JP2003315198A - 水容器の損傷発見方法及び損傷により発生した漏水又は外部侵入水の発見方法及び発見された水容器の損傷箇所の修理方法 - Google Patents

水容器の損傷発見方法及び損傷により発生した漏水又は外部侵入水の発見方法及び発見された水容器の損傷箇所の修理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床下面に配置した水容器の損傷を、水漏れ発
生の有無に係わらず早期に発見する。 【解決手段】 床下面に配置された水容器1A乃至1F
の上に床板を張る作業を行う場合、各水容器1A乃至1
Fを形成する積層フィルムの導電層はリード線2a乃至
2fにより抵抗計4に接続している。抵抗計4の他方の
端子は電源6の一つの極と接続し、かつこの極はアース
ERされている。床施工時に誤って水容器1に対して釘
を打ち抜くと、釘と前記導電層とが電気的に接続し、ア
ースERが前記釘と短絡し、この結果電源6と抵抗計4
とが短絡し、抵抗計4の値は抵抗値ゼロ側に大きく変化
する。変化が生じたら、抵抗計4と各リード線2a乃至
2fの接続を一旦外し、以後順次各リード線を抵抗計4
に接続し、抵抗値がゼロ側に変化するリード線が接続し
た水容器、つまり釘による損傷が生じた水容器を特定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家屋等の建築構造物
の床面或いは天井面を介して水等の液体により内部空間
を冷暖房し、或いは蓄熱する水容器の損傷またはこの損
傷による漏水或いは雨水等の外部からの侵入水を検知す
る方法及び水容器の損傷を検知した時にその検知した損
傷箇所を修理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発明者等は水或いはこれに類する液体を
充填した袋状の容器を家屋等の構造物の床面下部等に配
置し、床面を介して室内空間を冷暖房する構造を従来よ
り提案している(特願平5−135178号、同5−1
9983号、同10−42981号等)。この冷暖房構
造は次のような基本構成を有している。
【0003】図8及び図9において、根太と称される仕
切材52により構造物(家屋)の床面の下部に形成され
た空間内に袋状の水容器1がそれぞれ配置されている。
これらの水容器1は、例えば床面を照らす太陽光の熱を
蓄熱して暖房用に利用したり、或いは電気ヒータ等の熱
源を配置することにより内部の水或いはこれに類する液
体(以下これらを含めて「水」とする)を積極的に加熱
することによる床暖房を実施するよう構成されている。
【0004】図示の構成は熱源として電気電気ヒータE
Hが配置された構成を示している。暖房時には電気電気
ヒータEH等の熱源からの熱は水容器1に伝達され、水
容器1内の水Wはこの熱により図9に示すように循環流
動して水容器1全体が均一に加熱され、この熱が床面を
介して室内に伝達される。また加熱用の熱源の外に例え
ば冷水の通過するパイプ等を配置することにより夏期に
は冷房を行うことも可能である。
【0005】上記構成の床冷暖房構造では、充填された
水Wの循環流動により水容器1全体が均一に加熱或いは
冷却されるため、加熱用熱源或いは冷却用熱源の何れ
も、水容器1に対して小型に形成することができる。更
に前述のとおり特別な熱源を配置せず、蓄熱槽としての
利用も可能である。何れの構成でも媒体が比熱の大きい
水であるため、蓄熱量が大きく、更に熱源を使用する場
合でもこの熱源の温度調整を頻繁に行うことなく室内を
安定して冷暖房することが可能となる等、床面下部に電
気ヒータや温水パイプ等を直接配置した構成に比較して
冷暖房の効率及び経済性の何れについても優れた冷暖房
構造を提供することが可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記水容器1を使用す
る冷暖房構造は上述のように多くの利点を有するが、そ
の構造上最も注意を払うべき点は、水容器1からの水漏
れである。水漏れ事故の多くは、仕切り材52により仕
