JP2003315507A - 光学素子の製造方法、この製造方法により製造された光学素子、この光学素子を用いた露光装置の製造方法及び収差測定装置の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法、この製造方法により製造された光学素子、この光学素子を用いた露光装置の製造方法及び収差測定装置の製造方法

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JP2003315507A
JP2003315507A JP2002122560A JP2002122560A JP2003315507A JP 2003315507 A JP2003315507 A JP 2003315507A JP 2002122560 A JP2002122560 A JP 2002122560A JP 2002122560 A JP2002122560 A JP 2002122560A JP 2003315507 A JP2003315507 A JP 2003315507A
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mask
optical element
manufacturing
photosensitive
optical
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English (en)
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Takahiro Shoda
隆博 正田
Yasushi Oki
裕史 大木
Toru Fujii
藤井  透
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 量産性の高い光学素子の製造方法を提供する
ことである。 【解決手段】 1次元に配列されたマスクパターンを有
する第1の1次元マスクを投影系の物体面に設定する第
1のマスク設定工程(S20)と、感光性光学材料をス
テージ上に設定する基板設定工程(S21)と、第1の
1次元マスクのパターン形状を感光性光学材料上に露光
する第1の露光工程(S23)と、第1のマスク設定工
程において設定された第1の1次元マスクのマスクパタ
ーンの配列方向に対して、マスクパターンの配列方向を
所定角度回転させた第2の1次元マスクを投影系の物体
面に設定する第2のマスク設定工程(S24)と、第2
の1次元マスクのパターン形状を感光性光学材料上に露
光する第2の露光工程(S25)と、第1の露光工程及
び第2の露光工程により露光された感光性光学材料を現
像する現像工程(S26)と、現像工程により現像され
た感光性光学材料をエッチングするエッチング工程(S
27)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のレンズに
より構成される光学素子の製造方法、この製造方法によ
り製造された光学素子、この製造方法により製造された
光学素子を用いた露光装置の製造方法及び収差測定装置
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロレンズのレプリカをマス
クを用いて基板上の感光性光学材料に形成し、このレプ
リカが形成された基板をドライエッチング、例えばイオ
ンビームエッチングすることにより基板にマイクロレン
ズを形成するマイクロレンズの製造方法が存在する(特
表平8−504515号公報参照)。この方法において
は、マイクロレンズのレプリカを感光性光学材料に形成
するために2次元形状のグレースケールのマスクを用い
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでグレースケー
ルのマスクには、マイクロレンズのレプリカを感光性光
学材料に形成するために多数のドットパターンが形成さ
れ光の透過率を制御しているが、ドットパターンの形状
やドットパターンを形成する2次元的な位置を正確に定
めなければならないことからグレースケールのマスクの
製造が困難であった。
【0004】この発明の課題は、量産性が高く高精度の
光学素子の製造方法及びこの製造方法により製造された
光学素子を提供することである。また、この製造方法に
より製造された光学素子を用いた露光装置の製造方法及
び収差測定装置の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光学素子
の製造方法は、1次元に配列されたマスクパターンを有
する第1の1次元マスクを投影系の物体面に設定する第
1のマスク設定工程と、感光性光学材料をステージ上に
設定する基板設定工程と、前記第1の1次元マスクのパ
ターン形状を前記感光性光学材料上に露光する第1の露
光工程と、前記第1のマスク設定工程において設定され
た前記第1の1次元マスクのマスクパターンの配列方向
に対して、マスクパターンの配列方向を所定角度回転さ
せた第2の1次元マスクを前記投影系の物体面に設定す
る第2のマスク設定工程と、前記第2の1次元マスクの
パターン形状を前記感光性光学材料上に露光する第2の
露光工程と、前記第1の露光工程及び前記第2の露光工
程により露光された前記感光性光学材料を現像する現像
工程と、前記現像工程により現像された前記感光性光学
材料をエッチングするエッチング工程とを備えることを
特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の光学素子の製造方法
は、前記第1の1次元マスク及び前記第2の1次元マス
クが、マスクパターンのピッチが同一であることを特徴
とする。
【0007】また、請求項3記載の光学素子の製造方法
は、前記第1の1次元マスクと前記第2の1次元マスク
とは同一のマスクであることを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の光学素子の製造方法
は、前記第1の1次元マスクのマスクパターン及び前記
第2の1次元マスクのマスクパターンが、前記感光性光
学材料上における像面強度分布の少なくとも一部が放物
線状となるように形成されることを特徴とする。
【0009】この請求項1〜請求項4記載の光学素子の
製造方法によれば、第1の1次元マスクのパターン形状
を感光性光学材料上に露光した後に、第1の1次元マス
クのマスクパターンの配列方向に対して、マスクパター
ンの配列方向を所定角度回転させた第2の1次元マスク
のパターン形状を感光性光学材料上に露光する。この第
1の1次元マスクのパターン形状及び第2の1次元マス
クのパターン形状が露光された感光性光学材料を現像
し、この現像された感光性光学材料をエッチングするこ
とにより、1次元マスクを用いて2次元形状の光学素子
を基板上に形成することができる。
【0010】また、請求項5記載の光学素子の製造方法
は、前記基板設定工程により、前記感光性光学材料をス
テージ上に設定した後に、前記ステージを移動させるこ
とにより前記感光性光学材料の表面を前記投影系の最良
結像位置から所定量Dだけデフォーカスさせるデフォー
カス工程を更に備えることを特徴とする。
【0011】この請求項5記載の光学素子の製造方法に
よれば、デフォーカス工程より感光性光学材料の表面を
投影系の最良結像位置から所定量Dだけデフォーカスさ
せるため、第1の露光工程における感光性光学材料の表
面の像強度分布と第2の露光工程における感光性光学材
料の表面の像強度分布を足し合わせた像強度分布がマス
クパターンの形状に基づいた、製造される2次元の光学
素子の形状を的確に反映したものとなる。そして現像工
程、エッチング工程を経ることにより光学素子が製造さ
れる。従って、所望の形状を有する光学素子を容易に得
ることができる。
【0012】また、請求項6記載の光学素子の製造方法
は、前記所定量Dが、照明光の波長をλ、前記投影系の
開口数をNAとするとき、0<| D |<200(λ/2
NA 2)の条件を満たすことを特徴とする。
【0013】また、請求項7記載の光学素子の製造方法
は、前記所定量Dが、照明光の波長をλ、前記投影系の
開口数をNAとするとき、(λ/2NA2)<| D |<
200(λ/2NA2)条件を満たすことを特徴とす
る。
【0014】また、請求項8記載の光学素子の製造方法
は、前記現像工程により現像された前記感光性光学材料
を硬化させる感光性光学材料硬化工程を更に備え、前記
エッチング工程は、前記感光性光学材料硬化工程により
前記感光性光学材料を硬化した状態でエッチングするこ
とを特徴とする。
【0015】この請求項8記載の光学素子の製造方法に
よれば、感光性光学材料硬化工程により現像工程により
現像された感光材を硬化させるため精密な形状の光学素
子を製造することができる。
【0016】また、請求項9記載の光学素子の製造方法
は、1次元に配列されたマスクパターンを有する第1の
1次元マスクを投影系の物体面に設定する第1のマスク
設定工程と、感光性光学材料をステージ上に設定する基
板設定工程と、前記第1の1次元マスクが設定されたマ
スクステージを所定量dだけ移動させることにより前記
感光性光学材料の表面を前記投影系の最良結像位置から
デフォーカスさせる第1のデフォーカス工程と、前記第
1の1次元マスクのパターン形状を前記感光性光学材料
上に露光する第1の露光工程と、前記第1のマスク設定
工程において設定された前記第1の1次元マスクのマス
クパターンの配列方向に対して、マスクパターンの配列
方向を所定角度回転させた第2の1次元マスクを前記マ
スクステージ上に配置して前記投影系の物体面に設定す
る第2のマスク設定工程と、前記第2の1次元マスクが
設定されたマスクステージを所定量dだけ移動させるこ
とにより前記感光性光学材料の表面を前記投影系の最良
結像位置からデフォーカスさせる第2のデフォーカス工
程と、前記第2の1次元マスクのパターン形状を前記感
光性光学材料上に露光する第2の露光工程と、前記第1
の露光工程及び前記第2の露光工程により露光された前
記感光性光学材料を現像する現像工程と、前記現像工程
により現像された前記感光性光学材料をエッチングする
エッチング工程とを備えることを特徴とする。
【0017】また、請求項10記載の光学素子の製造方
法は、前記第1の1次元マスク及び前記第2の1次元マ
スクが、マスクパターンのピッチが同一であることを特
徴とする。
【0018】また、請求項11記載の光学素子の製造方
法は、前記第1の1次元マスクと前記第2の1次元マス
クとは同一のマスクであることを特徴とする。
【0019】また、請求項12記載の光学素子の製造方
法は、前記第1の1次元マスクのマスクパターン及び前
記第2の1次元マスクのマスクパターンが、前記感光性
光学材料上における像面強度分布の少なくとも一部が放
物線状となるように形成されることを特徴とする。
【0020】この請求項9〜請求項12記載の光学素子
の製造方法によれば、デフォーカス工程よりマスクステ
ージを所定量dだけ移動させることにより感光性光学材
料の表面を投影系の最良結像位置から所定量だけデフォ
ーカスさせるため、第1の露光工程における感光性光学
材料の表面の像強度分布と第2の露光工程における感光
性光学材料の表面の像強度分布を足し合わせた像強度分
布がマスクパターンの形状に基づいた、製造される2次
