JP2003307339A - 床吹出器具 - Google Patents

床吹出器具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足元付近の過冷却を室内人員に意識させるこ
となく、吹出風量を増大する床吹出器具を提供する。 【解決手段】 床吹出器具1は、床材の開口部に取付
け可能な円筒状ケーシング11と、回転可能な水平支軸
に一体的に支持された扇形可動ベーン30と、垂直軸線
を中心に回転可能な半球形カム部材50とを有する。カ
ム部材は、半球面の経線方向に延びるカム溝55を備
え、水平支軸は、カム溝に係合するカム従動部35を備
える。カム従動部及びカム溝は、カム部材の回転運動を
水平支軸の回転運動に変換し、可動ベーンは、カム部材
の回転操作により、水平支軸を中心に回動し、調整空気
の流路面積を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床吹出器具に関す
るものであり、より詳細には、室内人員に足元付近の過
冷却を意識させることなく、吹出風量を増大することが
できる床吹出空調設備の床吹出器具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】空調機で調温・調湿された調整空気を床
下チャンバに送風し、床面に配設した吹出口から調整空
気を室内に吹出す床吹出空調方式の空調設備が知られて
いる。この方式の空調設備は、多数の電子制御機器又は
情報機器類の配線用にフリーアクセスフロア又はネット
ワークフロアを施工した室において、床材の下側に形成
された床下空間を空調空気送風用の床下チャンバとして
有効利用し得ることから、殊に、電子機器室等の空調方
式として従来採用されてきた。このような床下配線空間
は、近年の高度OA設備の普及により、更に多種多様な
用途の室において採用される傾向にあり、これに伴っ
て、床吹出空調方式の空調システムも又、更に普及しつ
つある。
【0003】このような床吹出空調方式の空調設備にお
いて、床下チャンバの空調空気を床吹出口からインテリ
アゾーンに吹出すとともに、ペリメータゾーンに送風ユ
ニットを配置し、床下チャンバの空調空気を送風ユニッ
トからペリメータゾーンに吹出すように構成した空調設
備が知られている(特開2001-65962号公報等) 。
【0004】また、垂直軸線を中心に水平面内で回転す
る風量調整シャッターを床吹出口に設けるとともに、風
量調整シャッターの開度を検出して空調機の送風量を制
御するように構成された床吹出口空調方式の空調設備が
知られている(特開平11-241854 号公報) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
床吹出口は、空調空気流を垂直上方に吹出すように構成
されているので、室内人員は、床面から上昇する空調空
気流のドラフトを体感し、不快感を覚え易い。例えば、
冷房運転時に床面から垂直上方に噴流する冷気は、足元
付近の過冷却感を室内人員に与える傾向がある。
【0006】殊に、風量調整シャッターを設けた床吹出
口においては、シャッター開度が増大すると、このよう
な傾向が更に顕在化することから、冷房運転時に足元付
近の過冷却を意識した室内人員が風量調整シャッターを
人為的に閉鎖してしまうという不合理な事態が生じてい
る。
【0007】このような事態を防止すべく、シャッター
の上側に傾斜ベーンを固定し、シャッター通過後の空調
空気流を床面に対して傾斜した方向に吹出す構造を採用
することも考慮し得るが、このような場合であっても、
シャッター開度の増大につれて吹出空気量が増大する
と、傾斜ベーンの効果が喪失し、この結果、空調空気流
は、従来の床吹出器具と同様、床吹出口から垂直上方に
吹出しまう。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、足元付近の過
冷却を室内人員に意識させることなく、吹出風量を増大
することができる床吹出空調設備の床吹出器具を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく、床下チャンバに送風された建築空調設備の調
整空気を床面から室内に吹出すように構成された床吹出
空調設備の床吹出器具において、床材の開口部に取付け
可能な円筒状ケーシングと、該ケーシングの半径方向に
延びる回転可能な水平支軸に一体的に支持された扇形可
動ベーンと、垂直軸線を中心に回転可能な半球形カム部
材とを有し、該カム部材は、前記ケーシングの中心部に
回転可能に支持されるとともに、半球面の経線方向に延
