JP2003307573A - 拡散物質の拡散状況予測方法 - Google Patents

拡散物質の拡散状況予測方法

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JP2003307573A JP2002112840A JP2002112840A JP2003307573A JP 2003307573 A JP2003307573 A JP 2003307573A JP 2002112840 A JP2002112840 A JP 2002112840A JP 2002112840 A JP2002112840 A JP 2002112840A JP 2003307573 A JP2003307573 A JP 2003307573A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中に拡散された拡散物質の濃度を演算に
より求め、求めた濃度の時間変化を実際の濃度変化と同
様に滑らかにする。 【解決手段】 排出源Sから排出される物質を粒子に置
換し、粒子の位置を演算により求める。この粒子はΔt
/2秒毎にN/2個づつ発生させる。排出源Sから近い
領域では、Δt/2毎に粒子の位置を演算し、排出源S
から遠い領域では、Δt毎に粒子の位置を演算する。近
い領域では短い時間間隔で粒子位置を演算するため、求
めた濃度の時間変化は滑らかであり、遠い領域では長い
時間間隔で粒子位置を演算しているが、粒子が広く拡散
しているため、求めた濃度の時間変化は滑らかである。
また、遠い領域では長い時間間隔で粒子位置を演算して
いるため、全体として演算時間が短くてすむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は拡散物質の拡散状況
予測方法に関するものである。本発明は、拡散源(例え
ば放射性物質使用施設や煙突)から大気中に排出された
物質(例えば放射性物質や煙)が、大気中にどのように
拡散していくかを予測して、各地点で時々刻々変化して
いく物質の濃度を予測するようにしたものである。しか
も、演算時間をそれほど増加させることなく、予測する
物質の濃度時間変化が、実際の濃度時間変化に関して滑
らかな変化となるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】放射性物質を扱う施設から、事故により
放射性物質が外部に排出された場合には、放射性物質の
拡散範囲や各地点での放射性物質の濃度を予測し、放射
性物質による危険を受ける恐れがある地域を予測する拡
散状況予測方法が開発されつつある。
【0003】この拡散状況予測方法は、放射性物質の拡
散状況を予測する場合のみならず、例えば工場の煙突か
ら排出されたガス体(煙)が大気中を拡散した場合にお
いて、各地点におけるガス体濃度を計算する場合や、環
境アセスメントの解析における、拡散物質の拡散状況を
解析する場合にも適用することができる。
【0004】大気中に排出された物質の拡散状況を、演
算により予測するには、次の2つの演算をする必要があ
る。 (1)気体状況予測演算 (2)拡散状況予測演算
【0005】上記(1)の気体状況予測演算とは、気象
GPV(Grid Point Value)データやAMEDAS等の
気象観測データを基にして、大気現象を解析する偏微分
方程式を演算することにより、事象発生(例えば放射性
物質の外部排出)時点から所定時間先の時点まで、一定
時間刻み毎の時点における、多数の評価地点(格子点位
置)の風向・風速を演算により求める、つまり、一定時
間刻み毎の風速場データを表す気体状況を求める演算を
いう。
【0006】また、上記(2)の拡散状況予測演算と
は、放出された拡散物質の濃度や性状ならびに前記風速
場データを、物質(粒子)の拡散状態を演算する拡散方
程式に代入することにより、各時間刻み毎の各格子点位
置における拡散物質の濃度を求める演算をいう。
【0007】<気体状況予測演算の説明>まず、気体状
況予測演算の概略を説明する。気象観測データ、例えば
気象GPVデータは、気象業務支援センターから12時
間ごとに配信される。この気象GPVデータは、一定度
間隔で複数の緯度仮想線と複数の経度仮想線とが交差す
る地点(これを「親格子点位置」と称する)における、
気象データ(風速ベクトル(風向,風速),気圧,温
度,水分量)を示すものである。しかも、気象GPVデ
ータは、各親格子点位置の気象データとして、配信時
