JP2003308459A

JP2003308459A - 広告管理サーバ及び携帯端末並びに広告提供システム

Info

Publication number: JP2003308459A
Application number: JP2002116516A
Authority: JP
Inventors: Eiji Kataoka; 英二片岡
Original assignee: Kyocera Corp
Current assignee: Kyocera Corp
Priority date: 2002-04-18
Filing date: 2002-04-18
Publication date: 2003-10-31
Anticipated expiration: 2022-04-18
Also published as: JP4037155B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】携帯端末に対して配信した広告の宣伝効果を
高めるとともに、その宣伝効果に応じた報酬をユーザに
対して付与する。【解決手段】端末に表示する広告を提供する広告管理
サーバであって、広告を表示する地域情報と報酬に係わ
るデータベースと、広告が表示された端末の位置情報を
取得する手段と、位置情報から地域を特定する手段と、
特定された地域に対応する報酬に係わる情報をデータベ
ースから取得し、該端末に対する報酬を決定する手段を
備える広告管理サーバを提供する。広告の宣伝効果を、
場所、時間帯に応じて判定し、その判定結果に応じた報
酬を当該広告を表示させた携帯端末のユーザに対して付
与する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、広告管理装置及び
携帯端末並びに広告提供システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、特許第３２４５８３６号には、
広告提供者から広告データと当該広告データを配信する
携帯端末の条件とを受け取り、該条件を満たす携帯端末
に対して広告を配信するサービスが開示されている。上
記サービスでは、携帯端末に対して配信した広告データ
に応じた割引を行い、一方、広告提供者から受け取る代
金の一部を携帯端末のユーザに対して還元するようなシ
ステムになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たサービスでは、携帯端末のユーザしか広告を見ないた
め、非常に宣伝効果が非常に低いという欠点があった。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、携帯端末に対して配信した広告の宣伝効果を高
めるとともに、その宣伝効果に応じた報酬をユーザに対
して付与することが可能な広告管理サーバ及び携帯端末
並びに広告提供システムを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、端末に表示する広告を提供する広告管理
サーバであって、広告を表示する地域情報と報酬に係る
情報とが対応付けられたデータベースと、広告が表示さ
れた端末の位置情報を取得する取得手段と、取得した位
置情報から地域を特定する特定手段と、特定された地域
に対応する報酬に係る情報を前記データベースから取得
し、該端末に対する報酬を決定する報酬決定手段とを備
える広告管理サーバを提供する。

【０００６】宣伝効果は、その広告を表示させる場所に
よって変動する。例えば、繁華街やオフィス街等の人が
密集するエリアでは、携帯端末に表示させた広告を多数
の人が閲覧する可能性が高いため宣伝効果が高いと判断
でき、一方、人気の少ない路地などでは、周囲の人が少
ないため広告の宣伝効果が低いと判断できる。従って、
本発明によれば、場所（エリア）に応じて宣伝効果の程
度を判断し、その宣伝効果の程度に応じた報酬を設定す
ることができるので、宣伝効果に応じた公正な報酬を付
与することが可能となる。

【０００７】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の広告管理サーバにおいて、前記取得手段が、前
記端末の位置情報とともに、該広告が表示された時間情
報を取得し、前記報酬決定手段が、該報酬に係る情報
と、その地域における広告の表示時間とに基づいて報酬
を決定することを特徴としている。

【０００８】本発明によれば、広告が表示された時間も
付与する報酬に反映させるため、宣伝効果をより正確に
判定することができ、その正確な判定に基づく公正な報
酬をユーザに対して付与することが可能となる。

【０００９】また、請求項３に記載の発明は、請求項１
又は請求項２に記載の広告管理サーバにおいて、前記報
酬に係る情報が、前記時間帯に応じて設定されているこ
とを特徴としている。

【００１０】宣伝効果は、その広告を表示させる時間帯
によっても変動する。例えば、オフィス街のように、昼
間人が密集するエリアであっても、夜には人気が少なく
なるエリアも少なくない。従って、本発明によれば、広
告を表示させたエリアと時間帯との組み合わせにより、
宣伝効果の程度をより詳細に判定でき、宣伝効果に応じ
た公正な報酬を付与することが可能となる。