びるカム溝を備え、前記水平支軸は、該支軸の半径方向
内端部から一体的に延び且つ前記カム溝に係合するカム
従動部を備え、前記カム従動部及びカム溝は、前記カム
部材の回転運動を前記水平支軸の回転運動に変換し、前
記可動ベーンは、前記カム部材の回転操作により、前記
水平支軸を中心に回動し、前記調整空気の流路面積を調
節することを特徴とする床吹出器具を提供する。
【0010】本発明の上記構成によれば、床吹出器具の
扇形可動ベーンは、カム溝及びカム従動部のカム作用に
より水平支軸を中心に回転するので、調整空気の流路面
積は、カム部材の回転に相応して変化する。可動ベーン
は、垂直な全開位置を除き、床面に対して傾斜し、調整
空気を斜め上方且つ概ね接線方向に室内に吹出すように
作用するので、調整空気は、旋回流又は螺旋気流を吹出
器具の上方に形成する。従って、本発明の床吹出器具に
よれば、床面から垂直上方に噴流する空気流の形成を回
避し、ドラフトによる不快感、例えば、冷房運転時に床
面から垂直上方に噴出する冷気流による足元付近の過冷
却感等を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態によれ
ば、上記扇形可動ベーンは、上記円筒状ケーシングの下
半部に配置され、所定角度に傾斜した固定ベーンが、円
筒状ケーシングの上半部に固定される。固定ベーン及び
可動ベーンは、接線方向且つ斜め上方に調整空気を差向
ける調整空気の傾斜流路を形成する。
【0012】本発明の更に好適な実施形態において、床
吹出器具の中心部に手動操作可能な操作具が配設され、
操作具の下端部は、カム部材の中心部に一体回転可能に
連結される。好ましくは、カム部材の球形上面は、最大
直径部分(赤道部分)に円形基部を有し、円形基部は、
円筒形支承部の中空部に収容される。円筒形支承部は、
円筒形ケーシングの下半部中心領域に配置され、円筒形
支承部の上縁は、可動ベーンの水平支軸を支承する。
【0013】好ましくは、上記可動ベーンの扇形ベーン
本体は、上記支軸の片側に配置され、上記扇形ベーン本
体の挟角は、略45度又は30度に設定される。更に好
ましくは、上記カム従動部は、支軸の内端から上方に延
びるカム従動アームと、アームの先端部に取付けられた
カム従動ピンとから構成される。カム従動アームは、カ
ム部材の球面に沿って湾曲し、カム従動ピンは、カム溝
に挿入される。カム従動ピンは、カム部材の回転に追随
して回転方向に変位しながらカム溝内を上下動し、カム
従動アームは、カム従動ピンの変位に相応して、水平支
軸の回転中心軸線を中心に揺動する。
【0014】好適には、上記円筒状ケーシング及び固定
ベーンは、樹脂一体成形法により一体成形され、上記水
平支軸、扇形可動ベーン及びカム従動部は、樹脂一体成
形品からなり、カム部材の球形部及び円形基部は、樹脂
一体成形品からなる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好まし
い実施例について詳細に説明する。図1(A)は、床吹
出方式の空調設備を備えた建築物の部分縦断面図であ
り、図1(B)は、図1(A)に示す床吹出器具の拡大
側面図である。
【0016】建築物の各階空間は、建築物の外壁W及び
窓T及びコンクリート床スラブSによって形成される。
床材Fは、フリーアクセスフロア又はネットワークフロ
ア用の支柱(図示せず)によって床スラブSから所定間
隔(例えば、30〜60mm)を隔てており、床スラブS
と床材Fとの間には、調整空気を送風可能な床下チャン
バCが形成される。天井材Dは、軽量鉄骨又はシステム
天井等の天井下地材を介して上階床スラブFの下方に取
付けられ、上階床スラブFと天井材Dとの間には、天井
裏チャンバGが形成される。
【0017】床面には、床下チャンバCの調温空気を室
内に吹出す床吹出器具1が、所定間隔を隔てて配置さ
れ、天井面には、室内空気を天井裏チャンバGに流出さ
せる室内空気吸込口2が所定間隔を隔てて配置される。
天井裏チャンバGは、空気還流ダクトB1を介して空調
機械室等の空調機Aに接続され、空調機Aは、送風ダク
トB2を介して床下チャンバCに接続される。空調機A
は、送風機、加熱・冷却器、除湿器及び加湿器等を備え
た従来構造の空調機である。
【0018】空調機Aによって温湿度を調整した調整空
気は、送風ダクトB2から床下チャンバC内に送風さ
れ、床吹出器具1から室内に吹出し、室内を循環した
後、空調機Aの送風・誘引圧力下に天井吸込口2から天
井裏チャンバG内に誘引され、空気還流ダクトB1を介
して空調機Aに還流する。
【0019】床吹出器具1の拡大図が図1(B)に示さ
れている。床吹出器具1は、器具本体10と、器具本体
