JP2003314657A - 保持ピースおよびこれを備えた直動装置 - Google Patents

保持ピースおよびこれを備えた直動装置

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ball
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努 大久保
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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    • F16C33/3706Loose spacing bodies with concave surfaces conforming to the shape of the rolling elements, e.g. the spacing bodies are in sliding contact with the rolling elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボールねじの保持ピースの形状を工夫して、ボ
ール溝および段差と接触しても疵が生じ難く、ボールの
移動に支障を来さないようにする。 【解決手段】保持ピース1は略円柱体からなり、円柱の
2つの底面にボール2を受ける凹面3が形成されてい
る。保持ピース1をなす略円柱体は、円柱11の全外周
面に断面が弓形の突起12を一体化し、円柱11と突起
12をなす弓形との境界に、曲率半径rの丸み13を設
けた形状である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保持ピースに特徴
のある直動装置(ボールねじやリニアガイド等)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボールねじやリニアガイドは、ねじ軸
(案内レール)およびナット(スライダ)に設けた両ボ
ール溝で構成される軌道を、転動体であるボールが負荷
状態で転動することで、ナット(スライダ)がねじ軸
(案内レール)に沿って直線移動する装置である。ま
た、前記軌道の終点から始点へボールを移動させる循環
部を有し、この循環部と前記軌道によりボール循環経路
が構成されている。
【0003】このようなボールねじやリニアガイドで
は、転動体であるボールとボールの間に保持ピース
(「セパレータ」とも称される。)を配置することで、
ボール同士の競り合いをなくし、作動性と耐久性を向上
させることが行われている。この保持ピースの従来例
を、図7を用いて説明する。図7(a)はこの保持ピー
スの正面図であり、図7(b)は図7(a)のC−C線
断面図である。これらの図に示すように、この保持ピー
ス10は略円柱状であって、円柱の2つの底面にボール
2を受ける凹面3が形成されている。また、この保持ピ
ース10には、円柱の中心軸に沿った貫通穴4が設けて
ある。この貫通穴4は、油溜まりとして機能する。ま
た、保持ピースは、通常、プラスチック材料等の弾性変
形し易い材料で形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ボールねじやリニアガ
イドの前記循環経路内には、ボールおよび保持ピースが
所定の隙間を有するように充填されるが、この充填隙間
が大きいと、保持ピースがボール溝と接触する場合があ
る。また、前記循環部と前記軌道をなすボール溝との間
に段差が全く存在しないようにすることは難しく、充填
隙間が大きいと、保持ピースがこの段差と接触する場合
がある。
【0005】例えば、図4に示すように、循環部として
チューブを用いるチューブ式ボールねじの場合には、チ
ューブ7の立ち上がり部71のねじ軸100側に、ねじ
軸100のボール溝400内に入るタング72が形成さ
れている。通常、このタング72はチューブ7の端面よ
り下側に突出しており、ボール2の進行方向にタング7
2が存在する。段差箇所としては、このタング72の下
端とボール溝400との隙間位置Aと、チューブ7を入
れるためにナット200に設けた穴201とチューブ7
の立ち上がり部72の端面との境界位置Bが挙げられ
る。前記穴201は、ナット200のボール溝500と
連続するように形成されている。
【0006】上述のような保持ピースとボール溝および
段差との接触により、保持ピースに疵が生じたり、ボー
ルの移動に支障を来したりすることを防止するために、
従来は、前記充填隙間を例えばボールの直径の0.5倍
以下と小さくしている。しかしながら、前記充填隙間が
小さいと充填隙間の調整に時間がかかりコストが高くな
る。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、保持ピースの形状を工夫
して、ボール溝および段差と接触しても疵が生じ難く、
ボールの移動に支障を来さないようにすることにより、
ボール循環経路の充填隙間を大きくできるように、また
ある程度の段差を許容できるようにすることを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、直動装置の転動体同士の間に配置され、