【００１１】また、請求項４に記載の発明は、請求項２
又は請求項３に記載の広告管理サーバにおいて、前記表
示時間が通話中の表示時間であることを特徴としてい
る。

【００１２】この発明によれば、通話中の表示時間のみ
を報酬付与の対象とする。即ち、携帯端末の表示画面に
表示されている広告が周囲の人が閲覧可能な状態になっ
ている場合には宣伝効果があるが、一方、データ通信の
ように、表示画面を見ながらユーザが操作を行うような
状態は、周囲の人が広告を閲覧できない状態にあるた
め、宣伝効果はゼロである。従って、本当に宣伝効果が
ある場合のみを報酬付与の対象とでき、宣伝効果に応じ
た報酬を正確に付与することが可能となる。

【００１３】また、請求項５に記載の発明は、広告管理
サーバから提供された広告を外部から閲覧可能な表示画
面に表示する表示手段と、該広告を表示した位置情報を
取得する位置検出手段と、該位置情報を前記広告管理サ
ーバへ送信する送信手段とを具備する携帯端末を提供す
る。

【００１４】この発明によれば、広告を表示した位置情
報を広告管理サーバへ送信するので、広告管理サーバ
は、報酬と位置情報とが予め対応付けられているテーブ
ルから受信した位置情報に該当する報酬を読み出すこと
により、簡単に報酬を決定することが可能となる。な
お、上記閲覧可能な表示画面は、例えば、図６に示すよ
うに、携帯端末の裏側に設けられたサブ表示画面が好ま
しい。このように、サブ表示画面などに広告を表示させ
ることにより、通話中には、周囲に対して広告を見せる
ことができる。また、サブ画面を有しない携帯端末であ
っても、表示画面を周囲に向けた状態で通話することが
できる携帯端末であってもよい。例えば、折り畳み時に
筐体内側に表示画面を有する折り畳み式の携帯端末であ
った場合、表示画面を有する筐体が、折り畳み軸と垂直
な軸廻りに回転するようなヒンジ構造になっていれば、
通話時において、表示画面を外側に向けることで、そこ
に表示された広告を周囲に向けて見せることができる。

【００１５】また、請求項６に記載の発明は、広告管理
サーバから提供された広告を外部から閲覧可能な表示画
面に表示する表示手段と、該広告を表示した位置情報を
取得する位置検出手段と、該広告を表示した時間情報を
取得する時間情報取得手段と、該位置情報と前記時間情
報とを対応付けて前記広告管理サーバへ送信する送信手
段とを具備する携帯端末を提供する。

【００１６】この発明によれば、位置情報と表示時間と
を広告管理サーバへ送信するので、広告管理サーバは、
位置情報と表示時間とに基づく報酬を簡単に決定するこ
とが可能となる。

【００１７】また、請求項７に記載の発明は、広告管理
サーバから提供された広告を外部から閲覧可能な表示画
面に表示する表示手段と、該広告を表示した位置情報を
取得する位置検出手段と、該広告の表示を開始した時刻
及び終了した時刻を取得する時刻情報取得手段と、該位
置情報と前記開始時刻と終了時刻とを対応付けて前記広
告管理サーバへ送信する送信手段とを具備する携帯端末
を提供する。

【００１８】この発明によれば、位置情報と表示時刻と
を広告管理サーバへ送信するので、広告管理サーバは、
位置情報と表示時間帯並びに表示時間とに基づく報酬を
簡単に決定することが可能となる。

【００１９】また、請求項８に記載の発明は、広告を管
理する広告管理サーバと、携帯端末とからなり、前記携
帯端末は前記広告管理サーバから提供された広告を表示
し、前記広告管理サーバは、携帯端末が広告を表示した
位置情報を取得し、該位置情報に対応する報酬を前記携
帯端末のユーザに付与することを特徴とする広告管理シ
ステムを提供する。

