JP2003309962A - モータ - Google Patents

モータ

Info

Publication number
JP2003309962A
JP2003309962A JP2002110401A JP2002110401A JP2003309962A JP 2003309962 A JP2003309962 A JP 2003309962A JP 2002110401 A JP2002110401 A JP 2002110401A JP 2002110401 A JP2002110401 A JP 2002110401A JP 2003309962 A JP2003309962 A JP 2003309962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic pole
pole member
outer magnetic
magnet
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002110401A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiya Yakabe
文哉 矢ケ部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP2002110401A priority Critical patent/JP2003309962A/ja
Publication of JP2003309962A publication Critical patent/JP2003309962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの小型化を維持しつつトルクを大きく
すると共に磁束の増加もしくは発熱、消費電力の低減化
を図り、かつ、外側磁極部材の変形や該変形に伴うモー
タ特性のばらつきを無くす。 【解決手段】 マグネット6の軸方向に、第1のコイル
5、マグネット、第2のコイル5の順に配置し、第1の
外側磁極部材8と第1の内側磁極部材13をマグネット
の一端側の外周面と内周面に対向させて該マグネットの
一端側を挟み込むとともに、第2の外側磁極部材9と第
2の内側磁極部材12をマグネットの他端側の外周面と
内周面に対向させて該マグネットの他端側を挟み込むよ
うに構成し、前記第1の外側磁極部材と前記第2の外側
磁極部材を、該第1、第2の外側磁極部材の位置及びそ
れぞれの磁極の位相が保持されるように、強磁性体では
ない位置決め部材10をこれらの間に介在させて一体化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型機器に好適な
モータの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に従来のステッピングモータの構成
の一例を示す。
【0003】これは、本願出願人による特開2001−
37196号公報により開示されたものであり、以下に
簡単にその構成について説明する。
【0004】同図において、1は非磁性材料からなる円
筒形状の連結リングであり、第1のステータ2と第2の
ステータ3との同軸性を確保する機能を有している。4
は第1のステータ2と第2のステータ3との相互の位置
決めを行うための部材であり、該位置決め部材4を連結
リング1の内周に嵌合させ、連結リング1の内周及び位
置決め部材4に第1のステータ2と第2のステータ3の
外側磁極部材を嵌合させ、接合することにより、外側磁
極部材の位置決めと同軸を確保する機能を備えてたもの
である。なお、5は円筒状のコイル、6は周方向にn分
割して異なる極に交互に着磁された円筒形状の永久磁石
子である。7は前記永久磁石子6と共にロータユニット
を構成する回転軸である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、次のような問題を有していた。
【0006】1)上記構成のモータでは、第1のステー
タ2の外側磁極部材(第1の外側磁極部材という)と第
2のステータ3の外側磁極部材(第2の外側磁極部材と
いう)を連結リング1の内周に沿って挿入し、該連結リ
ング1内にあらかじめ嵌合してある位置決め部材4に、
挿入した第1、第2の外側磁極部材を嵌合することによ
り第1のステータ2と第2のステータ3との相互の位置
決めを行っている。その結果、連結リング1内部に配置
される第1、第2の外側磁極部材の外径は、該連結リン
グ1の外径よりもその肉厚分小さくならざるを得ない。
従って、第1、第2の外側磁極部材をモータの外径まで
大きくした場合と比較すると、第1、第2の外側磁極部
材の内周面に所定の間隙を持って配置される永久磁石子
6の外径は小さくなる。よって、上記従来例の構造のモ
ータは、第1、第2の外側磁極部材をモータの外径まで
大きくした場合に比較するとトルクが小さくなる。
【0007】2)永久磁石子6と同様に、連結リング1
内に配置されるコイル5のスペースも限られるため、そ
の巻線数を増やして磁束をかせごうとすると線径が細く
