JP2003315391A - 周波数誤差取得装置、方法、プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

周波数誤差取得装置、方法、プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体

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JP2003315391A
JP2003315391A JP2002116109A JP2002116109A JP2003315391A JP 2003315391 A JP2003315391 A JP 2003315391A JP 2002116109 A JP2002116109 A JP 2002116109A JP 2002116109 A JP2002116109 A JP 2002116109A JP 2003315391 A JP2003315391 A JP 2003315391A
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spectrum
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input signal
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Juichi Nakada
寿一 中田
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号と参照信号との周波数誤差を容易に
取得する。 【解決手段】 入力スペクトル記録部16には、所定の
起点周波数から所定の間隔づつ離れた周波数に対応する
値をとる入力信号の周波数スペクトルが記録されてい
る。そして、入力スペクトル読出部18が起点周波数を
所定の間隔づつ変更しながら、起点周波数から入力信号
の周波数スペクトルを読み出す。これが、入力信号をミ
キサ等により実際に周波数変換することに相当する。さ
らに、入力スペクトル読出部18の読出し結果と参照信
号の周波数スペクトルを共役複素数としたものとをミキ
サ20により乗算し、これを基に周波数誤差を取得す
る。よって、入力信号を実際に周波数変換する必要が無
いため、入力信号と参照信号との周波数誤差を取得の際
の労力を軽減でき、周波数誤差を容易に取得できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力信号と参照信号
との周波数同期の取得に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力信号と参照信号との同期
を相関計算により取得する方法がある。すなわち、入力
信号を順次シフトしながら参照信号との相関値を求め、
相関値がピークになるシフト量(時間)を求める。この
ようなシフト量(時間)だけ入力信号をシフトすれば、
入力信号と参照信号との同期をとることができる。ここ
で、入力信号および参照信号を、それぞれFFT(Fast Fo
urier Transform)して積を求めてから逆FFT(IFFT:In
verse FFT)を行っても相関値を求められ、同期をとる
ことができる。このようにFFTおよび逆FFTを用いる方法
は広く用いられている。
【0003】また、入力信号のキャリア周波数に誤差が
あり、参照信号のキャリア周波数と異なる場合がある。
このような場合は、入力信号のキャリア周波数を順次シ
フトしながら相関値を求める。この場合も、入力信号お
よび参照信号を、それぞれFFTして積を求めてから逆FFT
を行って相関値を求めることが広く行われている。これ
により、入力信号のキャリア周波数と、参照信号のキャ
リア周波数とをあわせる。すなわち、入力信号と参照信
号との周波数同期をとる。キャリア周波数のシフトは、
例えば、ローカル信号の周波数をシフトして入力信号に
混合することにより行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように周波数同期をとる場合は、入力信号のキャリア周
波数のシフトを行う度に、入力信号および参照信号をそ
れぞれFFTする必要がある。しかも、キャリア周波数の
シフトのためにミキサなどが必要になる。よって、周波
数誤差を取得し、かつ周波数同期をとるための労力は大
きい。
【0005】そこで、本発明は、入力信号と参照信号と
の周波数誤差を容易に取得することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、入力信号の周波数と参照信号の周波数との周波数誤
差を取得する周波数誤差取得装置であって、所定の起点
