二次依頼先及び前記二次依頼先に対する清掃作業の発注
    内容に関する情報を作業発注情報記録手段に記録する作
    業発注情報記録ステップと、前記清掃作業に必要な資機
    材についての調達先及び調達条件に関する情報を調達情
    報記録手段に記録する調達情報記録ステップと、前記作
    業仕様書を前記調達情報記録手段と照合して必要な資機
    材の調達先及び調達条件を決定する調達条件決定ステッ
    プと、前記調達先に対する資機材の発注内容を資機材発
    注情報記録手段に記録する資機材発注情報記録ステップ
    と、からなる清掃作業管理方法。
  16. 【請求項16】コンピュータが、前記清掃作業に関する
    依頼者からの要求内容を受信する要求内容受信ステップ
    と、前記清掃作業に関する一般的な作業項目毎に必要な
    工数に関する情報を工数情報記録手段に記録する工数記
    録ステップと、前記清掃作業に関する一般的な作業項目
    毎に必要な資機材に関する情報を資機材情報記録手段に
    記録する資機材情報記録ステップと、前記要求内容を前
    記工数情報記録手段及び前記資機材情報記録手段と照合
    して作業仕様書作成手段が作業仕様書を作成する作業仕
    様書作成ステップと、前記作業仕様書を作業仕様書記録
    手段に記録する作業仕様書記録ステップと、を有してお
    り、前記作業仕様書受信手段は前記作業仕様書作成手段
    又は前記作業仕様書記録手段から作業仕様書を受信する
    ことを特徴とする請求項15記載の清掃作業管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006046415A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 Re-Products Co., Ltd. 清掃作業見積システム、清掃作業見積方法、及び清掃作業見積用プログラム
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