JP2003310531A - 内視鏡用撮像装置 - Google Patents
内視鏡用撮像装置Info
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- JP2003310531A JP2003310531A JP2002122790A JP2002122790A JP2003310531A JP 2003310531 A JP2003310531 A JP 2003310531A JP 2002122790 A JP2002122790 A JP 2002122790A JP 2002122790 A JP2002122790 A JP 2002122790A JP 2003310531 A JP2003310531 A JP 2003310531A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】画面上の揺れや落ち込み及び偏角の発生を抑え
た光学性能に優れた内視鏡用撮像装置を提供すること。 【解決手段】後群レンズ枠35の先端側外周部分には位
置出し制御部材である位置決め枠部材60が嵌合固定さ
れている。位置決め枠部材60には、一端側に突出した
突出部60aが設けられている。突出部60aには、所
定形状の段部が形成されており、この段部の一面が移動
体ユニット33の先端面の前方に位置する柄部当接面3
6fが当接する突き当て面60dになっている。突き当
て面60dは、移動体ユニット33の移動軸上に設けら
れている。
た光学性能に優れた内視鏡用撮像装置を提供すること。 【解決手段】後群レンズ枠35の先端側外周部分には位
置出し制御部材である位置決め枠部材60が嵌合固定さ
れている。位置決め枠部材60には、一端側に突出した
突出部60aが設けられている。突出部60aには、所
定形状の段部が形成されており、この段部の一面が移動
体ユニット33の先端面の前方に位置する柄部当接面3
6fが当接する突き当て面60dになっている。突き当
て面60dは、移動体ユニット33の移動軸上に設けら
れている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変倍機能又はフォ
ーカシング機能を有する対物光学系ユニットを備えた内
視鏡用撮像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、内視鏡は、広く用いられてい
る。内視鏡は、細長の挿入部を体腔内に挿入することに
よって体腔内の患部等を観察したり、必要に応じて処置
具を処置具チャンネル内に挿通して治療処置を行える。
前記内視鏡には、挿入部先端部に配置した観察窓から取
り込んだ被写体像を撮像する撮像装置を挿入部先端部に
内蔵したものがある。 【0003】前記内視鏡の撮像装置では、被写体像をC
CD(電荷結合素子)等の固体撮像素子の撮像面に結像
させる対物光学系ユニットが設けられており、この対物
光学系ユニットに変倍機能又はフォーカシング機能を設
けたものもある。 【0004】このような内視鏡用撮像装置として、例え
ば、特公平5−12686号公報の内視鏡には、変倍機
能を有する対物光学系ユニットを備えたものが示されて
いる。この内視鏡の内視鏡用撮像装置では、図20に示
すように対物光学系ユニット101の可動レンズ枠10
2の移動位置を制御する突き当て面103を、光軸延長
上の可動レンズ104が固定されている前記可動レンズ
枠102に設けていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記可
動レンズ枠102を進退移動させる移動体ユニット10
6との接続部が前記光軸から離れた位置に平行に設けら
れていたため、前記可動レンズ枠102が前群レンズ枠
105の基端面に突き当たっているにもかかわらず、前
記移動体ユニット106が可動レンズ枠102に対して
負荷を加え続けるおそれがある。そして、万一、負荷を
加え続けてしまった場合には、この負荷によって可動レ
ンズ枠102が光軸に対して傾き、光学性能上の不具合
である偏角が生じるとともに、画面上では揺れ又は落ち
込み等の不具合が発生する。 【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、偏角の発生や、画面上の揺れ、落ち込み等の不具
合のない光学性能に優れた内視鏡用撮像装置を提供する
ことを目的にしている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用撮像装
置は、先端構成部に変倍機能又はフォーカシング機能を
有する対物光学系ユニットを設けた内視鏡用撮像装置で
あって、前記対物光学系ユニットは、前群レンズを保持
固定する第1レンズ枠と、この前群レンズ枠の基端側に
位置して後群レンズを保持固定する第2レンズ枠と、こ
の第2レンズ枠と前記第1レンズ枠との間に配置され光
軸方向に対して摺動する可動レンズを保持した可動レン
ズ枠と、この可動レンズ枠を移動させる移動体ユニット
と、この移動体ユニットを保持するユニット保持枠と、
前記可動レンズ枠の移動位置を規制する突き当て面を有
する位置出し制御部材とを備え、前記位置出し制御部材
の突き当て面を、前記移動体ユニットの移動軸上に設け
ている。 【0008】この構成によれば、移動体ユニットが位置
出し制御部材の突き当て面に突き当たることにより、移
動体ユニットから可動レンズ枠にかかる負荷が制御され
て、可動レンズ枠の傾きが防止される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1ないし図17は本発明の一実施
形態に係り、図1は内視鏡装置を示す全体構成図、図2
は内視鏡の挿入部先端部の構造を説明する断面図、図3
は可動レンズの移動を規制する構造を備えた撮像装置の
構成を説明する断面図、図4はレンズの素子枠への固定
方法を説明する図、図5は図3の対物光学ユニットの要
部説明図、図6は可動レンズ枠の可動レンズを配置する
部分の他の構成を説明する図、図7から図11は可動レ
ンズ枠の具体的な構成例を示し、図7(a)は摺動面の
全周において円柱状に形成した可動レンズ枠を示す縦断
面図、図7(b)は図7(a)の横断面図、図8(a)
は摺動面の光軸方向に溝部を形成した可動レンズ枠を示
す縦断面図、図8(b)は図8(a)の横断面図、図9
(a)は柄部を太く形成した可動レンズ枠を示す縦断面
図、図9(b)は図9(a)の横断面図、図10(a)
は摺動面の先端部と後端部との加工形状のRを大きく形
成した可動レンズ枠を示す縦断面図、図10(b)は同
10(a)の横断面図、図11は柄部を複数設け、移動
体ユニットと連結したタイプを示す縦断面図、図12は
後群レンズ枠に装着されるリング部材を示す展開図、図
13は対物光学系ユニットの可動レンズ枠付近を示す断
面図、図14は移動体ユニットのばねユニット付近を示
す断面図、図15は移動体ユニットのズーム用ケーブル
の装着付近を示す断面図、図16及び図17は移動体ユ
ニットの変形例を示し、図16は変形例の移動体ユニッ
トの斜視図、図17は図16の移動体ユニットの縦断面
図である。 【0010】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態を備えた内視鏡装置1は、電磁妨害対策手段を備え、
後述の撮像装置を内蔵した電子内視鏡2と、前記電子内
視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、前記電子内視
鏡2の撮像装置に対する信号処理を行うビデオプロセッ
サ4と、このビデオプロセッサ4から出力される映像信
号を入力し、内視鏡画像を表示するカラーモニタ(以
下、単にモニタ)5とから構成されている。尚、前記ビ
デオプロセッサ4は、図示しないVTRデッキ、ビデオ
プリンタ、ビデオディスク、画像ファイル装置等が接続
可能である。 【0011】前記電子内視鏡2は、細長な挿入部6と、
この挿入部6の基端側に連設され、把持部を兼ねる操作
部7とを有して構成される。前記電子内視鏡2は、この
操作部7に側部から延出した軟性のユニバーサルコード
8が設けられている。このユニバーサルコード8は、図
示しないライトガイドや信号ケーブルを内挿している。
このユニバーサルコード8は、この端部にコネクタ部9
が設けられている。前記コネクタ部9は、この先端に前
記光源装置3に接続されるライトガイドコネクタ(以
下、LGコネクタ)9aと、このLGコネクタ9aの側
部に前記ビデオプロセッサ4の接続ケーブル4aが接続
されるビデオコネクタ9bとが設けられている。 【0012】前記内視鏡挿入部6(電子内視鏡2の挿入
部6のこと)は、先端に設けられた先端部11と、この
先端部11の基端側に設けられた湾曲自在の湾曲部12
と、この湾曲部12の基端側に設けられた長尺で可撓性
を有する可撓管部13とが連設されて構成されている。 【0013】前記内視鏡操作部7(電子内視鏡2の操作
部7のこと)は、使用者が握って把持する部位である把
持部7aを基端側に有している。前記内視鏡操作部7
は、前記把持部7aの上部側に前記ビデオプロセッサ4
を遠隔操作するための複数のビデオスイッチ14aが配
置されるスイッチ部14を設けている。 【0014】また、前記内視鏡操作部7は、この側面に