周波数から所定の間隔づつ離れた周波数に対応する値を
とる入力信号の周波数スペクトルを記録する入力スペク
トル記録手段と、起点周波数を所定の間隔づつ変更しな
がら、起点周波数から入力信号の周波数スペクトルを読
み出す入力スペクトル読出手段と、入力スペクトル読出
手段の読出し結果と参照信号の周波数スペクトルに基づ
くデータとの積を取得するスペクトル積取得手段と、ス
ペクトル積取得手段の取得した積に基づき周波数誤差を
取得する周波数誤差取得手段とを備えたように構成され
る。
【0007】上記のように構成された周波数誤差取得装
置によれば、入力スペクトル読出手段が起点周波数を所
定の間隔づつ変更しながら、起点周波数から入力信号の
周波数スペクトルを読み出す。これが、入力信号をミキ
サ等により実際に周波数変換することに相当する。よっ
て、入力信号を実際に周波数変換する必要が無いため、
入力信号と参照信号との周波数誤差を取得の際の労力を
軽減でき、周波数誤差を容易に取得できる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明であって、参照信号の周波数スペクトルを共役複
素数に変換する複素共役変換手段を備え、スペクトル積
取得手段は入力スペクトル読出手段の読出し結果と複素
共役変換手段の変換結果との複素積を取得するように構
成される。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明であって、入力信号を高速フーリエ変換
して入力信号の周波数スペクトルを出力する入力信号高
速フーリエ変換手段と、参照信号を高速フーリエ変換し
て参照信号の周波数スペクトルを出力する参照信号高速
フーリエ変換手段とを備えるように構成される。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明であって、スペクトル積取得手段の取得結果を逆
高速フーリエ変換する逆高速フーリエ変換手段を備える
ように構成される。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明であって、起点周波数の各変更量ごとに逆高速フ
ーリエ変換手段の変換結果の最大値を検出する最大値検
出手段と、各変更量ごとの最大値がいずれの変更量にお
いて最大となるかを検出する適正変更量検出手段とを備
え、周波数誤差取得手段は、適正変更量検出手段の検出
結果に基づき周波数誤差を取得するように構成される。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の発明であって、適正変更量検出手段の検出した変更量
において逆高速フーリエ変換手段の変換結果が最大値を
とる時間に基づき入力信号と参照信号との時間誤差を取
得する時間誤差取得手段を備えたように構成される。
【0013】請求項7に記載の発明は、入力信号の周波
数と参照信号の周波数との周波数誤差を取得する周波数
誤差取得方法であって、所定の起点周波数から所定の間
隔づつ離れた周波数に対応する値をとる入力信号の周波
数スペクトルを記録する入力スペクトル記録工程と、起
点周波数を所定の間隔づつ変更しながら、起点周波数か
ら入力信号の周波数スペクトルを読み出す入力スペクト
ル読出工程と、入力スペクトル読出工程の読出し結果と
参照信号の周波数スペクトルに基づくデータとの積を取
得するスペクトル積取得工程と、スペクトル積取得工程
の取得した積に基づき周波数誤差を取得する周波数誤差
取得工程とを備えるように構成される。
【0014】請求項8に記載の発明は、入力信号の周波
数と参照信号の周波数との周波数誤差を取得する周波数
誤差取得処理をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムであって、所定の起点周波数から所定の間隔づつ離
れた周波数に対応する値をとる入力信号の周波数スペク
トルを記録する入力スペクトル記録処理と、起点周波数
を所定の間隔づつ変更しながら、起点周波数から入力信
号の周波数スペクトルを読み出す入力スペクトル読出処
理と、入力スペクトル読出処理の読出し結果と参照信号
の周波数スペクトルに基づくデータとの積に基づき周波
数誤差を取得する周波数誤差取得処理とをコンピュータ
に実行させるためのプログラムである。
【0015】請求項9に記載の発明は、入力信号の周波
数と参照信号の周波数との周波数誤差を取得する周波数
誤差取得処理をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記
録媒体であって、所定の起点周波数から所定の間隔づつ
離れた周波数に対応する値をとる入力信号の周波数スペ
クトルを記録する入力スペクトル記録処理と、起点周波
