JP2003315908A - スライド映写機を兼ねる懐中電灯 - Google Patents

スライド映写機を兼ねる懐中電灯

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JP2003315908A
JP2003315908A JP2002117011A JP2002117011A JP2003315908A JP 2003315908 A JP2003315908 A JP 2003315908A JP 2002117011 A JP2002117011 A JP 2002117011A JP 2002117011 A JP2002117011 A JP 2002117011A JP 2003315908 A JP2003315908 A JP 2003315908A
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film
light
flashlight
optical system
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Michihiro Tsuchida
道博 土田
Tokio Eda
登喜男 江田
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RANDAKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 懐中電灯として軽便さとスライド映写機とし
ての使い勝手を同一機体内に納め、小型化した匡体での
従来のフィルムマウントへの対応。 【解決手段】 光源として懐中電灯の電池、電球を用
い、スライド映写機に必要な光学系を主軸とし光束を収
斂後に放射する。小型化した匡体に対応する新たに軽量
化したフィルムスリ−ブを開発。従来のマウントへの対
処は其の全部を匡体内に収容して挿入口と排出口を兼ね
る事で解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭用電気器具に属
する。
【0002】
【従来の技術】従来は懐中電灯は懐中電灯であり、一般
家庭に常備はされて居ても通常は放置されて居る用具に
過ぎず、スライド映写機は又別な写真機器に属し、双方
を兼ねる機器はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】課題は双方とも電球に
依る光束を用いるに反射鏡を含む光学系を用いる点では
共通するが差異はあり、非常用としか考えられ無かった
懐中電灯に新しい光学的機能を持たせる事にある。懐中
電灯では非常用とする観点からは明るさと点灯時間の長
さ、耐候性が求められ簡易型を除いては殆どが此の線に
沿って製造されていた。
【0004】本発明に於いては外部から映写するスライ
ドマウントを光路に挿入する必要性から密封を要する耐
候性は考慮外とせざるを得ず、スライド映写機としての
光学的要求からは懐中電灯として用いるには一定角で近
い距離を照射すると限定し且つ小型軽量を目指し光路の
共用と、重量の増加を防ぐ必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】使用する電源電池は広く
用いられ入手が容易な乾式電池を選びランプとしては携
帯用として広く用いられてる小型球とし電球断線時の交
換、電池切れの場合に物品入手が容易と成る様に設定し
た。消費電力を小さく保つ事に依って通常の懐中電灯と
同じく光源の冷却は不要と成り、小型化に大きく貢献し
た。消費電力が小さければ電池の寿命も長く成り機体へ
の熱の影響も無視できる事と成り光源用の反射鏡も金属
部品で有る事を必要とせず、外郭もを含めて合成樹脂で
成型が可能となった。
【0006】35mmスライドマウントは50x50m
mで此処のフィルム部を透過し映写レンズに集束する光
束を射出する集光系はフィルム面の対角長41mmより
大きい必要が有り機体もこれに応じて大きくなる。更に
光学系を簡略化するのに反射鏡に回転楕円面を用い、鏡
面内の焦点に光源を置く事で光源から出て鏡面で反射し
た光束はもう一方の焦点に集まる事を利用し集光レンズ
を用いない光学系が構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に依る光学系の概略
を示す。光源電球1−1から出た光束は一部は直接集光