点,配信時点から3時間先、6時間先,9時間先,とい
うように3時間間隔の51時間分のデータが一括して配
信される。
【0008】上述した気象GPVデータの親格子点位置
の気象データは、空間的には親格子点位置の相互間距離
が2Kmと広く、しかも、時間的には3時間間隔と長い
ため、この親格子点位置の気象データにより示される気
体状況(風向,風速)データ即ち風速場データのみで
は、拡散物質の拡散濃度を演算することはできない。
【0009】このため、空間的に粗く、且つ、時間的に
も粗い気象観測データから、空間的にも時間的にも密な
気体状況(風向,風速等)を、大気現象を解析する偏微
分方程式を演算することにより求める必要がある。
【0010】そこで、計算すべき計算領域(地球の表面
のなかで予め設定した特定領域)に設定された親格子点
位置の間に、子格子点位置を設定する。子格子点位置
は、複数の緯度仮想線と、複数の経度仮想線とが一定度
間隔で交差する地点に配置されている。
【0011】そして、演算開始から一定時間刻み毎(例
えば20秒間隔毎)の子格子点位置及び親格子点位置の
気象データを、大気現象を解析する偏微分方程式を差分
解析演算することにより求める。大気現象を解析する偏
微分方程式としては、例えばコロラド州立大学とMissio
n Research社で開発されたRAMS(Regional Atmosph
eric Modeling System)コードで示されている、風速場
解析の基本方程式を用いることができる。
【0012】このRAMSコードで示されている風速場
解析の基本方程式は、運動方程式,熱エネルギ方程式,
水分の拡散方程式及び連続の式からなり、次のような式
(1)〜(6)で表される。
【0013】
【数1】
【0014】このようにRAMS(Regional Atmospher
ic Modeling System)コードで示されている風速場解析
の基本方程式を演算して、演算開始から一定時間刻み毎
(例えば20秒間隔毎)の、各親格子点位置における気
象データと、各子格子点位置における気象データを示す
風向ベクトルデータ(風速場データ)が得られる。
【0015】<拡散状況予測演算の概要説明>次に拡散
状況予測演算について説明する。拡散状況予測演算をす
るには、例えばコロラド州立大学とMission Research社
で開発されたHYPACT(Hybrid Particle Concentr
ation Transport Model )コードに、RAMS(Region
al Atmospheric Modeling System)コードにより求めた
20秒刻み毎の各親格子点位置及び各子格子点位置の風
速場データを次々に代入して、拡散状況の予測演算をす
る。本発明では、拡散状況の予測演算の具体例として
は、Lagrangian粒子拡散モデルを採用している。
【0016】このLagrangian粒子拡散モデルでは、次に
示す式(7)〜(9)を用いて粒子の拡散速度(u’,
v’,w’)を計算し、各粒子を移動させる。
【0017】
【数2】
【0018】ここで、HYPACT(Hybrid Particle
Concentration Transport Model )コードに、RAMS
(Regional Atmospheric Modeling System)コードによ
り求めた20秒刻み毎の各親格子点位置及び各子格子点
位置の風速場データを次々に代入して、拡散状況の予測
演算をした具体例を説明する。
【0019】この演算をするためには、排出源から大気
中に排出される物質を多数の粒子Pに置換し、排出源の
位置から演算周期Δt(ここではΔt=20秒)毎にN
個(ここでは20個)の粒子Pが発生すると設定する。
【0020】つまり、演算開始時点で20個の粒子Pを
発生させ、演算開始時点から20秒後に20個の粒子を
発生させ、演算開始時点から40秒後に20個の粒子を
発生させるというように、演算周期Δt(20秒)毎に
20個の粒子を発生させていく。そして演算周期Δt
(20秒)毎に、各粒子Pの位置(空間座標)を演算に
より求める。
【0021】なお、演算開始時点(時刻0秒)において
発生させた20個の粒子Pを、P00 01,P00 02
00 03,P00 04,P00 05,P00 06,P00 07,P00 08,P
00 09,P00 10,P00 11,P00 12,P00 13,P00 14,P00
15,P00 16,P00 17,P00 18,P00 19,P00 20として示
し、演算開始時点から20秒後において発生させた20