数を所定の間隔づつ変更しながら、起点周波数から入力
信号の周波数スペクトルを読み出す入力スペクトル読出
処理と、入力スペクトル読出処理の読出し結果と参照信
号の周波数スペクトルに基づくデータとの積に基づき周
波数誤差を取得する周波数誤差取得処理とをコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
タによって読み取り可能な記録媒体である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0017】図1は、本発明の実施形態にかかる周波数
誤差取得装置1の構成を示すブロック図である。周波数
誤差取得装置1は、入力信号の周波数と参照信号の周波
数との周波数誤差を取得する。周波数誤差取得装置1
は、入力信号高速フーリエ変換部12、参照信号高速フ
ーリエ変換部14、複素共役変換部15、入力スペクト
ル記録部16、入力スペクトル読出部18、ミキサ(ス
ペクトル積取得手段)20、逆高速フーリエ変換部2
2、最大値検出部24、適正シフト量検出部26、周波
数誤差取得部28、時間誤差取得部30を備える。
【0018】入力信号高速フーリエ変換部12は、入力
信号を高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transfor
m)して入力信号の周波数スペクトルを出力する。参照
信号高速フーリエ変換部14は、参照信号を高速フーリ
エ変換(FFT:Fast FourierTransform)して参照信号の
周波数スペクトルを出力する。
【0019】複素共役変換部15は、参照信号の周波数
スペクトルを共役複素数に変換して出力する。
【0020】入力スペクトル記録部16は、入力信号の
周波数スペクトルを記録する。入力スペクトル記録部1
6は、例えば、リングバッファである。ただし、ノーマ
ルバッファでもよい。入力スペクトル記録部16の記録
内容の一例を図2に示す。図2に示すように、各スペク
トルS(0)、S(1)、S(2)、…、S(n)は、
周波数と周波数に対応したレベル(例えば電圧)とを有
する。なお、周波数は0kHzから100kHzという所定の間
隔Δfで0、100、200…kHzというように設定されてい
る。最小の周波数を起点周波数といい、図2の場合は0
kHzである。
【0021】入力スペクトル読出部18は、起点周波数
を所定の間隔Δfづつ変更しながら、起点周波数から入
力信号の周波数スペクトルを読み出す。スペクトル記録
部16の記録内容が図2に示すようなものであれば、ま
ず、周波数0kHzを起点周波数とし、起点周波数から入力
信号の周波数スペクトルS(0)、S(1)、S
(2)、…を読み出す。次に、周波数100kHzを起点周波
数とし、起点周波数から入力信号の周波数スペクトルS
(1)、S(2)、…を読み出す。さらに、周波数200k
Hzを起点周波数とし、起点周波数から入力信号の周波数
スペクトルS(2)、…を読み出す。このように入力信
号の周波数スペクトルを所定の間隔Δf(=100kHz)づ
つずらしていく。
【0022】このように入力スペクトル読出部18が入
力信号の周波数スペクトルをずらしていくことは、入力
信号の周波数の変更に相当する。すなわち、入力信号に
ローカル信号(周波数f0)を混合したときの周波数ス
ペクトルが、S(0)、S(1)、S(2)、…である
場合、入力信号にローカル信号(周波数f0+Δf)を
混合したときの周波数スペクトルが、S(1)、S
(2)、…である。これは、以下のようにして証明され
る。
【0023】まず、ローカル信号の周波数をf0からΔ
fずらして、f0+Δfとした場合の周波数変換を複素
数で表現する。入力信号をs(t)、出力信号をz(t)、変換
周波数をf0+Δfとすると、
【0024】
【数1】 のようになる。
【0025】この信号zをフーリエ変換した結果は、
【0026】
【数2】 となる。本発明の実施形態においては入力信号を高速フ
ーリエ変換(FFT)する。高速フーリエ変換を行うため
には、周波数fと時間tとを離散的に表現しておく必要
があるため、周波数fと時間tは下記のように離散形式
に書き直す。
【0027】
【数3】 Nは、対象とする周波数帯域を分割する数であって、周
波数分解能が1/Nになる。ここでは、Δfだけ周波数を
ずらす操作を行うので、Δf=1/Nと定義しておく。
k、N、nはそれぞれ整数である。
【0028】周波数変換は上の記号を使って次のように
表される。
【0029】
【数4】 もともとのローカル周波数であったf0をk番目のfで
あると考えれば、この信号を離散フーリエ変換した結果
は、以下のようになる
【0030】
【数5】 このように、ローカル信号の周波数をf0からΔfずら
