JP2003314460A - 圧縮機の連続容量制御装置 - Google Patents
圧縮機の連続容量制御装置Info
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- JP2003314460A JP2003314460A JP2002121068A JP2002121068A JP2003314460A JP 2003314460 A JP2003314460 A JP 2003314460A JP 2002121068 A JP2002121068 A JP 2002121068A JP 2002121068 A JP2002121068 A JP 2002121068A JP 2003314460 A JP2003314460 A JP 2003314460A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィードバック制御に因らない圧縮機の連続
容量制御を行う。 【解決手段】 演算処理装置22は、水の出口温度(現
水温)と目標温度との差に基づいて、圧縮機の実際の容
量とは関係無く容量可変動作部24に容量増減指令を出
力する。さらに、容量演算値が最大,最小容量でない場
合には、上記容量演算値に、容量増減指令による増減値
を加算する。最大/最小容量時動作停止部25は、圧縮
機の実際の容量が最大,最小容量になると容量可変動作
部24の弁モータを停止させる。こうして、フィードバ
ック制御に因らずに連続容量制御を行うことによって故
障や磨耗の発生が多いポテンショメータを無くし、連続
容量制御装置21の信頼性を高める。その際に、最大/
最小容量時動作停止部25の機能によって、圧縮機の実
際の容量と容量演算値とにずれが生じて制御範囲が実際
の制御範囲よりも狭まることを防止し、過剰制御による
破損をも防止する。
容量制御を行う。 【解決手段】 演算処理装置22は、水の出口温度(現
水温)と目標温度との差に基づいて、圧縮機の実際の容
量とは関係無く容量可変動作部24に容量増減指令を出
力する。さらに、容量演算値が最大,最小容量でない場
合には、上記容量演算値に、容量増減指令による増減値
を加算する。最大/最小容量時動作停止部25は、圧縮
機の実際の容量が最大,最小容量になると容量可変動作
部24の弁モータを停止させる。こうして、フィードバ
ック制御に因らずに連続容量制御を行うことによって故
障や磨耗の発生が多いポテンショメータを無くし、連続
容量制御装置21の信頼性を高める。その際に、最大/
最小容量時動作停止部25の機能によって、圧縮機の実
際の容量と容量演算値とにずれが生じて制御範囲が実際
の制御範囲よりも狭まることを防止し、過剰制御による
破損をも防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和装置等
に用いられる圧縮機の容量を連続的に制御する圧縮機の
連続容量制御装置に関する。
に用いられる圧縮機の容量を連続的に制御する圧縮機の
連続容量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷却された水を用いて冷房を
行う空気調和装置として、図4に示すようなものがあ
る。この空気調和装置は、圧縮機1,空気側熱交換器2,
膨張弁3及び水側熱交換器4で概略構成されており、以
下のように動作する。すなわち、図4において、圧縮機
1からの高温高圧の冷媒は、凝縮器として機能する空気
側熱交換器2で空気との熱交換によって凝縮され、低温
高圧となって膨張弁3に供給される。そして、膨張弁3
で減圧された低温低圧の冷媒は、蒸発器として機能する
水側熱交換器4で水との熱交換によって蒸発し、気体と
なって圧縮機1に戻る。そして、水側熱交換器4で冷却
された冷水が冷房に用いられるのである。
行う空気調和装置として、図4に示すようなものがあ
る。この空気調和装置は、圧縮機1,空気側熱交換器2,
膨張弁3及び水側熱交換器4で概略構成されており、以
下のように動作する。すなわち、図4において、圧縮機
1からの高温高圧の冷媒は、凝縮器として機能する空気
側熱交換器2で空気との熱交換によって凝縮され、低温
高圧となって膨張弁3に供給される。そして、膨張弁3
で減圧された低温低圧の冷媒は、蒸発器として機能する
水側熱交換器4で水との熱交換によって蒸発し、気体と
なって圧縮機1に戻る。そして、水側熱交換器4で冷却
された冷水が冷房に用いられるのである。
【0003】ここで、上記圧縮機1の容量(ロード)制御
は、圧縮機1内の冷媒循環量を、水側熱交換器4からの
水の出口温度が目標温度になるように圧縮機1のスライ
ド弁(図示せず)の位置を調整して制御する所謂出口温度
制御によって行われる。具体的には、連続容量制御装置
5によって、以下のようにして行われるのである。
は、圧縮機1内の冷媒循環量を、水側熱交換器4からの
水の出口温度が目標温度になるように圧縮機1のスライ
ド弁(図示せず)の位置を調整して制御する所謂出口温度
制御によって行われる。具体的には、連続容量制御装置
5によって、以下のようにして行われるのである。
【0004】上記連続容量制御装置5は、演算処理装置
6と容量制御装置7とから構成される。演算処理装置6
には、水側熱交換器18への水の入口配管に設けられた
入口サーミスタ8と水の出口配管に設けられた出口サー
ミスタ9とによって検出された温度を表す検出信号が入
力される。そして、演算処理装置6は、出口サーミスタ
9からの検出信号に基づく水の出口温度と目標温度との
差に応じて、圧縮機1の容量増減指令を表す制御信号を
容量制御装置7に出力する。
6と容量制御装置7とから構成される。演算処理装置6
には、水側熱交換器18への水の入口配管に設けられた
入口サーミスタ8と水の出口配管に設けられた出口サー
ミスタ9とによって検出された温度を表す検出信号が入
力される。そして、演算処理装置6は、出口サーミスタ
9からの検出信号に基づく水の出口温度と目標温度との
差に応じて、圧縮機1の容量増減指令を表す制御信号を
容量制御装置7に出力する。
【0005】そうすると、上記容量制御装置7は、受け
た制御信号が表わす上記容量増減指令に応じて弁モータ
(図示せず)によってサーボ弁(図示せず)を移動させ、こ
のサーボ弁の移動に伴う流体量の変化でスライド弁10
を移動させる。こうして、スライド弁10によって、圧
縮機1の容量が、上記水の出口温度が目標温度になるよ
うに制御されるのである。
た制御信号が表わす上記容量増減指令に応じて弁モータ
(図示せず)によってサーボ弁(図示せず)を移動させ、こ
のサーボ弁の移動に伴う流体量の変化でスライド弁10
を移動させる。こうして、スライド弁10によって、圧
縮機1の容量が、上記水の出口温度が目標温度になるよ
うに制御されるのである。
【0006】図5は、上記容量制御装置7の更に詳細な
構成と連続容量制御装置5内における信号の流れを示