個の粒子Pを、P20 01,P 20 02,P20 03,P20 04,P20
05,P20 06,P20 07,P20 08,P20 09,P20 10
20 11,P20 12,P20 13,P20 14,P20 15,P20 16,P
20 17,P20 18,P20 19,P 20 20として示し、演算開始時
点から40秒後において発生させた20個の粒子Pを、
40 01,P 40 02,P40 03,P40 04,P40 05,P40 06,P
40 07,P40 08,P40 09,P40 10,P 40 11,P40 12,P40
13,P40 14,P40 15,P40 16,P40 17,P40 18
40 19,P 40 20として示す。つまり、符号「P」の後の
下段に示した数字が、演算開始時点からの時間であり、
符号「P」の後の上段に示した数字が、その時点におい
て発生させた20個の粒子を区別するものである。他の
時点において発生させた粒子も同様に表記する。
【0022】まず、演算開始時点においては、排出源S
から20個の粒子P00 01,P00 02,P00 03,P00 04,P
00 05,P00 06,P00 07,P00 08,P00 09,P00 10,P00
11,P00 12,P00 13,P00 14,P00 15,P00 16
00 17,P00 18,P00 19,P00 20が発生する。
【0023】演算開始時点から20秒後においては、図
5に示す排出源Sから新たに20個の粒子P20 01,P20
02,P20 03,P20 04,P20 05,P20 06,P20 07
20 08,P 20 09,P20 10,P20 11,P20 12,P20 13,P
20 14,P20 15,P20 16,P20 17,P 20 18,P20 19,P20
20が発生する。このとき、演算開始時点にて発生した粒
子P00 01,P00 02,P00 03,P00 04,P00 05,P00 06
00 07,P00 08,P00 09,P00 10,P00 11,P00 12,P
00 13,P00 14,P00 15,P00 16,P00 17,P00 18,P00
19,P00 20は、排出源Sから離れた位置にまで達すると
共に拡散している。各粒子Pの位置は、RAMS(Regi
onal Atmospheric Modeling System)コードにより求め
た20秒刻み毎の風速場データを用いて、Lagrangian粒
子拡散モデルにおける各粒子Pの拡散速度(u’,
v’,w’)を計算し、各粒子を移動させることにより
求める。
【0024】演算開始時点から40秒後においては、図
6に示す排出源Sから新たに20個の粒子P40 01,P40
02,P40 03,P40 04,P40 05,P40 06,P40 07
40 08,P 40 09,P40 10,P40 11,P40 12,P40 13,P
40 14,P40 15,P40 16,P40 17,P 40 18,P40 19,P40
20が発生する。このとき、演算開始時点にて発生した粒
子P00 01,P00 02,P00 03,P00 04,P00 05,P00 06
00 07,P00 08,P00 09,P00 10,P00 11,P00 12,P
00 13,P00 14,P00 15,P00 16,P00 17,P00 18,P00
19,P00 20は、排出源Sから更に離れた位置にまで達す
ると共に更に拡散している。また、演算開始時点から2
0秒後において発生した20個の粒子P20 01,P20 02
20 03,P20 04,P20 05,P20 06,P20 07,P20 08,P
20 09,P20 10,P20 11,P20 12,P20 13,P20 14,P20
15,P20 16,P20 17,P20 18,P20 19,P20 20は、排出
源Sから離れた位置にまで達すると共に拡散している。
各粒子Pの位置は、RAMS(Regional Atmospheric M
odeling System)コードにより求めた20秒刻み毎の風
速場データを用いて、Lagrangian粒子拡散モデルにおけ
る各粒子Pの拡散速度(u’,v’,w’)を計算し、
各粒子を移動させることにより求める。
【0025】演算開始時点から60秒後においては、図
7に示す排出源Sから新たに20個の粒子P60 01,P60
02,P60 03,P60 04,P60 05,P60 06,P60 07