レンズ1−2に入り、反対側に出た光束は光源を曲率中
心とする球面反射鏡1−3に依って反射され光源を通過
して集光レンズ1−2に送られる。集光レンズ1−2は
反射鏡1−3の最周縁からの光束と同じ角度の直接光を
屈折し集光レンズ1−4の有効面に送る。
【0008】この時集光レンズ1−3は球面収差を利用
して周辺光束に対しては収斂させ中心部の光束に対して
は発散させる様な焦点距離及び収差を持たせる様非球面
化した設計とする。斯くする事で光束が集光レンズ1−
4、更に集光レンズ1−5に依って映写されるべきスラ
イドフィルムを透過する時点で照度の均一化が行われ映
写画面の照度差を少なく出来る。
【0009】集光レンズ1−5に依って収斂された光束
は映写されるスライドフィルム1−6を透過し映写レン
ズ1−7に到達し、スクリ−ン上にフィルムの拡大映像
を結びスライド映写機の機能を満たす。この時スライド
フィルムが無ければ光束は単純に投影レンズを透過して
光束を放射する懐中電灯と成る。
【0010】映写レンズ1−7を除き、フィルム1−6
と集光レンズ1−5の間に光束を散乱させる拡散板を挿
入してビュ−ア−として用いる事もできる。更にデジタ
ルカメラ用接写台を付加する事でフィルム映像は電気映
像に変換可能と成って使用範囲が拡大される。
【0011】図2は請求項2の集光レンズを用いない光
学系の例を示す。光源1−1を反射鏡2−2の第1焦点
位置に置き此処から出た光束を反射面に依り第2焦点2
−7に向かって収束せさる。此の中間位置にスライドフ
ィルム1−6を挿入し、光束の収斂する第2焦点位置に
投影レンズ1−7を置けば投影出来る。図では1−6を
透過する光束とスライド画面の関係断面を同じ位置に示
している。
【0012】図3では現在のスライド映写機の構成を示
す。主な違いはランプの熱を冷やすファン及び映写され
るスライドフィルムへの光束に依る熱を妨げる熱線吸収
ガラス1−8が光学系の中に挿入され此処も冷却される
必要が有る事で、光学系も機体も相当な熱による影響を
受け、本例と違いランプへの冷却も必要で、光学系も軽
量な合成樹脂によって構成する事は出来ない。
【0013】図4は投影レンズを除いてフィルムの光源
側に拡散板を挿入した場合を表している。肉眼視では瞳
に入る光しか認識出来ないから、フィルム全面を見るた
めにはフィルムを透過した光が両眼に到達する必要が有
り、フィルムに拡散光を当てる簡易且つ確実な方式を採
用した。肉眼視は両眼で有るがカメラは単瞳であり収斂
光を撮影レンズ瞳に入射させる方式も有るが、普通は設
計が異なるので拡散光で照射されるフィルムをデジタル
カメラの接写機能を用いて撮影する。
【0014】
【実施例】本発明の実施に於いては光源の発熱が極めて
少ない事を利点として光学系の要素のほとんどを樹脂材
とし、反射鏡も合成樹脂成型で表面加工し反射鏡として
居る。集光レンズを使用しない光学系として用いた回転
楕円面鏡は35mmスライドサイズをカバ−し画面照度
は満足出来る状態だった。此処では投影画面を見易くす
る為に投影レンズの光軸からスライドの中心を偏位させ
スライドをカバ−しながら反射鏡の第2焦点を投影レン
ズの入射瞳内に置く事で仰角を任意に取る事が出来る光
学系とした。
【0015】
【発明の効果】軽量簡便なスライド映写機と成り、単な
る懐中電灯で有れば非常時迄使用する事が無く使用時に
至って電池切れランプ切れという事態も想像されるが比
較的使用頻度を高めた器具と兼用とする事で事前に器具
の状態を知る事が出来、又非常時の暗黒状態に対する恐
怖も暗室での映写という馴れた状態に置き換える事で紛
らわせると言う人間工学的な効果も期待出来る。
【0016】スライド映写機に於ける仰角の設定は従来
は機体を必要とする角度まで傾ける事や機体全体を高い
場所に置くという方法が取られてきたが請求項2では最
初から定められた仰角で投影され、映像が下過ぎて見え
ないと言う事態を避け得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における光学系の概要を示す。
【図2】 本発明の無集光レンズ光学系の側面図及び上
面図である。
【図3】 従来行われたスライド映写機の概要を示す。
【図4】 本発明におけるカメラ接写用ビュア−アタッ
チメントの概要を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月6日(2003.3.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 スライド映写機を兼ねる懐中電灯
