JP2003310499A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003310499A
JP2003310499A JP2002116972A JP2002116972A JP2003310499A JP 2003310499 A JP2003310499 A JP 2003310499A JP 2002116972 A JP2002116972 A JP 2002116972A JP 2002116972 A JP2002116972 A JP 2002116972A JP 2003310499 A JP2003310499 A JP 2003310499A
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dust
vacuum cleaner
airflow
cyclone
centrifugal force
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JP2002116972A
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English (en)
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Kazuo Chichii
一夫 乳井
Akihiro Iwahara
明弘 岩原
Shigeya Matsumoto
茂哉 松本
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、集塵袋を用いた電気掃除機
から容易にサイクロン式の電気掃除機に改造でき、また
従来主に製造されていた集塵袋を用いた電気掃除機の構
成部品と共用することを可能とするサイクロン式の電気
掃除機を提供することである。 【解決手段】 前記目的を達成するために本発明の電気
掃除機1は、上ケース11と下ケース12から構成され
前部に接続口2を備える掃除機本体3と、車輪4と、前
電動送風機13と、遠心力ろ過手段5と、塵埃導入部材
6〜9と、被清掃面摺動部材10と、風路変更部材20
とを有し、前記風路変更部材20は前記接続口2より本
体3内部に導入された気流を前記遠心力ろ過部材5に導
出し、かつ、前記遠心力ろ過部材5から塵埃がろ過され
た気流を本体3内部の電動送風機13に導入するように
風路を変更することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機、特にサ
イクロン式電気掃除機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な電気掃除機は、主に集塵
袋を用いる形態のものと、清掃気流から遠心力によって
塵埃を分離するサイクロン式の形態のものが存在した。
【0003】図9に集塵袋を用いる形態の電気掃除機の
概要構成図を示す。同図に示すように、従来の集塵袋を
用いる形態の電気掃除機100は、上ケース101と、
下ケース102から構成され、前部にホース接続口10
3を備える掃除機本体104と、掃除機本体104の前
部下面と両側に設けられた3つの車輪105と、掃除機
本体104内部に配置され、清掃気流を発生させる電動
送風機106と、清掃気流に含まれる塵埃をろ過貯留す
る集塵袋107と、一端が掃除機本体104のホース接
続口103に接続されるホース108と、ホース108
の他端に一端が接続されるパイプ部材109と、パイプ
部材109の他端に接続される被清掃面から塵埃を吸引
するための床ブラシ110から構成されいる。
【0004】このような形態の電気掃除機100は、掃
除機本体104内部に集塵袋107を収納する集塵室1
11を有しており、この集塵室111は、蓋体112に
よって開閉自在に覆われている。これにより、電気掃除
機100を運転することで、被清掃面より吸引された塵
埃が集塵袋107内部に貯留され、清掃を行い得るもの
であり、近年まで電気掃除機で主流となる形態のもので
あった。
【0005】また図10にサイクロン式の形態である電
気掃除機の概要構成図を示す。同図に示すように、従来
