JP2003310067A - 育苗容器用浮力体及び育苗方法 - Google Patents

育苗容器用浮力体及び育苗方法

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JP2003310067A
JP2003310067A JP2002118410A JP2002118410A JP2003310067A JP 2003310067 A JP2003310067 A JP 2003310067A JP 2002118410 A JP2002118410 A JP 2002118410A JP 2002118410 A JP2002118410 A JP 2002118410A JP 2003310067 A JP2003310067 A JP 2003310067A
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buoyancy
seedling
water
container
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Jun Suyama
純 陶山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プールの床面が水平でなくてもよく、育苗容
器の配設が簡単で、しかも育苗期間中の水管理の手間を
低減するようにする。 【解決手段】 本発明の育苗容器用浮力体1は、浮揚材
によって、育苗資材8を充填したセルトレー2の少なく
とも下側が水Wに浸かるようにして該セルトレー2を略
水平な状態で水Wに浮かべるように構成されている。具
体的には、育苗容器用浮力体1は、全体が前記浮揚材と
しての発泡樹脂から構成されており、セルトレー2を下
側から支持する受箱状に形成されている。そして、底壁
10には箱外の水Wを内側に通すための通水穴13が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プール育苗を行う
ための育苗容器用浮力体及び育苗方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プール育苗とは、例えば図10及び図1
1に示すように苗代に簡易なプール50を作り、その中
に育苗資材52を充填するとともに種子53をまいた育
苗容器51(セルトレー、育苗箱等)を配設して育苗す
る方法である。このプール育苗では、水Wを育苗容器5
1の下側から底面吸水させるようになっているので、育
苗容器51の上方から水Wを供給するときのように、潅
水ムラが起きたり、育苗資材52が移動してかたよった
り、種子53が流れたりする等の問題が発生しないとい
う長所がある。プール50としては、例えば木材等で枠
55を組むとともに、その枠55内にビニールシート5
6を張ることにより形成される。プール50の床面に
は、木材等のベース材57が配設され、その上に多数の
育苗容器51が略水平な状態となるように配設される。
そして、育苗期間中は、各育苗容器51が育苗に最適な
深さまで水Wに浸かるように水位が管理される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プール50
内の多数の育苗容器51を略水平に配設し、各育苗容器
が均一に水Wに浸かるようにするためには、プール50
の床面全体を略水平に形成しなければならず、プール5
0の製作に手間がかかるという問題がある。
【0004】また、育苗資材52を充填した多数の育苗
容器51をプール50内の各所にそれぞれ持ち上げて移
動し、略水平な状態となるように配設して行かなければ
ならないため、手間及び労力がかかるという問題があ
る。
【0005】また、育苗期間中、育苗容器51が水Wに
浸かり足らなかったり、浸かり過ぎたりして、育苗資材
52が乾燥状態になったり、過湿状態になったりしない
ようにするために、プール50内の水位が一定になるよ
うに細かく管理しなければならず、手間が掛かるという
問題もある。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決し、プー
ルの床面が水平でなくてもよく、育苗容器の配設が簡単
で、しかも育苗期間中の水管理の手間を低減することが
できる育苗容器用浮力体及び育苗方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の育苗容器用浮力体は、浮揚材によって、育
苗資材を充填した育苗容器の少なくとも下側が水に浸か
るようにして該育苗容器を略水平な状態で水に浮かべる
ように構成されている。
【0008】前記育苗容器としては、苗を育てるための
容器であれば特に限定されないが、多数のセルが並設さ
れたセルトレーや、受箱状に形成された育苗箱等を例示
