JP2003308948A - 加熱装置の電力制御装置、および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置の電力制御装置、および画像形成装置

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JP2003308948A
JP2003308948A JP2002114424A JP2002114424A JP2003308948A JP 2003308948 A JP2003308948 A JP 2003308948A JP 2002114424 A JP2002114424 A JP 2002114424A JP 2002114424 A JP2002114424 A JP 2002114424A JP 2003308948 A JP2003308948 A JP 2003308948A
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heating
wave number
control
heating body
heating device
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Eishin Suzuki
英信 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】、電力供給を受けて発熱する加熱体を有する加
熱装置に関して、1)トライアックなどのドテイブ素子
の中途半端な故障を検出を短時間で確実に検出する、
2)サーミスタなどの温度検出素子のレアオープン、レ
アショート等の中途半端な検出を短時間で確実に検出す
る、3)加熱装置の電気的接続状態、例えばコネクタの
接点不良等の故障検出を確実にする。 【解決手段】出力波数レベルY0のMAX、或いはMI
Nの継続状態を検出して加熱装置の状態を判断する事に
より加熱装置に対する異常時の損害を限りなく少なくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱装置の電力制
御装置、および画像形成装置に関する。
【0002】より具体的には、電子写真複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置の定着器(熱定着手
段)等としての加熱装置の故障検知に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、画像形成装置の定着器は、一般に
ヒータを備え、画像形成部において転写材等の記録媒体
上に転写方式あるいは直接方式にて形成された未定着ト
ナー画像をヒータの加熱によって記録媒体上に永久画像
として溶融固着するものである。
【0004】このような定着器は、ヒータに対する電力
の供給を制御することによってヒータの温度を所定温度
に維持する電力制御装置を備えている。
【0005】この電力制御装置は、例えば商用電源をO
N、OFFするトライアックを備え、更にトライアック
を商用電源のゼロクロス付近でそれに非同期でON、O
FFするトリガ手段を備え、所定温度になるように制御
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、温
度検出手段としてサーミスタが一般的に使用されるが、
このサーミスタが不完全なオープン状態や、前記トライ
アックがいわゆる半波故障になった時には、温度検出手
段からの情報では電力制御装置の状態を完全に把握でき
ないことがある。
【0007】熱容量の小さい定着フィルムを利用した定
着器の温度制御を良好に行いながら、温度検出手段から
の検出値が任意の高温以上になった場合には、トライア
ックの完全なショート故障や、サーミスタのショート故
障として判断していたが、不完全な故障状態を検出する
のは困難であった。
【0008】定着フィルムを備えた定着器を簡単に説明
すると、このものは、耐熱性フィルムをエンドレスに構
成して定着フィルムとし、定着フィルムの内側に配置し
たヒータと外側に配置した加庄ローラとの間で定着フィ
ルムを挟持搬送する。更に、定着フィルムと加圧ローラ
との間の定着ニップ部に未定着トナー画像を担持させた
記録媒体を通し、この時ヒータの熱エネルギーを定着フ
ィルムを介して記録媒体のトナーに付与することによ
り、トナーを溶融して記録媒体に固着させるものであ
る。定着フィルムを利用した定着器の特徴は、温度上昇
を速やかに行う為、加熱体及び定着フィルムの熱容量が
小さく設定されていることである。このような定着器に
対する従来の故障検知では次のような問題があった。
【0009】(1)トライアックなどのドライブ素子の
中途半端な故障を検出するのに時間を要する。