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭用電気器具に属
する。
【0002】
【従来の技術】従来は懐中電灯は懐中電灯であり、一般
家庭に常備はされて居ても通常は放置されて居る用具に
過ぎず、スライド映写機は又別な写真機器に属し、双方
を兼ねる機器はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】課題は双方とも電球に
依る光束を用いるに反射鏡を含む光学系を用いる点では
共通するが差異はあり、非常用としか考えられ無かった
懐中電灯に新しい光学的機能を持たせる事にある。懐中
電灯では非常用とする観点からは明るさと点灯時間の長
さ、耐候性が求められ簡易型を除いては殆どが此の線に
沿って製造されていた。又スライドは従来の50mm角
のマウントしか無くこれでスライド映写を行うに当たり
自動装填マガジン等を使用する高級機以外は挿入と排出
を別にして居た。
【0004】本発明に於いては外部から映写するスライ
ドマウントを光路に挿入する必要性から密封を要する耐
候性は考慮外とせざるを得ず、スライド映写機としての
光学的要求からは懐中電灯として用いるには一定角で近
い距離を照射すると限定し且つ小型軽量を目指し光路の
共用と、重量の増加を防ぐ必要がある。匡体の小型化に
伴い従来のスライドマウント使用に対し新規なマウント
受けを考慮しないと小型化が計れない。
【0005】
【課題を解決するための手段】使用する電源電池は広く
用いられ入手が容易な乾式電池を選びランプとしては携
帯用として広く用いられてる小型球とし電球断線時の交
換、電池切れの場合に物品入手が容易と成る様に設定し
た。消費電力を小さく保つ事に依って通常の懐中電灯と
同じく光源の冷却は不要と成り、小型化に大きく貢献し
た。消費電力が小さければ電池の寿命も長く成り機体へ
の熱の影響も無視できる事と成り光源用の反射鏡も金属
部品で有る事を必要とせず、外郭もを含めて合成樹脂で
成型が可能となった。
【0006】35mmスライドマウントは50x50m
mで此処のフィルム部を透過し映写レンズに集束する光
束を射出する集光系はフィルム面の対角長41mmより
大きい必要が有り機体もこれに応じて大きくなる。更に
光学系を簡略化するのに反射鏡に回転楕円面を用い、鏡
面内の焦点に光源を置く事で光源から出て鏡面で反射し
た光束はもう一方の焦点に集まる事を利用し集光レンズ
を用いない光学系が構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に依る光学系の概略
を示す。光源電球1−1から出た光束は一部は直接集光
レンズ1−2に入り、反対側に出た光束は光源を曲率中
心とする球面反射鏡1−3に依り反射され光源を通過し
て集光レンズ1−2に送られる。集光レンズ1−2は反
射鏡1−3の最周縁からの光束と同じ角度の直接光を屈
折し集光レンズ1−4の有効面に送る。
【0008】この時集光レンズ1−3は球面収差を利用
して周辺光束に対しては収斂させ中心部の光束に対して
は発散させる様な焦点距離及び収差を持たせる様非球面
化した設計とする。斯くする事で光束が集光レンズ1−
4、更に集光レンズ1−5に依って映写されるべきスラ
イドフィルムを透過する時点で照度の均一化が行われ映
写画面の照度差を少なく出来る。
【0009】集光レンズ1−5に依って収斂された光束
は映写されるスライドフィルム1−6を透過し映写レン
ズ1−7に到達し、スクリ−ン上にフィルムの拡大映像
を結びスライド映写機の機能を満たす。この時スライド
フィルムが無ければ光束は単純に投影レンズを透過して
光束を放射する懐中電灯と成る。映写レンズ1−7を除
き、フィルム1−6と集光レンズ1−5の間に光束を散
乱させる拡散板を挿入してビュ−ア−として用いる事も
できる。更にデジタルカメラ用接写台を付加する事でフ
ィルム映像は電気映像に変換可能と成って使用範囲が拡
大される。
【0010】図2は請求項2の集光レンズを用いない光
学系の例を示す。光源1−1を反射鏡2−2の第1焦点
位置に置き此処から出た光束を反射面に依り第2焦点2
−7に向かって収束せさる。此の中間位置にスライドフ
ィルム1−6を挿入し、光束の収斂する第2焦点位置に
投影レンズ1−7を置けば投影出来る。図では1−6を