のサイクロン式の形態である電気掃除機120は、上ケ
ース121と、下ケース122から構成される掃除機本
体123と、掃除機本体123の前部下面と両側に設け
られた3つの車輪124と、掃除機本体123内部に配
置され、清掃気流を発生させる電動送風機125と、清
掃気流に含まれる塵埃を遠心力によりろ過し、貯留する
サイクロン室126と、一端がサイクロン室126に連
通するホース接続口127に接続されるホース128
と、ホース128の他端に一端が接続されるパイプ部材
129と、パイプ部材129の他端に接続される被清掃
面から塵埃を吸引するための床ブラシ130から構成さ
れている。
【0006】このような形態のサイクロン式電気掃除機
120は、掃除機本体123とは別部材で構成されるサ
イクロン室126を有し、清掃気流をサイクロン室12
6内で回転させて遠心力によって塵埃をサイクロン室内
に貯留する。
【0007】また、別部材で構成されたサイクロン室1
26を掃除機本体123に保持するために、上ケース1
21或いは下ケース122のいずれか一方或いは両者に
よってサイクロン室126を保持する保持部131が設
けられ、保持部131にサイクロン室126が着脱自在
に保持されることで、サイクロン室126内部に貯留さ
れた塵埃が廃棄可能となっている。図10に示した電気
掃除機120では保持部131が下ケース122にサイ
クロン室126を載置する載置部分として設けられてい
る。
【0008】さらに上ケース121には、サイクロン室
126の上部に位置し、塵埃がろ過された気流を排出す
る排出口132から電動送風機125に連通する風路1
33が設けられている。
【0009】このような構成により、電気掃除機120
を運転することで、被清掃面より吸引された塵埃が清掃
気流の遠心力と、重力によりサイクロン室126内部に
貯留され、清掃を行い得るものである。このようなサイ
クロン式の電気掃除機は近年、集塵袋を使用せずに清掃
を行い得ることから、需要が伸びてきている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10に示
すようにサイクロン式の電気掃除機の構造は、図9に示
した集塵袋を用いた電気掃除機の構造とは大きく異なる
ため、集塵袋を用いた電気掃除機を主に製造していた場
合、サイクロン式の電気掃除機を新規に製造するには製
造に関わる金型など、まったく新しく作る必要があり、
ほぼ0から開発して行かねばならず、開発にかかる負担
が非常に大きいという問題があった。
【0011】また、サイクロン式の電気掃除機の構造
と、集塵袋を用いた電気掃除機の構造はホース接続口の
位置や電動送風機の向きなどが異なるため、集塵袋を用
いた電気掃除機からサイクロン式の電気掃除機へ、或い
は逆にサイクロン式の電気掃除機から集塵袋を用いた電
気掃除機へ改造することは不可能であった。
【0012】本発明は前記課題に鑑みなされたものであ
り、集塵袋を用いた電気掃除機から容易にサイクロン式
の電気掃除機に改造し得る電気掃除機を提供することを
目的とする。
【0013】また、従来主に製造されていた集塵袋を用
いた電気掃除機の多くの構成部品と共用することを可能
とすることで、開発にかかる人的、時間的負担を軽減
し、かつコストを抑えることが可能なサイクロン式の電
気掃除機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる電気掃除機は、上ケースと下ケースか
ら構成され前部に接続口を備える掃除機本体と、前記掃
除機本体の少なくとも両側に設けられた車輪と、前記掃
除機本体内部に配置され、清掃気流を発生させる電動送
風機と、清掃気流に含まれる塵埃を、遠心力によって分
離する遠心力ろ過手段と、一端が前記電気掃除機本体の
接続口に接続され、前記電気掃除機本体内部に被清掃面
からの塵埃を導入する塵埃導入部材と、前記塵埃導入部
材の他端に接続される被清掃面から塵埃を吸引するため
の被清掃面摺動部材と、前記掃除機本体内部の接続口と
電動送風機の間に配置され、遠心力ろ過部材を上部に載
置する風路変更部材と、を有し、前記風路変更部材は前
記接続口より本体内部に導入された気流を前記遠心力ろ
過部材に導出し、かつ、前記遠心力ろ過部材から塵埃が
