JP2003315706A - 光スイッチおよび光スイッチの製造方法 - Google Patents

光スイッチおよび光スイッチの製造方法

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    • G02B6/35Optical coupling means having switching means
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    • G02B6/3564Mechanical details of the actuation mechanism associated with the moving element or mounting mechanism details
    • G02B6/3568Mechanical details of the actuation mechanism associated with the moving element or mounting mechanism details characterised by the actuating force
    • G02B6/3576Temperature or heat actuation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光スイッチ内の気泡の幾何学的構造及び配置
により、光スイッチの安定性を提供する。 【解決手段】 光スイッチの泡の安定性は、隣接した間
隔58の中の液体含有トレンチ50から泡52の膨張ま
たは移動を規制することにより強化される。隣接した間
隔は、光波路基板54とヒータ基板56との間に形成さ
れ、このヒータ基板には泡を形成するマイクロヒータ6
8が設けられている。強化された泡は、少なくとも一つ
の基板に沿って変更された表面特徴60,62,64,
66,70,72,74,76,78,80,82,8
6,88,90,92,96,98,102,104,
110,114によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に光スイッ
チに関し、さらに特定すれば、光スイッチ内の気泡の幾
何学的構造及び配置により、光スイッチの安定性を促進
するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークにおける信号転送は、
ますます光信号通信を利用して行われるようになり、情
報はレーザ発生光を変調して交換されている。光伝送の
ために光を発生しかつ変調するための装置は、延長され
た距離にわたって光信号を伝送するためのケーブルのよ
うに容易に利用することができる。しかしながら、信号
強さを本質的に犠牲とせずに光信号のスイッチングを行
うことについて関心がある。
【0003】光信号をスイッチングする1つの技術は、
本発明の譲受人に譲受されたフォウクエト(Fouquet)他
の特許文献1に記載されている。特許文献1の記載に基
づく絶縁された光スイッチは、図1に示されている。光
スイッチ10は、基板上にパターン形成された層により
形成されている。基板上の導波路層は、選択的な下側ク
ラッド層14、光コア16、及び図示しない上側クラッ
ド層により形成されている。光コアは、主として所望の
屈折率を達成するための材料をドーピングした二酸化珪
素で形成されている。クラッド層は、コア材料と著しく
相違した屈折率を有する材料から形成されているので、
光信号はコアに沿って導かれる。導波路の実効的な屈折
率は、コア材料及びクラッド層の材料の屈折率によって
決まる。コア材料の層は、1対の入力導波路20,24
及び1対の出力導波路22,26を定義する導波路セグ
メントにパターン形成されている。下側クラッド層14
の上にコア材料が形成された後に、上側クラッド層がブ
ランケット堆積される。トレンチ28は、クラッド層及
びコア材料内にエッチングされている。トレンチ28に
は、導波路の実効位相率に実質的に整合する屈折率を有
する液体が供給されている。液体が導波路に整列したと
き、信号は、実効的にトレンチを通って伝搬される。し
たがって、入力導波路20からの信号は、整列した出力
導波路26から出力されるが、一方入力導波路24から
の信号は、整列した出力導波路22を介して出力される
ことになる。
【0004】第1の入力導波路20及び第2の出力導波
路22は、結果として全反射(TIR)を生じる入射角
で、トレンチ28の側壁の近くにおいて交差する軸線を
有している。気泡30が2つの軸線が交差する点に存在
すると、屈折率の不整合は、TIRを引起こし、その
際、入力導波路20に沿った入力信号は、第2の出力導
波路22に反射される。しかしながら、第2の入力導波
路24は、導波路の光軸の不整列が光接続を妨げるの
で、出力導波路22,26のどちらにも光学的に接続さ
れていないことになる。
【0005】特許文献1には、伝達状態と反射状態との
間において、光スイッチ10をスイッチングするための
複数の代替実施例が記載されている。伝達状態におい
て、トレンチ28内における液体は、導波路20,2
2,24,26に整列した全範囲を満たしている。2つ
の状態の間をスイッチングするための1つの方法として
は、液体含有トレンチ28内における気泡30の形成を
制御するためのマイクロヒータ38を設けることにあ