送気操作、送水操作を操作するための送気送水操作部1
5と、吸引操作を操作するための吸引操作部16とが設
けられている。更に、前記内視鏡操作部7は、湾曲操作
ノブ17が設けられ、前記把持部7aを把持して前記湾
曲操作ノブ17を回動操作することにより前記湾曲部1
2を湾曲操作することができる。 【0015】また、前記内視鏡操作部7は、前記把持部
7aの前端付近に生検鉗子等の処置具を挿入する処置具
挿入口18が設けられている。また、前記内視鏡挿入部
6は、図示しない送気・送水管路が挿通配設されてい
る。この送気・送水管路は、前記操作部7内で前記送気
送水操作部15に接続され、更に前記ユニバーサルコー
ド8を挿通された送気・送水管路を介してその端部が前
記コネクタ部9に至り、前記光源装置3内の図示しない
送気・送水機構と接続される。 【0016】また、前記内視鏡挿入部6は、図示しない
吸引管路が挿通配設されている。この吸引管路は、前記
操作部7内の先端側付近で2つに分岐し、一方は前記処
置具挿入口18に連通し、他方は前記吸引操作部16を
介して前記ユニバーサルコード8内の吸引管路と連通
し、前記コネクタ部9の図示しない吸引口金に至る。ま
た、前記吸引管路は、前記挿入部先端部11に開口する
先端開口11aが吸引動作時には吸引口となり、前記処
置具挿入口18から鉗子等の処置具を挿入した場合に
は、鉗子等の処置具の先端側が突出される鉗子出口とな
る。 【0017】また、前記電子内視鏡2は、照明光を伝達
する図示しないライトガイドが前記挿入部6、前記操作
部7、前記ユニバーサルコード8に挿通配設されてい
る。このライトガイドは、基端側が前記操作部7を経て
前記ユニバーサルコード8の前記コネクタ部9に至り、
前記光源装置3内に設けた図示しない光源ランプからの
照明光を伝達するようになっている。前記ライトガイド
から伝達された照明光は、前記挿入部先端部11に固定
された照明窓11bの先端面から患部などの被写体を照
明するようになっている。 【0018】照明された被写体は、前記照明窓11bに
隣接して設けた観察窓11cから被写体像を取り込まれ
る。この取り込まれた被写体像は、後述する撮像装置に
より撮像されて光電変換され、撮像信号に変換されるよ
うになっている。そして、この撮像信号は、前記撮像装
置から延出する後述の信号ケーブルを伝達し、前記コネ
クタ部9内に収納した図示しないノイズ低減器を介して
前記ビデオプロセッサ4へ出力される。 【0019】前記ビデオプロセッサ4は、前記電子内視
鏡2の撮像装置からの撮像信号を信号処理して、標準的
な映像信号を生成し、この映像信号を前記モニタ5に出
力して、このモニタ5に内視鏡画像を表示させるように
なっている。 【0020】図2に示すように前記電子内視鏡2の挿入
部先端部11は、金属製の例えばステンレス等から形成
される略円柱上の先端部本体21と、この先端部本体2
1の先端側に被嵌されて接着剤によって一体的に固定さ
れた樹脂製の先端カバー22とで構成されている。 【0021】前記先端部本体21は、この基端部に前記
湾曲部12を構成する複数の湾曲駒12a,…を覆う湾
曲ゴムチューブ23の先端部が被覆され、糸巻き接着部
を設けて強固に固定されている。尚、前記先端部本体2
1の基端部には、前記湾曲部12を構成する最先端の湾
曲駒12aが固定されている。 【0022】前記先端部本体21は、撮像装置30を構
成する後述の対物光学系ユニット31を配置するための
貫通孔21aが形成されている。尚、この貫通孔21a
は、基端側より先端側が細径に形成され、前記対物光学
系ユニット31と前記先端部本体21との間に水密リン
グ21bが配置されるようになっている。 【0023】次に、図3ないし図15を用いて、前記撮
像装置30の詳細構成を説明する。図3に示すように前
記撮像装置30は、変倍機能又はフォーカシング機能を
有する対物光学系ユニット31と、この対物光学系ユニ
ット31の後端側に連設して設け、この対物光学系ユニ
ット31の結像位置に配置される撮像部32aを有する
撮像素子ユニット32と、前記対物光学系ユニット31
に設けた後述の可動レンズ枠を光軸方向に進退動させる
ための移動機構である移動体ユニット33とで構成され
ている。 【0024】前記対物光学系ユニット31は、前群レン
ズ34aを保持固定する前群レンズ枠34と、この前群
レンズ枠34の基端側に連設して設け、後群レンズ35
aを後方側に保持固定し、かつこの後群レンズ35aと
前記前群レンズ34aとの間で、光軸方向に摺動可能な
可動レンズ枠36を介装する後群レンズ枠35とで構成
されている。 【0025】前記可動レンズ枠36は、可動レンズ36
aを保持固定している。この可動レンズ枠36は、この
下部に延出している柄部36bが後述するように前記移
動体ユニット33に接続部36cで接着固定されてい
る。そして、前記移動体ユニット33により、前記可動
レンズ枠36が光軸方向に進退動することで、フォーカ
シングを行うように構成されている。 【0026】先ず、撮像素子ユニット32の構成を詳細
に説明する。前記撮像素子ユニット32は、上述したよ
うに前記撮像部32aを有して構成される。この撮像部
32aは、固体撮像素子チップ37aと、この固体撮像
素子チップ37a上に接着剤で接合されたカバーガラス
37bと、このカバーガラス37bの前面に接合された
対物光学系部品37cとを有している。尚、前記対物光
学系部品37cは、集光力が強ければ平行平板レンズで
も良い。 【0027】前記撮像部32aは、対物光学系部品37
cが素子枠38に嵌合固定されることで、この素子枠3
8に接着固定される。そして、前記撮像部32aは、前
記素子枠38が前記後群レンズ枠35の後端側に嵌合固
定して接着固定されることで、前記撮像素子ユニット3
2が前記対物光学系ユニット31の基端側に連設される
ようになっている。 【0028】前記素子枠38の先端側にはレンズ46と
絞り47とが嵌合されている。図4に示すように前記絞
り47は、素子枠38の先端側から対辺方向4箇所に塗
布した接着剤48によってこの素子枠38に接着固定さ
れている。この接着剤48の塗布位置を、対辺方向とし
たことによって、たとえ接着剤48が若干はみだした状
態になっても光線通過位置までの距離が十分であるた
め、この接着剤48によって光線がけられることを確実
に防止している。 【0029】前記固体撮像素子チップ37aは、撮像面
に所定面積のイメージエリアと、駆動信号及び出力信号
や駆動電源を伝達するための接続部(不図示)とが形成
されている。前記撮像部32aは、前記固体撮像素子チ
ップ37aの前記接続部にフレキシブル基板37dが接
続されている。このフレキシブル基板37dは、例え
ば、ポリイミドで形成されたポリイミド基材の両面に銅
で配線パターンが形成されている。このフレキシブル基
板37dは、この開口部に露出した図示しないインナー
リード部が積層基板部37eのランド部(不図示)と半
田で接続される。 【0030】前記積層基板部37eは、パルス信号のノ
イズを除去するための電子部品や前記固体撮像素子チッ
プ37aから出力される撮像信号を増幅するためのIC
が実装されている。これら電子部品とICの周辺及びフ
レキシブル基板37dの周辺は、封止樹脂37fで封止
されている。 【0031】また、前記積層基板部37eは、この基板
部側に信号ケーブル39を接続する接続端子37gが接
続されている。GND用の接続端子37gは、他の信号
線の接続端子37gよりも大きく或いは長いものが接続
されている。 【0032】前記信号ケーブル39には、複数の同軸信
号線39aと複数の単純線39bとが挿通配置されてい
る。前記複数の同軸信号線39aにより、前記撮像部3
2aは、前記ビデオプロセッサ4から駆動信号が伝達さ
れるとともに、前記固体撮像素子チップ37aから出力
される撮像信号が前記積層基板部37eに搭載されたI
Cで増幅された後、前記ビデオプロセッサ4へ伝達され
るようになっている。 【0033】また、前記複数の単純線39bにより、前
記撮像部32aは、前記ビデオプロセッサ4から駆動電
源が供給される。また、同軸シールド線39cは、前記
接続端子37gに接続されるGND線に接続されてい
る。 【0034】前記信号ケーブル39は、総合シールド3
9dの先端面39eをケーブル抑え部材41のケーブル
位置出し面41aに合わせることで、信号ケーブル39
とケーブル抑え部材41との位置出しを行う。位置出し
後、信号ケーブル39とケーブル抑え部材41とは、例
えば、エポキシ系の接着剤で固定される。尚、この接着
は、シリコン系の接着剤を用いても良い。 【0035】前記接続端子37gは、信号ケーブル39
を構成する前記複数の同軸信号線39a及び単純線39
bが半田で接続されている。また、前記接続端子37g
は、前記撮像部32aのGNDに導通しており、各同軸
信号線39aの外部導体を一括した線、前記同軸シール
ド線39cが半田で接続されている。 【0036】前記接続端子37gと各接続端子37gに
接続された同軸信号線39a、単純線39b、同軸シー
ルド線39cの周辺は、例えばエポキシ系の接着剤42
が充填され、固定される。前記撮像部32aの周辺は、
接着剤43で封止されていて、更にその外周は前記素子
枠38に嵌合固定される補強枠44で覆われている。こ
の補強枠44は、この内部に例えばエポキシ系の接着剤