【0010】(2)サーミスタなどの温度検出素子のレ
アオープン、レアショート等の中途半端な検出をするの
に時間を要する。
【0011】(3)定着器の電気的接続状態、例えばコ
ネクタの接点不良等の故障検出が完全には検出できな
い。
【0012】本発明は、電力供給を受けて発熱する加熱
体を有する加熱装置に関して上記(1)・(2)・
(3)のような問題点を解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、加熱装置の電力制御装置、および画像形成装
置である。
【0014】(1)電力供給を受けて発熱する加熱体を
有する加熱装置の電力供給装置であり、商用電源から加
熱体に供給される電力をON,OFFするトライアック
と、該トライアックをトリガするトリガ手段と、加熱体
の制御結果値を検出する検出手段と、波数制御手段とを
有し、該波数制御手段が、前記加熱体の制御目標値と前
記制御結果値との偏差量と、該偏差の積分量と、前記制
御結果値の微分量とに応答して、前記加熱体に付与する
前記商用電源波数を所定時間毎に決定すると共に、前記
微分量に基づいて前記波数制御手段のバイアス波数を変
更するバイアス波数制御手段を有し、該決定に基づいて
前記トリガ手段のON、OFFを行い、制御結果値が異
常値にならないにも関わらず、正常状態に付与する出力
状態以上に所定時間内に最大出力状態が任意時間継続し
た時、或いは正常状態に付与する出力状態以上に所定時
間内に最小出力状態が任意時間継続した時に、前記加熱
体、或いは前記検出手段に異常があると判断することを
特徴とする加熱装置の電力制御装置。
【0015】(2)電力供給を受けて発熱する加熱体を
有する加熱装置の電力供給装置であり、商用電源から加
熱体に供給される電力をON,OFFするトライアック
と、該トライアックをトリガするトリガ手段と、加熱体
の制御結果値を検出する検出手段と、前記加熱体を制御
目標値まで一定温度傾きで立ち上げるように所定時間内
の波数を制御する波数制御手段とを有し、該波数制御手
段は前記制御結果値の微分量に応答して、前記加熱体に
付与する前記商用電源波数を所定時間毎に決定すると共
に、該決定に基づいて前記トリガ手段のON、OFFを
行い、制御結果値が異常値にならないにも関わらず、正
常状態に付与する出力状態以上に所定時間内に最大出力
状態が任意時間継続した時、或いは正常状態に付与する
出力状態以上に所定時間内に最小出力状態が任意時間継
続した時に、前記加熱体、或いは前記検出手段に異常が
あると判断することを特徴とする加熱装置の電力制御装
置。
【0016】(3)前記加熱体は、固定支持され、被加
熱体を加熱する加熱体であり、絶縁基材と、該基材の一
方面側に具備させた、通電により発熱する抵抗発熱層を
基本構成体とすることを特徴とする(1)または(2)
に記載の加熱装置の電力制御装置。
【0017】(4)加熱装置が画像形成装置の熱定着手
段であることを特徴とする(1)から(3)の何れかに
記載の加熱装置の電力制御装置。
【0018】(5)前記(1)から(3)の何れかに記
載の加熱装置の電力制御装置を熱定着手段の電力制御装
置として具備することを特徴とする画像形成装置。
【0019】(作 用)以上構成に基づき最大出力状
態、或いは最小出力状態が任意時間継続した時に加熱装
置故障と判断する事で、加熱装置に対する異常時の損害
を限りなく少なくすることが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)以下、図面に沿
って、本発明の実施例について説明する。
【0021】(1)画像形成装置例の概略構成 図1は本実施例における画像形成装置の概略構成模型で
ある。本例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス
を用いたレーザービームプリンタである。
【0022】11は像担持体たる感光ドラムであり、O
PC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材
料をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基盤上に
形成して構成されている。
【0023】感光ドラム11は矢印の時計方向に所定の
周速度をもって回転駆動され、その表面は、帯電器とし
ての帯電ローラ12によって一様に帯電される。
【0024】次に、画像露光器であるレーザースキャナ
ー13による像露光Lを受ける。レーザースキャナー1
3は画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して
オン/オフ変調制御されたレーザービームを出力して、
回転する感光ドラム11の帯電処理面を走査露光Lす
る。この走査露光により感光ドラム11上に画像情報の
