JP2003312762A - ホットメルト接着剤の梱包方法および輸送方法 - Google Patents

ホットメルト接着剤の梱包方法および輸送方法

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JP2003312762A
JP2003312762A JP2002116739A JP2002116739A JP2003312762A JP 2003312762 A JP2003312762 A JP 2003312762A JP 2002116739 A JP2002116739 A JP 2002116739A JP 2002116739 A JP2002116739 A JP 2002116739A JP 2003312762 A JP2003312762 A JP 2003312762A
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Japan
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melt adhesive
container
hot melt
filled
hot
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JP2002116739A
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English (en)
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Junichi Honda
淳一 本多
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 廃棄物が大量に発生したり、コスト負担が大
きくなることのない、ホットメルト接着剤の効率的かつ
簡便な梱包方法および輸送方法を提供する。 【解決手段】 内面に離型処理が施された容器内に充填
したホットメルト接着剤の上面に、離型材を載置した
後、この離型材の上面に、内面に離型処理が施された別
のホットメルト接着剤充填済容器の外底面が上記離型材
と接触するように順次積み重ね、この積み重ね体をコン
テナ容器に収納し、梱包した後、輸送するホットメルト
接着剤の梱包および輸送方法。および、内面および少な
くとも外底面に離型処理が施された容器内に充填したホ
ットメルト接着剤の上面に、内面および少なくとも外底
面に離型処理が施された別のホットメルト接着剤充填済
容器の外底面が上記ホットメルト接着剤と接触するよう
に順次積み重ね、この積み重ね体をコンテナ容器に収納
し、梱包した後、輸送するホットメルト接着剤の梱包お
よび輸送方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットメルト接着
剤の梱包方法および輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホットメルト接着剤、特に固
化後も常温で粘着性を有するホットメルト接着剤(ホッ
トメルト粘着剤)の梱包および輸送は、内面に離型処理
が施された紙箱やプラスチック製トレーなどの容器にホ
ットメルト接着剤を充填した後、このホットメルト接着
剤の上面を、少なくとも片面に離型処理が施された紙や
プラスチックフィルムなどの離型材を該離型材の離型処
理面が上記ホットメルト接着剤と接触するように被覆し
た状態で段ボールケース等に収納し、次いで、段ボール
ケース等をプラスチックバンドや粘着テープ等で封緘し
て梱包した後、輸送することにより行われている。
【0003】このように、段ボールケース等に梱包した
後、輸送する場合は、段ボールケース等の荷扱いを容易
にするために、1つの段ボールケース等にホットメルト
接着剤を充填した容器を数個〜10個程度しか収納でき
ず、梱包効率が制約されるという問題点がある。
【0004】また、上記制約があるため、大量のホット
メルト接着剤を梱包、輸送する際には数多くの段ボール
ケース等が必要となり、その分のコスト負担が大きくな
るという問題点や、段ボールケース等は一度使用すると
汚染したり、破損したりするため廃棄処理されることが
多く、廃棄物が大量に発生するという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、廃棄物が大量に発生したり、コスト負担
が大きくなることのない、ホットメルト接着剤の効率的
かつ簡便な梱包方法および輸送方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、「本発明1」と記す)によるホットメルト接着
剤の梱包方法および輸送方法は、内面に離型処理が施さ
