JP2003309075A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法

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JP2003309075A
JP2003309075A JP2002115932A JP2002115932A JP2003309075A JP 2003309075 A JP2003309075 A JP 2003309075A JP 2002115932 A JP2002115932 A JP 2002115932A JP 2002115932 A JP2002115932 A JP 2002115932A JP 2003309075 A JP2003309075 A JP 2003309075A
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Japan
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gas
gas ejection
shower head
substrate
wafer
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JP2002115932A
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English (en)
Inventor
Yutaka Inaba
豊 稲葉
Kazutoshi Wakao
和年 若尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハ11上に供給される材料ガスの化学気
相反応により成膜するCVD装置において、ウェハ11
の中心から径方向に沿って変化する膜厚分布を、膜質を
均一に保ちつつ、均一に制御可能にする。 【解決手段】 多数のガス噴出穴13を備えて材料ガス
をウェハ11上に供給するシャワーヘッド12を中心か
ら径方向に沿って複数に分割し、各ブロック毎にガス流
量を独立に制御することにより、材料ガスの径方向のガ
ス濃度分布を制御可能にして、均一な膜厚で成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板など
の被処理基板表面に材料ガスを供給して、化学気相反応
により成膜するCVD装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造において、ウェハ表面
の膜形成にCVD装置が広く用いられている。CVD装
置は、被処理基板であるウェハ上に材料ガスを供給し、
化学気相反応を利用してウェハ表面に成膜する。図5は
従来の枚葉式のCVD装置のチャンバ内の構造を示す断
面図である。図において、1は表面に膜形成を行うウェ
ハ、2はウェハ1と対向する側に配設され、ウェハ2に
対し材料ガスを供給するシャワーヘッド、3はシャワー
ヘッド2のガス噴出面に多数設けられたガス噴出穴、4
はウェハ1を保持し均一に加熱するためのサセプタ、5
は加熱手段となるランプ、6はサセプタ4に設けられた
温度制御用の熱電対である。なお、7は載置されたウェ
ハ1のほぼ中心を通る中心線であり、中心線7より向か
って右側におけるガス噴出穴3の図示を便宜上省略す
る。このように構成される従来のCVD装置において、
ランプ5(或いは抵抗加熱)等により加熱されたウェハ
1上に、シャワーへッド2に多数設けられたガス噴出穴
3より材料ガスを供給し、この材料ガスの化学気相反応
を利用してウェハ1上に膜形成を行う。材料ガスはウェ
ハ1の中心から外周方向に流れ、外周方面に排気され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のCVD装置は以
上の様に構成され、ウェハ1上に供給される材料ガスは
ウェハ1の中心から外周方向に流れる。このため、材料
ガスの濃度分布や速度分布が同心円状の分布となり、形
成された膜の膜厚分布も同心円状の分布となり、均一と
ならない。このため、ウェハ1を加熱する際、ウェハ1
面内の温度分布に、ウェハ1の中心から径方向に温度勾
配を持たせて成膜速度を補償し、形成された膜の膜厚分
布が均一となるように補正していた。しかしながら、こ
のような温度勾配を持たせた温度分布により、形成され
た膜の膜質が変化してしまうという問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために成されたものであって、材料ガスの濃度分布や
速度分布を制御可能にして、膜質が変化することなく均