静電潜像が形成される。
【0025】この静電潜像は現像器14でトナー画像と
して現像されて可視化される。現像方法としては、ジャ
ンピング現像法等が用いられ、イメージ露光と反転現像
との組み合わせで用いられることが多い。
【0026】一方、不図示の給紙機構部から記録媒体
(転写材)Pが一枚宛給紙され、感光ドラム11と転写
器としての転写ローラ15との圧接部である転写ニップ
部に所定の制御タイミングにて供給される。転写ニップ
部において、感光ドラム11上のトナー画像は不図示の
電源による転写バイアスの作用で記録材Pに転写され
る。
【0027】転写ニップ部を通過した記録媒体Pは、感
光ドラム11面から分離され、トナー画像を保持して熱
定着手段としての定着器16へ搬送され、定着器16の
定着ニップ部で加熱・加圧されてトナー画像が記録媒体
P上に定着されて永久画像となり、画像形成物として機
外へ排出される。
【0028】一方、記録媒体分離後の回転感光ドラム1
1はその表面に残る転写残留トナーがクリーニング器1
7により除去されて、繰り返して作像に供される。
【0029】(2)定着器16 図2は定着器16部分の拡大横断面模型図である。本例
の定着器16は、円筒状の耐熱性フィルム(以下、定着
フィルムと記す)を用いた、加圧ローラ駆動タイプのフ
ィルム加熱方式の加熱装置(特開平4−44075〜4
4083号公報、特開平4−204980〜20498
4号公報等)である。
【0030】1は一対の定着用部材の一方の定着用部材
としての円筒状の定着フィルム、2は他方の定着用部材
としての弾性加圧ローラである。3は横断面半円弧状樋
型のフィルムガイド部材(ステイ)、4は加熱体として
のセラミックヒータ(以下、ヒータと記す)である。該
ヒータ4はフィルムガイド部材3の下面に長手に沿って
形成した嵌合溝3a内に嵌め込んで固定支持させてあ
る。円筒状定着フィルム1はヒータ4を固定支持させた
フィルムガイド部材3に対して周長に余裕を持たせて回
転自由に外嵌させてある。
【0031】加圧ローラ2は回転自由に軸受支持させて
あり、この加圧ローラ2の上に、上記の円筒状定着フィ
ルム1・フィルムガイド部材3・ヒータ4等からなるア
センブリをヒータ4側を下向きにして並行に配設し、フ
ィルムガイド部材3を不図示の加圧手段で加圧ローラ2
側に加圧ローラ2の弾性に抗して押圧することでヒータ
4と加圧ローラ2を定着フィルム1を挟んで圧接させて
加圧ローラ2の弾性変形により所定幅の定着ニップ部N
を形成させている。
【0032】定着フィルム1は熱容量を小さくしてクイ
ックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は1
00μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上の
耐熱性のあるPTFE、PFA、FEP等の単層フィル
ム、或いはポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、
PES、PPS等のフィルムの外周表面にPTFE、P
FA、FEP等をコーティングした複合層フィルムを使
用できる。
【0033】弾性加圧ローラ2は、芯金2aと、シリコ
ンゴム等の離型性の良い耐熱ゴム層2bと、最外層の低
摩擦層2cよりなり、少なくとも画像定着実行時は駆動
手段Mにより矢印の反時計方向に回転駆動される。定着
フィルム1は加圧ローラ2の回転駆動に伴い内面がヒー
タ4の表面に密着摺動しながらフィルムガイド部材3の
外回りを矢印の時計方向に所定の周速度、すなわち画像
形成部から搬送されてきた未定着トナー画像Tを担持し
た記録媒体Pの搬送速度とほぼ同一周速度で従動回転す
る。ヒータ4は通電により迅速に昇温し、所定の定着温
度に温調される。
【0034】そして、加圧ローラ2が回転駆動され、こ
れに伴い定着フィルム1が従動回転し、ヒータ4に通電
がなされて所定の定着温度に立ち上がり温調された状態
において、定着ニップ部Nに未定着トナー画像Tを形成
した記録媒体Pが導入され、定着フィルム1に密着して
定着フィルムと一緒の重なり状態で定着ニップ部Nを通
過していく。すなわち定着ニップ部Nの定着フィルム1
と加圧ローラ2との間で挟持搬送されていく。この記録
媒体Pの定着ニップ部通過過程でヒータ4から定着フィ
ルム1を介して記録媒体Pに熱エネルギーが付与されて
記録媒体P上に未定着トナー画像Tが加熱溶融定着され
る。記録媒体Pは定着ニップ部通過後定着フィルム1か
ら分離して排出される。
【0035】図3は加熱体としてのセラミックヒータ4
の一例の構造図である。(a)はヒータ表面側の一部切
欠き平面模型図、(b)はヒータ裏面側の平面模型図、
(c)は(b)における(c)−(c)線に沿う拡大横
断面模型図である。
【0036】このヒータ4は .記録媒体搬送方向と直交する方向を長手とする横長
