JP2003315626A - 電磁波シールド機能付き光コネクタ - Google Patents

電磁波シールド機能付き光コネクタ

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JP2003315626A
JP2003315626A JP2002116633A JP2002116633A JP2003315626A JP 2003315626 A JP2003315626 A JP 2003315626A JP 2002116633 A JP2002116633 A JP 2002116633A JP 2002116633 A JP2002116633 A JP 2002116633A JP 2003315626 A JP2003315626 A JP 2003315626A
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electromagnetic wave
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hole
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JP2002116633A
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Kunihiko Fujiwara
邦彦 藤原
Takaaki Ishikawa
隆朗 石川
Kazuhiro Takizawa
和宏 瀧澤
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタアダプタ等の光コネクタを取り付
けるために取付壁に開口するコネクタ穴の電磁波シール
ド性を簡単に確保できる技術の開発が求められていた。 【解決手段】 光コネクタアダプタ14のプラグ穴14
aの軸方向中央部にてプラグ穴14aを横切るようにし
て配置された電磁波シールド部材15の遮蔽板15d
が、光コネクタアダプタ14を取り付ける取付壁のコネ
クタ穴を塞ぐように配置されて、電磁波シールド性を発
揮するようになっている電磁波シールド機能付き光コネ
クタ10を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタに係
り、特に、取付壁に形成されたコネクタ穴に位置決めし
て取り付けることによって、コネクタ穴に電磁波シール
ド性を簡単に付与できる電磁波シールド機能付き光コネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】図15〜図17は、従来例の光コネクタ
(光コネクタアダプタ)を示す図であり、図15は光接
続箱等の機器の筐体1の取付壁2(パネル)に対する光
コネクタ3(以下「光コネクタアダプタ」と称する場合
がある)の取付状態を示す斜視図、図16は取付壁2に
開口されたコネクタ穴4を示す斜視図、図17は光コネ
クタアダプタ3の取付状態を示す図であってコネクタ穴
4付近を示す断面図である。
【0003】図15〜図17に示すように、例えばJI
S C 5982に制定されるMPO形光コネクタ(M
PO:Multifiber Push On)の光コネクタアダプタな
どの光コネクタアダプタ3を筐体1の取付壁2のような
パネルに取り付ける場合、パネルに開口されたコネクタ
穴(前記取付壁2ではコネクタ穴4)に該光コネクタア
ダプタ3を嵌め込むようにして挿入し、光コネクタアダ
プタ3の側部から突出されている取付片3aをパネルに
ネジ止めすることが一般的である。光コネクタアダプタ
3は、対向する両側から挿入、接続される光コネクタプ
ラグ5同士が内部で接続されるスリーブ状になってお
り、筐体1の取付壁2に取り付ける場合、内部を貫通す
るプラグ穴3bの一端が筐体1外側、他端が筐体1内側
に開口されるようにして取付壁2に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電
気、電子機器について電磁波シールド性能の要求が高ま
っている。すなわち、筐体内部の電子部品等が外部の電
磁波の影響を受けないように保護したり、機器からの電
磁波の放射を防止して外部の他の電気、電子機器に電磁
波の影響を与えないようにする性能の要求であり、導電
性を有する金属製筐体等、電磁波シールド性能を有する
筐体の採用が普及している。しかしながら、図15〜図
17に例示したように、光コネクタアダプタ3を筐体1
の取付壁2に取り付けるには、光コネクタアダプタ3を
挿入可能な大きさのコネクタ穴4を取付壁2に形成する
必要がある。また、光コネクタアダプタ3はプラスチッ
ク製のものが広く用いられており、このようなプラスチ
ック製の光コネクタアダプタ3をコネクタ穴4に挿入し
て取付壁2に取り付けた場合、筐体1が電磁波シールド
性能を有するものであってもコネクタ穴4の電磁波シー
ルド性能を確保することができない。このため、機器の
筐体等の取付壁に形成されたコネクタ穴の電磁波シール
ド(遮蔽)を効果的に実現できる技術の開発が求められ
ていた。なお、前述の問題は光コネクタアダプタに限定
されず、例えば、光コネクタレセプタクル等、光コネク
タプラグが挿入接続される構成の各種光コネクタについ
ても、取り付けのために取付壁にコネクタ穴を形成する
場合に共通して生じる。
【0005】本発明は、前記課題に鑑みて、機器の筐体
等の取付壁に形成されたコネクタ穴に位置決めして取り
付けることで、コネクタ穴の電磁波シールド性を良好に
確保できる電磁波シールド機能付き光コネクタの提供を
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、光コネクタプラグが挿入、接続されるプ
ラグ穴を有し、取付壁に形成されたコネクタ穴に位置決
めして前記取付壁に取り付けられる光コネクタに、該光
コネクタを前記取付壁に取り付けたときに前記コネクタ