60 08,P 60 09,P60 10,P60 11,P60 12,P60 13,P
60 14,P60 15,P60 16,P60 17,P 60 18,P60 19,P60
20が発生する。このとき、演算開始時点にて発生した粒
子P00 01,P00 02,P00 03,P00 04,P00 05,P00 06
00 07,P00 08,P00 09,P00 10,P00 11,P00 12,P
00 13,P00 14,P00 15,P00 16,P00 17,P00 18,P00
19,P00 20は、排出源Sから更に離れた位置にまで達す
ると共に更に拡散している。また、演算開始時点から2
0秒後において発生した20個の粒子P20 01,P20 02
20 03,P20 04,P20 05,P20 06,P20 07,P20 08,P
20 09,P20 10,P20 11,P20 12,P20 13,P20 14,P20
15,P20 16,P20 17,P20 18,P20 19,P20 20は、排出
源Sから更に離れた位置にまで達すると共に更に拡散し
ている。また、演算開始時点から40秒後において発生
した20個の粒子P40 01,P40 02,P40 03,P40 04,P
40 05,P40 06,P40 07,P40 08,P40 09,P40 10,P40
11,P40 12,P40 13,P40 14,P40 15,P40 16
40 17,P40 18,P40 19,P40 20は、排出源Sから離れ
た位置に達すると共に拡散している。各粒子Pの位置
は、RAMS(Regional Atmospheric Modeling Syste
m)コードにより求めた20秒刻み毎の風速場データを
用いて、Lagrangian粒子拡散モデルにおける各粒子Pの
拡散速度(u’,v’,w’)を計算し、各粒子を移動
させることにより求める。
【0026】上述したように、演算周期Δt(20秒)
毎に20個の粒子を次々と発生させていくと共に、各演
算周期Δt(20秒)毎における粒子の位置つまり空間
座標(xi(t),yi(t),zi(t))を求めて
いく。
【0027】そして、演算開始から所定時間経過したと
きにおいて、排出源Sから所定距離離れた単位空間(予
測地域の単位体積)に、図8に示すように、粒子Pが存
在していた場合、この粒子の数から、この単位空間にお
ける物質の濃度を計算することができる。
【0028】即ち、排出源Sにおいて、実際には1秒間
にQ(m3 )の物質が排出されているとすると、それを
代表する粒子Pは20秒間に20個(換算すると1秒間
に1個)発生しているので、各粒子Pは、1個につきQ
/1(m3 )の排出源強度を有していることになる。そ
こで、この単位空間に存在する粒子Pの数に排出源強度
Q/1(m3 )を掛けることにより、この単位空間にお
ける物質の濃度を求めることができる。
【0029】上述した具体例を一般的に示すと次のよう
になる。排出源から排出されるガス体などの物質を多数
の粒子で置換する。そして、排出源から毎秒N個の粒子
を放出する。この場合、計算上での粒子の排出量はN/
sec である。実際の排出源から排出される物質の排出量
がQ(m3 /sec )である場合、各粒子はQ/N
(m 3 )の排出源強度を有することになる。
【0030】各粒子ごとに運動方程式を非定常に数値計
算することによって、即ち、RAMS(Regional Atmos
pheric Modeling System)コードにより求めた風速場デ
ータを、粒子の運動方程式であるHYPACT(Hybrid
Particle Concentration Transport Model )コードに
代入し、Lagrangian粒子拡散モデルを用いて各粒子Pの
拡散速度(u’,v’,w’)を計算し、各粒子を移動
させることによって、各粒子の座標を非定常的に決定す
ることができる。つまり、各粒子の空間座標を、演算周
期Δt毎に決定することができる。なお、Lagrangian粒
子モデルにより求めてデータ記録装置に記録される各粒
子のデータは、各粒子の空間座標(xi(t),yi
(t),zi(t))だけである。
【0031】粒子(物質)の運動方程式であるHYPA
CTコードは、粒子の移流、拡散、重力沈降現象を表現
するものである。ここにおいて、粒子の移流現象は、大
気の時間平均速度に依存し、拡散現象は、大気の乱流速
度に依存し、重力沈降は、粒子の質量、重力加速度、空
気の粘性係数などに依存する(図9参照)。