る。マイクロヒータ38が屈折率整合液内に気泡30を
形成するために十分な高い温度に上げられると、気泡3
0は、理想的にはトレンチ28のそれぞれの導波路及び
側壁の間の境界面の全体にわたって形成されることにな
る。この理想的な状況において、少量の光だけがトレン
チ28内に漏れる。
【0006】導波路20,22,24,26とトレンチ
28の境界面に沿って理想的な状態を得るための問題と
しては、気泡30が多くの不安定な影響を受けているこ
とにある。トレンチ側壁に対して偏平化された気泡30
によって覆われた表面範囲が、図1における導波路2
0,22のような交差する導波路の光範囲の横方向への
延びを完全に囲むために十分である場合、反射は安定な
最大値にある。しかしながら光範囲の完全な横方向への
延びを下回るなんらかの減少は、光損失を引起こすこと
になる。おそらくそれ以上に重要なことは、減少した範
囲におけるなんらかの変化が、反射光信号に対応する変
化を引き起こすということである。それ故に、トレンチ
28内に気泡30を閉じ込めて十分に大きな寸法の気泡
30を維持する方法は、光の反射の安定性を改善し、か
つ光スイッチ10の動作の安定性の1つの重要な側面を
改善する。
【0007】このような動作安定性を提供する1つの方
法として、境界面全体にわたって気泡30を発生させ、
かつ維持させるために十分な熱電力を引き渡すために、
光スイッチ10のマイクロヒータ38への電力を増大さ
せるものがある。しかしながら、この解決策は、電力の
取扱いが光スイッチ10の大きなアレイを制約するの
で、できるかぎり最小の電力消費レベルで動作するアレ
イが望ましく、制限された魅力(limited appeal)を有す
る。別の方法としては、気泡30を発生されるマイクロ
ヒータ38の形及び寸法に関連して気泡30が保持され
るようなトレンチ28の形及び寸法を適当に設計するこ
とがある。前記した特許文献1において、トレンチ28
は、マイクロヒータ38の反対側において下方に延びて
いる。したがって、V字形の切断部がトレンチ28に整
列してマイクロヒータ基板にエッチングされている。
【0008】
【特許文献1】米国特許第5,699,462号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】トレンチの下方への延
長は、ヒータにおいて流体が沸騰しかつ気泡の頂上にお
いて凝縮し、動的な平衡を促進することによって気泡の
安定性が増加するようになる。この方法は、安定性を改
善するが、その代わりの又はそれに加える技術が望まれ
ることになる。
【0010】
【課題を解決するための手段】液体含有トレンチ内の気
泡の位置に基づく反射効率を有する光スイッチの特性の
安定性は、トレンチと隣接する間隔に液体が流れること
ができるようにすることによって高められ、同時にトレ
ンチ及び隣接する間隔のいずれか又は両方に対して相対
的に気泡が移動するのを制御する。表面特徴は、トレン
チ内における気泡の位置を調整するために、意図的に変
更させられる。光スイッチは伝達状態にすることがで
き、この状態において、液体及び導波路は類似の屈折率
を有するので、光信号は導波路からトレンチ内の液体に
効率的に伝達されることになる。光スイッチは反射状態
にすることもでき、この状態において、トレンチと導波
路との境界面に気泡が形成され、その結果として、光信
号は反射されることになる。隣接する間隔は、マイクロ
ヒータの起動によって気泡が発生したときに、容積の膨
張に適応するが、意図的に変更した表面特徴は、導波路
とトレンチの境界面に対して相対的な気泡の位置を規制
するように設計されている。
【0011】トレンチに隣接する間隔は、一般にトレン
チに対して垂直に設けることができる。典型的には、間
隔はヒータ基板に導波路基板を接続したときに、自然に
又は意図的に形成される。スイッチネットワークにおい
て、ヒータ基板は、スイッチのアレイにおけるそれぞれ
の光スイッチ毎に1つのマイクロヒータが設けられてい
る。導波路基板は、それぞれの光スイッチ毎に、1つの
液体含有トレンチ及び2つ又はそれ以上の導波路が設け
られている。スイッチに対する光導波路の結合は、スイ
ッチの入力導波路に整列した液体の有無に依存してい
る。2つの基板を接続した結果として生じる隣接する間
隔の形成に対する代案として、層をエッチングするよう
な別の技術を利用することによって、容積膨張に適応す
る隣接間隔を設けることができる。
【0012】1つの実施例において、気泡の位置を規制
するために意図的に変更させた表面特徴は、隣接する間
隔へ気泡が移動又は膨張するのを部分的に妨害するため
に高くした障壁である。例えば、高くした障壁はヒータ
基板における材料、さらには誘電体材料の堆積又は成長
によって得られる部分的な障壁であってもよい。1つの
応用例として、障壁は、マイクロヒータの両方の対向す
る側において隣接する間隔内に配置されているが、マイ
クロヒータの別の2つの側においてトレンチ内に存在す
る部分に設けてもよい。したがって、気泡の位置の横方
向への規制を与えることに加えて、障壁材料は、トレン
チの長さに沿った長手方向への規制を与えることができ
る。光スイッチの製造プロセスの間に、障壁材料の提供
及びパターン形成のステップを組み込むことは、トレン
チに隣接する間隔へ気泡が横方向に膨張するのを長期間
にわたって減少させ(表面エネルギーの変化を介して)