切られた各空間部に対する水容器の配置が終了し、床板
53を張って床面を形成する作業の際に発生する。
【0007】床面の形成は図示のように床板53を順次
張っていくことにより実施されるわけであるが、床板5
3の取り付けは、床板53を介して仕切材52に釘を打
ち込むことにより行われる。この釘打ちの際に、誤って
釘により水容器1を打ち抜いたり、或いは傷付けたりす
る可能性がある。釘により水容器1が損傷する部分は、
通常取り付けを行っている床板53の下部に隠れている
ため、大きな水漏れでないと床板施工時に気づかない場
合も多い。
【0008】水容器1からの水の流出は電気ヒータEH
のショートや故障等の原因となり、また水漏れが長期化
すると浸潤した水による床材や仕切材の腐食等の問題も
生じる。また、床板施工時には水漏れが発見されずに施
工が進められ、施工後にこの水漏れが発見された場合に
は、水漏れを起こした水容器1を交換するために、床板
53の一部を剥がす必要が生じるなど、施工者や住人に
大きな負担を強いることにもなる。
【0009】以上の観点から、発明者は、水容器の所定
の場所に電極を配置し、常時は電極は絶縁されており、
かつ水漏れが生じると、この漏出した水による電極の短
絡により電気的に水漏れを発見する方法を提案している
(特願2001−189209号等)。これにより、視
覚に頼らず損傷を発見することが可能となった。
【0010】しかしながら、例えば床の一部に作り付け
の家具を配置する際の釘打ち時に水容器1を損傷する
等、施工後でも水漏れの発生は皆無とは言えない。この
ため、現時点では水容器1を配置する際に、仕切り材5
2により仕切られた各空間部に予め防水シートを配置し
ておき、施工時に各水容器1を防水シートでくるむよう
にして、家屋の構造材側に水が侵入するのを防止するよ
うな安全策が施されている。
【0011】発明者等は上記防水シートの性能試験を行
ったところ、例えば水容器1と同質の材料により防水シ
ートを構成すると水容器1と防水シートとの親和性が非
常に良好で両者は強力に密着することが確認された。こ
の事自体は防水性の観点からは歓迎されるべきことであ
るが、施工時の水漏れ発見という点では新たな問題とな
った。
【0012】即ち、施工時に水漏れが発生しても上述の
ように余りにも密着性が高いため、漏出した水は漏出箇
所から毛管現象により広がることが出来ないか、或いは
極めて遅い速度でしか広がらない。この結果、前述の漏
出水を介して電極を短絡させることにより水漏れを発見
する方法では、水漏れの発見が遅れたり、或いは施工中
には発見出来ないという事態を招来する可能性が生じて
いる。
【0013】また、今までは水漏れが発見されると、水
漏れをしている水容器1は水抜きを行い、その後前記空
間部から取り出され、新たな水容器と交換した後、再度
注水が行われることになり、施工上、時間と人手を大き
くロスすることになる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑み構成されたものであって、漏出した水を介さずに水
漏れが発生するような水容器の損傷自体の発見を電気的
に行う方法、漏出した水又は外部から侵入した水を発見
する方法、及び発見された水容器の損傷を修理する方法
に関する
【0015】即ち本発明は、水容器を構成する積層フィ
ルムのうち、アルミ層等導電性材料から成る層に対し
て、リード線等を用いて絶縁抵抗計(以下実施例も含め
て単に「抵抗計」と称する)の一方の端子を電気的に接
続し、かつ当該抵抗計の他方の端子は、例えばAC10
0vのコンセントに接続してアースし、釘等により水容
器を打ち抜くことにより、前記アースと釘、釘と水容器
の導電性材料から成る層、及び当該導電性材料から成る
層と抵抗計とが短絡し、この結果抵抗計の針は抵抗ゼロ
側に振れることを確認することにより漏出水を介さずに
水容器の損傷を発見するよう構成した水容器の損傷を発
見する方法である。
【0016】また本発明の第2の構成は、抵抗計と接続