れた容器内に充填したホットメルト接着剤の上面に、少
なくとも片面に離型処理が施された離型材を該離型材の
離型処理面が上記ホットメルト接着剤と接触するように
載置した後、この離型材の上面に、ホットメルト接着剤
を充填した内面に離型処理が施された別の容器を該容器
の外底面が上記離型材と接触するように順次積み重ね、
次いで、この積み重ね体をコンテナ容器に収納し、梱包
した後、輸送することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明(以下、「本発明
2」と記す)によるホットメルト接着剤の梱包方法およ
び輸送方法は、内面および少なくとも外底面に離型処理
が施された容器内に充填したホットメルト接着剤の上面
に、ホットメルト接着剤を充填した内面および少なくと
も外底面に離型処理が施された別の容器を該容器の外底
面が上記ホットメルト接着剤と接触するように順次積み
重ね、次いで、この積み重ね体をコンテナ容器に収納
し、梱包した後、輸送することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明(以下、「本発明
3」と記す)によるホットメルト接着剤の梱包方法およ
び輸送方法は、内面に離型処理が施された容器内に充填
したホットメルト接着剤の表面に離型処理を施した後、
この表面離型処理ホットメルト接着剤の上面に、表面離
型処理ホットメルト接着剤を充填した内面に離型処理が
施された別の容器を該容器の外底面が上記表面離型処理
ホットメルト接着剤と接触するように順次積み重ね、次
いで、この積み重ね体をコンテナ容器に収納し、梱包し
た後、輸送することを特徴とする。
【0009】本発明(本発明1〜本発明3)によるホッ
トメルト接着剤の梱包方法および輸送方法の対象となる
ホットメルト接着剤は、特に限定されるものではなく、
例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体系ホットメルト
接着剤、ポリオレフィン樹脂系ホットメルト接着剤、ポ
リアミド樹脂系ホットメルト接着剤、ポリエステル樹脂
系ホットメルト接着剤、熱可塑性ブロック共重合体系ホ
ットメルト接着剤等の従来公知の如何なるホットメルト
接着剤であっても良いが、なかでも、固化後も常温で粘
着性を有するホットメルト接着剤(ホットメルト粘着
剤)が特に好適な対象である。
【0010】本発明1および本発明3においては、ホッ
トメルト接着剤を充填するための容器として内面に離型
処理が施された容器を用いる。また、本発明2において
は、ホットメルト接着剤を充填するための容器として、
内面および少なくとも外底面に離型処理が施された容器
を用いる。
【0011】上記内面に離型処理が施された容器として
は、特に限定されるものではないが、例えば、紙やプラ
スチックなどの原反の表面に離型剤を塗工もしくはコー
ティングして離型処理を施した後、この離型処理原反を
箱型に組み立てた容器や例えばトレー状等に成形した容
器等が挙げられる。これらの容器は、単独で用いられて
も良いし、2種類以上が併用されても良い。また、本発
明2で用いる内面および少なくとも外底面に離型処理が
施された容器の場合、上記原反段階で表面および裏面ま
たは容器化された際の外底面に相当する部分に離型処理
を施しておく方法を採っても良いし、先ず内面に離型処
理が施された容器を作製した後、その外底面に後で離型
処理を施す方法を採っても良い。
【0012】上記離型剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、シリコーン系離型剤、フッ素系離
型剤、長鎖アルキル基ペンダント型化合物系離型剤等が
挙げられ、なかでもシリコーン系離型剤が好適に用いら
れる。これらの離型剤は、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。また、上記離型剤は、
離型効果およびその持続性をより向上させるために、単
なる塗工もしくはコーティングではなく、該離型剤に相
応しい適宜の条件で焼き付けされていることが好まし
い。
【0013】本発明で用いられる容器の容量は、特に限
定されるものではないが、ホットメルト接着剤を容器か
ら取り出し、専用のアプリケーターに投入する際の作業
性を考慮すると、ホットメルト接着剤200g〜10k
gを充填できる大きさであることが好ましい。容器の容
量がホットメルト接着剤200g未満しか充填できない
大きさであると、アプリケーターに投入する頻度が多く
なるため、作業性が悪くなることがあり、逆に容器の容
量がホットメルト接着剤10kg超を充填できる大きさ
であると、アプリケーターの投入口に入らなくなった
り、重量が重くなりすぎて、ハンドリング時に腰や肩、
腕等を痛めることがある。