す。上述のようにして演算処理装置6から出力された上
記容量増減指令は、容量制御装置7の容量可変動作部1
1に入力される。容量可変動作部11は、上記弁モータ
およびサーボ弁を内蔵しており、スライド弁10を移動
させるための流体をスライド弁10に供給する。そうす
ると、容量制御装置7の容量検出部12は、内蔵してい
るポテンショメータ(図示せず)によって、上記サーボ弁
の位置を検出して圧縮機1の現在容量を検出する。そし
て、現在容量を表す検出信号を演算処理装置6に出力す
る。尚、上記ポテンショメータによる圧縮機1の現在容
量の検出は、直接スライド弁10の位置を検出すること
によって行っても差し支えない。演算処理装置6は、入
力された圧縮機1の現在容量と出口サーミスタ9の検出
温度とを用いて、上記容量増減指令を求めるのである。
構成と連続容量制御装置5内における信号の流れを示
す。上述のようにして演算処理装置6から出力された上
記容量増減指令は、容量制御装置7の容量可変動作部1
1に入力される。容量可変動作部11は、上記弁モータ
およびサーボ弁を内蔵しており、スライド弁10を移動
させるための流体をスライド弁10に供給する。そうす
ると、容量制御装置7の容量検出部12は、内蔵してい
るポテンショメータ(図示せず)によって、上記サーボ弁
の位置を検出して圧縮機1の現在容量を検出する。そし
て、現在容量を表す検出信号を演算処理装置6に出力す
る。尚、上記ポテンショメータによる圧縮機1の現在容
量の検出は、直接スライド弁10の位置を検出すること
によって行っても差し支えない。演算処理装置6は、入
力された圧縮機1の現在容量と出口サーミスタ9の検出
温度とを用いて、上記容量増減指令を求めるのである。
【0007】図6および図7は、上記演算処理装置6に
よって実行される圧縮機容量制御処理動作のフローチャ
ートである。本空気調和装置全体の動作を制御する制御
装置(図示せず)から演算処理装置6に対して圧縮機容量
制御の要求があると、圧縮機容量制御処理動作がスター
トする。
よって実行される圧縮機容量制御処理動作のフローチャ
ートである。本空気調和装置全体の動作を制御する制御
装置(図示せず)から演算処理装置6に対して圧縮機容量
制御の要求があると、圧縮機容量制御処理動作がスター
トする。
【0008】ステップS1で、サンプリングタイマがセ
ットされる。ステップS2で、上記サンプリングタイマ
がアップしたと判断されるとステップS3に進む。ステ
ップS3で、出口サーミスタ9からの検出信号に基づく
現在の水の出口温度(現水温)Bが取得される。ステップ
S4で、現水温Bは目標温度A以上であるか否かが判別
される。その結果、目標温度A以上である場合はステッ
プS5に進んでロードアップ処理に移行する。一方、目
標温度Aよりも低い場合にはステップS10に進んでロー
ドダウン処理に移行する。
ットされる。ステップS2で、上記サンプリングタイマ
がアップしたと判断されるとステップS3に進む。ステ
ップS3で、出口サーミスタ9からの検出信号に基づく
現在の水の出口温度(現水温)Bが取得される。ステップ
S4で、現水温Bは目標温度A以上であるか否かが判別
される。その結果、目標温度A以上である場合はステッ
プS5に進んでロードアップ処理に移行する。一方、目
標温度Aよりも低い場合にはステップS10に進んでロー
ドダウン処理に移行する。
【0009】ステップS5で、上記目標温度Aにデファ
レンシャル値Cを加算した値が現水温Bよりも低いか否
かが判別される。その結果、低い場合にはステップS6
に進む一方、そうでない場合にはステップS9に進む。
ステップS6で、容量検出部12によって検出された圧
縮機1の現在容量が取得される。ステップS7で、圧縮
機1の上記現在容量が最大容量であるか否かが判別され
る。その結果、最大容量でなければステップS8に進
み、最大容量であれば上記容量増減指令を行わず上記ス
テップS1に戻って、上記サンプリングタイマがリセッ
トされる。
レンシャル値Cを加算した値が現水温Bよりも低いか否
かが判別される。その結果、低い場合にはステップS6
に進む一方、そうでない場合にはステップS9に進む。
ステップS6で、容量検出部12によって検出された圧
縮機1の現在容量が取得される。ステップS7で、圧縮
機1の上記現在容量が最大容量であるか否かが判別され
る。その結果、最大容量でなければステップS8に進
み、最大容量であれば上記容量増減指令を行わず上記ス
テップS1に戻って、上記サンプリングタイマがリセッ
トされる。
【0010】ステップS8で、上記圧縮機1の容量を所
定容量だけ増加させるための容量増指令が設定され、こ
の容量増指令を表す制御信号が容量可変動作部11に出
力される。そうした後、上記ステップS1に戻って、上
記サンプリングタイマがリセットされる。ステップS9
で、上記出口温度制御以外の水温制御が行われる。そう
した後、上記ステップS1に戻って、上記サンプリング
タイマがリセットされる。
定容量だけ増加させるための容量増指令が設定され、こ
の容量増指令を表す制御信号が容量可変動作部11に出
力される。そうした後、上記ステップS1に戻って、上
記サンプリングタイマがリセットされる。ステップS9
で、上記出口温度制御以外の水温制御が行われる。そう
した後、上記ステップS1に戻って、上記サンプリング
タイマがリセットされる。
【0011】ステップS10で、上記目標温度Aからデフ
ァレンシャル値Cを減算した値が現水温Bよりも高いか
否かが判別される。その結果、高い場合にはステップS
11に進む一方、そうでない場合にはステップS14に進
む。ステップS11で、容量検出部12によって検出され
た圧縮機1の現在容量が取得される。ステップS12で、
圧縮機1の上記現在容量が最小容量であるか否かが判別
される。その結果、最小容量であればステップS13に進
み、最小容量でなければステップS15に進む。ステップ
S13で、メモリ等に圧縮機1の現在容量等を書き込んで
保存すると共に、メインの空気調和制御処理を行ってい
る上記制御装置に対してサーモオフ移行を指示するサー
モオフ処理が実行される。そうした後、圧縮機容量制御
処理動作を終了する。こうして、次に上記制御装置から
圧縮機容量制御の要求があるまでサーモオフ状態とな
る。
ァレンシャル値Cを減算した値が現水温Bよりも高いか
否かが判別される。その結果、高い場合にはステップS
11に進む一方、そうでない場合にはステップS14に進
む。ステップS11で、容量検出部12によって検出され
た圧縮機1の現在容量が取得される。ステップS12で、
圧縮機1の上記現在容量が最小容量であるか否かが判別
される。その結果、最小容量であればステップS13に進
み、最小容量でなければステップS15に進む。ステップ
S13で、メモリ等に圧縮機1の現在容量等を書き込んで
保存すると共に、メインの空気調和制御処理を行ってい
る上記制御装置に対してサーモオフ移行を指示するサー
