JP2003314583A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2003314583A
JP2003314583A JP2002119276A JP2002119276A JP2003314583A JP 2003314583 A JP2003314583 A JP 2003314583A JP 2002119276 A JP2002119276 A JP 2002119276A JP 2002119276 A JP2002119276 A JP 2002119276A JP 2003314583 A JP2003314583 A JP 2003314583A
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JP
Japan
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piston
clutch
push rod
ball screw
clutch pedal
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Application number
JP2002119276A
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English (en)
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Tamotsu Masuura
保 益浦
Hiroshi Nishimaki
啓 西牧
Toshio Yasutomi
利夫 安富
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油量や油圧を繊細且つ正確に制御し得るよう
にしたアクチュエータを提供する。 【解決手段】 電動モータ22によりボールネジ23を
回転駆動し且つ該ボールネジ23に螺合したボールナッ
ト24を介しプッシュロッド25を進退動せしめる電動
ボールネジ機構26と、ピストン27をスプリング28
の弾撥力に抗し進出させて圧力室29から作動油を押し
出す油圧機構30とを相互のプッシュロッド25とピス
トン27を同軸上に突き合わせて直列配置すると共に、
該ピストン27の近傍にクラッチペダル1(レバー手
段)を傾動自在に設け且つ該クラッチペダル1と連動し
て前記ピストン27をプッシュロッド25から離間する
方向へ進出せしめるリリースフォーク45を装備するこ
とによりクラッチペダル装置20(アクチュエータ)を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧系の油量や油
圧を制御するシステムに用いるのに適したアクチュエー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は大型トラック等の大型車両に採
用されている従来のクラッチコントロールシステムの一
例を示すもので、図12中1は運転席に装備されたクラ
ッチペダル、2は該クラッチペダル1の踏み込みにより
作動するマスタシリンダ、3はリリースレバー4を介し
図示しないクラッチを「断」とするクラッチブースタを
示し、運転者がクラッチペダル1を踏み込むと、マスタ
シリンダ2により作動油がクラッチブースタ3の後段の
ハイドロリックピストン部5’を経由してリレーピスト
ン部6に到り、ここでリレーピストン本体7が図12中
の左側へ摺動してポペットバルブ本体8が図示しないス
プリングの弾撥力に抗して左側へ押し込まれ、ポペット
バルブ部9のエア回路が開通(図13参照)するように
してあり、また、作動油はリレーピストン部6から更に
前段のハイドロリックピストン部5に到達して油圧を作
用させるようにしてある。
【0003】そして、ポペットバルブ部9のエア回路が
開通すると、エアタンク10からポペットバルブ部9を
経由して圧縮空気がダブルチェックバルブ11へと送ら
れ、該ダブルチェックバルブ11では、ピストン12が
図12中の右側へ押されて圧縮空気がそのままクラッチ
ブースタ3のシリンダシェル13内に導入され(図13
参照)、これによりピストン14が圧縮空気のアシスト
を受けて図示しないスプリングの弾撥力に抗し図12中
