JP2003314539A - 玉軸受 - Google Patents

玉軸受

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JP2003314539A
JP2003314539A JP2002124288A JP2002124288A JP2003314539A JP 2003314539 A JP2003314539 A JP 2003314539A JP 2002124288 A JP2002124288 A JP 2002124288A JP 2002124288 A JP2002124288 A JP 2002124288A JP 2003314539 A JP2003314539 A JP 2003314539A
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ball
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Tsugio Matsushita
継雄 松下
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/16Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
    • F16C19/163Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
    • F16C19/166Four-point-contact ball bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2300/00Application independent of particular apparatuses
    • F16C2300/10Application independent of particular apparatuses related to size
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の軌道輪11,21の間に複数の玉3を
配置し、隣り合う玉3の間にセパレータ4を介装してな
る玉軸受において、玉3が凹曲部41に吸い付くのを防
止でき、かつ、セパレータ4が破損するのを防止でき
る。 【解決手段】 セパレータ4が、介装状態で外周面42
と軌道面11,21との間に微小隙間を介して装着され
る形状を有し、玉3と接する軸方向両端面に、一対の断
面円弧状の凹曲部41が設けられており、凹曲部41
が、セパレータ4の外周面42に掛からないように形成
されており、かつ、玉3の直径をBdとすると、凹曲部
41の曲率半径Rが、0.53×Bd≦R≦0.65×
Bdを満たしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回座軸受、ボー
ルねじ、アンギュラ玉軸受等、一対の軌道輪の間に複数
の玉を配置し、かつ、隣り合う玉の間にセパレータを介
装してなる玉軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、重機械類の支持部分に用いられる
旋回座軸受や、産業用機械等における回転運動と直線運
動の変換部分に用いられるボールねじ等において、一対
の軌道輪の間に複数の玉を配置してなる玉軸受が使用さ
れている。
【0003】図4は、旋回座軸受の一例の部分斜視図を
示している。
【0004】図4において、1は外輪、2は内輪、3は
玉、4はセパレータ、5は密封装置である。
【0005】外輪1および内輪2は炭素鋼にて形成され
ており、各々高周波焼入にて軌道面11,21が形成さ
れている。
【0006】玉3は、軸受鋼にて形成され、軌道面1
1,21に沿って複数個配置されている。なお、玉3
は、軌道面11,21と4点で接触し、4点接触玉軸受
を構成している。
【0007】セパレータ4は円柱形に形成され、隣り合
う玉3の間に各々配置されている。
【0008】密封装置5は、軌道方向に延びて各々外輪
1および内輪2に装着されており、軸受内部に水や異物
が侵入するのを防止し、同時に、軸受内部の潤滑剤が外