モオフ処理が実行される。そうした後、圧縮機容量制御
処理動作を終了する。こうして、次に上記制御装置から
圧縮機容量制御の要求があるまでサーモオフ状態とな
る。
【0012】ステップS14で、上記出口温度制御以外の
水温制御が行われる。そうした後、上記ステップS1に
戻って、上記サンプリングタイマがリセットされる。ス
テップS15で、圧縮機1の容量を所定容量だけ減少させ
るための容量減指令が設定され、この容量減指令を表す
制御信号が容量可変動作部11に出力される。そうした
後、上記ステップS1に戻って、上記サンプリングタイ
マがリセットされる。以後、ステップS1からステップ
S15までの動作が繰り返されるのである。
水温制御が行われる。そうした後、上記ステップS1に
戻って、上記サンプリングタイマがリセットされる。ス
テップS15で、圧縮機1の容量を所定容量だけ減少させ
るための容量減指令が設定され、この容量減指令を表す
制御信号が容量可変動作部11に出力される。そうした
後、上記ステップS1に戻って、上記サンプリングタイ
マがリセットされる。以後、ステップS1からステップ
S15までの動作が繰り返されるのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧縮機の容量制御には以下のような問題がある。す
なわち、上記連続容量制御装置5においては、容量検出
部12のポテンショメータによって検出された圧縮機1
の現在容量に基づいて、圧縮機1におけるスライド弁1
0の開度をフィードバック制御するようにしている。と
ころが、上記ポテンショメータは故障や磨耗の発生が多
く、正常に動作しなくなる場合が多々生ずる。しかも、
比較的高価である。
来の圧縮機の容量制御には以下のような問題がある。す
なわち、上記連続容量制御装置5においては、容量検出
部12のポテンショメータによって検出された圧縮機1
の現在容量に基づいて、圧縮機1におけるスライド弁1
0の開度をフィードバック制御するようにしている。と
ころが、上記ポテンショメータは故障や磨耗の発生が多
く、正常に動作しなくなる場合が多々生ずる。しかも、
比較的高価である。
【0014】また、上述のごとく、上記ポテンショメー
タは故障や磨耗の発生が多く、ある程度の大きさを有し
ている。そのために、容量検出部12の装着およびメン
テナンスを行うための専用の場所を確保しておく必要が
ある。
タは故障や磨耗の発生が多く、ある程度の大きさを有し
ている。そのために、容量検出部12の装着およびメン
テナンスを行うための専用の場所を確保しておく必要が
ある。
【0015】そこで、この発明の目的は、フィードバッ
ク制御に因らない圧縮機の連続容量制御装置を提供する
ことにある。
ク制御に因らない圧縮機の連続容量制御装置を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、容量の変化によって制御対
象物の物理量が目標値になるように制御している圧縮機
の上記容量を連続的に制御する圧縮機の連続容量制御装
置であって、上記制御対象物の物理量を検出するセンサ
と、上記センサによって検出された上記物理量と目標値
との差の絶対値が所定値を越えることを監視すると共
に,上記所定値を超えた場合には上記圧縮機の容量を所
定量だけ増減させる容量増減指令信号を出力する演算処
理手段と、上記容量増減指令信号を受けて,上記容量増
減指令による増減量分だけ上記圧縮機の容量を増減させ
る容量可変動作手段と、上記圧縮機における実際の容量
が最大容量あるいは最小容量に至った場合に,上記容量
可変動作手段による容量増減動作を上記容量増減指令信
号とは関係無く停止させる最大最小容量時動作停止手段
を備えたことを特徴としている。
め、請求項1に係る発明は、容量の変化によって制御対
象物の物理量が目標値になるように制御している圧縮機
の上記容量を連続的に制御する圧縮機の連続容量制御装
置であって、上記制御対象物の物理量を検出するセンサ
と、上記センサによって検出された上記物理量と目標値
との差の絶対値が所定値を越えることを監視すると共
に,上記所定値を超えた場合には上記圧縮機の容量を所
定量だけ増減させる容量増減指令信号を出力する演算処
理手段と、上記容量増減指令信号を受けて,上記容量増
減指令による増減量分だけ上記圧縮機の容量を増減させ
る容量可変動作手段と、上記圧縮機における実際の容量
が最大容量あるいは最小容量に至った場合に,上記容量
可変動作手段による容量増減動作を上記容量増減指令信
号とは関係無く停止させる最大最小容量時動作停止手段
を備えたことを特徴としている。
【0017】上記構成によれば、演算処理手段によっ
て、制御対象物の物理量と目標値との差の絶対値が所定
値を越えることが監視され、超えた場合には容量増減指
令信号が出力される。そして、容量可変動作手段によっ
て、上記容量増減指令による増減量分だけ圧縮機の容量
が増減される。こうして、実際の容量が最大容量あるい
は最小容量に至ると、最大最小容量時動作停止手段によ
って、上記容量増減指令信号とは関係無く、上記容量可
変動作手段による容量増減動作が停止される。
て、制御対象物の物理量と目標値との差の絶対値が所定
値を越えることが監視され、超えた場合には容量増減指
令信号が出力される。そして、容量可変動作手段によっ
て、上記容量増減指令による増減量分だけ圧縮機の容量
が増減される。こうして、実際の容量が最大容量あるい
は最小容量に至ると、最大最小容量時動作停止手段によ
って、上記容量増減指令信号とは関係無く、上記容量可
変動作手段による容量増減動作が停止される。
【0018】すなわち、フィードバック制御に因らずに
上記圧縮機の容量が連続的に制御されると共に、その際
における過剰制御による破損が防止される。
上記圧縮機の容量が連続的に制御されると共に、その際
における過剰制御による破損が防止される。
【0019】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の圧縮機の連続容量制御装置において、上記演
算処理手段は、上記容量増減指令信号を出力した際に,
上記容量増減指令による増減量を最大容量値あるいは最
小容量値になるまで積算して容量演算値を求め、上記容
量演算値が最大容量値あるいは最小容量値であり,且つ,
上記物理量が上記目標値を中心とした所定範囲外の所定
値を越えた場合には,上記圧縮機の運転停止を指示する
指示信号を出力するようになっていることを特徴として
いる。
係る発明の圧縮機の連続容量制御装置において、上記演
算処理手段は、上記容量増減指令信号を出力した際に,
上記容量増減指令による増減量を最大容量値あるいは最
小容量値になるまで積算して容量演算値を求め、上記容
量演算値が最大容量値あるいは最小容量値であり,且つ,
上記物理量が上記目標値を中心とした所定範囲外の所定
値を越えた場合には,上記圧縮機の運転停止を指示する
指示信号を出力するようになっていることを特徴として