の左側へ押し込まれ、該ピストン14に連結されたプッ
シュロッド15によりリリースレバー4が押され、該リ
リースレバー4が作動して図示しないクラッチが「断」
となるようになっている。
【0004】また、クラッチペダル1を戻すと、作動油
がクラッチブースタ3の前後のハイドロリックピストン
部5,5’及びリレーピストン部6からマスタシリンダ
2に戻り、他方、リレーピストン部6のリレーピストン
本体7及びポペットバルブ部9のポペットバルブ本体8
が図示しないスプリングの復元力により図12中の右側
に戻されてエアタンク10側に対するエア回路が閉じ且
つシリンダシェル13内のピストン14後方の圧縮空気
がダブルチェックバルブ11を経てリレーピストン本体
7内の通路を通過してシリンダシェル13内のピストン
14前方に入り、更にクラッチブースタ3のシリンダ排
気ポートを経由してリレーバルブ16のジョイント部1
7より排気され、ピストン14に連結されたプッシュロ
ッド15が元の位置に後退してリリースレバー4が戻さ
れることにより図示しないクラッチが「接」となるよう
になっている。
【0005】以上はクラッチペダル1による手動操作の
場合を説明したが、ここに図示しているクラッチコント
ロールシステムにおいては、オートマチックトランスミ
ッションの制御をつかさどる制御装置18の電子制御に
より自動操作も行えるようになっており、より具体的に
は、運転席のセレクトレバー操作等により変速が開始さ
れると、制御装置18から常時閉のクラッチ制御電磁弁
19に向け電子信号が送られて該クラッチ制御電磁弁1
9のポートが開き、これによりエアタンク10からの圧
縮空気が常時閉のリレーバルブ16に送られ、これをエ
ア信号としてポートが開くことにより圧縮空気が別経路
からリレーバルブ16を通してダブルチェックバルブ1
1へと送られ、該ダブルチェックバルブ11では、ピス
トン12が図12中の左側へ押されて圧縮空気がそのま
まクラッチブースタ3のシリンダシェル13内に導入さ
れ、これによりピストン14が図示しないスプリングの
弾撥力に抗して図12中の左側へ押し込まれ、該ピスト
ン14に連結されたプッシュロッド15によりリリース
レバー4が押され、該リリースレバー4が作動して図示
しないクラッチが「断」となるようにしてある。
【0006】また、自動変速が完了してエンジン回転と
クラッチ回転の差が規定値内に収まると、制御装置18
からクラッチ制御電磁弁19への電子信号が停止され、
これによりリレーバルブ16の出力ポートが排気ポート
へと切り替わり、クラッチブースタ3のシリンダシェル
13内にあった圧縮空気がダブルチェックバルブ11を
経由してリレーバルブ16の排気ポートからジョイント
部17へと排出され、クラッチ側の復帰力によりピスト
ン14が図12中の右側へ戻されてクラッチが「接」と
なるようにしてある。
【0007】そして、前述した如き従来のクラッチコン
トロールシステムにおいては、クラッチペダル1による
手動操作と、制御装置18の電子制御による自動操作と
を併用して適宜に選択できるようしてあり、主として発
進時や停止時等における微妙なクラッチ操作を要する場
合にクラッチペダル1による手動操作を選択するような
使用形態がとられているが、このような微妙なクラッチ
操作を大ボリュームの圧縮空気によるオン・オフ的な自
動操作で代行することは技術的に難しく、これが大型車
両におけるクラッチ操作の完全自動化を阻む大きな要因
となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た如きクラッチコントロールシステムにおける微妙なク
ラッチ操作にも対応し得るようなアクチュエータ、即
ち、油量や油圧を繊細且つ正確に制御し得るようなアク
チュエータは未だ提案されていないのが実情であり、こ
のようなアクチュエータの提供がクラッチ操作の完全自
動化等に寄与するものとして望まれている。
【0009】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、油量や油圧を繊細且つ正確に制御し得るようにした
アクチュエータを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動モータに
よりボールネジを回転駆動し且つ該ボールネジに螺合し