又は完全に防止(物理的な阻止によって)するために支
払うべき比較的わずかな代償である。
【0013】関連する実施例において、表面の形状は、
気泡と光スイッチの構造部との間で接触するための目標
境界線に沿って変更される。典型的には、表面の形状は
トレンチ内における屈折率整合液による化学的な侵食か
ら金属マイクロヒータを保護するために、マイクロヒー
タ上にブランケット堆積された誘電体層のように、マイ
クロヒータの後ろに形成された表面に沿って変更させら
れている。しかしながら、接触する目標境界線に沿った
表面の形状は、誘電体層以外の層に対して、又はヒータ
基板以外の基板に対して変更してもよい。表面の形状の
変更は、目標接触線に沿って気泡を“拘束する”ために
利用することができる。したがって、気泡が2つの基板
の間の間隔内において横方向に“膨張する”場合でも、
気泡はトレンチと入力導波路との間の境界面におけるト
レンチ側壁に対して適当な位置に置かれることになる。
表面の形状の変更は、局所的な凹所でもよく、又は局所
的に高くした領域でもよい。高くした領域によって表面
の形状の変更が与えられる場合、材料は低い熱伝導率を
有しているので、この材料の低い表面温度により、それ
以上に気泡が横方向に広がるのを防止することができ
る。
【0014】第3の実施例において、意図的に変更させ
た表面特徴は、マイクロヒータの意図した位置に対応す
るマイクロヒータ基板の領域から基板材料を取り除き、
かつこれらの領域に誘電体材料を堆積することによって
提供される。例えば、誘電体材料は断熱をするためにマ
イクロヒータの反対側の下に又はこれに続いて形成され
てもよく、それによりマイクロヒータ基板内の熱損失を
減少させる。しかしながら、誘電体材料を追加すること
は、熱伝導率に関して所望の突然の遷移を提供する実質
的に垂直な側壁を提供するように、基板材料が取り除か
れる場合に、重要性が減少される。気泡への熱の引渡し
を改善することによって、必要な電力を増加することな
く、気泡の寸法を大きくすることができる。
【0015】さらに別の実施例において、補助トレンチ
が主トレンチの近くに形成されている。主トレンチの一
方又は両方の側部における補助トレンチは、導波路基板
又はヒータ基板に形成することができる。補助トレンチ
の縁部は、補助トレンチを越えて気泡が横方向に膨張し
又は移動することを防止するように、表面エネルギーバ
ランスを変化させる。補助トレンチは、屈折率整合液に
よっても満たされており、かつ液体は基板材料(例えば
シリカ)よりも低い熱伝導率を有しているので、補助ト
レンチは、光スイッチの“熱い”交差点からの熱損失障
壁を得ることができる。その結果、1つ又は複数の補助
トレンチは、熱により発生され、かつ維持される気泡の
寸法及び位置の両方を維持することを助けることができ
る。
【0016】第5の実施例として、トレンチ壁及び間隔
壁のいずれか又は両方は、壁の湿潤性を変化するように
処理されている。したがって、導波路基板及びヒータ基
板の表面のうちの一方又は両方は、屈折率整合液に対し
て本質的に相違した湿潤性を有するパターン形成された
フィルムを設けることができる。表面の湿潤性を変化さ
せることによって、気泡の境界面に作用する毛管力が増
加する。このように実効的な毛管力を変化することによ
って、閉じ込められた気泡の安定性を増強することがで
きる。
【0017】基板と基板との間隔の壁に沿った所望の表
面の湿潤性は、一方又は両方の基板における追加したフ
ィルムにパターン形成することによって得ることができ
る。1つの例として、金は、トレンチの近くに堆積させ
ることができる。その下にある材料(例えば酸化シリコ
ン)に対する相対的な湿潤性の違いは、酸化シリコン表
面上における有機機能化されたオルトケイ酸塩、又はク
ロロシランの選択的な自己アセンブリーによって、又は
金表面上におけるアルカンチオールの選択的な自己アセ
ンブリーを介して誘起することができる。特定の補助群
は、フッ化された長鎖炭化水素クロロシラン、及びフッ
化された長鎖アルカンチオールである。トレンチの壁の
表面処理は、気泡が形成されるときに、導波路とトレン
チとの境界面の乾燥を促進するように設計することがで
きるので、液体残留物は、反射特性にほとんど影響しな
い。トレンチ側壁及び基板表面両方の一般的な処理は考
慮されるが、結果としては、すべての表面の間で類似の
特性となっている。しかしながら、間隔表面だけを処理
し、トレンチ側壁だけを処理し、又は間隔表面とトレン
チ側壁を異なって処理することには、有利な点が存在す
る。
【0018】別の可能性としては、気泡を形成する際
に、液体に熱をさらに効率的に伝達する毛管作用を促進
して、マイクロヒータの上の表面を変化させることにあ
る。金属網、焼結させた金属、またはその他の多孔性の
薄層は、マイクロヒータに向かって流体を引っ張る毛管
孔を設けるために、ヒータ領域の頂上に形成される。典
型的には気泡が形成された後に、気泡の頂上において連
続的に凝縮され、及びマイクロヒータの縁部に沿って連
続的に蒸発する。マイクロヒータの大部分が液体と接触
するように維持することにより、光スイッチは、マイク
ロヒータの縁部だけで蒸発させるよりも、むしろ必要な
場合に蒸発する能力を増強させるように構成されてい
る。したがって気泡の安定性は高められる。マイクロヒ
ータを非作動化したときに、熱の消散を促進するため