いる。
【0020】上記構成によれば、個々の増減量を積算し
た容量演算値が最大容量値あるいは最小容量値となり、
且つ、上記物理量が上記目標値を中心とした所定範囲外
の所定値を越えた場合には、上記演算処理手段によっ
て、上記圧縮機の運転停止が指示される。こうして、フ
ィードバック制御に因らない場合であっても、空気調和
装置におけるサーモオフ動作のごとく、上記圧縮機によ
る上記制御対象物の無駄な制御が防止される。
た容量演算値が最大容量値あるいは最小容量値となり、
且つ、上記物理量が上記目標値を中心とした所定範囲外
の所定値を越えた場合には、上記演算処理手段によっ
て、上記圧縮機の運転停止が指示される。こうして、フ
ィードバック制御に因らない場合であっても、空気調和
装置におけるサーモオフ動作のごとく、上記圧縮機によ
る上記制御対象物の無駄な制御が防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の圧縮
機の連続容量制御装置における構成を示すブロック図で
ある。連続容量制御装置21は圧縮機の連続容量制御を
行うものであり、本実施の形態においては、図4に示す
圧縮機1,空気側熱交換器2,膨張弁3,水側熱交換器4,
入口サーミスタ8,出口サーミスタ9およびスライド弁
10を有する空気調和装置に適用した場合について説明
する。以下の説明においては、必要に応じて、図4にお
ける空気調和装置の各構成要素に付与された番号を使用
するものとする。
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の圧縮
機の連続容量制御装置における構成を示すブロック図で
ある。連続容量制御装置21は圧縮機の連続容量制御を
行うものであり、本実施の形態においては、図4に示す
圧縮機1,空気側熱交換器2,膨張弁3,水側熱交換器4,
入口サーミスタ8,出口サーミスタ9およびスライド弁
10を有する空気調和装置に適用した場合について説明
する。以下の説明においては、必要に応じて、図4にお
ける空気調和装置の各構成要素に付与された番号を使用
するものとする。
【0022】上記連続容量制御装置21は、演算処理装
置22と容量制御装置23とから構成される。上記演算
処理装置22には、入口サーミスタ8と出口サーミスタ
9とによって検出された温度を表す検出信号が入力され
る。そして、演算処理装置22は、出口サーミスタ9か
らの検出信号に基づく水の出口温度と目標温度との差に
応じて、圧縮機1の容量増減指令を求め、容量増減指令
を表す制御信号を容量制御装置23に出力する。尚、図
1においては、出口サーミスタ9からの信号経路のみを
示している。
置22と容量制御装置23とから構成される。上記演算
処理装置22には、入口サーミスタ8と出口サーミスタ
9とによって検出された温度を表す検出信号が入力され
る。そして、演算処理装置22は、出口サーミスタ9か
らの検出信号に基づく水の出口温度と目標温度との差に
応じて、圧縮機1の容量増減指令を求め、容量増減指令
を表す制御信号を容量制御装置23に出力する。尚、図
1においては、出口サーミスタ9からの信号経路のみを
示している。
【0023】上記容量制御装置23は、容量可変動作部
24と最大/最小容量時動作停止部25とを有してお
り、演算処理装置22からの容量増減指令は容量可変動
作部24に入力される。容量可変動作部24は、弁モー
タ(図示せず)及びサーボ弁(図示せず)を内蔵しており、
上記容量増減指令に応じて上記弁モータによってサーボ
弁を移動させ、このサーボ弁の移動に伴う流体量の変化
によってスライド弁10を移動させる。こうして、スラ
イド弁10によって、圧縮機1の容量が、上記水の出口
温度が目標温度になるように制御されるのである。尚、
容量可変動作部24によるスライド弁10の具体的な制
御方法については特に限定するものではない。
24と最大/最小容量時動作停止部25とを有してお
り、演算処理装置22からの容量増減指令は容量可変動
作部24に入力される。容量可変動作部24は、弁モー
タ(図示せず)及びサーボ弁(図示せず)を内蔵しており、
上記容量増減指令に応じて上記弁モータによってサーボ
弁を移動させ、このサーボ弁の移動に伴う流体量の変化
によってスライド弁10を移動させる。こうして、スラ
イド弁10によって、圧縮機1の容量が、上記水の出口
温度が目標温度になるように制御されるのである。尚、
容量可変動作部24によるスライド弁10の具体的な制
御方法については特に限定するものではない。
【0024】上記最大/最小容量時動作停止部25は、
最大容量制限用の第1リミットスイッチ(図示せず)と最
小容量制限用の第2リミットスイッチ(図示せず)とで構
成されている。そして、圧縮機1の容量が最大容量(1
00%)になった場合には、上記サーボ弁が上記第1リ
ミットスイッチに当接して第1リミットスイッチがオン
し、容量可変動作部24による上記弁モータの駆動を停
止させる。同様に、圧縮機1の容量が最小容量(0%)に
なった場合には、上記サーボ弁が上記第2リミットスイ
ッチに当接して第2リミットスイッチがオンし、容量可
変動作部24による上記弁モータの駆動を停止させるの
である。尚、上記第1,第2リミットスイッチは、直接
スライド弁10に当接するようにしても差し支えない。
最大容量制限用の第1リミットスイッチ(図示せず)と最
小容量制限用の第2リミットスイッチ(図示せず)とで構
成されている。そして、圧縮機1の容量が最大容量(1
00%)になった場合には、上記サーボ弁が上記第1リ
ミットスイッチに当接して第1リミットスイッチがオン
し、容量可変動作部24による上記弁モータの駆動を停
止させる。同様に、圧縮機1の容量が最小容量(0%)に
なった場合には、上記サーボ弁が上記第2リミットスイ
ッチに当接して第2リミットスイッチがオンし、容量可
変動作部24による上記弁モータの駆動を停止させるの
である。尚、上記第1,第2リミットスイッチは、直接
スライド弁10に当接するようにしても差し支えない。
【0025】このように、本実施の形態においては、上
記ポテンショメータ等の容量検出手段に代って、第1,
第2リミットスイッチ等の最大/最小容量時動作停止手
段を用いることによって、フィードバック制御に因らな
い圧縮機1の連続容量制御を行うのである。
記ポテンショメータ等の容量検出手段に代って、第1,
第2リミットスイッチ等の最大/最小容量時動作停止手
段を用いることによって、フィードバック制御に因らな
い圧縮機1の連続容量制御を行うのである。
【0026】以下、上記演算処理装置22によって、出
口サーミスタ9の検出温度を用いて行われる圧縮機容量
制御処理について説明する。図2および図3は、演算処
理装置22によって実行される圧縮機容量制御処理動作
のフローチャートである。本空気調和装置全体の動作を
制御する制御装置(図示せず)から上記演算処理装置22
に対して圧縮機容量制御の要求があると、圧縮機容量制