たボールナットを介しプッシュロッドを進退動せしめる
電動ボールネジ機構と、ピストンをスプリングの弾撥力
に抗し進出させて第一圧力室から作動油を押し出す油圧
機構とを相互のプッシュロッドとピストンを同軸上に突
き合わせて直列配置したことを特徴とするアクチュエー
タ、に係るものである。
【0011】而して、このようなアクチュエータによれ
ば、電動モータによるボールネジの回転駆動を該ボール
ネジの軸心方向へ向けたボールナットの進退作動に転換
し、該ボールナットを介したプッシュロッドの進退動作
動の速度及び位置を精度良く制御することが可能となる
ので、このプッシュロッドによりピストンをスプリング
の弾撥力に抗し適切な速度及び長さだけ進出させて第一
圧力室から作動油を押し出すことにより、該作動油に関
する油量や油圧を繊細且つ正確に制御することが可能と
なる。
【0012】また、レバー手段を操作して該レバー手段
と一緒にリリースフォークを傾動させることにより、油
圧機構のピストンをプッシュロッドから離間する方向へ
進出させることが可能となり、電動ボールネジ機構の電
動モータを電子制御することによる自動操作と、レバー
手段による手動操作とを併用して選択的に用いることが
可能となる。
【0013】また、本発明のアクチュエータを更に具体
的に構成するにあたっては、例えば、レバー手段及びリ
リースフォークの夫々の基端部を同じ傾動軸に一体的に
装着し、油圧機構のピストンの適宜位置に形成した段差
部に対し前記リリースフォークの先端部が掛止して前記
ピストンを進出方向へ押し出し得るように構成すれば良
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0015】図1〜図11は本発明を実施する形態の一
例を示すもので、図12と同一の符号を付した部分は同
一物を表わしている。
【0016】図1は本形態例のアクチュエータの一例を
成すクラッチペダル装置20についての詳細な構造を示
す断面図、図2は図1のクラッチペダル装置20を採用
したクラッチコントロールシステムの一例を示してい
る。
【0017】このクラッチペダル装置20の詳細な構造
を説明するのに先立ち、図2のクラッチコントロールシ
ステムについての概要を説明しておくと、このクラッチ
コントロールシステムにおいては、従来のクラッチペダ
ル1の踏み込みによりマスタシリンダ2(図12参照)
を作動させる機構に替えて前記クラッチペダル装置20
を採用し、これによって、クラッチペダル1(レバー手
段)による手動操作と、オートマチックトランスミッシ
ョンの制御をつかさどる制御装置18の電子制御による
自動操作とを選択的に使い分けできるようにしたものと
なっている。
【0018】ただし、ここに図示しているクラッチブー
スタ3では、その後段のハイドロリックピストン部を廃
止して前段のハイドロリックピストン部5のみとしてあ
り、クラッチペダル装置20から送り出された作動油が
前記ハイドロリックピストン部5に先ず導かれてからリ
レーピストン部6に到り、ここでリレーピストン本体7
が図2中の左側へ摺動してポペットバルブ本体8が図示
しないスプリングの弾撥力に抗して左側へ押し込まれ、
ポペットバルブ部9のエア回路が開通(図3参照)する
ようになっている。
【0019】そして、ポペットバルブ部9のエア回路が
開通すると、該ポペットバルブ部9を経由してエアタン
ク10からの圧縮空気がクラッチブースタ3のシリンダ
シェル13内に導入され、これによりピストン14が圧
縮空気のアシストを受けて図示しないスプリングの弾撥
力に抗し図2中の左側へ押し込まれ、該ピストン14に
連結されたプッシュロッド15によりリリースレバー4
が押され、該リリースレバー4が作動して図示しないク
ラッチが「断」となるようになっている。
【0020】また、クラッチペダル装置20から送り出
した作動油が該クラッチペダル装置20に戻されると、
クラッチブースタ3のハイドロリックピストン部5及び
リレーピストン部6から作動油が抜き出され、これによ
りリレーピストン部6のリレーピストン本体7及びポペ
ットバルブ部9のポペットバルブ本体8が図示しないス
プリングの復元力により図2中の右側に戻されてエアタ
ンク10側に対するエア回路が閉じ且つシリンダシェル
13内のピストン14後方の圧縮空気がリレーピストン