部に漏れるのを防いでいる。一般的なグリース潤滑の場
合、密封装置5は合成ゴム製である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】セパレータ4の両端面
には、各々玉3と接する一対の断面円弧状の凹曲部が形
成されている。凹曲部の曲率半径は、玉3の半径とほぼ
等しく形成されている。
【0010】このように、凹曲部の曲率半径と、玉3の
半径をほぼ等しくした場合、玉3とセパレータ4の接触
面積が大きくなる。その結果、玉軸受のトルクが異常に
大きくなり、場合によっては軸受の回転が停止する恐れ
があった。
【0011】これは、両側の玉3によりセパレータ4が
圧縮された際、凹曲部内の空気や油分が押し出され、圧
縮が解除された時に負圧が残り、玉3が凹曲部に吸い付
き、玉3が自由に回転できなくなることに起因する。
【0012】玉3によるセパレータ4の圧縮は、玉3の
進みや遅れによって発生する。玉3の進みや遅れは、個
々の玉3の接触角が少しずつ異なっているために、玉3
の公転誤差として発生する。
【0013】玉3の接触角の違いは、加工誤差、取付誤
差、荷重の負荷条件などによって必ず発生するものであ
り、避けることができない。
【0014】すなわち、セパレータ4の凹曲部の曲率半
径を、玉3の半径とほぼ等しくした場合、玉軸受のトル
クが異常に大きくなるのは避けられなかった。
【0015】そこで、特開平11−315835号公報
に開示されたように、凹曲部の曲率半径を玉の半径より
大きくする提案がされている。
【0016】しかし、凹曲部の曲率半径を大きくする
と、凹曲部が円柱形状のセパレータの外周面に掛かって
しまう恐れがある。凹曲部がセパレータの外周面に掛か
ると、当該外周面にエッジが発生する。セパレータの外
周面にエッジが発生すると、使用中に当該エッジが軌道
面に当接し、エッジ部分からセパレータが破損する恐れ
がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の玉軸受は、径方
向内外に配置される一対の軌道輪が備える両軌道面間
に、周方向転動自在に複数の玉が配置され、軸方向両端
面が前記周方向で隣り合う玉に向けられ、かつ、外周面
が前記両軌道面方向に向けられた状態で、前記隣り合う
玉の間に円柱形状のセパレータが介装されてなり、前記
セパレータが、前記介装状態で前記外周面と前記軌道面
との間に微小隙間を介して装着される形状を有し、前記
玉と接する前記軸方向両端面に、一対の断面円弧状の凹
曲部が設けられており、前記凹曲部が、前記セパレータ
の外周面に掛からないように形成されており、かつ、前
記玉の直径をBdとすると、前記凹曲部の曲率半径R
が、0.53×Bd≦R≦0.65×Bdを満たすもの
である。
【0018】本発明の玉軸受によると、セパレータの軸
方向両端面に、玉の半径より曲率半径の大きい凹曲部を
形成したことにより、セパレータと玉が点接触し、互い
の接触面積が小さくなる。これにより、セパレータと玉
の圧縮が解除された時に、凹曲部の周囲から空気が入り
込み、容易に玉がセパレータから離れ、玉軸受のトルク
が異常に大きくなるのを防止できる。
【0019】また、凹曲部の曲率半径Rが、0.53×
Bd≦R≦0.65×Bdを満たす値とすることで、凹
曲部がセパレータの外周面に掛からないように、曲率半
径の中心位置をセパレータから離れる方向に移動させる
必要がない。よって、玉数を減らすことなく、セパレー
タの外周面の両側縁にエッジが発生するのを防止でき、
使用中に当該エッジが軌道面に当接し、エッジ部分から
セパレータが破損するのを防止できる。
【0020】本発明のより好ましい玉軸受は、前記セパ
レータの直径Dが、0.90×Bd≦D≦0.97×B
dを満たしているものである。
【0021】これにより、凹曲部がセパレータの外周面
に掛からないように、曲率半径の中心位置をセパレータ
から離れる方向に移動させる必要がない。よって、玉数
を減らすことなく、凹曲部がセパレータの外周面に掛か
ってしまうのを防止できると共に、セパレータが両側の
玉により圧縮された際に、外径方向の膨張によって外周
面が両軌道面に接してしまうのを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る玉