穴に位置決めして配置される電磁波シールド部材が設け
られていることを特徴とする電磁波シールド機能付き光
コネクタを解決手段とした。
【0007】この発明に係る光コネクタは、例えば、光
コネクタアダプタのように、対向する両側から挿入、接
続された光コネクタプラグ同士が内部で接続される構成
のものや、プラグ穴への光コネクタプラグの挿入によっ
て光コネクタプラグと光接続される光コネクタレセプタ
クル等、光コネクタプラグが挿入、接続されるプラグ穴
を有する光コネクタである。この電磁波シールド機能付
き光コネクタを取付壁のコネクタ穴に位置決めして取り
付けると、該電磁波シールド機能付き光コネクタの電磁
波シールド部材が例えば前記コネクタ穴を塞ぐ(少なく
とも一部を塞ぐ)ように配置されて、電磁波シールド性
能を発揮する。電磁波シールド部材の形状、材質、光コ
ネクタに対する設置位置等は特に限定されない。電磁波
シールド部材としては導電性の部材であり、例えば金属
板等のプレート状の他、金属製網体、金属製フィルム、
金属製繊維あるいは金属メッキされた繊維によって形成
された布帛等、各種構成が採用可能である。この電磁波
シールド部材は、例えば、取付壁に設けられている導電
性の部材や、取付壁自体が導電性を有する場合にはこの
取付壁自体をグランドとして電気的に接続することで、
電磁波シールド機能を効果的に発揮する。
【0008】電磁波シールド部材の光コネクタに対する
設置は、例えば、光コネクタの組み立て時での組み込
み、外部からの挿入や組み付け、プラスチック等の合成
樹脂製の光コネクタの形成樹脂中への埋設等、各種採用
可能である。また、この発明において「コネクタ穴に位
置決めして配置される電磁波シールド部材」とは、光コ
ネクタを取付壁に取り付けたときにコネクタ穴内あるい
はコネクタ穴近傍にてコネクタ穴の少なくとも一部を塞
ぐように配置される電磁波シールド部材であり、コネク
タ穴を通過しようとする電磁波を遮蔽する遮蔽部材とし
て機能するものである。この電磁波シールド部材は、必
ずしもコネクタ穴全体を塞ぐ構成である必要は無い。コ
ネクタ穴をより広範囲にわたって塞ぐ電磁波シールド部
材であれば、コネクタ穴の電磁波シールド性をより充分
に確保できる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
磁波シールド機能付き光コネクタにおいて、前記光コネ
クタに前記電磁波シールド部材が前記プラグ穴を横切る
ようにして組み込まれ、前記電磁波シールド部材の前記
プラグ穴を横切るようにして配置された部分に、前記光
コネクタプラグが挿通可能な窓が形成されていることを
特徴とする。「電磁波シールド部材の前記プラグ穴を横
切るようにして配置された部分」とは、プラグ穴の軸方
向に対して垂直あるいは斜めにプラグ穴を横切るように
配置した電磁波シールド部材のプラグ穴に臨む部分であ
る。また、窓は、光コネクタプラグの挿通が可能な程度
の大きさであれば良く、電磁波シールド部材の前記プラ
グ穴を横切るようにして配置された部分の全体に形成す
る必要は無い。この電磁波シールド機能付き光コネクタ
によれば、取付壁に取り付けた時に、電磁波シールド部
材の窓以外の部分によって取付壁のコネクタ穴の電磁波
シールド性が確保される。電磁波シールド部材のプラグ
穴を横切るようにして配置された部分は、窓によって、
プラグ穴への光コネクタプラグの挿入等の障害にならな
い。このような構成であれば、例えば光コネクタアダプ
タのように、内部を貫通するプラグ穴を有する構造の光
コネクタであっても、コネクタ穴の電磁波シールド性を
確保するための電磁波シールド部材を簡単に設けること
ができる。また、窓を出来るだけ小さく形成すること
で、プラグ穴の電磁波シールド性をより充分に確保でき
る。
【0010】また、この発明は、請求項3記載のよう
に、前記電磁波シールド部材の前記窓が形成された部分
が、前記プラグ穴に挿入された光コネクタプラグと別の
光コネクタとの前記プラグ穴内での接続位置付近に設け
られている構成を採用することがより好ましい。ここ
で、「別の光コネクタ」とは、例えば、光コネクタアダ
プタの一方の側から挿入された光コネクタプラグに対し
て、光コネクタアダプタの他方の側から挿入して接続さ
れる光コネクタプラグや、光コネクタレセプタクルのプ
ラグ穴内に配置されて前記プラグ穴に挿入された光コネ
クタプラグと接続される光コネクタ(光コネクタフェル
ール等を含む)などを指す。この発明では、電磁波シー
ルド部材の窓が形成された部分は、プラグ穴に挿入され
た光コネクタプラグと別の光コネクタとの前記プラグ穴
内での接続位置付近に設けられているため、この部分に
形成される窓は、光コネクタプラグの前記接続位置に到
達可能な部分(先端部)が挿通可能な大きさであれば良
い。前記窓を光コネクタプラグ先端部が挿通可能な範囲
で出来るだけ小さく形成することで、より優れた電磁波
シールド性能を確保できるが、光コネクタプラグが、他
の部分に比べて先端部の断面形状が小さい構造のもので
ある場合、窓の小型化が容易であり、より優れた電磁波
シールド性能をコネクタ穴に確保することができる。
【0011】請求項4記載のように、前記電磁波シール
ド部材が、一枚の金属板を成形したものであると、部品
点数が非常に少なくて済み、低コスト化を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0013】(第1実施形態)図1(a)〜(d)は本
発明の第1実施形態の電磁波シールド機能付き光コネク
タ10の構造を示す図、図2は機器の筐体11の取付壁
12(パネル)に対する電磁波シールド機能付き光コネ
クタ10の取付状態を示す図であって取付壁12に開口
されたコネクタ穴13付近を示す断面図、図3は図2の
電磁波シールド機能付き光コネクタ10の取付壁12に
対する取付状態を筐体11外側から見た斜視図、図4は