のアルミナ・窒化アルミニウム・炭化ケイ素等の高絶縁
性のセラミックスでできたヒータ基板(絶縁基板)4
a、 .上記ヒータ基板4aの表面側に長手に沿ってスクリ
ーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜3mm程
度の線状もしくは細帯状に塗工して形成した、例えばA
g/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の抵抗
発熱層(通電発熱体)4b、 .上記抵抗発熱層4bの長手方向両端部に電気的に導
通させて設けた、Ag/Pt(銀・白金)で形成された
電極部4c・4c、 .抵抗発熱層4bの表面に設けた、電気的に絶縁し、
定着フィルム1との摺擦に耐えることが可能な薄層のガ
ラスコートやフッ素樹脂コート等の絶縁保護層4d、 .ヒータ基板4aの裏面側に設けた温度検出手段とし
てのサーミスタTH、 等からなる。
【0037】このヒータ4を、フィルムガイド部材3の
下面に長手に沿って形成した嵌合溝3a内にヒータ表面
側を外側にして嵌め込んで固定支持させてある。
【0038】上記ヒータ4の電極部4c・4cは給電コ
ネクタ5・5を介して次項(3)で説明する電力制御装
置20と接続されており、電力制御装置20からヒータ
4の抵抗発熱層4bに電力供給がなされてヒータ基板4
a・保護層4dを含むヒータ4の全体が急速昇温する。
サーミスタTHはヒータ4の温度を検知してその温度情
報を電力制御部20にフィードバックする。電力制御装
置20はそのフィードバックされる温度情報に基づいて
ヒータ4の温度が所定の制御目標温度に維持されるよう
にヒータ4の抵抗発熱層4bにへの電力供給を制御制御
する。
【0039】(3)電力制御装置20 図4に本実施例における電力制御装置20の構成図を示
す。
【0040】同図において、商用電源30から入力され
た電圧をトランスT1により変圧し、この変圧した電圧
によりダイオードD1を介してホールドコンデンサC1
を充電する。このホールドコンデンサC1電圧をCPU
1のA/D入力ポートに接続して、前述の商用電源30
から入力される入力商用電源電圧を監視する。
【0041】ヒータ4は検出手段としてのサーミスタT
Hによって温度検出が行われる。サーミスタTHは、上
述のCPU1のA/D入力ポートに接続されており、C
PU1は、このサーミスタTHを介してヒータ4の温度
状態を監視する。ヒータ4に対する商用電源30からの
電力は、FSRD信号がHレベルのときに供給開始さ
れ、一方、FSRD信号がLレベルのときに供給停止さ
れる。すなわち、FSRD信号がHレベルのときは、C
PU1を介してトランジスタQ1がONされ、そのコレ
クタ出力によりフオトトライアックPC1がONされ、
さらにトライアックQ2のゲートがONさせて、商用電
源30はゼロクロス付近のタイミングでトリガされてヒ
ータ4に対する商用電力の供給を開始する。
【0042】一方、前記FSRD信号がLレベルのとき
は、それぞれ反対に、トランジスタQ1がOFF、コレ
クタ出力によりフオトトライアックPC1がOFF、ト
ライアックQ2のゲートがOFFさせて、ゼロクロス付
近のタイミングでトリガされてヒータ4に対する商用電
力の供給が停止される構成になっている。
【0043】また、本実施例のプリント温調時において
は、前述のサーミスタTHの電圧値VTHと制御目標電圧
値V0との偏差量e(=V0−VTH)に応答して決定さ
れる出力波数と、上述の偏差量eの所定時間Ti当たり
の積分量i(=exTi)に応答して決定されるバイア
ス波数と、上述のサーミスタTHの電圧値VTHの時間T
S当たりの微分量d(=VTHn−VTH(n-1))に応答
して決定されるバイアス波数との関係をもとに、商用電
源30によって所定時間TS毎に制御対象であるヒータ
4に付与する商用電源波数を決定し、かつその決定に基
づいて前述のFSRD信号のON及びOFFを行う波数
制御はCPU1によって処理する。
【0044】なお、以下においては、上述の偏差量eか
ら出力波数を決定する動作を「P動作」、積分量iから
バイアス波数を決定する動作を「I動作」、微分量dか
らバイアス波数を決定する動作を「D動作」といい、ま
た、これらの動作をまとめて「PID動作」というもの
とする。
【0045】上記において、トライアックQ2が商用電
源から加熱体に供給される電力をON,OFFするトラ
イアックである。トランジスタQ1、フオトトライアッ
クPC1がトライアックを商用電源のゼロクロス付近で
ゼロクロスに非同期でトリガするトリガ手段である。サ
ーミスタTHが、加熱体の制御結果値を検出する検出手
段である。CPU1が波数制御手段としての機能部およ
びバイアス波数制御手段としての機能部を有する。また