したリード線と電気ヒータの端子とが水により短絡する
ことにより、釘の打ち抜きまたはこれ以外の水容器の損
傷による漏水、或いは雨水等の外部からの侵入水を検知
する方法である。
【0017】また本発明の3の構成は、発見された水容
器の水漏れ箇所を修理する方法であって、水漏れを生じ
ている損傷箇所を中心として水容器を構成しているフィ
ルムを摘まみ、当該フィルムを構成する絶縁性を有する
水容器内部層を対向位置させ、この状態で当該対向位置
する内面層を加熱手段により溶着させることにより水漏
れ箇所を密封することを特徴とする水容器の水漏れ修理
方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】水容器を収納した床面に床材を張
る等の施工をする際に、水を注入した各水容器と抵抗計
の端子の一つとを個々のリード線により通電可能に接続
する。一方この抵抗計の他方の端子は例えばAC100
vの電源のアース側の端子に接続しておく。
【0019】以上の状態で、施工中に特定の水容器が釘
で打ち抜かれると、水容器を構成する前述の積層フィル
ムのうち、アルミ層等導電性材料から成る層と釘が接触
する。これによりアースされた前記電源側と釘とが短絡
し、電源のアース側端子、釘、導電層及び抵抗計の間が
閉回路となり、抵抗計の針は抵抗ゼロ側に大きく触れ
る。
【0020】上記の状態が発生したならば、各水容器の
リード線を抵抗計の端子から一旦外し、かつ以後順次各
水容器のリード線を一本ずつこの抵抗計の端子に接続す
る。リード線の接続により抵抗計の針が抵抗ゼロ側に触
れない水容器は閉回路が形成されないこと、即ち釘によ
る打ち抜きが生じていないこと意味し、順次各リード線
を接続し、抵抗計の針が抵抗ゼロ側に触れたリード線の
水容器を確認する。
【0021】釘の打ち抜きが発生した水容器を確認した
ならば、釘の打ち抜き箇所を発見し、打ち抜きにより生
じた穴を中心として水容器を形成するフィルムを、この
穴を中心として摘まみ上げて積層フィルムの内層が接触
対向するようにし、この状態で積層フィルム外部から加
熱し、接触対向する内層を相互に溶着させることにより
前記穴を中心とした部分を密閉して水漏れ修理を完了す
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参考に具体的
に説明する。図1において、各水容器1に対してはそれ
ぞれリード線2a乃至2fが接続している。水容器1を
形成するフィルムFは例えば図4(A)、(B)に示す
ように絶縁層である外層F1、アルミ層等の導電性を有
する中層(以下「導電層」とする)F2、内部の水と接
触する絶縁層たる内層F3の3層から構成されている。
但し、積層フィルムはこの3層に限るものではない。
【0023】図4(A)はリード線と導電層F2との接
続状態の一例を示している。3は金属から成る導電性の
接続部材であって、3aが積層フィルムFを挿通するこ
とにより導電層F2と接触し、かつ上部の挟持部3b
が、被覆2c´を削除したリード線2cと接触すること
によりこの接続部材3を介してリード線2cと導電層F
2とが通電可能に接続されている。
【0024】なお、上記構成は、図1の符号2a乃至2
fで示すリード線2と導電層F2との接続方法の一例を
示したものであり、リード線2と導電層F2とが電気的
に接続可能であればその方法を問うものではない。なお
水容器1に対するリード線2の接続位置は図1に示すよ
うに、水容器1に水を注入した後、水容器内部を密封す
るための溶着部1bよりも外側の水注入口1a近傍とす
る。このようにしておけば、リード線2の接続は水容器
の密閉性に影響を与えることがない。各リード線2の他
端は抵抗計4の端子の一つに接続している。
【0025】また抵抗計4の他の端子はリード線5を介
して電源6、図示の構成ではAC100Vとして交流電
圧が印加されている家庭用コンセントのアース側端子に
接続してアースERをとる。この状態で床張り作業を進
行させる。
【0026】以上の状態で、図2及び図3に示すように