一な膜厚で成膜可能なCVD装置の構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の半導体製造装置は、処理室内に載置される被処理
基板に対向する側に、多数のガス噴出穴を有して上記被
処理基板表面に対し材料ガスを供給するシャワーヘッド
を備え、上記シャワーヘッドを中心から径方向に沿って
複数のブロックに分割し、該ブロック毎に上記ガス噴出
穴からの噴出ガス流量を独立に制御可能としたものであ
る。
【0006】この発明に係る請求項2記載の半導体製造
装置は、処理室内に載置される被処理基板に対向する側
に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表面に対
し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備え、上記シャ
ワーヘッドを中心から径方向に沿って複数のブロックに
分割し、上記被処理基板上の上記材料ガスのガス速度分
布が均一となるように、各ブロック内の上記ガス噴出穴
の穴径寸法を該ブロック毎に変化させたものである。
【0007】この発明に係る請求項3記載の半導体製造
装置は、処理室内に載置される被処理基板に対向する側
に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表面に対
し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備え、上記シャ
ワーヘッドの上記ガス噴出穴と反対側の面で該ガス噴出
穴に対応する位置に、該ガス噴出穴に向かって栓を挿入
するための穴を設け、該穴を塞ぎ上記ガス噴出穴に到達
して該ガス噴出穴の開口の全部または一部を塞ぐ調整栓
と、該穴のみを塞ぎ上記ガス噴出穴に到達しない短い固
定栓とのいずれか一方を、上記各穴に挿入する上記栓と
して選択して用いるものである。
【0008】この発明に係る請求項4記載の半導体製造
装置は、請求項3において、調整栓の径寸法を変更する
ことで、ガス噴出穴の開口面積を調整可能とするもので
ある。
【0009】この発明に係る請求項5記載の半導体製造
装置は、処理室内に載置される被処理基板に対向する側
に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表面に対
し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備え、上記被処
理基板表面に膜形成を行う装置構成であって、シャワー
ヘッドのガス噴出面と上記被処理基板との間隔を中心か
ら径方向に沿って変化させたものである。
【0010】この発明に係る請求項6記載の半導体装置
の製造方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
製造装置を用いたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1による半導体製造装置としての枚葉式CV
D装置のチャンバ内の構造を示す断面図である。図にお
いて、11は表面に膜形成を行う被処理基板としてのウ
ェハ、12はウェハ11と対向する側に配設され、ウェ
ハ11に対し材料ガスを供給するシャワーヘッドで、中
心から径方向に沿って、複数のブロックに分割され、1
2aは中央部の第1の分割シャワーヘッドブロック、1
2b、12cは第1の分割シャワーヘッドブロック12
aの外側ブロックでリング状の第2、第3の分割シャワ
ーヘッドブロックである。13はシャワーヘッド12の
ガス噴出面に多数設けられたガス噴出穴、14はウェハ
11を保持し均一に加熱するためのサセプタ、16はサ
セプタ14に設けられた温度制御用の熱電対である。ま
た、17は材料ガスの流量制御のための制御系(以下、
ガス流量制御器と称す)で、第1、第2、第3の分割シ
ャワーヘッドブロック12a、12b、12cにそれぞ
れ対応して設けられて、ブロック毎にガス流量制御を行
う第1、第2、第3のガス流量制御器17a、17b、
17cで構成される。なお、10は載置されたウェハの
ほぼ中心を通る中心線であり、中心線10より向かって
右側におけるガス噴出穴13の図示を便宜上省略する。
【0012】このように構成されるCVD装置におい
て、均一に加熱されたウェハ11上に、シャワーへッド
12に多数設けられたガス噴出穴13より材料ガスを供
給し、この材料ガスの化学気相反応を利用してウェハ1
1上に膜形成を行う。材料ガスはウェハ11の中心から
外周方向に流れ、外周方面に排気されるが、ガス噴出穴
13から吹き出される材料ガスは、第1、第2、第3の
ガス流量制御器17a、17b、17cにより第1、第
2、第3の分割シャワーヘッドブロック12a、12