御処理動作がスタートする。
口サーミスタ9の検出温度を用いて行われる圧縮機容量
制御処理について説明する。図2および図3は、演算処
理装置22によって実行される圧縮機容量制御処理動作
のフローチャートである。本空気調和装置全体の動作を
制御する制御装置(図示せず)から上記演算処理装置22
に対して圧縮機容量制御の要求があると、圧縮機容量制
御処理動作がスタートする。
【0027】ステップS21で、メモリ等に格納される圧
縮機1の容量演算値Lが「0」に初期化される。ステップ
S22で、サンプリングタイマがセットされる。ステップ
S23で、上記サンプリングタイマがアップしたと判断さ
れるとステップS24に進む。ステップS24で、出口サー
ミスタ9からの検出信号に基づく現在の水の出口温度
(現水温)Bが取得される。ステップS25で、現水温Bは
目標温度A以上であるか否かが判別される。その結果、
目標温度A以上である場合はステップS26に進んでロー
ドアップ処理に移行する。一方、目標温度Aよりも低い
場合にはステップS32に進んでロードダウン処理に移行
する。
縮機1の容量演算値Lが「0」に初期化される。ステップ
S22で、サンプリングタイマがセットされる。ステップ
S23で、上記サンプリングタイマがアップしたと判断さ
れるとステップS24に進む。ステップS24で、出口サー
ミスタ9からの検出信号に基づく現在の水の出口温度
(現水温)Bが取得される。ステップS25で、現水温Bは
目標温度A以上であるか否かが判別される。その結果、
目標温度A以上である場合はステップS26に進んでロー
ドアップ処理に移行する。一方、目標温度Aよりも低い
場合にはステップS32に進んでロードダウン処理に移行
する。
【0028】ステップS26で、上記目標温度Aに第1デ
ファレンシャル値Cを加算した値が現水温Bよりも低い
か否かが判別される。その結果、低い場合にはステップ
S27に進む一方、そうでない場合にはステップS29に進
む。ステップS27で、容量演算値Lが最大容量値である
か否かが判別される。その結果、最大容量値であればス
テップS28に進み、最大容量値でなければステップS30
に進む。ステップS28で、圧縮機1の容量を所定容量だ
け増加させるための容量増指令が設定され、この容量増
指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。そうした後、上記ステップS22に戻って、上記サン
プリングタイマがリセットされる。
ファレンシャル値Cを加算した値が現水温Bよりも低い
か否かが判別される。その結果、低い場合にはステップ
S27に進む一方、そうでない場合にはステップS29に進
む。ステップS27で、容量演算値Lが最大容量値である
か否かが判別される。その結果、最大容量値であればス
テップS28に進み、最大容量値でなければステップS30
に進む。ステップS28で、圧縮機1の容量を所定容量だ
け増加させるための容量増指令が設定され、この容量増
指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。そうした後、上記ステップS22に戻って、上記サン
プリングタイマがリセットされる。
【0029】ここで、上記ステップS28において、上記
容量演算値Lが最大容量値であるにも拘わらず上記容量
増指令の制御信号を容量可変動作部24に出力するの
は、以下の理由による。すなわち、本実施の形態におい
ては、上述したように、フィードバック制御に因らない
圧縮機1の連続容量制御を行うようにしている。したが
って、圧縮機1の実際の容量と容量演算値Lとにずれが
生ずる場合がある。その場合には、容量演算値Lのみで
圧縮機1の連続容量制御を行うと制御範囲が実際の制御
範囲よりも狭まることがある。そこで、本実施の形態に
おいては、容量演算値Lが最大容量であっても上記容量
増指令の制御信号を容量可変動作部24に出力して、実
際に圧縮機1の容量が100%になるまでスライド弁1
0を開放するのである。尚、実際に圧縮機1の容量が1
00%になると、上記サーボ弁が上記第1リミットスイ
ッチに当接して第1リミットスイッチがオンし、容量可
変動作部24による上記弁モータの駆動を停止させるの
で、実用上問題はないのである。但し、その場合には、
容量演算値Lは既に最大容量(100%)なのであるか
ら、容量演算値Lは更新しないのである。
容量演算値Lが最大容量値であるにも拘わらず上記容量
増指令の制御信号を容量可変動作部24に出力するの
は、以下の理由による。すなわち、本実施の形態におい
ては、上述したように、フィードバック制御に因らない
圧縮機1の連続容量制御を行うようにしている。したが
って、圧縮機1の実際の容量と容量演算値Lとにずれが
生ずる場合がある。その場合には、容量演算値Lのみで
圧縮機1の連続容量制御を行うと制御範囲が実際の制御
範囲よりも狭まることがある。そこで、本実施の形態に
おいては、容量演算値Lが最大容量であっても上記容量
増指令の制御信号を容量可変動作部24に出力して、実
際に圧縮機1の容量が100%になるまでスライド弁1
0を開放するのである。尚、実際に圧縮機1の容量が1
00%になると、上記サーボ弁が上記第1リミットスイ
ッチに当接して第1リミットスイッチがオンし、容量可
変動作部24による上記弁モータの駆動を停止させるの
で、実用上問題はないのである。但し、その場合には、
容量演算値Lは既に最大容量(100%)なのであるか
ら、容量演算値Lは更新しないのである。
【0030】ステップS29で、上記出口温度制御以外の
水温制御が行われる。そうした後、上記ステップS22に
戻って、上記サンプリングタイマがリセットされる。
尚、上記出口温度制御以外の水温制御については、この
発明とは直接は関係ないので詳細な説明は省略する。ス
テップS30で、上記容量増指令が設定され、この容量増
指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。ステップS31で、容量演算値Lに、上記ステップS
30において出力された容量増指令による容量ΔLが加算
される。そうした後、上記ステップS22に戻って、上記
サンプリングタイマがリセットされる。
水温制御が行われる。そうした後、上記ステップS22に
戻って、上記サンプリングタイマがリセットされる。
尚、上記出口温度制御以外の水温制御については、この
発明とは直接は関係ないので詳細な説明は省略する。ス
テップS30で、上記容量増指令が設定され、この容量増
指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。ステップS31で、容量演算値Lに、上記ステップS
30において出力された容量増指令による容量ΔLが加算
される。そうした後、上記ステップS22に戻って、上記
サンプリングタイマがリセットされる。
【0031】ステップS32で、上記目標温度Aから第1