なってしまい、発熱と電力消費量が大きくなる。
【0008】3)第1、第2の外側磁極部材を連結リン
グ1の内部に挿入し嵌合させる際に、外側磁極部材が内
側に変形しやすく、永久磁石子6と干渉を起こす場合が
ある。
【0009】4)上記の様に外側磁極部材が変形するこ
とにより、外側磁極部材と永久磁石子6との間隙がばら
つくき、モータの特性のばらつきが発生してしまう。
【0010】(発明の目的)本発明の目的は、モータの
小型化を維持しつつトルクを大きくすると共に磁束の増
加もしくは発熱、消費電力の低減化を図ることができ、
かつ、外側磁極部材の変形や該変形に伴うモータ特性の
ばらつきを無くすことのできるモータを提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜3に記載の発明は、周方向にn分割して
異なる極に交互に着磁された円筒形状のマグネットの軸
方向に、第1のコイル、前記マグネット、第2のコイル
の順に配置し、前記第1のコイルにより励磁される第1
の外側磁極部材と第1の内側磁極部材を前記マグネット
の一端側の外周面と内周面に対向させて該マグネットの
一端側を挟み込むとともに、前記第2のコイルにより励
磁される第2の外側磁極部材と第2の内側磁極部材を前
記マグネットの他端側の外周面と内周面に対向させて該
マグネットの他端側を挟み込むように構成したモータに
おいて、前記マグネットの一端側と他端側の外周面に対
向して配置される前記第1の外側磁極部材と前記第2の
外側磁極部材を、該第1、第2の外側磁極部材の位置及
びそれぞれの磁極の位相が保持されるように、強磁性体
ではない位置決め部材をこれらの間に介在させて一体化
したモータとするものである。
【0012】同じく上記目的を達成するために、請求項
4に記載の発明は、周方向にn分割して異なる極に交互
に着磁された円筒形状のマグネットの軸方向に、第1の
コイル、前記マグネット、第2のコイルの順に配置し、
前記第1のコイルにより励磁される第1の外側磁極部材
と第1の内側磁極部材を前記マグネットの一端側の外周
面と内周面に対向させて該マグネットの一端側を挟み込
むとともに、前記第2のコイルにより励磁される第2の
外側磁極部材と第2の内側磁極部材を前記マグネットの
他端側の外周面と内周面に対向させて該マグネットの他
端側を挟み込むように構成したモータにおいて、前記マ
グネットの一端側と他端側の外周面に対向して配置され
る前記第1の外側磁極部材と前記第2の外側磁極部材
を、該第1、第2の外側磁極部材の位置及びそれぞれの
磁極の位相が保持された状態で、樹脂材料によって一体
化したモータとするものである。
【0013】上記構成においては、第1の外側磁極部材
と第2の外側磁極部材を、これらの間に介在する位置決
め部材もしくは樹脂材料により一体化する構成にするこ
とで、それぞれの外側磁極部材の外径をモータの外径と
同じ径まで伸長できる構造にして、大きなトルクを得る
ことを可能としたり、コイルの巻線に割くスペースを増
やしたり、従来のように連結リングにそれぞれの外側磁
極部材を挿入、嵌合させる行程を不要にして該外側磁極
部材の変形要因を無くすようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0015】(実施の第1の形態)図1〜図3は本発明
の実施の第1の形態に係るステッピングモータの構成を
示す図であり、詳しくは、図1(a)はステッピングモ
ータを示す分解斜視図、図1(b)は組立後のステッピ
ングモータを示す斜視図、図2(a)は内側ステータユ
ニットを示す分解斜視図、図2(b)は組立後の内側ス
テータユニットを示す斜視図、図3は第1の外側磁極部
材及び第2の外側磁極部材を示す図である。なお、図7
と同じ機能を有する部材は同一符号を付してある。
【0016】まず、図3を用いて、8及び9は軟磁性材
料からなる第1の外側磁極部材及び第2の外側磁極部材
であり、第1の外側磁極部材8及び第2の外側磁極部材
9はこれを円筒状にしたときに、その先端部の位相を図
示のように所定の角度にずらして配置されている。そし
て、第1の外側磁極部材8の先端部が磁極8a, 8b,
8c, 8d, 8eを形成し、第2の外側磁極部材の先端
部9が磁極9a, 9b, 9c, 9d, 9eを形成してい
る。10は強磁性体ではない材料からなる位置決め部材
であり、前記第1の外側磁極部材8と第2の外側磁極部
材9との位置決めを行う部材として用いられる。
【0017】なお、上記強磁性体ではない材料とは、第
1及び第2の外側磁極部材8,9を通る磁路に影響を与
えない材料を意味し、反磁性体、常磁性体、非磁性体を
含む。
【0018】上記構成において、第1の外側磁極部材8
の磁極8a, 8b, 8c, 8d, 8eと位置決め部材1
0の溝10a, 10b, 10c, 10d, 10eとを、
又第2の外側磁極部材9の磁極9a, 9b, 9c, 9
d, 9eと位置決め部材10の溝10f, 10g, 10
h, 10i, 10jとを、それぞれ嵌合させ、レーザ溶
接で締結する。そして、この一体化したユニットを円筒