b、12cに対しガス流量がそれぞれ制御される。即
ち、各分割シャワーヘッドブロック12a、12b、1
2c毎に、そのブロック内のガス噴出穴13から吹き出
されるガス流量が独立に制御される。このようなガス流
量等の材料ガス制御は例えば、各分割シャワーヘッドブ
ロック12a、12b、12cに対して各々にマスフロ
ーコントローラおよびエアオペレーションバルブなどが
組み込まれたガスシステムを有して、装置コントローラ
からの制御でマイクロコンピュータなどによりガス流
量、温度、圧力などのパラメータを制御することで行
う。通常はレシピと呼ばれる制御パラメータをシーケン
シャルに組み合わせた内容に合うように、装置コントロ
ーラにより制御する。
【0013】ところで、シャワーヘッド12のガス噴出
穴13からウェハ11に供給される材料ガスは、化学反
応、熱分解などによりウェハ11表面に成膜されて消費
されるため、ガス流れ方向に進むにつれてガス濃度は減
少する。材料ガスはウェハ11の中心から外周方向に流
れるため、ウェハ11の中心から径方向にガス濃度の勾
配が発生する。このガス濃度の勾配を補正するため、シ
ャワーヘッド12の外周部のガス噴出穴13からも材料
ガスを供給するが、材料ガスの消費が激しい場合は、ウ
ェハ11の外周部でガス濃度が薄くなって、成膜された
膜厚が薄くなる。逆に、材料ガスの消費が少ない場合に
は、ウェハ11の外周部でガス濃度が濃くなり、成膜さ
れた膜厚が厚くなる。
【0014】このため、ウェハ外周部でガス濃度が薄
く、成膜された膜厚が薄い場合には、ウェハ外周部に対
応する第3の分割シャワーヘッドブロック12cのガス
流量を中央部の第1の分割シャワーヘッドブロック12
aのガス流量よりも多くすることにより、ガス濃度を補
償し、ウェハ外周部での薄膜化を補正する。また、ウェ
ハ外周部でガス濃度が濃く、成膜された膜厚が厚い場合
には、ウェハ外周部に対応する第3の分割シャワーヘッ
ドブロック12cのガス流量を中央部の第1の分割シャ
ワーヘッドブロック12aのガス流量よりも少なくする
ことにより、ウェハ外周部での厚膜化を補正する。ま
た、各分割シャワーヘッドブロック12a、12b、1
2cに流れるガス流量を段階的に増加または減少させる
ことで、より精密にウェハ11の径方向における膜厚分
布を均一にすることも可能になる。このように、実績デ
ータなどを参照して膜厚分布が均一になるように、各分
割シャワーヘッドブロック12a、12b、12c毎に
所定のガス流量を設定して成膜することで、信頼性良く
均一な膜厚で成膜できる。
【0015】この実施の形態では、材料ガスを供給する
シャワーヘッド12を、中心から径方向に沿って複数の
分割シャワーヘッドブロック12a、12b、12cに
分割して、各分割シャワーヘッドブロック12a、12
b、12c毎に独立に材料ガスの流量制御できるように
したため、温度勾配を持たせて成膜速度を補償する場合
のように膜質が不均一になることなく、均一な膜質で、
均一な膜厚の成膜が可能になる。また、材料ガスの径方
向のガス濃度分布は、成膜条件によって変化するもので
あるが、この実施の形態におけるガス流量制御によるガ
ス濃度分布の補償は、自由度が大きく、様々な成膜条件
においても容易にガス濃度分布を補償することができ
る。
【0016】なお、シャワーヘッド12の分割数、およ
びそれに対応する各ガス流量制御器17の個数は、3つ
のものを示したが、これに限らず2以上であれば良い。
【0017】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図について説明する。図2はこの発明の実施の形
態2による枚葉式CVD装置のチャンバ内の構造を示す
断面図である。図において、10〜12、14、16は
上記実施の形態1と同じもの、13はシャワーヘッド1
2のガス噴出面に多数設けられたガス噴出穴であり、配
設位置により穴径寸法が異なる第1、第2、第3のガス
噴出穴13a、13b、13cで構成される。なお、中
心線10より向かって右側におけるガス噴出穴13の図
示を便宜上省略する。図に示すように、シャワーヘッド
12は中心から径方向に沿って、複数のブロックに分割
され、各ブロック毎に穴径を変化させた第1、第2、第
3のガス噴出穴13a、13b、13cを備える。この
場合、中央部のブロックには比較的大きな穴径の第1の
ガス噴出穴13aが、その外側のリング状の各ブロック
には穴径を段階的に小さくした第2、第3のガス噴出穴
13b、13cを備える。
【0018】このように構成されるCVD装置におい
て、均一に加熱されたウェハ11上に、シャワーへッド
12に多数設けられたガス噴出穴13より材料ガスを供
給し、この材料ガスの化学気相反応を利用してウェハ1