デファレンシャル値Cを減算した値が現水温Bよりも高
いか否かが判別される。その結果、高い場合にはステッ
プS33に進む一方、そうでない場合にはステップS37に
進む。ステップS33で、容量演算値Lが最小容量値であ
るか否かが判別される。その結果、最小容量値であれば
ステップS34に進み、最小容量値でなければステップS
38に進む。ステップS34で、圧縮機1の容量を所定容量
だけ減少させるための容量減指令が設定され、この容量
減指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。ここで、容量演算値Lが最小容量値であるにも拘わ
らず上記容量減指令の制御信号を容量可変動作部24に
出力する理由は、上述した容量演算値Lが最大容量値の
時の場合と同じ理由である。
デファレンシャル値Cを減算した値が現水温Bよりも高
いか否かが判別される。その結果、高い場合にはステッ
プS33に進む一方、そうでない場合にはステップS37に
進む。ステップS33で、容量演算値Lが最小容量値であ
るか否かが判別される。その結果、最小容量値であれば
ステップS34に進み、最小容量値でなければステップS
38に進む。ステップS34で、圧縮機1の容量を所定容量
だけ減少させるための容量減指令が設定され、この容量
減指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。ここで、容量演算値Lが最小容量値であるにも拘わ
らず上記容量減指令の制御信号を容量可変動作部24に
出力する理由は、上述した容量演算値Lが最大容量値の
時の場合と同じ理由である。
【0032】ステップS35で、上記目標温度Aから第2
デファレンシャル値D(<C)を減算した値が現水温Bよ
りも高いか否かが判別される。その結果、高い場合には
ステップS36に進む一方、そうでない場合には、上記ス
テップS22に戻って上記サンプリングタイマがリセット
される。ステップS36で、メインの空気調和制御処理を
行っている上記制御装置に対してサーモオフ(圧縮機運
転停止)移行を指示するサーモオフ処理が実行される。
そうした後に、圧縮機容量制御処理動作を終了する。こ
うして、次に上記制御装置から圧縮機容量制御の要求が
あるまでサーモオフ状態となる。
デファレンシャル値D(<C)を減算した値が現水温Bよ
りも高いか否かが判別される。その結果、高い場合には
ステップS36に進む一方、そうでない場合には、上記ス
テップS22に戻って上記サンプリングタイマがリセット
される。ステップS36で、メインの空気調和制御処理を
行っている上記制御装置に対してサーモオフ(圧縮機運
転停止)移行を指示するサーモオフ処理が実行される。
そうした後に、圧縮機容量制御処理動作を終了する。こ
うして、次に上記制御装置から圧縮機容量制御の要求が
あるまでサーモオフ状態となる。
【0033】ステップS37で、上記出口温度制御以外の
水温制御が行われる。そうした後、上記ステップS22に
戻って、上記サンプリングタイマがリセットされる。ス
テップS38で、上記容量減指令が設定され、この容量減
指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。ステップS39で、上記容量演算値Lに、上記ステッ
プS38において出力された容量減指令による容量「−Δ
L」が加算される。そうした後、上記ステップS22に戻
って、上記サンプリングタイマがリセットされる。以
後、ステップS22からステップS39までの動作が繰り返
されるのである。
水温制御が行われる。そうした後、上記ステップS22に
戻って、上記サンプリングタイマがリセットされる。ス
テップS38で、上記容量減指令が設定され、この容量減
指令を表す制御信号が容量可変動作部24に出力され
る。ステップS39で、上記容量演算値Lに、上記ステッ
プS38において出力された容量減指令による容量「−Δ
L」が加算される。そうした後、上記ステップS22に戻
って、上記サンプリングタイマがリセットされる。以
後、ステップS22からステップS39までの動作が繰り返
されるのである。
【0034】上述したように、本実施の形態において
は、上記圧縮機1の連続容量制御において、演算処理装
置22によって求められた上記容量増減指令に基づいて
圧縮機1の容量を制御する容量制御装置23に、ポテン
ショメータ等の容量検出部を設けてはいない。そして、
演算処理装置22によって、上記容量増減指令による容
量「±ΔL」を積算して容量演算値Lを算出し、この容量
演算値Lによって圧縮機1の現在の容量を予測して容量
制御を行うようにしている。こうして、フィードバック
制御に因らない圧縮機1の連続容量制御を行うことによ
って、故障や磨耗の発生が多いポテンショメータ等の容
量検出手段の必要性を無くし、連続容量制御装置21の
信頼性を高めることができるのである。
は、上記圧縮機1の連続容量制御において、演算処理装
置22によって求められた上記容量増減指令に基づいて
圧縮機1の容量を制御する容量制御装置23に、ポテン
ショメータ等の容量検出部を設けてはいない。そして、
演算処理装置22によって、上記容量増減指令による容
量「±ΔL」を積算して容量演算値Lを算出し、この容量
演算値Lによって圧縮機1の現在の容量を予測して容量
制御を行うようにしている。こうして、フィードバック
制御に因らない圧縮機1の連続容量制御を行うことによ
って、故障や磨耗の発生が多いポテンショメータ等の容
量検出手段の必要性を無くし、連続容量制御装置21の
信頼性を高めることができるのである。
【0035】その際に、上記圧縮機1の実際の容量と容
量演算値Lとにずれが生じて制御範囲が実際の制御範囲
よりも狭まることを防止するために、圧縮機1の容量が
100%,0%になった場合に作動する第1,第2リミッ
トスイッチで成る最大/最小容量時動作停止部25を設
けている。そして、容量演算値Lが100%(または0
%)になっても上記容量増指令(容量減指令)の制御信号
を出力し続けるようにしている。こうして、実際の容量
が100%(0%)になると第1,第2リミットスイッチ
が動作して、始めて上記弁モータへの通電がオフされて
スライド弁10の動作が停止するのである。したがっ
て、圧縮機1の制御範囲が実際の制御範囲よりも狭まる
ことがなく、過剰制御による破損も防止することができ
る。
量演算値Lとにずれが生じて制御範囲が実際の制御範囲
よりも狭まることを防止するために、圧縮機1の容量が
100%,0%になった場合に作動する第1,第2リミッ
トスイッチで成る最大/最小容量時動作停止部25を設
けている。そして、容量演算値Lが100%(または0
%)になっても上記容量増指令(容量減指令)の制御信号
を出力し続けるようにしている。こうして、実際の容量
が100%(0%)になると第1,第2リミットスイッチ
が動作して、始めて上記弁モータへの通電がオフされて
スライド弁10の動作が停止するのである。したがっ