軸受を説明する。
【0023】図1は図4に示した旋回座軸受における玉
軸受の部分拡大図、図2はそのセパレータの斜視図、図
3はそのセパレータの概略作用説明図である。
【0024】セパレータ4は、円柱形状に形成されてい
る。また、セパレータ4は、玉3の圧縮による耐圧縮破
壊性に優れ、かつ、疲労寿命にも優れた弾性を有する合
成樹脂や合成ゴムにて形成されている。
【0025】合成樹脂としては、ポリアミド66(ナイ
ロン66)、ウレタン、ポリアミド6(ナイロン6)、
MCナイロン等が挙げられる。
【0026】また、合成ゴムとしては、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。
【0027】セパレータ4の玉3と接する軸方向両端面
には、それぞれ断面円弧状の凹曲部41が形成されてい
る。
【0028】凹曲部41の曲率半径Rは、玉の半径Br
より大きく形成されている。
【0029】玉3の直径をBdとすると、凹曲部41の
曲率半径Rは式を満たすように設定されている。
【0030】 0.53×Bd≦R≦0.65×Bd … しかも、凹曲部41が、セパレータ4の外周面42に掛
からないように形成されている。
【0031】図1中の各曲率半径R1,R2,R3の値を
下記に示す。
【0032】R1=0.53×Bd R2=0.65×Bd R3=0.80×Bd 曲率半径Rが大きくなるほど、玉3が凹曲部41に点接
触し、接触面積が小さくなる。その結果、玉3と凹曲部
41の吸い付きを防止できて好ましい。しかし、曲率半
径Rが大きくなり過ぎると、凹曲部41がセパレータ4
の外周面42に掛かってしまう。
【0033】そこで、凹曲部41がセパレータ4の外周
面42に掛からないように、曲率半径Rの中心位置をセ
パレータ4から離れる方向に移動させることが考えられ
る。すなわち、セパレータ4に凹曲部41を浅く形成す
ることで、曲率半径Rが大きくても外周面42に掛から
ないようになる。しかし、凹曲部41の最深部分におけ
るセパレータ4の軸方向の厚み寸法Tが大きくなり、玉
数が減り、その結果、軸受容量が低下するという問題が
発生する。
【0034】式における曲率半径Rの下限値であるR
1は、玉3が点接触するために必要な最小の曲率半径に
相当し、式における曲率半径Rの上限値であるR
2は、玉数を減少させずに、凹曲部41がセパレータ4
の外周面42に掛からない最大の曲率半径に相当する。
【0035】曲率半径R3のように、凹曲部41がセパ
レータ4の外周面42に掛かると、外周面42の両側縁
にエッジ43が発生する。エッジ43が発生すると、使
用中にセパレータ4が傾斜して軌道面11,21に接し
た際に、当該エッジ43部分からセパレータ4が破損す
る。
【0036】以上のことから、凹曲部41の曲率半径R
は、式を満たすように設定されている。
【0037】また、セパレータ4の外周面42と、外輪
1と内輪2の各軌道面11,12との間に、それぞれ微
小隙間Sを介してセパレータ4が装着されている。
【0038】すなわち、セパレータ4の直径Dは、式
を満たすように設定されている。
【0039】 0.90×Bd≦D≦0.97×Bd … 式における直径Dの下限値である0.90×Bdは、
これ以上、直径Dを小さくすると、式の上限値である
2において、凹曲部41がセパレータ4の外周面42
に掛かってしまうことになる。そこで、凹曲部41がセ
パレータ4の外周面42に掛からないように、曲率半径
Rの中心位置をセパレータ4から離れるように移動させ
ることが考えられるが、凹曲部41の最深部分における
セパレータ4の軸方向の厚み寸法Tが大きくなり、玉数
が減り、その結果、軸受容量が低下するという問題が発
生する。
【0040】また、直径Dの上限値である0.97×B
dは、これ以上、直径Dを大きくすると、セパレータ4
が両側の玉3により圧縮された際に、外径方向の膨張に
よって外周面42が軌道面11,12に接してしまうこ
とになる。さらに、封入グリース量も少なくなり、寿命
が短くなる。
【0041】また、セパレータ4の軸方向断面の対角線
寸法Sdは、式を満たすように設定されている。