本体7内の新たな通路を通過して排気ポート21から大
気中に排気され(圧縮空気の一部はシリンダシェル13
内のピストン14前方にも入る)、ピストン14に連結
されたプッシュロッド15が元の位置に後退してリリー
スレバー4が戻されることにより図示しないクラッチが
「接」となるようになっている。
【0021】以下には前述したクラッチペダル装置20
についての詳細な構造を図1及び図4〜図11を参照し
つつ説明する。
【0022】図1に示す如く、このクラッチペダル装置
20は、電動モータ22によりボールネジ23を回転駆
動し且つ該ボールネジ23にボール24bを介して螺合
したボールナット24を介しプッシュロッド25を進退
動せしめる電動ボールネジ機構26と、ピストン27を
スプリング28の弾撥力に抗し進出させて圧力室29か
ら作動油を押し出す油圧機構30とを相互のプッシュロ
ッド25とピストン27を同軸上に突き合わせて直列配
置することにより構成されている。
【0023】ここで、前記電動ボールネジ機構26にお
けるプッシュロッド25は、図4に示す如き形状を有し
ており、その基端側のフランジ部25aにカップ形のカ
ラー31がボルト締結され、このカラー31内にボール
ナット24を一体的に内嵌保持せしめるようにしてあ
る。
【0024】尚、カラー31内にボールナット24を一
体的に内嵌保持せしめるにあたっては、ボールナット2
4のかしめ溝24aに対しカラー31の一部をかしめ部
31aとして外側からかしめて圧着させるようにしてあ
る。
【0025】そして、このように一体化されたボールナ
ット24,カラー31,プッシュロッド25のユニット
は、図5に示す如きハウジング32により抱持されるよ
うになっており、このハウジング32の内周部に形成さ
れたスプライン溝32aの一部(残りのスプライン溝3
2aはグリース溜まりを成す)に対し、前記プッシュロ
ッド25のフランジ部25aの上下端に設けたガイド突
起25bが軸心方向に摺動自在に嵌合されて円周方向の
回転が阻止されるようになっている。
【0026】また、前記ボールナット24が螺着されて
いるボールネジ23は、その基端部をハウジング33内
でベアリング34により回動自在に保持され、しかも、
このハウジング33にボルト締結されている電動モータ
22の出力軸22aと一体的に連結されるようになって
いる。
【0027】一方、前記油圧機構30におけるピストン
27は、図6に示す如き形状を有しており、その軸心方
向に間隔を隔てた位置にハウジング35の内周面に対し
液密に摺接する比較的短尺の大径部27aと比較的長尺
な大径部27bとを備え且つ該各大径部27a,27b
の相互間に軸心方向に延びるガイドスリット27cを開
口していると共に、プッシュロッド25(図1及び図4
参照)と対峙する側の大径部27bにおける所要範囲に
亘り一対の平取り部27dが形成され且つ該各平取り部
27dの終端には段差部27eが形成されるようになっ
ている。
【0028】そして、前記ガイドスリット27cには、
ハウジング35側に固定されたストッパボルト36が貫
通しており、ピストン27が最大にストロークしても該
ピストン27とストッパボルト36とが干渉しないよう
になっている。
【0029】尚、図7及び図8に示されている如く、ピ
ストン27の各大径部27a,27bに挟まれた空間
は、ハウジング35に設けたオイル孔37を介し図示し
ないリザーバタンクと接続されており、この空間には前
記リザーバタンクから導かれた作動油が満たされるよう
になっている。
【0030】更に、このピストン27の圧力室29に面
した先端部には、図9に詳細な内部構造を示す如きセン
タバルブ38が装備されており、このセンタバルブ38
内部に移動自在に収容されたセンタバルブ本体39が、
スナップリング40との間に介装されたスプリング41
により図9中の上側に着座するように付勢されている。
【0031】ここで、このセンタバルブ38には、ピス
トン27の大径部27aの中心部分を軸心方向に摺動自
在に貫通するノズル部39aが一体的に具備されてお
り、このノズル部39aの軸心部分に穿設された流路を
介してガイドスリット27c側と圧力室29側とが連通
するようになっているが、常時はスプリング41の弾撥
力に抗して図9中の上側に着座したセンタバルブ本体3
