JP2003309860A - 画像合成装置および方法 - Google Patents

画像合成装置および方法

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JP2003309860A
JP2003309860A JP2002111575A JP2002111575A JP2003309860A JP 2003309860 A JP2003309860 A JP 2003309860A JP 2002111575 A JP2002111575 A JP 2002111575A JP 2002111575 A JP2002111575 A JP 2002111575A JP 2003309860 A JP2003309860 A JP 2003309860A
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Satoshi Yamada
聡 山田
Kazuo Aoki
和夫 青木
Yukako Odanaga
由香子 小田長
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルファブレンディングと画像の拡大縮小と
を行ったときに、画像境界で発生する色化けを防止する
ようにした画像合成装置および方法を提供する。 【解決手段】 アルファ値演算部24で、優先度の高い
一方の画像データに対して不透明度α値を乗算してか
ら、画像拡大縮小部22で画像データを拡大縮小する。
他方の画像データは、画像拡大縮小部23で拡大縮小す
る。アルファブレンディング合成部21で、(1−α)
値が乗算されて拡大縮小された他方の画像データと、α
値が乗算され、拡大縮小された一方の画像データとを加
算する。優先度の高い一方の画像データに対して不透明
度α値を乗算しておくことで、一方の画像と他方の画像
とをそれぞれ拡大縮小処理できるとともに、画像境界付
近での色化けの発生が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルファブレン
ディング合成をするのに用いて好適な画像合成装置およ
び方法に関するもので、特に、アルファブレンディング
と画像の拡大縮小とを行ったときの色化けの発生の防止
に係わる。
【0002】
【従来の技術】ディジタルCS(Communication Satell
ite )放送やディジタルBS(Broadcast Satellite )放
送、ディジタルCATV(Cable Television)放送で送
られてきた画像データを処理するための画像処理チップ
の開発が進められている。このような画像処理チップ
は、動画プロセッサ、ディスプレイプロセッサ、Bit
BLT(Bit Block Transfer)エンジン、JPEG(Joint
Photographic Experts Group)エンジン等を有してい
る。
【0003】動画プロセッサには動画データが供給され
る。動画プロセッサは、この動画データに対して、フォ
ーマット変換等を行うものである。動画プロセッサから
の動画データは、ディスプレイプロセッサに送られ、デ
ィスプレイプロセッサで、この動画像に対して、OSD
(On Screen Display)やEPG(Electronic Program Gui
de)、キャプチャ画面等の背景画像が合成される。この
ように、画像を合成する際に、アルファブレンディング
が行われている。
【0004】アルファブレディングは、透明度に応じて
複数の画像を合成するものであり、不透明度を表す値と
して、α値が使われる。例えば、α値が「1」の場合に
は不透明になり、α値が「1」の画像を合成すると、画
像が重なった所では、下の画像は見えなくなる。これに
対して、α値が「0」の場合には透明になり、α値が
「0」の画像を合成すると、画像が重なった所では、下
の画像が透けて見えるようになる。α値が「0.5」の
場合には半透明になり、画像が重なった所では、下の画
像と上の画像とが1対1で混合したようになる。
【0005】このように、α値に応じて画像を合成する
