JP2003307446A - エアフローメータの特性劣化検出方法 - Google Patents

エアフローメータの特性劣化検出方法

Info

Publication number
JP2003307446A
JP2003307446A JP2002113325A JP2002113325A JP2003307446A JP 2003307446 A JP2003307446 A JP 2003307446A JP 2002113325 A JP2002113325 A JP 2002113325A JP 2002113325 A JP2002113325 A JP 2002113325A JP 2003307446 A JP2003307446 A JP 2003307446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
resistor
heating resistor
deterioration
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002113325A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawasaki
高志 河崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002113325A priority Critical patent/JP2003307446A/ja
Publication of JP2003307446A publication Critical patent/JP2003307446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】測温抵抗体式空気量検出装置において、空気量
を検出する素子部分の汚れ等に起因する劣化に対する、
劣化程度の判定方法が示されていない。 【解決手段】吸気通路内に設けられる副通路内に担持さ
れた、測温抵抗体式空気量検出装置に設けられた発熱抵
抗体に、所定の周期である正弦波aでその出力が変化す
る電力を印加し、発熱させる。そのときに測温抵抗体
で、前記特定の周期に対応した正弦波cの波形を示す温
度を検出する。新品時に同様の特定の周期を持つ出力に
て発熱抵抗体より発熱した際に、測温抵抗体で検出した
正弦波bの波形を示す温度と、劣化判定時に検出した正
弦波cの波形を示す温度の、特定の周期である正弦波a
に対する位相ずれ、若しくは振幅の減少を比較し、予め
定められた所定の値以上の差が発生すれば劣化している
と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の吸気装置
に設けられる空気量検出装置に関し、特に測温抵抗体式
空気量検出装置の劣化検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関に供給される混合気を形
成する空気の、内燃機関内への吸入量を測定する方法と
して、幾つかの方法が提案されており、その提案された
方法の中に熱線式吸入空気量検出装置を使用して測定す
る方法がある。
【0003】この熱線式吸入空気量検出装置は、吸気通
路内に設けられた、白金熱線等の発熱体となる発熱抵抗
と、この発熱抵抗に所定の電力を供給する回路と、から
構成され、前記発熱抵抗が一定の温度を保つように電力
を供給し、その供給した電力量から、吸入空気量を算出
するものである。
【0004】また、前記熱線式吸入空気量検出装置の形
態の一つで、前記発熱抵抗と共に、この発熱抵抗より発
生する一定の熱を受けて信号を検出する測温抵抗を設
け、発熱抵抗で発生する熱量と、測温抵抗で測定する熱
量の差より吸入空気量を算出する。この形態の熱線式吸
入空気量検出装置を特に測温抵抗体式空気量検出装置と
いう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記測温抵抗体式空気
量検出装置は、その測定の主要部である発熱抵抗及び測
温抵抗が、エアクリーナを通過して吸入した空気に晒さ
れている。この発熱抵抗及び測温抵抗が断線、ショート
等を原因として破損し、機能しないならば、この破損を
確認することは公知の技術で可能である。これに対し
て、前記発熱抵抗及び測温抵抗が空気に晒されることに
より、エアクリーナを通過した塵や埃等の汚れがこの発
熱抵抗体及び測温抵抗体に蓄積することや、若しくは前
記発熱抵抗及び測温抵抗の経年劣化すること、等により
正確な空気流量が測定できずにその応答性が低下する問
