JP2003315600A - 光ファイバの接続構造、光学部品及び光ファイバの接続方法 - Google Patents

光ファイバの接続構造、光学部品及び光ファイバの接続方法

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JP2003315600A
JP2003315600A JP2002316633A JP2002316633A JP2003315600A JP 2003315600 A JP2003315600 A JP 2003315600A JP 2002316633 A JP2002316633 A JP 2002316633A JP 2002316633 A JP2002316633 A JP 2002316633A JP 2003315600 A JP2003315600 A JP 2003315600A
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optical fiber
dispersion compensating
support member
connection
intermediate optical
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JP2002316633A
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Tomonori Kashiwada
智徳 柏田
Hiroshi Kouda
浩 耕田
Noriko Iwata
典子 岩田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 さまざまなタイプのDCFとSMFとを低い
接続損失で接続することができる光ファイバの接続構造
を提供する。 【解決手段】 本発明に係る光ファイバの接続構造10
は、分散補償光ファイバ1と単一モード光ファイバ3と
の間に中間光ファイバ2を介在させて、分散補償光ファ
イバ1と単一モード光ファイバ3とを光接続させる接続
構造10であって、中間光ファイバ2は、分散補償光フ
ァイバ1のモードフィールド径とほぼ等しいモードフィ
ールド径を有し、中間光ファイバ2の一端と分散補償光
ファイバ1とは機械的に接続され、中間光ファイバ2の
他の一端と単一モード光ファイバ3とは融着によって接
続され、当該接続部における中間光ファイバ2と単一モ
ード光ファイバ3のモードフィールド径が加熱処理によ
ってほぼ等しくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散補償光ファイ
バと単一モード光ファイバとを光接続させる接続構造及
び接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の光伝送路を用いて、1.55μm
波長域を用いた高速通信などが実用化されている。既存
の光伝送路としては、使用波長帯域として1.3μmを
考慮したものがほとんどで、これを利用して1.55μ
m波長域の信号を伝送すると、波長分散を補償する必要
が生じる。そこで、光伝送路の途中に負の分散特性を有
する光ファイバを介在させて、波長分散を補償させるこ
とがなされている。
【0003】このような場合、特性の異なる光ファイバ
同士を接続する必要が生じるが、特性の異なる光ファイ
バを単に接続しただけでは、接続損失が増加してしまう
ため、様々な工夫がなされている。このような工夫がな
されている光ファイバの接続方法として、特許文献1に
記載のものなどが知られている。特許文献1には、分散
補償光ファイバ(以下、「DCF」という)と単一モー
ド光ファイバ(以下、「SMF」という)との間に、D
CFのモードフィールド径(以下、「MFD」という)
とほぼ等しいMFDを有する中間光ファイバを介在さ
せ、DCFと中間光ファイバ、及び、中間光ファイバと
SMF、を融着によってそれぞれ接続している。そし
て、中間光ファイバとSMFとの接続部において、中間
光ファイバのMFDを拡大し、中間光ファイバのMFD
とSMFのMFDとがほぼ等しくされている。このよう
な光ファイバの接続構造によって、DCFとSMFとを
直接接続した場合に比べて接続損失を低減させることが
できる。
【0004】
【特許文献1】特開平8−190030号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た光ファイバの接続構造には、3重クラッド型などのD
CFとSMFとを接続する場合に、接続損失を十分に低
減できないという問題があった。すなわち、複雑な屈折
率プロファイルを有するDCFの場合には、MFDがほ
ぼ等しい光ファイバと融着接続する場合にも、接続損失
が大きいものとなる。特に、長波長側における接続損失
が著しく大きくなるため、WDM用途では問題となる。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決し、さま
ざまなタイプのDCFとSMFとを低い接続損失で接続
することができる光ファイバの接続構造及び接続方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
の接続構造は、分散補償光ファイバと単一モード光ファ
イバとの間に中間光ファイバを介在させて、分散補償光