アルファブレンディング合成回路は、基本的には、図3
に示すように、一方の画像データにα値を乗算する乗算
器101A、101B、101Cと、他方の画像データ
に(1−α)値を乗算する乗算器102A、102B、
102Cと、乗算器101A、101B、101Cの出
力と乗算器102A、102B、102Cの出力とを加
算する加算器103A、103B、103Cとから構成
できる。
【0006】図3において、入力端子111A、111
B、111Cに、一方の画像の3原色コンポーネントデ
ータR(赤)、G(緑)、B(青)が供給される。ま
た、入力端子112に、不透明度αの値が供給される。
なお、この一方の画像データは、他方の画像データより
優先度が高いものとする。入力端子111A、111
B、111Cからの3原色コンポーネントデータが乗算
器101A、101B、101Cにそれぞれ供給され
る。また、入力端子112からの不透明度αの値が乗算
器101A、101B、101Cに供給されるととも
に、(1−α)生成部116に供給される。
【0007】入力端子113A、113B、113C
に、他方の画像の3原色コンポーネントデータR、G、
Bが供給される。また、(1−α)生成部116で、
(1−α)の値が求められ、この(1−α)の値が乗算
器102A、102B、102Cに供給される。
【0008】乗算器101A、101B、101Cの出
力が加算器103A、103B、103Cにそれぞれ供
給される。また、乗算器102A、102B、102C
の出力が加算器103A、103B、103Cにそれぞ
れ供給される。加算器103A、103B、103Cの
出力が出力端子114A、114B、114Cから出力
される。また、αの値が出力端子115から出力され
る。
【0009】このような構成のアルファブレンディング
合成回路により、入力端子111A、111B、111
Cからの画像データを(R1,G1,B1)、入力端子
113A、113B、113Cからの画像データ(R
2,G2,B2)とすると、 α・R1+(1−α)・R2 α・G1+(1−α)・G2 α・B1+(1−α)・B2 なる演算がなされる。これにより、出力端子114A、
114B、114Cからの画像は、入力された画像デー
タがα値に応じた不透明度で重み付けされて合成された
画像となる。
【0010】ところで、アルファブレンディング回路で
は、不透明度αに応じた透明度で画像を合成するアルフ
ァブレンディング合成とともに、画像の拡大や縮小が行
われることがある。画像の拡大や縮小は、隣接画素から
画素を補間したり、画素を間引きすることにより行われ
る。
【0011】アルファブレンディング合成と共に、画像
の拡大縮小処理を行う場合に、図4に示すように、アル
ファブレンディングにより2つの画像を合成した後に、
画像の拡大補間処理を行う構成とすることが考えられ
る。
【0012】図4において、入力端子211A、211
B、211Cに、一方の画像データの3原色コンポーネ
ントデータR、G、Bが供給される。また、入力端子2
12に、不透明度αの値が供給される。なお、この一方
の画像データは、他方の画像データより優先度が高いも
のとする。入力端子211A、211B、211Cから
の3原色コンポーネントデータが乗算器201A、20
1B、201Cにそれぞれ供給される。また、入力端子
212からの不透明度αの値が乗算器201A、201
B、201Cに供給されるとともに、(1−α)生成部
216に供給される。
【0013】入力端子213A、213B、213C
に、他方の画像の3原色コンポーネントデータR、G、
Bが供給される。また、(1−α)生成部216で、
(1−α)の値が求められ、この(1−α)の値が乗算
器202A、202B、202Cに供給される。
【0014】乗算器201A、201B、201Cの出
力が加算器203A、203B、203Cにそれぞれ供
給される。また、乗算器202A、202B、202C
の出力が加算器203A、203B、203Cにそれぞ
れ供給される。加算器203A、203B、203Cの
出力が画像拡大縮小部252に供給される。
