JP2003309739A - 地上デジタル放送用ヘッドエンド装置 - Google Patents

地上デジタル放送用ヘッドエンド装置

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JP2003309739A
JP2003309739A JP2002112296A JP2002112296A JP2003309739A JP 2003309739 A JP2003309739 A JP 2003309739A JP 2002112296 A JP2002112296 A JP 2002112296A JP 2002112296 A JP2002112296 A JP 2002112296A JP 2003309739 A JP2003309739 A JP 2003309739A
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signal
frequency signals
frequency
signals
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JP2002112296A
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Inventor
Toshihiro Kubo
歳弘 久保
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、隣接チャンネルに妨害を与えるこ
とがない小型で安価な地上デジタル放送用ヘッドエンド
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 受信した地上デジタルテレビジョン放送
の高周波信号を複数に分岐する分岐手段52と、複数の
高周波信号について互いに異なるチャンネルの高周波信
号を取り出す複数のフィルタ手段56a〜56hと、複
数のフィルタ手段から供給される高周波信号を固定周波
数の中間周波信号に変換し、中間周波信号の不要信号成
分を除去し一定レベルに調整し、レベル調整された中間
周波信号を互いに異なるチャンネルの高周波信号に変換
して出力する複数の高周波信号プリプロセッサ58a〜
58hと、複数の高周波信号プリプロセッサから供給さ
れる高周波信号を合成する合成手段60とを有すること
により、隣接チャンネルに妨害を与えない装置を小型で
安価に構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地上デジタル放送用
ヘッドエンド装置に関し、受信した地上デジタル放送信
号の波形整形を行い安定に共同受信設備に供給する地上
デジタル放送用ヘッドエンド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログテレビジョン放送では、
少なくとも一つおきのチャンネルで放送が行われている
が、地上デジタルテレビジョン放送では、各チャンネル
はOFDM(直交周波数分割多重)された信号であり、
従来のアナログテレビジョン放送とは異なり隣接チャン
ネルで放送される場合が多い。
【0003】実際のフィールドにおける受信では、チャ
ンネルによって受信される信号のレベルに偏差が生じ
る。このような偏差が大きい場合、特に、増幅器を用い
る受信システムでは、非線形ひずみの影響を受けやすい
と推定される。したがって、受信したチャンネル毎にレ
ベル調整できるヘッドエンド装置が必要となる。
【0004】一つおきのチャンネルで放送している従来
のアナログテレビジョン放送の場合には各チャンネルを
取り出すバンドパスフィルタがそれほど急峻な周波数特
性を必要としないので簡単に構成できるため、バンドパ
スフィルタで各チャンネルの高周波信号を取り出し、チ
ャンネル毎にレベル調整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】地上デジタルテレビジ
ョン放送でも、アナログテレビジョン放送と同様に、バ
ンドパスフィルタで各チャンネルのOFDM信号(高周
波信号)を取り出し、チャンネル毎にレベル調整するこ
とが必要となる。しかしながら、隣接チャンネルで伝送
することが多い地上デジタルテレビジョン放送では、各
チャンネルのOFDM信号を取り出すために急峻な周波
数特性をもつバンドパスフィルタが必要であり、高周波
信号のまま処理する方法では小型で安価なヘッドエンド