題がある。この問題に対しては、現状、明確な解決方法
が示されていない。
【0006】本発明は前記問題に鑑み、空気量検出装置
において、汚れや経年劣化等による応答性能の低下を検
出する方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、内燃機関の吸気装置に設けられた、熱源となる発熱
抵抗体と、この発熱抵抗体の発生する熱量を検出して出
力する測温抵抗体とより構成される測温抵抗体式空気量
検出装置を使用して、発熱抵抗体が発熱した際の測温抵
抗体の温度検出結果に基づき、該測温抵抗体式空気量検
出装置の劣化程度を判断する測温抵抗体式空気量検出装
置の特性劣化検出方法を行う。
【0008】この特性劣化検出方法では、発熱抵抗体で
所定の熱量を発生した際に測温抵抗で感知する熱量の変
化に基づいて劣化を判定するものである。つまりは、予
め劣化していない初期の状態の発熱抵抗体及び測温抵抗
体での温度特性を把握しておき、この劣化していない発
熱抵抗体及び測温抵抗体の温度特性に対して、使用した
状態の発熱抵抗体及び測温抵抗体の温度特性を比較す
る。
【0009】そして前記比較結果に基づいて、温度特性
が所定の値以上異なるようであればその発熱抵抗体及び
測温抵抗体を使用している測温抵抗体式空気量検出装置
は劣化していると判断する。
【0010】前記発熱抵抗体及び測温抵抗体の劣化を判
定するために、前記発熱抵抗体は一定の周期を有する波
形でその発熱量が変化すると共に、この発熱に伴う温度
変化を測温抵抗体で検出し、この時の発熱抵抗体にて発
生する熱量に対する測温抵抗体で検出する温度の波形特
性に基づいて該測温抵抗体式空気量検出装置の劣化程度
を判定する特性劣化検出方法を行う。
【0011】発熱抵抗体及び測温抵抗体の温度特性を調
べて劣化を判定するために、発熱抵抗体に印加する電流
が、特定の周期、振幅を示すようにする。これにより、
発熱抵抗より発生する熱量も特定の周期、振幅で変化
し、この発熱抵抗の熱量を感知する測温抵抗によって検
出される信号も特定の周期、振幅を示す。
【0012】劣化していない発熱抵抗体及び測温抵抗体
であるならば、発熱抵抗体に印加された電力の周期との
位相ズレも小さく、その振幅も明確に現れる。これに対
して劣化している発熱抵抗体及び測温抵抗体ならば、電
力の周期の位相ズレも大きくなり、かつその振幅も減衰
して不明確になる。よってこの位相のズレ及び振幅の大
きさに基づいて劣化を判定する。
【0013】また、発熱抵抗体及び測温抵抗体の温度特
性を調べて劣化を判定する他の方法として、前記発熱抵
抗体は一定の周期で過熱状態と非加熱状態とに変化する
と共に、この発熱に伴う温度変化を測温抵抗体で検出
し、この時の発熱抵抗体にて発生する熱量に対する測温
抵抗体で検出する温度の波形特性に基づいて該測温抵抗
体式空気量検出装置の劣化程度を判定する特性劣化検出
方法を行う。
【0014】前記特性劣化検出方法では、発熱抵抗体に
供給される電力を、特定の周期及び振幅にて供給する必
要がある。これに対して該特性劣化検出方法では、発熱
抵抗体に供給される電力を特定の周期で印加と停止とを
繰り返す。これにより、測温抵抗体より出力される信号
は電力の印加、停止に応じて特定の周期の波形を示す。
【0015】予め劣化していない発熱抵抗及び測温抵抗
体の波形を測定し、これに対して劣化判定を行う発熱抵
抗及び測温抵抗体の振幅の減衰に応じて劣化を判定する
ことが可能である。
【0016】前記測温抵抗体式空気量検出装置の特性劣
化検出方法を行うために、内燃機関の吸気装置に設けら
れ、印加される電力に応じて発熱する発熱抵抗体と、同
じく内燃機関の吸気装置に設けられて前記発熱抵抗体よ
り発生する熱量に応じた検出結果を出力する測温抵抗体
と、前記発熱抵抗体に印加する電力を周期的に制御する
駆動回路と、前記駆動回路で発熱抵抗体より発生する熱
量を制御した際に、前記測温抵抗体の出力特性に基づい
て前記発熱抵抗体及び測温抵抗体の劣化特性を検出する
劣化判定手段と、を備える測温抵抗体式空気量検出装置
の特性劣化検出装置を設ける。
【0017】この測温抵抗体式空気量検出装置は、公知
の測温抵抗体と発熱抵抗体より構成され、発熱抵抗体を
一定の温度に保つように電力を印加して制御される。そ
して、この発熱抵抗体の側方に設置される測温抵抗で温
度を計測し、この温度の低下程度に応じて流量を検出す
る装置である。
【0018】前記測温抵抗体式空気量検出装置、すなわ
ち測温抵抗体と発熱抵抗体との劣化程度を調べる場合に
は、本来は一定の温度に保つように電力が印可されてい