【0014】上記容器内へのホットメルト接着剤の充填
量は、特に限定されるものではないが、容器の容量の8
分目以下の充填量であることが好ましい。ホットメルト
接着剤の充填量を容器の容量の8分目以下としておくこ
とにより、容器を積み重ねた時の安定性が増し、保管時
や輸送時に荷崩れが起きにくくなる。
【0015】また、上記容器の形状は、積み重ね可能で
さえあれば如何なる形状であっても良く、特に限定され
るものではないが、例えば、容器にややテーパーを付
け、上方に行くほど広がるような形状であることが好ま
しい。このようなテーパー付き形状とすることにより、
より容易に容器を積み重ねることができる。
【0016】本発明1においては、上記内面に離型処理
が施された容器内に充填したホットメルト接着剤の上面
に、少なくとも片面に離型処理が施された離型材を該離
型材の離型処理面が上記ホットメルト接着剤と接触する
ように載置した後、この離型材の上面に、ホットメルト
接着剤を充填した内面に離型処理が施された別の容器を
該容器の外底面が上記離型材と接触するように順次積み
重ね、次いで、この積み重ね体をコンテナ容器に収納
し、梱包した後、輸送する。
【0017】上記離型材としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、紙やプラスチックフィルムなどの
原反の少なくとも片面に離型剤を塗工もしくはコーティ
ングして離型処理を施した離型紙や離型フィルム等が挙
げられる。これらの離型材は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0018】上記離型剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、シリコーン系離型剤、フッ素系離
型剤、長鎖アルキル基ペンダント型化合物系離型剤等が
挙げられ、なかでもシリコーン系離型剤が好適に用いら
れる。これらの離型剤は、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。また、上記離型剤は、
離型効果およびその持続性をより向上させるために、単
なる塗工もしくはコーティングではなく、該離型剤に相
応しい適宜の条件で焼き付けされていることが好まし
い。
【0019】上記離型材の厚みは、特に限定されるもの
ではないが、5μm〜1mmであることが好ましい。離
型材の厚みが5μm未満であると、離型材が破損しやす
くなることがあり、逆に離型材の厚みが1mmを超える
と、容器内に充填したホットメルト接着剤の上面に離型
材を該離型材の離型処理面がホットメルト接着剤と接触
するように載置する際に、離型材の一部、特に端部がホ
ットメルト接着剤に接触せずに浮いてしまい、容器を積
み重ねた際の安定性が損なわれることがある。
【0020】本発明1においては、ホットメルト接着剤
が充填された容器を上記離型材を介して積み重ねるの
で、本発明2の場合とは異なり容器の少なくとも外底面
に離型処理を施す必要がなく、また、本発明3の場合と
は異なりホットメルト接着剤の表面に離型処理を施す必
要がなく、直上の容器の外底面と直下の容器内に充填さ
れたホットメルト接着剤の表面とがくっつくことがな
く、ホットメルト接着剤の使用時には、個別容器を容易
に取り出すことができるとともに、上記容器は内面に離
型処理が施されているので、取り出された個別容器から
ホットメルト接着剤を容易に取り出すことができる。
【0021】次に、本発明2においては、内面および少
なくとも外底面に離型処理が施された容器内に充填した
ホットメルト接着剤の上面に、ホットメルト接着剤を充
填した内面および少なくとも外底面に離型処理が施され
た別の容器を該容器の外底面が上記ホットメルト接着剤
と接触するように順次積み重ね、次いで、この積み重ね
体をコンテナ容器に収納し、梱包した後、輸送する。
【0022】本発明2においては、内面および前記方法
で少なくとも外底面に離型処理が施された容器を用い、
この容器にホットメルト接着剤を充填して順次積み重ね
るので、本発明1の場合とは異なり離型材を用いる必要
がなく、また、本発明3の場合とは異なりホットメルト
接着剤の表面に離型処理を施す必要がなく、直上の容器
の離型処理外底面と直下の容器内に充填されたホットメ
ルト接着剤の表面とがくっつくことがなく、ホットメル
ト接着剤の使用時には、個別容器を容易に取り出すこと
ができるとともに、上記容器は内面に離型処理が施され
ているので、取り出された個別容器からホットメルト接
着剤を容易に取り出すことができる。
【0023】次に、本発明3においては、内面に離型処
理が施された容器内に充填したホットメルト接着剤の表
面に離型処理を施した後、この表面離型処理ホットメル