装置を構成することが困難である。
【0006】また、地上のテレビジョン放送を多方向受
信している地域が実在しており、このような地域の受信
システムでは、複数のアンテナで受信した信号の干渉を
避けるため、それぞれのアンテナで受信した信号のうち
希望したチャンネルの高周波信号のみを取り出すフィル
タが用いられている。
【0007】地上のテレビジョン放送がデジタル化され
ると、多方向受信している地域では、アナログ波とデジ
タル波とが混在して複雑なチャンネル配列となる場合が
あり、高周波信号のままで処理するフィルタでは、小型
で安価なヘッドエンド装置を構成することが困難である
という問題があった。
【0008】さらに、小規模なCATVではUHF帯の
伝送に対応してない場合があり、コスト的な面からUH
F帯で放送される地上デジタルテレビジョン放送のOF
DM信号を、VHF帯や、108〜170MHzのミッ
ドバンド(MID帯)、またはVHF帯とUHF帯の隙
間のスーパーハイバンド(SHB)に周波数変換して伝
送せざるを得ない場合がある。
【0009】このような周波数変換の際にもOFDM信
号の変換先周波数で隣接チャンネルに妨害を与えないた
めに急峻な特性を持つフィルタが必要となり、高周波信
号のまま処理するフィルタでは、小型で安価なヘッドエ
ンド装置を構成することが困難であるという問題があっ
た。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、隣接チャンネルに妨害を与えることがない小型で安
価な地上デジタル放送用ヘッドエンド装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、受信した地上デジタルテレビジョン放送の高周波信
号を複数に分岐する分岐手段と、分岐された複数の高周
波信号それぞれについて互いに異なるチャンネルの高周
波信号を取り出す複数のフィルタ手段と、前記複数のフ
ィルタ手段それぞれから供給される高周波信号を固定周
波数の中間周波信号に変換し、前記中間周波信号の不要
信号成分を除去し一定レベルに調整し、レベル調整され
た中間周波信号を互いに異なるチャンネルの高周波信号
に変換して出力する複数の高周波信号プリプロセッサ
と、前記複数の高周波信号プリプロセッサから供給され
る高周波信号を合成する合成手段とを有することによ
り、小型で安価な高周波信号プリプロセッサを用いるこ
とで、急峻な周波数特性をもつ大型かつ高価なバンドパ
スフィルタが不要となり、隣接チャンネルに妨害を与え
ない装置を小型で安価に構成することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、複数のアンテナ
で受信した地上デジタルテレビジョン放送及びアナログ
放送の高周波信号それぞれを複数に分岐する複数の分岐
手段と、各分岐手段で分岐された複数の高周波信号それ
ぞれについて互いに異なるチャンネルの高周波信号を取
り出す複数のフィルタ手段と、前記複数のフィルタ手段
それぞれから供給される地上デジタルテレビジョン放送
の高周波信号を固定周波数の中間周波信号に変換し、前
記中間周波信号の不要信号成分を除去し一定レベルに調
整し、レベル調整された中間周波信号を互いに異なるチ
ャンネルの高周波信号に変換して出力する複数の高周波
信号プリプロセッサと、前記複数のフィルタ手段のいず
れかより供給される高周波信号と、前記複数の高周波信
号プリプロセッサから供給される高周波信号を合成する
合成手段とを有することにより、小型で安価な高周波信
号プリプロセッサを用いることで、急峻な周波数特性を
もつ大型かつ高価なバンドパスフィルタが不要となり、
隣接チャンネルに妨害を与えない装置を小型で安価に構
成することができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、高周波信号プ
リプロセッサは、レベル調整された中間周波信号の波形
等化を行って前記周波数変換手段に供給する波形等化手
段を有することにより、周波数特性の劣化した高周波信
号を補償して劣化の少ない高周波信号を出力することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】実施形態1 受信アンテナで受信した地上デジタルテレビジョン放送
信号をチャンネル間のレベル差を補正して共同受信設備
に伝送するヘッドエンド装置について説明する。
【0015】図1は、UHF帯の信号から1つのチャン