た発熱抵抗体に、駆動回路を通じて変動する所定の電力
を印加して発熱量を変化させる。この変化した発熱量に
応じて測温抵抗体で検出する信号が変化する。劣化判定
手段として、予め劣化してない発熱抵抗体及び測温抵抗
体の特性を電子制御装置(ECU)に記憶しておき、こ
の劣化前の特性と、劣化判定を行う際の特性とを比較
し、この比較結果が所定の値以上であれば劣化している
と判断する。
【0019】また、発熱抵抗体及び測温抵抗体の劣化を
調べる際に、駆動回路を使用して電力を変化させる。こ
の電力が変化するに応じて発熱抵抗体はその発熱量を変
化させ、この変化した発熱量に応じて測温抵抗より出力
する信号も変化する。劣化していない発熱抵抗体及び測
温抵抗体であるならば、発熱抵抗体に加えられる電力の
変化に対して、その反応性能は優れるが、劣化している
発熱抵抗体及び測温抵抗体であるならば、電力の変化に
対する反応性能は低下する。よって、この反応性能の低
下の程度により劣化を判定する。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明に係る内
燃機関の排気浄化装置を、火花点火式内燃機関であるガ
ソリンエンジンシステムに適用した実施の形態について
説明する。
【0021】図1において、内燃機関(以下、エンジン
という)1は、燃料供給系10、燃焼室20、吸気系3
0及び排気系40等を主要部として構成される直列4気
筒のガソリンエンジンシステムである。以下、本ガソリ
ンエンジンシステムの構成について説明する。
【0022】燃料供給系10は、サプライポンプ11、
蓄圧室(コモンレール)12、燃料噴射弁13、機関燃
料通路P1等を備えて構成される。
【0023】サプライポンプ11は燃料タンク(図外)
からくみ上げた燃料を高圧にし、機関燃料通路P1を介
してコモンレール12に供給する。コモンレール12は
サプライポンプ11から供給された高圧燃料を所定の圧
力に保持(蓄圧)する機能を有し、この蓄圧した燃料を
吸気ポート内に設けられた各燃料噴射弁13に分配す
る。燃料噴射弁13はその内部に電磁ソレノイド(図
外)を備えた電磁弁であり、適宜開弁して吸気ポート内
に燃料を供給噴射する。
【0024】吸気系30は、各燃焼室20内に供給され
る吸気空気の通路(吸気通路)を形成する。一方、排気
系40は、各燃焼室20から排出される排気ガスの通路
(排気通路)を形成する。
【0025】吸気系30において、大気より取り入れら
れた吸入空気は、エアクリーナ31で濾過される。この
エアクリーナ31より下流の吸気通路33内に設けられ
たスロットル弁32は、その開度を無段階に調節するこ
とができる電子制御式の開閉弁であり、所定の条件下に
おいて吸気通路の流路面積を絞り、同吸入空気の供給量
を調整(低減)する機能を有する。そしてこの供給量を
調整された空気はエンジン1の吸気ポートへ送られて、
ここで前記燃料噴射弁13より噴射される燃料と混合さ
れ、混合気となる。
【0026】排気系40において、燃焼室より接続する
排気集合管40より下流側には、排気ガスの流路に沿っ
て排気通路40b、その下流に触媒ケーシング42、更
に下流に排気通路40cが順次連結されている。触媒ケ
ーシング42には、排気ガス中に含まれるNOx等の有
害成分を浄化する三元触媒、若しくは吸蔵還元型NOx
触媒が収容されている。
【0027】また、エンジン1の各部位には、各種セン
サが取り付けられており、当該部位の環境条件やエンジ
ン1の運転状態に関する信号を出力する。
【0028】すなわち、レール圧センサ70は、コモン
レール12内に蓄えられている燃料の圧力に応じた検出
信号を出力する。エアフローメータ72は、吸気系30
内のスロットル弁32上流において吸入空気の流量(吸
気量)に応じた検出信号を出力する。酸素濃度(A/
F)センサ73は、排気系40の触媒ケーシング42上
流において排気ガス中の酸素濃度に応じて連続的に変化
する検出信号を出力する。触媒流出排気温度センサ74
は、同じく排気系40の触媒ケーシング42下流におい
て排気ガスの温度(排気温度)に応じた検出信号を出力
する。
【0029】また、アクセル開度センサ76はアクセル
ペダル(図外)に取り付けられ、同ペダルの踏込量に応
じて、エンジン1において要求する仕事量の基となる検
出信号を出力する。クランク角センサ77は、エンジン
1の出力軸(クランクシャフト)が一定角度回転する毎
に検出信号(パルス)を出力する。イグニッションキー
78は主電源の開閉制御を行うと共に、エンジン1を始
動する始動装置を稼働する際の信号を出力する。これら