9のシール42により前記ガイドスリット27c側と圧
力室29側とが隔絶され、ピストン27が初期位置まで
退動している時にのみ前記ノズル部39aが前記ストッ
パボルト36に干渉してセンタバルブ本体39が相対的
に図9中の下側へ押し出され、これによりセンタバルブ
本体39が弁座から離間してガイドスリット27c側と
圧力室29側とが開通するようになっている。
【0032】また、図1に示す如く、前述した電動ボー
ルネジ機構26側のハウジング32と油圧機構30側の
ハウジング35との間には、図10に示す如きハウジン
グ43が介装されており、該ハウジング43により主に
油圧機構30のピストン27の大径部27bを包囲する
ような傾動空間44が形成されている。
【0033】そして、このハウジング43には、クラッ
チペダル1の基端部が傾動軸1aを介して傾動自在に枢
着されており、この傾動軸1aには、クラッチペダル1
の踏み込み時に前記ピストン27をプッシュロッド25
から離間する方向へ進出せしめるリリースフォーク45
が一体に外嵌装着されている。
【0034】即ち、このリリースフォーク45は、図1
0に示す如き二股形状を成す一対のアーム部45aを有
しており、この各アーム部45aは、先に図6で説明し
たピストン27の各平取り部27dを内側に挟むように
配置されて夫々の先端部をピストン27の段差部27e
に掛止し得るようになっている。
【0035】ここで、図10に図示している例では、ハ
ウジング43の一部が開閉蓋43aとして着脱できるよ
うになっており、ここを開けてハウジング43内に予め
リリースフォーク45を収容させた状態としておき、該
リリースフォーク45のボス部45bとハウジング43
の軸支部43bとを位置合わせして外側からクラッチペ
ダル1の傾動軸1aを挿通し、次いで、ハウジング43
内でリリースフォーク45を片側に寄せて開口部43c
に隙間をつくり、この隙間からキー46を差し入れて傾
動軸1aのキー溝1bに落とし込み、然る後に、リリー
スフォーク45をスライドさせてボス部45b内側のキ
ー溝45cと前記キー46とを係合させ、斯かる状態で
セットネジ47によりリリースフォーク45を傾動軸1
aに対し固定し、ハウジング43の開口部43cを開閉
蓋43aで塞ぐようにしてある。
【0036】ただし、この図10の構造は一例にすぎな
いものであり、例えば、図11に示す如く、ハウジング
43を軸支部43bの位置で半割りにして一部を開閉蓋
43aとして取り去ることにより開口部43cを開口
し、ここに予め溶接してクラッチペダル1の傾動軸1a
に一体化した一対の板材のアーム部45aから成るリリ
ースフォーク45を収容させ、斯かる状態で前記開閉蓋
43aを戻して締結することによりクラッチペダル1の
傾動軸1aを回動自在に保持させつつハウジング43の
開口部43cを塞ぐようにしても良い。
【0037】因みに、このような構造とすれば、リリー
スフォーク45が一対の板材のアーム部45aで構成で
きるので、図10のような鍛造品となるリリースフォー
ク45の場合よりもコストを安価に抑えることが可能と
なる。
【0038】而して、運転席のモード切換スイッチ等を
操作して制御装置18に手動モードを認識させた後、ク
ラッチペダル1を踏み込んで該クラッチペダル1と一緒
にリリースフォーク45を傾動させると、該リリースフ
ォーク45の各アーム部45aによりピストン27の段
差部27eが押し下げられ、該段差部27eを介しピス
トン27が電動ボールネジ機構26のプッシュロッド2
5から分離して下方へ進出し、これによりセンタバルブ
38が閉じてガイドスリット27c側と圧力室29側と
が隔絶された状態となり、該圧力室29から作動油が送
り出されて図示しないクラッチが「断」となる。
【0039】また、クラッチペダル1を戻すと、リリー
スフォーク45も一緒に戻されてピストン27がスプリ
ング28の復元力により初期位置まで退動し、これによ
りクラッチペダル装置20の圧力室29から送り出した
作動油が該圧力室29に戻されて図示しないクラッチが
「接」となる。
【0040】この際、ピストン27が初期位置まで退動
すると、センタバルブ本体39のノズル部39aがスト
ッパボルト36に干渉してセンタバルブ本体39が相対
的に図9中の下側へ押し下げられ、これによりセンタバ