元の光学素子の形状を的確に反映したものとなる。そし
て現像工程、エッチング工程を経ることにより光学素子
が製造される。従って、所望の形状を有する光学素子を
容易に得ることができる。
【0021】また、請求項13記載の光学素子の製造方
法は、前記所定量dが、照明光の波長をλ、前記投影系
の開口数をNA、前記投影系の前記第1の1次元マスク
又は前記第2の1次元マスクから前記感光性光学材料へ
の倍率をβとするとき、0<| d |<(200/β2
(λ/2NA2)条件を満たすことを特徴とする。
【0022】また、請求項14記載の光学素子の製造方
法は、前記所定量dが、照明光の波長をλ、前記投影系
の開口数をNA、前記投影系の前記第1の1次元マスク
又は前記第2の1次元マスクから前記感光性光学材料へ
の倍率をβとするとき、(λ/2NA2)/β2<| d |
<(200/β2)(λ/2NA2)条件を満たすことを
特徴とする。
【0023】また、請求項15記載の光学素子の製造方
法は、前記現像工程により現像された前記感光成光学材
料を硬化させる感光性光学材料硬化工程を更に備え、前
記エッチング工程は、前記感光性光学材料硬化工程によ
り前記感光性光学材料を硬化した状態でエッチングする
ことを特徴とする。
【0024】この請求項15記載の光学素子の製造方法
によれば、感光性光学材料硬化工程により現像工程によ
り現像された感光材を硬化させるため精密な形状の光学
素子を製造することができる。
【0025】また、請求項16記載の光学素子は、請求
項1〜請求項15の何れか一項記載の光学素子の製造方
法により製造されることを特徴とする。この請求項16
記載の光学素子は、請求項1〜請求項15の何れか一項
記載の光学素子の製造方法により製造されたものである
ことから、理想的な形状を有するものである。
【0026】また、請求項17記載の光学素子は、光学
素子を構成するレンズの曲率半径をr、前記レンズの径
をRとするとき、r/R≧0.85条件を満たすことを
特徴とする。また、請求項18記載の光学素子は、光学
素子を構成するレンズの曲率半径をr、前記レンズの径
をRとするとき、r/R≦1条件を満たすことを特徴と
する。この請求項17及び請求項18記載の光学素子
は、r/R≧0.85又はr/R≧1条件を満たすもの
であるため、所望の光学性能を有する。
【0027】また、請求項19記載の露光装置の製造方
法は、被照明位置に設置されたマイクロデバイス製造用
のレチクルのパターンを照明する照明光学系と、前記レ
チクルのパターン像を被露光位置に設置された感光性基
板に投影する投影光学系を有する露光装置の製造方法に
おいて、請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の光
学素子の製造方法により光学素子を製造する光学素子の
製造工程と、前記光学素子を前記照明光学系内に組込む
光学素子組込工程と、前記被照明位置と前記被露光位置
との間に前記投影光学系を設置する投影光学系設置工程
とを備えることを特徴とする。
【0028】この請求項19記載の露光装置の製造方法
によれば、光学素子組込工程において、1次元マスクを
用いた低コストで量産性に優れた製造方法により製造さ
れた光学素子を照明光学系内に組込むため、投影露光装
置の製造も効率的なものとなる。
【0029】また、請求項20記載の収差測定装置の製
造方法は、光学系からの光を集光する集光光学系と、こ
の集光光学系を介した光を光電検出する光電検出器とを
有する収差測定装置の製造方法において、請求項1〜請
求項15の何れか一項に記載の光学素子の製造方法によ
り光学素子を製造する光学素子の製造工程と、前記光学
素子を前記集光光学系に組込む光学素子組込工程と、前
記集光光学系を介した光を受ける位置に前記光電検出器
を設置する光電検出器設置工程とを備えることを特徴と
する。
【0030】この請求項20記載の収差測定装置の製造
方法によれば、1次元マスクを用いた低コストで量産性
に優れた製造方法により製造された光学素子を照明光学
系内に組込むため、収差測定装置の製造も効率的なもの
となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態の説明を行う。図1は、光学素子としての
マイクロレンズアレイを製造するための1次元マスク、
即ち1次元に配列されたマスクパターンを有するマスク
の製造方法を示すフローチャートである。
【0032】マイクロレンズアレイを製造するための1
次元マスクの製造を行う場合には、まず、マイクロレン
ズアレイを構成するレンズの形状及びレンズの配列を決
定する(ステップS10)。例えば、図2(a)の平面
図及び図2(b)の断面図(図2(a)のA−A断面
図)に示すような、マイクロレンズアレイMLAを製造
する場合には、マイクロレンズアレイMLAを構成する
レンズの形状としてレンズの曲率半径(例えば20m
m)、レンズの膨らみ量(例えば0.6μm)、各レンズ
の大きさ(例えば一辺0.3mm)を決定し、レンズの配
列として配列個数(5×5)を決定する。
【0033】次に、フォトレジストが塗布された基板に
マスクのパターンを露光するための露光装置の投影光学
系の物体面に1次元マスクを設定し、投影光学系の最良
結像位置から所定量デフォーカスさせた場合に、その位
置(デフォーカス位置)において形成される1次元マス
クのパターン像に関する像強度分布をマイクロレンズア
レイMLAを構成するレンズの仕様、即ちレンズの曲率
半径等に基づいて決定する(ステップS11)。ここ
で、このマイクロレンズアレイの製造方法においては、
1次元マスクのパターンをフォトレジストを塗布した基
板に露光した後に、この1次元マスクを所定角度回転さ
せて、更に、この1次元マスクのパターンをフォトレジ
ストを塗布した基板に露光することから、この点を考慮
して1次元マスクのパターン像に関する像強度分布を決
定する。
【0034】図3(a)は、図2(a)及び図2(b)
に示すマイクロレンズアレイMLAを構成するレンズの
仕様に基づいて決定されたデフォーカス位置において形
成される1次元マスクのパターン像に関する、ネガレジ
ストを用いる場合の1つのレンズの像強度分布(光強度
分布)を示すものである。
【0035】なお、仕様に合ったマイクロレンズ形状を
得るにあたって、加工プロセスを見込んだ最適な像強度
分布であることが望ましく、「レジストの光強度分布に
対する感光特性(レジスト像補正係数)」や「イオンビー
ムエッチング速度(エッチング補正係数)」等の加工プ
ロセス補正を行うことが好ましい。即ち、レジスト像補
正係数やエッチング補正係数等を見込んで像強度分布を
決定し、この像強度分布に基づいて製造した1次元マス
クを用いてマイクロレンズを試作し、試作されたマイク
ロレンズ形状に基づいて像強度分布を修正してマスクパ
ターンを再設計する。
【0036】次に、1次元マスクに形成されるべきパタ
ーン形状、及び露光装置の投影光学系のデフォーカス量
を考慮して投影光学系の像強度分布をシミュレーション
する(ステップS12)。即ち、1次元マスクの形状及
びデフォーカス量の内の少なくとも1つ変更しながらシ
ミュレーションを行う。なお、図3(b)はマイクロレ
ンズアレイMLAを構成する1つのレンズに対応する1
次元マスクの1パターン部分を透過した直後の光強度に
ついて示すものである。図3(b)に示すように1次元
マスクを透過した直後の光強度は、1次元マスクのパタ
ーン形状に対応して光強度の強い領域と光強度がゼロの
領域が存在するが、投影光学系の最良結像位置から所定
量デフォーカスさせた場合には、その位置における光強
度の分布は1次元マスクのパターン形状を反映した状態
の滑らかな光強度になる。(図3(a)参照)。
【0037】このシミュレーションで用いるシミュレー
タは、投影光学系の開口数NA、照明条件であるσ、照
明光の波長λ、及び1次元マスクの形状が決定された際
に、所定のデフォーカス量における像強度分布を求める
ことができる装置である。具体的なシミュレーション
は、まず、露光装置の照明光の波長λと投影光学系の開
口数NA、照明条件であるσを決定し、更に、デフォー
カス量Dを設定する。次にレンズを形成するための1次
元マスクに形成する各パターンの中心点を基準にして適
当な幅を有するライン状パターンの透過領域を所定個数
設定し、各ライン状パターンの幅及び中心からの位置を
適宜変更し像強度分布を求める。更に、デフォーカス量
を変更しながら同様な方法により像強度分布を求めるこ
とにより種々のパターン形状についてシミュレーション
を行う。
【0038】なお、上述の第1のシミュレーションの代
わりに以下に述べる第2のシミュレーションを用いるこ
ともできる。この第2のシミュレーションは、まず、露
光装置の照明光の波長λと投影光学系の開口数NA、照
明条件であるσを決定し、更に、デフォーカス量Dを設
定する。次にレンズを形成するための1次元マスクに形
成する各パターンの中心点を基準にして、適当な幅で複
数のライン状パターンを設定し、各ライン状パターンを
透過の場合と遮光の場合に順次切換えて像強度分布を求
める。このとき第2のシミュレーションでは上述の第1
のシミュレーションと同様にして、デフォーカス量を変
更しながら像強度分布を求めることができる。
【0039】次に、このシミュレーションの結果に基づ
いてデフォーカス量D及び1次元マスクのパターン形状
を決定する(ステップS13)。即ち、シミュレーショ
ンにより求めた像強度分布がステップS11において定
めた像強度分布に最も近づいた場合のマスクのパターン
形状に1次元マスクのパターンの形状を決定する。
【0040】次に、ステップS13において決定された
1次元マスクのパターン形状をステップS10で決定し
た1次元方向の配列数、配列した1次元マスクの製造を
行う(ステップS14)。即ち、決定されたマスクのパ
ターン形状を電子ビーム描画装置又はレーザビーム描画
装置を用いて所定パターンを描画することにより、図4
に示す5×5のマイクロレンズアレイを製造するための
1次元マスクM、即ちライン状のマスクパターンが均一
のピッチで5個、配列された1次元マスクが製造され
る。
【0041】このマスクパターンの製造方法により製造
されるマスクパターンは、製造されるマイクロレンズの
形状を反映した1次元形状を有するものであることか
ら、マイクロレンズを製造するための2値式製造方法に
おいて用いられるマスクの製造等に比較して、容易に所
望の光学素子を製造するための1次元マスクを製造する
ことができる。なお、このマスクパターンの製造方法に
より製造されるマスクパターンは、1次元のマスクであ
るため設計が容易であり、理想的なマスクパターンを容
易に得ることができる。
【0042】ここで、図5に、ネガレジスト(ネガパタ
ーン)を用いてマイクロレンズアレイ(各レンズの一辺
の幅260μm、曲率半径25mm、サグ量(レンズ高
さ)0.3μm)を製造する場合のデフォーカス適性量
(220μm)での像強度分布(光強度分布)(図5
(a))及びマスク透過直後の像強度分布(又はベストフ
ォーカス位置での像強度分布)(光強度分布)(図5
(b))を示す。この場合の投影露光装置における焼付
け条件は、開口数NA:0.35、照明σ:0.50、
露光波長:g線(436nm)である。また、マスク上の
透過領域(基板上座標換算で、中心から左右への距離で
示す)は、1.0.5〜2μm、2.3〜6μm、3.