1上に膜形成を行う。材料ガスはウェハ11の中心から
外周方向に流れ、外周方面に排気される。ところで、シ
ャワーヘッド12のガス噴出穴13からウェハ11に供
給される材料ガスは、中心から外周方向に進むにつれて
ガス流域面積が拡大されるためにガス速度が減少する。
このガス速度の減少によっても成膜速度は変化し、膜厚
が変化するものである。この実施の形態では、中心から
径方向に沿ってガス噴出穴13の穴径寸法を段階的に小
さくしたため、例えば外周部の第3のガス噴出穴13c
から噴出される噴出時のガス速度が、最も大きくなる。
このように、ウェハ11上で外周方向に進むにつれて減
少するガス速度を補償することができ、ガス速度の均一
性が高まり、ウェハ11の径方向における膜厚分布の均
一性を高めることができる。
【0019】このように、この実施の形態では、材料ガ
スを供給するシャワーヘッド12を、中心から径方向に
沿って複数のブロックに分割して、ウェハ11上のガス
速度分布が均一となるように各ブロック毎のガス噴出穴
13の穴径寸法を変化させたため、温度勾配を持たせて
成膜速度を補償する場合のように膜質が不均一になるこ
となく、均一な膜質で、均一性の良好な膜厚の成膜が可
能になる。
【0020】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図について説明する。図3はこの発明の実施の形
態3による枚葉式CVD装置のチャンバ内の構造を示す
断面図である。図において、10、11、13、14、
16は上記実施の形態1と同じもの、12はシャワーヘ
ッドで、ガス噴出穴13と反対側の面(上面)でガス噴
出穴13に対応する位置に、後述する栓18、19を挿
入するための穴を備える。18は、シャワーヘッド12
上面の穴を塞ぐための固定栓、19はシャワーヘッド1
2上面の穴を塞ぎガス噴出穴13に到達して開口を塞ぐ
調整栓である。なお、中心線10より向かって右側にお
けるガス噴出穴13の図示を便宜上省略する。図に示す
ように、シャワーヘッド12は多数のガス噴出穴13が
開口された噴出板の上層は材料ガスの流路となってお
り、この流路部分を上から覆うシャワーヘッド12上面
にガス噴出穴13に対応して配設された穴に、シャワー
ヘッド12の外部から固定栓18あるいは調整栓19の
いずれか一方が挿入されて該穴は塞がれる。固定栓18
は、ガス噴出穴13の上端に達しない短い栓で、材料ガ
スは固定栓18下方のガス噴出穴13から噴出される。
調整栓19はガス噴出穴13に到達して開口を塞ぐもの
で、材料ガスは調整栓19下方のガス噴出穴13からは
噴出されない。
【0021】上述したように、CVD装置では、シャワ
ーヘッド12のガス噴出穴13からウェハ11に供給さ
れる材料ガスは、ウェハ11の中心から外周方向に流
れ、外周方面に排気されるため、材料ガスの濃度分布や
速度分布が中心から径方向に沿って不均一となるもので
あった。この実施の形態では、上記のような固定栓18
と調整栓19とをシャワーヘッド12上面に設けた各穴
に対して選択して用いることにより、調整栓19により
所望のガス噴出穴13を塞ぐことができ、材料ガスの濃
度分布および速度分布を調整することができる。これに
より、膜厚分布を均一に制御することが可能になる。こ
のため、実績データなどを参照して膜厚分布が均一にな
るように、固定栓18と調整栓19と選択して用いるこ
とで、信頼性良く均一な膜厚で成膜できる。これによ
り、温度勾配を持たせて成膜速度を補償する場合のよう
に膜質が不均一になることなく、均一な膜質で、均一な
膜厚の成膜が可能になる。また、材料ガスの径方向のガ
ス濃度、ガス速度の分布は、成膜条件によって変化する
ものであるが、この実施の形態では、シャワーへッド1
2の外側から固定栓18と調整栓19とを交換すること
で容易に制御条件を変更できるため、自由度が大きく、
様々な成膜条件においても容易に膜厚を均一に制御する
ことができる。
【0022】なお、調整栓19は、ガス噴出穴13の開
口を全て塞ぐ径寸法でなくても良く、径寸法を調整する
ことによりガス噴出穴13の開口面積を調整することが
できる。また、複数種の穴径を有する調整栓19を用意
して、選択して用いても良く、ガス噴出穴13の配置だ
けでなく、穴径も擬似的に調整するものとなる。
【0023】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図について説明する。図4はこの発明の実施の形
態4による枚葉式CVD装置のチャンバ内の構造を示す
断面図である。図において、10、11、13、14、
16は上記実施の形態1と同じもの、20は、ウェハ1
1に対し材料ガスを供給するシャワーヘッドで、中心か
ら径方向に沿って、ガス噴出面とウェハ11表面との間