ト接着剤の上面に、表面離型処理ホットメルト接着剤を
充填した内面に離型処理が施された別の容器を該容器の
外底面が上記表面離型処理ホットメルト接着剤と接触す
るように順次積み重ね、次いで、この積み重ね体をコン
テナ容器に収納し、梱包した後、輸送する。
【0024】ホットメルト接着剤の表面に離型処理を施
す方法としては、特に限定されるものではないが、例え
ば、離型剤やワックス等をホットメルト接着剤の表面に
塗工もしくはコーティングする方法や、粉体状の離型剤
やワックス等をホットメルト接着剤の表面に散布する方
法等が挙げられ、いずれの方法が採られても良い。
【0025】上記離型剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、シリコーン系離型剤、フッ素系離
型剤、長鎖アルキル基ペンダント型化合物系離型剤等が
挙げられ、なかでもシリコーン系離型剤が好適に用いら
れる。これらの離型剤は、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。
【0026】上記ワックスとしては、特に限定されるも
のではないが、例えば、パラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス、低分子量ポリエチレンワックス
等が挙げられる。これらのワックスは、単独で用いられ
ても良いし、2種類以上が併用されても良い。また、上
記離型剤およびワックスは、それぞれ単独で用いられて
も良いし、両者が併用されても良い。
【0027】ホットメルト接着剤の表面に対する離型剤
やワックスの塗工もしくはコーティング方法や散布方法
は、特に限定されるものではなく、例えば、刷毛塗工、
ハンドローラー塗工、スプレー塗工、パウダースプレー
散布等のいずれの方法であっても良い。
【0028】また、ホットメルト接着剤の表面に対する
離型剤やワックスの塗工もしくはコーティング量や散布
量は、特に限定されるものではないが、ホットメルト接
着剤の接着性を阻害しないために、必要最低限の量であ
ることが好ましい。
【0029】本発明3においては、内面に離型処理が施
された容器内に充填したホットメルト接着剤の表面に上
記方法で離型処理を施した後、この表面離型処理ホット
メルト接着剤の上面に、同じく表面離型処理ホットメル
ト接着剤を充填した内面に離型処理が施された別の容器
を該容器の外底面が上記表面離型処理ホットメルト接着
剤と接触するように順次積み重ねるので、本発明1の場
合とは異なり離型材を用いる必要がなく、また、本発明
2の場合とは異なり容器の少なくとも外底面に離型処理
を施す必要がなく、直上の容器の外底面と直下の容器内
に充填された表面離型処理ホットメルト接着剤の表面と
がくっつくことがなく、ホットメルト接着剤の使用時に
は、個別容器を容易に取り出すことができるとともに、
上記容器は内面に離型処理が施されているので、取り出
された個別容器からホットメルト接着剤を容易に取り出
すことができる。
【0030】本発明で用いられるコンテナ容器として
は、輸送中に破損しない強度を有するものであれば良
く、特に限定されるものではないが、例えば、金属、プ
ラスチック、木材、紙等の素材から作製されたコンテナ
容器が挙げられる。これらのコンテナ容器は、単独で用
いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0031】金属製コンテナ容器は、重量は重くなるも
のの、耐久性に優れるため繰り返し使用することがで
き、長期間の通い容器化が可能となる。通い容器化する
場合には、返送時の体積を小さくして、輸送効率を高め
ることができることから、折り畳み式容器にしておくこ
とが好ましい。
【0032】プラスチック製コンテナ容器は、金属製コ
ンテナ容器より耐久性は劣るものの、軽量であるため保
管時や輸送時の取扱い性に優れる。また、金属製コンテ
ナ容器より短期間ではあるものの、長期間の通い容器化
も可能である。
【0033】木材製や紙製のコンテナ容器は、長期間の
通い容器化は難しいが、軽量であり、低コストでもある
という利点を有する。
【0034】ホットメルト接着剤が充填された容器の上
記コンテナ容器内への収納形態は、特に限定されるもの
ではなく、如何なる収納形態であっても良いが、収納効
率を考慮すると、ホットメルト接着剤が充填された容器
を垂直方向に多段に積み重ね、この積み重ね体を水平方
向に多列および奥行き方向に多列並べる形態を採ること
が好ましい。また、上記コンテナ容器内には、保管時や
輸送時の荷崩れを防止したり、収納時や取り出し時の作
業性を向上させるために、必要に応じて棚板(中板)を
設置しても良い。
【0035】
【作用】本発明1においては、ホットメルト接着剤が充
填された容器を前記離型材を介して積み重ねるので、直