例えば水容器1Aに釘7が刺さったとする。この場合前
記電源6がアースされた状態であるため、釘7を介して
前記電源のアース側端子との間に閉回路が形成される。
これによって、同抵抗計4の針は抵抗ゼロ方向に大きく
振れ、釘7が水容器1を打ち抜いたことが判る。
【0027】なお、図2及び図3において、図示の如く
閉回路が形成されるのは、アースの対象となっている地
面や仕切り材52等が一定量の水分を含んでいるためで
ある。発明者は釘7を介したこの導通状態を抵抗計4の
設定電圧を変化させて測定したところ、250Vでも検
出可能であり、500V以上であればほぼ確実に検出で
きることを確認している。
【0028】上記の状態において、釘7が刺さったこと
により抵抗計4の針が抵抗値ゼロ側に振れても、その時
点ではどの水容器に釘7が刺さったのか不明である。従
って、抵抗計4の針が抵抗値ゼロ側に振れた場合には、
先ずリード線2aから2fの全てを抵抗計4に対する接
続から一旦外す。次に各リード線2aから2fを一本ず
つ順に抵抗計4に接続し、このリード線の接続における
抵抗計4の針の変化の有無をみる。
【0029】これによりリード線の接続によって抵抗計
4の針が抵抗値ゼロ側に振れない場合には釘を介した閉
回路の形成がないこと、つまりこのリード線が接続して
いる水容器には釘が刺さっていないことが確認できる。
このようにして、抵抗計4の針が抵抗値ゼロ側に振れた
リード線の接続する水容器を特定し、当該水容器(図示
の場合は水容器1A)から釘7の刺さった部分を見つけ
る。なお、図4(B)は釘7が刺さることにより水容器
1を形成する積層フィルムFの導電層F2と釘7とが接
触する状態を模式的に示している。
【0030】図5は各水容器1に対して電気ヒータEH
が配置されている場合の水漏れ検知の一例を示す。なお
図中符号V1はリード線と水容器1の導電層F2との導
通部を、またV2は当該リード線端部で、リード線の導
通部が露出している部分(以下「露出端」とする)を示
す。
【0031】この場合、各水容器の電気ヒータEHに対
して電力を供給する電気ヒータの電源線8のうち一本の
8aを電源6に接続し、他方8bを抵抗計4に接続す
る。これにより電源線8、電気電気ヒータEHを介して
を図1に示すリード線5と同じ回路が形成される。この
回路形成以外は前記の場合と同様な手順で釘の打ち抜き
の有無が検知される。なお、この構成では電気電気ヒー
タEHが配置されているため、リード線2a〜2fは床
面の施工終了後は抵抗計4から外され、各水容器1A乃
至1F用のアース線として利用する。
【0032】図6は上記電気ヒータEHを有する場合
で、電気ヒータEHのリード線の接続方法等を変更する
ことにより釘7の打ち抜きや、それ以外の外部からの水
の侵入等を検知するようにした構成を示す。因みに、建
築中の家屋の床工事において、例えば前日の降雨によ
り、水容器1には損傷がないものの作業者が知らないう
ちに水が侵入する等の事態が発生することがある。また
釘は刺さっていないが、水容器1に対して物を落として
水容器1が損傷し漏水する場合もある。
【0033】先ず図6(A)は水容器1に釘7が刺さっ
たか否かを検知する方法を示す。この場合には抵抗計4
の端子N、アースER、釘7、水容器1の導電層F2、
リード線2の導電層F2との導通部V1、抵抗計の端子
Mとの間が短絡し、抵抗値が0側に変化することより釘
7が水容器1に刺さったことが確認できる。なお、前述
のとおり水容器1は複数配置されているので、抵抗計4
の抵抗値が0側に変化した時は各水容器のリード線を抵
抗計4に順次差し替えることにより釘7の刺さっている
水容器1を特定するのは前述の構成と同じである。
【0034】図6(B)において、電気ヒータEHの端
子Yから展出している一方のリード線は抵抗計4の端子
Nに接続されている。この状態で雨水が侵入していた
り、或いは釘7は刺さっていないが、物を落とす等によ
り水容器1が損傷して漏水があった場合、この水Waに
より電気ヒータEHの端子Xと前記リード線2の露出端