10に螺着可能な円環状締付部材20とからなる。器具
本体10の円筒状ケーシング11が、床材Fの器具取付
用開口部F1に床上から挿入され、締付部材20は、床
下チャンバCの側から円筒状ケーシング11に螺合す
る。器具取付用開口部F1の縁部は、器具本体10の鍔
12と、締付部材20の鍔22とに挟持される。円筒状
本体10は、固定ベーン15、可動ベーン30、手動式
回転操作具40及び半球形カム部材50を内蔵する。
【0020】図2は、床上から見た床吹出器具10の形
態を示す平面図であり、図3は、床吹出器具10の部分
破断断面図である。床吹出器具1の器具本体10は、全
体的に円形輪郭を有し、操作具40を備えた中心部60
を有する。外周壁14の下半部には、外螺子13が形成
される。外螺子13は、締付部材20の環状壁21に形
成された内螺子23に螺入する。
【0021】器具本体10の固定ベーン15は、中心部
60の環状側壁61から概ね放射状に径方向外方に延
び、外周壁14に達する。固定ベーン15の上縁15a
は、器具本体10の上面に位置し、固定ベーン15の上
縁15aと連続する多数の円弧状枠16が、中心部60
及び外周壁14と同心状に整列配置される。固定ベーン
15及び円弧状枠16は、調整空気を吹出し可能な多数
の吹出開口17を画成し、吹出開口17は、器具本体1
0の上面全域に実質的に均等に分散配置される。
【0022】固定ベーン15は、器具本体10の概ね上
半部に配置され、水平平面に対して角度α(図1
(A))の傾斜角度をなして環状側壁61及び外周壁1
4に一体的に固定される。固定ベーン15の傾斜角度α
は、約60〜80度、例えば、70度に設定される。外
周壁14、固定ベーン15及び中心部60は、例えば、
硬質樹脂一体成形により製造される。
【0023】可動ベーン30は、器具本体10の下半部
に配置される。各可動ベーン30の回転軸31が、固定
ベーン15の下端縁15bに近接して半径方向に延び
る。回転軸31の内端部は、器具本体10の中心に配置
された円筒状支承部70の上縁に支承され、回転軸31
の外端部は、外周壁14に支承される。
【0024】図4は、可動ベーン30の構造を示す平面
図である。可動ベーン30のベーン本体32は、約45
度の挟角を有する扇状形態を有し、ベーン本体32の外
周輪郭は、外周壁14の内周面に近接する。ベーン本体
32の中心領域には、中心部60の直径と実質的に同一
の直径を有する開口部33が形成される。回転軸31の
内端部は、開口部33の縁部を超えて中心部60の径方
向内方に延び、中心部60の下側に配置された円筒状支
承部70の上縁に支承される。湾曲したカム従動アーム
35が、回転軸31の内端から上方に延び、カム従動ピ
ン36が、カム従動アーム35の先端部に形成される。
回転軸31、ベーン本体32、カム従動アーム35及び
カム従動ピン36は、例えば、硬質樹脂の一体成形品か
らなる。
【0025】図3に示す如く、回転操作具40は、中心
部60の上面に回転可能に支持された円形拡大ヘッド4
1と、拡大ヘッド41から一体的に下方に延びる連結部
43とから構成される。拡大ヘッド41の上面には、コ
イン等の操作手段を挿入可能な操作溝42が刻設され
る。連結部43の下端部は、半球形カム部材50に一体
的に連結される。カム部材50は、支承部70の上部に
遊嵌状態に収容した円形基部51と、円形基部51の中
心部を中心とする半球部52とから構成される。操作具
40及びカム部材50は夫々、硬質樹脂の一体成形品か
らなる。
【0026】図5は、カム部材50の拡大断面図であ
り、カム部材50と可動ベーン30との関連が図5に示
されている。半球部52の球面には、半球部52の截頭
面53から周方向下方に延びるカム溝55が形成され
る。カム従動ピン36は、球形面の経線方向に移動可能
にカム溝55内に収容される。各カム溝55に挿入した
カム従動ピン36の中心線Yは、半球部52の中心Xに
おいて交差する。
【0027】カム部材50は、操作具40の回転によ
り、垂直中心軸線Zを中心に回転し、カム従動ピン36
は、カム溝55のカム作用により所定の軌跡を描いて移
動し、カム従動アーム35を揺動させる。
【0028】図6は、半球形カム部材50の回転状態を
示す側面図である。半球形カム部材50が矢印R方向に
回転すると、カム溝55に係合したカム従動ピン36
は、回転方向に変位するとともに、カム溝55内で上方
に変位しながら回転軸31を回転させる。ベーン本体3
2は、回転軸31の回転により矢印Q方向に回動し、全
体的に傾斜する。図6(A)、(B)及び(C)には、
ベーン本体32の回転角度Θが、0度(全閉位置)、4