略円柱体の2つの底面に前記転動体の転動面を受ける凹
面を有する形状の保持ピースにおいて、前記略円柱体
は、円柱の外周面に弓形断面の突起が一体化され、前記
円柱と弓形との境界に所定範囲の曲率半径の丸みを有す
る形状であることを特徴とする保持ピースを提供する。
【0009】本発明はまた、転動体同士の間に、略円柱
体の2つの底面に前記転動体の転動面を受ける凹面を有
する形状の保持ピースが配置されている直動装置におい
て、前記保持ピースをなす略円柱体は、円柱の外周面に
弓形断面の突起が一体化され、前記円柱と弓形との境界
に所定範囲の曲率半径の丸みを有する形状であることを
特徴とする直動装置を提供する。
【0010】本発明の保持ピースおよび直動装置におい
て、前記弓形の曲率半径Rは転動体の直径Dの0.20
倍以上0.30倍以下であり、前記丸みの曲率半径rは
転動体の直径Dの2.5%以上5.0%未満であること
が好ましい。本発明の直動装置としては、転動体循環経
路内の転動体および保持ピースの充填隙間が0以上転動
体の直径の1.0倍以下であるものが挙げられる。
【0011】本発明において、直動装置とは、相対的に
内側に配置された内方部材および外側に配置された外方
部材と、両部材の軌道溝間に転動自在に配設された複数
個の転動体と、を少なくとも備え、転動体が転動するこ
とにより内方部材および外方部材の一方が他方に対して
相対的に直動する装置を意味し、リニアガイド、リニア
ボールベアリング、ボールねじ等がこれに含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1を用いて本発明の保持ピースの一実施形
態を説明する。図1(a)は、この保持ピースを示す断
面図であり、保持ピースをなす円柱を底面が半円となる
ように2分割した際の分割面を示す。図1(b)は図1
(a)のA部分の拡大図である。
【0013】保持ピース1は略円柱体からなり、円柱の
2つの底面にボール2を受ける凹面3が形成されてい
る。この凹面3はゴシックアーチ形状または円錐形状と
なっていることが好ましい。この保持ピース1には、円
柱11の中心軸に沿った貫通穴4が設けてある。保持ピ
ース1をなす略円柱体は、円柱11の全外周面に断面が
弓形の突起12を一体化し、円柱11と突起12をなす
弓形との境界に、曲率半径rの丸み13を設けた形状で
ある。
【0014】なお、符号12aは突起12をなす弓形の
円弧(中心O2 )の延長線を示し、符号Bは保持ピース
1の中心O1 を中心とした円弧を示す。この突起12を
なす弓形の円弧の半径は、円弧Bの半径より小さい。す
なわち、この実施形態の保持ピース1は、球体の互いに
反対側となる二つの側部が除去されて、この除去された
部分が凹面となっている形状の保持ピース(円Bに沿っ
た面(球面)を円柱の外周凸面とする保持ピース)とは
異なる。また、この実施形態の保持ピース1の丸み13
の曲率半径rは円弧Bの半径とは異なる。また、この実
施形態の保持ピース1は、凹面3および丸み13の任意
の部分でボール2と接触するように設定できる。
【0015】図2は、この実施形態の保持ピースと、従
来の保持ピース(円柱の外周面に突起のない形状の保持
ピース)について、凸状段差(突起物50によって生じ
た段差)に対する接触状態の違いを示す図である。図2
(a)は従来の保持ピース10の場合を、図2(b)は
この実施形態の保持ピース1の場合を示す。図2に示す
ように、この実施形態の保持ピース1は弓形の突起を有
することで、従来の保持ピース10よりも凸状段差を乗
り越え易くなる。
【0016】この保持ピース1の凸状段差の乗り越え易
さと、突起12をなす弓形の曲率半径Rおよび丸み13
の曲率半径rとの関係について以下に述べる。図1
(b)に示すように、保持ピース1の進行方向に凸状段
差5が存在すると、保持ピース1の縁部が凸状段差5を
形成する突起物50の後端に接触する。この接触点での
接線(この図では、突起12をなす弓形の円弧12aと
丸み13との境界点での円弧12aの接線12b)と突
起物50の上面を示す線51と、がなす角度αを「乗り
越え入射角」とする。この乗り越え入射角αが小さいほ
ど、保持ピース1は凸状段差5を乗り越え易いことにな
る。
【0017】凸状段差5を0.1mmとし、突起12を
なす弓形の曲率半径(円弧12aの半径R)をボールの
直径D(=5/32インチ=3.9688mm)の0.
2倍、0.225倍、0.25倍、0.3倍、および
0.35倍に変化させ、丸み13の曲率半径rを0.1
mm、0.15mm、および0.2mmに変化させて、
保持ピース1の乗り越え入射角αを調べた。ここでは、
ボールの直径D=3.9688mmであるため、曲率半
径=0.1mm、0.15mm、0.2mmは、ぞれぞ
れr/D=2.5%、3.8%、5.0%に相当する。
【0018】なお、凹面3の形状は、曲率半径2.4m
mのゴシックアーク形状とし、円柱11の軸方向の寸法
tは1.2mmとし、最大外周の直径はボール直径の
0.8倍とした。その結果を、図3のグラフに示す。図
3のグラフから分かるように、前記条件の場合には、弓
形の曲率半径Rがボールの直径Dの0.20倍以上0.