V2とが短絡し、この結果抵抗計4の端子N、電気ヒー
タEHの端子Y、当該電気ヒータEHの端子X、抵抗計
4の端子Mとの間に閉回路が構成され、抵抗計4の抵抗
値が0側に変化し、水容器1からの漏水或いは侵入水W
aの存在を検知することができる。
【0035】同図(C)は釘7が刺さった場合と、漏水
或いは侵入水があった場合のいずれでも検知できる構成
を示す。先ず電気ヒータEHの端子X側のリード線はア
ースERしておく。また端子Y側のリード線は抵抗計4
のN端子と接続しておく。この状態で、釘7が刺さった
場合には、アースER、水容器1の導電層F2、リード
線2の導電層導通部V1、抵抗計4の端子Nの間に閉回
路が形成され抵抗計4の抵抗値が0側に変化する。
【0036】一方水Waがある場合には、前述のとおり
水Waにより電気ヒータEHの端子Xと前記リード線2
の露出端V2とが短絡し、この結果抵抗計4の端子N、
電気ヒータEHの端子Y、当該電気ヒータEHの端子
X、抵抗計4の端子Mとの間に閉回路が構成され、抵抗
計4の抵抗値が0側に変化する。
【0037】即ち、(C)の構成では釘7が刺さった場
合及び水Waがある場合の何れの場合においても抵抗計
4の抵抗値が0側に変化する。このため、抵抗計4の抵
抗値が0側に変化したならば、次に図(C)に示す接続
状態を解消し、図(A)の接続事態及び図(B)に示す
接続状態に変更し、抵抗計4の抵抗値が0側に変化する
か否かを確認する。(A)の構成で抵抗値が0側に変化
すれば釘7が刺さったことを意味し、(B)の構成で抵
抗値が0側に変化すれば水Waが存在することを意味す
ることになり、それぞれ適切な対処が可能となる。なお
リード線2内の導通部の露出部分はV2として示す端部
ではなく、リード線2の被服を一部剥がすことによりリ
ード線2の端部以外にも形成可能であることは当業者で
あれば容易に推察できるものである。
【0038】次に、図7は前記釘7の打ち抜きにより生
じた水容器1の損傷を修理する方法を示している。図7
(A)において、上記方法により釘の打ち抜き部分が発
見されたならばこの打ち抜きにより生じた水容器1の穴
9の修理を行う。同図(B)のように修理に当たっては
先ずこの穴9を中心として水容器1を形成する積層フィ
ルムFをつまみ上げ、同図(C)に示すように積層フィ
ルムFの内層F3が対向位置するようにする。この状態
で当該積層フィルムFの外層F1 対して電気ヒータ等の
加熱手段10を当接して加熱する。これこにより対向す
る内層F3は溶着され、穴9はこの内層F3の溶着、或
いはある程度加熱手段10を押圧することによる熱圧着
によって密閉される。
【0039】穴9を中心とて積層フィルムFを一部つま
むことにより水容器1全体にある程度皺が寄るが、発明
者等は水の充填、水の蓄熱、放熱には全く影響しないこ
とを確認している。また水容器1自体が床張りにより全
く見えなくなってしまうので、水容器としての機能が低
下しない限り、水容器の外観を考慮する必要性はない。
また、熱圧着或いは溶着用の加熱手段としては、水容器
1に水を注入後水容器の水注入口側の1b(図1参照)
を熱圧着するための装置をそのまま利用することもでき
る。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の損傷発見
方法によれば、漏出した水を介して水容器の損傷を検知
する必要がなく、水漏れの原因となる釘による水容器に
対する打ち抜きが生じた時点で、実際に水漏れがまだ発
生していない状態でも水容器の損傷を発見することがで
き、非常に早い段階で適正な対処が可能となる。
【0041】また、電気ヒータのリード線を目的に応じ
てつなぎ替えることによりこの電気ヒータを利用して、
水容器に物を落とす等釘の打ち抜きによらない損傷に起
因する水漏れ、或いは雨水等外部の水の侵入も検知可能
となる。
【0042】更にまた、本願の水容器の修理方法を実施
することにより、従来は水漏れが発見された水容器は、
全て交換され、かつこの交換には充填した水の排出、新