する。
【0009】このように育苗資材を充填した育苗容器を
略水平な状態で水に浮かべるように構成することによ
り、次の作用効果を奏する。 (1)育苗容器はプールの床面から離れて浮かぶので、
プールの床面を水平にする必要がなく、プールを製作す
る手間を大幅に低減することができる。 (2)育苗容器をプール内に配設するときは、プールの
一端側で育苗容器を水に浮かべ、他端側へ向けて流して
ゆくことができるので、各育苗容器をプール内の各所へ
持ち上げて移動する必要がなく、その手間及び労力を大
幅に低減することができる。 (3)育苗期間中、プールの水位の上下変動に応じて育
苗容器も上下移動するので、育苗容器の水への浸かり方
を一定に保つことができ、育苗期間中の水管理の手間を
低減することができる。 (4)育苗容器の下側のみ水に浸かっているため、良質
な苗ができる。
【0010】前記育苗容器用浮力体の形状としては、特
に限定されないが、次の態様を例示する。 (a)前記育苗容器を下側から支持する板状に形成され
た態様。 (b)前記育苗容器を下側から支持する受箱状に形成さ
れるとともに、該箱外の水を内側に通すための通路が形
成された態様。前記通路としては、特に限定されない
が、受箱状に形成された前記育苗容器用浮力体の底壁に
形成された該底壁を貫通する穴や、側壁に形成された該
側壁を貫通する穴又は切欠状凹部を例示する。さらに、
前記受箱の側壁に水位確認部を備えた態様を例示する。
この水位確認部としては、特に限定されないが、具体的
には、前記受箱の上方から参照し得る位置に水際線が現
れるように形成した斜面とする態様を例示する。より具
体的には、前記受箱の側壁内面と床面との間に形成した
斜面とする態様を例示する。これにより、該斜面と水面
とが接するところに現れる水際線を前記浮力体の上方か
ら確認できるようにする。
【0011】前記浮揚材としては、特に限定されない
が、次の態様を例示する。 (A)発泡樹脂からなる態様。 (B)中空体からなる態様。この中空体としては、特に
限定されないが、プラスチック等からなる中空体を例示
する。
【0012】前記発泡樹脂としては、特に限定されない
が、発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリ
エチレン等を例示する。前記発泡樹脂の発泡倍率として
は、特に限定されないが、5〜40倍にすることが好ま
しい。前記発泡倍率を5倍以上としたのは、これより小
さいと比重が大きくなって十分な浮力を得にくくなるか
らであり、40倍以下としたのは、これより大きいと十
分な強度を得にくくなるためである。また、前記発泡倍
率としては、15〜30倍にすることがさらに好まし
い。前記発泡倍率を15倍以上としたのは、これ以上で
あれば十分な浮力を得やすくなるからであり、30倍以
下としたのは、これ以下であれば、十分な強度を得やす
くなるからである。
【0013】前記育苗容器用浮力体を前記発泡樹脂で前
記板状や前記受箱状に形成するときは、特に限定されな
いが、例えば育苗資材が充填され、該育苗資材が水を含
んだ状態の育苗容器の重量が2kg〜5kgの場合であ
れば、該浮力体の底壁の平均厚さを10〜25mmに設
定することが好ましい。この平均厚さとは、(育苗容器
を載せた浮力体の水中に沈む部分の体積)÷(育苗容器
の平面視の面積)により計算される値をいう。前記底壁
の厚さを10mm以上としたのは、これより小さいと十
分な強度及び浮力を得にくくなるからであり、25mm
以下としたのは、これより大きいと浮力が過大になるた
めである。
【0014】前記育苗用浮力体の浮力は、苗、育苗資
材、育苗容器等に応じて適宜設定することができる。特
に限定されないが、例えば、深さ約40mmのセルトレ
ーであれば、その底から約5〜15mm(約10mmと
することが好ましい)が水に浸かるような浮力に設定す
ることを例示する。
【0015】前記育苗容器用浮力体としては、特に限定
されないが、浮力を調節する浮力調節手段を備えた態様
を例示する。この浮力調節手段としては、特に限定され
ないが、次の態様を例示する。 (イ)水に対する浮力片を着脱することによって浮力を
調節するように構成した態様。 (ロ)重り片を着脱することによって浮力を調節するよ
うに構成した態様。 (ハ)前記浮揚材の一部を切断することによって浮力を
調節するように構成した態様。
【0016】この構成により、苗、育苗資材、育苗容器
等の種類に応じて育苗容器の水への浸かり方が最適にな
るように調節することができるようにしている。
【0017】また、本発明の育苗方法は、育苗資材を充
填した育苗容器を育苗容器用浮力体により水に浮かべ、
該育苗容器の少なくとも下側が水に浸かった状態にする
ようにしている。
【0018】前記育苗方法においては、水を入れたプー