ルブ本体39が弁座から離間してガイドスリット27c
側と圧力室29側とが開通し、該圧力室29の油圧が確
実に零に戻される。
【0041】尚、クラッチペダル1を踏み込んだ場合と
戻した場合とにおけるクラッチブースタ3側の作動につ
いては、クラッチペダル装置20の詳細な構造を説明す
るのに先立ち既に説明してある通りであり、その実質的
な内容が重複するものとなるので説明を割愛する。
【0042】他方、運転席のモード切換スイッチ等を操
作して制御装置18に自動モードを認識させれば、運転
席のセレクトレバー操作等により変速が開始された際
に、制御装置18から電動ボールネジ機構26の電動モ
ータ22に向け電子信号が送られて該電動モータ22に
よるボールネジ23の回転駆動が成され、これによりボ
ールナット24がボールネジ23の軸心方向に移動して
プッシュロッド25が進出し、該プッシュロッド25に
突き合わされている油圧機構30のピストン27がスプ
リング28の弾撥力に抗し押し出され、これによりクラ
ッチペダル装置20から作動油が送り出されて図示しな
いクラッチが「断」となる。
【0043】また、自動変速が完了してエンジン回転と
クラッチ回転の差が規定値内に収まると、制御装置18
から電動ボールネジ機構26の電動モータ22へ向けた
電子信号により該電動モータ22が逆転され、これによ
りボールナット24がボールネジ23の軸心方向に戻さ
れてプッシュロッド25が退動し、該プッシュロッド2
5により押し出されていたピストン27がスプリング2
8の復元力により初期位置まで退動し、これによりクラ
ッチペダル装置20から送り出した作動油が該クラッチ
ペダル装置20に戻されて図示しないクラッチが「接」
となる。
【0044】即ち、このようなクラッチペダル装置20
を採用すれば、電動モータ22によるボールネジ23の
回転駆動を該ボールネジ23の軸心方向へ向けたボール
ナット24の進退作動に転換し、該ボールナット24を
介したプッシュロッド25の進退動作動の速度及び位置
を制御装置18により精度良く制御することが可能とな
るので、このプッシュロッド25によりピストン27を
スプリング28の弾撥力に抗し適切な速度及び長さだけ
進出させて圧力室29から作動油を押し出すことによっ
て、油量や油圧を繊細且つ正確に制御しながら作動油を
クラッチブースタ3に供給することが可能となり、該ク
ラッチブースタ3による微妙なクラッチ操作が実現され
ることになる。
【0045】従って、上記形態例によれば、制御装置1
8による電動モータ22の電子制御によりプッシュロッ
ド25の進退動作動の速度及び位置を精度良く制御する
ことができるので、油量や油圧を繊細且つ正確に制御し
ながら作動油をクラッチブースタ3に供給することがで
き、延いては、発進時や停止時等における微妙なクラッ
チ操作を自動操作で行い得るようにしたクラッチコント
ロールシステムを実現することができる。
【0046】しかも、クラッチペダル1を踏み込んで該
クラッチペダル1と一緒にリリースフォーク45を傾動
させることにより、油圧機構30のピストン27をプッ
シュロッド25から離間する方向へ進出させることがで
きるので、電動ボールネジ機構26の電動モータ22を
電子制御することによるクラッチの自動操作と、クラッ
チペダル1によるクラッチの手動操作とを運転者の好み
や運転状況等に応じて選択的に用いることもできる。
【0047】尚、本発明のアクチュエータは、上述の形
態例にのみ限定されるものではなく、油圧系とエア系の
両方の回路を有するクラッチブースタを備えたクラッチ
コントロールシステムのみならず、油圧系のみのクラッ
チコントロールシステムにも適用することが可能であ
り、更には、クラッチ以外の様々な油圧系の油量や油圧
を制御するシステムにも適用することが可能であるこ
と、また、レバー手段は手で傾動操作するものであって
も良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】上記した本発明のアクチュエータによれ
ば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0049】(I)制御装置による電動モータの電子制
御によりプッシュロッドの進退動作動の速度及び位置を
精度良く制御することができるので、このプッシュロッ