に、この多孔性のカバー層に冷却フィンを加えてもよ
い。
【0019】本発明の1つの利点は、気泡の安定性が改
善されることにある。その結果、光スイッチの光学特性
が改善される。別の利点としては、高められた安定性が
光スイッチの又は光スイッチが部材であるスイッチアレ
イの動作電力要求を増加することなく達成されることに
ある。追加的な処理ステップが必要であるが、この追加
的なステップは、複雑でもなくてコストもかからない。
【0020】
【発明の実施の形態】図2及び図3には、光スイッチ4
0が、図1を引用して説明した多くの特徴を備えた状態
で示されている。光スイッチ40には、4つの導波路セ
グメント(waveguide segment)が設けられており、これ
らは、第1及び第2の入力導波路42,44、及び第1
及び第2の出力導波路46,48と称されている。単純
化した図面では明らかではないが、導波路は上側及び下
側クラッド層内における囲まれたコア材料によって普通
に形成されているので、光がコア材料に沿って導かれる
ようになっている。
【0021】それぞれの導波路42,44,46,48
の端部は、液体含有トレンチ50と交差している。光ス
イッチ40は、気泡52が導波路に隣接するトレンチ5
0の領域に形成されているので、反射状態で示されてい
る。導波路の間の光結合(optical coupling)は、この交
差する点における局所的な光学特性に依存している。導
波路42に沿った入力信号は、図2に示すように配置さ
れた気泡52によって、トレンチ50の側壁において屈
折率の不整合(mismatch)が生じる。その結果、光信号
は、第2の導波路48内に反射されることになる。光ス
イッチ40が反射状態である場合に、光スイッチ40が
最善の特性を有するためには、トレンチ50の側壁にお
ける導波路42,44,46,48の入射角は、全反射
(TIR)のために必要とされる臨界角よりも大きくす
る必要がある。しかしながら、トレンチ50内の液体
は、導波路とトレンチ50内の液体との間を光信号が自
由に伝搬するように、導波路を形成する際に利用される
コア材料の屈折率と十分に近い屈折率を有している。し
たがって、気泡52を凝縮することができ、かつ交差す
る点の領域内において液体が流れている場合に、第1の
入力導波路42は、第1の出力導波路46と結合され、
第2の入力導波路44は、第2の出力導波路48と結合
される。
【0022】前述したように、光スイッチ40の特性
は、トレンチ50と導波路42,44,46,48の境
界面における相対的な気泡52の位置によって影響を受
ける。トレンチ側壁と対向する気泡52の表面積が、交
差する導波路の光学場(opticalfields)の横方向への延
びを完全に包囲する場合、反射は安定な最大値となる。
しかしながら、光学場のこの完全な横方向への延びより
下にいくらか減少すると、いくらかの光損失を引起こ
す。さらに、気泡52がその位置において不安定である
場合、スイッチの反射特性も不安定である。図2及び図
3において、気泡52及びスイッチ特性を安定化させる
ために、光スイッチ40内に表面特徴が組み込まれてい
る。後続の図を引用してその他のタイプの表面特徴を説
明する。
【0023】図3においてもっとも良好に示すように、
光スイッチ40は、導波路基板54及びヒータ基板56
から形成されている。2つの基板は、互いに結合されて
いるが、トレンチ50に隣接する領域に沿って互いに分
離されている。その結果、2つの基板54,56の間に
は、間隔58が形成されていることになる。この間隔5
8を有する利点は、気泡形成及び気泡崩壊によって引起
こされるあらゆる容積の膨張にこの間隔58が適応する
ことにある。しかしながら、容積の変化に適応すること
は好ましいが、この適応は気泡52の安定性に不利な影
響を及ぼさないようにする必要がある。図2及び図3の
実施例において、気泡52を形成するためのマイクロヒ
ータ68の異なった各側には、高くした障壁60,6
2,64,66が形成されている。横方向の障壁60,
62は、トレンチ50に隣接して間隔58内に配置され
ている。したがって、一層長い2つの障壁は、隣接する
間隔58の内部へ気泡52が横方向に膨張するのを抑制
している。気泡52の“長手方向への抑制”は、端部障
壁64,66によって提供される。気泡52のその長さ
よりわずかだけ大きいようにトレンチ50が形成されて
いる場合、これらの障壁は、トレンチ50内に設けられ
ているように示されているが、端部障壁64,66は、
隣接する間隔58の内部にあってもよい。
【0024】障壁60,62,64,66は、ヒータ基
板56上に誘電体層を堆積し又は大きくすることによっ
て形成することができる。フォトリソグラフィー技術を
利用して形成することができるが、その他の従来の方法
を利用してもよい。障壁の寸法は微妙ではないので、緩
和した製造公差に許容することができる。障壁を形成す
るために可能な材料は、二酸化珪素であるが、その他の
材料に置き換えてもよい。
【0025】図2及び図3に示す障壁60,62,6
4,66に利用できる多数の代案が存在する。例えば、
ヒータ基板56上に形成するのではなく、障壁は導波路
基板54上に形成してもよい。その他の代案として、障
壁の厚さは、両方の基板54,56に接触するように増
加してもよいので、障壁は、隣接する間隔58の内部へ
気泡52が横方向に膨張するのを単に減少させる(表面