CPU1が制御結果値が異常値にならないにも関わら
ず、正常状態に付与する出力状態以上に所定時間内に最
大出力状態が任意時間継続した時、或いは正常状態に付
与する出力状態以上に所定時間内に最小出力状態が任意
時間継続した時に、前記加熱体、或いは前記検出手段に
異常があると判断する判断機能部を有する。
【0046】図5に、上述のプリント温調PID動作と
故障検出のフローチャートを示し、また、図6に制御結
果のサーミスタ電圧値VTHとサンプリングの関係を示
す。
【0047】本実施例においては、PID動作を100
V/120V仕様で行った場合について説明する。
【0048】図5において、ステップS1で制御開始の
監視を行う。制御停止状態であればステップS11に遷
移し、後述する制御カウンタCT_CNTRをリセット
しステップS1へ戻る。
【0049】一方、制御開始状態であればステップS2
に遷移し、制御カウンタCT_CNTRのデータを参照
する。ステップS2で制御カウンタCT_CNTRのデ
ータが「0」ならばプリント温調制御初期と判断してス
テップS3へ、そして「2」ならばプリント温調制御
(PID動作)と判断してステップS9へ遷移する。
【0050】ステップS3では商用電源電圧の中心値に
対応した任意のバイアス波数レベルYbを選択してステ
ップS4へ遷移してCT_CNTRのデータを「2」に
する。
【0051】ステップS9では定着器定常制御(PID
動作)を行うために所定時間TS毎にサーミスタ電圧値
VTHを監視してP動作、I動作及びD動作による波数の
算出を行う。初めにI動作により、前述の積分量iから
バイアス波数レベルYbを以下の式に基づいてアップデ
ートする。
【0052】Yb=Ki×i×Yb(n−1)[ただ
し、Ki:I動作ゲイン] 次に、前述の偏差量eが、偏差量e≧0で、微分量d≦
0のとき、及び偏差量e<0で、微分量d>0のとき
に、D動作により、微分量dから、上述I動作でアッブ
デートしたバイアス波数レベルYbを以下の式に基づい
てバイアス波数可変手段(不図示)によってアップデー
トする。
【0053】Ybn=Kd×d×Yb[ただし、Kd:
D動作ゲイン] 最後にP動作により、前述I動作及びD動作で決定され
たバイアス波数レベルYbnに対して上述の偏差量eか
ら出力波数レベルY0を以下の式に基づいて算出する。
【0054】 Y0=Kp×e×Ybn =(Kp×e)×(Ki×i)×(Kd×d)×Yb(n−1) [ただし、Kp:P動作ゲイン] ステップS10では定着器定常制御を行うために、ステ
ップS9で算出した出力波数レベルY0を、FSRD信
号から出力する。
【0055】ステップS20ではサーミスタ電圧値VTH
の絶対値が予め設定してある異常高温電圧値以下か異常
低温電圧値以上かを監視して、どちらかが成立すればス
テップS24へ遷移して故障状態になる。ステップS2
1では出力波数レベルY0がMAX、MINかを監視し
て、これを満足しなければMAX出力時間をカウントす
るTONとMIN出力時間をカウントするTOFFをリセッ
トしてステップS1へ遷移する。
【0056】ステップS22では出力波数レベルY0が
MAXならばTONをインクリメントして予め設定したカ
ウント値に達したらステップS24へ遷移して故障状態
になる。同様に出力波数レベルY0がMINならばT
OFFをインクリメントして予め設定したカウント値に達
したらステップS24へ遷移して故障状態になる。
【0057】図7にサーミスタ、トライアック、或いは
コネクタなどが中途半端な故障状態になった際の実際の
ヒータ温度状態とサーミスタ検出状態と出力波数レベル
Y0の状態を示す。
【0058】ステップS24で「故障」と判断された後
の、加熱装置もしくは画像形成装置の対処動作は警告表
示と緊急停止となる。またユーザの対処はサービスコー
ルとなる。
【0059】(第2の実施例)上記第1の実施例におい
て、出力波数レベルY0のMAX、MINは全ON、全
OFF以外に例えば、80%と20%のように任意の設
定に変えて、定着器の状態に応じて可変していくことも
可能である。
【0060】(第3の実施例)本実施例において、ヒー
タに対する電力制御装置の構成は前述した図4の電力制
御装置20と同様である。
【0061】本実施例では、商用電源30からヒータ4
に供給される電力をON,OFFするトライアックQ2
と、該トライアックQ2を前記商用電源30のゼロクロ
ス付近でゼロクロスに非同期でトリガするトリガ手段Q
1・PC1と、ヒータ4の制御結果値を検出するサーミ
スタTHと、前記ヒータ4を制御目標値まで一定温度傾
きで立ち上げるように所定時間内の波数を制御する波数
制御手段とを有し、該波数制御手段は前記制御結果値の
微分量に応答して、前記ヒータ4に付与する前記商用電
源波数を所定時間毎に決定すると共に、該決定に基づい