ネルを取り出して中間周波信号で波形整形する高周波信
号プリプロセッサの一実施例のブロック図である。同図
中、アンテナで受信されたUHF帯の信号は、端子10
に供給され、バンドパスフィルタ(BPF)12に入力
される。バンドパスフィルタ12は、当該装置で処理し
ようとする希望チャンネルの信号レベルが、入力される
他のチャンネルの信号レベルよりも著しく低い場合に備
え、予め希望チャンネル以外の信号レベルを弱めておく
ものであり、特に、急峻な周波数特性を必要とせずコン
デンサやコイルなどで安価に構成される、所謂、LCフ
ィルタなどである。
【0016】コア・プリプロセッサ14が本発明で必須
の部分である。バンドパスフィルタ12を通過した希望
チャンネルの信号は、コア・プリプロセッサ14内の第
1中間周波信号変換部16と、これに縦続接続した第2
中間周波信号変換部18によって、UHF帯より低い固
定周波数の中間周波数信号に変換される。
【0017】なお、第1中間周波信号変換部16と第2
中間周波信号変換部18とを用いるダブルヘテロダイン
構成の他に、UHF帯のテレビジョン信号から直接、中
間周波信号を得る構成であっても良い。第1中間周波信
号変拠部16と、第2中間周波信号変換部18それぞれ
から出力される信号の周波数は任意であるが、一例とし
て、それぞれ36.143MHz,8.127MHzの
組み合わせがあげられる。
【0018】第2中間周波信号変換部18から出力され
る中間周波信号は、SAW(弾性表面波)フィルタ20
で不要信号成分を除去される。SAWフィルタ20は、
希望のチャンネルの中間周波信号のみを通過させるBP
Fであり、希望するチャンネルによらず、対応する周波
数を一定にできるので大量生産に向いており、結果とし
て当該装置のコスト低減を図ることができる。
【0019】また、一般にSAWフィルタは急峻な周波
数特性を有しているが、受信したUHF帯域の信号の状
況により特に急峻な周波数特性を必要としない場合やS
AWフィルタと同等の特性を実現できる場合には、他の
構成のバンドパスフィルタを使用しても良い。
【0020】SAWフィルタ20を通過した希望チャン
ネルの中間周波信号は、AGC(自動利得)電圧に応じ
て利得を可変する増幅器22で増幅される。ここで、第
1中間周波信号変換部16、第2中間周波信号変換部1
8、SAWフィルタ20、増幅器22により構成される
回路24は、地上デジタルテレビジョン受信機のフロン
ニンド部と同等であり、それを流用することにより低コ
ストの装置を実現できる。
【0021】増幅器22で増幅された希望チャンネルの
中間周波信号は、後述する2つの方法のうちいずれかに
よりエネルギーを検出されてAGC電圧となる直流電圧
に変換される。AGC電圧は増幅器22に印加され、入
力レベルに応じた利得に調整される。中間周波信号のエ
ネルギーを検出する手段として、アナログ回路で構成し
た平均値検波により直流電圧に変換する方法と、中間周
波信号をA−D変換してデジタル信号処理によりエネル
ギーを算出し、それを直流電圧に変換する方法とがあ
り、いずれの方法を採用するかによって、スイッチ2
6,28,30を切り替えている。
【0022】まず、アナログ回路で構成した平均値検波
により直流電圧に変換する方法について説明する。増幅
器22で増幅された中間周波信号はスイッチ26に供給
されている。アナログ回路によりエネルギーを検出する
場合、スイッチ26は端子t1側に接続される。また、
スイッチ26とスイッチ28,30とは連動しており、
スイッチ26が端子t1側に接続されるときスイッチ2
8は端子t3側、スイッチ30は端子t5側にそれぞれ
接続される。
【0023】スイッチ26を経由した中間周波信号は、
スイッチ30と平均値検波部32に供給される。平均値
検波部32は、アナログ回路による検波器であり、特に
その手段は特定されるものではないが、広く用いられて
いるダイオードによる平均値検波を用い、安価に構成す
ることができる。平均値検波部32は中間周波信号を検
波して、エネルギーに相当する直流のAGC電圧を発生
する。そのAGC電圧をスイッチ28を介して増幅器2
2にフィードバックし、増幅器22の利得を出力信号レ
ベルが常に略一定になるよう調整する。
【0024】ここでのAGC電圧と増幅器22の利得と
の関係は、端子10に供給されるUHF帯のテレビジョ
ン信号の想定されるレベル範囲から検討し、あらかじめ
定義しておく。このように増幅器22で出力レベルが略