各センサ70〜79は、電子制御装置(ECU)80と
電気的に接続されている。
【0030】図2に示すように、ECU80は中央演算
処理装置(CPU)81、読み出し専用メモリ(RO
M)82、ランダムアクセスメモリ(RAM)83及び
運転停止後も記憶した情報が消去されないバックアップ
RAM84、タイマカウンタ85等と、A/D変換器を
含む入力ポート86と、出力ポート87とが、双方向性
バス88により接続されて構成される論理演算回路を備
える。
【0031】ECU80は、前記各種センサの検出信号
を入力ポートを介して入力し、これら信号に基づいてE
CU80に有するCPU81において、ROM82に記
憶されているプログラムから、エンジン1の燃料噴射等
についての基本制御を行う他、エンジン1の運転状態に
関係する各種制御を行う。
【0032】本実施の形態で用いられるエアフローメー
タ72は、図3に示すように素子50上に、電力を印加
されて発熱する白金熱線等から構成される発熱抵抗体5
1と、この発熱抵抗体51より発生する一定の熱を受け
て信号を検出する測温抵抗体52とが設けられている。
この測温抵抗体52は、金属が温度により、その抵抗値
を変えることを利用したものであり、本実施の形態で
は、白金線から形成される測温抵抗体が用いられる。ま
た、この素子50上には、吸入空気の温度を測定する空
気温度測温抵抗体53が設けられており、吸入空気の温
度により発熱抵抗体51に印加される電力量を制御す
る。そして発熱抵抗51で発生する熱量と、測温抵抗体
52で測定する熱量の差より吸入空気量を算出する測温
抵抗体式空気量検出装置である。
【0033】吸入空気量の算出方法としては、空気温度
測温抵抗体53で吸気温度を測定し、この測定した温度
に応じて、発熱抵抗体51より特定の熱量を発生するよ
うに電力を印加する。発熱抵抗体51は吸気に晒されて
いるため、流速が早くなると、単位時間当たりの発熱抵
抗体51に接する空気量が多くなり、その結果として吸
気により、発熱抵抗体51から奪われる熱量が多くな
る。発熱抵抗体51の側方には測温抵抗体52が設けら
れて、発熱抵抗体51より発生する熱量を測定している
が、流速が早くなると、発熱抵抗体51から吸気が奪う
熱量が多くなり、測温抵抗体52にて測定する熱量は少
なくなる。即ち、流速が早くなると、測温抵抗体52に
て検出するする温度は低下する。よって、逆に測温抵抗
体52で温度を検出することにより、吸気の流速を算出
することが出来る。流速が算出されれば、その発熱抵抗
体51等から形成される素子50が設けられた吸気通路
33の断面積と流速とを乗じて吸入空気量が算出され
る。
【0034】前記素子50は、図4に示すように、スロ
ットル弁32上流に設けられる副通路35内に、素子5
0の平面が流れ方向と平行になるように担持される。そ
してこの副通路35は、支持体36にて吸気通路33内
に、吸気通路33と流れ方向が同一になるように支持さ
れる。
【0035】前記素子50上に設けられた発熱抵抗体5
1は、支持体を通じて吸気通路33外に設けられた駆動
回路54に接続される。そしてこの駆動回路54は、E
CU80より送られる信号に応じて、発熱抵抗体51に
印加する電流を変化させる。
【0036】また、前記素子50上に設けられた測温抵
抗体52及び空気温度測温抵抗体53も、支持体を通じ
て吸気通路33外にて、ECU80に接続され、空気量
測定の基となる信号を発信する。
【0037】以下、前記の構成により吸入空気量を算出
するエアフローメータ72の劣化判定について述べる。
前記発熱抵抗体51は、走行時に一定の温度を保つよう
に電力が印加されている。この発熱抵抗体51が劣化し
ていない状態で、その出力特性が図5に示す所定の正弦
波aとなるように電力を印加する。
【0038】この時、劣化していない測温抵抗体52で
は、前記正弦波aから僅かに位相がずれる正弦波bの特
性をもつ出力が検出される。この正弦波bの出力特性を
予めECU80内のROM82に記憶しておく。この工
程までは予め工場等で行われている工程である。
【0039】次に、このエアフローメータ72が車体に
搭載されて使用された後に、劣化判定を行うべく、図5
に示すように、発熱抵抗体51に正弦波aの特性を持つ
電力を出力する。この時に測温抵抗体52では正弦波c
の特性を持つ出力がCPU81にて検出される。
【0040】この正弦波cと、前記正弦波bとの位相ズ
レ、及び振幅の差(減少)を比較する。CPU81は予
め記憶されている正弦波bをROM82より呼び出し、
今回測定した正弦波cと正弦波bを比較する。この時に