透過する光束とスライド画面の関係断面を同じ位置に示
している。
【0011】図3では現在のスライド映写機の構成を示
す。主な違いはランプの熱を冷やすファン及び映写され
るスライドフィルムへの光束に依る熱を妨げる熱線吸収
ガラス1−8が光学系の中に挿入され此処も冷却される
必要が有る事で、光学系も機体も相当な熱による影響を
受け、本例と異なりランプへの冷却も必要で、光学系も
軽量な合成樹脂によって構成する事は出来ない。
【0012】図4は投影レンズを除いてフィルムの光源
側に拡散板を挿入した場合を表している。肉眼視では瞳
に入る光しか認識出来ないから、フィルム全面を見るた
めにはフィルムを透過した光が両眼に到達する必要が有
り、フィルムに拡散光を当てる簡易且つ確実な方式を採
用した。肉眼視は両眼で有るがカメラは単瞳であり収斂
光を撮影レンズ瞳に入射させる方式も有るが、普通は設
計が異なるので拡散光で照射されるフィルムをデジタル
カメラの接写機能を用いて撮影する。
【0013】図5は図2で示す光学系で従来の形式に依
るスライドマウントを用いる場合のマウントホルダ−の
例を示す。匡体を小型化する目的からスライドマウント
を挿入方向に戻す方式を採用した。5−1はマウントを
一定の光軸上の位置に押さえるバネを示し5−2は中心
を定める枠、5−3はマウントを保持枠内に押さえる爪
で5−4は爪を外す事でマウントを跳ね上げるバネを示
す。
【0014】取り出しは5−2の爪をずらすとマウント
が押されたバネ5−4の反発で上部に飛び出し容易に取
り去れる。5−5の切り欠きは後に示すスリ−ブ式フィ
ルムホルダ−の保持を為す切り欠きを設けて有る。同時
に5−4のバネの位置に依って投入されるランプ点灯ス
イッチ機能を持たせる事で使用時のスイッチ投入を不要
とした。
【0015】図6は小型匡体に合わせたスリ−ブ式フィ
ルム挟みの構造を示す。かつてのスライドマウントは主
体が紙で有り貼り合わせ等の理由から現行の寸法に成っ
たが、現在はマウントも合成樹脂で作られ貼り合わ代も
左程要せず匡体を小型化するに当たって新たに設定し
た。6−1はフィルムを挟む枠で同一物を組み合わせて
用いる。巾はフィルム巾に僅かな縁分を加えた量で6−
1はフィルムのパ−ホレ−ションを貫通して位置を定め
ると同時に合い対する枠のパ−ホレ−ション位置に有る
穴に挿入して固定するボスを示す。6−2は6−1のボ
スを受ける穴を示す。 これは同時に反対の枠も同じ事
をしてフィルムと枠が合体する。
【0016】図7−1はランプの外形形状と光路上の障
害の状態を示す。ランプ管形状に依りフィラメント位置
を中心とする反射鏡の有効内に硝子管外形の一部が侵入
して光路の障害と成る事が在り、此の様な状態に於いて
はランプの軸を少し傾ける事で障害を減少出来る。図7
−1の上側では本来A1で在るべき光線がランプ頭部の
硝子肉厚に依って直接光、反射光共に遮られB1しか有
効で無くなり明確な陰として画面に現れる。下側では反
射光が遮られ直接光はA2反射光はB2となり陰はさほ
ど顕著で無くなる。今ランプ軸を図7−2の如く傾ける
事で上側では直接光、反射光共にA1光線が障害無く射
出され、下側で反射鏡に対しは障害となるが直接光はA
2で障害は無く反射光線はB2と成って、画面上では著
しい改良が行われる。
【0017】
【実施例】本発明の実施に於いては光源の発熱が極めて
少ない事を利用し光学系の要素のほとんどを樹脂材と
し、反射鏡も合成樹脂成型で表面加工し反射鏡として居
る。集光レンズを使用しない光学系として用いた回転楕
円面鏡は35mmスライドサイズをカバ−し画面照度は
満足出来る状態だった。此処では投影画面を見易くする
為に投影レンズの光軸からスライドの中心を偏位させス
ライドをカバ−しながら反射鏡の第2焦点を投影レンズ
の入射瞳内に置く事で仰角を任意に取る事が出来る光学
系とした。
【0018】
【発明の効果】軽量簡便なスライド映写機と成り、単な
る懐中電灯で有れば非常時迄使用する事が無く使用時に
至って電池切れランプ切れという事態も想像されるが比
較的使用頻度を高めた器具と兼用とする事で事前に器具
の状態を知る事が出来、又非常時の暗黒状態に対する恐
怖も暗室での映写という馴れた状態に置き換える事で紛
らわせると言う人間工学的な効果も期待出来る。
【0019】スライド映写機に於ける仰角の設定は従来
は機体を必要とする角度まで傾ける事や機体全体を高い
場所に置くという方法が取られてきたが請求項2では最