ファイバと単一モード光ファイバとを光接続させる接続
構造であって、中間光ファイバは、分散補償光ファイバ
のモードフィールド径とほぼ等しいモードフィールド径
を有し、中間光ファイバの一端と分散補償光ファイバと
は機械的に接続され、中間光ファイバの他の一端と単一
モード光ファイバとは融着によって接続され、当該接続
部における中間光ファイバと単一モード光ファイバのモ
ードフィールド径が加熱処理によってほぼ等しくされて
いる、ことを特徴とする。
【0008】本発明の発明者らは、複雑な屈折率プロフ
ァイルを有するDCFと中間光ファイバとを融着接続さ
せる場合に接続損失を十分に低下させることができない
のは、DCFの複雑な屈折率プロファイルが融着時の放
電によって崩れるためであることを発見した。この知見
に基づいて、DCFとSMFとを中間光ファイバを介し
て接続する接続構造において、DCFと中間光ファイバ
を融着によってではなく機械的に接続する接続構造を発
明した。これにより、DCFと中間光ファイバとの間の
接続損失を低下させ、ひいてはDCFとSMFとの接続
損失を低下させることができる。また、DCFと中間光
ファイバとの接続部を加熱しないので、長波長側の接続
損失を抑制することができ、接続された光ファイバの波
長依存性を改善することができる。
【0009】上記光ファイバ接続構造は、分散補償光フ
ァイバが接続される側の中間光ファイバ端部に取り付け
られると共に中間光ファイバの端部を支持する第1の端
部支持部材と、中間光ファイバが接続される側の分散補
償光ファイバ端部に取り付けられると共に分散補償光フ
ァイバの端部を支持する第2の端部支持部材と、をさら
に備え、第1の端部支持部材と第2の端部支持部材と
は、接着剤によって接着されていることを特徴としても
良い。
【0010】このように機械的に接続される中間光ファ
イバと分散補償光ファイバの接続端部に端部支持部材を
取り付ける構成により、端部において光ファイバが垂れ
てしまうのを防止し、中間光ファイバと分散補償光ファ
イバの調心を行いやすくし、接続損失の小さい構造を実
現することができる。また、中間光ファイバと分散補償
光ファイバのそれぞれに端部支持部材が取り付けられて
いるので、異なる端部支持部材を用いることができ、中
間光ファイバと分散補償光ファイバのファイバ径が異な
る場合に対応することができる。
【0011】上記光ファイバ接続構造は、第1の端部支
持部材及び第2の端部支持部材は、互いに対向するそれ
ぞれの端面が、中間光ファイバ及び分散補償光ファイバ
のコアに対して斜面とされていることを特徴としても良
い。
【0012】このように第1の端部支持部材及び第2の
端部支持部材の接続端面がコアに対して斜面とされてい
ることにより、端部支持部材の端面による光の反射を低
減させ、接続損失の小さい接続構造を実現することがで
きる。
【0013】上記光ファイバの接続構造において、分散
補償光ファイバは、光軸中心を含み第1の屈折率を有す
るコア領域と、コア領域を取り囲み第1の屈折率より小
さい第2の屈折率を有する第1クラッド領域と、第1ク
ラッド領域を取り囲み第2の屈折率より大きい第3の屈
折率を有する第2クラッド領域と、を有することが好ま
しく、さらに、第2クラッド領域を取り囲み第3の屈折
率より小さい第4の屈折率を有する第3クラッド領域を
有することが好ましい。
【0014】このような複雑な屈折率プロファイルを有
するDCFとSMFとを接続する場合にも、本発明の接
続構造によって接続損失を低減させることができる。
【0015】上記光ファイバの接続構造において、中間
光ファイバは、マッチド型分散補償光ファイバであるこ
とを特徴としても良い。
【0016】マッチド型分散補償光ファイバは、TEC
処理によってSMFとの接続損失を低減させることが可
能であり、また、MFDが小さいため非加熱でDCFと
の低損失接続が可能であるので、DCFとSMFとの中
間光ファイバとして用いるのが好適である。
【0017】本発明に係る光学部品は、上記の光ファイ
バ接続構造を有すると共に、分散補償光ファイバ及び単
一モード光ファイバの少なくとも一方がコイル状に巻き
回された光ファイバコイルと、光ファイバコイルを収納
する第1収納ケースと、第1収納ケース内に充填され、
コイル状の光ファイバコイルの形状を保持するためのク
ッション性の充填材と、第1収納ケースを収納する第2
収納ケースと、を備え、光ファイバコイルにおいて、中
間光ファイバと分散補償光ファイバの接続部は、及び、
中間光ファイバと単一モード光ファイバの接続部の少な
くとも一方は、第1収納ケース内に配設されて充填材に
保持されている、ことを特徴とする。
【0018】本発明に係る光学部品では、光ファイバコ
イルを第1収納ケースに収納して、クッション性の充填
材で分散補償光ファイバ及び単一モード光ファイバの少
なくとも一方のコイルの形状を保持しているので、光フ
ァイバに及ぼされる側圧は緩和される。そして、充填材
がクッション性であるため、光ファイバに余計な側圧が
付加されることがなく、長期的に付加される振動により
光ファイバのコイルの形状が変化するのを抑制すること
ができる。また、本発明に係る光学部品においては、中
間光ファイバと分散補償光ファイバとの接続部、及び、
中間光ファイバと単一モード光ファイバの接続部の少な
くとも一方は充填材が充填された第1収納ケース内に配