一定にされた中間周波信号は、スイッチ26,30を介
して、高周波信号変換部34に入力される。
【0025】高周波信号変換部34は、入力された中間
周波信号を目的の周波数の高周波信号に変換する機能を
持っており、ヘテロダイン方式やダブルヘテロダイン方
式などによる構成をとるが、特にその構成を特定される
ものではない。高周波信号変換部34での変換先周波数
は、受信した希望チャンネルと同一の周波数であって
も、その他の周波数であってもかまわない。
【0026】高周波信号変換部34から出力された高周
波信号は、バンドパスフィルタ36で不要な信号を除去
され、端子38から当該装置の外部に出力される。
【0027】次に、中間周波信号をA−D変換してデジ
タル信号処理によりエネルギーを算出し直流電圧に変換
する方法について説明する。この方法を採用する場合
は、スイッチ26はt2側に、スイッチ28はt4側
に、スイッチ30はt6側にそれぞれ接続される。
【0028】増幅器22で増幅された中間周波信号は、
スイッチ26を介してA−D変換器40に供給されてデ
ジタル信号に変換され、デジタルフィルタ42及び制御
部44に供給される。
【0029】制御部44は、例えばCPU,RAM,R
OM,直流電圧発生部などから構成されるが、その構成
を修定するものではない。制御部44は、A−D変換器
40より供給される中間周波信号のデジタル信号から演
算によりエネルギーを求め、このエネルギーに対応した
直流電圧を発生し、スイッチ28を介して増幅器22に
AGC電圧として供給する。
【0030】この場合の増幅器22の利得調整動作は、
前述のアナログ回路による構成の場合と同様である。ま
た、制御部44はA−D変換器40から受け取った中間
周波信号のデジタル信号の周波数特性を演算し、その特
性を補償するためのデジタルフィルタ42のタップ係数
を演算する。
【0031】デジタルフィルタ42は、A−D変換器4
0から受け取った中間周波信号のデジタル信号の周波数
特性を補償するものであり、任意のタップ数が縦続接続
されているトランスバーサルフィルタである。本実施例
では、このトランスバーサルフィルタの構成は特定する
ものではない。上述のトランスバーサルフィルタの各タ
ップに与える係数は、前述のように制御部44が演算す
る。
【0032】これにより、端子10に入力される希望チ
ャンネルの高周波信号の周波数特性が劣化している場合
でも、デジタルフィルタ42によってそれを補償し、劣
化が少ない高周波信号を当該装置から出力することが可
能となる。
【0033】デジタルフィルタ42の出力信号はD−A
変換部46、ローパスフィルタ(LPF)48により、
アナログ信号に変換され不要信号が除去される。ローパ
スフィルタ48の出力信号はスイッチ30,高周波信号
変換部34,バンドパスフィルタ36を通して端子38
から当該措置の外部に出力される。高周波信号変換部3
4,バンドパスフィルタ36の動作は前述のとおりであ
る。A−D変換器40,制御部44,デジタルフィルタ
42,D−A変換部46,ローパスフィルタ48は、端
子10に入力される希望チャンネルの高周波信号の周波
数特性が劣化している場合に構成すれぱよく必須のもの
ではない。また、これらの回路を省略することにより、
安価な装置構成が可能である。
【0034】第1中間周波信号変換部16、第2中間周
波信号変換部18、SAWフィルタ20、増幅器22
を、地上デジタルテレビジョン受信機のフロンニンド部
を流用することにより、コア・プリプロセッサ14は、
たばこケース程度の大きさで数1000円程度となり、
高周波で急峻な周波数特性をもつバンドパスフィルタが
縦横高さ共に数10cmの段ボール並の大きさで100
万円程度であるのに対し、小型化及びコスト削減が可能
となる。
【0035】図2は、コア・プリプロセッサを用いて構
成した共同受信設備の地上デジタル放送用ヘッドエンド
装置の一実施例のブロック図を示す。この実施例では、
伝送チャンネル数を8チャンネルとしており、当該装置
に入力する各チャンネルと出力する各チャンネルの周波
数は同一である。
【0036】図2に示すバンドパスフィルタ56a〜5
6hは、図1に示すバンドパスフィルタ12と同等のバ
ンドパスフィルタであり、通過帯域が受信チャンネルに
それぞれ対応している。また、コア・プリプロセッサ5
8a〜58hは、コア・プリプロセッサ14と同等であ
り、受信チャンネル毎に構成される。
【0037】図2において、受信アンテナで受信された