ろ過された気流を本体内部の電動送風機に導入するよう
に風路を変更することを特徴とする。
【0015】また本発明の電気掃除機において、前記遠
心力ろ過手段は略円筒形状よりなり、気流導入口が円周
部に、ろ過気流を導出するための気流導出口が一方の平
面部にそれぞれ設けられ、前記風路変更部材上に円周面
を対向して配置されているものである。
【0016】また本発明の電気掃除機において、前記遠
心力ろ過手段は、清掃気流から遠心力によって分離され
る塵埃を外部に排出する排出口が円周部に設けられ、前
記排出口に接続される塵埃貯留部を備えるものである。
【0017】また本発明の電気掃除機において、前記塵
埃貯留部は電気掃除機本体を形成する前記上ケース上に
載置されるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の一実
施形態を用いて、本発明を詳しく説明する。 実施の形態1.図1に本発明の一実施形態である電気掃
除機の概要構成を示す斜視図を記載する。
【0019】同図に示すように本発明の一実施形態であ
る電気掃除機1は、前部にホース接続口2を備える掃除
機本体3と、掃除機本体3の両側に設けられた車輪4
と、清掃気流に含まれる塵埃を、遠心力によって分離す
る遠心力ろ過手段であるサイクロン室5と、一端が電気
掃除機本体3のホース接続口2に接続されるホース6
と、ホース6の他端に一端が接続されるハンドル部7、
パイプ8、9よりなるパイプ部材と、パイプ部材の他端
に接続される被清掃面から塵埃を吸引するための被清掃
面摺動部材である床ブラシ10を有している。なお本実
施形態において、塵埃導入部材はホース6と、ハンドル
部7、パイプ8、9よりなるパイプ部材によって構成さ
れている。
【0020】また図2は図1に示した電気掃除機の掃除
機本体3を構成する主要部品の分解斜視図である。同図
に示すように本発明の一実施形態である電気掃除機1の
本体3は、上ケース11と下ケース12から構成されて
いる。掃除機本体3内部の後方には、清掃気流を発生さ
せる電動送風機13と、電動送風機13に電力を供給す
るためのコード14を巻取り可能とするコードリール1
5が収納配置されている。下ケース12の前部には穴1
6があり、この穴16に接続口ケース17を、パッキン
18を挟んで固定することで、ホース接続口2が形成さ
れるようになっている。
【0021】また、下ケース12の前方側には、集塵室
19が形成されており、この掃除機本体3内部のホース
接続口2と電動送風機13の間の集塵室19に、サイク
ロン室5を上部に載置する風路変更部材であるサイクロ
ンホルダカップ20が、下ケース12の集塵室外周縁2
1でシールされた状態で配置されている。
【0022】このサイクロンホルダカップ20は、ホー
ス接続口2より本体3内部に導入された気流をサイクロ
ンホルダカップ20の上部に載置されたサイクロン室5
に導出し、かつ、サイクロン室5から塵埃がろ過された
気流を本体3内部の電動送風機13に導入するように風
路を変更するものである。
【0023】ここで、サイクロン室5、サイクロンホル
ダカップ20を除いた、車輪4を有し、電動送風機1
3、コードリール15が収納配置された掃除機本体3
と、ホース6、ハンドル部7、パイプ8、9、床ブラシ
10は、下ケース12の集塵室19に集塵袋をセットす
ることで集塵袋を用いた電気掃除機として用いることが
可能な掃除機である。サイクロンホルダカップ20は、
この集塵袋を用いる形態の電気掃除機の集塵室19を覆
う蓋体(図示せず)を外して集塵室19に配置され、サ
イクロンホルダカップ20の上部にサイクロン室5を載
置させることでサイクロン式の掃除機として用いること
を可能とするものである。
【0024】このため、従来主流であった集塵袋を用い
た電気掃除機の部材を用いてサイクロン式の掃除機を製
造することができ、電気掃除機の構成部品の多くを共用
することが可能となる。この結果、従来のサイクロン式
の掃除機のように集塵袋を用いた掃除機とは大きく構造
が異なるものに比べ、格段に開発にかかる人的、時間的
負担を軽減し、かつコストを抑えることが可能である。
このように本発明の電気掃除機は開発にかかる負担を大