してf0+Δfとした場合の周波数変換は、フーリエ変
換のkをひとつ増加させることと同じになる。
【0031】実際、入力信号s(t)に対するf0でのフー
リエ変換は、
【0032】
【数6】 であり、f0+Δfの周波数成分S(k+1)は、
【0033】
【数7】 よって、周波数変換によってΔfだけずらしてからフー
リエ変換した結果X(k)と、フーリエ変換してからkに
1を加えたデータ系列S(k+1)が、同じであることが
わかる。高速フーリエ変換(FFT)は、この離散フーリ
エ変換のkを0からFFTのサイズ分まで計算する処理で
ある。
【0034】よって、同様に、ローカル周波数(f0+Δf)
で周波数変換してからFFTして得られたデータ系列X
と、f0により周波数変換してFFTして得られたデータ系
列Sをひとつずらした系列は、同じになる。つまり、
【0035】
【数8】 となる。
【0036】ミキサ(スペクトル積取得手段)20は、
入力スペクトル読出部18の読出し結果と参照信号の周
波数スペクトルに基づくデータとの積を取得する。ただ
し、参照信号の周波数スペクトルに基づくデータとは、
例えば複素共役変換部15の変換結果である。この場
合、ミキサ20は、入力スペクトル読出部18の読出し
結果と複素共役変換部15の変換結果との複素積を取得
することになる。
【0037】逆高速フーリエ変換部22は、ミキサ20
の取得した(複素)積を逆高速フーリエ変換(IFFT:In
verse FFT)する。これにより、入力信号と参照信号と
の相関値を得ることができる。
【0038】最大値検出部24は、入力スペクトル読出
部18における起点周波数の各変更量ごとに逆高速フー
リエ変換部22の変換結果の最大値c1nおよびそれを
とる時刻t1nを検出する。最大値検出部24の動作を
図3を参照して説明する。逆高速フーリエ変換部22の
変換結果は時間に対応した相関値である。相関値は時間
t1nにおいて最大値c1nをとる。ただし、nは入力
スペクトル読出部18における起点周波数の変更量を示
す添字である。スペクトル記録部16の記録内容が図2
に示すようなものであれば、起点周波数の変更量が100
×n[kHz]である。例えば、n=0は起点周波数の変更
量が0、n=1は起点周波数の変更量が100×1=100kH
z、n=2は起点周波数の変更量が100×2=200kHzを意
味する。このように、最大値検出部24は、(t10、
c10)、(t11、c11)、(t12、c12)、
…を検出する。
【0039】適正シフト量検出部26は、起点周波数の
各変更量ごとの最大値c1nがいずれの起点周波数の変
更量において最大となるかを検出する。例えば、c1
0、c11、c12、…の内でc11が最大であったと
する。このときn=1なので起点周波数の変更量が100
×1=100kHzであるときに最大値c1nが最大となるこ
とがわかる。
【0040】周波数誤差取得部28は、適正シフト量検
出部26の検出結果に基づき、入力信号の周波数と参照
信号の周波数との周波数誤差を取得する。適正シフト量
検出部26の検出結果は、ミキサ20の取得した(複
素)積に基づく。よって、周波数誤差取得部28は、ミ
キサ20の取得した(複素)積に基づき周波数誤差を取
得することになる。例えば、適正シフト量検出部26の
検出結果が、起点周波数の変更量が100×1=100kHzであ
るときに最大値c1nが最大となることを示していると
する。この場合は、100kHzが入力信号の周波数と参照信
号の周波数との周波数誤差である。
【0041】時間誤差取得部30は、適正シフト量検出
部26の検出した変更量において逆高速フーリエ変換部
22の変換結果が最大値をとる時間に基づき入力信号と
参照信号との時間誤差を取得する。例えば、c10、c
11、c12、…の内でc11が最大であったとする。
この場合は、c11をとる時間t11が時間誤差であ
る。
【0042】次に、本発明の実施形態の動作を図4のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0043】まず、入力信号を入力信号高速フーリエ変
換部12により高速フーリエ変換する(S10a)。入
力信号高速フーリエ変換部12の変換結果は入力信号の
周波数スペクトルとして入力スペクトル記録部16に記
録される(S12a)。また、これと並行して参照信号
を参照信号高速フーリエ変換部14により高速フーリエ
変換する(S10b)。この変換結果は、複素共役変換
部15により共役複素数に変換される(S12b)。
【0044】入力スペクトル記録部16に記録された入
力信号の周波数スペクトルは入力スペクトル読出部18
により読み出される(S13)。そして、ミキサ(スペ