【００２０】なお、本発明の携帯端末としては、いわゆ
るＣＤＭＡ（符号分割多重接続）方式やＰＤＣ（Person
al Digital Cellular System）方式などの携帯電話機や
ＰＨＳ（Personal Handyphone System）(登録商標)の
他、ＰＤＡ（Personal DigitalAssistants：個人用情報
機器）と称される携帯型の端末であってもよい。また、
ＰＤＡの場合、通信手段を内蔵していてもよく、外部か
ら通信手段を接続するものであってもよい。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。図１は、本発明の一実施形
態に係る広告提供システムの基本構成図である。同図に
おいて、符号１は広告提供システムの利用者が用いる携
帯端末である。符号２は、位置登録された携帯端末１と
必要な信号を送受信して、音声通信や電子メール機能を
実現する基地局である。符号３は基地局２を携帯電話通
信網６を経由して制御したり、公衆回線やインターネッ
ト通信網からなる通信ネットワーク７との接続などを行
う交換局である。符号４は、広告管理サーバであり、通
信ネットワーク７を経由して、広告提供者端末３から携
帯端末１に配信すべき広告データ等を受け取り、この広
告データを管理するとともに、携帯端末１からの要求に
応じて、該当する広告データを配信する。

【００２２】なお、上記広告提供者端末３は、広告提供
者が広告データを広告管理サーバ４に登録する際に使用
する端末装置であって、通常ＰＣ（Personal Compute
r）が利用される。また、上記携帯電話通信網６として
は、ＰＤＣ、ＰＨＳ（登録商標）、ＧＳＭやＣＤＭＡ方
式などの無線通信ネットワーク、通信ネットワーク７と
しては、公衆回線網およびインターネット等が例として
挙げられる。

【００２３】次に、本発明の一実施形態に係る携帯端末
１について説明する。図２は、本実施形態に係る携帯端
末１の主要な構成を示すブロック図である。同図におい
て、携帯端末１は、高周波アナログ信号を処理するＲＦ
無線部１０、アナログ信号から変換したデジタル信号の
変調／復調を行うベースバンドモデム部１１、ベースバ
ンドモデム部１１とのインターフェース制御や電話機の
システム制御を行う制御部１２を備えている。また、当
該携帯端末１は、時計部１３、広告管理サーバ４からダ
ウンロードした広告データを格納する広告データ格納部
１４、周知技術であるＧＰＳ（GlobalPositioning Syst
em）を用いて位置検出（三角測量など）を行う位置検出
部１５、電話番号等を入力するためのテンキー、種々の
ファンクションキー等から構成されるキー操作部１６、
制御部１２から供給される画像データを表示させる表示
部１７ａ、サブ表示部１７ｂ、音声処理部１８、音声処
理部１８から出力されたアナログ音声信号を放音するス
ピーカ１９、外部音声を取り込み、音声処理部１８へ出
力するマイク２０を備えている。

【００２４】なお、上記音声処理部１８は、音声信号の
符号化や復号化を行う音声コーデック部、符号化された
音声信号をデジタル／アナログ変換してスピーカ１９へ
出力するＤＡ変換器、マイク２０より入力された音声信
号をアナログ／デジタル変換して音声コーデックに出力
するＡＤ変換器からなる。また、上記制御部１２は、図
示しないＣＰＵ、ＣＰＵが実行する各種プログラムが格
納されているＲＯＭ、ＣＰＵの処理実行中に発生するデ
ータ等を格納するＲＡＭから構成されており、ＣＰＵが
ＲＯＭに格納されている各種プログラムを実行すること
により、通話に必要な制御（例えば、位置登録、待受
け、リンク確立、ハンドオーバなどの制御）を実現さ
せ、また、当該携帯端末１を構成する各部の制御を行
う。なお、メイン表示部１７ａは、図６に示すように通
話中に通話者の耳側となる面に設けられており、一方、
サブ表示部１７ｂは、通話中において周囲の人々が閲覧
可能な位置に設けられている。