ルに前記育苗容器を浮かべ、該育苗容器をプール内で流
すことによって、該プール内に育苗容器を配設する態様
を例示する。
【0019】これらの育苗方法によっても、前記育苗容
器用浮力体による作用効果と同様の作用効果を奏する
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を育苗容器用浮力体
に具体化した実施形態について、同浮力体を使用して実
施する育苗方法とともに、図面を参照して説明する。図
1〜図7は、本発明を具体化した第一実施形態の育苗容
器用浮力体1を示している。この浮力体1は、育苗資材
8を充填した育苗容器を育苗用のプール5に浮かべるた
めのものである。
【0021】本例では、図1及び図2に示す育苗容器と
してのセルトレー2に対応するように構成したものにつ
いて説明する。本例のセルトレー2には、育苗用のセル
2aが多数並設されており、各セル2aの底壁には、該
底壁を貫通する通水用の底穴2bが設けられている。ま
たセルトレー2の短辺側縁部には持ち手2cが形成され
ている。
【0022】浮力体1は、全体が水Wに対する浮揚材で
構成されており、1つのセルトレー2を1つ収容し、該
セルトレー2を下側から支持するように受箱状に形成さ
れている。このように受箱状に形成されているので、セ
ルトレー2の運搬用に使用することもできる。浮力体1
の大きさとしては、特に限定されないが、プール5にな
るべく多数のものを浮かべることができるようにできる
だけ小さい方が好ましく、本例のように受箱状に形成す
るときは、平面視のサイズがセルトレー2のサイズにで
きるだけ近いほうが好ましい。本例では、図2に示すよ
うに、セルトレー2の持ち手2cと側壁12との間に手
を差し入れるスペースができるように、浮力体1内側の
長辺側のサイズをセルトレー2の長辺側のサイズよりも
少し大きめに形成している。浮力体1の床面と側壁12
の内面との間には水位確認部としての斜面17が形成さ
れている。これにより、斜面17と水面とが接するとこ
ろに現れる水際線を浮力体1の上側から確認できるよう
にし、浮力体1の内側の水位を容易に確認できるように
している。浮力体1の底壁10は、水Wに浮かんだ状態
において、セルトレー2を水平に支持するように、本例
では略平板状に形成されている。この底壁10には、該
底壁10を上下に貫通する通水穴13が複数(本例で
は、各長辺側縁部に6つずつ、各短辺側縁部に1つず
つ)配設されており、この通水穴13が箱外の水Wを内
側に通すための通路である。各通水穴13は、セルトレ
ー2の底穴2bの真下近辺にならないようにするため
に、図2に示すように側壁11,12の内面に沿って延
びる長穴状に形成されている。これは、通水穴13がセ
ルトレー2の底穴2bの真下近辺に配設されていると、
該通水穴13を通過する水Wの流れに影響を受け、セル
2a内の育苗資材8がかたよったりして、そのバランス
が崩れることがあるからである。また、浮力体1の両短
辺側側壁12の長さ方向中央には持ち手としての凹部1
4が形成されている。さらに、浮力体1は、その側壁下
部15が段状に省かれることにより、図6(a)に示す
ように、浮力体1を段積みしたときに、上側のものの側
壁下部15が下側のものの側壁11,12内に嵌り込む
ようになっている。このため、収納時等のように空の状
態で段積みしたときの占有スペースを小さくすることが
できる。
【0023】浮力体1の底面には、図3に示すように底
壁10の中央部10aを切断するための切断用溝18が
形成されている。本例では、切断用溝18は断面V字状
に形成されている。この切断用溝18に沿って、例えば
カッターナイフ等により中央部10aを切断することに
より、浮力が小さくなるように調節することができるよ
うになっている(第一の浮力調節手段)。また、底面に
は、多数の凸条が形成されている。本例では、底面の周
縁部に沿って凸条31が配設されるとともに、その内側
に斜めに延びる複数の凸条32が形成されている。本例
では、凸条32は、4つずつがそれぞれXを形成するよ
うに規則的に配設されている。この凸条31,32によ
り、底壁10を補強するとともに、底面の設置面積を小
さくするようにしている。このように底面の接地面積を
小さくするようにしているので、図6(b)に示すよう
に育苗資材8を充填したセルトレー2を育苗容器用浮力
体30に載せた状態で段積みしたときに、育苗容器用浮
力体30の底面にその下段のセルトレー2内の育苗資材
8が付着し難いという効果が得られる。また、本例で
は、底面に閉じた経路を含む凸条を形成しないようにし
ているので、浮力体1を水に浮かべたときに、空気を床
面からスムーズに排出させることができる。
【0024】浮揚材として、本例では発泡樹脂としての
発泡ポリスチレンを採用している。本例では、深さ約4