設されて充填材に保持されているので、外部から振動や
衝撃等が加わった場合でもその接続部の振動が抑制され
る。このため、専用な固定治具を必要とすることなく、
伝送損失変動の増加が抑制されることになり、光学部品
の低コスト化、小型化、製造工数の低減等が可能とな
る。なお、接続部は、全体が充填材で覆われているのが
好適である。このように構成した場合、接続部の振動を
より一層効果的に抑制することができる。
【0019】本発明に係る光ファイバの接続方法は、分
散補償光ファイバと単一モード光ファイバとの間に、分
散補償光ファイバのモードフィールド径とほぼ等しいモ
ードフィールド径を有する中間光ファイバを介在させ
て、分散補償光ファイバと単一モード光ファイバとを光
接続させる接続方法であって、中間光ファイバの一端と
分散補償光ファイバとを機械的に接続する第1の接続工
程と、中間光ファイバの他の一端と単一モード光ファイ
バとを融着によって接続する第2の接続工程と、第2の
接続工程によって接続された中間光ファイバと単一モー
ド光ファイバの接続部を加熱処理し、中間光ファイバの
モードフィールド径と単一モード光ファイバのモードフ
ィールド径とをほぼ等しくする加熱工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0020】本発明の発明者らは、複雑な屈折率プロフ
ァイルを有するDCFと中間光ファイバとを融着接続さ
せる場合に接続損失を十分に低下させることができない
のは、DCFの複雑な屈折率プロファイルが融着時の放
電によって崩れるためであることを発見した。この知見
に基づいて、DCFとSMFとを中間光ファイバを介し
て接続する接続方法において、DCFと中間光ファイバ
を融着によってではなく機械的に接続する接続方法を発
明した。これにより、DCFと中間光ファイバとの間の
接続損失を低下させ、ひいてはDCFとSMFとの接続
損失を低下させることができる。また、DCFと中間光
ファイバとの接続部を加熱しないので、長波長側の接続
損失を抑制することができ、接続された光ファイバの波
長依存性を改善することができる。
【0021】上記光ファイバの接続方法において、第1
の接続工程は、分散補償光ファイバと中間光ファイバと
をV溝によって位置合わせを行い、屈折率整合剤を介し
て分散補償光ファイバの端面と中間光ファイバの端面と
を突合せて固定することが好ましい。
【0022】上記光ファイバの接続方法において、第1
の接続工程は、分散補償光ファイバと中間光ファイバと
をキャピラリによって位置合わせを行い、屈折率整合剤
を介して分散補償光ファイバの端面と中間光ファイバの
端面とを突合せて固定することが好ましい。
【0023】上記光ファイバの接続方法において、第1
の接続工程は、分散補償光ファイバと中間光ファイバと
にコネクタ付けを施し、分散補償光ファイバと中間光フ
ァイバとをコネクタ接続することが好ましい。
【0024】上記光ファイバの接続方法において、第1
の接続工程は、分散補償光ファイバと中間光ファイバと
を低融点ガラスキャピラリによって位置合わせを行い、
低融点ガラスキャピラリを溶融させることによって固定
することが好ましい。
【0025】上記光ファイバの接続方法において、第1
の接続工程は、中間光ファイバの端部を支持するための
第1の端部支持部材を、中間光ファイバの端部に取り付
ける第1の端部支持部材取付工程と、分散補償光ファイ
バの端部を支持するための第2の端部支持部材を、分散
補償光ファイバの端部に取り付ける第2の端部支持部材
取付工程と、第1の端部支持部材と第2の端部支持部材
とのそれぞれの端面を対向させ、中間光ファイバと分散
補償光ファイバとの接続損失をモニタし、接続損失が所
定の値以下となるように第1の端部支持部材と第2の端
部支持部材とを位置決めする位置決め工程と、位置決め
工程によって位置決めされた第1の端部支持部材と第2
の端部支持部材とを接着する接着工程と、を有すること
を特徴としても良い。
【0026】このように第1の端部支持部材取付工程
と、第2の端部支持部材取付工程とにおいて、機械的に
接続される中間光ファイバ及び分散補償光ファイバの接
続端部に端部支持部材を取り付ける構成により、接続端
部において光ファイバが垂れてしまうのを防止できる。
そして、位置決め工程において第1の端部支持部材と第
2端部支持部材との位置を光ファイバの接続損失をモニ
タしながら位置決めすることにより、中間光ファイバと
分散補償光ファイバとの調心を容易かつ精度良く行うこ
とができる。また、中間光ファイバと分散補償光ファイ
バのそれぞれの端部に端部支持部材を取り付けてその後
に位置決めを行うので、それぞれの光ファイバに対して
異なる端部支持部材を用いることができ、中間光ファイ
バと分散補償光ファイバのファイバ径が異なる場合に
も、位置決め工程において接続損失が小さくなるように
位置決めすることができる。
【0027】上記光ファイバの接続方法において、第1
の端部支持部材及び第2の端部支持部材の互いに対向す
るそれぞれの端面が中間光ファイバ及び分散補償光ファ
イバのコアに対して斜面となるように、第1の端部支持
部材及び第2の端部支持部材を研磨する端面研磨工程を
さらに有し、端面研磨工程によって研磨された端面を対
向させて第1の端部支持部材と第2の端部支持部材とを
位置決めすることを特徴としても良い。