【0032】空気中の単位体積中の粒子個数がn個であ
る場合、この空間中のガス濃度(物質濃度)はn×Q/
N(ガスm3 /空気m3 )となる。つまり、この単位空
間に存在する粒子数nに、各粒子が有している排出源強
度Q/Nを掛けたものとなる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排出源Sか
ら大気中に実際に排出される物質は、時間的に連続して
排出されている。しかし、前述した数値計算では、離散
的な時間間隔で粒子Pを発生させているので、演算によ
り求めた粒子Pの位置は、例えば図5〜図7に示すよう
に、不連続な塊となって分布しており、実際のガス濃度
(物質濃度)分布とは異なっている。特に排出源Sの近
くでは、先行して発生した粒子P群と後行した発生した
粒子P群は、別々の塊となっている。
【0034】例えば図10に示すように、排出源S(例
えば煙突)からガス(物質)が排出されているときに、
風下のある地点Fのガス濃度を数値計算により求めた場
合には、この数値計算により求めたガス濃度の時間変化
は、図11に示すように、凹凸のある特性となる。これ
は、前述した拡散状況予測演算では、先行して発生した
粒子P群と後行した発生した粒子P群が、別々の塊とな
って地点Fに到達するからである。しかし、実際のガス
濃度の時間変化は、連続した滑らかな特性であり、凹凸
はなく、拡散状況予測演算により求めたガス(物質)濃
度の時間変化は、実際のガス(物質)濃度の時間変化か
らずれている。
【0035】このような問題を解決して、演算により求
めた濃度の時間変化を滑らかにするためには、演算周期
Δtを小さくして、1回あたりの粒子排出数Nをできる
だけ多くする必要がある。しかし、演算時間は時間間隔
(演算周期)と排出粒子数に比例するので、このように
したのでは、膨大な演算時間が必要となる。
【0036】例えば、粒子の排出時間間隔を(1/2)
Δtとし、1回あたりの粒子排出数を2Nとすると、演
算時間は従来の4倍必要となる。
【0037】また、排出時間間隔を(1/2)Δtと
し、1回当りの排出粒子数を(1/2)Nとして演算す
ることも検討されたが、この場合であっても、演算時間
は、従来の2倍必要となる。
【0038】なお、図12は排出時間間隔を(1/2)
Δtとし、1回当りの排出粒子数を(1/2)Nとして
演算したときの状況を示し、点線で示す塊となった10
個の粒子Pと、二点鎖線で示す塊となった10個の粒子
Pが、交互に例えば10秒毎に発生している。図13の
実線は、演算により求めた地点Fにおける物質の濃度の
時間変化を示している。なお図13において、点線は点
線で示す塊となった粒子Pにより演算した濃度であり、
二点鎖線は二点鎖線で示す塊となった粒子Pにより演算
した濃度であり、点線で示す濃度特性と二点鎖線で示す
濃度特性の和が、実線で示す滑らかな濃度特性となって
いる。
【0039】本発明は、上記従来技術に鑑み、演算時間
はそれほど多くすることなく、演算により求める物質の
濃度の時間変化を滑らかにすることのできる拡散物質の
拡散状況予測方法を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の拡散物質の拡散状況予測方法は、排出源から大気中
に排出された物質が大気中を拡散していく状況を予測す
るため、前記物質を多数の粒子に置換して、排出源の位
置から一定周期毎に予め設定した個数の粒子が発生する
と設定すると共に、排出源の位置を含む領域内の多数の
地点における、時間の経過に沿って変化する風向・風速
を示す風速場データを、粒子の拡散状態を演算する拡散
方程式に代入することにより、所定周期毎に各粒子の拡
散速度を求め、この拡散速度から各粒子が存在する空間
位置を示す空間座標を所定周期毎に求め、特定領域の前
記物質の濃度は、当該特定領域に存在する粒子の数を基
に求める拡散物質の拡散状況予測方法において、排出源
から予め決めた設定距離の範囲内に存在する粒子の拡散
速度及び空間座標を求める場合には、前記所定周期は前
記一定周期と同じであり、排出源から予め決めた設定距
離の範囲外に存在する粒子の拡散速度及び空間座標を求
める場合には、前記所定周期は前記一定周期よりも長い
ことを特徴とする。
【0041】また本発明の拡散物質の拡散状況予測方法
は、排出源から大気中に排出された物質が大気中を拡散
していく状況を予測するため、前記物質を多数の粒子に
置換して、排出源の位置から一定周期毎に予め設定した