7〜10μm、4.12〜15μm、5.18〜25μ
m、6.30〜35μm、7.42〜48μm、8.5
5〜62μm、9.70〜75μm、10.84〜89
μm、11.96〜100μmである。
【0043】図5は、フォトレジストの残存形状が露光
量に比例する理想的なネガレジストの場合を想定してお
り、縦軸は1に規格化されている。また最終的なサグ量
が0.3μmとなるように焼付け時の露光量、即ち、1
回目の露光の露光量と1次元マスクを所定角度回転させ
た後に行う2回目の露光の露光量の合計値を調節する
と、曲率半径が25mmのフォトレジスト立体構造を形
成できる。更に、フォトレジストと基板が同じ速度でド
ライエッチング(異方性)されると、同形状のマイクロレ
ンズを基板上に形成することができる。
【0044】また、図6に、ポジレジスト(ポジパター
ン)を用いてマイクロレンズアレイ(各レンズの幅26
0μm、曲率半径25mm、サグ量(レンズ高さ)0.3
μm)を製造する場合のデフォーカス適性量(70μ
m)での像強度分布(光強度分布)(図6(a))及びマ
スク透過直後の像強度分布(又はベストフォーカス位置
での像強度分布)(光強度分布)(図6(b))を示す。こ
の場合の投影露光装置における焼付け条件は、開口数N
A:0.55、照明σ:0.60、露光波長:i線(3
65nm)である。また、マスク上の透過領域(基板上座
標換算で、中心から左右への距離で示す)は、1.40
〜43μm、2.65〜68μm、3.75〜79μ
m、4.84〜90μm、5.96〜100μm、6.
106〜130μmである。
【0045】図6は、フォトレジストの残存形状が露光
量に反比例する理想的なポジレジストの場合を想定して
おり、縦軸は1に規格化されている。また最終的なサグ
量が0.3μmとなるように焼付け時の露光量、即ち、
1回目の露光の露光量と1次元マスクを所定角度回転さ
せた後に行う2回目の露光の露光量の合計値を調節する
と、曲率半径が25mmのフォトレジスト立体構造を形
成できる。更に、フォトレジストと基板が同じ速度でド
ライエッチング(異方性)されると、同形状のマイクロレ
ンズを基板上に形成することができる。
【0046】更に、図5(a)及び図6(a)における
像強度分布(光強度分布)が放物線状となるように、1次
元マスクのパターン形状を設定することが好ましい。即
ち、フォトレジストが塗布された基板上において、マイ
クロレンズアレイMLAを構成する1つのレンズに対応
する1次元マスクの1つのパターン部分を透過した像面
強度分布が放物線状となることが好ましい。
【0047】これは、2回目の露光時のマスクパターン
の配列方向を、1回目の露光時のマスクパターンの配列
方向に対して直行するように配列した場合、像強度分布
を放物線状とすることにより、1回目の露光の露光量と
2回目の露光の露光量との合計を軸対象にすることが可
能になるからである。
【0048】2回目の露光時のマスクパターンの配列方
向を、1回目の露光時のマスクパターンの配列方向に対
して直行するように配列するために、マスク又は基板を
略90°回転させるか、或いは同一のパターンを有する
マスクを2枚用意し、1次元のパターンが直行するよう
に各々配置する。
【0049】また、露光量は、1回目及び2回目とも同
量であることが好ましい。即ち、1回目の露光量をf
(x)とし、2回目の露光量をg(y)とすると、f
(x)=ax, g(y)=ayより ax+ay=a(x+y) (x+y1/2=rであるので、 ax+ay=a(x+y)=ar となり、露光量の合計を軸対称にすることができる。
【0050】ここで1回目と2回目の露光量を異なる露
光量にすると、f(x)+g(y)=ax+by
(a≠b)となり、x方向、y方向に異なるパワーを持
つレンズ、即ち、トーリックレンズアレイを作ることが
できる。
【0051】図7は、光学素子を製造するための露光装
置の概略構成図である。この図7において投影光学系P
Lの物体面には所定のパターンが形成された1次元マス
クMが配置され、投影光学系PLの像面には、フォトレ
ジストが塗布されたガラス製の基板Sが配置されてい
る。1次元マスクMはマスクステージMS上に保持さ
れ、基板Sは基板ステージSS上に保持されている。1
次元マスクMの上方には、1次元マスクMを均一照明す
るための照明光学系が配置されている。
【0052】照明光学系には、超高圧水銀ランプ(g
線:436nm、i線:365nm)により構成される光源
2が設けられ、光源2において発生した照明光がコリメ
ータレンズ4、フライアイレンズ(オプティカルインテ
グレータ)6に入射する。フライアイレンズの出射側に
は可変絞り8が設けられており、可変絞り8を通過した
照明光は、リレーレンズ10、ミラー12を介し、ミラ
ー12においてほぼ垂直下方に反射されて1次元マスク
Mを均一照明する。なお、光源は、水銀ランプに限らず
エキシマレーザ(248nm)や(193nm)、更には、
エキシマレーザ光源よりも短い波長を供給する光源を用
いても良い。
【0053】上述のマスクステージMSは、投影光学系
PLの光軸AXと直交する面内で2次元的に移動可能で
あると共に所定角度(例えば90度)回転可能に設けられ
ている。また、基板ステージSSは、投影光学系PLの
光軸AXと直交する面内で2次元的に移動可能であるの
みならず更に、投影光学系PLの像面と基板Sの表面と
をデフォーカスさせるために投影光学系PLの光軸AX
方向(Z方向)に移動可能に設けられている。
【0054】次に、図8を参照して、この露光装置を用
いた光学素子の製造方法の説明を行う。この露光装置を
用いて光学素子としてのマイクロレンズアレイを製造す
る場合には、まず、図1に示す方法により製造された1
次元マスクMを露光装置のマスクステージMSに設置す
ることにより投影光学系PLの物体面に1次元マスクM
を設定する(ステップS20)。
【0055】次に、フォトレジストが塗布されたガラス
製基板(感光性光学材料)Sを基板ステージSS上に設
置することにより投影光学系PLの像面に基板Sを設定
し(ステップS21)、更にXY方向の位置決めを行
う。
【0056】次に、基板ステージSSを投影光学系PL
の光軸に沿って移動させることにより基板Sの表面を投
影光学系PLの最良結像位置から所定量(デフォーカス
量)Dだけデフォーカスする(ステップS22)。
【0057】ここで所定量Dは、照明光の波長をλ、投
影光学系の開口数をNAとした場合に、0<| D |<a
(λ/2NA2)の条件を満たす量で有り、更に(λ/
2NA2)<| D |<a(λ/2NA2)の条件を満たす
量で有ることが好ましい。これらの条件においては、a
=200であるが、より十分な効果を得るためにはa=
100とすることが好ましい。
【0058】なお、マスクステージMSを投影光学系P
Lの光軸に沿って移動させることにより基板Sの表面を
投影光学系PLの最良結像位置から所定量(デフォーカ
ス量)Dだけデフォーカスさせるようにしても良い。こ
の場合のマスクステージMSの移動量(所定量)dは、
照明光の波長をλ、前記投影系の開口数をNAとすると
き、0<| d |<(200/β2)(λ/2NA2)の条
件を満たす量であり、更に(λ/2NA2)/β2<| d
|<(200/β2)(λ/2NA2)の条件を満たす量
で有ることが好ましい。ここでβは、1次元マスクMか
ら基板Sへの投影系の投影倍率である。
【0059】また、基板ステージSS及びマスクステー
ジMSの両方を投影光学系PLの光軸に沿って移動させ
ることにより基板Sの表面を投影光学系PLの最良結像
位置から所定量(デフォーカス量)Dだけデフォーカス
させるようにしても良い。
【0060】このように基板Sの表面を投影光学系PL
の最良結像位置から所定量Dだけデフォーカスさせると
基板Sの表面における投影光学系PLの像強度分布は1
次元マスクMのパターン形状に基づいたものとなる。
【0061】次に、照明系によって1次元マスクMを照
明し、投影光学系PLを用いて1次元マスクMに形成さ
れた1次元マスクMのパターンをフォトレジストを塗布
した基板Sに露光する(ステップS23)。図9(a)
は、1次元マスクMのパターンをフォトレジストPRを
塗布した基板Sに露光した状態を示すものである。この
図に示すように1次元マスクMのパターンをフォトレジ
ストPRを塗布した基板Sに露光した場合には、フォト
レジストPR内に1次元マスクMのパターンに対応した
形状の化学的変質部分(図9(a)における斜線部分)
が形成される。
【0062】次に、マスクステージMSを90度回転さ
せて(ステップS24)、更に、照明系によって1次元マ
スクMを照明し、投影光学系PLを用いて1次元マスク
Mに形成された1次元マスクMのパターンをフォトレジ
ストを塗布した基板Sに露光する(ステップS25)。
図9(b)は、ステップS25において、1次元マスク
MのパターンをフォトレジストPRを塗布した基板Sに
露光した状態を示すものである。この図に示すように1
次元マスクMのパターンをフォトレジストPRを塗布し
た基板Sに露光した場合には、フォトレジストPR内に
マイクロレンズ形状に対応した形状の化学的変質部分
(図9(b)における斜線部分)が形成される。
【0063】次に、現像機を用いて基板S上のフォトレ
ジストPRの現像を行なう(ステップS26)。図9
(c)は、フォトレジストPRの現像を行った基板Sの
状態を示すものである。この図に示すように基板Sの表
面には、マイクロレンズの形状に対応した形状のフォト