【0015】画像拡大縮小部252で、間引き処理や補
間処理により、画像の拡大や縮小がなされる。この画像
拡大縮小部252の出力が出力端子214A、214
B、214Cから出力される。また、α値が出力端子2
15から出力される。
【0016】図5は、上述のように、一方の画像データ
と他方の画像データとをアルファブレンディング合成し
てから、水平方向に2倍に拡大した場合の画像の処理過
程を示すものである。
【0017】例えば、図5Aに示すように、一方の画像
データの画素Pa1の3原色コンポーネントデータ
(R,G,B)が(1,0,0)であり、それに隣接す
る画素Pa2の3原色コンポーネントデータ(R,G,
B)が(0,1,0)であるとし、画素Pa1の不透明
度αの値が「0」で、画素Pa2の不透明度αの値が
「1」であるとする。
【0018】また、図5Bに示すように、他方の画像デ
ータの画素Pb1の3原色コンポーネントデータ(R,
G,B)が(0,1,0)であり、それに隣接する画素
Pa2の3原色コンポーネントデータ(R,G,B)が
(0,1,0)であるとする。
【0019】一方の画像データは、アルファブレンディ
ング合成部251の乗算器201A〜201Cに送ら
れ、乗算器201A〜201Cで、一方の画像データに
対して、α値が乗算される。一方の画素Pa1の3原色
コンポーネントデータ(1,0,0)に対してα値
「0」が乗算され、画素Pa2の3原色コンポーネント
データ(0,1,0)に対してα値「1」が乗算され、
画素Pa1の3原色コンポーネントデータは(0,0,
0)となり、画素Pa2の3原色コンポーネントデータ
は(0,1,0)となる。
【0020】また、他方の画像データは、アルファブレ
ンディング合成部251の乗算器201A〜201Cに
送られ、乗算器201A〜201Cで、一方の画像デー
タに対して、(1−α)値が乗算される。他方の画素P
b1の3原色コンポーネントデータ(0,1,0)に対
して(1−α)値「1」が乗算され、画素Pb2の3原
色コンポーネントデータ(0,1,0)に対して(1−
α)値「0」が乗算され、画素Pb1の3原色コンポー
ネントデータは(0,1,0)となり、画素Pb2の3
原色コンポーネントデータは(0,0,0)となる。
【0021】アルファブレンディング合成部251で、
α値が乗算された一方の画像データと、(1−α)値が
乗算された他方の画像データとが加算される。この結
果、図5Cに示すように、合成された画像データの画素
Pc1の3原色コンポーネントデータは(0,1,0)
となり、画素Pc2の3原色コンポーネントデータは
(0,1,0)となる。
【0022】合成された画像データは、画像拡大縮小部
252に送られる。画像拡大縮小部252で、画素Pc
1の3原色コンポーネントデータ(0,1,0)と画素
Pc2の3原色コンポーネントデータ(0,1,0)と
から、その間の画素Pcx1の画素データが、平均値補
間により R=(0+0)/2=0 G=(1+1)/2=1 B=(0+0)/2=0 として求められる(図5D)。
【0023】このように、図4に示す構成では、アルフ
ァブレンディング合成部251で一方の画像と他方の画
像とを合成し、画像拡大縮小部252で画像を拡大、縮
小することで、アルファブレンディングと画像の拡大、
縮小を行うことができる。
【0024】ところが、このような構成では、合成され
た画像に対して画像の拡大補間処理が行われており、合
成前の各画像をそれぞれ拡大補間することができないと
いう問題が生じる。
【0025】そこで、図6に示すように、最初に、一方
の画像および他方の画像のそれぞれに対して拡大縮小処
理を行い、それから、それぞれの画像を、アルファブレ
ンディングで合成することが考えられる。
【0026】図6において、入力端子311A、311
B、311Cに、一方の画像データが3原色コンポーネ
ントデータR、G、Bが供給される。また、入力端子3
12に、不透明度αの値が供給される。入力端子311
A、311B、311Cからの一方の画像データ、およ
び、入力端子312からの不透明度αの値が画像拡大縮