上の容器の外底面と直下の容器内に充填されたホットメ
ルト接着剤の表面とがくっつくことがなく、ホットメル
ト接着剤の使用時には、個別容器を容易に取り出すこと
ができるとともに、上記容器は内面に離型処理が施され
ているので、取り出された個別容器からホットメルト接
着剤を容易に取り出すことができる。
【0036】本発明2においては、内面および少なくと
も外底面に離型処理が施された容器を用い、この容器に
ホットメルト接着剤を充填して順次積み重ねるので、直
上の容器の離型処理外底面と直下の容器内に充填された
ホットメルト接着剤の表面とがくっつくことがなく、ホ
ットメルト接着剤の使用時には、個別容器を容易に取り
出すことができるとともに、上記容器は内面に離型処理
が施されているので、取り出された個別容器からホット
メルト接着剤を容易に取り出すことができる。
【0037】本発明3においては、内面に離型処理が施
された容器内に充填したホットメルト接着剤の表面に離
型処理を施した後、この表面離型処理ホットメルト接着
剤の上面に、同じく表面離型処理ホットメルト接着剤を
充填した内面に離型処理が施された別の容器を該容器の
外底面が上記表面離型処理ホットメルト接着剤と接触す
るように順次積み重ねるので、直上の容器の外底面と直
下の容器内に充填された表面離型処理ホットメルト接着
剤の表面とがくっつくことがなく、ホットメルト接着剤
の使用時には、個別容器を容易に取り出すことができる
とともに、上記容器は内面に離型処理が施されているの
で、取り出された個別容器からホットメルト接着剤を容
易に取り出すことができる。
【0038】また、本発明においては、上記ホットメル
ト接着剤を充填した容器を、好ましくは垂直方向に多段
に積み重ね、この積み重ね体を水平方向に多列および奥
行き方向に多列並べる形態で、コンテナ容器に収納する
ことにより、優れた収納効率および優れた輸送効率を得
ることができる。
【0039】(実施例1)図1〜図3は実施例1に係わ
る図面である。図1は、内面に離型処理が施されたポリ
プロピレン樹脂(PP)製トレー内にホットメルト接着
剤を充填した状態を示す斜視図である。図2は、図1に
示すホットメルト接着剤を充填したPP製トレーを、表
面にシリコーン系離型剤で離型処理を施したポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(PET)フィルムの離型処理面
が上記ホットメルト接着剤と接触するように載置し、こ
のPETフィルムを介して、3段に積み重ねた状態を示
す断面図である。図3は、図2に示す3段積み重ね体を
アルミ製の折り畳み式コンテナ容器内に、棚板を介して
垂直方向に2段、水平方向に4列および奥行き方向に3
列収納した状態を示す斜視図である。
【0040】図1に示すように、容器として内面にシリ
コーン系離型剤で離型処理が施されたPP製トレーを用
い、このPP製トレー内にホットメルト接着剤を7分目
まで充填した(充填量:5kg)。次に、離型材として
表面にシリコーン系離型剤で離型処理が施されたPET
フィルム(厚み:50μm)を用い、図2に示すよう
に、上記ホットメルト接着剤を充填したPP製トレー
を、上記PETフィルムの離型処理面が上記ホットメル
ト接着剤と接触するように載置し、このPETフィルム
を介して、3段に積み重ねた。次いで、図3に示すよう
に、上記3段積み重ね体をアルミ製の折り畳み式コンテ
ナ容器内に、棚板を介して垂直方向に2段、水平方向に
4列、奥行き方向に3列収納(収納容器数:72個)し
て、梱包体を作製した。
【0041】(実施例2)容器として内面および外面に
シリコーン系離型剤で離型処理が施されたPP製トレー
を用い、離型材としての上記PETフィルムを用いなか
ったこと以外は実施例1の場合と同様にして、梱包体を
作製した。
【0042】(実施例3)容器内に充填されたホットメ
ルト接着剤の表面に粉体状ワックスを散布して離型処理
を施し、離型材としての上記PETフィルムを用いなか
ったこと以外は実施例1の場合と同様にして、梱包体を
作製した。
【0043】(比較例1)実施例1の場合と同様にして
ホットメルト接着剤を充填したPP製トレー4個を1つ
の段ボールケース内に収納して、梱包体を作製した。
【0044】(比較例2)離型材としてのPETフィル
ムを用いなかったこと以外は実施例1の場合と同様にし
て、梱包体を作製した。
【0045】実施例1〜実施例3、ならびに、比較例1
および比較例2で得られた梱包体の性能(輸送テス
ト、廃棄物の発生量)を以下の方法で評価した。その
結果は表1に示すとおりであった。
【0046】輸送テスト アルミ製コンテナ容器を用いた実施例1〜実施例3およ
び比較例1の梱包体については各1個、また、段ボール