クトル積取得手段)20が、入力スペクトル読出部18
の読出し結果と複素共役変換部15の変換結果との複素
積を取得する(S14)。この複素積は逆高速フーリエ
変換部22により逆高速フーリエ変換される(S1
6)。これにより入力信号と参照信号との相関値が得ら
れる。この相関値の最大値c1nおよびそれをとる時間
t1nが起点周波数の変更量ごとに最大値検出部24に
より検出される(S18)。そして、入力スペクトル読
出部18は起点周波数を所定の間隔Δfシフトする(S
20)。ここで、測定周波数分シフトしていないならば
(S22、No)、入力信号の周波数スペクトルの読出
し(S13)に戻る。
【0045】測定周波数分シフトしているならば(S2
2、Yes)、相関値の最大値c1nの内で最大のもの
に対応する起点周波数のシフト量を適正シフト量検出部
26が取得する(S24)。そして、適正シフト量検出
部26が検出したシフト量に基づき周波数誤差取得部2
8が入力信号の周波数と参照信号の周波数との周波数誤
差を取得する(S26a)。また、時間誤差取得部30
が、適正シフト量検出部26の検出した変更量において
相関値が最大値をとる時間に基づき入力信号と参照信号
との時間誤差を取得する(S26b)。
【0046】本発明の実施形態によれば、入力スペクト
ル読出部18が起点周波数を所定の間隔Δf(例、100k
Hz)づつ変更しながら、起点周波数から入力信号の周波
数スペクトルを読み出す。これが、入力信号をミキサ等
により実際に周波数変換することに相当する。よって、
入力信号を実際に周波数変換する必要が無いため、入力
信号と参照信号との周波数誤差を取得の際の労力を軽減
でき、周波数誤差を容易に取得できる。
【0047】なお、上記の実施形態において、CPU、
ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)デ
ィスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコン
ピュータのメディア読み取り装置に、上記の各部分を実
現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、
ハードディスクにインストールする。このような方法で
も、周波数誤差取得装置を実現できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、入力スペクトル読出手
段が起点周波数を所定の間隔づつ変更しながら、起点周
波数から入力信号の周波数スペクトルを読み出す。これ
が、入力信号をミキサ等により実際に周波数変換するこ
とに相当する。よって、入力信号を実際に周波数変換す
る必要が無いため、入力信号と参照信号との周波数誤差
を取得の際の労力を軽減でき、周波数誤差を容易に取得
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる周波数誤差取得装置
1の構成を示すブロック図である。
【図2】入力スペクトル記録部16の記録内容の一例を
示す図である。
【図3】最大値検出部24の動作を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 周波数誤差取得装置 12 入力信号高速フーリエ変換部 14 参照信号高速フーリエ変換部 15 複素共役変換部 16 入力スペクトル記録部 18 入力スペクトル読出部 20 ミキサ(スペクトル積取得手段) 22 逆高速フーリエ変換部 24 最大値検出部 26 適正シフト量検出部 28 周波数誤差取得部 30 時間誤差取得部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号の周波数と参照信号の周波数との
    周波数誤差を取得する周波数誤差取得装置であって、 所定の起点周波数から所定の間隔づつ離れた周波数に対
    応する値をとる前記入力信号の周波数スペクトルを記録
    する入力スペクトル記録手段と、 前記起点周波数を前記所定の間隔づつ変更しながら、前
    記起点周波数から前記入力信号の周波数スペクトルを読
    み出す入力スペクトル読出手段と、 前記入力スペクトル読出手段の読出し結果と前記参照信
    号の周波数スペクトルに基づくデータとの積を取得する
    スペクトル積取得手段と、 前記スペクトル積取得手段の取得した積に基づき前記周
    波数誤差を取得する周波数誤差取得手段と、 を備えた周波数誤差取得装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の周波数誤差取得装置であ
    って、 前記参照信号の周波数スペクトルを共役複素数に変換す