【００２５】次に、本実施形態に係る広告管理サーバ４
について説明する。図３は、本実施形態に係る広告管理
サーバ４の主要な構成を示すブロック図である。同図に
おいて、広告管理サーバ４は、サーバを構成する各部を
制御するＣＰＵ２１、ＣＰＵ２１が実行する種々のプロ
グラムが格納されているＲＯＭ（Read Only Memory）２
２、処理実行中において発生したデータ等を一次格納す
るＲＡＭ（Random Access Memory）２３、広告データベ
ース（広告ＤＢ）２４、公衆回線網を介して交換局５へ
接続することにより携帯端末１や広告提供者端末３との
通信を可能とするための通信部２５、報酬データベース
（報酬ＤＢ）２６、及び登録者データベース（登録者Ｄ
Ｂ）２８を備えている。

【００２６】上記広告ＤＢ２４には、広告提供者端末３
から受け付けた広告データが、当該広告データの提供者
の個人情報と関連づけられて格納されている。なお、各
広告データには固有のＩＤ（以下、広告ＩＤと記載す
る）が付与されており、そのＩＤによって広告データを
特定できるようになっている。また、上記報酬ＤＢ２６
には、図４に示すように、広告ＩＤ毎に、当該広告を表
示させたエリアと時間帯との組合せに応じて、報酬が設
定されている報酬テーブルが複数格納されている。ま
た、登録者ＤＢ２８には、登録者ファイルが複数格納さ
れている。この登録者ファイルは、個々の登録者に付与
される登録者ＩＤで識別できるようになっており、この
登録者ファイルには、個人情報、該登録者が使用する携
帯端末宛てに配信した広告データの広告ＩＤ、該登録者
に付与する報酬等が登録されている。なお、この登録者
ファイルについての詳細は、後述する。

【００２７】なお、上記広告ＤＢ２４、報酬ＤＢ２６、
及び登録者ＤＢ２８は、ハードディスク装置や光磁気デ
ィスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ
や、ＲＡＭ（Random Access Memory）のような揮発性の
メモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュー
タ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるも
のとする。また、上記広告管理サーバ４には、周辺機器
として入力装置、表示装置等（いずれも図示せず）が接
続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボー
ド、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置と
はＣＲＴ（Cathode Ray Tube）ディスプレイ装置や液晶
表示装置等のことをいう。

【００２８】次に、上記構成からなる広告提供システム
の概要について説明する。

【００２９】〈新規登録及び広告データのダウンロー
ド〉まず、携帯端末１のユーザは、当該サービスを受け
たい場合、携帯端末１を操作することにより、広告管理
サーバ４との接続要求を発信する。続いて、携帯端末１
と広告管理サーバ４との間の回線が接続されると、続い
て、ユーザは携帯端末１から新規登録の要求を行い、続
いて新規登録に必要な情報を送信する。広告管理サーバ
４は、新規ユーザの情報を受信すると、当該ユーザに対
して登録者ＩＤ（例えば、「１２３４５６」）を付与す
るとともに、付与した登録者ＩＤ「１２３４５６」で識
別される登録者ファイルを作成し、このファイル内に当
該ユーザの個人情報を登録し、登録者ＤＢ２８に格納す
る。なお、上記個人情報とは、氏名、住所、携帯端末１
のメールアドレス及び電話番号等である。

【００３０】続いて、携帯端末１のユーザは、携帯端末
１の入力部１６を操作することにより、配信を受けたい
広告データを指定し、送信操作を行う。これにより、ユ
ーザが配信を希望する広告データの広告ＩＤ（例えば、
「６７８９」）が広告管理サーバ４へ送信される。広告
管理サーバ４は、受信した広告ＩＤ「６７８９」で特定
される広告データを広告ＤＢ２４から読み出して、該携
帯端末１に対して送信するとともに、配信した広告デー
タの広告ＩＤ「６７８９」を先ほど作成した登録者ＩＤ
「１２３４５６」で特定される登録者ファイルに書き込
む。これにより、登録者ＩＤ「１２３４５６」により特
定される登録者ファイルには、個人情報と広告ＩＤ「６
７８９」とが登録される。