状にし、その端面をレーザ溶接で締結する。
【0019】以上の工程で、図1に示すように、第1、
第2の外側磁極部材8,9と強磁性体ではない材料から
なる位置決め部材10とを一体化した部品が出来、これ
を外側磁極部材一体化リング11と呼ぶ。この外側磁極
部材一体化リング11は、第1の外側磁極部材8と第2
の外側磁極部材9とを強磁性体ではない材料からなる位
置決め部材10を間に挟んで接合しているため、一度外
側磁極部材8,9と位置決め部材10とを一体化してし
まえば、その後のモータの組み込みにおいて、外側磁極
部材が変形することを防ぐことができる。
【0020】図1に示す12は第2の内側ステータユニ
ットであり、図2に示すように、軟磁性材料よりなる内
側磁極部材12a, 12b及びコイル5からなってお
り、内側磁極部材12aにコイル5を挿入し、内側磁極
部材12bを嵌合させて接合することにより構成され
る。第1の内側ステータユニット13も同様の構造であ
る。
【0021】次に、上記構成の外側磁極部材一体化リン
グ11、第1、第2の内側ステータユニット13,1
2、永久磁石子6、および、回転軸7を構成要素とする
ステッピングモータの、組み立て手順について説明す
る。
【0022】まず、永久磁石子6に回転軸7を圧入し
て、ロータユニットを構成する。次いで、このロータユ
ニットを外側磁極部材一体化リング11の内側に挿入す
る。次いで、第1の内側ステータユニット13に軸受け
14を、第2の内側ステータユニット12に軸受け15
を、それぞれ嵌合する。そして、前記外側磁極部材一体
化リング11の両側から前記第1、第2の内側ステータ
ユニット13,12を組み込み、小型のステッピングモ
ータ16を組み上げる(図1(b)参照)。
【0023】前記内側ステータユニット13,12を前
記外側磁極部材一体化リング11に組み込む際に、内側
磁極部材12bが外側磁極部材一体化リング11の内部
に高精度に嵌合できるように、該外側磁極部材一体化リ
ング11の内径に合わせて内側磁極部材12bの嵌合部
に段差をつけ、その部分を外側磁極部材一体化リング1
1に圧入し、さらに嵌合部をレーザ溶接で締結する。前
記圧入により、内側磁極部材12aと12bとの同軸を
形成し、更にそれをレーザ溶接で締結することによっ
て、高精度かつ高信頼性の製品である小型のステッピン
グモータ16を作ることができる。
【0024】上記実施の第1の形態によれば、周方向に
n分割して異なる極に交互に着磁された円筒形状のマグ
ネット6の回転軸7の方向に、第1のコイル(図1では
左側のコイル5がこれに相当)、前記マグネット6、第
2のコイル(図1では右側のコイル5がこれに相当)の
順に配置し、前記第1のコイルにより励磁される第1の
外側磁極部材8と第1の内側磁極部材13を前記マグネ
ット6の一端側の外周面と内周面に対向させて該マグネ
ット6の一端側を挟み込むとともに、前記第2のコイル
により励磁される第2の外側磁極部材9と第2の内側磁
極部材12を前記マグネットの他端側の外周面と内周面
に対向させて該マグネット6の他端側を挟み込むように
構成したステッピングモータにおいて、前記マグネット
6の一端側と他端側の外周面に対向して配置される前記
第1の外側磁極部材8と前記第2の外側磁極部材9を、
該第1、第2の外側磁極部材の位置及びそれぞれの磁極
の位相が保持されるように(図3の状態)、強磁性体で
はない位置決め部材10をこれらの間に介在させて一体
化する構成にしている。
【0025】つまり、第1の外側磁極部材8と第2の外
側磁極部材9の間に位置決め部材10を介在させて外側
磁極部材一体化リング11を成形しているので、換言す
れば、同一の径を有する外側磁極部材一体化リングとし
ているので、従来の連結リングを用いる構造を有する同
径のモータと比較して、外側磁極部材の内周に挿入され
る永久磁石子6の径を大きくすることができ、モータト
ルクを向上させることができる。
【0026】また、上記の構造よりコイル5の巻線に割
くスペースを新たに確保することも可能になるため、該
コイル5の巻線数を増やす、もしくは、同じ巻線数で巻
線の線径を太くすることができるので、発生する磁束を
増加させたり、発熱、消費電力の低減化を達成すること
ができる。
【0027】さらには、上記のように第1の外側磁極部
材8と第2の外側磁極部材9の間に位置決め部材10を
介在させて外側磁極部材一体化リング11を成形してい
るので、一度外側磁極部材8,9と位置決め部材10と
を一体化してしまえば、その後のモータの組み込みにお
いて、外側磁極部材が変形することはない。よって、外
側磁極部材の変形や該変形に伴うモータ特性のばらつき
を無くすことが可能となる。
【0028】(実施の第2の形態)図4(a),(b)
は本発明の実施の第2の形態に係る主要部分(外側磁極
部材一体化リング)の構成を示す斜視図である。
【0029】上記実施の第1の形態に示した外側磁極部
材一体化リング11に相当するものとして、本発明の実
施の第2の形態では、軟磁性材料からなるリング状の第
1の外側磁極部材17と第2の外側磁極部材18の先端