レジストPRが残存している。なお、フォトレジストP
Rの形成は、イオンビームエッチング速度に関する加工
プロセス補正を見込んだ形状であることが望ましい。
【0064】次に、基板S上をフォトレジストのパター
ンをマスクとしてイオンビームエッチングを行うことに
よって、マイクロレンズが基板S上に形成される(ステ
ップS27)。即ち、図9(d)に示すようなマイクロ
レンズアレイMLAが基板S上に形成される。なお、イ
オンビームエッチングに限らず種々のドライエッチング
を用いることも可能である。
【0065】従って、このマイクロレンズアレイの製造
方法によれば、設計が容易で理想的な形状を容易に得る
ことができる1次元マスクを用いて2次元形状を有する
マイクロレンズアレイを製造するため、所望の光学性能
を有するマイクロレンズアレイを低コストで量産するこ
とができる。
【0066】次に、図10及び図11を参照して、この
マイクロレンズアレイの製造方法により製造されたマイ
クロレンズを構成するレンズの形状の説明を行う。図1
0に示すように、マイクロレンズを構成するレンズの径
(レンズ一辺の幅)をR、曲率半径をr、サグ量Z、レ
ンズの縁部における形状誤差を△Zとすると、マイクロ
レンズを構成する各レンズの形状は、r/R≧0.85
の条件を満たすものであり、更に、r/R≧1の条件を
満たすものであることが好ましい。
【0067】この条件を満たすマイクロレンズアレイを
構成するレンズは、図11に示すように、形状誤差(△
Z/Z)が小さく抑えられていることから、マイクロレ
ンズアレイを構成している各レンズは、1次元マスクの
パターン形状を反映した理想的な形状を有している。従
って、このレンズにより構成されるマイクロレンズアレ
イは、優れた光学性能を有する。
【0068】次に、図12を参照して、この露光装置を
用いた光学素子の製造方法の更に好ましい例の説明を行
う。この露光装置を用いて光学素子としてのマイクロレ
ンズアレイを製造する場合には、まず、図1に示す方法
により製造された1次元マスクMを露光装置のマスクス
テージMSに設置することにより投影光学系PLの物体
面に1次元マスクMを設定する(ステップS200)。
【0069】次に、フォトレジストが塗布されたガラス
製基板(感光性光学材料)Sを基板ステージSS上に設
置することにより投影光学系PLの像面に基板Sを設定
し(ステップS210)、更にXY方向の位置決めを行
う。
【0070】次に、基板ステージSSを投影光学系PL
の光軸に沿って移動させることにより又は、マスクステ
ージMSを投影光学系PLの光軸に沿って移動させるこ
とにより基板Sの表面を投影光学系PLの最良結像位置
から所定量(デフォーカス量)Dだけデフォーカスする
(ステップS220)。
【0071】ここで基板ステージSSを投影光学系PL
の光軸に沿って移動させる場合の所定量Dは、照明光の
波長をλ、投影光学系の開口数をNAとした場合に、0
<|D |<a(λ/2NA2)の条件を満たす量で有り、
更に(λ/2NA2)<| D|<a(λ/2NA2)の条
件を満たす量で有ることが好ましい。これらの条件にお
いては、a=200であるが、より十分な効果を得るた
めにはa=100とすることが好ましい。
【0072】また、マスクステージMSを投影光学系P
Lの光軸に沿って移動させる場合の所定量dは、照明光
の波長をλ、前記投影系の開口数をNAとするとき、0
<|d |<(200/β2)(λ/2NA2)の条件を満
たす量であり、更に(λ/2NA2)/β2<| d |<
(200/β2)(λ/2NA2)の条件を満たす量で有
ることが好ましい。ここでβは、1次元マスクMから基
板Sへの投影系の投影倍率である。この条件を満たすこ
とによりマスクステージMSを投影光学系PLの光軸に
沿って移動させて基板Sの表面を投影光学系PLの最良
結像位置から所定量(デフォーカス量)Dだけデフォー
カスさせることができる。
【0073】また、基板ステージSS及びマスクステー
ジMSの両方を投影光学系PLの光軸に沿って移動させ
ることにより基板Sの表面を投影光学系PLの最良結像
位置から所定量(デフォーカス量)Dだけデフォーカス
させるようにしても良い。本発明では、マスクステージ
MS基板ステージSSとの少なくとも一方を移動させて
投影光学系の像面(最良像面)から感光性基板Sの表面を
デフォーカスさせることが可能である。
【0074】このようにして基板Sの表面を投影光学系
PLの最良結像位置から所定量Dだけデフォーカスさせ
ると基板Sの表面における投影光学系PLの像強度分布
はマスクのパターン形状に基づいたものとなる。
【0075】次に、照明系によって1次元マスクMを照
明し、投影光学系PLを用いてマスクMに形成された1
次元マスクMのパターンをフォトレジストを塗布した基
板Sに露光する(ステップS230)。
【0076】次に、マスクステージMSを90度回転さ
せて(ステップS240)、更に、照明系によって1次元
マスクMを照明し、投影光学系PLを用いて1次元マス
クMに形成された1次元マスクMのパターンをフォトレ
ジストを塗布した基板Sに露光する(ステップS25
0)。
【0077】次に、現像機を用いて基板S上のフォトレ
ジストPRの現像を行なう(ステップS260)。な
お、フォトレジストPRの形成は、イオンビームエッチ
ング速度に関する加工プロセス補正を見込んだ形状であ
ることが望ましい。
【0078】次に、基板S上に残ったフォトレジストP
RをUVレジスト硬化装置を用いて硬化させる(ステッ
プS270)。図13は、UVレジスト硬化装置の概略
を示すものである。このUVレジスト硬化装置は、真空
チャンバVCを有し、真空チャンバVC内に設置された
ヒータH上部に現像されたフォトレジストPRが残った
基板Sが保持されている。フォトレジストPRが付いた
基板Sは、ヒータHにより適宜加熱されると共に、UV
ランプLから紫外線が石英ガラスGを介して照射されフ
ォトレジストPRの硬化が行われる。この場合にフォト
レジストの種類に応じて適切な温度雰囲気とされること
が望ましい。
【0079】次に、基板S上をフォトレジストのパター
ンをマスクとしてイオンビームエッチングを行うことに
よって、マスク上のパターンに対応するマイクロレンズ
が基板S上に形成される(ステップS280)。なお、
イオンビームエッチングに限らず種々のドライエッチン
グを用いることも可能である。
【0080】従って、このマイクロレンズアレイの製造
方法によれば、設計が容易で理想的な形状を容易に得る
ことができる1次元マスクを用いて2次元形状を有する
マイクロレンズアレイを製造するため、所望の光学性能
を有するマイクロレンズアレイを低コストで量産するこ
とができる。また、フォトレジストの硬化がなされてい
るため、精密な形状のマイクロレンズアレイを製造する
ことができる。
【0081】なお、上述の図8及び図12に示す実施の
形態においては、図1に示す方法により製造された1次
元マスクMを用いて光学素子の製造を行っているが、1
次元マスクは他の方法により製造されたものを用いても
良い。
【0082】また、上述の図8及び図12に示す実施の
形態においては、1次元マスクMのパターンをフォトレ
ジストを塗布した基板Sに露光した後に、1次元マスク
Mを90度回転させて再度、1次元マスクMのパターン
をフォトレジストを塗布した基板Sに露光しているが、
1次元マスクMのパターンをフォトレジストを塗布した
基板Sに露光した後に、基板Sを90度回転させて再
度、1次元マスクMのパターンをフォトレジストを塗布
した基板Sに露光するようにしても良い。
【0083】また、上述の図8及び図12に示す実施の
形態においては、1回目の露光と、1次元マスクMを9
0度回転させて再度行う2回目の露光において同一の1
次元マスクを用いているが、1回目の露光と、1次元マ
スクMを90度回転させて再度行う2回目の露光におい
て異なる1次元マスク、即ち、形成されているライン状
のパターンのピッチが異なる1次元マスク等を用いるよ
うにしても良い。
【0084】また、上述の図8及び図12に示す実施の
形態においては、1次元マスクMのパターンをフォトレ
ジストを塗布した基板Sに露光した後に、1次元マスク
Mを90度回転させて再度、1次元マスクMのパターン
をフォトレジストを塗布した基板Sに露光しているが、
1次元マスクMのパターンをフォトレジストを塗布した
基板Sに露光した後に、1次元マスクMを60度回転さ
せて、1次元マスクMのパターンをフォトレジストを塗
布した基板Sに露光し、更に1次元マスクMを60度回
転させて、1次元マスクMのパターンをフォトレジスト
を塗布した基板Sに露光するようにしても良く、回転角
度と露光の回数は適宜選択可能である。
【0085】また、上述の図12に示す実施の形態にお
けるフォトレジストを硬化する処理は、グレースケール
を用いたマイクロレンズアレイの製造にも適用でき、フ
ォトレジストの硬化により、グレースケールを用いてマ
イクロレンズアレイを製造する場合においても精密な形
状のマイクロレンズアレイを製造することができる。
【0086】上述の実施の形態において、更に、図14
に示すようなパターン形状を有するマスクM2(図14
には中心線と輪郭線を含む)を用いてプリズムP1を製
造しても良い。更に、各マイクロレンズに対応するパタ
ーンの形状を変更することにより各レンズの形状をそれ
ぞれ異なったものとすることができる。また、シリンド
リカルレンズアレイも容易に実現可能である。更に、パ
ワーの異なるレンズをアレイ状に形成することも容易で