小部352に供給される。画像拡大縮小部352によ
り、補間処理や間引き処理により、一方の画像が拡大縮
小される。
【0027】入力端子313A、313B、313C
に、他方の画像の3原色コンポーネントデータR、G、
Bが供給される。入力端子313A、313B、313
Cからの画像データが画像拡大縮小部353に供給され
る。画像拡大縮小部353により、補間処理や間引き処
理により、他方の画像が拡大縮小される。
【0028】画像拡大縮小部352の出力および画像拡
大縮小部353の出力がアルファブレンディング合成部
351に供給される。アルファブレンディング合成部3
51により、画像拡大縮小部352により拡大または縮
小された一方の画像データと、画像拡大縮小部353に
より拡大または縮小された他方の画像データとがα値に
応じて合成される。
【0029】アルファブレンディング合成部351は、
乗算器301A〜301C、乗算器302A〜302C
と、加算器303A〜303Cとから構成される。
【0030】乗算器301A〜301Cには、拡大また
は縮小された一方の画像データの3原色コンポーネント
データR、G、Bが供給される。また、乗算器301A
〜301Cには、画像拡大縮小部352からの不透明度
αの値が供給される。
【0031】乗算器302A〜302Cには、拡大また
は縮小された他方の画像データの3原色コンポーネント
データR、G、Bが供給される。また、(1−α)生成
部316で、画像拡大縮小部352の出力から、(1−
α)の値が求められ、この(1−α)の値が乗算器30
2A、302B、302Cに供給される。
【0032】乗算器301A、301B、301Cの出
力が加算器303A、303B、303Cにそれぞれ供
給される。また、乗算器302A、302B、302C
の出力が加算器303A、303B、303Cにそれぞ
れ供給される。加算器303A、303B、303Cの
出力が出力端子314A、314B、314Cから出力
される。また、α値が出力端子215から出力される。
【0033】図7は、上述のように、一方の画像データ
および他方の画像データをそれぞれ水平方向に2倍に拡
大してから、アルファブレンディング合成をした場合の
画像の処理過程を示すものである。
【0034】例えば、図7Aに示すように、一方の画像
データの画素Pa1の3原色コンポーネントデータ
(R,G,B)が(1,0,0)であり、それに隣接す
る画素Pa2の3原色コンポーネントデータ(R,G,
B)が(0,1,0)であるとし、画素Pa1の不透明
度αの値が「0」で、画素Pa2の不透明度αの値が
「1」であるとする。
【0035】また、図7Bに示すように、他方の画像デ
ータの画素Pb1の3原色コンポーネントデータ(R,
G,B)が(0,1,0)であり、それに隣接する画素
Pa2の3原色コンポーネントデータ(R,G,B)が
(0,1,0)であるとする。
【0036】一方の画像データは、画像拡大縮小部35
2に供給され、画像拡大縮小部352で、画像データが
2倍に拡大される。画像の拡大処理は、例えば、隣接画
素データからその間にある画素データが平均値補間によ
り求められる。
【0037】例えば、図7Aに示すように、一方の画像
データの画素Pa1の3原色コンポーネントデータ
(R,G,B)が(1,0,0)であり、それに隣接す
る画素Pa2の3原色コンポーネントデータ(R,G,
B)が(0,1,0)であるとすると、画像拡大縮小部
352で、画素Pa1の3原色コンポーネントデータ
(1,0,0)と画素Pa2の3原色コンポーネントデ
ータ(0,1,0)とから、その間の画素Pax1は、
平均値補間により、 R=(1+0)/2=0.5 G=(0+1)/2=0.5 B=(0+0)/2=0 として求められる(図7C)。
【0038】また、画素Pax1のα値は、 α=(0+1)/2=0.5 として求められる(図7C)。
【0039】同様に、他方の画像データは、画像拡大縮
小部353に供給され、画像拡大縮小部353で、画像
データが2倍に拡大される。画像の拡大処理は、例え
ば、隣接画素データからその間にある画素データが平均