きく軽減することができる。
【0025】また、集塵袋を用いた電気掃除機からサイ
クロン式の電気掃除機に改造するには、集塵室19にサ
イクロンホルダカップ20を配置し、サイクロンホルダ
カップ20上部にサイクロン室5を載置するだけである
から、集塵袋を用いた電気掃除機から容易にサイクロン
式の電気掃除機に改造することが可能となる。
【0026】逆に、本実施形態のようなサイクロン式の
電気掃除機であれば、サイクロンホルダカップ20、及
びサイクロン室5を取り去り、集塵室19に集塵袋をセ
ット可能として、上ケース11に集塵室19を覆う蓋体
を設ければ、サイクロン式の電気掃除機から集塵袋を用
いた形態の電気掃除機に容易に改造することも可能であ
る。
【0027】なお、本実施形態における電気掃除機1の
サイクロンホルダカップ20とサイクロン室5には、い
くつかの特徴的な構成を有している。
【0028】図3に本実施形態におけるサイクロン室5
の構成を説明するための説明図を示す。図3(a)はサ
イクロン室5の斜視図である。また図3(b)はサイク
ロン室5の分解図である。図3(b)に示すように、サ
イクロン室5は、円筒形状で一端aが開口し、他端bが
閉塞したサイクロン室本体22と、サイクロン室本体2
2の閉塞した端面bに取付け固定されるカバー23と、
サイクロン室本体22の開口した端面aに脱着自在に取
付けられるキャップ24とから構成されている。
【0029】キャップ24はサイクロン室本体22内に
おいて、遠心力によって塵埃がろ過された清掃気流を外
部に導出するための、メッシュネットが設けられた気流
導出口25を有しており、サイクロン室本体22内に貯
留された塵埃は、キャップ24を外すことで廃棄するこ
とが可能となっている。キャップ24のサイクロン室本
体22端面との接触部分にはパッキン26が設けられて
おり、サイクロン室本体22にキャップ24を取付けた
際に気密を良好に保つようになっている。
【0030】また、キャップ24内部は中空となってお
り、気流導出口25からキャップ24内部に流れた気流
はキャップ24の下部に設けられた開口27から排出さ
れるようになっている。
【0031】図3(c)は図3(a)におけるc−c´
での断面図である。同図に示すように、サイクロン室本
体22の円周部下部には、サイクロン室本体22内部に
塵埃を含む清掃気流を導入するための気流導入口28が
設けられている。またさらに、サイクロン室本体22の
円周部下部には、気流導入口28と隔壁29を隔てて、
キャップ24の開口27と連通する排気風路30が設け
られている。
【0032】図3(d)は図3(a)におけるd−d´
での断面図である。前述のように構成されたサイクロン
室5は、図3(d)に示すように、気流導入口28から
塵埃を含む清掃気流がサイクロン室本体22内部に導入
され、サイクロン室本体22内部に渦流を発生させ、こ
の渦流による遠心力で清掃気流から塵埃がろ過され、ろ
過された清掃気流が気流導出口25よりキャップ24内
部を通って開口27より排気風路30へと流れるように
なっている。
【0033】このような構成を有するサイクロン室5は
図3(a)に示すように、気流導入口28がサイクロン
室本体22の開口端部a側近傍に、その長さを円筒形状
のサイクロン室本体22の軸方向長さLに対して半分以
下の長さL1として設けられている。またキャップ24
には図3(b)及び(d)に示すように、気流導入口2
8から導入された気流をサイクロン室本体22の周面に
沿って回転させながら開口端部aに対向する閉塞した他
端部bに向かって気流を方向づける螺旋状平面部31を
有している。
【0034】このような構成により、サイクロン室5内
部では清掃気流からろ過される塵埃がサイクロン室本体
22の気流導入口28が設けられた端部a側とは反対の
端部b側に貯留され易くすることが可能となる。これに
より、電動送風機を停止させた際などに気流導入口28
に塵埃が入り込むことを良好に防止することが可能とな
る。
【0035】また螺旋状平面部31が設けられたサイク
ロン室本体22端部a側に気流導出口25を設けるこ
と、つまり本実施形態ではキャップ24に螺旋状平面部
31と気流導出口25を設けることによって、塵埃がサ