て前記トリガ手段のON、OFFを行い、制御結果値が
異常値にならないにも関わらず、正常状態に付与する出
力状態以上に所定時間内に最大出力状態が任意時間継続
した時、或いは正常状態に付与する出力状態以上に所定
時間内に最小出力状態が任意時間継続した時に、前記加
熱体、或いは前記検出手段に異常があると判断すること
を特徴とする。CPU1に、上記の波数制御手段として
の機能部を有し、また異常判断機能部を有する。
【0062】図8に立上温調動作と故障検出のフローチ
ャートを示し、また、図9に制御結果のサーミスタ電圧
値VTHとサンブリングの関係を示す。
【0063】図8において、ステップS1で制御開始の
監視を行う。制御開始状態であればステップS2に遷移
し、サーミスタ温度が立上目標温度Ttargetかどうかを
監視する。
【0064】ステップS2でサーミスタ温度が立上目標
温度がTtarget以下ならばステップS5へ、そしてTta
rget以上ならばステップS3へ遷移してプリント温調制
御を実行してステップS4で印字終了否かを判断する。
【0065】ステップS5では所定時間TS毎のサーミ
スタの温度傾きdTが予め設定してあるdTconstに対
してどうなっているかを比較する。dT>dTconstな
らばステップS6へ、dT=dTconstならばステップ
S20へ、dT<dTconstならばステップS7へ遷移
する。
【0066】ステップS6では出力電力が大きすぎると
判断してY0=Y0−1を行い、ステップS7では出力
電力が小さすぎると判断してY0=Y0+1を行いステ
ップS20へ遷移する。
【0067】ステップS20ではサーミスタ電圧値VTH
の絶対値が予め設定してある異常高温電圧値以下か異常
低温電圧値以上かを監視して、どちらかが成立すればス
テップS24へ遷移して故障状態になる。
【0068】ステップS21では出力波数レベルY0が
MAX、MINかを監視して、これを満足しなければM
AX出力時間をカウントするTonとMIN出力時間をカ
ウントするToffをリセットしてステップS1へ遷移す
る。
【0069】ステップS22では出力波数レベルY0が
MAXならばTonをインクリメントして予め設定したカ
ウント値に達したらステップS24へ遷移して故障状態
になる。同様に出力波数レベルY0がMINならばTof
fをインクリメントして予め設定したカウント値に達し
たらステップS24へ遷移して故障状態になる。
【0070】図10にサーミスタ、トライアック、或い
はコネクタなどが中途半端な故障状態になった際の実際
のヒータ温度状態とサーミスタ検出状態と出力波数レベ
ルY0の状態を示す。
【0071】(第4の実施例)上記第3の実施例におい
て、出力波数レベルY0のMAX、MINは全ON、全
OFF以外に例えば、80%と20%のように任意の設
定に変えて、定着器の状態に応じて可変していくことも
可能である。
【0072】(その他) 1)本発明の加熱装置は実施例のようなフィルム加熱方
式の装置に限られない。熱ローラ方式の装置、電磁誘導
加熱方式の装置等とすることも出来る。
【0073】2)本発明の加熱装置は定着装置に限られ
ず、その他、仮定着する像加熱装置、画像を担持した記
録媒体を再加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装
置、記録媒体以外のシート状の被加熱体を通紙して、乾
燥、加熱ラミネート、熱プレスしわ取り、熱プレスカー
ル取り等の加熱処理装置等としても使用できる
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
電力供給を受けて発熱する加熱体を有する加熱装置に関
して、出力波数レベルY0のMAX、或いはMINの継
続状態を検出して加熱装置の状態を判断する事により、
以下のような効果がある。
【0075】(1)トライアックなどのドテイブ素子の
中途半端な故障を検出を短時間で確実に検出できる。
【0076】(2)サーミスタなどの温度検出素子のレ
アオープン、レアショート等の中途半端な検出を短時間
で確実に検出できる。
【0077】(3)加熱装置の電気的接続状態、例えば
コネクタの接点不良等の故障検出が確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置の概略構
成図
【図2】 加熱装置としてのフィルム加熱方式定着器の
概略構成図
【図3】 加熱体の構成説明図
【図4】 電力制御装置の構成図
【図5】 プリント温調PID動作と故障検出のフロー
チャート
【図6】 制御結果のサーミスタ電圧値とサンプリング
の関係を示す図
【図7】 サーミスタ、トライアック、或いはコネクタ
などが中途半端な故障状態になった際の実際のヒータ温
度状態とサーミスタ検出状態と出力波数レベルの状態を
示す図