ドによりピストンをスプリングの弾撥力に抗し適切な速
度及び長さだけ進出させて第一圧力室から作動油を押し
出すことができ、該作動油に関する油量や油圧を繊細且
つ正確に制御することができる。
【0050】(II)レバー手段を操作して該レバー手
段と一緒にリリースフォークを傾動させることにより、
油圧機構のピストンをプッシュロッドから離間する方向
へ進出させることができるので、電動ボールネジ機構の
電動モータを電子制御することによる自動操作と、レバ
ー手段による手動操作とを併用して選択的に用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】図1のアクチュエータを採用したクラッチコン
トロールシステムの一例を示す系統図である。
【図3】図2の要部についての作動説明図である。
【図4】図1の電動ボールネジ機構の要部に関する分解
図である。
【図5】図1の電動ボールネジ機構のハウジングの単品
図である。
【図6】図1の油圧機構のピストンの単品図である。
【図7】図1の油圧機構のハウジングの単品図である。
【図8】図1のVIII−VIII矢視の断面図であ
る。
【図9】図1の油圧機構のセンタバルブについての詳細
を示す断面図である。
【図10】図1のリリースフォークの組付け構造の一例
を示す分解図である。
【図11】図1のリリースフォークの組付け構造に関す
る別の例を示す分解図である。
【図12】従来例を示す系統図である。
【図13】図12の要部についての作動説明図である。
【符号の説明】
1 クラッチペダル(レバー手段) 1a 傾動軸 3 クラッチブースタ 4 リリースレバー 18 制御装置 20 クラッチペダル装置(アクチュエータ) 22 電動モータ 25 プッシュロッド 26 電動ボールネジ機構 27 ピストン 27e 段差部 28 スプリング 29 圧力室 30 油圧機構 45 リリースフォーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安富 利夫 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D047 BB45 CC10 CC19 FF22 3J057 AA07 CB09 CB11 GA64 GD22 HH01 3J062 AA03 AB22 AC07 BA35 CD12 CD22 CD35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータによりボールネジを回転駆動
    し且つ該ボールネジに螺合したボールナットを介しプッ
    シュロッドを進退動せしめる電動ボールネジ機構と、ピ
    ストンをスプリングの弾撥力に抗し進出させて圧力室か
    ら作動油を押し出す油圧機構とを相互のプッシュロッド
    とピストンを同軸上に突き合わせて直列配置すると共
    に、該ピストンの近傍にレバー手段を傾動自在に設け且
    つ該レバー手段と連動して前記ピストンをプッシュロッ
    ドから離間する方向へ進出せしめるリリースフォークを
    装備したことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 レバー手段及びリリースフォークの夫々
    の基端部を同じ傾動軸に一体的に装着し、油圧機構のピ
    ストンの適宜位置に形成した段差部に対し前記リリース
    フォークの先端部が掛止して前記ピストンを進出方向へ
    押し出し得るように構成したことを特徴とする請求項1
    に記載のアクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101649878B1 (ko) * 2015-02-17 2016-08-23 한국보그워너티에스 유한회사 자동변속기의 클러치 모듈 액추에이터

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KR101649878B1 (ko) * 2015-02-17 2016-08-23 한국보그워너티에스 유한회사 자동변속기의 클러치 모듈 액추에이터

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