イクロン室本体22の気流導出口25が備えられる端部
とは反対の端部b側に貯留され易くなる。このため、清
掃気流が気流導出口25から導出される際に、塵埃が気
流導出口25のメッシュネットに付着しにくくなる。さ
らに螺旋状平面部31は気流導入口28から導入された
気流が、塵埃を含んだまま気流導出口25に直線的に向
かうことを防止する役目も果たしている。
【0036】また、図4に本実施形態におけるサイクロ
ンホルダカップ20の構成を説明するための説明図を示
す。図4(a)はサイクロンホルダカップの分解斜視図
である。同図に示すように、サイクロンホルダカップ2
0は、サイクロンホルダカップ本体32と、フィルタホ
ルダ33にセットされるフィルタ34及びバックアップ
フィルタ35よりなるフィルター部材36から構成され
ている。サイクロンホルダカップ本体32は、その上面
にサイクロン室5を載置するための載置部分として、本
実施形態ではサイクロン室5の嵌合載置部分37が形成
されている。
【0037】また図4(b)はサイクロンホルダカップ
20の上面図である。同図に示すように、サイクロンホ
ルダカップ本体32に設けられた嵌合載置部分37のサ
イクロン室5との接触面には、前述のサイクロン室5の
気流導入口28と連通されて接続口2より掃除機本体3
内部に導入された気流をサイクロン室5に導出する気流
導出風路出口38と、サイクロン室5の排気風路29と
連通されてサイクロン室5から塵埃がろ過された気流を
掃除機本体3内部の電動送風機13に導入する気流排気
風路入口39が設けられている。これら気流導出風路出
口38、気流排気風路入口39のサイクロン室5との接
触部分はパッキン40が設けられ、サイクロン室5がサ
イクロンホルダカップ20上に載置された際に、気流導
入口28と気流導出風路出口38、排気風路30と気流
排気風路入口39がそれぞれ気密を保ちつつ接続される
ようになっている。
【0038】図4(c)は図4(b)におけるe−e´
での断面図である。同図に示すように、サイクロンホル
ダカップ20は、その前方部に掃除機本体3の接続口2
と連通する開口41から前述の気流導出風路出口38を
繋ぐ気流導出風路42が設けられている。また、サイク
ロンホルダカップ20の後方部には、掃除機本体3内部
に配置された電動送風機13に向かって開口する開口4
3と前述の気流排気風路入口39を繋ぐ気流排気風路4
4が設けられている。
【0039】なお、図4(a)に示したフィルター部材
36は気流排気風路44内に配置されることで、サイク
ロン室5によって十分に気流から塵埃をろ過しきれなか
った場合に、このような塵埃がそのまま電動送風機13
に流入するのを防止している。これにより電動送風機1
3の不慮の故障等を防止することができる。
【0040】図4(d)は図4(b)におけるf−f´
での断面図である。同図に示すように、サイクロンホル
ダカップ20の前方部に設けられた気流導出風路42
は、点線で示すように開口41からサイクロンホルダカ
ップ20上面の気流導出風路出口38までを略円弧状の
風路として形成されている。また、サイクロンホルダカ
ップ20の後方部に設けられた気流排気風路44は、電
動送風機13に向かって広く設けられており、開口43
も略同じ大きさで設けられている。
【0041】このようにサイクロンホルダカップ20は
掃除機本体3の接続口2より本体3内部に導入された気
流をサイクロン室5に導出し、かつ、サイクロン室5か
ら塵埃がろ過された気流を本体3内部の電動送風機13
に導入するように風路を変更することで、集塵袋を用い
た形態の電気掃除機の構成部材と共用してサイクロン式
の電気掃除機を製造することを可能としている。
【0042】特にサイクロンホルダカップ20の前方部
に掃除機本体3の接続口2と連通する開口41から前述
の気流導出風路出口38を繋ぐ気流導出風路42が設け
られ、後方部に、掃除機本体3内部に配置された電動送
風機13に向かって開口する開口43と前述の気流排気
風路入口39を繋ぐ気流排気風路44が設けられている
ことで、集塵袋を用いた形態の電気掃除機にサイクロン
ホルダカップ20を良好に適用でき、サイクロンホルダ