取付壁12に形成されたコネクタ穴13を示す斜視図、
図5は図2の電磁波シールド機能付き光コネクタ10の
取付壁12に対する取付状態を筐体11内側から見た斜
視図、図6(a)〜(d)は電磁波シールド機能付き光
コネクタ10を構成する光コネクタ14(ここでは光コ
ネクタアダプタ。以下「光コネクタアダプタ」と称する
場合がある)の構造を示す図、図7(a)〜(d)は電
磁波シールド機能付き光コネクタ10を構成する電磁波
シールド部材15(以下「シールド部材」と略称する場
合がある)の構造を示す図である。
【0014】前記電磁波シールド機能付き光コネクタ1
0は、光コネクタアダプタ14に、導電性金属板によっ
て形成されたシールド部材15を組み付けた構成になっ
ている。
【0015】図6(a)〜(d)において、前記光コネ
クタアダプタ14は、JIS C5982に制定される
MPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push-On)の
光コネクタアダプタである。この光コネクタアダプタ1
4は、全体がプラスチック等の合成樹脂製であり、内部
を貫通するプラグ穴14aを有するスリーブ状の概略構
造に形成されている。この光コネクタアダプタ14は、
一対のアダプタ半体14A、14Bを接合、一体化して
組み立てられる。一対のアダプタ半体14A、14B
は、例えばプラスチック等の合成樹脂によって形成され
ており、スリーブ状の本体部14bと、この本体部14
bの軸方向一端から対向する両側に突設された板状の取
付片14cとを有している。そして、光コネクタアダプ
タ14は、一対のアダプタ半体14A、14Bを軸方向
に直列に接合、一体化して組み立てられるようになって
いる。
【0016】一対のアダプタ半体14A、14Bは、取
付片14cが形成されている端部(本体部14bの軸方
向端部)同士を接合して一体化されるようになってお
り、これにより、各アダプタ半体14A、14Bの取付
片14c同士の重ね合わせによって構成された取付片1
4Cが軸方向中央部(プラグ穴14a軸方向)から対向
する両側に突出状態に設けられている光コネクタアダプ
タ14が組み立てられる。前記取付片14Cは、光コネ
クタアダプタ14を取付壁12等にネジ止めするための
ネジ穴14dが形成されている突片であり、図2等に示
すように、光コネクタアダプタ14を取付壁12のコネ
クタ穴13に挿入して、取付壁12に当接状態の取付片
14Cを取付壁12にネジ止めすることで、光コネクタ
アダプタ14を取付壁12に固定できる。
【0017】図6(c)、(d)中、符号14eは、光
コネクタアダプタ14に挿入、接続される光コネクタプ
ラグ16A、16B(図3、図5参照。MPO形光コネ
クタの光コネクタプラグ)のスリーブ状のハウジング1
7の側部に係脱可能に係合する係合爪、14fは前記ハ
ウジング17の側部に突設されているキー18が挿入さ
れるキー溝である。なお、係合爪14eは、図6
(c)、(d)以外の図では図示を省略している場合が
ある。
【0018】図7(a)〜(d)に示すように、シール
ド部材15は、一枚の金属板から曲げ等の成形によって
形成された1部品であり、図1(a)〜(c)に示すよ
うにアダプタ半体14Aに組み付けて光コネクタアダプ
タ14に取り付けられるようになっている。このシール
ド部材15は、アダプタ半体14Aの断面長方形状の本
体部14b(図6(c)参照)の4側面(周面)の内の
3面に対して個別に装着される3つの側板部15a、1
5b、15cからなる本体部15Aと、これら側板部1
5a〜15cの内の一つ(ここでは側板部15a)の端
部から屈曲された遮蔽板15dとを有している。本体部
15Aを構成する3つの側板部15a〜15cは、アダ
プタ半体14Aを3方から取り囲むコ字状に配置(図7
(c)等参照)されており、具体的には、遮蔽板15d
が突出されている側板部15aの対向する両側から立ち
上げるように2つの側板部15b、15cが設けられて
いる。また、遮蔽板15dは、3つの側板部15a〜1
5cによって取り囲まれる領域の軸方向一端を塞ぐよう
にして、側板部15aの一端部から立ち上げるように形
成されている。遮蔽板15dには窓15gが形成されて
いる。なお、以下、シールド部材15について、遮蔽板
15dの側を後側、これに対向する側を前側として説明
する場合がある。
【0019】本体部15Aの対向する両側に位置する側
板部15b、15cから本体部15A外側に突出された
係止爪15eは、図2等に示すように、この電磁波シー
ルド機能付き光コネクタ10を取付壁12のコネクタ穴
13に挿入したときに、コネクタ穴13の周囲の取付壁
12に係合して、取付壁12からの電磁波シールド機能
付き光コネクタ10の離脱を防止する機能を果たすもの
である。この係止爪15eは、側板部15b、15cの
一部を本体部15A外側に突出するように成形した部分
であり、本体部15Aの前側から後側に行くにしたがっ
て本体部15Aから外側への突出量が次第に増大するよ
うに傾斜されている。本体部15Aの対向する両側の側
板部15b、15cの後端から、本体部15A外側に向
けて張り出すようにして突出された当接板15fは、こ
のシールド部材15を光コネクタアダプタ14に組み付
けたときに光コネクタアダプタ14の取付片14cに重
ね合わせるようにして当接されて、光コネクタアダプタ
14に対するシールド部材15の組み付け状態の安定性
を確保する機能を果たす。この当接板15fは、側板部
15b、15cからの延長部分を屈曲して形成されてい
る。
【0020】なお、この実施の形態では、ステンレス板
製のシールド部材15を採用しているが、シールド部材
15を形成する金属としてはこれに限定されず、例えば
銅等、各種採用可能である。加工性の面では、ステンレ
スや銅からなる金属板を採用することが好ましい。
【0021】図1(a)〜(d)に示すように、シール
ド部材15は、光コネクタアダプタ14に形成された遮