個数の粒子が発生すると設定すると共に、排出源の位置
を含む領域内の多数の地点における、時間の経過に沿っ
て変化する風向・風速を示す風速場データを、粒子の拡
散状態を演算する拡散方程式に代入することにより、所
定周期毎に各粒子の拡散速度を求め、この拡散速度から
各粒子が存在する空間位置を示す空間座標を所定周期毎
に求め、特定領域の前記物質の濃度は、当該特定領域に
存在する粒子の数を基に求める拡散物質の拡散状況予測
方法において、排出源から排出された時点から予め決め
た設定時間を経過していない粒子の拡散速度及び空間座
標を求める場合には、前記所定周期は前記一定周期と同
じであり、排出源から排出された時点から予め決めた設
定時間を経過した粒子の拡散速度及び空間座標を求める
場合には、前記所定周期は前記一定周期よりも長いこと
を特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。
【0043】<第1の実施の形態>本発明の第1の実施
の形態にかかる拡散物質の拡散状況予測方法を、排出源
Sと地点F1,F2との状態を示す図1と、粒子発生タ
イミングを示す図2と、演算により求めた地点F1の濃
度を示す図3と、演算により求めた地点F2の濃度を示
す図4を参照しつつ説明する。
【0044】第1の実施の形態では、従来の演算周期Δ
t(=20秒)の半分の時間(10秒)を一定周期(Δ
t/2)とし、排出源Sからは、一定周期(Δt/2)
ごとに、N/2個(=10個)の粒子Pを発生させる
(図1,図2参照)。
【0045】そして、RAMS(Regional Atmospheric
Modeling System)コードにより求めた風速場データ
を、粒子の運動方程式であるHYPACT(Hybrid Par
ticleConcentration Transport Model )コードに代入
し、Lagrangian粒子拡散モデルを用いて各粒子Pの拡散
速度(u’,v’,w’)を計算し、各粒子を移動させ
ることによって、各粒子の空間座標(xi(t),yi
(t),zi(t))を非定常的に決定する演算を、
「所定周期」毎に行なう。
【0046】ここにおいて「所定周期」とは、(1)粒
子Pが、排出源Sから予め設定した設定距離Xpの範囲
内に存在する場合には、所定周期は一定周期(Δt/
2)であり、具体的には10秒であり、(2)粒子P
が、排出源Sから予め設定した設定距離Xpの範囲外に
存在する場合には、所定周期は一定周期(Δt/2)の
2倍であり、具体的には従来の演算周期Δtと等しい2
0秒である。なお、設定距離Xpは、代表風速U×Δt
程度に設定している。
【0047】排出源Sから予め設定した設定距離Xpの
範囲内に粒子Pが存在する場合においては、一定周期
(Δ/2)つまり10秒毎に粒子Pの位置を演算するた
め、先行して発生した粒子Pの群と、後行して発生した
粒子Pの群とが一部重なる。
【0048】図3は、一定周期(Δt/2)(=10
秒)ごとに、N/2個(=10個)の粒子Pを排出源S
から発生させたときにおいて、排出源Sから予め設定し
た設定距離Xpの範囲内に位置する地点F1の濃度を演
算により求めた状況を示す。点線で示す塊となった10
個の粒子Pと、二点鎖線で示す塊となった10個の粒子
Pが、交互に10秒毎に発生している。図3の実線は、
演算により求めた地点F1における物質の濃度の時間変
化を示しており、点線は点線で示す塊となった粒子Pに
より演算した濃度であり、二点鎖線は二点鎖線で示す塊
となった粒子Pにより演算した濃度であり、点線で示す
濃度特性と二点鎖線で示す濃度特性の和が、実線で示す
滑らかな濃度特性となる。なお、地点F1における物質
濃度は、この地点F1を含む単位空間における粒子の数
を積算することにより求める。
【0049】排出源Sから予め設定した設定距離Xpの
範囲外に粒子Pが存在する場合においては、一定周期
(Δ/2)の2倍、具体的には従来の演算周期Δtと等
しい20秒毎に粒子Pの位置を演算する。なお演算をす
る周期が長くなっていても、粒子Pは排出源Sから遠く
離れていて広く拡散しているため、先行する粒子Pの群
と、後行する粒子Pの群とが一部重なる。
【0050】図4は、一定周期(Δt/2)(=10
秒)ごとに、N/2個(10個)の粒子Pを排出源Sか
ら発生させたときにおいて、排出源Sから予め設定した
設定距離Xpの範囲外に位置する地点F2の濃度を演算
により求めた状況を示す。前述したように、従来の演算
周期Δtと等しい20秒毎に求めた先行する粒子Pの群