カップ20を適用することでサイクロン式の電気掃除機
を製造することができる。
【0043】またサイクロンホルダカップ20の上面部
に気流導出風路出口38と気流排気風路入口39を設け
ることで、サイクロンホルダカップ20の上部にサイク
ロン室5を載置することができ、これにより限られた大
きさの集塵室内部にサイクロン室5を設ける必要性がな
く、掃除機が大型化してしまうことを防止するととも
に、集塵袋を用いた形態の電気掃除機の構成部材と共用
してサイクロン式の電気掃除機を製造する際に、サイク
ロン室の形状への制限要素を大きく低減することが可能
となっている。
【0044】また前述のようなサイクロン室5、サイク
ロンカップホルダ20を用いることで、気流導入口が円
周部に、ろ過気流を導出するための気流導出口が一方の
平面部に設けられたサイクロン室5を、サイクロンカッ
プホルダ20上にサイクロン室5の円周面を対向して配
置することができるため、円筒状のサイクロン室を横倒
し状態で用いることが可能となり、掃除機の高さ方向へ
の大型化を抑えることが可能となる。
【0045】また本実施形態ではサイクロン室5をサイ
クロンカップホルダ20に載置するため、サイクロン室
5を従来の一般的なものと比較して円筒の半径を小さく
し、小型化されている。このように円筒の半径を小さく
すると曲率半径が小さくなり同じ速度の気流に対し、サ
イクロン室5内で発生する渦気流の遠心力が大きくな
り、清掃気流に含まれる塵埃のろ過性能が向上するとい
う効果が得られる。このような効果を得るためには、清
掃気流の流速にもよるので一概には言えないが、電気掃
除機に用いられている一般的な電動送風機であれば、サ
イクロン室の半径を8cm以下、さらに好適には5cm
以下とすることが好適である。
【0046】実施の形態2.以下、本発明の実施の形態
2における電気掃除機について説明する。本実施形態に
おける電気掃除機は実施の形態1とほぼ同じ構成を有し
ているが本実施形態ではサイクロン室5の構造が実施の
形態1と異なるものである。
【0047】図5に本発明におけるサイクロン室5の概
要構成を示す断面図を記載する。なお同図において実施
の形態1と同じ構成要素については同一の符号を付して
説明を省略する。
【0048】同図に示すように、本実施形態におけるサ
イクロン室5は、サイクロン室本体22の両端が開口し
ており、キャップ24がパッキン26を介して一端部に
取付固定されている。そしてカバー23にもパッキン4
5が備えられており、カバー23が脱着自在にサイクロ
ン室本体22の他端部に取付けられている。
【0049】また、サイクロン室本体22内部には、隔
壁46が設けられており、カバー23と隔壁46及びサ
イクロン室本体22の外周面によって塵埃貯留部47が
形成されている。この塵埃貯留部47は、隔壁46の上
部に開口48が設けられてサイクロン室内部と連通して
いる。
【0050】このような構成を有するサイクロン室5
は、螺旋状平面部31により、導入された気流をサイク
ロン室本体22の周面に沿って回転させながら隔壁46
に向かって気流が方向づけられる。そして塵埃はサイク
ロン室5内部の渦状気流により隔壁46方向に蓄積され
ながらサイクロン室本体22の周面に沿って回転するた
め、開口48に至り塵埃貯留部47内部に貯留されてい
くものである。なお貯留された塵埃はカバー23を外し
て廃棄できる。
【0051】このように塵埃貯留部47を有することに
より、気流導入口や気流導出口25が設けられている側
のサイクロン室内に塵埃が戻ることが防止されるため、
サイクロン室5において塵埃が十分ろ過されずに気流導
出口25に備えられたメッシュネットに付着してしまう
ことがより良好に防止される。
【0052】実施の形態3.本実施形態の電気掃除機も
実施の形態1とほぼ同じ構成を有している。以下、実施
の形態1と異なる部分について順次説明する。
【0053】図6に本発明におけるサイクロン室5の概
要構成を示す斜視図を記載する。なお同図において実施
の形態1と同じ構成要素については同一の符号を付して
説明を省略する。
【0054】同図に示すように、本実施形態におけるサ
イクロン室5は、清掃気流から遠心力によって分離され