蔽板挿入溝14gに遮蔽板15dを挿入するとともに、
本体部15Aをアダプタ半体14Aの外側に3方から取
り囲むようにして装着することで、光コネクタアダプタ
14(詳細にはアダプタ半体14A)に取り付けられ
る。図6(a)〜(d)に示すように、前記遮蔽板挿入
溝14gは、光コネクタアダプタ14にプラグ穴14a
の軸方向にほぼ直交する方向に形成されたスリット状の
穴であり、光コネクタアダプタ14側面に開口してい
る。この実施の形態において具体的には、光コネクタア
ダプタ14を構成するアダプタ半体14A、14Bは同
様の構造であり、各アダプタ半体14A、14Bの取付
片14cが形成されている側の端面に形成されている溝
が、アダプタ半体14A、14B同士の接合によって一
体化されることで、遮蔽板挿入溝14gが形成されるよ
うになっている。したがい、遮蔽板挿入溝14gは、組
み立てられた光コネクタアダプタ14においてアダプタ
半体14A、14B同士の接合部に位置している。ま
た、遮蔽板挿入溝14gは、光コネクタアダプタ14を
貫通して、取付片14Cを避けた所で光コネクタアダプ
タ14の側面に開口する貫通穴になっている。
【0022】なお、遮蔽板挿入溝は、光コネクタアダプ
タを構成する一対のアダプタ半体のそれぞれに形成され
た溝によって構成されるものに限定されず、光コネクタ
アダプタを構成する一対のアダプタ半体の内の一方の端
面(他方のアダプタ半体と接合される端面)のみに形成
された溝によって形成されているものや、光コネクタア
ダプタを構成する一対のアダプタ半体の内の一方の端面
以外の箇所に穿設されているもの等、各種構成が採用可
能である。
【0023】図1(a)〜(d)等に示すように、遮蔽
板挿入溝14gに挿入された遮蔽板15dは、光コネク
タアダプタ14のプラグ穴14aを横切るように配置さ
れるものであり、「電磁波シールド部材の前記プラグ穴
を横切るようにして配置された部分」に相当する。遮蔽
板15dに形成されている窓15gはプラグ穴14断面
よりも小さいものであり、プラグ穴14の中央部に配置
され、全体がプラグ穴14と連通する。遮蔽板15d
は、光コネクタアダプタ14のプラグ穴14aよりも大
きい外形を有しており、前記窓15gを除いてプラグ穴
14aを塞ぐとともに、プラグ穴14aの周囲にも配置
される。
【0024】本体部15Aを構成する各側板部15a〜
15cは、アダプタ半体14Aの3つの側面にそれぞれ
形成されている装着溝14h(図6(a)、(b)等参
照)に嵌め込むことで、光コネクタアダプタ14に対し
て位置ずれを生じないように装着される。装着溝14h
は、各側板部15a〜15cの板厚を収容する程度の浅
い溝である。本体部15Aの対向する両側の側板部15
b、15cから突出されている当接板15fは、アダプ
タ半体14Aの側から光コネクタアダプタ14の取付片
14Cに重ね合わされる。
【0025】遮蔽板15dの窓15gには、光コネクタ
アダプタ14に挿入される光コネクタプラグ16A、1
6B先端の光コネクタフェルール19(図3、図5参
照)の挿通が可能である。図8に示すように、遮蔽板1
5dの窓15gは、光コネクタプラグ16A、16B
(図8は光コネクタプラグ16Aを示す)先端の光コネ
クタフェルール19の断面形状(光コネクタプラグの軸
方向に直交する断面の形状)よりも僅かに大きい程度に
形成されており、遮蔽板15dは、光コネクタアダプタ
14に挿入される光コネクタプラグ16A、16B先端
の光コネクタフェルール19が挿通可能なように位置決
めして配置される。周知のように、MPO形光コネクタ
の光コネクタプラグである光コネクタプラグ16A、1
6B先端の光コネクタフェルール19は、JIS C
5981に制定されるMT形光コネクタ(MT:Mechani
cally Transferable)である。本実施の形態において具
体的には、光コネクタプラグ16A、16B先端の光コ
ネクタフェルール19は同じサイズの長方形の接合端面
19aを有しており、遮蔽板15dの窓15gは、前記
接合端面19aよりも僅かに大きい程度の長方形状に形
成されている。
【0026】光コネクタアダプタ14は、対向する両側
から挿入された光コネクタプラグ16A、16B同士
が、光コネクタアダプタ14の軸方向中央部にてプラグ
穴14a内で接続されるようになっているが、光コネク
タアダプタ14のいずれの側からの光コネクタプラグの
挿入も、先端の光コネクタフェルール19が、光コネク
タアダプタ14の軸方向中央部に位置している遮蔽板1
5dの窓15gに挿通されることで、遮蔽板15dと干
渉することなく円滑に行えるようになっており、光コネ
クタプラグ16A、16B同士の接続、すなわち、光コ
ネクタフェルール19同士の突き合わせ接続を、遮蔽板
15dとの干渉等を生じることなく問題無く行える。な
お、光コネクタプラグ16A、16Bを光コネクタアダ
プタ14に強く押し込んだときには、光コネクタプラグ
16A、16Bのハウジング17が遮蔽板15dに当接
することでそれ以上の押し込みが規制される。このと
き、遮蔽板15dが、光コネクタプラグ16A、16B
の光コネクタアダプタ14への押し込み限界を設定する
ストッパとしての機能を果たし、過剰な押し込みによる
光コネクタアダプタ14や光コネクタプラグの損傷等を
防止できる利点がある。
【0027】この電磁波シールド機能付き光コネクタ1
0を取付壁12に取り付けるには、この電磁波シールド
機能付き光コネクタ10を筐体11の外側(図2中、取
付壁12の右側)から、シールド部材15が取り付けら
れている側を押し込み方向前側として取付壁12のコネ
クタ穴13に押し込む(図2中、取付壁12の左側へ向
けて押し込む)。コネクタ穴13は、電磁波シールド機
能付き光コネクタ10のシールド部材15の装着部分の
外形にほぼ一致する形状に形成されており、コネクタ穴
13への電磁波シールド機能付き光コネクタ10の押し