位相ずれ、若しくは振幅の差が許容値である所定の値以
上測定されるならば、当該エアフローメータ72は劣化
していると判断される。そしてこの判断結果はバックア
ックRAM84に記憶されると共に搭乗者席前面に設け
られたフロントパネルのダイアグを点灯させた後、本劣
化判定は終了する。
【0041】なお、本実施の形態にあるエアフローメー
タの劣化判定方法は、図5に示すフローチャートにある
ように、エンジン1始動時に、IG78を始動側にする
と同時に行う。そしてエンジン始動中にエアフローメー
タの劣化判定を行い、エンジン1始働後までには本判定
を終了する。これは、エンジン1が始動した後には、エ
アフローメータ72より出力される信号が燃料噴射弁1
3より燃焼室内に行う燃料噴射量を決定するのに必要で
あるため、エアフローメータ72が特定の出力を検出す
るように電力を印加して劣化判定を行う当該劣化判定方
法を行えないためである。
【0042】(実施の形態2)実施の形態1では、エア
フローメータ72の劣化判定を行う際に印加する電力の
特性を、正弦波の形状を持つようにしていた。本実施の
形態2では、劣化判定を行う際に印加する電力の特性
を、図6に示すように、電流ONと電流OFFの状態で周
期的に切り替える形とする。この時、印加される電力量
は、発熱抵抗体が特定の温度まで上昇するに必要な電力
量とする。この形態2では特定の熱量を発生するように
印加されている電力を周期的に遮断すれば良いので、電
力量を特定の曲線に応じて変化させる等の複雑な駆動回
路は必要無く、タイマカウンタ85で測定する周期的な
時期に応じて電流のON、OFFを行う。
【0043】本実施の形態2でも実施の形態1と同様に
予め工場等で劣化してない状態の発熱抵抗体51に特定
の周期aで通電する電力を印加する。この時、測温抵抗
体52では図6に示すように、電力OFF時に極大値、
電力OFFから次の電力ON時に極小値を示す、波形b
の特性をもつ出力を検出する。そしてこの波形bの特性
をもつ出力結果をROM82に記憶させる。
【0044】次に、このエアフローメータ72が車体に
搭載されて使用された後に、劣化判定を行うべく、発熱
抵抗体51に特定の周期aで通電する電力を出力する。
この時に測温抵抗体52では波形cの特性を持つ出力
が、CPU81にて検出される。
【0045】この波形cと、前記波形bとの振幅の差を
比較する。CPU81は予め記憶されている波形bをR
OM82より呼び出し、今回測定した波形cと波形bを
比較する。この時に極大値と極小値との差が許容値であ
る所定の値以上測定されるならば、当該エアフローメー
タ72は劣化していると判断される。そしてこの判断結
果はバックアックRAM84に記憶されると共に運転主
席前面に設けられたフロントパネルのダイアグを点灯さ
せた後、本劣化判定は終了する。
【0046】本実施の形態2による劣化判定方法である
ならば、新しく装置を設けることなく、既設の装置にて
劣化判定を行うことが可能である。
【0047】本実施の形態1及び2では、エアフローメ
ータ72を、スロットル弁32より上流側に設け、吸気
集合管34に吸入する吸気を一体として測定した。この
形態では全ての燃焼室20に吸入する空気量の合計値を
計測しているに過ぎず、本実施の形態を行うことによっ
て、空気流量の計測精度を増したエアフローメータ72
を使用しても、各燃焼室20に吸入する空気量を正確に
検出することは難しい。よって、図7に示すように吸気
集合管35の分岐位置を過ぎた後、各燃焼室20に対応
する吸気管に別れた地点にエアフローメータ72を取り
付ける。
【0048】この位置にエアフローメータ72を設け、
本実施の形態を行うことにより、各燃焼室20に吸入す
る空気量を正確に把握することが可能となり、より正確
な燃焼制御を行うことが可能となる。
【0049】
【発明の効果】本発明により、空気量検出装置におい
て、汚れや経年劣化等による応答性能の低下を検出する
ことが可能となる。特に実施の形態2では、既設の装置
だけを使用し、新たに装置を設けることなく劣化判定を
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態に係るガソリンエンジンシス
テムを示す概略構成図。
【図2】同実施の形態に係る、ECU周りの構成概念
図。
【図3】本実施の形態に係る、エアフローメータを構成
する素子の概略構成図。
【図4】本発明実施の形態1に係る、エアフローメータ
周りの概略構成図。
【図5】同実施の形態1に係る、供給電力量と測定温度
との関係を示すグラフ。
【図6】同実施の形態2に係る、エアフローメータ特性