30倍以下であり、丸みの曲率半径rが0.10mm以
上0.15mm以下であると、乗り越え入射角を55°
以下とすることができる。なお、弓形の曲率半径Rがボ
ールの直径Dの0.20倍未満であると、円柱11の外
径が小さくなり過ぎて、凹面3とボール2の接触する面
が小さくなって、所定の接触角が得られない場合があ
る。。
【0019】また、弓形の曲率半径Rがボールの直径D
の0.20倍以上0.25倍以下であり、丸みの曲率半
径rが0.10mm以上0.15mm以下であると、乗
り越え入射角を40°以下とすることができるため好ま
しい。さらに、乗り越え入射角が小さく弓形の曲率半径
Rが大きいとバランスが良いため、この点からは、弓形
の曲率半径Rがボールの直径Dの0.20倍以上0.3
0倍以下であり、丸みの曲率半径rが0.15mmであ
ることが好ましい。
【0020】なお、保持ピース1の縁部と突起物50の
後端との最初の接触点は、突起12をなす弓形の円弧1
2aと丸み13との境界点(図1(b)の場合)、弓形
(円弧12a)の部分、および丸み13の部分のいずれ
かである。図3のグラフで、弓形の曲率半径が同じでも
丸みの曲率半径によって乗り換え入射角に変化が生じて
いる場合は、前記接触点が丸み13の部分であることを
示す。
【0021】この保持ピースを用いた場合の、ボールね
じのボール循環経路内のボールおよび保持ピースの充填
隙間について以下に述べる。図4に示すチューブ式ボー
ルねじの保持ピース1として、図1の保持ピース1と図
7の保持ピース10をそれぞれ用い、ボール循環経路内
のボールおよび保持ピースの充填隙間を変化させて、下
記の条件でボールねじを駆動させ、保持ピースにどの程
度疵が生じるかについて調べた。
【0022】なお、この試験では、チューブとナット穴
とのつなぎ目(図4の境界位置B)の段差を、製品では
通常0.1mm以下とするところを0.15mmとし、
段差に対する優劣が顕著に現れるようにした。 <試験条件> ボールねじの仕様 軸の直径:20mm、リード:10mm、巻き数:2.5、 負荷:オーバーサイズ予圧、ボールおよび保持ピースの数:各40個/列 ボールの直径D:3.9688mm(=5/32インチ) 潤滑剤:「AV2」昭和シェル(株)製 試験時間:10rpmで4時間後、100rpmで4時間の計8時間 保持ピース1の形状 弓形の曲率半径R:0.9mm(Dの0.23倍) 丸み13の曲率半径r:0.15mm 円柱11の直径:2.6mm 円柱11の軸方向の寸法t:1.2mm 凹面3の形状:曲率半径2.4mmのゴシックアーク形状 最大外周の直径:3.2mm(Dの0.8倍) 保持ピース10の形状 丸み103の曲率半径:2.4mm 円柱の直径:3.2mm 円柱の軸方向の寸法t:1.7mm 凹面3の形状:保持ピース1と同じ 図5に示すように、保持ピース1の外周面をなす円弧1
2aの円柱11の軸方向中心部に直線部15を設けるこ
とにより、突起12をなす弓形の曲率半径Rおよび丸み
13の曲率半径rが同じで、円柱の軸方向の寸法が異な
る保持ピースを得ることができる。
【0023】保持ピース1を用いた場合の充填隙間の調
整は、図5の保持ピースであって直線部15の寸法Lが
所定値であり、円柱11の軸方向の寸法t以外の寸法が
前記と同じものを1個用いて行った。保持ピース10を
用いた場合の充填隙間の調整は、円柱の軸方向の寸法が
前記とは異なるのものを1個用いて行った。この試験の
結果を、図6にグラフで示す。このグラフの横軸は充填
隙間のボール直径に対する比であり、縦軸は0.1mm
以上の凹み疵が生じた保持ピースの数である。
【0024】図6のグラフから分かるように、保持ピー
ス10を用いた場合には、充填隙間のボール直径に対す
る比が0.25以上となると1個以上の保持ピースに疵
が生じ、前記比が0.50であると疵が生じた保持ピー
スの数は10個となった。これに対して、保持ピース1
を用いた場合には、前記比が0.35以下では疵が生じ
た保持ピースはなく、前記比が0.4以上となると1個
以上の保持ピースに疵が生じ、前記比が0.5でも疵が
生じた保持ピースの数は1個であった。
【0025】したがって、本発明の実施形態に相当する
図1の保持ピース1を用いたボールねじによれば、ボー
ル循環経路内のボールおよび保持ピースの充填隙間をボ
ール直径の0.5倍にしても、保持ピースに疵が発生し
難くすることができる。また、図4に示すボールねじで
段差箇所A,Bに段差が存在しないような工夫(面取