43が充填されて固定される。前記素子枠38から前記
ケーブル抑え部材41の外周は、被覆部材45で覆われ
ている。 【0037】次に、前記対物光学系ユニット31の詳細
構成を説明する。前記対物光学系ユニット31は、上述
したように前記前群レンズ枠34と、前記後群レンズ枠
35と、前記可動レンズ枠36とで構成されている。 【0038】図5に示すように前記前群レンズ枠34
は、前記後群レンズ枠35を長手方向に位置決めする位
置決め面51を形成している。また、前記後群レンズ枠
35は、先端側に前記前群レンズ枠34を嵌合固定させ
る嵌合面53と、この嵌合面53とは段違いに前記可動
レンズ枠36を摺動させる摺動面54とを形成してい
る。 このことにより、前記対物光学系ユニット31
は、前記後群レンズ枠35と前記前群レンズ枠34との
嵌合面53と、前記可動レンズ枠36が摺動する摺動面
54を別面とすることができる。したがって、前記対物
光学系ユニット31は、前記嵌合面53の公差を厳しく
抑えて形成することができ、偏芯量を小さくすることが
できる。 【0039】一方、前記対物光学系ユニット31は、前
記摺動面54の公差を前記嵌合面53の公差に対して異
なる摺動性能上、最適な公差で形成することができ、可
動レンズ枠36の摺動性能も向上することができる。 【0040】また、前記前群レンズ枠34は、前記後群
レンズ枠35との嵌合面53の一部に接着だまり溝部5
5を形成している。このことにより、前記対物光学系ユ
ニット31は、確実に前記嵌合面53に接着剤を塗付す
ることが可能である。したがって、前記対物光学系ユニ
ット31は、前記前群レンズ枠34と前記後群レンズ枠
35との嵌合をメカ耐性的な強度の向上が可能で、更に
また、湿気等の蒸気の浸入防止効果も向上可能である。 【0041】前記可動レンズ枠36は、前記後群レンズ
枠35の摺動面54に摺動面36dが当接して摺動する
ようになっている。また、この可動レンズ枠36は、基
端部分に位置決めのためのレンズ突当部56を形成して
いる。このことにより、前記対物光学系ユニット31
は、前記可動レンズ36aを前記可動レンズ枠36に先
端側から落とし込むだけで、前記可動レンズ36aの位
置決めが可能であるため、作業性を向上することができ
る。 【0042】また、このレンズ突当部56は、TELE
(狭角)時のフレアを防止可能な形状にしている。この
ため、前記可動レンズ枠36は、光学性能についても向
上させることができる。また、前記可動レンズ36a
は、この先端側にフレア防止用のフレア絞り57が保持
固定されている。 【0043】なお、図6に示すように前記可動レンズ枠
36の中央部に前記可動レンズ36aを突き当てるレン
ズ突当部56aを設け、この可動レンズ枠36の基端側
からフレア絞り57、可動レンズ36aを落とし込み、
接着固定し、さらに、絞り57aを落とし込んで接着固
定する構成にしてもよい。 【0044】ここで、前記可動レンズ枠36の構成を図
7ないし図11を参照して説明する。図7に示す可動レ
ンズ枠36Aは、前記摺動面36dの全周において円柱
状に形成したものである。これにより、可動レンズ枠3
6Aは、摺動面36dの前面で摺動するので、前記後群
レンズ枠35の摺動面54との引っ掛かりを抑えること
ができ、摺動性を向上させることが可能である。 【0045】図8に示す可動レンズ枠36Bは、前記摺
動面36dの光軸方向に溝部36eを少なくとも1箇所
形成したものである。これにより、可動レンズ枠36B
は、溝部36eを摺動方向に設けることで、前記後群レ
ンズ枠35の摺動面54との引っ掛かりを抑えることが
でき、摺動性を向上させることが可能である。 【0046】図9に示す可動レンズ枠36Cは、前記柄
部36bを太く形成したものである。これにより、可動
レンズ枠36Cは、柄部36bを太く形成することで、
前記後群レンズ枠35の摺動面54に対する摺動時のが
たつきを抑えて安定して摺動させることができ、摺動性
を向上させることが可能である。 【0047】図10に示す可動レンズ枠36Dは、摺動
面36dの先端部36daと後端部36dbとの加工形
状のRを大きく形成したものである。これにより、可動
レンズ枠36Dは、可動部材と非可動部材との材質を相
違にして形成したものでも、相互の部材の噛み付きを抑
えることができ、前記後群レンズ枠35の摺動面54に
対する摺動性を向上させることが可能である。 【0048】図11に示す可動レンズ枠36Eは、柄部
36bを少なくとも2箇所設け、前記移動体ユニット3
3と連結したものである。これにより、可動レンズ枠3
6Eは、前記移動体ユニット33とバランスよく組み付
いて構成可能である。したがって、可動レンズ枠36E
は、前記移動体ユニット33との相互のがたつきがな
く、前記後群レンズ枠35の摺動面54に対する摺動時
のがたつきも抑えることができるので、摺動性を向上さ
せることが可能である。 【0049】前記図6に示すように後群レンズ枠35の
後群レンズ35aを固定する接着面35bと、撮像部3
2aの素子枠38との嵌合面35cを別面で構成してい
る。このことにより、接着面35bとレンズ枠嵌合面3
5cとの境界部まで接着剤を塗布する際の接着範囲の目
安にして、組立ての作業性を向上させることができる。 【0050】図5に戻り、前記後群レンズ枠35は、こ
の中央近傍の外周部にTELE(狭角)時における前記
可動レンズ枠36の位置を調整するためのリング部材5
8が装着されている。 【0051】このリング部材58は、図12の展開図に
示すように先端側に傾斜部58aが形成されている。こ
の傾斜部58aにより、前記リング部材58は、円周方
向に回動させることで、前記可動レンズ枠36のTEL
E(狭角)時の調整位置を変更可能である。このことに
より、前記対物光学系ユニット31は、所望の調整位置
で前記リング部材58を接着剤等で固定し、フォーカシ
ング調整を行うことが可能である。 【0052】また、前記後群レンズ枠35は、この基端
側に突出部59を設けている。前記後群レンズ枠35
は、この突出部59に前記移動体ユニット33を固定す
るための移動体ユニット固定部分59aが設けられてい
る。 【0053】また、前記後群レンズ枠35の先端側外周
部分には位置出し制御部材である位置決め枠部材60が
嵌合固定されている。この位置決め枠部材60には、一
端側に突出した突出部60aが設けられている。この突
出部60aには、所定形状の段部が形成されており、こ
の段部の一面が移動体ユニット33の先端面の前方に位
置する前記柄部36bに設けた柄部当接面36fが当接
する後述する突き当て面(図5及び図6の符号60d参
照)になっている。 【0054】前記図13に示すように前記対物光学系ユ
ニット31は、前記後群レンズ枠35の一部分に凸部3
5dが設けられているとともに、前記位置決め枠部材6
0の一部分に凹部60cが設けられていて、これら凸部
35dと凹部60cとを嵌合させている。このことによ
り、前記対物光学系ユニット31は、前記後群レンズ枠
35と前記位置決め枠部材60とを嵌合するだけで、前
記後群レンズ枠35の移動体ユニット固定部分59aと
前記位置決め枠部材60の移動体ユニット固定部分60
bとの移動体軸の位置出しを行うことができる。したが
って、前記対物光学系ユニット31の組立作業性及び光
学性能の向上を図れる。 【0055】また、前記対物光学系ユニット31は、前
記前群レンズ枠34に形成した前記位置決め面51に前
記後群レンズ枠35を突き当てることで前記前群レンズ
枠34と前記後群レンズ枠35との位置出しを行うよう
になっている。 【0056】前記可動レンズ枠36には移動体ユニット
33が一体に設けられている。この移動体ユニット33
は、図示しない移動制御装置により可動レンズ枠36を
十分に摺動させることのできるパワーで光軸と離れた平
行軸方向に往復運動する。そして、前記可動レンズ枠3
6にはWIDE時の位置を設定する突き当て面60dが
位置決め枠部材60に設けられている。 【0057】前記突き当て面60dは、移動体ユニット
33の移動軸上に設けられている。つまり、前記可動レ
ンズ枠36の位置出し制御を行う位置決め枠部材60に
は移動体ユニット33の先端面の前方に位置する柄部当
接面36fが当接する突き当て面60dが位置してい
る。 【0058】したがって、WIDE時、可動レンズ枠3
6は、柄部当接面36fが突き当て面60dに突き当た
ることによって動きを止める。このとき、可動レンズ枠
36には、慣性力等が働くことなく安定した状態で停止
位置が決定する。したがって、可動レンズ枠36が傾く
ことはなく、画面の揺れや落ち込みがなくなり、かつ、
偏角も抑えることができるので、光学性能及び可動レン
ズ枠の摺動性を向上させることができる。 【0059】次に、前記移動体ユニット33を説明す
る。前記移動体ユニット33には、前記可動レンズ枠3
6を進退動させるための圧電素子61が内蔵されてい
る。この圧電素子61は、基端側にリード線62の一端
が半田で接続されており、パイプ63に接着剤等で固定
されている。前記リード線62の他端は、固定部材64
に接着固定されている。前記パイプ63の先端側は、前
記可動レンズ枠36と接続されるための接続部65aを
設けたホルダ65が接着固定されている。 【0060】前記移動体ユニット33は、前記前群レン