初から定められた仰角で投影され、映像が下過ぎて見え
ないと言う事態を避け得た。又新たなフィルムスリ−ブ
に依って文字どおりのスライドショウをなし得て小型化
も満足できる範囲に納まった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における光学系の概要を示す。
【図2】 本発明の無集光レンズ光学系の側面図及び上
面図である。
【図3】 従来行われたスライド映写機の概要を示す。
【図4】 本発明におけるカメラ接写用ビュア−アタッ
チメントの概要を示す。
【図5】 本発明に於けるホップアップ式マウント枠の
概要を示す。
【図6】 フィルムのパ−ホレ−ションを利用した新し
いフィルムスリ−ブの概要を示す。
【図7】 7−1図は通常のランプと反射鏡の関連を示
し、図7−2は反射鏡とランプの外形に依る障害を避け
た事例を示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年6月11日(2003.6.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 スライド映写機を兼ねる懐中電灯
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭用電気器具に属
する。
【0002】
【従来の技術】従来は懐中電灯は懐中電灯であり、一般
家庭に常備はされて居ても通常は放置されて居る用具に
過ぎず、スライド映写機は又別な写真機器に属し、双方
を兼ねる機器はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】課題は双方とも電球に
依る光束を用いるに反射鏡を含む光学系を用いる点では
共通するが差異はあり、非常用としか考えられ無かった
懐中電灯に新しい光学的機能を持たせる事にある。懐中
電灯では非常用とする観点からは明るさと点灯時間の長
さ、耐候性が求められ簡易型を除いては殆どが此の線に
沿って製造されていた。又スライドは従来の50mm角
のマウントしか無くこれでスライド映写を行うに当たり
自動装填マガジン等を使用する高級機以外は挿入と排出
を別にして居た。
【0004】本発明に於いては外部から映写するスライ
ドマウントを光路に挿入する必要性から密封を要する耐
候性は考慮外とせざるを得ず、スライド映写機としての
光学的要求からは懐中電灯として用いるには一定角で近
い距離を照射すると限定し且つ小型軽量を目指し光路の
共用と、重量の増加を防ぐ必要がある。匡体の小型化に
伴い従来のスライドマウント使用に対し新規なマウント
受けを考慮しないと小型化が計れない。
【0005】
【課題を解決するための手段】使用する電源電池は広く
用いられ入手が容易な乾式電池を選びランプとしては携
帯用として広く用いられてる小型球とし電球断線時の交
換、電池切れの場合に物品入手が容易と成る様に設定し
た。消費電力を小さく保つ事に依って通常の懐中電灯と
同じく光源の冷却は不要と成り、小型化に大きく貢献し
た。消費電力が小さければ電池の寿命も長く成り機体へ
の熱の影響も無視できる事と成り光源用の反射鏡も金属
部品で有る事を必要とせず、外郭もを含めて合成樹脂で
成型が可能となった。
【0006】35mmスライドマウントは50x50m
mで此処のフィルム部を透過し映写レンズに集束する光
束を射出する集光系はフィルム面の対角長41mmより
大きい必要が有り機体もこれに応じて大きくなる。更に
光学系を簡略化するのに反射鏡に回転楕円面を用い、鏡
面内の焦点に光源を置く事で光源から出て鏡面で反射し
た光束はもう一方の焦点に集まる事を利用し集光レンズ
を用いない光学系が構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に依る光学系の概略
を示す。光源電球1−1から出た光束は一部は直接集光
レンズ1−2に入り、反対側に出た光束は光源を曲率中
心とする球面反射鏡1−3に依り反射され光源を通過し
て集光レンズ1−2に送られる。集光レンズ1−2は反
射鏡1−3の最周縁からの光束と同じ角度の直接光を屈
折し集光レンズ1−4の有効面に送る。
【0008】この時集光レンズ1−3は球面収差を利用
して周辺光束に対しては収斂させ中心部の光束に対して
は発散させる様な焦点距離及び収差を持たせる様非球面
化した設計とする。斯くする事で光束が集光レンズ1−
4、更に集光レンズ1−5に依って映写されるべきスラ