信号が端子50に供給され、増幅器52で増幅される。
端子50に供給される信号はチャンネル間で大きなレベ
ル偏差が生じている場合もあるので歪みの発生を抑止す
るため、一般的に増幅器52の利得は、縦続に接続され
る分配器54による損失分もしくは、それよりもやや大
きい程度が適切である。
【0038】共同受信設備に伝送するチャンネル数は任
意であるが、この実施例では、8チャンネルの地上デジ
タル信号を伝送するため、分配器54により8つに分配
し、それぞれチャンネル毎に処理するバンドパスフィル
タ56a〜56hに供給される。
【0039】バンドパスフィルタ56a〜56hの出力
信号は、チャンネル毎に構成されるコア・プリプロセッ
サ58a〜58hに入力される。バンドパスフィルタ5
6a〜56hとコア・プリプロセッサ58a〜58hの
動作は、図1に示すバンドパスフィルタ12及びコア・
プリプロセッサ14と同様であるため、説明は省略す
る。
【0040】コア・プリプロセッサ58a〜58hに入
力される希望信号はチャンネル毎にレベル偏差が生じて
いる場合が多いが、コア・プリプロセッサ58a〜58
hによって適切な一定の出力レベルに制御できる。な
お、この実施例では、コア・プリプロセッサ58a〜5
8hに入力される希望信号の周波数と出力信号の周波数
とは同一にすることを前提としており、図1の高周波信
号変換部34で発生する高周波信号を入力信号と同じ周
波数になるように回路を構成する。コア・プリプロセッ
サ58a〜58hによりチャンネル間のレベル偏差が補
償された信号は混合器60で合成され、端子62から当
該装置外に出力される。
【0041】実施形態2 受信アンテナで受信したUHF帯の地上デジタルテレビ
ジョン放送信号をVHF帯、MID帯、SHBの信号に
周波数変換して共同受信設備に伝送するのヘッドエンド
装置について説明する。
【0042】この実施形態は、図2に示すブロックで構
成可能であり、図2のコア・プリプロセッサ58a〜5
8hから出力する信号の周波数をVHF帯、MID帯、
SHBとなるように設定する。具体的には、コア・プリ
プロセッサ58a〜58hそれぞれにおける高周波信号
変換部34で発生する高周波信号をVHF帯、MID
帯、SHBとするように回路を構成する。他の部分の動
作については、実施形態1と同様である。
【0043】実施形態3 多方向受信地域の共同受信システムで使用する混合伝送
システムについて説明する。
【0044】図3は、受信アンテナ70でUHFのデジ
タル波23ch,25chとUHFのアナログ波32c
h,34chを受信し、受信アンテナ70とは異なる方
向に受信アンテナ72を向けてUHFのデジタル波13
ch,14ch,15ch,16ch,17ch,18
chとUHFアナログ波19chを受信し、複数の受信
アンテナ70,72で受信した信号を混合して共同受信
設備に供給する地上デジタル放送用ヘッドエンド装置の
一実施例のブロック図を示す。このような複雑で一部が
隣接するチャンネル配列においては、アンテナ70,7
2それぞれで受信した信号が互いに干渉しないシステム
設計を行うことが要求されるが、従来の技術で小型軽量
かつ安価な回路構成により上記干渉を防止することは困
難である。
【0045】図3においては、チャンネルが隣接してい
るために急峻な周波数特性のフィルタリングを必要とす
る23ch,24ch,25chのデジタル波の取り出
しについて、図1に示すコア・プリプロセッサ14を使
用して所要の特性を得る。
【0046】受信アンテナ70で受信したUHFのデジ
タル波23,25chとUHFのアナログ波32,34
chは、増幅器74で増幅される。増幅器74は必須で
はなく、当該システムから出力される際のチャンネル間
のレベル関係を適切に保っために必要な場合において使
用する。
【0047】増幅器74で増幅されたUHFのデジタル
波23ch,25chとUHFのアナログ波32,34
chは、分配器76で3つに分配される。そのうちのふ
たつはバンドパスフィルタ78,80に供給される。バ
ンドパスフィルタ78は、23chのデジタル波をコア
・プリプロセッサ82に入力する前に、目的外の信号を
弱めておくためのバンドパスフィルタであり、急峻な周
波数特性を必要としないため、公知の技術により安価に
構成できる。バンドパスフィルタ80、コア・プリプロ
セッサ84についても通過させるチャンネルは異なるが
使用目的は同じである。
【0048】コア・プリプロセッサ82,84の動作