ズ枠34の移動体ユニット固定部分60bから前記後群
レンズ枠35の移動体ユニット固定部分59aにかけて
の中央近傍に、ばねユニット66を装着したガイド部材
67が挿入され、前記後群レンズ枠35の移動体ユニッ
ト固定部分59aと前記前群レンズ枠34の移動体ユニ
ット固定部分60bとに接着固定されるようになってい
る。尚、前記ばねユニット66は、固定部材68に固定
されている。 【0061】前記ガイド部材67は、基端側から前記移
動体ユニット33が挿入され、先端側の前記ホルダ65
に設けた接続部65aの穴部と前記可動レンズ枠36の
柄部36bに設けた接続部36cの穴部とを合わせ、結
合ピン69を装着させて接着剤にて固定している。 【0062】この接着剤については、硬性の接着剤で固
定してもよい。これにより、可動レンズ枠36と移動体
ユニット33とがしっかりと固定されて、可動レンズ枠
36の光軸と垂直方向への落ち込みを防止することがで
きる。このことによって、偏角や半画角が大きくなるこ
とを防止することができる。 【0063】前記ガイド部材67が前記ばねユニット6
6の固定部材68に突き当たっていることを確認するた
めに、図14に示すように前記後群レンズ枠35は、こ
の側面の一部に切欠部35eが形成されている。このこ
とにより、前記移動体ユニット33は、確実に前記ガイ
ド部材67が前記ばねユニット66の固定部材68に突
き当たっていることを確認できるため、作業性を向上す
ることが可能である。 【0064】また、前記ガイド部材67は、この基端側
に前記固定部材64を装着し、ビス70で固定されてい
る。前記固定部材64が前記ビス70で固定される前記
後群レンズ枠35の前記突出部59は、光軸と移動体中
心の延長上の位置にビス穴71を形成している。このこ
とにより、前記固定部材64が前記後群レンズ枠35の
突出部59の外形から突出することがないので、前記移
動体ユニット33は、この外形を小さくできる。したが
って、撮像装置30は、この外形を小さくすることが可
能である。 【0065】また、図15に示すように前記固定部材6
4は、この一部分に凹部72が形成されている。この凹
部72は、ズーム用ケーブル73が装着されるようにな
っている。そして、これらズーム用ケーブル73を含む
固定部材64全体は、糸等で切欠部74を通して縛り固
定されている。このことにより、前記移動体ユニット3
3は、前記ズーム用ケーブル73が前記固定部材64に
確実に固定されるので、ズーム用ケーブル73の抜けや
ズーム用ケーブル73内の信号線73aの断線がなく、
耐性的に向上することが可能である。 【0066】前記ズーム用ケーブル73内の信号線73
aと前記移動体ユニット33のリード線62とは、半田
で接続されている。ズーム用ケーブル73は、基端側で
図示しない別ケーブルに接続され、前記ビデオプロセッ
サ4に設けた図示しない制御用コントローラに接続され
ている。この制御用コントローラは、前記移動体ユニッ
ト33の速度を制御する信号を出力し、この信号はズー
ム用ケーブル73及びリード線62を伝送して前記圧電
素子61に伝達されるようになっている。 【0067】また、前記可動レンズ枠36の移動時のス
ピード調整は、前記ばねユニット66のビス75を締緩
することによって制御し、所望のスピードになるように
前記ビス75を接着固定している。また、前記枠部材6
0の突出部60aから前記後群レンズ枠35の突出部5
9の範囲の外周を、カバー76で覆っている。更に、前
記後群レンズ枠35の突出部59は、この基端側を接着
剤78等で固定している。 【0068】尚、前記移動体ユニット33を、図16及
び図17に示すように構成しても良い。図16及び図1
7に示すように前記移動体ユニット33Bは、この前後
の固定部分を全てレンズ枠40に嵌合する枠部材77に
配置し、後群レンズ枠35Bの基端部の突出部分をなく
すように構成しても良い。また、枠部材77に前記可動
レンズ枠36の位置を制御する突き当て面を設ける。 【0069】このことにより、前記移動体ユニット33
Bは、前記後群レンズ枠35Bの加工性が向上し、か
つ、軸ずれも抑えることができる。また、可動レンズ枠
36の傾きも抑えることができるため、光学性能及び摺
動性も向上させることができる。 【0070】このように構成した撮像装置30では、W
IDE時、可動レンズ枠36は、突き当て面60dに柄
部当接面36fが突き当たることによって、移動体ユニ
ット33の動きが停止する。このとき、可動レンズ枠3
6は、移動体ユニット33の動きが停止したことによっ
て慣性力等で動かされることなく、所定の位置に安定し
た状態で停止する。このため、可動レンズ枠36が傾く
こと及び、画面上の揺れや落ち込みをなくすことができ
るとともに、偏角を抑えることができる。この結果、本
実施の形態の撮像装置30は、光学性能及び可動レンズ
枠36の摺動性を向上させることができる。 【0071】なお、本実施形態においては枠部材60の
突出部60aに設けた突き当て面60dに可動レンズ枠
36に設けた柄部当接面36fを当接させる構成を示し
たが、図18に示すように後群レンズ枠35に位置出し
制御部81を形成してこの位置出し制御部81に突き当
て面81aを設け、この突き当て面81aに柄部当接面
36fを当接させる構成したり、図19に示すように撮
像装置30を保持固定する先端部本体21に位置出し制
御部82を形成しこの位置出し制御部82に突き当て面
82aを設け、この突き当て面82aに柄部当接面36
fを当接させる構成にすることによって、上述した実施
形態と同様の作用及び効果を得るようにしてもよい。 【0072】尚、本発明は、以上述べた実施の形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。 【0073】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。 【0074】(1)先端構成部に変倍機能又はフォーカ
シング機能を有する対物光学系ユニットを設けた内視鏡
用撮像装置において、前記対物光学系ユニットは、前群
レンズを保持固定する第1レンズ枠と、この前群レンズ
枠の基端側に位置して後群レンズを保持固定する第2レ
ンズ枠と、この第2レンズ枠と前記第1レンズ枠との間
に配置され光軸方向に対して摺動する可動レンズを保持
した可動レンズ枠と、この可動レンズ枠を移動させる移
動体ユニットと、この移動体ユニットを保持するユニッ
ト保持枠と、前記可動レンズ枠の移動位置を規制する突
き当て面を有する位置出し制御部材とを備え、前記位置
出し制御部材の突き当て面を、前記移動体ユニットの移
動軸上に設けた内視鏡用撮像装置。 【0075】(2)前記第2レンズ枠に、位置出し制御
部を設け、この位置出し制御部に突き当て面を設けた付
記1に記載の内視鏡用撮像装置。 【0076】(3)前記先端構成部を構成する先端部本
体に、位置出し制御部を設け、この位置出し制御部に突
き当て面を設けた付記1に記載の内視鏡用撮像装置。 【0077】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
面上の揺れや落ち込み及び偏角の発生を抑えた光学性能
に優れた内視鏡用撮像装置を提供することができる。
ーカシング機能を有する対物光学系ユニットを備えた内
視鏡用撮像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、内視鏡は、広く用いられてい
る。内視鏡は、細長の挿入部を体腔内に挿入することに
よって体腔内の患部等を観察したり、必要に応じて処置
具を処置具チャンネル内に挿通して治療処置を行える。
前記内視鏡には、挿入部先端部に配置した観察窓から取
り込んだ被写体像を撮像する撮像装置を挿入部先端部に
内蔵したものがある。 【0003】前記内視鏡の撮像装置では、被写体像をC
CD(電荷結合素子)等の固体撮像素子の撮像面に結像
させる対物光学系ユニットが設けられており、この対物
光学系ユニットに変倍機能又はフォーカシング機能を設
けたものもある。 【0004】このような内視鏡用撮像装置として、例え
ば、特公平5−12686号公報の内視鏡には、変倍機
能を有する対物光学系ユニットを備えたものが示されて
いる。この内視鏡の内視鏡用撮像装置では、図20に示
すように対物光学系ユニット101の可動レンズ枠10
2の移動位置を制御する突き当て面103を、光軸延長
上の可動レンズ104が固定されている前記可動レンズ
枠102に設けていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記可
動レンズ枠102を進退移動させる移動体ユニット10
6との接続部が前記光軸から離れた位置に平行に設けら
れていたため、前記可動レンズ枠102が前群レンズ枠
105の基端面に突き当たっているにもかかわらず、前
記移動体ユニット106が可動レンズ枠102に対して
負荷を加え続けるおそれがある。そして、万一、負荷を
加え続けてしまった場合には、この負荷によって可動レ
ンズ枠102が光軸に対して傾き、光学性能上の不具合
である偏角が生じるとともに、画面上では揺れ又は落ち
込み等の不具合が発生する。 【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、偏角の発生や、画面上の揺れ、落ち込み等の不具