イドフィルムを透過する時点で照度の均一化が行われ映
写画面の照度差を少なく出来る。
【0009】集光レンズ1−5に依って収斂された光束
は映写されるスライドフィルム1−6を透過し映写レン
ズ1−7に到達し、スクリ−ン上にフィルムの拡大映像
を結びスライド映写機の機能を満たす。この時スライド
フィルムが無ければ光束は単純に投影レンズを透過して
光束を放射する懐中電灯と成る。映写レンズ1−7を除
き、フィルム1−6と集光レンズ1−5の間に光束を散
乱させる拡散板を挿入してビュ−ア−として用いる事も
できる。更にデジタルカメラ用接写台を付加する事でフ
ィルム映像は電気映像に変換可能と成り使用範囲が拡大
される。
【0010】図2は請求項2の集光レンズを用いない光
学系の例を示す。光源1−1を反射鏡2−2の第1焦点
位置に置き此処から出た光束を反射面に依り第2焦点2
−7に向かって収束せさる。此の中間位置にスライドフ
ィルム1−6を挿入し、光束の収斂する第2焦点位置に
投影レンズ1−7を置けば投影出来る。図では1−6を
透過する光束とスライド画面の関係断面を同じ位置に示
している。
【0011】図3では現在のスライド映写機の構成を示
す。主な違いはランプの熱を冷やすファン及び映写され
るスライドフィルムへの光束に依る熱を妨げる熱線吸収
ガラス1−8が光学系の中に挿入され此処も冷却される
必要が有る事で、光学系も機体も相当な熱による影響を
受け、本例と異なりランプへの冷却も必要で、光学系も
軽量な合成樹脂によって構成する事は出来ない。
【0012】図4は投影レンズを除いてフィルムの光源
側に拡散板を挿入した場合を表している。肉眼視では瞳
に入る光しか認識出来ないから、フィルム全面を見るた
めにはフィルムを透過した光が両眼に到達する必要が有
り、フィルムに拡散光を当てる簡易且つ確実な方式を採
用した。肉眼視は両眼で有るがカメラは単瞳であり収斂
光を撮影レンズ瞳に入射させる方式も有るが、普通は設
計が異なるので拡散光で照射されるフィルムをデジタル
カメラの接写機能を用いて撮影する。
【0013】図5は図2で示す光学系で従来の形式に依
るスライドマウントを用いる場合のマウントホルダ−の
例を示す。匡体を小型化する目的からスライドマウント
を挿入方向に戻す方式を採用した。5−1はマウントを
一定の光軸上の位置に押さえるバネを示し5−2は中心
を定める枠、5−3はマウントを保持枠内に押さえる爪
で5−4は爪を外す事でマウントを跳ね上げるバネを示
す。
【0014】取り出しは5−2の爪をずらすとマウント
が押されたバネ5−4の反発で上部に飛び出し容易に取
り去れる。5−5の切り欠きは後に示すスリ−ブ式フィ
ルムホルダ−の保持を為す切り欠きを設けて有る。同時
に5−4のバネの位置に依って投入されるランプ点灯ス
イッチ機能を持たせる事で使用時のスイッチ投入を不要
とした。
【0015】図6は小型匡体に合わせたスリ−ブ式フィ
ルム挟みの構造を示す。かつてのスライドマウントは主
体が紙で有り貼り合わせ等の理由から現行の寸法に成っ
たが、現在はマウントも合成樹脂で作られ貼り合わ代も
左程要せず匡体を小型化するに当たって新たに設定し
た。6−1はフィルムを挟む枠で同一物を組み合わせて
用いる。巾はフィルム巾に僅かな縁分を加えた量で6−
1はフィルムのパ−ホレ−ションを貫通して位置を定め
ると同時に合い対する枠のパ−ホレ−ション位置に有る
穴に挿入して固定するボスを示す。6−2は6−1のボ
スを受ける穴を示す。 これは同時に反対の枠も同じ事
をしてフィルムと枠が合体する。
【0016】図7−1はランプの外形形状と光路上の障
害の状態を示す。ランプ管形状に依りフィラメント位置
を中心とする反射鏡の有効内に硝子管外形の一部が侵入
して光路の障害と成る事が在り、此の様な状態に於いて
はランプの軸を少し傾ける事で障害を減少出来る。図7
−1の上側では本来A1で在るべき光線がランプ頭部の
硝子肉厚に依って直接光、反射光共に遮られB1しか有
効で無くなり明確な陰として画面に現れる。下側では反
射光が遮られ直接光はA2反射光はB2となり陰はさほ
ど顕著で無くなる。今ランプ軸を図7−2の如く傾ける
事で上側では直接光、反射光共にA1光線が障害無く射
出され、下側で反射鏡に対しは障害となるが直接光はA
2で障害は無く反射光線はB2と成って、画面上では著
しい改良が行われる。
【0017】図8は電池収納部を除いた光学系に就いて
収納時の空間の省略方を示す、8−1は使用状態を、8