エネルギーの変化によって)のではなく、気泡52の横
方向の膨張を防止している(物理的な阻止によって)。
別の変形例として、障壁はセグメント化してもよい。こ
れは、図4に示されており、気泡52の横方向への膨張
を抑制するために、マイクロヒータ68の長手方向にマ
イクロヒータ68と対向するそれぞれに3つのセグメン
ト70,72,74を設け、かつ長手方向の気泡52の
膨張を制御するために、マイクロヒータ68の短い方の
側に2つのセグメント76,78を設けている。
【0026】図5及び図6に、光スイッチの気泡安定
性、特性及び熱安定性を提供するための第2の方法を示
している。この方法において、表面の形状を意図的に変
更させることは、気泡52と光スイッチの構造部との間
で接触する目標境界線に沿った表面の変更として実現さ
れている。マイクロヒータ68の縁部又はマイクロヒー
タ68の縁部の少なくとも近くに表面の変化を形成する
ことは有益と考えられる。しかしながら、表面の変更
は、導波路の端部を含む壁と気泡52の接触する目標境
界線に沿って、又は導波路基板54の頂上壁と気泡52
の接触する目標境界線に沿っていてもよい。表面形状の
変更は、目標接触線に沿って気泡52を“拘束する(pin
s)”ものである。図5において、表面特徴が誘電体層8
4における局部的な凹所80,82として示されてい
る。誘電体層84は、屈折率整合流体(index-matching
fluid)である化学品から金属製のマイクロヒータ68を
保護するためにしばしば利用されるものであってもよ
い。局部的な凹所80,82は、凹所80,82の幾何
学的構造が主な論点ではないので、通常のフォトリソグ
ラフィー技術を利用して形成された等方性の又は異方性
のピットであってもよい。
【0027】図6において、凹所は高くした領域86,
88に置き換えられている。高くした領域86,88
は、図5の局所的な凹所80,82と同様に機能してい
る。気泡52の横方向の広がりを防止し、高くした領域
86,88を形成するために利用される材料は、低い熱
伝導率であることが必要である。誘電体材料のフォトリ
ソグラフィーのパターン形成には、光スイッチを形成す
るためにきわめてわずかしかコストを増加させないで、
かつ複雑なプロセスの追加を必要としない。
【0028】気泡52が、2つの基板54,56の間の
間隔58内に横方向に“膨張する”場合でも、気泡52
は、トレンチ50と導波路(これらは図5又は図6に示
されていない)との間の境界面においてトレンチ50の
側壁に対して適当な位置にある。凹所80,82、又は
高くした領域86,88は、マイクロヒータ68の全体
の回りに延びていることもでき、それにより長手方向の
安定性及び横方向の安定性を付与している。
【0029】図7には、別の実施例が平面図で示されて
おり、第1の入力導波路42及び第2の出力導波路48
だけが図示されている。この実施例において、意図的に
変更させた表面特徴としては、ヒータ基板56の表面に
おける誘電体を充填した空胴90,92を設けたことで
ある。誘電体を充填した空胴90,92には、追加的に
断熱部が設けられ、ヒータ基板56の内への熱の損失を
減少させている。その結果、気泡52への熱の伝達が著
しく改善されている。熱伝導状態における突然の遷移(a
brupt transition)は、要求される結果を提供し、この
ように実質的に垂直な空胴90,92の壁を形成するこ
とは有益である。実質的に垂直な壁を有する空胴を形成
するための1つの利用可能な方法としては、ボッシュプ
ロセス(Bosch process)と称し、この方法は、真空及び
プラズマエッチング(乾燥エッチング)技術を利用する
ものである。空胴90,92の垂直な壁によって提供さ
れる熱力学における突然の遷移によって、誘電体充填材
料を追加することはあまり重要でなくなる。したがって
領域90,92は、いくつかの実施例において空胴であ
ってもよい。
【0030】図7の平面図において、誘電体を充填した
空胴90,92は、ヒータ基板56に沿った導電経路9
4の曲率に従う2つの誘電体領域90,92として示さ
れている。導電経路94は、マイクロヒータ68にアク
チュエータ電流を供給する軌跡である。導電経路94
は、光スイッチのヒータ基板56の通常の部品である。
マイクロヒータ68は、その下にある導電経路94に接
続されているので、マイクロヒータ68は、導電経路9
4を介して電流が供給され、作動及び非作動にすること
ができる。
【0031】ヒータ基板56はシリコンから形成するこ
とができ、このシリコンは、誘電体(ときには真空)領
域90,92を適応するためのパターンとしてエッチン
グされている。誘電体材料は、基板材料に対して相対的
に低い熱伝導率を有している。したがって、マイクロヒ
ータ68からの熱は、基板と基板との間隔58の内の横
方向へ気泡52を膨張させるパターン内にほとんど供給
されない。誘電体材料は、二酸化珪素を使用することが
でき、又は基板材料より著しく低い熱伝導率を有しかつ
非導電性のその他のなんらかの材料を使用することがで
きる。
【0032】図8は、本発明の別の実施例を示してい
る。この実施例において、主トレンチ50に隣接して補
助トレンチ96,98が形成されている。補助トレンチ
96,98の縁部は、気泡52の横方向の膨張を禁止す
るように、表面エネルギーバランスを変化させるもので