込みの進行に伴って、シールド部材15の本体部15A
が、コネクタ穴13内壁面との当接によって弾性変形さ
れて光コネクタアダプタ14側に押し込まれた後、取付
壁12を通過したところで自身の弾性によって突出状態
を復元して、筐体11内側から取付壁12に係合する。
これにより、係止爪15eと当接板15fとの間に取付
壁12が挟み込まれて、電磁波シールド機能付き光コネ
クタ10が取付壁12に対して安定に取り付けられる。
このとき、取付壁12に対する係止爪15eの係合を解
除しない限り取付壁12からの電磁波シールド機能付き
光コネクタ10の離脱が不可能であり、不用意な引き抜
き等を防止できる。
【0028】ここで、筐体11は電磁波シールド性能を
有するものであり、例えば鉄等の導電性金属の薄板によ
って形成されたもの、内面側に導電性塗膜やフィルムの
貼着等によって導電層が設けられているもの(この場合
は、筐体を形成する材質に限定は無い)等であり、特
に、この実施の形態の筐体11は、導電性を有する部分
(グランド用導電体)が少なくとも取付壁12の内面側
の係止爪15eが当接される箇所に露出されているもの
である。この筐体11の取付壁12に係止爪15eが係
止されると、この係止爪15eを介して、シールド部材
15と筐体11のグランド用導電体部分とが電気導通可
能に接続され、シールド部材15のグランドが確保され
る。
【0029】この電磁波シールド機能付き光コネクタ1
0が取付壁12に取り付けられると、取付壁12のコネ
クタ穴13が電磁波シールド機能付き光コネクタ10に
よってほぼ隙間無く塞がれた状態となる(但、プラグ穴
14aを除く)。このとき、図9等に示すように、シー
ルド部材15の遮蔽板15dが取付壁12のコネクタ穴
13(図9仮想線)をほぼ塞ぐように配置され、電磁波
シールド機能を発揮する。また、図2、図5等に示すよ
うに、シールド部材15の本体部15Aや当接板15f
も、コネクタ穴13の周囲に配置されて、コネクタ穴1
3を電磁波シールドする機能を果たす。これにより、コ
ネクタ穴13のほぼ全体を塞ぐように配置されたシール
ド部材15によって、コネクタ穴13を効果的に電磁波
シールドすることができる。
【0030】しかも、この電磁波シールド機能付き光コ
ネクタ10では、図8に例示したように、光コネクタプ
ラグ先端の光コネクタフェルール19(光コネクタプラ
グ先端部)の断面形状よりも僅かに大きい形状の窓15
gが形成された遮蔽板15dを採用しており、光コネク
タフェルール19が挿通可能な範囲で窓15gを極力小
さく形成することで、電磁波シールド性能を効果的に確
保できる利点がある。つまり、この光コネクタアダプタ
14では、光コネクタプラグ16A、16B同士がアダ
プタ半体14A、14B同士の接合位置付近での光コネ
クタフェルール19同士の突き合わせ接続によって接続
されるようになっており、前記遮蔽板15dは、光コネ
クタプラグ16A、16B同士のプラグ穴14a内での
接続位置付近、すなわち、アダプタ半体14A、14B
同士の接合位置付近に配置されるため、この遮蔽板15
dに形成する窓15gの寸法が光コネクタフェルール1
9の挿通可能な程度の大きさで済み、例えば、光コネク
タプラグのハウジング17が挿通可能な大きさの窓を形
成する場合に比べて、小型化できる。これにより、光コ
ネクタアダプタ14のように、内部を貫通するプラグ穴
を有する光コネクタであっても、優れた電磁波シールド
機能が得られる。
【0031】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態の電磁波シールド機能付き光コネクタ20を説明す
る。図10(a)〜(d)は電磁波シールド機能付き光
コネクタ20の構造を示す図、図11(a)、(b)は
電磁波シールド機能付き光コネクタ20を示す分解図、
図12は筐体11の取付壁12に対する電磁波シールド
機能付き光コネクタ20の取付状態を示す図であってコ
ネクタ穴13付近を示す断面図、図13は電磁波シール
ド機能付き光コネクタ20を構成する電磁波シールド部
材22(以下「シールド部材」と略称する場合がある)
を示す斜視図、図14は図10(b)のB−B線矢視断
面図であり、電磁波シールド機能付き光コネクタ20を
構成するアダプタ半体22に対する電磁波シールド部材
22の取付状態を示す。なお、図中、図1〜図9と同一
の構成部分には同一の符号を付し、その説明を簡略化す
る。
【0032】図10(a)〜(d)、図11(a)、
(b)において、電磁波シールド機能付き光コネクタ2
0は、合成樹脂製の光コネクタアダプタ21と、この光
コネクタアダプタ21の中央部に該光コネクタアダプタ
21のプラグ穴21aを横切るようにして組み込まれた
板状のシールド部材22とを有して構成されている。
【0033】前記光コネクタアダプタ21は、それぞれ
スリーブ構造の一対のアダプタ半体23、24を一体化
したものであり、全体としても内部を貫通するプラグ穴
21aを有するスリーブ構造になっている。この光コネ
クタアダプタ21は、対向する両側からプラグ穴21a
に挿入された光コネクタプラグ16A、16B(図12
参照)同士が内部で接続されるようになっている。一方
のアダプタ半体23は、スリーブ状の本体部23aと、
この本体部23aの軸方向一端から対向する両側に突設
された板状の取付片23bとを有している。他方のアダ
プタ半体24は、スリーブ状に形成されている。なお、
図10(c)、(d)において、符号21bは光コネク
タプラグ16A、16Bのハウジング17と係脱可能に
係合する係合爪、21cは前記ハウジング17のキー1
8が挿入されるキー溝である。
【0034】光コネクタアダプタ21は、アダプタ半体
23の前記取付片23bが設けられている側の端面23
cと、アダプタ半体24の軸方向一端側の端面24aと
を接合、一体化することで組み立てられる。この実施形
態では、アダプタ半体23の本体部23aはアダプタ半