合のない光学性能に優れた内視鏡用撮像装置を提供する
ことを目的にしている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用撮像装
置は、先端構成部に変倍機能又はフォーカシング機能を
有する対物光学系ユニットを設けた内視鏡用撮像装置で
あって、前記対物光学系ユニットは、前群レンズを保持
固定する第1レンズ枠と、この前群レンズ枠の基端側に
位置して後群レンズを保持固定する第2レンズ枠と、こ
の第2レンズ枠と前記第1レンズ枠との間に配置され光
軸方向に対して摺動する可動レンズを保持した可動レン
ズ枠と、この可動レンズ枠を移動させる移動体ユニット
と、この移動体ユニットを保持するユニット保持枠と、
前記可動レンズ枠の移動位置を規制する突き当て面を有
する位置出し制御部材とを備え、前記位置出し制御部材
の突き当て面を、前記移動体ユニットの移動軸上に設け
ている。 【0008】この構成によれば、移動体ユニットが位置
出し制御部材の突き当て面に突き当たることにより、移
動体ユニットから可動レンズ枠にかかる負荷が制御され
て、可動レンズ枠の傾きが防止される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1ないし図17は本発明の一実施
形態に係り、図1は内視鏡装置を示す全体構成図、図2
は内視鏡の挿入部先端部の構造を説明する断面図、図3
は可動レンズの移動を規制する構造を備えた撮像装置の
構成を説明する断面図、図4はレンズの素子枠への固定
方法を説明する図、図5は図3の対物光学ユニットの要
部説明図、図6は可動レンズ枠の可動レンズを配置する
部分の他の構成を説明する図、図7から図11は可動レ
ンズ枠の具体的な構成例を示し、図7(a)は摺動面の
全周において円柱状に形成した可動レンズ枠を示す縦断
面図、図7(b)は図7(a)の横断面図、図8(a)
は摺動面の光軸方向に溝部を形成した可動レンズ枠を示
す縦断面図、図8(b)は図8(a)の横断面図、図9
(a)は柄部を太く形成した可動レンズ枠を示す縦断面
図、図9(b)は図9(a)の横断面図、図10(a)
は摺動面の先端部と後端部との加工形状のRを大きく形
成した可動レンズ枠を示す縦断面図、図10(b)は同
10(a)の横断面図、図11は柄部を複数設け、移動
体ユニットと連結したタイプを示す縦断面図、図12は
後群レンズ枠に装着されるリング部材を示す展開図、図
13は対物光学系ユニットの可動レンズ枠付近を示す断
面図、図14は移動体ユニットのばねユニット付近を示
す断面図、図15は移動体ユニットのズーム用ケーブル
の装着付近を示す断面図、図16及び図17は移動体ユ
ニットの変形例を示し、図16は変形例の移動体ユニッ
トの斜視図、図17は図16の移動体ユニットの縦断面
図である。 【0010】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態を備えた内視鏡装置1は、電磁妨害対策手段を備え、
後述の撮像装置を内蔵した電子内視鏡2と、前記電子内
視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、前記電子内視
鏡2の撮像装置に対する信号処理を行うビデオプロセッ
サ4と、このビデオプロセッサ4から出力される映像信
号を入力し、内視鏡画像を表示するカラーモニタ(以
下、単にモニタ)5とから構成されている。尚、前記ビ
デオプロセッサ4は、図示しないVTRデッキ、ビデオ
プリンタ、ビデオディスク、画像ファイル装置等が接続
可能である。 【0011】前記電子内視鏡2は、細長な挿入部6と、
この挿入部6の基端側に連設され、把持部を兼ねる操作
部7とを有して構成される。前記電子内視鏡2は、この
操作部7に側部から延出した軟性のユニバーサルコード
8が設けられている。このユニバーサルコード8は、図
示しないライトガイドや信号ケーブルを内挿している。
このユニバーサルコード8は、この端部にコネクタ部9
が設けられている。前記コネクタ部9は、この先端に前
記光源装置3に接続されるライトガイドコネクタ(以
下、LGコネクタ)9aと、このLGコネクタ9aの側
部に前記ビデオプロセッサ4の接続ケーブル4aが接続
されるビデオコネクタ9bとが設けられている。 【0012】前記内視鏡挿入部6(電子内視鏡2の挿入
部6のこと)は、先端に設けられた先端部11と、この
先端部11の基端側に設けられた湾曲自在の湾曲部12
と、この湾曲部12の基端側に設けられた長尺で可撓性
を有する可撓管部13とが連設されて構成されている。 【0013】前記内視鏡操作部7(電子内視鏡2の操作
部7のこと)は、使用者が握って把持する部位である把
持部7aを基端側に有している。前記内視鏡操作部7
は、前記把持部7aの上部側に前記ビデオプロセッサ4
を遠隔操作するための複数のビデオスイッチ14aが配
置されるスイッチ部14を設けている。 【0014】また、前記内視鏡操作部7は、この側面に
送気操作、送水操作を操作するための送気送水操作部1
5と、吸引操作を操作するための吸引操作部16とが設
けられている。更に、前記内視鏡操作部7は、湾曲操作
ノブ17が設けられ、前記把持部7aを把持して前記湾
曲操作ノブ17を回動操作することにより前記湾曲部1
2を湾曲操作することができる。 【0015】また、前記内視鏡操作部7は、前記把持部
7aの前端付近に生検鉗子等の処置具を挿入する処置具
挿入口18が設けられている。また、前記内視鏡挿入部
6は、図示しない送気・送水管路が挿通配設されてい
る。この送気・送水管路は、前記操作部7内で前記送気
送水操作部15に接続され、更に前記ユニバーサルコー
ド8を挿通された送気・送水管路を介してその端部が前
記コネクタ部9に至り、前記光源装置3内の図示しない
送気・送水機構と接続される。 【0016】また、前記内視鏡挿入部6は、図示しない
吸引管路が挿通配設されている。この吸引管路は、前記
操作部7内の先端側付近で2つに分岐し、一方は前記処
置具挿入口18に連通し、他方は前記吸引操作部16を
介して前記ユニバーサルコード8内の吸引管路と連通
し、前記コネクタ部9の図示しない吸引口金に至る。ま
た、前記吸引管路は、前記挿入部先端部11に開口する
先端開口11aが吸引動作時には吸引口となり、前記処
置具挿入口18から鉗子等の処置具を挿入した場合に
は、鉗子等の処置具の先端側が突出される鉗子出口とな
る。 【0017】また、前記電子内視鏡2は、照明光を伝達
する図示しないライトガイドが前記挿入部6、前記操作
部7、前記ユニバーサルコード8に挿通配設されてい
る。このライトガイドは、基端側が前記操作部7を経て
前記ユニバーサルコード8の前記コネクタ部9に至り、
前記光源装置3内に設けた図示しない光源ランプからの
照明光を伝達するようになっている。前記ライトガイド
から伝達された照明光は、前記挿入部先端部11に固定
された照明窓11bの先端面から患部などの被写体を照
明するようになっている。 【0018】照明された被写体は、前記照明窓11bに
隣接して設けた観察窓11cから被写体像を取り込まれ
る。この取り込まれた被写体像は、後述する撮像装置に
より撮像されて光電変換され、撮像信号に変換されるよ
うになっている。そして、この撮像信号は、前記撮像装
置から延出する後述の信号ケーブルを伝達し、前記コネ
クタ部9内に収納した図示しないノイズ低減器を介して
前記ビデオプロセッサ4へ出力される。 【0019】前記ビデオプロセッサ4は、前記電子内視
鏡2の撮像装置からの撮像信号を信号処理して、標準的
な映像信号を生成し、この映像信号を前記モニタ5に出
力して、このモニタ5に内視鏡画像を表示させるように
なっている。 【0020】図2に示すように前記電子内視鏡2の挿入
部先端部11は、金属製の例えばステンレス等から形成
される略円柱上の先端部本体21と、この先端部本体2
1の先端側に被嵌されて接着剤によって一体的に固定さ
れた樹脂製の先端カバー22とで構成されている。 【0021】前記先端部本体21は、この基端部に前記
湾曲部12を構成する複数の湾曲駒12a,…を覆う湾
曲ゴムチューブ23の先端部が被覆され、糸巻き接着部
を設けて強固に固定されている。尚、前記先端部本体2
1の基端部には、前記湾曲部12を構成する最先端の湾
曲駒12aが固定されている。 【0022】前記先端部本体21は、撮像装置30を構
成する後述の対物光学系ユニット31を配置するための
貫通孔21aが形成されている。尚、この貫通孔21a
は、基端側より先端側が細径に形成され、前記対物光学
系ユニット31と前記先端部本体21との間に水密リン
グ21bが配置されるようになっている。 【0023】次に、図3ないし図15を用いて、前記撮
像装置30の詳細構成を説明する。図3に示すように前
記撮像装置30は、変倍機能又はフォーカシング機能を
有する対物光学系ユニット31と、この対物光学系ユニ
ット31の後端側に連設して設け、この対物光学系ユニ
ット31の結像位置に配置される撮像部32aを有する
撮像素子ユニット32と、前記対物光学系ユニット31
に設けた後述の可動レンズ枠を光軸方向に進退動させる
ための移動機構である移動体ユニット33とで構成され
ている。 【0024】前記対物光学系ユニット31は、前群レン
ズ34aを保持固定する前群レンズ枠34と、この前群