ある。さらに、補助トレンチ96,98は、スイッチが
その伝達状態にあるときに、屈折率整合液によって満た
されているので、かつ屈折率整合液は、基板材料(例え
ばシリカ又はシリコン)より低い熱伝導率を有している
ので、補助トレンチ96,98は、光スイッチの加熱さ
れた導波路が交差する点からの熱損失に対する障壁とし
て提供される。故に、補助トレンチ96,98は、熱に
より発生し、かつ維持される気泡52の寸法及び位置を
維持することを助けることができる。
【0033】補助トレンチ96,98は、導波路基板5
4の表面における誘電体層100内に形成されるものと
して示されている。しかしながら補助トレンチ96,9
8は、基板材料自体に形成してもよい。導波路基板54
における補助トレンチ96,98の代わりとして又はそ
れに加えて、補助トレンチ96,98は、ヒータ基板5
6に形成してもよい。ヒータ基板56に補助トレンチ9
6,98を形成する利点としては、主トレンチ50の横
方向の縁部に、一層近い位置に整列させてトレンチを形
成することができることにある。
【0034】図9の実施例において、導波路基板54及
びヒータ基板56の表面における追加される層102,
104は、基板と基板との間隔58における所望の表面
特徴を有している。層102,104は、間隔58にお
ける目標表面の湿潤性を提供するように設計されてい
る。湿潤性は、間隔58の内の液体と気泡52の境界面
における毛管力に影響を及ぼしている。したがって気泡
52とそれぞれの層との間の入射角は、一層予想可能で
かつ安定するものとなる。図9に示すように、間隔58
内への膨張は、トレンチ50の頂上における残りの屈折
率整合液の膨張とは著しく異なった入射角を有する。毛
管作用は、層の端部に向かって追加される層102,1
04の表面に沿って“クリープを生じる”ように、間隔
58内における液体に力を誘起する。
【0035】1つの実施例において、追加される層10
2,104は、トレンチ50に近い範囲内にだけ存在す
るように2つの基板54,56にパターン形成されてい
る。層の選択は、その下にある層に対して相対的に流体
に対して本質的に異なった湿潤性を提供するようになっ
ている。図9において、下にある層は、二酸化珪素層1
06,108とすることができ、かつ追加される層10
2,104は、金で形成することができる。他方におい
て“追加的な”層は、二酸化珪素の材料の処理剤とする
ことができる。例えば、基板54,56がシリコン酸化
膜を有するシリカ基板である場合、湿潤性の相違は、シ
リコン酸化膜の表面上への有機的に機能化されたオルト
ケイ酸塩又はクロロシランの選択的な自己アセンブリー
によって誘起することができる。目標の湿潤性の特性を
達成する特定の補助群は、フッ化された長い連鎖原子を
含む炭化水素クロロシランで形成されている。追加され
る層が金で形成されている実施例において、金表面上の
アルカンチオールの選択的な自己アセンブリーは、目標
の湿潤性特性を提供することができる。特定の受け入れ
可能な補助群は、フッ化された長い連鎖原子を含むアル
カンチオールで形成されている。選択的に屈折率整合流
体は、流体の屈折率に著しい影響を及ぼさないが、流体
が層を侵食するおそれを減少させる添加物を含んでい
る。別の可能な層材料として、追加される層は、フッ化
されたポリマーのようなポリマーであることができる。
【0036】図10によれば、追加される層102,1
04の追加又は代替として、トレンチ50と1つの導波
路との境界面によって形成される光学窓に沿って残りの
液体が残る可能性を減少させるために、トレンチ50
は、疎水性のフィルム110によって覆うことができ
る。その屈折率整合特性が、全反射を提供しようとする
気泡含有トレンチ50内の短い距離にわたって入力信号
が侵入することを可能にしているので、残った液体は、
光スイッチの特性に不利な影響を及ぼすことがある。残
留物の形は、残留物と気泡52との境界面における誘起
される反射に影響を及ぼす。疎水性のフィルム110
は、光学窓に沿って液が残留する可能性を減少させる。
フィルム110は、フッ化されたポリマー(例えばPT
FE)のようなポリマーから形成することができる。添
加物は、ぬれ防止をさらに促進するために屈折率整合液
に導入することができる。
【0037】図10の疎水性のフィルム110は、基板
と基板との間隔58内における気泡52の膨張を制御す
るために、前述の技術を用いることなく利用されるもの
として示されているが、フィルム110は、好ましくは
少なくとももう1つの方法とともに使用される。例えば
追加される層102,104は、疎水性のフィルム11
0と同じ材料を用いて形成することができる。しかしな
がら、層102,104は望ましくは分離して形成され
ているので、層102,104及びフィルム110は、
それらの分離した目標を達成するために個別的に仕立て
ることができる。同様に気泡52を拘束するための種々
の方法を組合せることができる。1つの例として、毛管
力を増加させるために、層102,104を利用するこ
とは、図5の方法と組合せることができ、気泡52の制
御を行うために、マイクロヒータ68の縁部またはその
近くに局所的な凹所80,82を形成している。
【0038】気泡52の安定性を向上させる別の方法
が、図11及び図12に示されている。毛管孔118及
び冷却フィン116を設けるために、薄い層114が形