は、図1に示すコア・プリプロセッサ14と同等で、入
力周波数と出力周波数とを同一にしたものであるので説
明を省略する。バンドパスフィルタ78,80、コア・
プリプロセッサ82,84でそれぞれ取り出されたUH
F帯23ch,25chの信号は合成器86に供給され
て、他の伝送チャンネルの高周波信号と合成される。
【0049】また、分配器76で分配された信号の残る
一つがハイパスフィルタ(HPF)88に入力され、3
2ch,34chのアナログ信号が取り出される。32
chの下側には近接した放送波がなく、ハイパスフィル
タ88には急峻な周波数特性が必要にならないので、公
知技術により安価なフィルタを構成できる。
【0050】ハイパスフィルタ88の出力信号は、増幅
器90で増幅された後、合成器86で他の伝送チャンネ
ルの高周波信号と合成される。なお、増幅器90は必須
ではなく、当該システムから出力される際のチャンネル
間のレベル関係を適切に保つために必要な場合において
使用する。
【0051】受信アンテナ70とは異なる方向に向けら
れた受信アンテナ72で受信したUHFのデジタル波1
3ch,14ch,15ch,16ch,17ch,1
8chとUHFアナログ波19chは、増幅器92で増
幅される。増幅器92は必須ではなく、当該システムか
ら出力される際のチャンネル問のレベル関係を適切に保
つために必要な場合において使用する。増幅器92の出
力信号は分配器94で二分岐され、そのひとつはバンド
パスフィルタ96に供給される。
【0052】バンドパスフィルタ96は、24chのデ
ジタル波をコア・プリプロセッサ98に入力する前に、
目的外の信号を弱めておくためのバンドパスフィルタで
あり、急峻な周波数特性を必要としないため、公知の技
術により安価に構成できる。コア・プリプロセッサ98
の動作については、図1のコア・プリプロセッサ14と
同等であり、入力周波数と出力周波数とを同一にしたも
のであるので説明を省略する。コア・プリプロセッサ9
8の出力信号は合成器86で他の伝送チャンネルの高周
波信号と合成される。
【0053】また、分配器94で分岐されたもうひとつ
の信号は、ローパスフィルタ(LPF)100に供給さ
れ、デジタル波13,14,15,16,17,18c
hとアナログ波19chが取り出される。19chの上
側には近接した放送波がなく、ローパスフィルタ100
には急峻な周波数特性を必要とされないので、公知技術
により安価なフィルタを構成できる。
【0054】ローパスフィルタ100の出力信号は増幅
器102で増幅され、合成器86で他の伝送チャンネル
の高周波信号と合成される。増幅器102は必須ではな
く、当該システムから出力される際のチャンネル間のレ
ベル関係を適切に保つために必要な場合において使用す
る。
【0055】合成器86で合成された各伝送チャンネル
の高周波信号は、増幅器104で増幅されて共同受信設
備に供給される。増幅器104は必須ではなく、当該シ
ステムから出力される際に共同受信システムヘの供給信
号レベルが不足する場合において使用する。
【0056】この混合伝送システムではアンテナ70で
受信した23ch,25chのデジタル波から24ch
に漏れ出た成分とアンテナ72で受信した24chのデ
ジタル波から23ch,25chに漏れ出た成分とが干
渉を及ぼすおそれがあるが、小型軽量かつ安価なコア・
プリプロセッサ82,84,98を用いることにより、
各チャンネルから漏れ出た成分を除去して上記干渉を防
止することができる。
【0057】本発明によれば、地上デジタルテレビジョ
ン放送のヘッドエンド装置において、伝送すべきデジタ
ル波のみを急峻な周波数特性をもつバンドパスフィルタ
で取り出す必要がある場合に、小型軽量で安価に所要特
性を得られるプリプロセッサを用いて実現でき、集合住
宅での地上デジタルテレビジョン放送の共同受信設備に
おけるヘッドエンド装置や、周波数変換して伝送する共
同受信システムのヘッドエンド装置、多方向受信システ
ムのヘッドエンド装置を小型軽量で安価に構成すること
ができる。
【0058】なお、分配器54,76,94が請求項記
載の分岐手段52に対応し、バンドパスフィルタ56a
〜56h,78,80,96,ローパスフィルタ10
0,ハイパスフィルタ88がフィルタ手段に対応し、コ
ア・プリプロセッサ14,58a〜58h,82,8
4,98が高周波信号プリプロセッサに対応し、混合器
60,86が合成手段に対応する。