レンズ枠34の基端側に連設して設け、後群レンズ35
aを後方側に保持固定し、かつこの後群レンズ35aと
前記前群レンズ34aとの間で、光軸方向に摺動可能な
可動レンズ枠36を介装する後群レンズ枠35とで構成
されている。 【0025】前記可動レンズ枠36は、可動レンズ36
aを保持固定している。この可動レンズ枠36は、この
下部に延出している柄部36bが後述するように前記移
動体ユニット33に接続部36cで接着固定されてい
る。そして、前記移動体ユニット33により、前記可動
レンズ枠36が光軸方向に進退動することで、フォーカ
シングを行うように構成されている。 【0026】先ず、撮像素子ユニット32の構成を詳細
に説明する。前記撮像素子ユニット32は、上述したよ
うに前記撮像部32aを有して構成される。この撮像部
32aは、固体撮像素子チップ37aと、この固体撮像
素子チップ37a上に接着剤で接合されたカバーガラス
37bと、このカバーガラス37bの前面に接合された
対物光学系部品37cとを有している。尚、前記対物光
学系部品37cは、集光力が強ければ平行平板レンズで
も良い。 【0027】前記撮像部32aは、対物光学系部品37
cが素子枠38に嵌合固定されることで、この素子枠3
8に接着固定される。そして、前記撮像部32aは、前
記素子枠38が前記後群レンズ枠35の後端側に嵌合固
定して接着固定されることで、前記撮像素子ユニット3
2が前記対物光学系ユニット31の基端側に連設される
ようになっている。 【0028】前記素子枠38の先端側にはレンズ46と
絞り47とが嵌合されている。図4に示すように前記絞
り47は、素子枠38の先端側から対辺方向4箇所に塗
布した接着剤48によってこの素子枠38に接着固定さ
れている。この接着剤48の塗布位置を、対辺方向とし
たことによって、たとえ接着剤48が若干はみだした状
態になっても光線通過位置までの距離が十分であるた
め、この接着剤48によって光線がけられることを確実
に防止している。 【0029】前記固体撮像素子チップ37aは、撮像面
に所定面積のイメージエリアと、駆動信号及び出力信号
や駆動電源を伝達するための接続部(不図示)とが形成
されている。前記撮像部32aは、前記固体撮像素子チ
ップ37aの前記接続部にフレキシブル基板37dが接
続されている。このフレキシブル基板37dは、例え
ば、ポリイミドで形成されたポリイミド基材の両面に銅
で配線パターンが形成されている。このフレキシブル基
板37dは、この開口部に露出した図示しないインナー
リード部が積層基板部37eのランド部(不図示)と半
田で接続される。 【0030】前記積層基板部37eは、パルス信号のノ
イズを除去するための電子部品や前記固体撮像素子チッ
プ37aから出力される撮像信号を増幅するためのIC
が実装されている。これら電子部品とICの周辺及びフ
レキシブル基板37dの周辺は、封止樹脂37fで封止
されている。 【0031】また、前記積層基板部37eは、この基板
部側に信号ケーブル39を接続する接続端子37gが接
続されている。GND用の接続端子37gは、他の信号
線の接続端子37gよりも大きく或いは長いものが接続
されている。 【0032】前記信号ケーブル39には、複数の同軸信
号線39aと複数の単純線39bとが挿通配置されてい
る。前記複数の同軸信号線39aにより、前記撮像部3
2aは、前記ビデオプロセッサ4から駆動信号が伝達さ
れるとともに、前記固体撮像素子チップ37aから出力
される撮像信号が前記積層基板部37eに搭載されたI
Cで増幅された後、前記ビデオプロセッサ4へ伝達され
るようになっている。 【0033】また、前記複数の単純線39bにより、前
記撮像部32aは、前記ビデオプロセッサ4から駆動電
源が供給される。また、同軸シールド線39cは、前記
接続端子37gに接続されるGND線に接続されてい
る。 【0034】前記信号ケーブル39は、総合シールド3
9dの先端面39eをケーブル抑え部材41のケーブル
位置出し面41aに合わせることで、信号ケーブル39
とケーブル抑え部材41との位置出しを行う。位置出し
後、信号ケーブル39とケーブル抑え部材41とは、例
えば、エポキシ系の接着剤で固定される。尚、この接着
は、シリコン系の接着剤を用いても良い。 【0035】前記接続端子37gは、信号ケーブル39
を構成する前記複数の同軸信号線39a及び単純線39
bが半田で接続されている。また、前記接続端子37g
は、前記撮像部32aのGNDに導通しており、各同軸
信号線39aの外部導体を一括した線、前記同軸シール
ド線39cが半田で接続されている。 【0036】前記接続端子37gと各接続端子37gに
接続された同軸信号線39a、単純線39b、同軸シー
ルド線39cの周辺は、例えばエポキシ系の接着剤42
が充填され、固定される。前記撮像部32aの周辺は、
接着剤43で封止されていて、更にその外周は前記素子
枠38に嵌合固定される補強枠44で覆われている。こ
の補強枠44は、この内部に例えばエポキシ系の接着剤
43が充填されて固定される。前記素子枠38から前記
ケーブル抑え部材41の外周は、被覆部材45で覆われ
ている。 【0037】次に、前記対物光学系ユニット31の詳細
構成を説明する。前記対物光学系ユニット31は、上述
したように前記前群レンズ枠34と、前記後群レンズ枠
35と、前記可動レンズ枠36とで構成されている。 【0038】図5に示すように前記前群レンズ枠34
は、前記後群レンズ枠35を長手方向に位置決めする位
置決め面51を形成している。また、前記後群レンズ枠
35は、先端側に前記前群レンズ枠34を嵌合固定させ
る嵌合面53と、この嵌合面53とは段違いに前記可動
レンズ枠36を摺動させる摺動面54とを形成してい
る。 このことにより、前記対物光学系ユニット31
は、前記後群レンズ枠35と前記前群レンズ枠34との
嵌合面53と、前記可動レンズ枠36が摺動する摺動面
54を別面とすることができる。したがって、前記対物
光学系ユニット31は、前記嵌合面53の公差を厳しく
抑えて形成することができ、偏芯量を小さくすることが
できる。 【0039】一方、前記対物光学系ユニット31は、前
記摺動面54の公差を前記嵌合面53の公差に対して異
なる摺動性能上、最適な公差で形成することができ、可
動レンズ枠36の摺動性能も向上することができる。 【0040】また、前記前群レンズ枠34は、前記後群
レンズ枠35との嵌合面53の一部に接着だまり溝部5
5を形成している。このことにより、前記対物光学系ユ
ニット31は、確実に前記嵌合面53に接着剤を塗付す
ることが可能である。したがって、前記対物光学系ユニ
ット31は、前記前群レンズ枠34と前記後群レンズ枠
35との嵌合をメカ耐性的な強度の向上が可能で、更に
また、湿気等の蒸気の浸入防止効果も向上可能である。 【0041】前記可動レンズ枠36は、前記後群レンズ
枠35の摺動面54に摺動面36dが当接して摺動する
ようになっている。また、この可動レンズ枠36は、基
端部分に位置決めのためのレンズ突当部56を形成して
いる。このことにより、前記対物光学系ユニット31
は、前記可動レンズ36aを前記可動レンズ枠36に先
端側から落とし込むだけで、前記可動レンズ36aの位
置決めが可能であるため、作業性を向上することができ
る。 【0042】また、このレンズ突当部56は、TELE
(狭角)時のフレアを防止可能な形状にしている。この
ため、前記可動レンズ枠36は、光学性能についても向
上させることができる。また、前記可動レンズ36a
は、この先端側にフレア防止用のフレア絞り57が保持
固定されている。 【0043】なお、図6に示すように前記可動レンズ枠
36の中央部に前記可動レンズ36aを突き当てるレン
ズ突当部56aを設け、この可動レンズ枠36の基端側
からフレア絞り57、可動レンズ36aを落とし込み、
接着固定し、さらに、絞り57aを落とし込んで接着固
定する構成にしてもよい。 【0044】ここで、前記可動レンズ枠36の構成を図
7ないし図11を参照して説明する。図7に示す可動レ
ンズ枠36Aは、前記摺動面36dの全周において円柱
状に形成したものである。これにより、可動レンズ枠3
6Aは、摺動面36dの前面で摺動するので、前記後群
レンズ枠35の摺動面54との引っ掛かりを抑えること
ができ、摺動性を向上させることが可能である。 【0045】図8に示す可動レンズ枠36Bは、前記摺
動面36dの光軸方向に溝部36eを少なくとも1箇所
形成したものである。これにより、可動レンズ枠36B
は、溝部36eを摺動方向に設けることで、前記後群レ
ンズ枠35の摺動面54との引っ掛かりを抑えることが
でき、摺動性を向上させることが可能である。 【0046】図9に示す可動レンズ枠36Cは、前記柄
部36bを太く形成したものである。これにより、可動
レンズ枠36Cは、柄部36bを太く形成することで、
前記後群レンズ枠35の摺動面54に対する摺動時のが
たつきを抑えて安定して摺動させることができ、摺動性
を向上させることが可能である。 【0047】図10に示す可動レンズ枠36Dは、摺動
面36dの先端部36daと後端部36dbとの加工形
状のRを大きく形成したものである。これにより、可動
レンズ枠36Dは、可動部材と非可動部材との材質を相
違にして形成したものでも、相互の部材の噛み付きを抑