と、後行する粒子Pの群とが一部重なるため、実線で示
す滑らかな濃度特性が得られる。なお、地点F2におけ
る物質濃度は、この地点F2を含む単位空間における粒
子の数を積算することにより求める。
【0051】第1の実施の形態では、一定周期(Δt/
2)(=10秒)ごとにN/2個(10個)の粒子Pを
排出源Sから発生させるため粒子の発生数は従来と同じ
であるが、排出源Sから予め設定した設定距離Xpの範
囲内における粒子の拡散速度及び粒子の空間座標は一定
周期(Δt/2)毎に求めるが、排出源Sから予め設定
した設定距離Xpの範囲外における粒子の拡散速度及び
粒子の空間座標は従来の演算周期Δtと等しい20秒毎
に求めるため、トータルの演算時間は、従来の演算時間
の2倍よりも短くなる。
【0052】このように第1の実施の形態によれば、演
算時間が従来の2倍以下であるにもかかわらず、排出源
Sから近い地点F1の濃度(演算により求めた濃度)の
時間変化も、遠い地点F2の濃度(演算により求めた濃
度)の時間変化も滑らかになり、実際の物質の濃度変化
により近似したものとなる。
【0053】<第2の実施の形態>本発明の第2の実施
の形態では、従来の演算周期Δt(=20秒)の半分の
時間(10秒)を一定周期(Δt/2)とし、排出源S
からは、一定周期(Δt/2)ごとに、N/2個(10
個)の粒子Pを発生させる。
【0054】そして、RAMS(Regional Atmospheric
Modeling System)コードにより求めた風速場データ
を、粒子の運動方程式であるHYPACT(Hybrid Par
ticleConcentration Transport Model )コードに代入
し、Lagrangian粒子拡散モデルを用いて各粒子Pの拡散
速度(u’,v’,w’)を計算し、各粒子を移動させ
ることによって、各粒子の空間座標(xi(t),yi
(t),zi(t))を非定常的に決定する演算を、
「所定周期」毎に行なう。
【0055】ここにおいて「所定周期」とは、(1)排
出源Sから排出された時点から予め決めた設定時間を経
過していない粒子Pに対しては、所定周期は一定周期
(Δt/2)であり、具体的には10秒であり、(2)
排出源Sから排出された時点から予め決めた設定時間を
経過した粒子Pに対しては、所定周期は一定周期(Δt
/2)の2倍であり、具体的には従来の演算周期Δtと
等しい20秒である。
【0056】このように、排出源Sから排出された時点
から予め決めた設定時間を経過していない粒子Pに対し
ては、所定周期は一定周期(Δt/2)であり、具体的
には10秒と短くしているため、演算した濃度の時間変
化は滑らかになる。一方、排出源Sから排出された時点
から予め決めた設定時間を経過した粒子Pに対しては、
所定周期は一定周期(Δt/2)の2倍であり、具体的
には従来の演算周期Δtと等しい20秒と長くしている
が、長い時間が経過した粒子Pは広く拡散しているた
め、演算した濃度の時間変化は滑らかになる。
【0057】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように、本発明にかかる拡散物質の拡散状況予測方法で
は、排出源から大気中に排出された物質が大気中を拡散
していく状況を予測するため、前記物質を多数の粒子に
置換して、排出源の位置から一定周期毎に予め設定した
個数の粒子が発生すると設定すると共に、排出源の位置
を含む領域内の多数の地点における、時間の経過に沿っ
て変化する風向・風速を示す風速場データを、粒子の拡
散状態を演算する拡散方程式に代入することにより、所
定周期毎に各粒子の拡散速度を求め、この拡散速度から
各粒子が存在する空間位置を示す空間座標を所定周期毎
に求め、特定領域の前記物質の濃度は、当該特定領域に
存在する粒子の数を基に求める拡散物質の拡散状況予測
方法において、排出源から予め決めた設定距離の範囲内
に存在する粒子の拡散速度及び空間座標を求める場合に
は、前記所定周期は前記一定周期と同じであり、排出源
から予め決めた設定距離の範囲外に存在する粒子の拡散
速度及び空間座標を求める場合には、前記所定周期は前
記一定周期よりも長くしたり、または、排出源から排出
された時点から予め決めた設定時間を経過していない粒
子の拡散速度及び空間座標を求める場合には、前記所定
周期は前記一定周期と同じであり、排出源から排出され
た時点から予め決めた設定時間を経過した粒子の拡散速
度及び空間座標を求める場合には、前記所定周期は前記
一定周期よりも長くした。このため、排出源から近い粒