る塵埃を外部に排出する塵埃排出口49がサイクロン室
本体22の円周部に設けられている。
【0055】また、図7に示すように本実施形態ではサ
イクロン室5に設けられた塵埃排出口49と接続される
塵埃貯留部である集塵パック50が備えられており、サ
イクロン室5内部において、清掃気流に含まれる塵埃を
遠心力によりろ過し、その塵埃は塵埃排出口49からサ
イクロン室5外部に排出され、塵埃パック50に貯留さ
れることとなる。そして、気流のみがサイクロン室5内
部の気流導出口25よりサイクロン室5から外部に排気
される。
【0056】このような構成により、清掃気流からろ過
された塵埃はサイクロン室5の外部に貯留されるため、
気流導入口28や気流導出口25から塵埃が外部に洩れ
ることが防止されるとともに、サイクロン室5において
塵埃が十分ろ過されずに気流導出口25のメッシュネッ
トに付着することがより良好に防止される。
【0057】また図7に示すように塵埃パック50のサ
イクロン室5との接触部分には接続部材51が設けら
れ、塵埃排出口49を覆っている。これにより、塵埃排
出口49から排出された塵埃が集塵パック50から洩れ
出てしまうことを防止することが可能である。なお、接
続部材51はサイクロン室5側、つまり塵埃排出口49
の周囲の塵埃パック50との接触部分に設けたとしても
同様の効果を奏する。
【0058】また図6に示すようにサイクロン室5に設
けられた塵埃排出口49は、気流導入口28が設けられ
たサイクロン室本体22の開口端部a側の平面とは反対
側の他端部b側平面近傍に、その長さを円筒形状のサイ
クロン室本体22の軸方向長さLに対して半分以下の長
さL2として設けられていることが好適である。このよ
うな構成により、清掃気流から塵埃をろ過するろ過性能
の向上を図ることができる。
【0059】また本実施形態では塵埃排出口49を気流
導出口25が設けられた開口端部a側とは反対側の他端
部b側近傍に設ける構成とすることにより、塵埃パック
50内部に貯留された塵埃が気流導出口25に向かって
吸引されること、つまりは集塵パック50からサイクロ
ン室5内部に塵埃が戻ることが防止できる。
【0060】なお、このようにサイクロン室5に塵埃排
出口49を設け、塵埃貯留部である集塵パック50が備
えられている形態では、図7に示すように、電気掃除機
本体3を形成する上ケース12上に塵埃貯留部を載置す
る載置部分52が形成されていることが好適である。こ
のような載置部分52を設けることによって、サイクロ
ン室5と塵埃パック50の安定した接続状態を維持する
ことができる。
【0061】また、載置部分52を上ケース12上に設
けることにより、可能な限り大きな載置部分52を設け
ることで、塵埃貯留部の容積を大きくすることができ、
塵埃貯留部内に収容し得る塵埃量を多く確保することが
できる。
【0062】このように構成する場合であっても集塵袋
を用いる形態の電気掃除機の構成部品のうち、上ケース
のみに改造を加えればよく、改造が小さな労力で比較的
容易に行うことができる。
【0063】本実施形態における電気掃除機の概要を示
す斜視図を図8に示す。同図に示すように、本発明の電
気掃除機によれば、サイクロン式の電気掃除機でありな
がら、集塵袋を用いた電気掃除機の多くの構成部品と共
用できるため開発にかかる手間を大きく減らすことが可
能となっている。
【0064】なお本発明は、実施の形態1〜3で説明し
た掃除機の形態のみに限られるものではない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気掃除
機によれば、製造にかかわる手間を低減することが可能
となる。
【0066】また、遠心力ろ過手段が略円筒形状よりな
り、気流導入口が円周部に、ろ過気流を導出するための
気流導出口が一方の平面部にそれぞれ設けられ、風路変
更部材上に円周面を対向して配置されていることで掃除
機の小型化を図る事ができる。
【0067】また、遠心力ろ過手段が、清掃気流から遠
心力によって分離される塵埃を外部に排出する排出口が
円周部に設けられ、排出口に接続される塵埃貯留部を備
えることで掃除性能を向上させることができる。
【0068】また、塵埃貯留部が電気掃除機本体を形成