【0042】Sd≧Bd/cos20° … 図3(a)は、セパレータ4が想像線で示す状態から実
線で示す状態に傾斜し、対角線方向両端縁が軌道面1
1,12に接した状態を示している。このように、両端
縁が軌道面11,12に接した状態において、傾斜角θ
1の値が20°以上であると、セパレータ4は傾きを保
持し、転倒しない。傾斜角θ1の値が20°未満である
と、セパレータ4が、軌道面11,12と玉3の間に噛
み込み、摩擦が増大することで、軸受のトルクが異常に
大きくなる。場合によっては、ロック状態になったり、
転倒したりする。
【0043】すなわち、セパレータ4の噛み込み、もし
くは転倒角度の境界が20°であることから、セパレー
タ4の対角線寸法Sdが式を満たせば、噛み込み、も
しくは転倒しないことになる。
【0044】例えば、図3(b)に示すように、図3
(a)に示したセパレータ4に比べて軸方向の厚みLが
小さく、よって対角線寸法Sdの長さも小さくなると、
実線で示すように、対角線方向両端縁が軌道面11,1
2に接した状態で、セパレータ4の傾斜角θ2が20°
未満となる。その結果、セパレータ4が、軌道面11,
12と玉3の間に噛み込んだり、転倒したりする。
【0045】また、図3(c)に示すように、図3
(a)に示したセパレータ4に比べて直径Dが小さく、
よって対角線寸法Sdの長さも小さくなると、セパレー
タ4の傾斜角θ3が20°未満となり、図3(b)と同
様、セパレータ4が噛み込んだり、転倒したりする。
【0046】そこで、図3(d)に示すように、図3
(c)に示した直径Dの小さいセパレータ4において、
軸方向の厚みLを大きくすることにより、対角線寸法S
dの長さを大きくし、セパレータ4の傾斜角θ4を20
°以上とすることで、噛み込みや転倒を防止できる。
【0047】さらに、凹曲部41の最深部分におけるセ
パレータ4の軸方向の厚み寸法Tは、式を満たすよう
に設定されている。
【0048】 0.13×Bd≦T≦0.20×Bd … 式における厚み寸法Tの下限値である0.13×Bd
は、これ以上、厚み寸法Tを小さくすると、セパレータ
4の強度が不充分となり、両側の玉3に挟持され、圧縮
荷重が負荷された時にセパレータ4が破損する恐れがあ
ることに起因する。また、厚み寸法Tの上限値である
0.20×Bdは、これ以上、厚み寸法Tを大きくする
と、セパレータ4の軸方向の厚みLが大きくなり、その
結果、外輪1と内輪2の間に介装できる玉3の個数が少
なくなり十分な軸受の負荷容量が得られないことに起因
する。
【0049】ちなみに、凹曲部41の最深部分の深さ寸
法Stは、式を満たすように設定されている。
【0050】 0.15×Bd≦St≦0.20×Bd … 式における深さ寸法Stの下限値である0.15×B
dは、これ以上、深さ寸法Stを小さくすると、凹曲部
41が小さくなり、凹曲部41と玉3の接触が不確実と
なる。また、式の厚み寸法Tを確保することを前提と
して、セパレータ4の軸方向の厚みLが小さくなり、式
を満たす対角線寸法Sdを満足できなくなり、噛み込
みや転倒が発生し易くなる。
【0051】また、深さ寸法Stの上限値である0.2
0×Bdは、これ以上、深さ寸法Stを大きくすると、
式の厚み寸法Tを確保することを前提として、セパレ
ータ4の軸方向の厚みLが大きくなり、玉数が減少する
ことで、軸受の負荷容量が不充分となる。また、セパレ
ータ4の軸方向端面の平面部が小さくなり、圧縮荷重を
負荷した時に割れ易くなる。
【0052】このように構成された玉軸受によると、セ
パレータ4の両端面に形成した凹曲部41の曲率半径R
が、玉3の半径Brより大きいため、セパレータ4と玉
3が点接触し、互いの接触面積が小さくなる。
【0053】これにより、セパレータ4が玉3にて圧縮
され、凹曲部41内の空気や油分が押し出され、その
後、圧縮が解除された時に、凹曲部41内に周囲から空
気が入り込み、容易に玉3がセパレータ4から離れる。
よって、玉3が自由に回転でき、玉軸受のトルクが異常
に大きくなるのを防止できる。
【0054】また、凹曲部41の曲率半径Rが、0.5
3×Bd≦R≦0.65×Bdを満たし、セパレータ4
の外周面に掛からないように形成されており、玉数を減
らすことなく、セパレータ4の外周面42の両側縁にエ