値補間により求められる。
【0040】例えば、図7Bに示すように、他方の画像
データの画素Pb1の3原色コンポーネントデータ
(R,G,B)が(0,1,0)であり、それに隣接す
る画素Pb2の3原色コンポーネントデータ(R,G,
B)が(0,1,0)であるとすると、画像拡大縮小部
353で、画素Pb1の3原色コンポーネントデータ
(1,0,0)と画素Pb2の3原色コンポーネントデ
ータ(0,1,0)とから、その間の画素Pbx1は、
平均値補間により、 R=(0+0)/2=0 G=(1+1)/2=1 B=(0+0)/2=0 として求められる(図7D)。
【0041】そして、画像合成部351で、一方の画像
データ(図7C)と他方の画像データ(図7D)とがア
ルファブレンディングにより合成される。合成された画
素Pc1、Pcx1、Pc2は、図7Eに示すようにな
る。
【0042】すなわち、画素Pc1の3原色コンポーネ
ントデータは、 R=0×1+1×0=0 G=0×0+1×1=1 B=0×0+1×0=0 となる。
【0043】補間画素Pcx1の3原色コンポーネント
データは、 R=0.5×0.5+0.5×0=0.25 G=0.5×0.5+0.5×1=0.75 B=0.5×0+0.5×0=0 となる。
【0044】画素Pc2の3原色コンポーネントデータ
は、 R=1×0+0×0=0 G=1×1+0×1=1 B=1×0+0×0=0 となる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】このように、画像拡大
縮小部352および画像拡大縮小部353で、各画像デ
ータを拡大縮小し、これを、アルファブレンディング合
成部351で合成することで、各画像データを拡大縮小
して、画像をアルファブレンディング合成することがで
きる。
【0046】ところが、このように、最初に、一方の入
力画像および他方の入力画像に対して拡大縮小処理を行
い、それから、拡大縮小処理されたそれぞれの画像を、
アルファブレンディングで合成すると、画像合成する際
に発生する画像境界の色化けが発生するという問題が生
じる。
【0047】つまり、図5および図7は、同一の画像デ
ータに対する同一の処理を、図4に示した構成のアルフ
ァブレンディング合成回路で行った場合の処理過程と、
図6に示した構成のアルファブレンディング合成回路と
で合成した場合の処理過程とを示したものである。同じ
画像に対して、同じ処理をすれば、本来、処理結果は同
じになるはずである。
【0048】ところが、図5Dに示すように、図4に示
したアルファブレンディング合成では、合成された画像
データPc1、Pcx1、Pc2が(0,1,0)、
(0,1,0)、(0,1,0)になるのに対して、図
7に示したアルファブレンディング合成では、合成され
た画像データPc1、Pcx1、Pc2が(0,1,
0)、(0.25,0.75,0)、(0,1,0)に
なり、合成された画像データの結果が異なっている。
【0049】このように、一方の画像データと他方の画
像データとを合成してから拡大した結果と、一方の画像
データおよび他方の画像データをそれぞれ拡大してから
合成した結果は異なることになり、これが、画像境界で
の色化けとなって現れる。
【0050】したがって、この発明の目的は、アルファ
ブレンディングと画像の拡大縮小とを行ったときに、画
像境界で発生する色化けを防止するようにした画像合成
装置および方法を提供することにある。
【0051】
【課題を解決するための手段】この発明は、一方の画像
データに対して不透明度α値を乗算する係数乗算手段
と、α値が乗算された一方の画像データを拡大または縮
小する第1の拡大縮小手段と、他方の画像データを拡大
または縮小する第2の拡大縮小手段と、第2の拡大縮小
手段により拡大または縮小された他方の画像データに対
して(1−α)値を乗算し、(1−α)値が乗算された
拡大または縮小された他方の画像データと、α値が乗算
され、第1の拡大縮小手段により拡大または縮小された
一方の画像データとを加算する合成手段とからなるよう
にした画像合成装置である。