する上ケース上に載置されることで塵埃貯留部を安定保
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気掃除機の概要構成を示す斜視図
である。
【図2】 図1に示した電気掃除機の掃除機本体3の分
解斜視図である。
【図3】 実施の形態1におけるサイクロン室5の構成
を説明するための説明図である。
【図4】 実施の形態1におけるサイクロンホルダカッ
プ20の構成を説明するための説明図である。
【図5】 実施の形態2におけるサイクロン室5の概要
構成を示す断面図である。
【図6】 実施の形態3におけるサイクロン室5の概要
構成を示す斜視図である。
【図7】 実施の形態3における塵埃貯留部と上カバー
の概要を示す斜視図である。
【図8】 実施の形態3における電気掃除機の概要を示
す斜視図である。
【図9】 従来の集塵袋を用いた形態の電気掃除機の構
造を説明するための断面図である。
【図10】 従来のサイクロン式電気掃除機の構造を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
1 電気掃除機、2 接続口、3 掃除機本体、4 車
輪、5 サイクロン室(遠心力ろ過手段)、6 ホース
(塵埃導入部材)、7 ハンドル部(塵埃導入部材)、
8、9 パイプ(塵埃導入部材)、10 床ブラシ(被
清掃面摺動部材)、11 上ケース11、12 下ケー
ス、13 電動送風機、20 サイクロンホルダカップ
(風路変更部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩原 明弘 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 松本 茂哉 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 Fターム(参考) 3B062 AH02 AH05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケースと下ケースから構成され前部に
    接続口を備える掃除機本体と、 前記掃除機本体の少なくとも両側に設けられた車輪と、 前記掃除機本体内部に配置され、清掃気流を発生させる
    電動送風機と、 清掃気流に含まれる塵埃を遠心力によって分離する遠心
    力ろ過手段と、 一端が前記電気掃除機本体の接続口に接続され、前記電
    気掃除機本体内部に被清掃面からの塵埃を導入する塵埃
    導入部材と、 前記塵埃導入部材の他端に接続される被清掃面から塵埃
    を吸引するための被清掃面摺動部材と、 前記掃除機本体内部の接続口と電動送風機の間に配置さ
    れ、遠心力ろ過部材を上部に載置する風路変更部材と、
    を有し、 前記風路変更部材は前記接続口より本体内部に導入され
    た気流を前記遠心力ろ過部材に導出し、かつ、前記遠心
    力ろ過部材から塵埃がろ過された気流を本体内部の電動
    送風機に導入するように風路を変更することを特徴とす
    る電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記遠心力ろ過手段は略円筒形状よりな
    り、気流導入口が円周部に、ろ過気流を導出するための
    気流導出口が一方の平面部にそれぞれ設けられ、前記風
    路変更部材上に円周面を対向して配置されていることを
    特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 前記遠心力ろ過手段は、清掃気流から遠
    心力によって分離される塵埃を外部に排出する排出口が
    円周部に設けられ、前記排出口に接続される塵埃貯留部
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除
    機。
  4. 【請求項4】 前記塵埃貯留部は電気掃除機本体を形成
    する前記上ケース上に載置されることを特徴とする請求
    項3に記載の電気掃除機。
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