劣化検出フローチャート。
【図7】本発明実施の形態2に係る、供給電力量と測定
温度との関係を示すグラフ。
【図8】本発明実施の形態に係る、エアフローメータの
配置位置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 エンジン 10 燃料供給系 11 サプライポンプ 12 コモンレール 13 燃料噴射弁 20 燃焼室 30 吸気系 31 エアクリーナ 32 スロットル弁 33 吸気通路 34 吸気集合管 35 副通路 36 支持体 40 排気系 40a 排気集合管 40b 排気通路 40c 排気通路 42 触媒ケーシング 50 素子 51 発熱抵抗体 52 測温抵抗体 53 空気温度測温抵抗体 54 駆動回路 70 レール圧センサ 72 エアフローメータ 73 空燃比(A/F)センサ 74 触媒流出排気温度センサ 76 アクセル開度センサ 77 クランク角センサ 78 イグニッションキー 80 電子制御装置(ECU) 81 中央演算処理装置(CPU) 82 読み出し専用メモリ(ROM) 83 ランダムアクセスメモリ(RAM) 84 バックアップRAM 85 タイマカウンタ 86 入力ポート 87 出力ポート 88 双方向バス P1 機関燃料通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気装置に設けられた、熱源と
    なる発熱抵抗体と、この発熱抵抗体の発生する熱量を検
    出して信号を出力する測温抵抗体とより構成される測温
    抵抗体式空気量検出装置を使用して、発熱抵抗体が発熱
    した際の測温抵抗体の温度検出結果に基づき、該測温抵
    抗体式空気量検出装置の劣化程度を判断する測温抵抗体
    式空気量検出装置の特性劣化検出方法。
  2. 【請求項2】前記発熱抵抗体は一定の周期を有する波形
    でその発熱量が変化すると共に、この発熱に伴う温度変
    化を測温抵抗体で検出し、この時の発熱抵抗体にて発生
    する熱量に対する測温抵抗体で検出する温度の波形特性
    に基づいて該測温抵抗体式空気量検出装置の劣化程度を
    判定する請求項1に記載の測温抵抗体式空気量検出装置
    の特性劣化検出方法。
  3. 【請求項3】前記発熱抵抗体は一定の周期で過熱状態と
    非加熱状態とに変化すると共に、この発熱に伴う温度変
    化を測温抵抗体で検出し、この時の発熱抵抗体にて発生
    する熱量に対する測温抵抗体で検出する温度の波形特性
    に基づいて該測温抵抗体式空気量検出装置の劣化程度を
    判定する請求項1に記載の測温抵抗体式空気量検出装置
    の特性劣化検出方法。
  4. 【請求項4】内燃機関の吸気装置に設けられ、印加され
    る電力に応じて熱量を発生する発熱抵抗体と、 同じく内燃機関の吸気装置に設けられて前記発熱抵抗体
    より発生する熱量に応じた検出結果を出力する測温抵抗
    体と、 前記発熱抵抗体に印加する電力を周期的に制御する駆動
    回路と、 前記駆動回路で発熱抵抗体より発生する熱量を制御した
    際に、前記測温抵抗体より出力する信号の波形特性に基
    づいて、前記発熱抵抗体及び測温抵抗体の劣化特性を検
    出する劣化判定手段と、を備える測温抵抗体式空気量検
    出装置の特性劣化検出装置。
JP2002113325A 2002-04-16 2002-04-16 エアフローメータの特性劣化検出方法 Pending JP2003307446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002113325A JP2003307446A (ja) 2002-04-16 2002-04-16 エアフローメータの特性劣化検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002113325A JP2003307446A (ja) 2002-04-16 2002-04-16 エアフローメータの特性劣化検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003307446A true JP2003307446A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29395540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002113325A Pending JP2003307446A (ja) 2002-04-16 2002-04-16 エアフローメータの特性劣化検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003307446A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317297A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Hitachi Ltd 熱式流量計の劣化診断方法及び出力補正方法