えることができ、前記後群レンズ枠35の摺動面54に
対する摺動性を向上させることが可能である。 【0048】図11に示す可動レンズ枠36Eは、柄部
36bを少なくとも2箇所設け、前記移動体ユニット3
3と連結したものである。これにより、可動レンズ枠3
6Eは、前記移動体ユニット33とバランスよく組み付
いて構成可能である。したがって、可動レンズ枠36E
は、前記移動体ユニット33との相互のがたつきがな
く、前記後群レンズ枠35の摺動面54に対する摺動時
のがたつきも抑えることができるので、摺動性を向上さ
せることが可能である。 【0049】前記図6に示すように後群レンズ枠35の
後群レンズ35aを固定する接着面35bと、撮像部3
2aの素子枠38との嵌合面35cを別面で構成してい
る。このことにより、接着面35bとレンズ枠嵌合面3
5cとの境界部まで接着剤を塗布する際の接着範囲の目
安にして、組立ての作業性を向上させることができる。 【0050】図5に戻り、前記後群レンズ枠35は、こ
の中央近傍の外周部にTELE(狭角)時における前記
可動レンズ枠36の位置を調整するためのリング部材5
8が装着されている。 【0051】このリング部材58は、図12の展開図に
示すように先端側に傾斜部58aが形成されている。こ
の傾斜部58aにより、前記リング部材58は、円周方
向に回動させることで、前記可動レンズ枠36のTEL
E(狭角)時の調整位置を変更可能である。このことに
より、前記対物光学系ユニット31は、所望の調整位置
で前記リング部材58を接着剤等で固定し、フォーカシ
ング調整を行うことが可能である。 【0052】また、前記後群レンズ枠35は、この基端
側に突出部59を設けている。前記後群レンズ枠35
は、この突出部59に前記移動体ユニット33を固定す
るための移動体ユニット固定部分59aが設けられてい
る。 【0053】また、前記後群レンズ枠35の先端側外周
部分には位置出し制御部材である位置決め枠部材60が
嵌合固定されている。この位置決め枠部材60には、一
端側に突出した突出部60aが設けられている。この突
出部60aには、所定形状の段部が形成されており、こ
の段部の一面が移動体ユニット33の先端面の前方に位
置する前記柄部36bに設けた柄部当接面36fが当接
する後述する突き当て面(図5及び図6の符号60d参
照)になっている。 【0054】前記図13に示すように前記対物光学系ユ
ニット31は、前記後群レンズ枠35の一部分に凸部3
5dが設けられているとともに、前記位置決め枠部材6
0の一部分に凹部60cが設けられていて、これら凸部
35dと凹部60cとを嵌合させている。このことによ
り、前記対物光学系ユニット31は、前記後群レンズ枠
35と前記位置決め枠部材60とを嵌合するだけで、前
記後群レンズ枠35の移動体ユニット固定部分59aと
前記位置決め枠部材60の移動体ユニット固定部分60
bとの移動体軸の位置出しを行うことができる。したが
って、前記対物光学系ユニット31の組立作業性及び光
学性能の向上を図れる。 【0055】また、前記対物光学系ユニット31は、前
記前群レンズ枠34に形成した前記位置決め面51に前
記後群レンズ枠35を突き当てることで前記前群レンズ
枠34と前記後群レンズ枠35との位置出しを行うよう
になっている。 【0056】前記可動レンズ枠36には移動体ユニット
33が一体に設けられている。この移動体ユニット33
は、図示しない移動制御装置により可動レンズ枠36を
十分に摺動させることのできるパワーで光軸と離れた平
行軸方向に往復運動する。そして、前記可動レンズ枠3
6にはWIDE時の位置を設定する突き当て面60dが
位置決め枠部材60に設けられている。 【0057】前記突き当て面60dは、移動体ユニット
33の移動軸上に設けられている。つまり、前記可動レ
ンズ枠36の位置出し制御を行う位置決め枠部材60に
は移動体ユニット33の先端面の前方に位置する柄部当
接面36fが当接する突き当て面60dが位置してい
る。 【0058】したがって、WIDE時、可動レンズ枠3
6は、柄部当接面36fが突き当て面60dに突き当た
ることによって動きを止める。このとき、可動レンズ枠
36には、慣性力等が働くことなく安定した状態で停止
位置が決定する。したがって、可動レンズ枠36が傾く
ことはなく、画面の揺れや落ち込みがなくなり、かつ、
偏角も抑えることができるので、光学性能及び可動レン
ズ枠の摺動性を向上させることができる。 【0059】次に、前記移動体ユニット33を説明す
る。前記移動体ユニット33には、前記可動レンズ枠3
6を進退動させるための圧電素子61が内蔵されてい
る。この圧電素子61は、基端側にリード線62の一端
が半田で接続されており、パイプ63に接着剤等で固定
されている。前記リード線62の他端は、固定部材64
に接着固定されている。前記パイプ63の先端側は、前
記可動レンズ枠36と接続されるための接続部65aを
設けたホルダ65が接着固定されている。 【0060】前記移動体ユニット33は、前記前群レン
ズ枠34の移動体ユニット固定部分60bから前記後群
レンズ枠35の移動体ユニット固定部分59aにかけて
の中央近傍に、ばねユニット66を装着したガイド部材
67が挿入され、前記後群レンズ枠35の移動体ユニッ
ト固定部分59aと前記前群レンズ枠34の移動体ユニ
ット固定部分60bとに接着固定されるようになってい
る。尚、前記ばねユニット66は、固定部材68に固定
されている。 【0061】前記ガイド部材67は、基端側から前記移
動体ユニット33が挿入され、先端側の前記ホルダ65
に設けた接続部65aの穴部と前記可動レンズ枠36の
柄部36bに設けた接続部36cの穴部とを合わせ、結
合ピン69を装着させて接着剤にて固定している。 【0062】この接着剤については、硬性の接着剤で固
定してもよい。これにより、可動レンズ枠36と移動体
ユニット33とがしっかりと固定されて、可動レンズ枠
36の光軸と垂直方向への落ち込みを防止することがで
きる。このことによって、偏角や半画角が大きくなるこ
とを防止することができる。 【0063】前記ガイド部材67が前記ばねユニット6
6の固定部材68に突き当たっていることを確認するた
めに、図14に示すように前記後群レンズ枠35は、こ
の側面の一部に切欠部35eが形成されている。このこ
とにより、前記移動体ユニット33は、確実に前記ガイ
ド部材67が前記ばねユニット66の固定部材68に突
き当たっていることを確認できるため、作業性を向上す
ることが可能である。 【0064】また、前記ガイド部材67は、この基端側
に前記固定部材64を装着し、ビス70で固定されてい
る。前記固定部材64が前記ビス70で固定される前記
後群レンズ枠35の前記突出部59は、光軸と移動体中
心の延長上の位置にビス穴71を形成している。このこ
とにより、前記固定部材64が前記後群レンズ枠35の
突出部59の外形から突出することがないので、前記移
動体ユニット33は、この外形を小さくできる。したが
って、撮像装置30は、この外形を小さくすることが可
能である。 【0065】また、図15に示すように前記固定部材6
4は、この一部分に凹部72が形成されている。この凹
部72は、ズーム用ケーブル73が装着されるようにな
っている。そして、これらズーム用ケーブル73を含む
固定部材64全体は、糸等で切欠部74を通して縛り固
定されている。このことにより、前記移動体ユニット3
3は、前記ズーム用ケーブル73が前記固定部材64に
確実に固定されるので、ズーム用ケーブル73の抜けや
ズーム用ケーブル73内の信号線73aの断線がなく、
耐性的に向上することが可能である。 【0066】前記ズーム用ケーブル73内の信号線73
aと前記移動体ユニット33のリード線62とは、半田
で接続されている。ズーム用ケーブル73は、基端側で
図示しない別ケーブルに接続され、前記ビデオプロセッ
サ4に設けた図示しない制御用コントローラに接続され
ている。この制御用コントローラは、前記移動体ユニッ
ト33の速度を制御する信号を出力し、この信号はズー
ム用ケーブル73及びリード線62を伝送して前記圧電
素子61に伝達されるようになっている。 【0067】また、前記可動レンズ枠36の移動時のス
ピード調整は、前記ばねユニット66のビス75を締緩
することによって制御し、所望のスピードになるように
前記ビス75を接着固定している。また、前記枠部材6
0の突出部60aから前記後群レンズ枠35の突出部5
9の範囲の外周を、カバー76で覆っている。更に、前
記後群レンズ枠35の突出部59は、この基端側を接着
剤78等で固定している。 【0068】尚、前記移動体ユニット33を、図16及
び図17に示すように構成しても良い。図16及び図1
7に示すように前記移動体ユニット33Bは、この前後
の固定部分を全てレンズ枠40に嵌合する枠部材77に
配置し、後群レンズ枠35Bの基端部の突出部分をなく
すように構成しても良い。また、枠部材77に前記可動
レンズ枠36の位置を制御する突き当て面を設ける。 【0069】このことにより、前記移動体ユニット33
Bは、前記後群レンズ枠35Bの加工性が向上し、か
つ、軸ずれも抑えることができる。また、可動レンズ枠
36の傾きも抑えることができるため、光学性能及び摺
動性も向上させることができる。 【0070】このように構成した撮像装置30では、W