0mmのセルトレー2を採用しており、育苗資材8を充
填したセルトレー2の各セル2aの下から約10mmが
水Wに浸かるだけの浮力が得られるように浮力体1の発
泡倍率やサイズ等を設定している。
【0025】この育苗容器用浮力体1は、1又は2以上
の重り片を着脱することによっても浮力を調節すること
ができる(第二の浮力調節手段)。重り片としては、特
に限定されないが、図7に示すように、各側壁12の近
辺において、両側壁11に架け渡して取り付けるように
略棒状に形成された重り片19を例示する。この重り片
19は、浮力体1の短辺側の側壁12と略等しい長さに
形成されており、その両端部には、両側壁11に係止す
るための係止部19aが形成されている。重り片19の
断面形状としては特に限定されないが、矩形状に形成す
ると安定性が良く、好ましい。
【0026】次に、この浮力体1を使用して実施する育
苗方法について説明する。まず、例えば図4及び図5に
示すように木材等で枠21を組むとともに、その枠21
内にビニールシート22を張ることによりプール5を形
成する。このとき、従来とは異なり、プール5の床面全
体を略水平に形成する必要はなく、プール5の床面に木
材等のベース材を配設する必要もない。そして、育苗資
材8を充填したセルトレーを載せた浮力体1を浮かべた
ときに、該浮力体1の底面がプール5の床面に付かない
ように所定の水位まで水Wを入れる。次いで、育苗資材
8が充填されるとともに各セル2aに種子9がまかれた
セルトレー2と、浮力体1とをプール5内に配設する所
定数分プール5の一端側に準備する。次いで、一つのセ
ルトレー2を一つの浮力体1に載せてプール5内に浮か
べ、プール5の他端側へ向けて流してゆく。これを繰り
返し、プール5内に所定数のセルトレー2を配設する
と、育苗の準備が完了する。
【0027】そして、育苗期間中は、プール5の水位の
上下変動に応じてセルトレー2も上下移動するので、セ
ルトレー2の水Wへの浸かり方を一定に保つことができ
る。このため、浮力体1の底面がプール5の床面に付か
ないよう、所定以上の水位となるように管理するだけで
よい。
【0028】以上のように構成された本実施形態の育苗
容器用浮力体1、及び該浮力体1を使用して実施する育
苗方法によれば、育苗資材8を充填したセルトレー2を
略水平な状態で水Wに浮かべるように構成しているの
で、次の効果を得ることができる。 (1)セルトレー2はプール5の床面から離れて浮かぶ
ので、プール5の床面を水平にする必要がなく、プール
5を製作する手間を大幅に低減することができる。 (2)セルトレー2をプール5内に配設するときは、プ
ール5の一端側で浮力体1によりセルトレー2を水Wに
浮かべ、他端側へ向けて流してゆくようにしているの
で、各セルトレー2をプール5内の各所へ持ち上げて移
動する必要がなく、その手間及び労力を大幅に低減する
ことができる。 (3)育苗期間中、プール5の水位の上下変動に応じて
セルトレー2も上下移動するので、セルトレー2の水W
への浸かり方を一定に保つことができ、育苗期間中の水
管理の手間を低減することができる。 (4)セルトレー2の下側のみ水に浸かっているため、
育苗資材8が乾燥状態や過湿状態になることがなく、良
質の苗を効率良く生産することができる。
【0029】また、浮力を調節する第一及び第二の浮力
調節手段を備えているので、苗、育苗資材8、セルトレ
ー2等の種類に応じてセルトレー2の水Wへの浸かり方
が最適になるように浮力体1の浮力を適宜調節すること
ができる。
【0030】次に、図8及び図9は、本発明を具体化し
た第二実施形態の育苗容器用浮力体30を示している。
この育苗容器用浮力体30は、1又は2以上の浮力片3
4を着脱することによって浮力を調節する浮力調節手段
を備えている点において、主に第一実施形態と相違して
おり、その他の点については第一実施形態と共通してい
る。従って、以下、第一実施形態と同様の部分について
は、同実施形態と同一符号を付することにより重複説明
を省く。
【0031】この育苗容器用浮力体30は、浮力体30
の底面に浮力調節用の浮力片34を取り付けることによ
り、浮力が大きくなるように調節することができるよう
に構成されている。浮力片34を底面に着脱可能に支持
する手段としては、特に限定されないが、本例では、底
面に形成された凸条32の突出高さを高くするととも
に、2つ以上(本例では4つ)の凸条32の間に嵌め込
み可能に浮力体30を形成することにより実現してい
る。浮力片34は、本例では育苗容器用浮力体30と同
様の浮揚材からなっている。
【0032】本実施形態の育苗容器用浮力体30、及び
該浮力体を使用して実施する育苗方法によっても、第一
実施形態のものと同様の効果を得ることができる。