部の位相を所定の角度ずらしてその位置を保持したまま
(図4(a)の状態)、強磁性材料ではない樹脂19を
用いて一体化成形を行うことにより、図4(b)に示す
ような外側磁極部材一体化リング20を形成する。
【0030】上記第1、第2の外側磁極部材17,18
は金型により高精度に位置決めができる。また、金型と
樹脂圧によって磁極を固定すると共に、磁極の変形を修
正することも可能となる。
【0031】上記実施の第2の形態によれば、マグネッ
ト6の一端側と他端側の外周面に対向して配置される第
1の外側磁極部材17と第2の外側磁極部材18を、該
第1、第2の外側磁極部材の位置及びそれぞれの磁極の
位相が保持された状態で、樹脂19によって一体化し、
外側磁極部材一体化リング20を形成する構成にしてい
るので、上記実施の第1の形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0032】(実施の第3の形態)図5(a),(b)
は本発明の実施の第3の形態に係る主要部分(外側磁極
部材一体化リング)の構成を示す斜視図である。
【0033】上記実施の第1の形態に示した外側磁極部
材一体化リング11に相当するものとして、本発明の実
施の第2の形態では、第1の外側磁極部材21及び第2
の外側磁極部材22、および、強磁性体ではない金属材
料からなる位置決め部材23の各部材を、それぞれメタ
ルインジェクションモールドで成形し、図5(b)に示
すような外側磁極部材一体化リング24を形成する。
【0034】詳しくは、強磁性体ではない金属材料から
なる位置決め部材23を間に挟んで、両側から軟磁性材
料からなるリング状の第1の外側磁極部材21と第2の
外側磁極部材22を嵌合させ、レーザ溶接で締結するこ
とで、図5(b)に示すような外側磁極部材一体化リン
グ24を形成する。
【0035】上記第1、第2の外側磁極部材21,22
は位置決め部材23により磁極の所定の位相角・位置を
保持されたまま接合されるため、モータの組立の工程で
磁極が変形することはない。
【0036】また、第1、第2の外側磁極部材21,2
2、位置決め部材23の精度を高めることにより、外側
磁極部材の高精度な位置決めが可能となる。
【0037】その他の効果は、上記実施の第1及び第2
の形態と同様である。
【0038】なお、上記実施の第3の形態において、締
結加工をレーザ溶接ではなく、接着剤を用いて行い、モ
ータを形成するようにしても良い。このように接着剤で
締結することにより、設備が大がかりなものにならず、
設備投資費をレーザより抑えることができる。
【0039】(実施の第4の形態)図6は本発明の実施
の第4の形態に係るステッピングモータ(ロータユニッ
トは不図示)の分解斜視図である。
【0040】本発明の実施の第4の形態に係るステッピ
ングモータの構成は基本的には上記実施の第1の形態に
係るステッピングモータと同様であり、以下、異なる部
分についてのみ説明する。
【0041】図6において、25,26は第1、第2の
内側ステータユニットであり、27,28は第1、第2
の外側磁極部材であり、ぞれぞれ図1の第1、第2の内
側ステータユニット12,13、および、第1、第2の
外側磁極部材8,9に相当するものであるが、異なるの
は、第1、第2の内側ステータユニット25,26に凸
部25a,26aが形成され、第1、第2の外側磁極部
材27,28に凹部27a,28aが形成され、組立時
にこれらを嵌合させることにより、外側磁極部材一体化
リング29を構成し、ステッピングモータを作るように
した点である。
【0042】従って、上記実施の第1の形態である図1
においては、第1、第2の内側ステータユニット12,
13の端面(肉厚分)が、外側磁極部材一体化リング1
1から外(回転軸7の方向)にはみ出すのに対し、本実
施の第4の形態では、第1、第2の内側ステータユニッ
ト27,28を完全に外側磁極部材一体化リング29に
埋め込むことができるため、ステッピングモータの全長
を上記実施の第1の形態よりも短く(各内側ステータユ
ニットの肉厚分)することができる。
【0043】最後に、以上の実施の各形態における効果
をまとめて述べると、以下のようになる。
【0044】1)第1の外側磁極部材と第2の外側磁極
部材とを、強磁性体でない材料を用いて一体化した構成
にしているので、図7に示した従来の構造のモータのよ
うに連結リング1の外径よりもその肉厚分小さくなって
いた第1の外側磁極部材と第2の外側磁極部材の径を、
該モータの外径と同じ径まで伸長することができ、従来
例の構造と同径のモータよりも径の大きな永久磁石子を
用いることができる。よって、従来例の構造のモータよ
りも大きなトルクを得ることが可能となる。
【0045】2)上記の1)の構造とすることにより、
巻線に割くスペースを新たに確保することも可能とな
り、コイルの巻線数を増やしたり、同じ巻線数で巻線の
線径を太くすることができる。よって、磁束の増加もし
くは発熱・消費電力の低減化が可能となる。
【0046】3)第1、第2の外側磁極部材を一体化し
ているので、図7のように連結リングに外側磁極部材を