て、圧縮機1の制御範囲が実際の制御範囲よりも狭まる
ことがなく、過剰制御による破損も防止することができ
る。
【0036】また、上記容量演算値Lの値が最小容量
(0%)であって、且つ、出口温度(現水温)Bが目標温度
Aから第2デファレンシャル値D(<C)を減算した値よ
りも低い場合(つまり、制御範囲(A±C)を下回る所定
温度に至った場合)に、サーモオフにするようにしてい
る。したがって、温度(A−D)が圧縮機1をサーモオフ
してもよい出口温度になるように第2デファレンシャル
値Dの値を設定することによって、圧縮機1の実際の容
量をフィードバック制御していなくともサーモオフにす
ることができるのである。
(0%)であって、且つ、出口温度(現水温)Bが目標温度
Aから第2デファレンシャル値D(<C)を減算した値よ
りも低い場合(つまり、制御範囲(A±C)を下回る所定
温度に至った場合)に、サーモオフにするようにしてい
る。したがって、温度(A−D)が圧縮機1をサーモオフ
してもよい出口温度になるように第2デファレンシャル
値Dの値を設定することによって、圧縮機1の実際の容
量をフィードバック制御していなくともサーモオフにす
ることができるのである。
【0037】以上のごとく、本実施の形態においては、
比較的高価で故障や磨耗の発生が多く形状の大きいポテ
ンショメータに代えて、安価で信頼性が高く小型のリミ
ットスイッチを用いるようにしている。したがって、連
続容量制御装置21の信頼性を高めると共に、コストダ
ウンと小型化とを図ることができる。また、ポテンショ
メータ等の容量検出手段の装着およびメンテナンスを行
うための専用の場所を確保する必要がなくなる。
比較的高価で故障や磨耗の発生が多く形状の大きいポテ
ンショメータに代えて、安価で信頼性が高く小型のリミ
ットスイッチを用いるようにしている。したがって、連
続容量制御装置21の信頼性を高めると共に、コストダ
ウンと小型化とを図ることができる。また、ポテンショ
メータ等の容量検出手段の装着およびメンテナンスを行
うための専用の場所を確保する必要がなくなる。
【0038】尚、上記演算処理装置22による圧縮機容
量制御処理の動作は、図2および図3に示すフローチャ
ートに限定するものではない。また、本実施の形態にお
いては、弁モータおよびサーボ弁によってスライド弁1
0の動作を制御することによって、圧縮機1の容量制御
を行う場合を例に上げて説明しているが、この発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、圧縮機駆動モー
タの回転数をインバータ制御するものであっても適用可
能である。その場合には、上記最大/最小容量時動作停
止部を、圧縮機駆動モータの回転数を監視して、周波数
変換手段の動作を停止するように構成すればよい。
量制御処理の動作は、図2および図3に示すフローチャ
ートに限定するものではない。また、本実施の形態にお
いては、弁モータおよびサーボ弁によってスライド弁1
0の動作を制御することによって、圧縮機1の容量制御
を行う場合を例に上げて説明しているが、この発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、圧縮機駆動モー
タの回転数をインバータ制御するものであっても適用可
能である。その場合には、上記最大/最小容量時動作停
止部を、圧縮機駆動モータの回転数を監視して、周波数
変換手段の動作を停止するように構成すればよい。
【0039】また、上記実施の形態においては、上記連
続容量制御装置21を図4に示す空気調和装置の上記出
口温度制御に適用した場合を例に説明しているが、この
発明はこれに限定される物ではない。例えば、圧縮機か
らの吐出ガスの圧力制御や温度制御等に適用することも
可能である。
続容量制御装置21を図4に示す空気調和装置の上記出
口温度制御に適用した場合を例に説明しているが、この
発明はこれに限定される物ではない。例えば、圧縮機か
らの吐出ガスの圧力制御や温度制御等に適用することも
可能である。
【0040】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1にか
かる発明の圧縮機の連続容量制御装置は、演算処理手段
によって、制御対象物の物理量と目標値との差の絶対値
が所定値を越えることを監視して超えた場合には容量増
減指令信号を出力し、容量可変動作手段によって、上記
容量増減指令による増減量分だけ圧縮機の容量を増減さ
せるので、フィードバック制御に因らずに上記圧縮機の
容量を連続的に制御できる。したがって、上記圧縮機の
実際の容量を検出する必要がなく、高価で故障や磨耗の
発生が多く形状の大きいポテンショメータ等を用いる必
要性がない。すなわち、信頼性を高めると共に、コスト
ダウンと小型化とを図ることができる。また、ポテンシ
ョメータ等の容量検出手段の装着およびメンテナンスを
行うための専用の場所を確保する必要がなくなる。
かる発明の圧縮機の連続容量制御装置は、演算処理手段
によって、制御対象物の物理量と目標値との差の絶対値
が所定値を越えることを監視して超えた場合には容量増
減指令信号を出力し、容量可変動作手段によって、上記
容量増減指令による増減量分だけ圧縮機の容量を増減さ
せるので、フィードバック制御に因らずに上記圧縮機の
容量を連続的に制御できる。したがって、上記圧縮機の
実際の容量を検出する必要がなく、高価で故障や磨耗の
発生が多く形状の大きいポテンショメータ等を用いる必
要性がない。すなわち、信頼性を高めると共に、コスト
ダウンと小型化とを図ることができる。また、ポテンシ
ョメータ等の容量検出手段の装着およびメンテナンスを
行うための専用の場所を確保する必要がなくなる。
【0041】さらに、上記圧縮機における実際の容量が
最大容量あるいは最小容量に至った場合には、最大最小
容量時動作停止手段によって、上記容量増減指令信号と
は関係無く、上記容量可変動作手段による容量増減動作
を停止させるので、上記圧縮機の制御範囲が実際の制御
範囲よりも狭まることを防止できると共に、過剰制御に
よる破損を防止することができる。尚、その場合でも、
上記最大最小容量時動作停止手段を2つのリミットスイ
ッチで構成することによって、信頼性の低下,コストア
ップおよび大型化を抑制することができる。
最大容量あるいは最小容量に至った場合には、最大最小
容量時動作停止手段によって、上記容量増減指令信号と
は関係無く、上記容量可変動作手段による容量増減動作
を停止させるので、上記圧縮機の制御範囲が実際の制御
範囲よりも狭まることを防止できると共に、過剰制御に
よる破損を防止することができる。尚、その場合でも、
上記最大最小容量時動作停止手段を2つのリミットスイ
ッチで構成することによって、信頼性の低下,コストア
ップおよび大型化を抑制することができる。
【0042】また、請求項2に係る発明の圧縮機の連続
容量制御装置は、上記演算処理手段によって、上記容量