ケースを用いた比較例2の梱包体については18個(い
ずれの場合も梱包体中のホットメルト接着剤の重量は3
60kg)をトラックに積み、500km輸送した後、
アルミ製コンテナ容器および段ボールケースを開けて、
荷崩れ発生の有無およびホットメルト接着剤を充填した
個別容器の取り出し性を確認した。 廃棄物の発生量 輸送テスト終了後の梱包体について、廃棄物の発生量を
容器1個:20g、PETフィルム1枚:3g、段ボー
ルケース1個:1000gとして算出した。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、本発明の梱包方
法による実施例1〜実施例3の梱包体は、いずれも輸送
テスト後において荷崩れの発生がなく、ホットメルト接
着剤を充填した個別容器の取り出し性も容易であった。
また、廃棄物の発生量も少なかった。
【0049】これに対し、段ボールケースを用いた比較
例1の梱包体は、廃棄物の発生量が極めて多かった。ま
た、離型材としてのPETフィルムを用いなかった比較
例2の梱包体は、輸送テスト後においてホットメルト接
着剤を充填した個別容器の取り出し性が悪かった。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のホットメル
ト接着剤の梱包方法および輸送方法は、廃棄物が大量に
発生したり、コスト負担が大きくなることがなく、ホッ
トメルト接着剤を効率的かつ簡便に梱包および輸送する
ことができるので、通常のホットメルト接着剤は勿論の
こと、特に固化後においても常温で粘着性を有するホッ
トメルト接着剤(ホットメルト粘着剤)の梱包方法およ
び輸送方法として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、内面に離型処理が施された
PP製トレー内にホットメルト接着剤を充填した状態を
示す斜視図である。
【図2】実施例1において、図1に示すホットメルト接
着剤を充填したPP製トレーを、表面にシリコーン系離
型剤で離型処理を施したPETフィルムの離型処理面が
上記ホットメルト接着剤と接触するように載置し、この
PETフィルムを介して、3段に積み重ねた状態を示す
断面図である。
【図3】実施例1で作製した梱包体を示す斜視図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA23 AB96 AC03 AC12 AC14 BA05C BA10B BB12C BB16B BC02B BC06C BC10B CA30 EA29 EB27 EC27 3E068 AA24 AC09 CC01 CD01 CE02 CE03 DD34 DE10 DE18 DE19 EE06 EE32 4J040 DA001 DA051 DM001 ED001 EG001 JB01 JB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に離型処理が施された容器内に充填
    したホットメルト接着剤の上面に、少なくとも片面に離
    型処理が施された離型材を該離型材の離型処理面が上記
    ホットメルト接着剤と接触するように載置した後、この
    離型材の上面に、ホットメルト接着剤を充填した内面に
    離型処理が施された別の容器を該容器の外底面が上記離
    型材と接触するように順次積み重ね、次いで、この積み
    重ね体をコンテナ容器に収納し、梱包した後、輸送する
    ことを特徴とするホットメルト接着剤の梱包方法および
    輸送方法。
  2. 【請求項2】 内面および少なくとも外底面に離型処理
    が施された容器内に充填したホットメルト接着剤の上面
    に、ホットメルト接着剤を充填した内面および少なくと
    も外底面に離型処理が施された別の容器を該容器の外底
    面が上記ホットメルト接着剤と接触するように順次積み
    重ね、次いで、この積み重ね体をコンテナ容器に収納
    し、梱包した後、輸送することを特徴とするホットメル
    ト接着剤の梱包方法および輸送方法。
  3. 【請求項3】 内面に離型処理が施された容器内に充填
    したホットメルト接着剤の表面に離型処理を施した後、
    この表面離型処理ホットメルト接着剤の上面に、表面離
    型処理ホットメルト接着剤を充填した内面に離型処理が
    施された別の容器を該容器の外底面が上記表面離型処理
    ホットメルト接着剤と接触するように順次積み重ね、次
    いで、この積み重ね体をコンテナ容器に収納し、梱包し
    た後、輸送することを特徴とするホットメルト接着剤の
    梱包方法および輸送方法。
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