    る複素共役変換手段を備え、 前記スペクトル積取得手段は前記入力スペクトル読出手
    段の読出し結果と前記複素共役変換手段の変換結果との
    複素積を取得する、 周波数誤差取得装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の周波数誤差取得
    装置であって、 前記入力信号を高速フーリエ変換して前記入力信号の周
    波数スペクトルを出力する入力信号高速フーリエ変換手
    段と、 前記参照信号を高速フーリエ変換して前記参照信号の周
    波数スペクトルを出力する参照信号高速フーリエ変換手
    段と、 を備えた周波数誤差取得装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の周波数誤差取得装置であ
    って、 前記スペクトル積取得手段の取得結果を逆高速フーリエ
    変換する逆高速フーリエ変換手段を備えた周波数誤差取
    得装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の周波数誤差取得装置であ
    って、 前記起点周波数の各変更量ごとに前記逆高速フーリエ変
    換手段の変換結果の最大値を検出する最大値検出手段
    と、 各変更量ごとの前記最大値がいずれの前記変更量におい
    て最大となるかを検出する適正変更量検出手段と、 を備え、 前記周波数誤差取得手段は、前記適正変更量検出手段の
    検出結果に基づき前記周波数誤差を取得する、 周波数誤差取得装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の周波数誤差取得装置であ
    って、 前記適正変更量検出手段の検出した変更量において前記
    逆高速フーリエ変換手段の変換結果が最大値をとる時間
    に基づき前記入力信号と前記参照信号との時間誤差を取
    得する時間誤差取得手段を備えた周波数誤差取得装置。
  7. 【請求項7】入力信号の周波数と参照信号の周波数との
    周波数誤差を取得する周波数誤差取得方法であって、 所定の起点周波数から所定の間隔づつ離れた周波数に対
    応する値をとる前記入力信号の周波数スペクトルを記録
    する入力スペクトル記録工程と、 前記起点周波数を前記所定の間隔づつ変更しながら、前
    記起点周波数から前記入力信号の周波数スペクトルを読
    み出す入力スペクトル読出工程と、 前記入力スペクトル読出工程の読出し結果と前記参照信
    号の周波数スペクトルに基づくデータとの積を取得する
    スペクトル積取得工程と、 前記スペクトル積取得工程の取得した積に基づき前記周
    波数誤差を取得する周波数誤差取得工程と、 を備えた周波数誤差取得方法。
  8. 【請求項8】入力信号の周波数と参照信号の周波数との
    周波数誤差を取得する周波数誤差取得処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムであって、 所定の起点周波数から所定の間隔づつ離れた周波数に対
    応する値をとる前記入力信号の周波数スペクトルを記録
    する入力スペクトル記録処理と、 前記起点周波数を前記所定の間隔づつ変更しながら、前
    記起点周波数から前記入力信号の周波数スペクトルを読
    み出す入力スペクトル読出処理と、 前記入力スペクトル読出処理の読出し結果と前記参照信
    号の周波数スペクトルに基づくデータとの積に基づき前
    記周波数誤差を取得する周波数誤差取得処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 【請求項9】入力信号の周波数と参照信号の周波数との
    周波数誤差を取得する周波数誤差取得処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タによって読み取り可能な記録媒体であって、 所定の起点周波数から所定の間隔づつ離れた周波数に対
    応する値をとる前記入力信号の周波数スペクトルを記録
    する入力スペクトル記録処理と、 前記起点周波数を前記所定の間隔づつ変更しながら、前
    記起点周波数から前記入力信号の周波数スペクトルを読
    み出す入力スペクトル読出処理と、 前記入力スペクトル読出処理の読出し結果と前記参照信
    号の周波数スペクトルに基づくデータとの積に基づき前
    記周波数誤差を取得する周波数誤差取得処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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