IDE時、可動レンズ枠36は、突き当て面60dに柄
部当接面36fが突き当たることによって、移動体ユニ
ット33の動きが停止する。このとき、可動レンズ枠3
6は、移動体ユニット33の動きが停止したことによっ
て慣性力等で動かされることなく、所定の位置に安定し
た状態で停止する。このため、可動レンズ枠36が傾く
こと及び、画面上の揺れや落ち込みをなくすことができ
るとともに、偏角を抑えることができる。この結果、本
実施の形態の撮像装置30は、光学性能及び可動レンズ
枠36の摺動性を向上させることができる。 【0071】なお、本実施形態においては枠部材60の
突出部60aに設けた突き当て面60dに可動レンズ枠
36に設けた柄部当接面36fを当接させる構成を示し
たが、図18に示すように後群レンズ枠35に位置出し
制御部81を形成してこの位置出し制御部81に突き当
て面81aを設け、この突き当て面81aに柄部当接面
36fを当接させる構成したり、図19に示すように撮
像装置30を保持固定する先端部本体21に位置出し制
御部82を形成しこの位置出し制御部82に突き当て面
82aを設け、この突き当て面82aに柄部当接面36
fを当接させる構成にすることによって、上述した実施
形態と同様の作用及び効果を得るようにしてもよい。 【0072】尚、本発明は、以上述べた実施の形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。 【0073】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。 【0074】(1)先端構成部に変倍機能又はフォーカ
シング機能を有する対物光学系ユニットを設けた内視鏡
用撮像装置において、前記対物光学系ユニットは、前群
レンズを保持固定する第1レンズ枠と、この前群レンズ
枠の基端側に位置して後群レンズを保持固定する第2レ
ンズ枠と、この第2レンズ枠と前記第1レンズ枠との間
に配置され光軸方向に対して摺動する可動レンズを保持
した可動レンズ枠と、この可動レンズ枠を移動させる移
動体ユニットと、この移動体ユニットを保持するユニッ
ト保持枠と、前記可動レンズ枠の移動位置を規制する突
き当て面を有する位置出し制御部材とを備え、前記位置
出し制御部材の突き当て面を、前記移動体ユニットの移
動軸上に設けた内視鏡用撮像装置。 【0075】(2)前記第2レンズ枠に、位置出し制御
部を設け、この位置出し制御部に突き当て面を設けた付
記1に記載の内視鏡用撮像装置。 【0076】(3)前記先端構成部を構成する先端部本
体に、位置出し制御部を設け、この位置出し制御部に突
き当て面を設けた付記1に記載の内視鏡用撮像装置。 【0077】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
面上の揺れや落ち込み及び偏角の発生を抑えた光学性能
に優れた内視鏡用撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡装置を示す全体構成図
【図2】内視鏡の挿入部先端部の構造を説明する断面図
【図3】可動レンズの移動を規制する構造を備えた撮像
装置の構成を説明する断面図 【図4】レンズの素子枠への固定方法を説明する図 【図5】図3の対物光学ユニットの要部説明図 【図6】可動レンズ枠の可動レンズを配置する部分の他
の構成を説明する図 【図7】図7から図11は可動レンズ枠の具体的な構成
例を示し、図7は可動レンズ枠の一構成例を説明する図 【図8】可動レンズ枠の他の構成例を説明する図 【図9】可動レンズ枠の別の構成例を説明する図 【図10】可動レンズ枠のまた他の構成例を説明する図 【図11】可動レンズ枠のさらに他の構成例を説明する
図 【図12】後群レンズ枠に装着されるリング部材を示す
展開図 【図13】対物光学系ユニットの可動レンズ枠付近を示
す断面図 【図14】移動体ユニットのばねユニット付近を示す断
面図 【図15】移動体ユニットのズーム用ケーブルの装着付
近を示す断面図 【図16】図16及び図17は移動体ユニットの変形例
を示し、図16は変形例の移動体ユニットの斜視図 【図17】図16の移動体ユニットの縦断面図 【図18】可動レンズの移動を規制する構造を備えた撮
像装置の他の構成を説明する図 【図19】可動レンズの移動を規制する構造を備えた撮
像装置の別の構成を説明する図 【図20】従来の内視鏡の対物光学系ユニットに設けら
れている可動レンズ枠の移動位置を制御する突き当て面
を説明する図 【符号の説明】 31…対物光学系ユニット 36…可動レンズ枠 36b…柄部 36f…柄部当接面 60…枠部材 60a…突出部 60d…突き当て面
装置の構成を説明する断面図 【図4】レンズの素子枠への固定方法を説明する図 【図5】図3の対物光学ユニットの要部説明図 【図6】可動レンズ枠の可動レンズを配置する部分の他
の構成を説明する図 【図7】図7から図11は可動レンズ枠の具体的な構成
例を示し、図7は可動レンズ枠の一構成例を説明する図 【図8】可動レンズ枠の他の構成例を説明する図 【図9】可動レンズ枠の別の構成例を説明する図 【図10】可動レンズ枠のまた他の構成例を説明する図 【図11】可動レンズ枠のさらに他の構成例を説明する
図 【図12】後群レンズ枠に装着されるリング部材を示す
展開図 【図13】対物光学系ユニットの可動レンズ枠付近を示
す断面図 【図14】移動体ユニットのばねユニット付近を示す断
面図 【図15】移動体ユニットのズーム用ケーブルの装着付
近を示す断面図 【図16】図16及び図17は移動体ユニットの変形例
を示し、図16は変形例の移動体ユニットの斜視図 【図17】図16の移動体ユニットの縦断面図 【図18】可動レンズの移動を規制する構造を備えた撮
像装置の他の構成を説明する図 【図19】可動レンズの移動を規制する構造を備えた撮
像装置の別の構成を説明する図 【図20】従来の内視鏡の対物光学系ユニットに設けら
れている可動レンズ枠の移動位置を制御する突き当て面
を説明する図 【符号の説明】 31…対物光学系ユニット 36…可動レンズ枠 36b…柄部 36f…柄部当接面 60…枠部材 60a…突出部 60d…突き当て面
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 先端構成部に変倍機能又はフォーカシン
グ機能を有する対物光学系ユニットを設けた内視鏡用撮
像装置において、 前記対物光学系ユニットは、前群レンズを保持固定する
第1レンズ枠と、 この前群レンズ枠の基端側に位置して後群レンズを保持
固定する第2レンズ枠と、 この第2レンズ枠と前記第1レンズ枠との間に配置され
光軸方向に対して摺動する可動レンズを保持した可動レ
ンズ枠と、 この可動レンズ枠を移動させる移動体ユニットと、 この移動体ユニットを保持するユニット保持枠と、 前記可動レンズ枠の移動位置を規制する突き当て面を有
する位置出し制御部材とを備え、 前記位置出し制御部材の突き当て面を、前記移動体ユニ
ットの移動軸上に設けたことを特徴とする内視鏡用撮像
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002122790A JP2003310531A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 内視鏡用撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002122790A JP2003310531A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 内視鏡用撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003310531A true JP2003310531A (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=29538307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002122790A Withdrawn JP2003310531A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 内視鏡用撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003310531A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017038149A1 (ja) * | 2015-09-01 | 2017-03-09 | オリンパス株式会社 | 観察光学系ユニット、撮像ユニット、及び、内視鏡 |
-
2002
- 2002-04-24 JP JP2002122790A patent/JP2003310531A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN106999009A (zh) * | 2015-09-01 | 2017-08-01 | 奥林巴斯株式会社 | 观察光学系统单元、摄像单元以及内窥镜 |
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