体24と同様の構造、同じサイズに形成されており、ア
ダプタ本体23の本体部23aにアダプタ半体24を軸
方向に連続するようにして接合して、一本のスリーブ状
のアダプタ本体部21eを形成している。なお、アダプ
タ半体23の取付片23bは光コネクタアダプタ21の
軸方向中央部に配置されて、図12に示すように、電磁
波シールド機能付き光コネクタ20を取付壁12に取り
付けるための取付片として機能する。
【0035】アダプタ半体23、24同士の接合構造と
しては、例えば、一方又は両方のアダプタ半体に設けら
れた係合爪による係合等の機械的な構造の他、プラスチ
ック等の合成樹脂製のアダプタ半体23、24同士の熱
融着、一方又は両方のアダプタ半体の端面に設けた熱融
着用樹脂を利用した熱融着、接着剤による接着等、融着
や接着による接合構造も採用可能であり、ここでは、後
者の融着や接着による接合構造を採用している。
【0036】図13に示すように、シールド部材22は
中央部に窓22aを有する平板状の部材であり、1枚の
導電性金属板の成形、加工によって形成されている。シ
ールド部材22を形成する導電性金属板の材質に特に限
定は無く、ステンレス、銅等、各種採用可能である。こ
のシールド部材22は、光コネクタアダプタ21の中央
部(軸方向中央部)に該光コネクタアダプタ21を軸方
向に直交するようにして貫通(詳細にはアダプタ本体部
21eに貫通)されたスリット状のシールド部材収容溝
21dに収容して、プラグ穴21aを横切るようにして
配置される。
【0037】前記シールド部材収容溝21dは、一対ア
ダプタ半体23、24の端面23c、24aの境界に沿
って延在するスリット状に形成されている。シールド部
材22は、アダプタ本体部21eに貫通させてシールド
部材収容溝21dに収容されて、アダプタ本体部21e
を介して対向する両側に突出されている。シールド部材
22はアダプタ半体23の端面23cに接合状態になっ
ており、図12等に示すように、電磁波シールド機能付
き光コネクタ20を取付壁12に取り付けたときに、前
記シールド部材22のアダプタ本体部21eから突出さ
れている部分を取付壁12と当接させ電気導通可能に接
続することで、該シールド部材22のグランドが確保さ
れる。
【0038】この実施形態では、シールド部材収容溝2
1dは、具体的には、アダプタ半体23の端面23cに
形成された凹溝23dと、アダプタ半体24の端面24
aに形成された凹溝24bとが、一対のアダプタ半体2
3、24間で一体化されたものである。一方のアダプタ
半体23の端面23cは、本体部23aの軸方向一端部
とそこから突設されている取付片23bとに連続して延
在する面であり、前記凹溝23dは、端面23cの延在
方向に沿って貫通形成されている。他方のアダプタ半体
24の凹溝24bは、該アダプタ半体24の端面24a
を、該アダプタ半体24の軸方向に直交する方向に貫通
して形成されている。一対のアダプタ半体23、24の
凹溝23d、24aは互いに平行に延在されており、両
凹溝23d、24bの対面配置された部分によってシー
ルド部材収容溝21dが形成されている。アダプタ半体
23、24同士の接合は、アダプタ半体23、24の凹
溝23d、24b以外の部分同士の融着や接着によって
なされる。
【0039】図12、図14等に示すように、シールド
部材22は、具体的には細長板状であり、アダプタ半体
23の端面23c側の凹溝23dのほぼ全体にわたって
収容されている。電磁波シールド機能付き光コネクタ2
0は、シールド部材22の長手方向両端部に形成されて
いるネジ穴22bを、光コネクタアダプタ21の対向す
る両側の取付片23bに形成されているネジ穴23eに
一致させ、これらネジ穴22b、23eに連通させたネ
ジによって取付壁12にネジ止めすることができる。シ
ールド部材22は、アダプタ半体23側の凹溝23dの
みならず、シールド部材収容溝21dを形成するアダプ
タ半体24側の凹溝24bにもほぼ隙間無く収容される
厚さを有しており、全体が凹溝23d内に収容されてい
る訳ではなく、このシールド部材22のアダプタ本体部
21eから外側に張り出すように突出された部分は、そ
の全体にわたって凹溝23dから突出されているから、
電磁波シールド機能付き光コネクタ20を取付壁11に
固定する際に、図12に示すように、シールド部材22
を取付壁11に当接させるようにして取付壁11に重ね
合わせた取付片23bを取付壁11にネジ止めすること
で、取付片23bによってシールド部材22を取付壁1
1に押さえ込むようにして確実に接触させることがで
き、電気導通を確保できる。また、この実施形態では、
ネジ穴22b、23eに連通されるネジや凹溝23d
が、光コネクタアダプタ21に対するシールド部材22
の位置決め手段として機能する。
【0040】この電磁波シールド機能付き光コネクタ2
0では、組み立ての完了した光コネクタアダプタ21の
シールド部材挿入溝21dへの挿入によってシールド部
材22を組み込むことができるが、光コネクタアダプタ
21へのシールド部材22の組み込みはこれに限定され
ず、例えば、アダプタ半体23、24同士の接合時にア
ダプタ半体23、24間に挟み込んだシールド部材22
を接着剤、あるいは、アダプタ半体23、24同士の熱
融着部分によって一体的に固定したり、一方又は両方の
アダプタ半体23、24の端面23c、24aに形成さ
れた位置決め突起(あるいは位置決め凹部)との係合に
よって位置決めしてアダプタ半体23、24間に挟み込
むなど、光コネクタアダプタの組み立て過程での組み込
みも可能である。
【0041】前記窓22aは、光コネクタプラグ16
A、16B先端の光コネクタフェルール19(図14仮
想線参照。但し、図14は光コネクタプラグ16B側を
示す)が挿通可能、かつ、プラグ穴21aよりも小さい
大きさ、形状であり、具体的には、光コネクタフェルー
ル19の接合端面19a付近の断面寸法より僅かに大き