【００３１】一方、該広告データの配信を受けた携帯端
末１は、ダウンロードした広告ＩＤ「６７８９」の広告
データを広告データ格納部１４に格納する。

【００３２】〈広告の表示〉次に、上述した登録を行っ
た後、即ち、広告データ格納部１４に広告ＩＤ「６７８
９」の広告データが格納されている状態にある携帯端末
１の動作について説明する。まず、ユーザにより入力部
１６の発呼ボタンが押下され、その後、通話状態になっ
たことを検知すると、携帯端末１の制御部１２は、広告
データ格納部１４から広告データを読み出し、該広告デ
ータをサブ表示部１７ｂへ出力する。これにより、サブ
表示部１７ｂには、広告ＩＤ「６７８９」で特定される
広告が表示される。

【００３３】また、制御部１２は、位置検出部１５に対
して位置情報の検出を指示する旨の信号を出力し、この
結果、位置検出手段によって検出された緯度と経度とか
らなる位置情報を自己が備えるＲＡＭに格納する。更
に、ＣＰＵ１２は、広告データをサブ表示部１７ｂに表
示させたときの時刻を時計部１３から取得し、この時刻
を表示開始時刻として、上記位置情報とともにＲＡＭに
格納する。

【００３４】続いて、通話が終了し、回線が切断される
と、制御部１２は、サブ表示部１７ｂに対して表示を終
了させる旨の指示を出すとともに、このときの時刻を時
計部１３から取得し、この時刻を表示終了時刻として、
既にＲＡＭに格納されている上記位置情報、表示開始時
刻とともに格納する。これにより、ＲＡＭ内には、広告
が表示された位置情報と、表示開始時刻と、表示終了時
刻とが互いに関連付けられた情報（以下、広告表示情報
と記載する）が格納される。

【００３５】このようにして、制御部１２は、通話状態
を検出するたびに、広告ＩＤ「６７８９」の広告データ
を表示部１７に表示させ、また、位置検出部１５から取
得した位置情報と、時計部１３から取得した時刻情報と
を互いに関連づけた広告表示情報をＲＡＭに格納する。

【００３６】次に、制御部１２は、所定のタイミング
で、ＲＡＭに格納されている上記広告表示情報を当該ユ
ーザの登録者ＩＤ「１２３４５６」とともに広告管理サ
ーバ４に対して送信する。広告管理サーバ４は該情報を
受信すると、受信した登録者ＩＤ「１２３４５６」をキ
ーとして、登録者ＤＢ２８から該当する登録者ファイル
を読み出す。次に、ＣＰＵ２１は、読み出した登録者フ
ァイルに登録されている広告ＩＤを読み出す。これによ
り、広告ＩＤ「６７８９」が読み出される。続いて、Ｃ
ＰＵ２１は、読み出した広告ＩＤ「６７８９」で特定さ
れる報酬テーブルを報酬データベース２６から読み出
す。この結果、例えば、図４に示した報酬テーブルが読
み出される。

【００３７】ＣＰＵ２１は、この報酬テーブルと、携帯
端末１から受信した広告表示情報とに基づいて、当該ユ
ーザに付与する報酬を計算する。以下、報酬の計算処理
について説明する。

【００３８】まず、ＣＰＵ２１は、携帯端末１から受信
した位置情報に基づいて、エリアを特定する。ここで、
ＲＡＭ２３には、予め位置情報（緯度、経度からなる位
置情報）とエリア情報（例えば、全国における住所）と
が対応付けられたエリア検索情報が登録されている。従
って、ＣＰＵ２１は、ＲＡＭ２３に格納されている上記
エリア検索情報に基づいて、携帯端末１から受信した位
置情報に対応する住所を求める。例えば、住所として、
「渋谷区○丁目」が求められたとする。