【0028】端面研磨工程において、第1の端部支持部
材及び第2の端部支持部材の接続端面がコアに対して斜
面となるようにそれぞれの端面を研磨することにより、
端部支持部材の端面による光の反射を低減させ、接続損
失の小さい構造を実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明に係る光
ファイバの接続構造及び接続方法の好適な実施形態につ
いて詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一
要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0030】図1(a)〜図1(c)は、第1実施形態
に係る接続方法によってDCF1とSMF3とを中間光
ファイバ2を介して接続する各工程を示す図である。す
なわち、図1(a)は接続前、図1(b)は接続後、図
1(c)は接続後中間光ファイバ2の加熱処理がなされ
た状態をそれぞれ示す図であり、図1(c)は第1実施
形態に係る接続構造10を示す。
【0031】図1(a)及び図1(b)に示されるよう
に、DCF1とSMF3とを中間光ファイバ2を介して
接続する。ここで用いられる中間光ファイバ2は、MF
DがDCF1のMFDとほぼ等しい光ファイバであり、
好ましくはマッチド型DCFである。本実施形態におい
て用いられるそれぞれの光ファイバの屈折率プロファイ
ルを図2に示す。図2に見られるように、DCF1は、
コアより屈折率が小さい第1のクラッド層と第1のクラ
ッド層より屈折率の大きい第2のクラッド層を有してお
り、MFDは4.1μmである。中間光ファイバ2のM
FDは4.3μmであり、DCF1のMFDとほぼ等し
い。SMF3のMFDは10μmであり、中間光ファイ
バ2のMFDより大きい。図2に示される屈折率プロフ
ァイルは、本発明に係る光ファイバの接続構造10によ
って接続される光ファイバの一例であり、図2に示され
る以外の屈折率プロファイルを有する光ファイバを接続
することも可能である。
【0032】中間光ファイバ2とSMF3とは融着によ
って接続され、DCF1と中間光ファイバ2とは機械的
に接続される。中間光ファイバ2とDCF1との間に
は、屈折率整合剤4が介在される。中間光ファイバ2と
DCF1との機械的接続の構造としてはさまざまな構造
が考えられる。以下、図3〜図6に機械的接続構造10
の例を示すが、機械的接続の構造はこれらの構造に限定
されるものではない。
【0033】図3(a)に示されるように、V溝を有す
る位置合わせ部材21を用いてDCF1と中間光ファイ
バ2の位置決めを行い、図3(b)に示されるように、
DCF1と中間光ファイバ2を押さえ部材22によって
位置合わせ部材21に押さえつけて固定することができ
る。また、図4(a)に示されるように、キャピラリ2
3を用いてDCF1と中間光ファイバ2の位置決めを行
い、図4(b)に示されるように、接着剤25によって
固定することができる。また、図5に示されるように、
DCF1と中間光ファイバ2とにコネクタ27を付け、
コネクタ27をアダプタ28に挿入して位置決めして接
続することもできる。また、図6(a)に示されるよう
に、低融点のガラスからなるキャピラリ30を用いてD
CF1と中間光ファイバ2とを位置決めし、図6(b)
に示されるように、光ファイバの融点より低い温度でキ
ャピラリ30を溶融して固定することができる。
【0034】次に、中間光ファイバ2とSMF3との接
続部において、加熱処理を行うことによって、中間光フ
ァイバ2のMFDを拡大して、SMF3のMFDとほぼ
等しくなるようにする。これによって第1実施形態に係
る光ファイバの接続構造10が完成する(図1(c)参
照)。
【0035】第1実施形態に係る光ファイバの接続構造
10は、DCF1と中間光ファイバ2とを機械的に接続
しているので、DCF1の屈折率プロファイルが崩れる
ことがなく、DCF1と中間光ファイバ2との接続損失
を低減させることができ、これにより、DCF1とSM
F3との接続損失を低減させることができる。
【0036】ここで、第1実施形態に係る光ファイバの
接続構造10における接続損失を計算した値を図7
(a)〜図7(c)に示す。図7(a)はDCF1と中
間光ファイバ2の接続部における接続損失を示す図、図
7(b)は第1実施形態に係る接続構造10の接続損失
を示す図、図7(c)は第1実施形態に係る接続構造1
0における1550nmの波長の接続損失を示す図であ
る。図7(a)〜図7(c)では、DCF1と中間光フ
ァイバ2とを融着接続した場合をA、DCF1と中間光
ファイバ2とを融着接続した後にTEC処理した場合を
Bで示すそれぞれの実験結果を、本実施形態に係る接続
構造における接続損失の計算値Cと比較して示してい
る。図7(a)に示されるように、本実施形態に係る接
続構造10によれば、DCF1と中間光ファイバ2との
接続における接続損失を、1450nm〜1600nm
のすべての波長帯において0.4dB以下に低減させる
ことができる。DCF1と中間光ファイバ2との接続損
失を低減させた結果、DCF1とSMF3とのトータル
の接続損失は、図7(b)に示されるように、1450
nm〜1600nmのすべての波長帯において0.5d
B以下に低減させることができる。図7(c)に見られ
るように、第1実施形態に係る光ファイバの接続構造1