成されている。この層114は、誘電体層112によっ
てマイクロヒータ68から距離をおいて示されている
が、その他の配置も可能である。薄い層114は、金属
網、焼結させた金属、又は毛管力によってマイクロヒー
タ68に向かって流体を引っ張るように構成されたその
他の多孔性の薄層として形成することができる。その意
図は、液体と接触するヒータ領域の部分を増加させるこ
とにあり、それにより必要な場合には、蒸発させるため
マイクロヒータ68の能力を増加する。従来の構造にお
いて、蒸発するのは、気泡52が形成され始めた後に、
ヒータ領域の縁部に限定されていた。気泡52の安定性
は、広い範囲で蒸発させるためにヒータ領域に向かって
液体を引き付けることによって高められる。冷却フィン
116は、マイクロヒータ68を非作動化したときに、
熱の消散を促進する。
【0039】1つの選択として、毛管力を誘起するよう
に構成された薄い層114は、金を用いて形成すること
ができる。金の薄層114は、誘電体層112上に電気
めっきすることができ、かつ通常のフォトリソグラフィ
ー技術を利用してエッチングすることができる。しかし
ながら本発明から外れることなく、その他の材料及びそ
の他の堆積及びパターン形成の方法を利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術による全反射を利用する光スイッチ
の平面図である。
【図2】本発明による気泡位置決め表面特徴を有する光
スイッチの平面図である。
【図3】線3−3に沿った図2の光スイッチの側面断面
図である。
【図4】図2及び図3の気泡位置決め表面特徴の代案適
用の平面図である。
【図5】第2の実施例の1つの適用による光スイッチの
トレンチ領域の側面断面図である。
【図6】第2の実施例の第2の適用による光スイッチの
トレンチ領域の側面断面図である。
【図7】第3の実施例による光スイッチのトレンチ領域
の平面図である。
【図8】第4の実施例による光スイッチのトレンチ領域
の側面断面図である。
【図9】第5の実施例による光スイッチのトレンチ領域
の側面断面図である。
【図10】トレンチの壁に疎水性のフィルムを有する光
スイッチのトレンチ領域の側面断面図である。
【図11】第6の実施例による光スイッチのトレンチ領
域の側面断面図である。
【図12】図11の実施例の平面図である。
【符号の説明】
42 光導波路 44 光導波路 50 液体含有トレンチ 52 気泡 54 基板 56 基板 58 間隔 60、62、64、66、70、72、74、76、7
8、80、82、86、88、90、92、96、9
8、102、104、110、114 表面特徴 68 マイクロヒータ 118 開口
フロントページの続き (72)発明者 フレデリック・オースティン・スタウウィ ック アメリカ合衆国カリフォルニア州94087, サニーベール,ヨークタウン・ドライブ 1081 (72)発明者 シャリーニ・ベンカテシュ アメリカ合衆国カリフォルニア州95051, サンタ・クララ,ポメロイ・アベニュー 1078 (72)発明者 デイトン・チェン アメリカ合衆国カリフォルニア州94536, フリーモント,サルティロ・プレイス 741 (72)発明者 リチャード・アール・ヘブン アメリカ合衆国カリフォルニア州94087, サニーベール,ブランチャード・ウェイ 799 (72)発明者 マーク・アンドリュー・トロール アメリカ合衆国ワシントン州98115,シア トル,エイティーンス・アベニュー・ノー ス・イースト 6317 (72)発明者 デイビッド・ジェイムス・アンバー アメリカ合衆国カリフォルニア州94043, マウンテンビュー,ノース・レングストル フ・アベニュー 265 アパートメント 22 Fターム(参考) 2H041 AA15 AB32 AB40 AC07 AZ03 AZ08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路と交差する液体含有トレンチと
    熱伝達関係にあるマイクロヒータを有する光スイッチの
    製造方法において、前記光スイッチが伝達状態にあると
    きに前記光導波路と前記トレンチの境界面に液体があ
    り、かつ前記光スイッチが反射状態にあるときに前記境
    界面に泡がある前記方法が、 前記マイクロヒータ、前記トレンチ及び前記光導波路を
    形成する際に第1及び第2の基板が利用され、前記光ス
    イッチが前記反射状態にあるときに、前記トレンチから
    前記泡が逃げるのを規制するために、前記第1及び第2
    の基板のうちの少なくとも1つに意図的に変更した表面
    特徴を設け、 前記トレンチに隣接して前記第1及び第2の基板の間に
    間隔が存在するように前記第1の基板を前記第2の基板
    に接続し、前記第1及び第2の基板は、前記意図的に変
    更した表面特徴が、前記トレンチ及び前記間隔に対して
    相対的な前記泡の位置及び幾何学的構造のうちの少なく
    とも1つを規制するように設計されていることを特徴と
    する光スイッチの製造方法。
  2. 【請求項2】 意図的な変更には、前記第1及び第2の
    基板の間の前記間隔内へ前記泡が移動するのを部分的に
    防止するために、前記第1及び第2の基板のうちの少な
    くとも1つに、高くした障壁を形成することが含まれて