たな水容器に対する水の注入等の作業を必要としたのに
対して、本願方法によれば水容器を廃棄する必要が無
く、しかも容易に修理が可能となり、経済的であり、か
つ施工時の手間を少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水容器の損傷の検出方法を実施するための抵抗
計、電源及び水容器に対する配線状態を示す概念図であ
る。
【図2】図1の状態において、水容器に対して釘が刺さ
った状態を示す概念図である。
【図3】図2に示す状態を家屋の構造に対応して具体的
に示した家屋床部の断面図である。
【図4】(A)は図1の(イ)部に対応し、かつリード
線と水容器を形成する積層フィルムの導電層との接続状
態の一例を示す積層フィルムの拡大断面図、(B)は図
2の(ロ)部に対応し、かつ積層フィルムに釘が刺さっ
た状態の積層フィルムの拡大断面図である。
【図5】電気ヒータのリード線を用いて図1に示す配線
を実現する場合の概念図である。
【図6】電気ヒータのリード線の接続方法を変更するこ
とにより、釘による損傷、及び漏水或いは外部侵入水の
有無を検知するための配線方法を示す図であり、(A)
は釘の打ち抜きを検知する配線状態を、(B)は他の原
因による漏水又は雨水等の外部からの侵入水を検知する
配線状態を、(C)は(A)、(B)両方を検知する配
線状態を示す図である。
【図7】(A)は水容器の損傷位置を示す水容器断面部
分図、(B)は同損傷部分を修理する状態を示す図、
(C)は上記(B)の修理部分の拡大図である。
【図8】水容器を収納した床の施工方法を示す床部の平
面図である。
【図9】図7のD−D線による断面図である。
【符号の説明】
1(1A、1B、1C、1D、1E、1F) 水容器 1a (水容器の)水注入口 1b 溶着部 2(2a、2b、2c、2d、2e、2f) リード線 3 接続部材 4 抵抗計 5 リード線 6 電源 7 釘 8 電気ヒータのリード線 9 穴(損傷部) 10 加熱手段 52 仕切材(根太) 53 床板 EH 電気ヒータ ER アース F 積層フィルム F1 (積層フィルムの)外層 F2 (積層フィルムの)導電層 F3 (積層フィルムの)内層 N、M 抵抗計の端子 V1 水容器の導電層に対するリード線の導通部 V2 リード線の導通部の露出部 Wa 釘の打ち抜き以外の原因による漏水又は外部から
の侵入水 X、Y 電気ヒータの端子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の床面下部等に配置されかつ、少
    なくとも一つの層が導電層である積層フィルムにより袋
    状に形成された水容器の損傷を発見する方法であって、
    水容器を収納した空間部を有する部分の施工時に、各水
    容器の前記導電層はそれぞれ抵抗計に接続され、さらに
    抵抗計はアースされ、水容器に対する釘等の打ち抜きが
    あると、当該釘等と前記積層フィルムの導電層とが電気
    的に接続し、前記釘等を介して水容器、抵抗計、及びア
    ース部分に閉回路が形成され、抵抗計の示す抵抗値がゼ
    ロ方向に変化することにより、水漏れの有無に係わりな
    く釘等による水容器の損傷を発見することを特徴とする
    水容器の損傷発見方法。
  2. 【請求項2】 水容器の水注入口側に、その一端が前記
    積層フィルムの導電層と通電可能にリード線が接続し、
    かつ各水容器のリード線の他端は抵抗計の端子に接続し
    ていることを特徴とする請求項1記載の水容器の損傷発
    見方法。
  3. 【請求項3】 水容器にはそれぞれ電気ヒータが配置さ
    れ、かつ電気ヒータの二本の電源線のうち一本が前記ア
    ース側に接続し、他方の線は抵抗計に接続することより
    電気ヒータ用電源線及び当該電気ヒータを介してアース
    と抵抗計とを接続するよう構成したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の水容器の損傷発見方法。