0は、現在広く用いられる1550nmの波長帯におい
て、従来の接続構造10より接続損失を低減することが
できる。
【0037】次に、本発明の第2実施形態に係る光ファ
イバ接続方法について説明する。第2実施形態に係る光
ファイバ接続方法は、第1実施形態に係る光ファイバ接
続方法と基本的には同じであるが、DCF1と中間光フ
ァイバ2との接続方法が第1実施形態に係る接続方法と
は異なる。
【0038】第2実施形態に係る接続方法においては、
DCF1と中間光ファイバ2との接続は、次のような手
順によって行われる。まず、中間光ファイバ2のDCF
1を接続する側の端部に第1の端部支持部材31を取り
付ける。この端部支持部材31としては、光ファイバを
載置するV溝が形成された図8(a)に示されるような
V溝基板が用いられる。このV溝基板に、図8(b)に
示されるように中間光ファイバ2を載置することで、中
間光ファイバ2の端部が垂れないように支持する。な
お、中間光ファイバ2を載置する際には、中間光ファイ
バ2の端部がV溝基板から大きくはみ出さないようにす
る。中間光ファイバ2が垂れ下がらない程度であれば、
V溝基板より突出してもよい。また、ここでは、端部支
持部材31としてV溝基板を用いているが、端部支持部
材31はV溝基板に限られず、光ファイバを固定できる
部材であれば、例えばフェルールなどを用いることとし
ても良い。次に、DCF1についても同様に、中間光フ
ァイバ2と接続される側の端部に第2の端部支持部材3
1を取り付ける。ここでも、図8(a)に示されるよう
なV溝基板が用いられる。
【0039】次に、第1の端部支持部材31及び第2の
端部支持部材31の接続側端面を研磨し、図9に示され
るように、端面が光ファイバ1、2のコアに対して斜面
となるように加工する。なお、図9は、図8(a)に示
されるV溝基板をV溝が形成された面から見た図であ
る。接続側の端面がコアの延びる方向に対して垂直(す
なわち、端面の法線とコアの延びる方向が平行)だと、
その端面によって光が反射する可能性があるが、このよ
うに接続端面を斜面とすることによって反射を低減させ
る効果がある。
【0040】続いて、第1の端部支持部材31と第2の
端部支持部材31とが対向するように配置し、第1の端
部支持部材31と第2の端部支持部材31の位置決めを
行う。具体的には、図10に示されるように、片方の光
ファイバに光源32を接続し、他方の光ファイバにパワ
ーメータ33を取り付ける。図では、中間光ファイバ2
に光源32が取り付けられ、DCF1にパワーメータ3
3が取り付けられているが、逆に中間光ファイバ2にパ
ワーメータ33を取り付け、DCF1に光源32を取り
付けても良い。そして、光源32から光を発せられ、光
ファイバを伝搬した光の強度をパワーメータ33で計測
することにより接続損失を求める。この接続損失が所定
の値より小さくなるように第1の端部支持部材31、又
は第2の端部支持部材31の位置を調整して、位置を決
める。
【0041】接続損失が所定の値より小さくなった時点
で、第1の端部支持部材31と第2の端部支持部材31
とを接着する。すなわち、位置決めが完了したら、第1
の端部支持部材31と第2の端部支持部材31との間
に、UV硬化型で屈折率が光ファイバの屈折率に近い接
着剤を塗布し、紫外光を照射して第1の端部支持部材3
1と第2の端部支持部材31とを接着する。接着剤とし
ては、UV硬化型以外の接着剤を用いることもできる
が、位置決めされた状態で素早く接着するために、UV
硬化型の接着剤は好ましい。なお、さらに短時間で接着
させるため、紫外光が接着剤に効率良く照射されるよう
に、第1の端部支持部材31及び第2の端部支持部材3
1は紫外光が透過しやすいガラス製とすることが好まし
い。
【0042】以上の工程により、DCF1と中間光ファ
イバ2とが機械的に接続される。そして、残りの工程
は、第1実施形態に係る接続方法と同様にして、中間光
ファイバ2とSMF3とを融着接続し、その後、中間光
ファイバ2とSMF3との接続部において、加熱処理を
行うことによって、中間光ファイバ2のMFDを拡大し
て、SMF3のMFDとほぼ等しくなるようにする。こ
れによって第2実施形態に係る光ファイバの接続構造1
0が完成する。
【0043】第2実施形態に係る光ファイバの接続方法
では、DCF1と中間光ファイバ2のそれぞれの接続側
端部に端部支持部材31を取り付け、光ファイバが垂れ
るのを防止しているので、光ファイバを効率良く位置決
めすることができる。また、DCF1と中間光ファイバ
2のそれぞれに端部支持部材31を取り付け、その後で
位置決めを行うので、DCF1と中間光ファイバ2のフ
ァイバ径が異なる場合にも対応することができる。
【0044】また、第2実施形態に係る光ファイバ接続
構造は、機械的に接続されたDCF1と中間光ファイバ
2との端部に端部支持部材31が取り付けられているの
で、容易に接続損失の小さい構造を実現することができ
ると共に、接続部分の強度を高めることができる。
【0045】ここで、第2実施形態に係る光ファイバの
接続方法によって光ファイバを接続した実験結果につい
て説明する。
【0046】まず、ここで用いる光ファイバについて図
11(a)及び図11(b)を参照しながら説明する。
図11(a)に示されるように、SMF3は、屈折率プ
ロファイルがマッチド型、ガラス径が125μm、MF