ある。
【0087】また、図8又は図12に示すマイクロレン
ズアレイの製造に用いる1次元マスクに位相シフトレチ
クル(マスク)、光を完全に遮光せず半透過状態とするこ
とにより光の透過率分布を付与するハーフトーンレチク
ル(マスク)、ドットパターンの濃度又はマスクの遮光物
体の厚さの制御により光の透過率分布を付与するグレー
スケールレチクル(マスク)等を用いることにより、更に
精密な形状のマイクロレンズアレイを製造することがで
きる。
【0088】また、マイクロレンズアレイの製造に用い
られる露光装置の照明方法には、適切なσ値のもとでの
円形照明、輪帯照明、多極照明、コヒーレント照明、イ
ンコヒーレント照明の何れかを用いることができる。例
えば、図7に示した露光装置において、適切なσ値(照
明系の開口数/投影光学系PLのマスク側の開口数)の
もとでの円形照明、輪帯照明又は多極照明を行うために
は、照明系の瞳又は2次光源の形状及び大きさを変更、
即ちオプティカルインテグレータ6の射出側に配置され
た可変絞り8における開口形状及び大きさを変更すれば
良い。σ値を変更しながら円形照明するためには、可変
絞り8の開口部は、開口形状を円形としながら開口の大
きさを変更すれば良く、輪帯照明するためには、可変絞
り8の開口部は、適切な輪帯比(輪帯内径/輪帯外径)
を持つ輪帯開口部に変更すればよい。更に、多極照明す
るためには、可変絞り8の開口部は、中心から適切な距
離だけ離れた多極状の開口部(例えば、2極や4極の開
口部)に変更すれば良い。
【0089】なお、効率良く各照明を行うためには、オ
プティカルインテグレータ6の上流においてσ値可変の
変倍光学系(ズーム光学系)、輪帯光束を形成する輪帯光
束形成光学系(凸状円錐面を持つ素子とこれと相対的に
移動する凹状円錐面を持つ素子を含むアキシコン等の光
学系、又は輪帯光束を形成する回折光学素子等)あるい
は、多極光束を形成する多極光束形成光学系(例えば、
凸状4角錐面を持つ素子とこれと相対的に移動する凹状
4角錐面を持つ素子を含むアキシコン等の光学系、又は
多極光束を形成する回折光学素子等)を用いることもで
きる。更に、オプティカルインテグレータ6は、フライ
アイレンズに限らず、マイクロレンズアレイ、回折光学
素子、内面反射型インテグレータ(ロッド型内面反射イ
ンテグレータ、中空型内面反射インテグレータ)等を用
いることができる。
【0090】また、上述の実施の形態においては、ステ
ップ・アンド・リピート方式の投影露光によりマイクロ
レンズを基板S上に形成しているが、プロキシミティ方
式の露光によりマイクロレンズを基板S上に形成するよ
うにしても良い。この場合のプロキシミティ方式の露光
では、マスクのパターンがデフォーカスした適切な強度
分布が得られるように、マスクと感光性基板とを適切な
間隔を隔てて配置することが好ましい。更には、マスク
ステージMS及び基板ステージSSを移動させながらマ
スクパターン像を感光性基板に投影露光するスキャン方
式(ステップ・アンド・スキャン方式)の走査型露光装置
を用いて、本発明における露光工程を実行しても良い。
【0091】次に、上述の光学素子の製造方法により製
造されたマイクロレンズアレイが組込まれた露光装置に
ついて説明する。図15は、この露光装置の構成を概略
的に示す図である。この図においては、感光性基板であ
るウエハの法線方向に沿ってZ軸を、図15の紙面に平
行な方向にY軸を、図15の紙面に垂直な方向にX軸を
それぞれ設定している。
【0092】この露光装置は、露光光(照明光)を供給
するための光源21として、例えば248nm(KrF)
又は193nm(ArF)の波長の光を供給するエキシマ
レーザ光源を備えている。光源21からZ方向に沿って
射出されたほぼ平行な光束は、X方向に沿って細長く延
びた矩形状の断面を有し、一対のシリンドリカルレンズ
22a及び22bからなるビームエキスパンダ22に入
射する。各シリンドリカルレンズ22a及び22bは、
図15の紙面内(YZ平面内)において負の屈折力およ
び正の屈折力をそれぞれ有し、光軸AXを含んで紙面と
直交する面内(XZ平面内)において平行平面板として
機能する。従って、ビームエキスパンダ22に入射した
光束は、図15の紙面内において拡大され、所定形状の
断面を有する光束、例えば、正方形状の断面を有する光
束に整形される。
【0093】整形光学系としてのビームエキスパンダ2
2を介した光束は、折り曲げミラー23でY方向に偏向
された後、回折光学素子24b、第1の変倍光学系とし
てのアフォーカルズームレンズ25に入射する。ここで
アフォーカルズームレンズ25は、アフォーカル系(無
焦点光学系)を維持しながら所定の範囲で倍率を連続的
に変化させることができるように構成されている。ここ
で図15においては、輪帯照明用の回折光学素子24b
が光路中に設定された例を示しているが、この回折光学
素子24bの代わりに瞳面に円形状の光強度分布を形成
する円形照明(通常照明)用の回折光学素子又は瞳面に
4極形状の光強度分布を形成する4極照明用の回折光学
素子に交換可能に構成しても良い。なお、円形照明(通
常照明)時に円形照明(通常照明)用の回折光学素子を
光路に設定せずに回折光学素子が無い状態として通常照
明を行うこともできる。
【0094】アフォーカルズームレンズ25に入射した
光束は、その瞳面にリング状(円環状)の光源像を形成
する。リング状の光源像からの光は、ほぼ平行な光束と
なってアフォーカルズームレンズ25から射出され、第
1オプティカルインテグレータとしての第1フライアイ
レンズ(マイクロレンズアレイ)26に入射する。この
とき、第1フライアイレンズ26の入射面には、光軸A
Xに対してほぼ対称に斜め方向から光束が入射する。換
言すると、光軸AXを中心として等角度であらゆる方向
に沿って光束が斜め入射する。第1フライアイレンズ2
6は、図8又は図12に示す光学素子の製造方法により
製造されたものであり、正の屈折力を有する多数のレン
ズエレメントが光軸AXに沿って縦横配列されることに
よって構成されている。なお、各レンズレメントの入射
側の面は入射側に凸面を向けた球面状に形成され、射出
側の面は平面状に形成されている。
【0095】従って、第1フライアイレンズ26に入射
した光束は多数のレンズエレメントにより二次元的に分
割され、各レンズエレメントの後側焦点面にはそれぞれ
1つのリング状の光源像が形成される。第1フライアイ
レンズ26の後側焦点面に形成された多数のリング状光
源像からの光束は、第2の変倍光学素子としてのズーム
レンズ27を介した後、第2オプティカルインテグレー
タとしての第2フライアイレンズ28を重畳的に照明す
る。なお、ズームレンズ27は、瞳面に形成される2次
光源の大きさを可変とするために所定の範囲で焦点距離
を連続的に変化させることのできるリレー光学系であっ
て、第1フライアイレンズ26の後側焦点面と第2フラ
イアイレンズ28の後側焦点面とを光学的にほぼ共役に
結んでいる。また、ズームレンズ27は、後側にテレセ
ントリックな光学系を構成している。上述の共役関係及
びテレセントリシティを満足するために、ズームレンズ
27は、少なくとも3つのレンズ群が独立に移動可能な
多群ズームレンズとして構成されている。
【0096】従って、第2フライアイレンズ28の入射
面には、第1フライアイレンズ26の各レンズエレメン
トの断面形状に相似な正方形状の照野を光軸AXから等
距離の位置に無限の数だけ配置した形状の照野、即ち光
軸AXを中心とした輪帯状の照野が形成される。第2フ
ライアイレンズ28は、第1フライアイレンズ26と同
様に、正の屈折力を有する多数のレンズエレメントを光
軸AXに沿って縦横配列することによって構成されてい
る。しかしながら、第2フライアイレンズ28を構成す
る各レンズエレメントは、マスク上において形成すべき
照野の形状(ひいてはウエハ上において形成すべき露光
領域の形状)と相似な矩形状の断面を有する。また、第
2フライアイレンズ28を構成する各レンズエレメント
の入射側の面は入射側に凸面を向けた球面状に形成さ
れ、射出側の面は射出側に凸面を向けた球面状に形成さ
れている。
【0097】従って、第2フライアイレンズ28に入射
した光束は多数のレンズエレメントにより二次元的に分
割され、光束が入射した各レンズエレメントの後側焦点
面には第1フライアイレンズ26のレンズエレメントの
数の多数の光源像がそれぞれ形成される。こうして、第
2フライアイレンズ28の後側焦点面には、第2フライ
アイレンズ28への入射光束によって形成される照野と
同じ輪帯状の多数光源(以下、「二次光源」という)が
形成される。第2フライアイレンズ28の後側焦点面に
形成された輪帯状の二次光源からの光束は、その近傍に
配置された開口絞り29に入射する。
【0098】開口絞り29は、輪帯状の開口部(光透過
部)を有し、この開口絞り29を介した二次光源からの
光は、コンデンサ光学系30の集光作用を受けた後、所
定のパターンが形成されたレチクルRを重畳的に均一照
明する。ここでレチクルRはレチクルステージRSに設
置されることにより投影光学系32の物体面に設定され
ている。レチクルRのパターンを透過した光束は、投影
光学系32を介して、感光性基板であるウエハW上にレ
チクルパターンの像を形成する。ここでウエハWはウエ
ハステージWSに設置されることにより投影光学系32
の像面に設定されている。こうして、投影光学系32の
光軸AXと直交する平面(XY平面)内においてウエハ
Wを二次元的に駆動制御しながら一括露光又はスキャン