増減指令信号を出力する毎に容量演算値を求め、上記容
量演算値が最大容量値あるいは最小容量値であり、且
つ、上記物理量が上記目標値を中心とした所定範囲外の
所定値を越えた場合に、上記圧縮機の運転停止を指示す
るので、フィードバック制御に因らずに上記圧縮機の容
量を制御している場合であっても、空気調和装置におけ
るサーモオフ動作のごとく、上記圧縮機による上記制御
対象物の無駄な制御を防止することができる。
容量制御装置は、上記演算処理手段によって、上記容量
増減指令信号を出力する毎に容量演算値を求め、上記容
量演算値が最大容量値あるいは最小容量値であり、且
つ、上記物理量が上記目標値を中心とした所定範囲外の
所定値を越えた場合に、上記圧縮機の運転停止を指示す
るので、フィードバック制御に因らずに上記圧縮機の容
量を制御している場合であっても、空気調和装置におけ
るサーモオフ動作のごとく、上記圧縮機による上記制御
対象物の無駄な制御を防止することができる。
【図1】 この発明の圧縮機の連続容量制御装置におけ
る構成を示すブロック図である。
る構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における演算処理装置によって実行され
る圧縮機容量制御処理動作のフローチャートである。
る圧縮機容量制御処理動作のフローチャートである。
【図3】 図2に続く圧縮機容量制御処理動作のフロー
チャートである。
チャートである。
【図4】 空気調和装置における圧縮機の連続容量制御
系の説明図である。
系の説明図である。
【図5】 図4における連続容量制御装置の詳細な構成
を示す図である。
を示す図である。
【図6】 図5における演算処理装置によって実行され
る圧縮機容量制御処理動作のフローチャートである。
る圧縮機容量制御処理動作のフローチャートである。
【図7】 図6に続く圧縮機容量制御処理動作のフロー
チャートである。
チャートである。
1…圧縮機、
4…水側熱交換器、
9…出口サーミスタ、
10…スライド弁、
21…連続容量制御装置、
22…演算処理装置、
23…容量制御装置、
24…容量可変動作部、
25…最大/最小容量時動作停止部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 森 卓史
大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン
工業株式会社淀川製作所内
Fターム(参考) 3H045 AA06 AA09 AA12 AA27 BA19
BA28 CA24 CA29 DA02 DA07
EA44
Claims (2)
- 【請求項1】 容量の変化によって制御対象物の物理量
(B)が目標値(A)になるように制御している圧縮機(1)
の上記容量を連続的に制御する圧縮機の連続容量制御装
置であって、 上記制御対象物の物理量(B)を検出するセンサ(9)と、 上記センサ(9)によって検出された上記物理量(B)と目
標値(A)との差の絶対値が所定値(C)を越えることを監
視すると共に、上記所定値(C)を超えた場合には上記圧
縮機(1)の容量を所定量だけ増減させる容量増減指令信
号を出力する演算処理手段(22)と、 上記容量増減指令信号を受けて、上記容量増減指令によ
る増減量(±ΔL)分だけ上記圧縮機(1)の容量を増減さ
せる容量可変動作手段(24)と、 上記圧縮機(1)における実際の容量が最大容量あるいは
最小容量に至った場合に、上記容量可変動作手段(24)
による容量増減動作を上記容量増減指令信号とは関係無
く停止させる最大最小容量時動作停止手段(25)を備え
たことを特徴とする圧縮機の連続容量制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮機の連続容量制御
装置において、 上記演算処理手段(22)は、 上記容量増減指令信号を出力した際に、上記容量増減指
令による増減量(±ΔL)を最大容量値あるいは最小容量
値になるまで積算することによって容量演算値(L)を求
め、 上記容量演算値(L)が最大容量値あるいは最小容量値で
あり、且つ、上記物理量(B)が上記目標値(A)を中心と
した所定範囲(A±C)外の所定値を越えた場合には、上
記圧縮機(1)の運転停止を指示する指示信号を出力する
ようになっていることを特徴とする圧縮機の連続容量制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121068A JP2003314460A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | 圧縮機の連続容量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121068A JP2003314460A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | 圧縮機の連続容量制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003314460A true JP2003314460A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29537114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002121068A Pending JP2003314460A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | 圧縮機の連続容量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003314460A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9133838B2 (en) | 2010-02-23 | 2015-09-15 | Artemis Intelligent Power Limited | Fluid-working machine and method of operating a fluid-working machine |
US9739266B2 (en) | 2010-02-23 | 2017-08-22 | Artemis Intelligent Power Limited | Fluid-working machine and method of operating a fluid-working machine |
-
2002
- 2002-04-23 JP JP2002121068A patent/JP2003314460A/ja active Pending
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