【0052】この発明は、一方の画像データに対して不
透明度α値を乗算し、α値が乗算された一方の画像デー
タを拡大または縮小し、他方の画像データを拡大または
縮小し、拡大または縮小された他方の画像データに対し
て(1−α)値を乗算し、(1−α)値が乗算された拡
大または縮小された他方の画像データと、α値が乗算さ
れ、拡大または縮小された一方の画像データとを加算す
るようにした画像合成方法である。
【0053】アルファブレンディング合成と画像の拡大
縮小とを行う際に、先ず、優先度の高い一方の画像デー
タに対して不透明度α値を乗算しておき、それから、α
値が乗算された一方の画像データを拡大または縮小す
る。他方の画像データについて、拡大または縮小する。
【0054】アルファブレンディング合成では、拡大ま
たは縮小された他方の画像データに対して(1−α)値
を乗算し、(1−α)値が乗算された拡大または縮小さ
れた他方の画像データと、α値が乗算され、拡大または
縮小された一方の画像データとを加算して、α値が乗算
され第1の拡大縮小手段により拡大または縮小された一
方の画像データと、第2の拡大縮小手段により拡大また
は縮小された他方の画像データとを不透明度αに応じて
合成する。
【0055】これにより、一方の画像と他方の画像とを
それぞれ拡大縮小処理できるとともに、画像境界付近で
の色化けの発生が防止できる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施の形態を示すものである。
【0057】図1において、入力端子11A、11B、
11Cに、一方の画像の3原色コンポーネントデータ
R、G、Bが供給される。また、入力端子12に、不透
明度αの値が供給される。なお、この一方の画像データ
は、他方の画像データより優先度が高いものとする。入
力端子11A、11B、11Cからの一方の画像デー
タ、および、入力端子12からの不透明度αの値がアル
ファ値演算部24に供給される。
【0058】アルファ値演算部24は、乗算器1A、1
B、1Cを有している。乗算器1A、1B、1Cによ
り、入力端子11A、11B、11Cからの一方の画像
の3原色コンポーネントデータR、G、Bに対して、α
値が乗算される。アルファ値演算部24の出力が画像拡
大縮小部22に供給される。画像拡大縮小部22によ
り、α値が乗算された一方の画像の入力データに対し
て、画像の拡大や縮小の処理がなされる。画像の拡大や
縮小は、補間や間引き処理により実現される。
【0059】入力端子13A、13B、13Cに、他方
の画像の3原色コンポーネントデータR、G、Bが供給
される。入力端子13A、13B、13Cからの他方の
画像データが画像拡大縮小部23に供給される。画像拡
大縮小部23により、他方の画像の入力データに対し
て、画像が拡大や縮小処理がなされる。
【0060】画像拡大縮小部22の出力および画像拡大
縮小部23の出力がアルファブレンディング合成部21
に供給される。アルファブレンディング合成部21によ
り、画像拡大縮小部22により拡大または縮小された一
方の画像データと、画像拡大縮小部23により拡大また
は縮小された他方の画像データとが合成される。
【0061】アルファブレンディング合成部21は、乗
算器2A〜2Cと、加算器3A〜3Cとから構成され
る。
【0062】加算器3A〜3Cには、アルファ値演算部
24でα値が乗算され、画像拡大縮小部22で、拡大ま
たは縮小された一方の画像データが供給される。
【0063】乗算器2A〜2Cには、画像拡大縮小部2
3により拡大または縮小された他方の画像データが供給
される。また、(1−α)生成部16で、(1−α)の
値が求められ、この(1−α)の値が乗算器2A、2
B、2Cに供給される。
【0064】乗算器2A、2B、2Cの出力が加算器3
A、3B、3Cにそれぞれ供給される。加算器3A、3
B、3Cの出力が出力端子14A、14B、14Cから
出力される。また、α値が出力端子15から出力され
る。
【0065】このように、この発明の実施の形態では、
一方の入力画像データに対して、アルファ値演算部24