隔を変化させたものである。図に示すように、この場
合、シャワーヘッド20はガス噴出面を傘状にして中心
から外周に向かって徐々にウェハ11表面との間隔を狭
める。このため、シャワーヘッド20のガス噴出穴13
からウェハ11に供給される材料ガスは、中心から外周
方向に進むにつれてガス流域面積が拡大されるのが抑制
され、ガス速度の均一性が高まり、ウェハ11の径方向
における膜厚分布の均一性を高めることができる。この
ため、温度勾配を持たせて成膜速度を補償する場合のよ
うに膜質が不均一になることなく、均一な膜質で、均一
性の良好な膜厚の成膜が可能になる。
【0024】なお、中心から径方向に沿って変化させ
る、ガス噴出面とウェハ11表面との間隔は、段階的に
変化させても、また、他の成膜条件によって部分的に変
化させても良く、中心から径方向に変化するガス速度分
布が制御でき、これにより、膜厚分布を均一に制御する
ことが可能になる。また、上記実施の形態1〜4では、
枚葉式のCVD装置について示したが、バッチ式のCV
D装置にも適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る請求項1記
載の半導体製造装置は、処理室内に載置される被処理基
板に対向する側に、多数のガス噴出穴を有して上記被処
理基板表面に対し材料ガスを供給するシャワーヘッドを
備え、上記シャワーヘッドを中心から径方向に沿って複
数のブロックに分割し、該ブロック毎に上記ガス噴出穴
からの噴出ガス流量を独立に制御可能としたため、材料
ガスの径方向のガス濃度分布の均一性を高め、膜質が不
均一になることなく均一な膜厚の成膜が可能になる。
【0026】この発明に係る請求項2記載の半導体製造
装置は、処理室内に載置される被処理基板に対向する側
に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表面に対
し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備え、上記シャ
ワーヘッドを中心から径方向に沿って複数のブロックに
分割し、上記被処理基板上の上記材料ガスのガス速度分
布が均一となるように、各ブロック内の上記ガス噴出穴
の穴径寸法を該ブロック毎に変化させたため、材料ガス
の径方向のガス速度分布の均一性を高め、膜質が不均一
になることなく均一性の良好な膜厚の成膜が可能にな
る。
【0027】この発明に係る請求項3記載の半導体製造
装置は、処理室内に載置される被処理基板に対向する側
に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表面に対
し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備え、上記シャ
ワーヘッドの上記ガス噴出穴と反対側の面で該ガス噴出
穴に対応する位置に、該ガス噴出穴に向かって栓を挿入
するための穴を設け、該穴を塞ぎ上記ガス噴出穴に到達
して該ガス噴出穴の開口の全部または一部を塞ぐ調整栓
と、該穴のみを塞ぎ上記ガス噴出穴に到達しない短い固
定栓とのいずれか一方を、上記各穴に挿入する上記栓と
して選択して用いるため、ガス噴出穴の開口状態を容易
に変更でき、材料ガスのガス濃度分布およびガス速度分
布が制御できる。これにより均一な膜質で、均一性の良
好な膜厚の成膜が可能になる。
【0028】この発明に係る請求項4記載の半導体製造
装置は、請求項3において、調整栓の径寸法を変更する
ことで、ガス噴出穴の開口面積を調整可能とするため、
膜厚の制御性が向上する。
【0029】この発明に係る請求項5記載の半導体製造
装置は、処理室内に載置される被処理基板に対向する側
に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表面に対
し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備え、シャワー
ヘッドのガス噴出面と上記被処理基板との間隔を中心か
ら径方向に沿って変化させたため、材料ガスの径方向の
ガス速度分布が制御可能となり、膜質が不均一になるこ
となく均一性の良好な膜厚の成膜が可能になる。
【0030】この発明に係る請求項6記載の半導体装置
の製造方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
製造装置を用いてるため、半導体基板上に、膜質、膜厚
が共に良好な均一性を有する膜を成膜でき、信頼性の高
い半導体装置が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるCVD装置の