【図8】 第3の実施例における、立上温調動作と故障
検出のフローチャート
【図9】 制御結果のサーミスタ電圧値とサンブリング
の関係を示す図
【図10】 サーミスタ、トライアック、或いはコネク
タなどが中途半端な故障状態になった際の実際のヒータ
温度状態とサーミスタ検出状態と出力波数レベルの状態
を示す図
【符号の説明】
16・・定着器(加熱装置)、4・・セラミックヒータ
(加熱体)、20・・電力制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA18 BA25 BA30 BE03 CA06 CA07 CA30 CA34 CA45 CA46 CA48 3K058 AA84 AA98 BA18 CA03 CA12 CA16 CA24 CA31 CA32 CA34 CA71 CB22 GA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力供給を受けて発熱する加熱体を有する
    加熱装置の電力供給装置であり、商用電源から加熱体に
    供給される電力をON,OFFするトライアックと、該
    トライアックをトリガするトリガ手段と、加熱体の制御
    結果値を検出する検出手段と、波数制御手段とを有し、
    該波数制御手段が、前記加熱体の制御目標値と前記制御
    結果値との偏差量と、該偏差の積分量と、前記制御結果
    値の微分量とに応答して、前記加熱体に付与する前記商
    用電源波数を所定時間毎に決定すると共に、前記微分量
    に基づいて前記波数制御手段のバイアス波数を変更する
    バイアス波数制御手段を有し、該決定に基づいて前記ト
    リガ手段のON、OFFを行い、制御結果値が異常値に
    ならないにも関わらず、正常状態に付与する出力状態以
    上に所定時間内に最大出力状態が任意時間継続した時、
    或いは正常状態に付与する出力状態以上に所定時間内に
    最小出力状態が任意時間継続した時に、前記加熱体、或
    いは前記検出手段に異常があると判断することを特徴と
    する加熱装置の電力制御装置。
  2. 【請求項2】電力供給を受けて発熱する加熱体を有する
    加熱装置の電力供給装置であり、商用電源から加熱体に
    供給される電力をON,OFFするトライアックと、該
    トライアックをトリガするトリガ手段と、加熱体の制御
    結果値を検出する検出手段と、前記加熱体を制御目標値
    まで一定温度傾きで立ち上げるように所定時間内の波数
    を制御する波数制御手段とを有し、該波数制御手段は前
    記制御結果値の微分量に応答して、前記加熱体に付与す
    る前記商用電源波数を所定時間毎に決定すると共に、該
    決定に基づいて前記トリガ手段のON、OFFを行い、
    制御結果値が異常値にならないにも関わらず、正常状態
    に付与する出力状態以上に所定時間内に最大出力状態が
    任意時間継続した時、或いは正常状態に付与する出力状
    態以上に所定時間内に最小出力状態が任意時間継続した
    時に、前記加熱体、或いは前記検出手段に異常があると
    判断することを特徴とする加熱装置の電力制御装置。
  3. 【請求項3】前記加熱体は、固定支持され、被加熱体を
    加熱する加熱体であり、絶縁基材と、該基材の一方面側
    に具備させた、通電により発熱する抵抗発熱層を基本構
    成体とすることを特徴とする請求項1または2に記載の
    加熱装置の電力制御装置。
  4. 【請求項4】加熱装置が画像形成装置の熱定着手段であ
    ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の加
    熱装置の電力制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1から3の何れかに記載の加熱装置
    の電力制御装置を熱定着手段の電力制御装置として具備
    することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005300950A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置
EP4209841A1 (en) 2022-01-06 2023-07-12 Toshiba TEC Kabushiki Kaisha Temperature control device and image forming apparatus including the temperature control device

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