でα値を乗算し、このα値が乗算された画像データを画
像拡大縮小部22で拡大縮小し、また、画像拡大縮小部
23で、他方の画像データに対して画像の拡大縮小し、
アルファブレンディング合成部21で、画像拡大縮小部
22からのα値が乗算されて拡大縮小された一方の画像
データと、画像拡大縮小部23からの拡大縮小された他
方の画像データとを合成している。
【0066】このような構成では、画像拡大縮小部22
および画像拡大縮小部23により、一方の画像と他方の
画像のそれぞれに対して、画像の拡大縮小処理が行える
と共に、画像合成する際に発生する画像境界の色化けを
抑制することができる。
【0067】図2は、この発明の実施の形態を用いて、
一方の画像と他方の画像とを拡大して合成した場合の処
理過程を示すものである。
【0068】例えば、図2Aに示すように、一方の画像
データの画素Pa1の3原色コンポーネントデータ
(R,G,B)が(1,0,0)であり、それに隣接す
る画素Pa2の3原色コンポーネントデータ(R,G,
B)が(0,1,0)であるとし、画素Pa1の不透明
度αの値が「0」で、画素Pa2の不透明度αの値が
「1」であるとする。
【0069】また、図2Bに示すように、他方の画像デ
ータの画素Pb1の3原色コンポーネントデータ(R,
G,B)が(0,1,0)であり、それに隣接する画素
Pa2の3原色コンポーネントデータ(R,G,B)が
(0,1,0)であるとする。
【0070】一方の画像データおよび他方の画像データ
を、水平方向に2倍に拡大して、アルファブレンディン
グで合成するものとする。
【0071】一方の画像データは、アルファ値演算部2
4に送られ、アルファ値演算部24により、一方の画像
データに対して、α値が乗算される。
【0072】この結果、図2Cに示すように、画素Pa
1の3原色コンポーネントデータ(1,0,0)に対し
てα値「0」が乗算され、画素Pa2の3原色コンポー
ネントデータ(0,1,0)に対してα値「1」が乗算
され、画素Pa1の3原色コンポーネントデータは
(0,0,0)となり、画素Pa2の3原色コンポーネ
ントデータは(0,1,0)となる。
【0073】α値が乗算された一方の画像データは、画
像拡大縮小部22に送られる。画像拡大縮小部22で、
画素Pa1の3原色コンポーネントデータ(0,0,
0)と画素Pa2の3原色コンポーネントデータ(0,
1,0)とから、その間の画素Pax1の画素データ
が、平均値補間により R=(0+0)/2=0 G=(0+1)/2=0.5 B=(0+0)/2=0 として求められる(図2D)。
【0074】また、画素Pax1のα値が α=(0+1)/2=0.5 として求められる(図2D)。
【0075】このように、α値が乗算され、補間画素が
挿入された拡大された一方の画像データ(図2D)がア
ルファブレンディング合成部21に供給される。
【0076】他方の画像の画像データは、画像拡大縮小
部23に送られる。画像拡大縮小部23で、画素Pb1
の3原色コンポーネントデータ(0,1,0)と画素P
b2の3原色コンポーネントデータ(0,1,0)とか
ら、その間の画素Pbx1の画素データが、平均値補間
により R=(0+0)/2=0 G=(1+1)/2=1 B=(0+0)/2=0 として求められる(図2E)。
【0077】このように、補間画素が挿入された拡大さ
れた他方の画像データ(図2E)がアルファブレンディ
ング合成部21に供給される。
【0078】アルファブレンディング合成部21の乗算
器2A〜2Cにより、補間画素が挿入された拡大された
他方の画像データ(図2E)に対して、(1−α)の値
が乗算される。画素Pa1、Pax1、Pa2のα値
は、それぞれ、「0」、「0.5」、「1」なので、
(1−α)の値は「1」、「0.5」、「0」となり、
拡大された他方の画像の画素Pb1、Pbx1、Pb2
に対して、それぞれ、「1」、「0.5」、「0」が乗
算される。
【0079】その結果、拡大された他方の画像の画素P
b1、Pbx1、Pb2の3原色コンポーネントデータ
は、図2Fに示すように、(0,1,0)、(0,0.