【００３９】続いて、求めた住所「渋谷区○丁目」に対
応する報酬の中から、表示時間帯に対応する時間帯に一
致する報酬を取得する。例えば、上記位置情報と対応付
けられていた表示開始時刻が「１１時０３分」表示終了
時刻が「１１時０６分」であった場合には、報酬テーブ
ルのなかの時間帯「８：００〜１７：００」に該当す
る。従って、この時間帯の１分間に対する報酬である
「○○円」を取得する。そして、取得した報酬○○円を
表示時間分、即ち、今回は３分間表示したので、○○円
を三倍して「△○円」を得る。

【００４０】上述したような手順により、携帯端末１か
ら受信した各広告表示情報に基づく報酬をそれぞれ算出
することにより、今回携帯端末１から受信した全ての広
告表示情報に対する報酬を算出する。そして、全ての広
告表示情報に対する報酬を算出し終わると、その情報を
登録者ＩＤ「１２３４５６」で特定される登録者ファイ
ルに登録する。これにより、図５に示すように、広告表
示情報と該情報に対する報酬とが対応付けられた情報が
登録者ファイルに登録される。なお、上記処理に加え
て、現時点での累計報酬額を算出し、その報酬の情報も
登録するようにしてもよい。

【００４１】そして、広告管理サーバ４を運営する事業
者は、決められた期日に上記登録者ＤＢ２８に登録され
ている報酬の額を登録者に対して支払う。また、広告毎
に支払った金額を計算し、その金額に応じた金銭の額を
広告配信量として当該広告の提供者から徴収する。例え
ば、新規登録時に広告ＩＤ「６７８９」を配信した登録
者全員に対して支払った報酬の額を合計し、その額に応
じた金額を当該広告ＩＤ「６７８９」で特定される広告
の提供者から徴収する。

【００４２】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。

【００４３】例えば、上記実施形態では、エリアを住所
によって定めていたが、このエリアの設定に関しては、
事業者が広告の宣伝効果に基づいて、任意に設定できる
情報とする。また、時間帯に関しても同様に、各エリア
における広告宣伝効果に基づいて、時間帯、報酬を定め
ることがでできる。更に、時間帯という概念にとらわれ
ず、より処理を簡単にするために、時間帯に応じて報酬
を変化させることをやめ、エリアのみの情報によって報
酬を決定するようにしても良い。

【００４４】また、上述した実施形態では、表示時間に
応じて報酬を決定していたが、表示時間にとらわれず、
広告を表示した回数に応じて報酬を決定するようにして
も良い。

【００４５】また、上述した実施形態では、位置情報を
携帯端末が備えた位置検出手段によって検出していた
が、この位置情報に代わって、例えば、通話したときに
使用した基地局の情報をエリア特定のための情報として
受け取り、この基地局が設置されている位置からエリア
を特定するようにしても良い。

【００４６】また、上述した実施形態では、通話中にお
ける広告表示しか報酬対象とされないが、データ通信を
行っているときも報酬対象とし、報酬を通話の場合と、
データ通信の場合とで、それぞれ設定しても良い。

【００４７】また、上記実施形態では、携帯端末が自己
の通話履歴を蓄積しておき、所定のタイミングでその蓄
積した通話履歴をサーバへ送信する構成としたが、これ
に限定されない。例えば、一般的に、キャリア側では、
各携帯端末の通話履歴を蓄積している。従って、この通
話履歴に携帯端末の位置情報（例えば、通話時に使用さ
れた基地局の設置位置から求めることが可能である）を
付加して蓄積し、このリストを所定のタイミングでサー
バへ提供するようなシステム構成としてもよい。

【００４８】なお、上記実施形態では、報酬は金銭であ
ったが、これに代わって、マイレージシステムのよう
に、ポイントを付与し、登録者が獲得したポイントに応
じたプレゼントを付与するようなものであってもよい。
また、上記実施形態では、予め広告データを携帯端末内
の広告データ格納部に格納しているが、これに代わっ
て、通話の都度、携帯端末の位置に応じた広告データを
広告管理サーバから携帯端末に提供したり、定期的に新
しい内容の広告の提供を受ける態様であってもよい。ま
た、上記実施形態では、広告データは、通信の際に表示
されるようにしているが、これに代わって、常にサブ表
示部の全部又は一部に表示する態様であっても良い。更
に、広告管理サーバから提供される広告データは、静止
画であっても動画であっても良い。