い長方形状に形成されている。光コネクタアダプタ21
に挿入した光コネクタプラグ16A(または光コネクタ
プラグ16B)先端の光コネクタフェルール19は、光
コネクタアダプタ21に位置決め固定されたシールド部
材22の窓22aに挿入されるようになっており、シー
ルド部材22は、光コネクタアダプタ21に対する光コ
ネクタプラグ16A、16Bの挿入、抜き出しの支障に
ならない。この電磁波シールド機能付き光コネクタ20
では、光コネクタアダプタ21の対向する両側から挿入
される光コネクタプラグ16A、16B同士の接続(光
コネクタフェルール19同士の突き合わせ接続)を窓2
2aを介して行うことができる。また、シールド部材2
2の窓22aは、光コネクタアダプタ21に挿入した光
コネクタプラグ16A、16Bのハウジング17が挿通
できない大きさであり、シールド部材22は、光コネク
タアダプタ21に挿入した光コネクタプラグ16A、1
6Bの必要以上の押し込みを規制するストッパとしての
機能も果たす。
【0042】図12は、この電磁波シールド機能付き光
コネクタ20の取付壁12に対する取付状態の一例を示
す。図12のように、電磁波シールド機能付き光コネク
タ20を取付壁12に取り付ける場合、アダプタ半体2
4を挿入方向前側として電磁波シールド機能付き光コネ
クタ20を筐体11内側からコネクタ穴13に挿入し、
対向する両側の取付片23bを取付壁12にネジ止めす
れば良い。これにより、アダプタ本体部21eを横切る
ようにして電磁波シールド機能付き光コネクタ20に組
み込まれているシールド部材22が、窓22aを除いて
取付壁12のコネクタ穴13をほぼ塞ぐように配置さ
れ、コネクタ穴13の電磁波シールド性が確保される。
【0043】シールド部材22は、アダプタ本体部21
eを横切る部分が、窓22aを除いてコネクタ穴13を
ほぼ塞ぐことができる大きさになっており、シールド部
材22の窓22aを光コネクタフェルール16A、16
B先端の光コネクタフェルール19が挿通可能な範囲で
出来るだけ小さくすることで、コネクタ穴13の電磁波
シールドをより効果的に実現できる。
【0044】この実施形態において、光コネクタアダプ
タ(詳細にはアダプタ本体部)を貫通するシールド部材
収容溝としては、前述のように、光コネクタアダプタを
構成する一対のアダプタ半体の端面にそれぞれ形成した
凹溝の一体化(対面、連通)によって形成される構成に
限定されず、一方のアダプタ本体の端面に形成された凹
溝のみによって形成される構成も採用可能である。
【0045】なお、本発明は、前述の実施の形態に限定
されず、各種変更が可能である。例えば、電磁波シール
ド部材の具体的形状は、前述の実施の形態に例示したも
のに限定されず、適宜設計変更可能である。また、前記
実施の形態では、MPO形光コネクタの光コネクタプラ
グ同士の接続に用いられる光コネクタアダプタへの適用
例を例示したが、本発明はこれに限定されず、MPO形
光コネクタ以外の光コネクタプラグ同士の接続に用いら
れる光コネクタアダプタに適用可能である。また、光コ
ネクタアダプタに限定されず、例えば光コネクタレセプ
タクル等、光コネクタプラグが挿入、接続されるプラグ
穴を有する各種光コネクタに適用可能である。電磁波シ
ールド部材のグランドを確保するための構成としては、
電磁波シールド部材を、グランドとして機能する取付壁
に電気導通可能に接続する構成に限定されず、例えば、
別途配線されたグランド用の電線との接続等、各種採用
可能である。電磁波シールド機能付き光コネクタの取り
付け対象の取付壁としては、機器の筐体の一部に限定さ
れず、例えば、光配線盤等の架体において光コネクタア
ダプタ等の光コネクタを実装するためのパネル等、各種
構成が採用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の電磁波シー
ルド機能付き光コネクタによれば、取付壁のコネクタ穴
に位置決めして取り付けると、該電磁波シールド機能付
き光コネクタの電磁波シールド部材がコネクタ穴の少な
くとも一部を塞ぐように配置されて電磁波シールド性能
を発揮するため、コネクタ穴に電磁波シールド性を簡単
に確保できる。これにより、取付壁に光コネクタアダプ
タ等の光コネクタを取り付けるために形成するコネクタ
穴に、優れた電磁波シールド性を容易に確保できる。特
に、光コネクタアダプタ等の光コネクタに前記電磁波シ
ールド部材がプラグ穴を横切るようにして組み込まれ、
前記電磁波シールド部材の前記プラグ穴を横切るように
して配置された部分に、前記光コネクタプラグが挿通可
能な窓が形成されている構成(請求項2)を採用すれ
ば、例えば光コネクタアダプタのように、内部を貫通す
るプラグ穴を有する構造の光コネクタであっても、窓を
出来るだけ小さく形成することで、コネクタ穴の電磁波
シールド性をより効果的に確保できる。さらに、前記電
磁波シールド部材の前記窓が形成された部分が、前記プ
ラグ穴に挿入された光コネクタプラグと別の光コネクタ
との前記プラグ穴内での接続位置付近に設けられている
構成(請求項3)を採用すると、他の部分に比べて先端
部の断面形状が小さい構造の光コネクタプラグに対応す
る場合、窓の小型化が容易であり、より優れた電磁波シ
ールド性能をコネクタ穴に確保することができる。ま
た、前記電磁波シールド部材としては、一枚の金属板を
成形したもので良く(請求項4記載)、この場合には、
部品点数が非常に少なくて済み、低コスト化を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の電磁波シールド機能
付き光コネクタの構造を示す図であって、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−A線矢視断
面図、(d)は右側面図である。
【図2】 筐体の取付壁に対する図1の電磁波シールド
機能付き光コネクタの取付状態を示す図であって、取付