5,0)、(0,0,0)となる。
【0080】アルファブレンディング合成部21の加算
器3A〜3Cにより、α値が乗算され、補間画素が挿入
された拡大された一方の画像データ(図2D)と、補間
画素が挿入されて拡大され、(1−α)値が乗算された
他方の画像データ(図2F)とが加算される。
【0081】その結果、合成された画像の画素Pc1、
Pcx1、Pc2の3原色コンポーネントデータは、図
2Gに示すように、(0,1,0)、(0,1,0)、
(0,1,0)となる。
【0082】図2と、前述の図5および図7は、全て、
同一の画像データに対する同一の処理を行ったものであ
る。図5および図7を比較すればわかるように、各画像
を拡大縮小してから、アルファブレンディングするよう
な構成(図6)では、合成結果が異なるようになり、こ
れが、色化けとなって現れる。これに対して、図2と図
5とを比較すればわかるように、この実施例の構成で
は、一方の画像に対して最初に係数を乗じているので、
合成結果に誤差が生じなくなる。このため、色化けが生
じることがない。
【0083】なお、上述の例では、画像データとして、
R、G、Bの3原色コンポーネントデータとしている
が、輝度データYと、色差データCr、Cbとからなる
コンポーネントデータしても良い。
【0084】
【発明の効果】この発明に依れば、アルファブレンディ
ング合成と画像の拡大縮小とを行う際に、先ず、一方の
画像データに対して不透明度α値を乗算しておき、それ
から、α値が乗算された一方の画像データを拡大または
縮小している。また、他方の画像データについて、拡大
または縮小している。
【0085】アルファブレンディング合成では、拡大ま
たは縮小された他方の画像データに対して(1−α)値
を乗算し、(1−α)値が乗算された拡大または縮小さ
れた他方の画像データと、α値が乗算され、拡大または
縮小された一方の画像データとを加算して、α値が乗算
され第1の拡大縮小手段により拡大または縮小された一
方の画像データと、第2の拡大縮小手段により拡大また
は縮小された他方の画像データとを不透明度αに応じて
合成している。
【0086】これにより、一方の画像と他方の画像とを
それぞれ拡大縮小処理できるとともに、画像境界付近で
の色化けの発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施の形態の説明に用いる略線図
である。
【図3】アルファブレンディング合成の説明に用いるブ
ロック図である。
【図4】従来の画像合成装置の一例のブロック図であ
る。
【図5】従来の画像合成装置の一例の説明に用いる略線
図である。
【図6】従来の画像合成装置の他の例のブロック図であ
る。
【図7】従来の画像合成装置の他の例の説明に用いる略
線図である。
【符号の説明】
21・・・アルファブレンディング合成部、22、23
・・・画像拡大縮小部、24・・・アルファ値演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/393 H04N 1/393 5/262 5/262 (72)発明者 小田長 由香子 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CD06 CE08 CH08 5C023 AA02 AA11 BA11 CA03 5C066 AA03 AA11 BA13 CA05 EE01 GA01 GA22 KE02 KE03 5C076 AA12 AA21 AA22 BA06 BB25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の画像データに対して不透明度α値
    を乗算する係数乗算手段と、 上記α値が乗算された上記一方の画像データを拡大また
    は縮小する第1の拡大縮小手段と、 他方の画像データを拡大または縮小する第2の拡大縮小
    手段と、 上記第2の拡大縮小手段により拡大または縮小された他
    方の画像データに対して(1−α)値を乗算し、上記
    (1−α)値が乗算された上記拡大または縮小された上
    記他方の画像データと、上記α値が乗算され、上記第1
    の拡大縮小手段により拡大または縮小された一方の画像
    データとを加算する合成手段とからなるようにした画像
    合成装置。
  2. 【請求項2】 上記画像データは、赤、緑、青の3原色
    コンポーネントデータである請求項1に記載の画像合成
    装置。
  3. 【請求項3】 上記画像データは、輝度データと色差デ
    ータとのコンポーネントデータである請求項1に記載の
    画像合成装置。
  4. 【請求項4】 上記拡大の処理は、隣接する画素データ
    からその間にある画素を補間するようにした請求項1に
    記載の画像合成装置。
  5. 【請求項5】 一方の画像データに対して不透明度α値
    を乗算し、 上記α値が乗算された上記一方の画像データを拡大また
    は縮小し、 他方の画像データを拡大または縮小し、 上記拡大または縮小された他方の画像データに対して
    (1−α)値を乗算し、上記(1−α)値が乗算された
    上記拡大または縮小された上記他方の画像データと、上
    記α値が乗算され、上記拡大または縮小された一方の画
    像データとを加算するようにした画像合成方法。
  6. 【請求項6】 上記画像データは、赤、緑、青の3原色
    コンポーネントデータである請求項5に記載の画像合成
    方法。
  7. 【請求項7】 上記画像データは、輝度データと色差デ
    ータとのコンポーネントデータである請求項5に記載の
    画像合成方法。
  8. 【請求項8】 上記拡大の処理は、隣接する画素データ
    からその間にある画素を補間するようにした請求項5に
    記載の画像合成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012029010A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Nec Personal Computers Ltd 情報処理装置、フレームデータ変換方法及びプログラム

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