【００４９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の広告配信
サーバによれば、宣伝効果の程度をより細かく判断で
き、その判断結果に基づいた公正な報酬を付与すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る広告提供システム
の基本構成図である。

【図２】本実施形態に係る携帯端末１の主要な構成を
示すブロック図である。

【図３】本実施形態に係る広告管理サーバ４の主要な
構成を示すブロック図である。

【図４】本実施形態に係る報酬テーブルの一例を示す
図である。

【図５】本実施形態に係る登録者ファイルに登録され
る報酬に関する情報の一例を示す図である。

【図６】携帯端末において、広告を表示させる表示画
面の設置位置について説明するための図である。

【符号の説明】

１携帯端末２基地局３交換局４広告管理サーバ６携帯電話通信網７通信ネットワーク１２制御部１３時計部１４広告データ格納部１５位置検出部１６キー操作部１７ａメイン表示部１７ｂサブ表示部２１ＣＰＵ２２ＲＯＭ２３ＲＡＭ２４広告ＤＢ（広告データベース）２５通信部２６報酬ＤＢ（報酬データベース）２８登録者ＤＢ（登録者データベース）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０９Ｆ 19/00 Ｇ０９Ｆ 19/00 ＺＨ０４Ｑ 7/34 Ｈ０４Ｂ 7/26 １０６Ｂ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】端末に表示する広告を提供する広告管理
サーバであって、広告を表示する地域情報と報酬に係る情報とが対応付け
られたデータベースと、広告が表示された端末の位置情報を取得する取得手段
と、取得した位置情報から地域を特定する特定手段と、特定された地域に対応する報酬に係る情報を前記データ
ベースから取得し、該端末に対する報酬を決定する報酬
決定手段とを備える広告管理サーバ。
【請求項２】前記取得手段が、前記端末の位置情報と
ともに、該広告が表示された時間情報を取得し、前記報酬決定手段が、該報酬に係る情報と、その地域に
おける広告の表示時間とに基づいて報酬を決定する請求
項１に記載の広告管理サーバ。
【請求項３】前記報酬に係る情報が、前記時間帯に応
じて設定されている請求項１又は請求項２に記載の広告
管理サーバ。
【請求項４】前記表示時間が通話中の表示時間である
請求項２又は請求項３に記載の広告管理サーバ。
【請求項５】広告管理サーバから提供された広告を外
部から閲覧可能な表示画面に表示する表示手段と、該広告を表示した位置情報を取得する位置検出手段と、該位置情報を前記広告管理サーバへ送信する送信手段と
を具備する携帯端末。
【請求項６】広告管理サーバから提供された広告を外
部から閲覧可能な表示画面に表示する表示手段と、該広告を表示した位置情報を取得する位置検出手段と、該広告を表示した時間情報を取得する時間情報取得手段
と、該位置情報と前記時間情報とを対応付けて前記広告管理
サーバへ送信する送信手段とを具備する携帯端末。
【請求項７】広告管理サーバから提供された広告を外
部から閲覧可能な表示画面に表示する表示手段と、該広告を表示した位置情報を取得する位置検出手段と、該広告の表示を開始した時刻及び終了した時刻を取得す
る時刻情報取得手段と、該位置情報と前記開始時刻と終了時刻とを対応付けて前
記広告管理サーバへ送信する送信手段とを具備する携帯
端末。
【請求項８】広告を管理する広告管理サーバと、携帯
端末とからなり、前記携帯端末は前記広告管理サーバから提供された広告
を表示し、前記広告管理サーバは、携帯端末が広告を表示した位置
情報を取得し、該位置情報に対応する報酬を前記携帯端
末のユーザに付与することを特徴とする広告提供システ
ム。