    いる請求項1に記載の光スイッチの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記高くした障壁の形成には、前記第1
    及び第2の基板が整列したときに、前記トレンチに隣接
    する位置に材料を提供することが含まれている請求項2
    に記載の光スイッチの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の基板の使用には、前
    記第1の基板に前記マイクロヒータを形成することが含
    まれており、かつ前記表面特徴の意図的な変更には、前
    記泡が接触する境界線の目標位置に、位相数学的な特徴
    が創作されることが含まれている請求項1に記載の光ス
    イッチの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記位相数学的な特徴の前記製造には、
    前記第1の基板の頂上に誘電体層のパターンを形成する
    ことが含まれており、かつ前記目標位置における前記誘
    電体層に凹所を形成することが含まれている請求項4に
    記載の光スイッチの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記位相数学的な特徴の前記製造には、
    接触の前記境界線の位置に基づく位置を有する高くした
    領域を形成することが含まれており、前記高くした領域
    が、前記マイクロヒータよりも著しく低い熱伝導率を有
    する材料で形成されている請求項4に記載の光スイッチ
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記表面特徴の意図的な変更には、前記
    間隔内における前記第1及び第2の基板のうちの少なく
    とも1つの表面湿潤性を変化させることが含まれてお
    り、それにより前記トレンチに隣接する領域で前記間隔
    内の毛管力を変化させている請求項1に記載の光スイッ
    チの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記表面湿潤性の変化には、前記トレン
    チ内における毛管力と関連する間隔内での前記毛管力を
    増加させるために層を堆積することが含まれている請求
    項7に記載の光スイッチの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記表面特徴の意図的な変更には、前記
    第1の基板の表面領域から基板材料を取り除き、かつ前
    記表面領域に断熱層を堆積することが含まれており、前
    記第1の基板がヒータ基板であり、前記断熱領域が前記
    マイクロヒータの縁部から前記断熱層へ前記ヒータ基板
    の熱保護をすることができる位置に前記マイクロヒータ
    が前記ヒータ基板上に形成されている請求項1に記載の
    光スイッチの製造方法。
  10. 【請求項10】 意図的な変更には、前記第1及び第2
    の基板の間に設けられた前記間隔に、前記泡の前記位置
    又は前記幾何学的構造を遅らせるために、前記トレンチ
    に隣接して補助トレンチが形成されることが含まれてい
    る請求項1に記載の光スイッチの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記意図的な変更には、前記マイクロ
    ヒータの頂上に露出した導電コーティングを形成するこ
    とが含まれており、前記露出した導電コーティングに
    は、毛管作用によって液体を引き付ける開口が設けられ
    ている請求項1に記載の光スイッチの製造方法。
  12. 【請求項12】 第1の表面に備えられた少なくとも2
    つの導波路セグメントと、トレンチと交差する第1の導
    波路セグメントを備えた導波路基板が設けられ、液体が
    前記トレンチと前記第1の導波路セグメントの境界面に
    あるときに前記第1の導波路セグメントから光が伝搬す
    るような屈折率を有する前記液体を前記トレンチに有し
    ており、 十分に泡を形成するために前記トレンチ内の前記液体を
    加熱するように配置されたヒータが設けられ、前記泡が
    前記トレンチ内に長手方向にかつ前記トレンチから横方
    向に膨張するための空間を有しており、 表面特徴を含み、これらの表面特徴が、前記トレンチか
    ら前記泡の横方向への膨張又は運動を可能にするが、前
    記表面特徴を越える前記横方向への膨張又は運動を規制
    しており、それにより前記ヒータを動作させたときに、
    前記境界面に前記泡を維持するとともに安定性を提供し
    ていることを特徴とする光スイッチ。
  13. 【請求項13】 前記ヒータが配置されたヒータ基板が
    さらに設けられ、このヒータ基板に前記導波路基板が接
    続されており、前記ヒータ基板及び導波路基板が前記ト
    レンチと隣接する範囲に互いに間隔を置いて設けられ、
    前記表面特徴が前記互いに間隔を置いた範囲へ前記泡の
    前記横方向への膨張又は運動に対する部分的な障壁を含
    んでいる請求項12に記載の光スイッチ。
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