嵌合する行程を省くことができ、外側磁極部材が内側に
変形するといった要因を無くすことができる。よって、
永久磁石子と外側磁極部材が干渉することを防ぐことが
可能となる。
【0047】4)上記3)のように外側磁極部材が内側
に変形する要因を無くすことができるので、外側磁極部
材と永久磁石子の間隙を一定に保つことができる。よっ
て、モータの特性のばらつきを確実に抑えることができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータの小型化を維持しつつトルクを大きくすると共に
磁束の増加もしくは発熱、消費電力の低減化を図ること
ができ、かつ、外側磁極部材の変形や該変形に伴うモー
タ特性のばらつきを無くすことができるモータを提供で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るステッピング
モータの構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る内側ステータ
ユニットのコイルと内側磁極との嵌合関係を示す斜視図
である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係る第1の外側磁
極部材及び第2の外側磁極部材と位置決め部材との嵌合
関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係る第1の外側磁
極部材と第2の外側磁極部材を樹脂で一体化成形する際
の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の第3の形態に係る第1の外側磁
極部材、第2の外側磁極部材と位置決め部材との嵌合関
係を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の第4の形態に係る第1の内側磁
極、第2の内側磁極と外側磁極部材一体化リングとの嵌
合関係を示す斜視図である。
【図7】従来のステッピングモータの構成を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
5 コイル(第1、第2のコイル) 6 永久磁石子(マグネット) 7 回転軸 8,9 第1、第2の外側磁極部材 10 強磁性体ではない材料からなる位置決
め部材 11 外側磁極部材一体化リング 12,13 内側ステータユニット 12a,12b 第1、第2の内側磁極部材 14,15 軸受け 16 組み上がったステッピングモータ 17,18 第1、第2の外側磁極部材 19 強磁性体ではない材料からなる樹脂 20,21 メタルインジェクションモールドで成
形した第1、第2の外側磁極部材 22 メタルインジェクションモールドで成
形した強磁性体ではない材料からなる位置決め部材 23 メタルインジェクションモールドで成
形した外側磁極部材一体化リング 24 外側磁極部材一体化リング 25,26 第1、第2の内側ステータユニット 25a,26a 凸部 27a,28a 凹部 27,28 第1、第2の外側磁極部材 29 外側磁極部材一体化リング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向にn分割して異なる極に交互に着
    磁された円筒形状のマグネットの軸方向に、第1のコイ
    ル、前記マグネット、第2のコイルの順に配置し、前記
    第1のコイルにより励磁される第1の外側磁極部材と第
    1の内側磁極部材を前記マグネットの一端側の外周面と
    内周面に対向させて該マグネットの一端側を挟み込むと
    ともに、前記第2のコイルにより励磁される第2の外側
    磁極部材と第2の内側磁極部材を前記マグネットの他端
    側の外周面と内周面に対向させて該マグネットの他端側
    を挟み込むように構成したモータにおいて、 前記マグネットの一端側と他端側の外周面に対向して配
    置される前記第1の外側磁極部材と前記第2の外側磁極
    部材を、該第1、第2の外側磁極部材の位置及びそれぞ
    れの磁極の位相が保持されるように、強磁性体ではない
    位置決め部材をこれらの間に介在させて一体化したこと
    を特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記第1の外側磁極部材と前記第2の外
    側磁極部材の対向する端面側にはそれぞれ磁極された突
    出部が形成されており、前記位置決め部材の両端部には
    前記突出部と嵌合する溝部が形成されており、 前記位置決め部材を間に挟んでその両側から前記第1の
    外側磁極部材と前記第2の外側磁極部材とを嵌合し接合
    して、前記第1の外側磁極部材と前記第2の外側磁極部
    材を一体化することを特徴とする請求項1に記載のモー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記第1の外側磁極部材と前記第2の外
    側磁極部材の対向する端面側にはそれぞれ磁極された突