構造を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるCVD装置の
構造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるCVD装置の
構造を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるCVD装置の
構造を示す断面図である。
【図5】 従来のCVD装置の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 被処理基板としてのウェハ、12 シャワーヘッ
ド、12a〜12c 第1〜第3の分割シャワーヘッド
ブロック、13 ガス噴出穴、13a〜13c 第1〜
第3のガス噴出穴、17 ガス流量制御器、17a〜1
7c 第1〜第3のガス流量制御器、18 固定栓、1
9 調整栓、20 シャワーヘッド。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 CA04 EA05 JA03 JA05 KA41 LA15 5F045 AA03 AA06 BB02 DP03 EF05 EF09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に載置される被処理基板に対向
    する側に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表
    面に対し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備えた半
    導体製造装置であって、上記シャワーヘッドを中心から
    径方向に沿って複数のブロックに分割し、該ブロック毎
    に上記ガス噴出穴からの噴出ガス流量を独立に制御可能
    としたことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 処理室内に載置される被処理基板に対向
    する側に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表
    面に対し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備えた半
    導体製造装置であって、上記シャワーヘッドを中心から
    径方向に沿って複数のブロックに分割し、上記被処理基
    板上の上記材料ガスのガス速度分布が均一となるよう
    に、各ブロック内の上記ガス噴出穴の穴径寸法を該ブロ
    ック毎に変化させたことを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 処理室内に載置される被処理基板に対向
    する側に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表
    面に対し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備えた半
    導体製造装置であって、上記シャワーヘッドの上記ガス
    噴出穴と反対側の面で該ガス噴出穴に対応する位置に、
    該ガス噴出穴に向かって栓を挿入するための穴を設け、
    該穴を塞ぎ上記ガス噴出穴に到達して該ガス噴出穴の開
    口の全部または一部を塞ぐ調整栓と、該穴のみを塞ぎ上
    記ガス噴出穴に到達しない短い固定栓とのいずれか一方
    を、上記各穴に挿入する上記栓として選択して用いるこ
    とを特徴とする半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 調整栓の径寸法を変更することで、ガス
    噴出穴の開口面積を調整可能とすることを特徴とする請
    求項3記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 処理室内に載置される被処理基板に対向
    する側に、多数のガス噴出穴を有して上記被処理基板表
    面に対し材料ガスを供給するシャワーヘッドを備えた半
    導体製造装置であって、シャワーヘッドのガス噴出面と
    上記被処理基板との間隔を中心から径方向に沿って変化
    させたことを特徴とする半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
    製造装置を用いたことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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