ッジ43が発生するのを防止できる。これにより、セパ
レータ4が傾斜して軌道面11,21に当接した際に、
当該エッジ部分からセパレータ4が破損するのを防止で
きる。
【0055】また、セパレータ4の直径Dが、0.90
×Bd≦D≦0.97×Bdを満たしており、玉数を減
らすことなく、凹曲部41がセパレータ4の外周面42
に掛かってしまうのを防止できると共に、セパレータ4
が両側の玉3により圧縮された際に、外径方向の膨張に
よって外周面42が軌道面11,21に接し、円滑な玉
3の転動を妨げるのを防止できる。
【0056】また、セパレータ4と玉3の接触面積が大
きい時には、グリースの膜厚を介してセパレータ4を玉
3が保持した状態にあるが、セパレータ4と玉3の接触
面積が小さくなると、接触点近傍ではグリースの膜厚が
セパレータ4と玉3の間に作用するが、接触点より離れ
た場所では、グリースの膜厚以上の隙間が形成されるた
め、セパレータ4の玉3による保持が不安定となり、セ
パレータ4が傾斜し易くなる。しかし、セパレータ4の
対角線寸法Sdを、Sd≧Bd/cos20°としたこ
とにより、セパレータ4が、軌道面11,21に沿って
滑ることで軌道面11,21と玉3の間に噛み込んだ
り、転倒したりするのを防止できる。
【0057】さらに、凹曲部41の最深部分におけるセ
パレータ4の軸方向の厚み寸法Tが、0.13×Bd≦
T≦0.20×Bdを満たしており、セパレータ4の強
度が充分得られ、両側の玉3に挟持され、圧縮荷重が負
荷された時に、セパレータ4が破損するのを防止でき
る。しかも、セパレータ4の軸方向の厚みLが大きくな
って玉3の個数の減少による軸受の負荷容量が低下する
のを防止できる。
【0058】なお、旋回座軸受に限らず、ボールねじや
アンギュラ玉軸受等、一対の軌道輪の間に複数の玉を配
置し、隣り合う玉の間にセパレータを介装する玉軸受に
も、本発明を適用できる。
【0059】
【発明の効果】本発明の玉軸受によれば、玉が凹曲部に
吸い付いて玉軸受のトルクが異常に大きくなるのを防止
でき、かつ、凹曲部がセパレータの外周面に掛かってエ
ッジが発生するのを防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における玉軸受の部分拡大
図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるセパレータの斜視
図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるセパレータの概略
作用説明図である。
【図4】旋回座軸受の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 外輪(軌道輪) 2 内輪(軌道輪) 3 玉 4 セパレータ 11,21 軌道面 41 凹曲部 42 外周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向内外に配置される一対の軌道輪が
    備える両軌道面間に、周方向転動自在に複数の玉が配置
    され、軸方向両端面が前記周方向で隣り合う玉に向けら
    れ、かつ、外周面が前記両軌道面方向に向けられた状態
    で、前記隣り合う玉の間に円柱形状のセパレータが介装
    されてなる玉軸受において、 前記セパレータが、前記介装状態で前記外周面と前記軌
    道面との間に微小隙間を介して装着される形状を有し、
    前記玉と接する前記軸方向両端面に、一対の断面円弧状
    の凹曲部が設けられており、 前記凹曲部が、前記セパレータの外周面に掛からないよ
    うに形成されており、かつ、前記玉の直径をBdとする
    と、前記凹曲部の曲率半径Rが、 0.53×Bd≦R≦0.65×Bd を満たすことを特徴とする玉軸受。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の玉軸受において、 前記セパレータの直径Dが、 0.90×Bd≦D≦0.97×Bd を満たすことを特徴とする玉軸受。
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