露光を行うことにより、ウエハWの各露光領域にはレチ
クルRのパターンが逐次露光される。
【0099】なお、一括露光では、いわゆるステップ・
アンド・リピート方式により、ウエハの各露光領域に対
してレチクルパターンを一括的に露光する。この場合、
レチクルR上での照明領域の形状は正方形に近い矩形状
であり、第2オプティカルインテグレータの各レンズエ
レメントの断面形状も正方形に近い矩形状となる。一
方、スキャン露光では、いわゆるステップ・アンド・ス
キャン方式にしたがって、レチクル及びウエハを投影光
学系に対して相対移動させながらウエハの各露光領域に
対してレチクルパターンをスキャン露光する。この場
合、レチクルR上での照明領域の形状は短辺と長辺との
比がたとえば1:3の矩形状であり、第2オプティカル
インテグレータの各レンズエレメントの断面形状もこれ
と相似な矩形状となる。
【0100】次に、図16を参照して、図15に示す露
光装置の製造方法の説明を行う。この露光装置を製造す
る場合には、まず、図8又は図12に示す製造方法によ
り光学素子としてのマイクロレンズアレイを製造する
(ステップS30)。
【0101】次に、マイクロレンズアレイを照明光学系
のアフォーカルズームレンズ25とズームレンズ27と
の間に第1オプティカルインテグレータとしての第1フ
ライアイレンズ26として組み込む(ステップS3
1)。
【0102】次に、レチクルR(被照明位置)とウエハ
W(被露光位置)との間に投影光学系PLを設置し、
(ステップS32)投影露光装置が完成する。
【0103】従って、この投影露光装置の製造方法によ
れば、図8又は図12に示す製造方法、即ち1次元マス
クを用いた低コストで量産性に優れた製造方法により製
造された光学素子を照明光学系内に組込むため、投影露
光装置の製造も効率的なものとなる。
【0104】次に、上述の光学素子の製造方法により製
造されたマイクロレンズアレイを用いた収差測定装置に
ついて説明する。図17は、この収差測定装置を備えた
露光装置の構成を概略的に示す図である。この図におい
ては、感光性基板であるウエハWの法線方向に沿ってZ
軸を、図17の紙面に平行な方向にY軸を、図17の紙
面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。なお、
図17では、投影光学系PLの像面に収差測定装置の標
示板を位置決めした収差測定時の状態を示しているが、
FIA系(図示せず)や斜入射方式のオートフォーカス
系(図示せず)を用いた位置検出時及び投影露光時に
は、投影光学系PLの像面にウエハWが位置決めされ
る。
【0105】図17の露光装置は、露光光(照明光)を
供給するための光源41として、例えば248nm(Kr
F)又は193nm(ArF)の波長の光を供給するエキ
シマレーザ光源を備えている。光源41から射出された
ほぼ平行な光束は、ビーム整形光学系42を介して所定
断面の光束に整形された後、干渉性低減部43に入射す
る。干渉性低減部43は、被照射面であるマスクM上
(ひいてはウエハW上)での干渉パターンの発生を低減
する機能を有する。
【0106】干渉性低減部43からの光束は、第1フラ
イアイレンズ44を介して、その後側焦点面に多数の光
源を形成する。これらの多数の光源からの光は、振動ミ
ラー45で偏向された後、リレー光学系46を介して第
2フライアイレンズ46を重畳的に照明する。ここで、
振動ミラー45は、X軸周りに回動する折り曲げミラー
であって、被照射面での干渉パターンの発生を低減する
機能を有する。こうして、第2フライアイレンズ47の
後側焦点面には、多数の光源からなる二次光源が形成さ
れる。この二次光源からの光束は、その近傍に配置され
た開口絞り48により制限された後、コンデンサ光学系
49、ミラー50を介して、ミラー50においてほぼ垂
直下方に反射されて所定のパターンが形成されたマスク
Mを重畳的に均一照明する。
【0107】マスクMのパターンを透過した光束は、投
影光学系PLを介して、感光性基板であるウエハW上に
マスクパターンの像を形成する。マスクMは、マスクホ
ルダ(図示せず)を介して、マスクステージMSに載置
されている。なお、マスクステージMSは、主制御系
(図示せず)からの指令に基づき、マスクステージ制御
部(図示せず)によって駆動される。
【0108】一方、ウエハWは、ウエハステージWS上
のウエハホルダWHに真空チャックされている。ウエハ
ステージWSは、主制御系(図示せず)からの指令に基
づき、ウエハステージ制御部(図示せず)によって駆動
される。
【0109】この露光装置に備えられている収差測定装
置においては、被検光学系としての投影光学系PLの波
面収差の測定に際して、マスクステージMS上に収差測
定用のテストマスクTMが設置される。テストマスクT
Mには、図18に示すように、収差測定用の円形状の開
口部60aがX方向およびY方向に沿って複数個(図1
8では9個)マトリックス状に形成されている。また、
開口部60aよりも実質的に大きな正方形状の開口部6
0bが形成されている。
【0110】また、この収差測定装置においては、ウエ
ハステージWS上においてウエハWの露光面とほぼ同じ
高さ位置(Z方向位置)に取り付けられた標示板51を
備えている。標示板51は、例えばガラス基板からな
り、投影光学系PLの光軸Xに垂直な、ひいては後述す
る収差測定系の光軸に垂直な基準平面51aを有する。
この基準平面51a上には、図19に示すように、その
中央部に校正用開口部(光透過部)51bが形成され、
その周辺には複数組(図19では4組)のアライメント
マーク51cが形成されている。
【0111】ここで、校正用開口部51bは、投影光学
系PLを介して形成されるテストマスクTMの開口部6
0aの像よりも大きく設定されている。また、各組のア
ライメントマーク51cは、X方向に沿って形成された
ラインアンドスペースパターンとY方向に沿って形成さ
れたラインアンドスペースパターンとから構成されてい
る。更に、校正用開口部51b及び複数のアライメント
マーク51cを除く領域には、反射面51dが形成され
ている。反射面51dは、例えばガラス基板にクロム
(Cr)を蒸着することにより形成されている。
【0112】更に、この収差測定装置においては、投影
光学系PLの波面収差を測定するための光学系としての
収差測定系を備えている。収差測定系では、投影光学系
PLを介してその像面に形成されたテストマスクTMの
開口部60aの像からの光が、コリメートレンズ52及
びリレーレンズ53を介して、マイクロフライアイ54
に入射する。ここでマイクロフライアイ54は、図8又
は図12に示す製造方法により製造されたものであり縦
横に且つ稠密に配列された正屈折力を有する多数の微小
レンズからなる光学素子である。
【0113】従って、マイクロフライアイ54に入射し
た光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割され、
各微小レンズの後側焦点面の近傍にはそれぞれ1つの開
口部60aの像が形成される。こうして形成された多数
の像は、二次元撮像素子としてのCCD55によって検
出される。CCD55の出力は、信号処理ユニット(図
示せず)に供給される。このように、マイクロフライア
イ54は、投影光学系PLの像面に形成されたテストマ
スクTMの開口部60aの一次像からの光を波面分割し
て開口部60aの二次像を多数形成するための波面分割
素子を構成している。
【0114】また、CCD55は、波面分割素子として
のマイクロフライアイ54により形成された開口部60
aの多数の二次像を光電検出するための光電検出部を構
成している。なお、コリメートレンズ52、リレーレン
ズ53、マイクロフライアイ54及びCCD55は、図
17に示すように、マスクステージMSの内部に設けら
れ、投影光学系PLの波面収差を測定するための光学系
(集光光学系)としての収差測定系を構成している。ま
た、標示板51は、収差測定系(52〜55)に一体的
に取り付けられている。
【0115】以下、この収差測定装置を用いて投影光学
系PLの波面収差を測定する動作について説明する。こ
の収差測定装置においては、収差測定系(52〜55)
に一体的に取り付けられた標示板51が設けられてい
る。そして、標示板51の基準平面51a上には、クロ
ム膜などをエッチングすることによりアライメントマー
ク51cが形成されているとともに、必要十分な面精度
で加工された反射面51dが形成されている。従って、
露光装置に搭載されたFIA系を用いて、アライメント
マーク51cに基づいて、XY平面に沿った標示板51
の位置を、ひいてはXY平面に沿った収差測定系の位置
を検出することができる。
【0116】また、露光装置に搭載された斜入射式の二
次元AF系を用いて、Z方向に沿った標示板51の面位
置を、ひいては収差測定系のZ方向位置、X軸周りの傾
き、およびY軸周りの傾きを検出することができる。更
に、露光装置に搭載されたウエハ干渉計WIF(図視せ
ず)及びウエハステージ駆動部の作用により、ウエハW
と同じ程度に高精度なアライメント(位置合わせ)およ
び位置制御を迅速に行うことができる。こうして、テス
トマスクTMに設けられた複数の開口部のうち、恣意的
に選択された第1番目の開口部60aの像が投影光学系
PLを介して形成される位置に対して、収差測定系を初
期的に位置決めする。
【0117】即ち、収差測定系が正確に位置決めされた
状態において、投影光学系PLを介して形成された第1