Dが10.6μm、中間光ファイバ2は、屈折率プロフ
ァイルがマッチド型、ガラス径が105μm、MFDが
4.4μm、DCF1は、屈折率プロファイルが3重ク
ラッド型、ガラス径が125μm、MFDが4.8μm
のものを用いる。図11(b)は、それぞれの光ファイ
バのニアフィールドパターンを示す図であり、MFD測
定結果に基づいて算出した。
【0047】これらの光ファイバを用いて、1)SMF
3とDCF1、2)中間光ファイバ2とDCF1、の2
パターンの接続を行った。接続に際しては、端部支持部
材31として、ガラス製のV溝単心アレイを使用し、接
続端面はコアを法線とする平面に対して8度傾いた傾斜
面となるように研磨した。端部支持部材31どうしを接
着する接着剤には、光ファイバを屈折率がほぼ等しいU
V硬化型の接着剤を使用した。そして、接続される光フ
ァイバを調心した後に接着剤を塗布し、紫外光を照射し
た接続部分を固定した。このような条件で接続された接
続構造において、波長1.55μmにおける接続損失を
測定してみると、図12に示すような結果が得られた。
なお、図12には、図11(b)に示すニアフィールド
パターンに基づいて計算された計算値も併せて記載して
いる。図12に示された結果より、ファイバの屈折率プ
ロファイルは異なるが、MFDのほぼ等しい中間光ファ
イバ2とDCF1とを接続した構造において、接続損失
が0.28dBという低損失の接続を実現することがで
きた。従って、SMF3とDCF1との間に中間光ファ
イバ2を介在させ、SMF3と中間光ファイバ2を加熱
接続(接続損失0.1〜0.2dB)することにより、
屈折率プロファイルが複雑でMFDが大きく異なるSM
F3とDCF1とを低損失(0.4〜0.5dB)で接
続することができる。
【0048】最後に、本発明の実施形態に係る光部品に
ついて説明する。
【0049】図13及び図14に示されるように、実施
形態の光学部品P1では、ドーナツ型の第1収納ケース
41内に光ファイバコイル40が収納されている。第1
収納ケース41は、内側壁部分41aと外側壁部分41
bと底面部分41cとを有している。内側壁部分41a
と外側壁部分41bとは円周形状を呈している。第1収
納ケース41は、第2収納ケース42内に配設されてい
る。第2収納ケース42は、矩形の底面を有している。
この第2収納ケース42は蓋(図示せず)が取り付けら
れて、密封される。第1収納ケース41は、第2収納ケ
ース42に固定してもよく、また、固定しなくてもよ
い。
【0050】光ファイバコイル40は、DCF1とSM
F3とが中間光ファイバ2を介して接続された上記の接
続構造10を有する光ファイバ40がコイル状に巻き回
されることにより構成され、その巻き歪みが実質的に解
放されたコイル束状態とされている。第2収納ケース4
2には、光コネクタ43が取り付けられて設けられてい
る。DCF1及びSMF3は、第1収納ケース41内か
ら第1収納ケース41外に導き出され、第1収納ケース
41の外周に沿って這わした後に光コネクタ43まで延
びて配線されている。
【0051】第1収納ケース41内には、光ファイバ4
0を包み込むように光ファイバ40の外周面に直接に接
する状態でクッション性の充填材44が充填されてい
る。ここで、充填材44は、コイル束状態の光ファイバ
40の間にも入り込んでいることが好ましい。第2収納
ケース42と第1収納ケース41とで画成される空間S
には、充填材44が存在していない。
【0052】DCF1とSMF3との接続構造10は、
第1収納ケース41内において外側壁部分41bに近接
して配設されており、充填材44に保持されている。本
実施形態においては、接続構造10の全体が充填材44
に覆われている。なお、接続構造10は、少なくとも一
部が充填材44に覆われた状態で配設されていてもよ
い。
【0053】ここで、巻き歪みが実質的に解消された状
態とは、巻き取りに伴う波長1.50μm以上の波長帯
における伝送損失増加を0.1dB/km以上低減させ
た状態を指すものとする。実施形態に係る光ファイバ4
0は、中心胴体としてのボビンに巻回された後に、ボビ
ンから外されてコイル束状態(光ファイバコイル40)
にされたものである。ボビンから取り外して巻きほぐし
た状態の光ファイバ40の伝送損失増加はほとんど解消
され、巻き歪みが解消されれば、それに伴う伝送損失も
解消されるからである。
【0054】本実施形態に係る光学部品P1によれば、
衝撃などの影響を受けやすい接続構造10を、充填材4
4が充填された第1収納ケース41内に配置すること
で、クッション性の充填材44によって保持させる。こ
れにより、接続構造10における伝送損失変動の増加を
抑制することができる。
【0055】以上、本発明に係る光ファイバの接続構造
10について、実施形態を用いて詳細に説明したが、本
発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0056】上記実施形態においては、2重のクラッド
層を有するDCF1を用いているが、DCF1はさらに
複雑な構造を有するものでもよく、例えば、上述したD
CF1において、第2のクラッド層を取り囲む、第2の
クラッド層より屈折率の小さい第3のクラッド層を有す
るDCFを用いることもできる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、DCFと中間光ファイ