    出部が形成されており、前記位置決め部材の両端部には
    前記突出部と嵌合する溝部が形成されており、 平面上に展開された形状の前記位置決め部材を間に挟ん
    でその両側から、同じく平面上に展開された形状の前記
    第1の外側磁極部材と前記第2の外側磁極部材とを嵌合
    し接合した後にこれを円筒形状に接合して、前記第1の
    外側磁極部材と前記第2の外側磁極部材を一体化するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 周方向にn分割して異なる極に交互に着
    磁された円筒形状のマグネットの軸方向に、第1のコイ
    ル、前記マグネット、第2のコイルの順に配置し、前記
    第1のコイルにより励磁される第1の外側磁極部材と第
    1の内側磁極部材を前記マグネットの一端側の外周面と
    内周面に対向させて該マグネットの一端側を挟み込むと
    ともに、前記第2のコイルにより励磁される第2の外側
    磁極部材と第2の内側磁極部材を前記マグネットの他端
    側の外周面と内周面に対向させて該マグネットの他端側
    を挟み込むように構成したモータにおいて、 前記マグネットの一端側と他端側の外周面に対向して配
    置される前記第1の外側磁極部材と前記第2の外側磁極
    部材を、該第1、第2の外側磁極部材の位置及びそれぞ
    れの磁極の位相が保持された状態で、樹脂材料によって
    一体化したことを特徴とするモータ。
JP2002110401A 2002-04-12 2002-04-12 モータ Pending JP2003309962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002110401A JP2003309962A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002110401A JP2003309962A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003309962A true JP2003309962A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29393548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002110401A Pending JP2003309962A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003309962A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131080A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Canon Inc 駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131080A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Canon Inc 駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10270306B2 (en) Motor and rotor
JP6584331B2 (ja) 単相ブラシレスモータおよび単相ブラシレスモータの製造方法
KR100550140B1 (ko) 모터
JP2016116433A (ja) クローポール型モータ、クローポール型モータの製造方法
US7443061B2 (en) Driving device
JPH0720364B2 (ja) ステツプモ−タ
CN106253518A (zh) 转子、马达以及转子的制造方法
JP6824348B2 (ja) 単相ブラシレスモータ、単相ブラシレスモータの製造方法、単相ブラシレスモータを備えた電気掃除機、および電気掃除機の製造方法
JP4291211B2 (ja) 回転電機の回転子および回転電機
JP2003244923A (ja) 扁平型ステッピングモータ
JP2003309962A (ja) モータ
JP2003102135A (ja) ギャップワインディングモータ
JP3548370B2 (ja) モータ
JP3517606B2 (ja) モータ
JP3517543B2 (ja) モータ
JP4033332B2 (ja) ステッピングモータ
US7675205B2 (en) Driving apparatus
JP2004364440A (ja) リニアモータ
JP2684986B2 (ja) ステッピングモータ
JP3517545B2 (ja) モータ
JP3517550B2 (ja) モータ
JP2003235186A (ja) 磁石発電機の製造方法
JP2000262033A (ja) モータ
JPH09289767A (ja) ステッピングモータ
JPH10229669A (ja) モータ