【0033】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)1つの育苗容器用浮力体1,30に2以上のセル
トレー2を載置可能に構成すること。 (2)育苗容器用浮力体1,30の材料を適宜変更する
こと。 (3)育苗容器として、受箱状に形成された育苗箱に対
応するように構成すること。
【0034】(4)箱外の水Wを内側に通すための通路
として、底壁10の通水穴13に代えて(又は通水穴1
3とともに)、側壁11,12の下側に別の通水穴を設
けたり、側壁11,12に凹部を設けたりすること。 (5)セルトレー2を下側から支持する板状や受皿状等
の他の形状に育苗容器用浮力体を形成すること。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1〜10に係る育苗容器
用浮力体によれば、プールの床面が水平でなくてもよ
く、育苗容器の配設が簡単で、しかも育苗期間中の水管
理の手間を低減することができるという優れた効果を奏
する。また、本発明の請求項11及び12の育苗方法に
よっても、同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る育苗容器用浮力
体の斜視図である。
【図2】 同浮力体の平面図である。
【図3】 同浮力体の底面図である。
【図4】 同浮力体による育苗方法を示す平面図であ
る。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 積み重ねた状態を示す同育苗容器の断面図で
あり、(a)は空の状態の図、(b)はセルトレーを載
せた状態の図である。
【図7】 同浮力体の浮力調節方法を示し、(a)は平
面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図8】 本発明の第二実施形態に係る育苗容器用浮力
体を示す底面図である。
【図9】 プールに浮かべた状態における図8のIX−
IX線断面図である。
【図10】 従来のプール育苗の方法を示す平面図であ
る。
【図11】 図10のXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
1 育苗容器用浮力体 2 育苗容器としてのセルトレー 5 プール 8 育苗資材 9 種子 10 底壁 11 側壁 12 側壁 13 水の通路としての通水穴 17 斜面 19 重り片 30 育苗容器用浮力体 34 浮力片 W 水

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮揚材によって、育苗資材を充填した育
    苗容器の少なくとも下側が水に浸かるようにして該育苗
    容器を略水平な状態で水に浮かべるように構成された育
    苗容器用浮力体。
  2. 【請求項2】 前記育苗容器を下側から支持する板状に
    形成された請求項1記載の育苗容器用浮力体。
  3. 【請求項3】 前記育苗容器を下側から支持する受箱状
    に形成されるとともに、該箱外の水を内側に通すための
    通路が形成された請求項1記載の育苗容器用浮力体。
  4. 【請求項4】 前記受箱の側壁に水位確認部を備えた請
    求項3記載の育苗容器用浮力体。
  5. 【請求項5】 前記浮揚材は、発泡樹脂からなる請求項
    1〜4のいずれか一項に記載の育苗容器用浮力体。
  6. 【請求項6】 前記浮揚材は、中空体からなる請求項1
    〜4のいずれか一項に記載の育苗容器用浮力体。
  7. 【請求項7】 浮力を調節する浮力調節手段を備えた請
    求項1〜6のいずれか一項に記載の育苗容器用浮力体。
  8. 【請求項8】 前記浮力調節手段は、浮力片を着脱する
    ことによって浮力を調節するように構成した請求項7記
    載の育苗容器用浮力体。
  9. 【請求項9】 前記浮力調節手段は、重り片を着脱する
    ことによって浮力を調節するように構成した請求項7記
    載の育苗容器用浮力体。
  10. 【請求項10】 前記浮力調節手段は、前記浮揚材の一
    部を切断することによって浮力を調節するように構成し
    た請求項7記載の育苗容器用浮力体。
  11. 【請求項11】 育苗資材を充填した育苗容器を育苗容
    器用浮力体により水に浮かべ、該育苗容器の少なくとも
    下側が水に浸かった状態にする育苗方法。
  12. 【請求項12】 水を入れたプールに前記育苗容器を浮
    かべ、該育苗容器をプール内で流すことによって、該プ
    ール内に育苗容器を配設する請求項11記載の育苗方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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