−2は空間を縮小した収納状態の例を示す。収納時には
フィルム保持部8−12と映写レンズ8−11との間隔
は収納時には余剰空間にすぎず、此処を図8−2の如く
に潰す事で収納空間を節約する事が出来得る。この例で
は電池収納部は外郭の寸法に合わせ別途な匡体とする事
で使用時の一体感を満足させられる。従来のマウントは
上部から挿入して上部に抜き、新型スリ−ブは左右に通
す事でどちらの使用にも差し支えない。
【0018】
【実施例】本発明の実施に於いては光源の発熱が極めて
少ない事を利用し光学系の要素のほとんどを樹脂材と
し、反射鏡も合成樹脂成型で表面加工し反射鏡として居
る。集光レンズを使用しない光学系として用いた回転楕
円面鏡は35mmスライドサイズをカバ−し画面照度は
満足出来る状態だった。此処では投影画面を見易くする
為に投影レンズの光軸からスライドの中心を偏位させス
ライドをカバ−しながら反射鏡の第2焦点を投影レンズ
の入射瞳内に置く事で仰角を任意に取る事が出来る光学
系とした。
【0019】
【発明の効果】軽量簡便なスライド映写機と成り、単な
る懐中電灯で有れば非常時迄使用する事が無く使用時に
至って電池切れランプ切れという事態も想像されるが比
較的使用頻度を高めた器具と兼用とする事で事前に器具
の状態を知る事が出来、又非常時の暗黒状態に対する恐
怖も暗室での映写という馴れた状態に置き換える事で紛
らわせると言う人間工学的な効果も期待出来る。
【0020】スライド映写機に於ける仰角の設定は従来
は機体を必要とする角度まで傾ける事や機体全体を高い
場所に置くという方法が取られてきたが請求項2では最
初から定められた仰角で投影され、映像が下過ぎて見え
ないと言う事態を避け得た。又新たなフィルムスリ−ブ
に依って文字どおりのスライドショウをなし得て小型化
も満足できる範囲に納まった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における光学系の概要を示す。
【図2】 本発明の無集光レンズ光学系の側面図及び上
面図である。
【図3】 従来行われたスライド映写機の概要を示す。
【図4】 本発明におけるカメラ接写用ビュア−アタッ
チメントの概要を示す。
【図5】 本発明に於けるホップアップ式マウント枠の
概要を示す。
【図6】 フィルムのパ−ホレ−ションを利用した新し
いフィルムスリ−ブの概要を示す。
【図7】 7−1図は通常のランプと反射鏡の関連を示
し、図7−2は反射鏡とランプの外形に依る障害を避け
た事例を示す。
【図8】 図8−1は使用時での状態を、図8−2は収
納状態の例を示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 101:02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主電源に乾電池又は充電可能な電池を用い
    電池電圧を直接電球に供給した光源を用いるスライド映
    写機を兼ねる懐中電灯。
  2. 【請求項2】請求項1のスライド映写機の光学系に集光
    レンズを用いず反射鏡のみを用い、投影レンズの光軸か
    らスライドの中心を偏位させる偏位量で映写仰角を定め
    るスライド映写機を兼ねる懐中電灯。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2の映写光学系の投影
    レンズ部とカメラ接写用ビュ−ア−アタッチメントと交
    換可能なスライド映写機を兼ねる懐中電灯。
JP2002117011A 2002-04-19 2002-04-19 スライド映写機を兼ねる懐中電灯 Pending JP2003315908A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047707A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 照明装置、光変調装置及び投射型表示装置

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JP2007047707A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 照明装置、光変調装置及び投射型表示装置

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