り、精度向上等)をすることにより、前記充填隙間をボ
ール直径の1.0倍程度にしても保持ピースに疵が発生
し難くすることができると考えられる。
【0026】なお、上記実施形態ではチューブ式ボール
ねじについて述べているが、循環部はチューブに限定さ
れず、本発明の直動装置は、エンドキャップ式ボールね
じ、コマ式ボールねじ等のいずれのボールねじにも、さ
らにはリニアガイドにも適用できる。また、保持ピース
1の最大外周の直径はボール直径の0.7倍以上0.9
倍以下であることが好ましい。保持ピース1の最も薄い
部分の厚さは0.1mm以上0.7mm以下であること
が好ましい。また、保持ピース1の貫通穴4の直径はボ
ール直径の20%以上65%以下であることが好まし
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保持ピースの形状を工夫して、ボール溝および段差と接
触しても疵が生じ難く、ボールの移動に支障を来さない
ようにできるため、ボール循環経路の充填隙間を大きく
することができる。その結果、充填隙間の調整にかかる
時間およびコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に相当する保持ピースを示
す断面図(a)と、(a)のA部分の拡大図(b)であ
る。
【図2】本発明の一実施形態の保持ピースと、従来の保
持ピースについて、凸状段差に対する接触状態の違いを
示す図であって、(a)は従来の保持ピースの場合を、
(b)はこの実施形態の保持ピースの場合を示す。
【図3】凸状段差の乗り越え入射角と、突起をなす弓形
の曲率半径Rと、丸みの曲率半径r(転動体の直径に対
する丸みの曲率半径の比:「r/D」)との関係を示す
グラフである。
【図4】チューブ式ボールねじを示す部分断面図であ
る。
【図5】充填隙間の調整に使用可能な、外周面をなす円
弧に直線部を有する保持ピースの形状を示す断面図であ
る。
【図6】充填隙間のボール直径に対する比と0.1mm
以上の凹み疵が生じた保持ピースの数との関係を示すグ
ラフである。
【図7】保持ピースの従来例を示す正面図(a)と、
(a)のC−C線断面図(b)である。
【符号の説明】
1 保持ピース 2 ボール 3 凹面 4 貫通穴 5 凸状段差 50 凸状段差を形成する突起物 10 保持ピース 11 円柱 12 断面が弓形の突起 12a 弓形の円弧 13 丸み 15 直線部 7 チューブ 71 立ち上がり部 72 タング 100 ねじ軸 103 丸み 200 ナット 201 穴 400 ボール溝 500 ボール溝 B O1 を中心とした円弧 O1 保持ピースの中心 O2 弓形の円弧の中心

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直動装置の転動体同士の間に配置され、
    略円柱体の2つの底面に前記転動体の転動面を受ける凹
    面を有する形状の保持ピースにおいて、 前記略円柱体は、円柱の外周面に弓形断面の突起が一体
    化され、前記円柱と弓形との境界に所定範囲の曲率半径
    の丸みを有する形状であることを特徴とする保持ピー
    ス。
  2. 【請求項2】 前記弓形の曲率半径は転動体の直径の
    0.20倍以上0.30倍以下であり、前記丸みの曲率
    半径は転動体の直径の2.5%以上5.0%未満である
    ことを特徴とする請求項1記載の保持ピース。
  3. 【請求項3】 転動体同士の間に、略円柱体の2つの底
    面に前記転動体の転動面を受ける凹面を有する形状の保
    持ピースが配置されている直動装置において、 前記保持ピースをなす略円柱体は、円柱の外周面に弓形
    断面の突起が一体化され、前記円柱と弓形との境界に所
    定範囲の曲率半径の丸みを有する形状であることを特徴
    とする直動装置。
  4. 【請求項4】 前記弓形の曲率半径は転動体の直径の
    0.20倍以上0.30倍以下であり、前記丸みの曲率
    半径は転動体の直径の2.5%以上5.0%未満である
    ことを特徴とする請求項3記載の直動装置。
  5. 【請求項5】 転動体循環経路内の転動体および保持ピ
    ースの充填隙間が0以上転動体の直径の1.0倍以下で
    あることを特徴とする請求項3または4記載の直動装
    置。
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