バとを機械的に接続することにより、DCFと中間光フ
ァイバとの間の接続損失を低下させ、DCFとSMFと
の接続損失を低下させることができる。特に、長波長側
の接続損失を抑制することができ、接続された光ファイ
バの波長依存性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、実施形態に係る光ファイバ
の接続構造の接続工程を示す図である。
【図2】実施形態に係る接続構造に用いられる光ファイ
バの屈折率プロファイルを示す図である。
【図3】DCFと中間光ファイバとの機械的接続構造の
例を示す図である。
【図4】DCFと中間光ファイバとの機械的接続構造の
例を示す図である。
【図5】DCFと中間光ファイバとの機械的接続構造の
例を示す図である。
【図6】DCFと中間光ファイバとの機械的接続構造の
例を示す図である。
【図7】実施形態に係る接続構造の接続損失を示す図で
ある。
【図8】(a)はV溝基板を示す斜視図、(b)はV溝
基板に光ファイバを載置した状態を示す斜視図である。
【図9】V溝基板の接続端面について説明する図であ
る。
【図10】光ファイバの調心方法について説明する図で
ある。
【図11】(a)及び(b)は、実験に用いた光ファイ
バの特性を示す図である。
【図12】光ファイバの接続損失の結果を示す図であ
る。
【図13】実施形態に係る光学部品(蓋を外した状態)
を示す図である。
【図14】実施形態に係る光学部品での要部概略断面図
である。
【符号の説明】
1…分散補償光ファイバ、2…中間光ファイバ、3…単
一モード光ファイバ、10…接続構造、31…第1及び
第2の端部支持部材(V溝基板)、41…第1収納ケー
ス、42…第2収納ケース、43…光コネクタ、44…
充填材、P1…光学部品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 典子 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 MA02 MA11 NA01 QA00 2H050 AB03Z AC13 AC38 AD01 AD16

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散補償光ファイバと単一モード光ファ
    イバとの間に中間光ファイバを介在させて、前記分散補
    償光ファイバと前記単一モード光ファイバとを光接続さ
    せる接続構造であって、 前記中間光ファイバは、前記分散補償光ファイバのモー
    ドフィールド径とほぼ等しいモードフィールド径を有
    し、 前記中間光ファイバの一端と前記分散補償光ファイバと
    は機械的に接続され、 前記中間光ファイバの他の一端と前記単一モード光ファ
    イバとは融着によって接続され、当該接続部における前
    記中間光ファイバと前記単一モード光ファイバのモード
    フィールド径が加熱処理によってほぼ等しくされてい
    る、 ことを特徴とする光ファイバの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記分散補償光ファイバが接続される側
    の前記中間光ファイバ端部に取り付けられると共に前記
    中間光ファイバの端部を支持する第1の端部支持部材
    と、 前記中間光ファイバが接続される側の前記分散補償光フ
    ァイバ端部に取り付けられると共に前記分散補償光ファ
    イバの端部を支持する第2の端部支持部材と、 をさらに備え、 前記第1の端部支持部材と前記第2の端部支持部材と
    は、接着剤によって接着されていることを特徴とする請
    求項1に記載の光ファイバ接続構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の端部支持部材及び前記第2の
    端部支持部材は、互いに対向するそれぞれの端面が、前
    記中間光ファイバ及び前記分散補償光ファイバのコアに
    対して斜面とされていることを特徴とする請求項2に記
    載の光ファイバ接続構造。
  4. 【請求項4】 前記分散補償光ファイバは、光軸中心を
    含み第1の屈折率を有するコア領域と、 前記コア領域を取り囲み前記第1の屈折率より小さい第
    2の屈折率を有する第1クラッド領域と、 前記第1クラッド領域を取り囲み前記第2の屈折率より
    大きい第3の屈折率を有する第2クラッド領域と、 を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の光ファイバの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記分散補償光ファイバは、前記第2ク
    ラッド領域を取り囲み前記第3の屈折率より小さい第4
    の屈折率を有する第3クラッド領域をさらに有すること
    を特徴とする請求項4に記載の光ファイバの接続構造。
  6. 【請求項6】 前記中間光ファイバは、マッチド型分散
    補償光ファイバであることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の光ファイバの接続構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の接