子や発生してからの経過時間が短い粒子に対しては、短
い時間間隔で拡散速度及び空間座標を求めるため、演算
により求めた濃度の時間変化は滑らかである。また、排
出源から遠い粒子や発生してからの経過時間が長い粒子
に対しては、長い時間間隔で拡散速度及び空間座標を求
めるが、粒子が広く拡散しているため、演算により求め
た濃度の時間変化は滑らかである。そして、排出源から
遠い粒子や発生してからの経過時間が長い粒子に対して
は、長い時間間隔で演算をしているため、全体の演算時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を適用した場合にお
ける排出源と検査地点の状態を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における粒子の発生
状態を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における地点F1の
濃度を示す特性図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における地点F2の
濃度を示す特性図である。
【図5】従来技術における粒子の拡散状態を示す説明図
である。
【図6】従来技術における粒子の拡散状態を示す説明図
である。
【図7】従来技術における粒子の拡散状態を示す説明図
である。
【図8】所定の格子領域における粒子分布を示す説明図
である。
【図9】粒子拡散モデルの機能を示す説明図である。
【図10】従来技術における排出源と検査地点の状態を
示す説明図である。
【図11】従来技術における地点Fの濃度を示す特性図
である。
【図12】従来技術における排出源と検査地点の状態を
示す説明図である。
【図13】従来技術における地点Fの濃度を示す特性図
である。
【符号の説明】
S 排出源 F,F1,F2 地点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出源から大気中に排出された物質が大
    気中を拡散していく状況を予測するため、前記物質を多
    数の粒子に置換して、排出源の位置から一定周期毎に予
    め設定した個数の粒子が発生すると設定すると共に、 排出源の位置を含む領域内の多数の地点における、時間
    の経過に沿って変化する風向・風速を示す風速場データ
    を、粒子の拡散状態を演算する拡散方程式に代入するこ
    とにより、所定周期毎に各粒子の拡散速度を求め、この
    拡散速度から各粒子が存在する空間位置を示す空間座標
    を所定周期毎に求め、 特定領域の前記物質の濃度は、当該特定領域に存在する
    粒子の数を基に求める拡散物質の拡散状況予測方法にお
    いて、 排出源から予め決めた設定距離の範囲内に存在する粒子
    の拡散速度及び空間座標を求める場合には、前記所定周
    期は前記一定周期と同じであり、 排出源から予め決めた設定距離の範囲外に存在する粒子
    の拡散速度及び空間座標を求める場合には、前記所定周
    期は前記一定周期よりも長いことを特徴とする拡散物質
    の拡散状況予測方法。
  2. 【請求項2】 排出源から大気中に排出された物質が大
    気中を拡散していく状況を予測するため、前記物質を多
    数の粒子に置換して、排出源の位置から一定周期毎に予
    め設定した個数の粒子が発生すると設定すると共に、 排出源の位置を含む領域内の多数の地点における、時間
    の経過に沿って変化する風向・風速を示す風速場データ
    を、粒子の拡散状態を演算する拡散方程式に代入するこ
    とにより、所定周期毎に各粒子の拡散速度を求め、この
    拡散速度から各粒子が存在する空間位置を示す空間座標
    を所定周期毎に求め、 特定領域の前記物質の濃度は、当該特定領域に存在する
    粒子の数を基に求める拡散物質の拡散状況予測方法にお
    いて、 排出源から排出された時点から予め決めた設定時間を経
    過していない粒子の拡散速度及び空間座標を求める場合
    には、前記所定周期は前記一定周期と同じであり、 排出源から排出された時点から予め決めた設定時間を経
    過した粒子の拡散速度及び空間座標を求める場合には、
    前記所定周期は前記一定周期よりも長いことを特徴とす
    る拡散物質の拡散状況予測方法。。
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