【0059】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明によ
れば、小型で安価な高周波信号プリプロセッサを用いる
ことで、急峻な周波数特性をもつ大型かつ高価なバンド
パスフィルタが不要となり、隣接チャンネルに妨害を与
えない装置を小型で安価に構成することができる。
【0060】また、請求項2に記載の発明によれば、小
型で安価な高周波信号プリプロセッサを用いることで、
急峻な周波数特性をもつ大型かつ高価なバンドパスフィ
ルタが不要となり、隣接チャンネルに妨害を与えない装
置を小型で安価に構成することができる。
【0061】また、請求項3に記載の発明によれば、周
波数特性の劣化した高周波信号を補償して劣化の少ない
高周波信号を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】UHF帯の信号から1チャンネルを取り出して
中間周波信号で波形整形する高周波信号プリプロセッサ
の一実施例のブロック図である。
【図2】コア・プリプロセッサを用いて構成した共同受
信設備の地上デジタル放送用ヘッドエンド装置の一実施
例のブロック図である。
【図3】複数の受信アンテナで受信した信号を混合して
共同受信設備に供給する地上デジタル放送用ヘッドエン
ド装置の一実施例のブロック図である。
【符号の説明】
12,36,56a〜56h,78,80,96 バン
ドパスフィルタ(BPF) 14,58a〜58h,82,84,98 コア・プリ
プロセッサ 16 第1中間周波信号変換部 18 第2中間周波信号変換部 20 SAWフィルタ 22,52,74,90,92,102,104 増幅
器 26,28,30 スイッチ 32 平均値検波部 34 高周波信号変換部 40 A−D変換器 42 デジタルフィルタ 44 制御部 46 D−A変換部 48,100 ローパスフィルタ(LPF) 54,76,94 分配器 60,86 混合器 70,72 受信アンテナ 88 ハイパスフィルタ(HPF)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した地上デジタルテレビジョン放送
    の高周波信号を複数に分岐する分岐手段と、 分岐された複数の高周波信号それぞれについて互いに異
    なるチャンネルの高周波信号を取り出す複数のフィルタ
    手段と、 前記複数のフィルタ手段それぞれから供給される高周波
    信号を固定周波数の中間周波信号に変換し、前記中間周
    波信号の不要信号成分を除去し一定レベルに調整し、レ
    ベル調整された中間周波信号を互いに異なるチャンネル
    の高周波信号に変換して出力する複数の高周波信号プリ
    プロセッサと、 前記複数の高周波信号プリプロセッサから供給される高
    周波信号を合成する合成手段とを有することを特徴とす
    る地上デジタル放送用ヘッドエンド装置。
  2. 【請求項2】 複数のアンテナで受信した地上デジタル
    テレビジョン放送及びアナログ放送の高周波信号それぞ
    れを複数に分岐する複数の分岐手段と、 各分岐手段で分岐された複数の高周波信号それぞれにつ
    いて互いに異なるチャンネルの高周波信号を取り出す複
    数のフィルタ手段と、 前記複数のフィルタ手段それぞれから供給される地上デ
    ジタルテレビジョン放送の高周波信号を固定周波数の中
    間周波信号に変換し、前記中間周波信号の不要信号成分
    を除去し一定レベルに調整し、レベル調整された中間周
    波信号を互いに異なるチャンネルの高周波信号に変換し
    て出力する複数の高周波信号プリプロセッサと、 前記複数のフィルタ手段のいずれかより供給される高周
    波信号と、前記複数の高周波信号プリプロセッサから供
    給される高周波信号を合成する合成手段とを有すること
    を特徴とする地上デジタル放送用ヘッドエンド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の地上デジタル放
    送用ヘッドエンド装置において、 前記高周波信号プリプロセッサは、レベル調整された中
    間周波信号の波形等化を行って前記周波数変換手段に供
    給する波形等化手段を有することを特徴とする地上デジ
    タル放送用ヘッドエンド装置。
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