    続構造を有すると共に、前記分散補償光ファイバ及び前
    記単一モード光ファイバの少なくとも一方がコイル状に
    巻き回された光ファイバコイルと、 前記光ファイバコイルを収納する第1収納ケースと、 前記第1収納ケース内に充填され、前記コイル状の光フ
    ァイバコイルの形状を保持するためのクッション性の充
    填材と、 前記第1収納ケースを収納する第2収納ケースと、 を備え、 前記光ファイバコイルにおいて、前記中間光ファイバと
    前記分散補償光ファイバの接続部、及び前記中間光ファ
    イバと前記単一モード光ファイバの接続部の少なくとも
    一方は、第1収納ケース内に配設されて前記充填材に保
    持されている、 ことを特徴とする光学部品。
  8. 【請求項8】 分散補償光ファイバと単一モード光ファ
    イバとの間に、前記分散補償光ファイバのモードフィー
    ルド径とほぼ等しいモードフィールド径を有する中間光
    ファイバを介在させて、前記分散補償光ファイバと前記
    単一モード光ファイバとを光接続させる接続方法であっ
    て、 前記中間光ファイバの一端と前記分散補償光ファイバと
    を機械的に接続する第1の接続工程と、 前記中間光ファイバの他の一端と前記単一モード光ファ
    イバとを融着によって接続する第2の接続工程と、 前記第2の接続工程によって接続された前記中間光ファ
    イバと前記単一モード光ファイバの接続部を加熱処理
    し、前記中間光ファイバのモードフィールド径と前記単
    一モード光ファイバのモードフィールド径とをほぼ等し
    くする加熱工程と、 を有することを特徴とする光ファイバの接続方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の接続工程は、前記分散補償光
    ファイバと前記中間光ファイバとをV溝によって位置合
    わせを行い、屈折率整合剤を介して前記分散補償光ファ
    イバの端面と前記中間光ファイバの端面とを突合せて固
    定することを特徴とする請求項8に記載の光ファイバの
    接続方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の接続工程は、前記分散補償
    光ファイバと前記中間光ファイバとをキャピラリによっ
    て位置合わせを行い、屈折率整合剤を介して前記分散補
    償光ファイバの端面と前記中間光ファイバの端面とを突
    合せて固定することを特徴とする請求項8に記載の光フ
    ァイバの接続方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の接続工程は、前記分散補償
    光ファイバと前記中間光ファイバとにコネクタ付けを施
    し、前記分散補償光ファイバと前記中間光ファイバとを
    コネクタ接続することを特徴とする請求項8に記載の光
    ファイバの接続方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の接続工程は、前記分散補償
    光ファイバと前記中間光ファイバとを低融点ガラスキャ
    ピラリによって位置合わせを行い、前記低融点ガラスキ
    ャピラリを溶融させることによって固定することを特徴
    とする請求項8に記載の光ファイバの接続方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の接続工程は、 前記中間光ファイバの端部を支持するための第1の端部
    支持部材を、前記中間光ファイバの端部に取り付ける第
    1の端部支持部材取付工程と、 前記分散補償光ファイバの端部を支持するための第2の
    端部支持部材を、前記分散補償光ファイバの端部に取り
    付ける第2の端部支持部材取付工程と、 前記第1の端部支持部材と前記第2の端部支持部材との
    それぞれの端面を対向させ、前記中間光ファイバと前記
    分散補償光ファイバとの接続損失をモニタし、前記接続
    損失が所定の値以下となるように前記第1の端部支持部
    材と前記第2の端部支持部材とを位置決めする位置決め
    工程と、 前記位置決め工程によって位置決めされた前記第1の端
    部支持部材と前記第2の端部支持部材とを接着する接着
    工程と、 を有することを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ
    の接続方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の端部支持部材及び前記第2
    の端部支持部材の互いに対向するそれぞれの端面が前記
    中間光ファイバ及び前記分散補償光ファイバのコアに対
    して斜面となるように、前記第1の端部支持部材及び前
    記第2の端部支持部材を研磨する端面研磨工程をさらに
    有し、 前記端面研磨工程によって研磨された端面を対向させて
    前記第1の端部支持部材と前記第2の端部支持部材とを
    位置決めすることを特徴とする請求項13に記載の光フ
    ァイバの接続方法。
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