壁のコネクタ穴付近を示す断面図である。
【図3】 図2の取付状態を筐体外側から見た斜視図で
ある。
【図4】 取付壁に形成されたコネクタ穴を示す斜視図
である。
【図5】 図2の取付状態を筐体内側から見た斜視図で
ある。
【図6】 図1の電磁波シールド機能付き光コネクタを
構成する光コネクタアダプタの構造を示す図であって、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、
(d)は右側面図である。
【図7】 図1の電磁波シールド機能付き光コネクタを
構成する電磁波シールド部材の構造を示す図であって、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、
(d)は右側面図である。
【図8】 光コネクタアダプタに挿入、接続される光コ
ネクタプラグ先端部と電磁波シールド部材の窓との関係
を示す斜視図である。
【図9】 図1の電磁波シールド機能付き光コネクタの
電磁波シールド部材の遮蔽板と、取付壁のコネクタ穴と
の位置関係を示す図である。
【図10】 本発明の第2実施形態の電磁波シールド機
能付き光コネクタの構造を示す図であって、(a)は平
面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右
側面図である。
【図11】 図10の電磁波シールド機能付き光コネク
タの分解図であって、(a)は平面図、(b)は正面図
である。
【図12】 図10の筐体の取付壁に対する電磁波シー
ルド機能付き光コネクタの取付状態を示す図であって、
コネクタ穴付近を示す断面図である。
【図13】 図10の電磁波シールド機能付き光コネク
タを構成する電磁波シールド部材を示す斜視図である。
【図14】 図10(b)のB−B線矢視断面図であ
り、電磁波シールド機能付き光コネクタを構成するアダ
プタ半体に対する電磁波シールド部材の取付状態を示
す。
【図15】 機器の筐体の取付壁(パネル)に対する光
コネクタアダプタの取付状態を示す斜視図である。
【図16】 図15の取付壁に開口されたコネクタ穴を
示す斜視図である。
【図17】 図15の光コネクタアダプタの取付壁に対
する取付状態を示す図であって、コネクタ穴付近を示す
断面図である。
【符号の説明】
10…電磁波シールド機能付き光コネクタ、12…取付
壁、13…コネクタ穴、14…光コネクタ(光コネクタ
アダプタ)、14a…プラグ穴、15…電磁波シールド
部材、15d…電磁波シールド部材のプラグ穴を横切る
ようにして配置された部分,窓が形成された部分(遮蔽
板)、15g…窓、16A,16B…光コネクタプラ
グ,別の光コネクタ、20…電磁波シールド機能付き光
コネクタ、21…光コネクタ(光コネクタアダプタ)、
21a…プラグ穴、22…電磁波シールド部材、22a
…窓。
フロントページの続き (72)発明者 瀧澤 和宏 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H036 QA47 QA48 QA56 5E321 AA01 CC11 CC16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタプラグ(16A、16B)が
    挿入、接続されるプラグ穴(14a、21a)を有し、
    取付壁(12)に形成されたコネクタ穴(13)に位置
    決めして前記取付壁に取り付けられる光コネクタ(1
    4、21)に、該光コネクタを前記取付壁に取り付けた
    ときに前記コネクタ穴に位置決めして配置される電磁波
    シールド部材(15、22)が設けられていることを特
    徴とする電磁波シールド機能付き光コネクタ(10、2
    0)。
  2. 【請求項2】 前記光コネクタに前記電磁波シールド部
    材が前記プラグ穴を横切るようにして組み込まれ、前記
    電磁波シールド部材の前記プラグ穴を横切るようにして
    配置された部分に、前記光コネクタプラグが挿通可能な
    窓(15g、22a)が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電磁波シールド機能付き光コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記電磁波シールド部材の前記窓が形成
    された部分が、前記プラグ穴に挿入された光コネクタプ
    ラグと別の光コネクタとの前記プラグ穴内での接続位置
    付近に設けられていることを特徴とする請求項2記載の
    電磁波シールド機能付き光コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記電磁波シールド部材が、一枚の金属
    板を成形したものであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の電磁波シールド機能付き光コネク
    タ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011248243A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Fujitsu Component Ltd 光電変換モジュール及び光電変換装置
WO2014030565A1 (ja) * 2012-08-23 2014-02-27 株式会社村田製作所 位置決め部材、レセプタクル及び光伝送モジュール

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WO2014030565A1 (ja) * 2012-08-23 2014-02-27 株式会社村田製作所 位置決め部材、レセプタクル及び光伝送モジュール

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