番目の開口部60aの像の中心点と収差測定系の光軸A
X1とがXY平面内において一致する。即ち、図20に
示すように、開口部60aの像60iの中心点と標示板
51の校正用開口部51bの中心点とがXY平面内にお
いて一致する。この初期状態において、CCD55の出
力に基づいて投影光学系PLの波面収差を測定する。な
お、波面収差計測の具体的方法については、国際公開W
O99/60361号公報に開示されている。
【0118】上述の波面収差の測定動作は、テストマス
クTMに設けられた残りの複数の開口部について同様に
順次行われる。このように、標示板51を用いてテスト
マスクTMの第1番目の開口部に対する収差測定系の位
置設定が終了した後は、露光装置の本来の焼き付け動作
と同様に、二次元AF系で標示板51の高さ位置を常に
位置合わせすると共に、ウエハ干渉計の出力情報に基づ
いてウエハステージWSのXY平面に沿った位置を制御
して、投影光学系PLの任意座標位置での波面収差の測
定(即ちテストマスクTMの残りの複数の開口部に対す
る波面収差の測定)を実施することができる。
【0119】この露光装置に備えられている収差測定装
置を製造する場合には、図21に示すように、まず、図
8又は図12に示す製造方法により光学素子としてのマ
イクロレンズアレイを製造する(ステップS40)。
【0120】次に、マイクロレンズアレイを集光光学系
のリレーレンズ53の出射側にマイクロフライアイ54
として組込む(ステップS41)。次に、集光光学系を
介した光を受ける位置、即ちマイクロフライアイ54の
出射側にCCD(光電検出器)55を設置し(ステップ
S42)、収差測定装置が完成する。
【0121】従って、この収差測定装置の製造方法によ
れば、図8又は図12に示す製造方法、即ち、1次元マ
スクを用いた低コストで量産性に優れた製造方法により
製造された光学素子を照明光学系内に組込むため、投影
露光装置の製造も効率的なものとなる。
【0122】
【発明の効果】この発明の光学素子の製造方法によれ
ば、第1の1次元マスクのパターン形状を感光性光学材
料上に露光した後に、第1の1次元マスクのマスクパタ
ーンの配列方向に対して、マスクパターンの配列方向を
所定角度回転させた第2の1次元マスクのパターン形状
を感光性光学材料上に露光する。この第1の1次元マス
クのパターン形状及び第2の1次元マスクのパターン形
状が露光された感光性光学材料を現像し、この現像され
た感光性光学材料をエッチングすることにより、1次元
マスクを用いて2次元形状の光学素子を基板上に形成す
ることができる。
【0123】また、この発明の光学素子の製造方法によ
れば、デフォーカス工程より感光性光学材料の表面を投
影系の最良結像位置から所定量Dだけデフォーカスさせ
るため、第1の露光工程における感光性光学材料の表面
の像強度分布と第2の露光工程における感光性光学材料
の表面の像強度分布を足し合わせた像強度分布がマスク
パターンの形状に基づいた、製造される2次元の光学素
子の形状を的確に反映したものとなる。そして現像工
程、エッチング工程を経ることにより光学素子が製造さ
れる。従って、所望の形状を有する光学素子を容易に得
ることができる。
【0124】また、この発明の光学素子の製造方法によ
れば、感光性光学材料硬化工程により現像工程により現
像された感光材を硬化させるため精密な形状の光学素子
を製造することができる。
【0125】また、この発明の光学素子の製造方法によ
れば、デフォーカス工程よりマスクステージを所定量d
だけ移動させることにより感光性光学材料の表面を投影
系の最良結像位置から所定量だけデフォーカスさせるた
め、第1の露光工程における感光性光学材料の表面の像
強度分布と第2の露光工程における感光性光学材料の表
面の像強度分布を足し合わせた像強度分布がマスクパタ
ーンの形状に基づいた、製造される2次元の光学素子の
形状を的確に反映したものとなる。そして現像工程、エ
ッチング工程を経ることにより光学素子が製造される。
従って、所望の形状を有する光学素子を容易に得ること
ができる。
【0126】また、この発明の光学素子は、マスクパタ
ーの形状を的確に反映した理想的な形状を有するもので
あるため、所望の光学性能を有する。
【0127】また、この発明の露光装置の製造方法によ
れば、光学素子組込工程において、1次元マスクを用い
た低コストで量産性に優れた製造方法により製造された
光学素子を照明光学系内に組込むため、投影露光装置の
製造も効率的なものとなる。
【0128】また、この発明の収差測定装置の製造方法
によれば、光学素子組込工程において、1次元マスクを
用いた低コストで量産性に優れた製造方法により製造さ
れた光学素子を照明光学系内に組込むため、収差測定装
置の製造も効率的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるマスクの製造方
法を説明するためのフローチャートである。
【図2】この発明の実施の形態にかかるマスクの製造方
法により製造されたマスクを用いて製造されたマイクロ
レンズアレイを示す図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかるネガレジストパ
ターンを用いる場合のマスクを透過した光の投影光学系
の最良結像位置から所定量デフォーカスさせた位置にお
ける光強度、マスクを透過した直後の光強度を示す図で
ある。
【図4】この発明の実施の形態にかかるマスクの製造方
法により製造された1次元マスクを示す図である。
【図5】この発明の実施の形態にかかるネガレジストパ
ターンを用いる場合のマスクを透過した光の投影光学系
の最良結像位置から所定量デフォーカスさせた位置にお
ける光強度、マスクを透過した直後の光強度を示す図で
ある。
【図6】この発明の実施の形態にかかるポジレジストパ
ターンを用いる場合のマスクを透過した光の投影光学系
の最良結像位置から所定量デフォーカスさせた位置にお
ける光強度、マスクを透過した直後の光強度を示す図で
ある。
【図7】この発明の実施の形態にかかるマイクロレンズ
アレイを製造するための露光装置の概略構成図である。
【図8】この発明の実施の形態にかかるマイクロレンズ
アレイの製造方法を示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態にかかるマイクロレンズ
アレイの製造方法を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態にかかるマイクロレン
ズアレイを構成するレンズの形状を説明するための図で
ある。
【図11】この発明の実施の形態にかかるマイクロレン
ズアレイを構成するレンズの形状を説明するためのグラ
フである。
【図12】この発明の実施の形態にかかるマイクロレン
ズアレイの製造方法を示すフローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態にかかるUVレジスト
硬化装置の概略図である。
【図14】この発明の実施の形態にかかるマスクパター
ンとそれにより製造される光学素子を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態にかかる製造方法によ
り製造された光学素子が組み込まれた露光装置の概略構
成図である。
【図16】この発明の実施の形態にかかる製造方法によ
り製造された光学素子が組み込まれた露光装置の製造方
法を示すフローチャートである。
【図17】この発明の実施の形態にかかる製造方法によ
り製造された光学素子が組み込まれた収差測定装置を備
えた露光装置の概略構成図である。
【図18】この発明の実施の形態にかかる収差測定に際
してマスクステージ上に設置されるテストマスクの構成
を示す概略図である。
【図19】この発明の実施の形態にかかる収差測定装置
の収差測定系に取りつけられた標示板の構成を示す概略
図である。
【図20】この発明の実施の形態にかかる標示板の校正
用開口部の中央にテストマスクの開口部の像が形成され
ている状態を示す図である。
【図21】この発明の実施の形態にかかる製造方法によ
り製造された光学素子が組み込まれた収差測定装置の製
造方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
MLA…マイクロレンズアレイ、M…1次元マスク、M
S…マスクステージ、PL…投影光学系、S…基板、S
S…基板ステージ、21…光源、26…第1フライアイ
レンズ、R…レチクル、W…ウエハ、52…コリメート
レンズ、54…マイクロフライアイ、55…CCD。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 透 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2H052 BA02 BA03 BA09 BA12 2H095 BA12 BB32 BB33 BC09 2H097 BA01 BA06 BB01 GB02 JA02 JA03 LA17

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次元に配列されたマスクパターンを有
    する第1の1次元マスクを投影系の物体面に設定する第
    1のマスク設定工程と、 感光性光学材料をステージ上に設定する基板設定工程
    と、 前記第1の1次元マスクのパターン形状を前記感光性光