  4. 【請求項4】 水容器は複数配置され、各水容器の積層
    フィルムの導電層はそれぞれリード線を介して抵抗計と
    接続し、抵抗計の示す抵抗値がゼロ方向に変化したと
    き、各リード線と抵抗計との接続を全て外し、以後個々
    のリード線を順次抵抗計に接続し、抵抗値がゼロ方向に
    変化したリード線に接続した水容器を、損傷が生じた水
    容器と特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    かに記載の水容器の損傷発見方法。
  5. 【請求項5】 構造物の床面下部等に配置されかつ、少
    なくとも一つの層が導電層である積層フィルムにより袋
    状に形成された水容器の損傷による漏水又は外部侵入水
    を検知する方法であって、抵抗計の一方の端子にはリー
    ド線が接続し、このリード線は水容器の導電層と導通す
    る導電層導通部と、リード線端部等この導電層導通部以
    外の部分で内部の導通部が露出している露出部とを有
    し、水容器には電気ヒータが配置され、当該電気ヒータ
    の一方の端子は、水が存在するときにこの水を介して前
    記リード線の露出部と短絡するよう構成されていること
    を特徴とする水容器の損傷による漏水或いは外部侵入水
    の発見方法。
  6. 【請求項6】 電気ヒータの両方の端子は電気ヒータの
    リード線とは接続されず、導電層導通部及び露出部を有
    するリード線は抵抗計の一方の端子と接続し、かつ抵抗
    計の他方の端子はアースされることにより、釘の打ち抜
    きにより水容器と抵抗計との間に閉回路が構成されて釘
    の打ち抜きを検知するよう構成したことを特徴とする請
    求項5記載の水容器の損傷による漏水或いは外部侵入水
    の発見方法。
  7. 【請求項7】 電気ヒータの一方の端子は抵抗計の一方
    の端子と接続し、導電層導通部及び露出部を有するリー
    ド線は抵抗計の他方の端子と接続し、漏水或いは侵入水
    によって、リード線が接続していない電気ヒータの端子
    と前記リード線の露出部とが短絡することにより水の存
    在を検知することを特徴とする請求項5記載の水容器の
    損傷による漏水或いは外部侵入水の発見方法。
  8. 【請求項8】 電気ヒータの一方の端子は抵抗計の一方
    の端子と接続し、当該電気ヒータの他方の端子はアース
    され、釘の打ち抜きの時はアースされた側の電気ヒータ
    の端子、釘、水容器の導電層、リード線の導電層導通部
    を介して抵抗計と水容器との間に閉回路が形成され、ま
    た漏水或いは侵入水がある場合には電気ヒータのアース
    側の端子とリード線の露出部とが短絡して電気ヒータと
    抵抗計との間に閉回路が形成されるよう構成したことを
    特徴とする請求項5記載の水容器の損傷による漏水或い
    は外部侵入水の発見方法。
  9. 【請求項9】 水容器を形成するフィルムは少なくとも
    一つの層が導電層でありかつ当該積層フィルムの最も内
    層は、熱による溶融が可能な材料により形成されてお
    り、水容器に対して水漏れが生じる損傷が発見され時
    に、当該損傷部分を中心として積層フィルムを、当該積
    層フィルムの内層が対向密着するよう変形させ、この状
    態で積層フィルの外層から熱を加えることにより、上記
    対向密着する内層を融着さて損傷部分を密閉することを
    特徴とする水容器の損傷箇所の修理方法。
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JP2017083240A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 大日本印刷株式会社 水分検出装置

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