JP2007017384A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2010223111A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Miura Co Ltd 圧縮機の負荷分析方法およびこれに用いる風速センサの取付構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317297A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Hitachi Ltd 熱式流量計の劣化診断方法及び出力補正方法
JP2007017384A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2010223111A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Miura Co Ltd 圧縮機の負荷分析方法およびこれに用いる風速センサの取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4487745B2 (ja) センサ応答特性検出装置
JP4798508B2 (ja) 触媒の劣化診断装置
US20070023020A1 (en) Internal combustion engine controller
JP2916831B2 (ja) 空燃比制御装置の診断装置
US7934420B2 (en) Test method for an exhaust gas probe of an internal combustion engine, in particular for a lambda probe
WO1995012752A1 (fr) Dispositif et procede d'estimation de la temperature d'un catalyseur de vehicule
JPH0771299A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置における自己診断装置
JP2008069690A (ja) 排ガス還流制御装置
JP2004204772A (ja) 空燃比センサの診断装置
JPH10141122A (ja) エンジンにおける酸素センサの劣化診断装置
JP3284862B2 (ja) 空燃比センサの活性状態判定装置
US4928518A (en) Oxygen sensor operability sensing arrangement
JPH10148152A (ja) エンジンにおける酸素センサの温度推定装置
US5749222A (en) Catalyst soundness assessment device
JP4577211B2 (ja) Wiebe関数パラメータの決定方法および決定装置
JP2006057523A (ja) エンジン制御システムの異常診断装置
JP2003307446A (ja) エアフローメータの特性劣化検出方法
JPH05180057A (ja) エンジンの流入空気量検出装置
JPH0416757A (ja) 酸素センサの劣化診断装置
GB2440317A (en) Functionality testing of secondary air injection systems
JPH09184443A (ja) 触媒下流側空燃比センサのヒータ制御装置
JP2008002833A (ja) 吸気流量補正装置
JP2008038720A (ja) 排出ガス浄化システムの下流側酸素センサの異常診断装置
JP2004360565A (ja) 空燃比センサの異常検出装置
JPH0933478A (ja) 内燃機関における酸素センサの応答診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311