    学材料上に露光する第1の露光工程と、 前記第1のマスク設定工程において設定された前記第1
    の1次元マスクのマスクパターンの配列方向に対して、
    マスクパターンの配列方向を所定角度回転させた第2の
    1次元マスクを前記投影系の物体面に設定する第2のマ
    スク設定工程と、 前記第2の1次元マスクのパターン形状を前記感光性光
    学材料上に露光する第2の露光工程と、 前記第1の露光工程及び前記第2の露光工程により露光
    された前記感光性光学材料を現像する現像工程と、 前記現像工程により現像された前記感光性光学材料をエ
    ッチングするエッチング工程とを備えることを特徴とす
    る光学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の1次元マスク及び前記第2の
    1次元マスクは、マスクパターンのピッチが同一である
    ことを特徴とする請求項1記載の光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の1次元マスクと前記第2の1
    次元マスクとは同一のマスクであることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の1次元マスクのマスクパター
    ン及び前記第2の1次元マスクのマスクパターンは、前
    記感光性光学材料上における像面強度分布の少なくとも
    一部が放物線状となるように形成されることを特徴とす
    る請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の光学素子の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基板設定工程により、前記感光性光
    学材料をステージ上に設定した後に、前記ステージを移
    動させることにより前記感光性光学材料の表面を前記投
    影系の最良結像位置から所定量Dだけデフォーカスさせ
    るデフォーカス工程を更に備えることを特徴とする請求
    項1〜請求項4の何れか一項に記載の光学素子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記所定量Dは、照明光の波長をλ、前
    記投影系の開口数をNAとするとき、次の条件を満たす
    ことを特徴とする請求項5記載の光学素子の製造方法。 0<| D |<200(λ/2NA2
  7. 【請求項7】 前記所定量Dは、照明光の波長をλ、前
    記投影系の開口数をNAとするとき、次の条件を満たす
    ことを特徴とする請求項5記載の光学素子の製造方法。 (λ/2NA2)<| D |<200(λ/2NA2
  8. 【請求項8】 前記現像工程により現像された前記感光
    性光学材料を硬化させる感光性光学材料硬化工程を更に
    備え、 前記エッチング工程は、前記感光性光学材料硬化工程に
    より前記感光性光学材料を硬化した状態でエッチングす
    ることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか一項に
    記載の光学素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 1次元に配列されたマスクパターンを有
    する第1の1次元マスクを投影系の物体面に設定する第
    1のマスク設定工程と、 感光性光学材料をステージ上に設定する基板設定工程
    と、 前記第1の1次元マスクが設定されたマスクステージを
    所定量dだけ移動させることにより前記感光性光学材料
    の表面を前記投影系の最良結像位置からデフォーカスさ
    せる第1のデフォーカス工程と、 前記第1の1次元マスクのパターン形状を前記感光性光
    学材料上に露光する第1の露光工程と、 前記第1のマスク設定工程において設定された前記第1
    の1次元マスクのマスクパターンの配列方向に対して、
    マスクパターンの配列方向を所定角度回転させた第2の
    1次元マスクを前記マスクステージ上に配置して前記投
    影系の物体面に設定する第2のマスク設定工程と、 前記第2の1次元マスクが設定されたマスクステージを
    所定量dだけ移動させることにより前記感光性光学材料
    の表面を前記投影系の最良結像位置からデフォーカスさ
    せる第2のデフォーカス工程と、 前記第2の1次元マスクのパターン形状を前記感光性光
    学材料上に露光する第2の露光工程と、 前記第1の露光工程及び前記第2の露光工程により露光
    された前記感光性光学材料を現像する現像工程と、 前記現像工程により現像された前記感光性光学材料をエ
    ッチングするエッチング工程とを備えることを特徴とす
    る光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の1次元マスク及び前記第2
    の1次元マスクは、マスクパターンのピッチが同一であ
    ることを特徴とする請求項9記載の光学素子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記第1の1次元マスクと前記第2の
    1次元マスクとは同一のマスクであることを特徴とする
    請求項9又は請求項10記載の光学素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の1次元マスクのマスクパタ
    ーン及び前記第2の1次元マスクのマスクパターンは、
    前記感光性光学材料上における像面強度分布の少なくと
    も一部が放物線状となるように形成されることを特徴と
    する請求項9〜請求項11の何れか一項に記載の光学素
    子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記所定量dは、照明光の波長をλ、
    前記投影系の開口数をNA、前記投影系の前記第1の1
    次元マスク又は前記第2の1次元マスクから前記感光性
    光学材料への倍率をβとするとき、次の条件を満たすこ
    とを特徴とする請求項9〜請求項12の何れか一項に記
    載の光学素子の製造方法。 0<| d |<(200/β2)(λ/2NA2
  14. 【請求項14】 前記所定量dは、照明光の波長をλ、
    前記投影系の開口数をNA、前記投影系の前記第1の1
    次元マスク又は前記第2の1次元マスクから前記感光性
    光学材料への倍率をβとするとき、次の条件を満たすこ
    とを特徴とする請求項9〜請求項12の何れか一項に記
    載の光学素子の製造方法。 (λ/2NA2)/β2<| d |<(200/β2)(λ
    /2NA2
  15. 【請求項15】 前記現像工程により現像された前記感
    光性光学材料を硬化させる感光性光学材料硬化工程を更
    に備え、 前記エッチング工程は、前記感光性光学材料硬化工程に
    より前記感光性光学材料を硬化した状態でエッチングす
    ることを特徴とする請求項9〜請求項14の何れか一項
    に記載の光学素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項15の何れか一項記
    載の光学素子の製造方法により製造された光学素子。
  17. 【請求項17】 光学素子を構成するレンズの曲率半径
    をr、前記レンズの径をRとするとき、次の条件を満た
    すことを特徴とする請求項16記載の光学素子。 r/R≧0.85
  18. 【請求項18】 光学素子を構成するレンズの曲率半径
    をr、前記レンズの径をRとするとき、次の条件を満た
    すことを特徴とする請求項16記載の光学素子。 r/R≧1
  19. 【請求項19】 被照明位置に設置されたマイクロデバ
    イス製造用のレチクルのパターンを照明する照明光学系
    と、前記レチクルのパターン像を被露光位置に設置され
    た感光性基板に投影する投影光学系を有する露光装置の
    製造方法において、 請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の光学素子の
    製造方法により光学素子を製造する光学素子の製造工程
    と、 前記光学素子を前記照明光学系内に組込む光学素子組込
    工程と、 前記被照明位置と前記被露光位置との間に前記投影光学
    系を設置する投影光学系設置工程とを備えることを特徴
    とする露光装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 光学系からの光を集光する集光光学系
    と、この集光光学系を介した光を光電検出する光電検出
    器とを有する収差測定装置の製造方法において、 請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の光学素子の
    製造方法により光学素子を製造する光学素子の製造工程
    と、 前記光学素子を前記集光光学系に組込む光学素子組込工
    程と、 前記集光光学系を介した光を受ける位置に前記光電検出
    器を設置する光電検出器設置工程とを備えることを特徴
    とする収差測定装置の製造方法。
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