5度(半開位置)及び90度(全開位置)の状態が夫々
図示されている。
【0029】可動ベーン30の回転軸31は、固定ベー
ン15(仮想線で示す)の下端縁15bに沿って延びる
ので、可動ベーン30及び固定ベーン15の上面は、回
転軸31の部分で傾斜角度が変化するが、全体的には連
続しており、かくして、図1(B)に示す如く、隣合う
可動ベーン30同士の間に調整空気の第1傾斜流路18
が形成され、隣合う固定ベーン15の間に調整空気の第
2傾斜流路19が形成され、これら傾斜流路18、19
は、連続する。
【0030】次に、上記構成の床吹出器具10の作動に
ついて説明する。操作具40の操作溝42にコイン等の
操作手段を挿入し、操作具40を回転させることによ
り、可動ベーン30は回動し、床吹出器具10の風量及
び風向は、変化する。
【0031】床吹出器具1を全閉にする場合、操作手段
により操作具40を全閉位置(図5(A))に回転させ
る。可動ベーン30は、水平姿勢を維持し、図4(A)
に示す如く、床吹出器具1の流路を完全に閉鎖する。
【0032】床吹出器具1を開放する場合、操作手段に
より操作具40を矢印R方向(図6)に回転させる。操
作具40の回転により、カム部材50は回転し、カム従
動ピン36は、カム溝55の回転位置に追従して変位
し、図6(B)に示す如く、回転軸31、カム従動アー
ム35及びベーン本体32を回転させる。
【0033】ベーン本体32は、水平平面に対して角度
Θをなして傾斜し、固定ベーン15と連接する傾斜面を
形成する。可動ベーン30の間には、角度Θの第1傾斜
流路18(図1(A))が形成され、固定ベーン15の
間には、固定ベーン15の傾斜角(本例では角度70
度)に相応した第2傾斜流路19が形成される。第1及
び第2傾斜流路18、19が概ね接線方向且つ斜め上方
に調整空気を差向ける指向性を有するので、流路18、
19から室内に吹出す調整空気は、図1に示す如く、旋
回流又は螺旋気流を床吹出器具1の上方に形成する。
【0034】固定ベーン15は常時傾斜し、可動ベーン
30は、全開位置及び全閉位置を除き、傾斜するので、
上記旋回流又は螺旋気流は、可動ベーン30の姿勢制御
により流路18の開度が変化するにもかかわらず、床吹
出器具1の上方に形成される。
【0035】以上、本発明の好ましい実施例について詳
細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲
内において種々の変更又は変形が可能であり、かかる変
更又は変形例も又、本発明の範囲内に含まれるものであ
ることはいうまでもない。
【0036】例えば、可動ベーンの材質、数量、寸法・
角度、固定ベーンの材質、数量、傾斜角度、カム部材の
操作方法、カム従動部の寸法・形状等は、床吹出機器の
使用場所、寸法、風量等に応じて適宜設計変更すること
ができる。
【0037】また、器具本体10は、可動ベーン30の
傾斜角度Θを所定角度(例えば、70度)以下に制限す
る傾斜角度規制手段を備えても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の床吹出器
具によれば、可動ベーンは、調整空気を斜め上方且つ概
ね接線方向に室内に吹出すように作用し、調整空気の旋
回流又は螺旋気流を吹出器具の上方に形成するので、足
元付近の過冷却を室内人員に意識させることなく、吹出
風量を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、床吹出方式の空調設備を備えた
建築物の部分縦断面図であり、図1(B)は、図1
(A)に示す床吹出器具の拡大側面図である。
【図2】床上から見た床吹出器具の形態を示す平面図で
ある。
【図3】床面に取付けられた床吹出器具の部分破断断面
図である。
【図4】床吹出器具に内蔵した可動ベーンの構造を示す
平面図である。
【図5】可動ベーンを作動する半球形カム部材の拡大断
面図である。
【図6】半球形カム部材の回転状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 床吹出器具 10 器具本体 11 円筒状ケーシング 20 円環状締付部材 30 可動ベーン 31 回転軸 32 ベーン本体 35 カム従動アーム 36 カム従動ピン 40 回転操作具 50 半球形カム部材 52 半球部 55 カム溝 60 中心部 70 円筒形支承部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下チャンバに送風された建築空調設備
    の調整空気を床面から室内に吹出すように構成された床
    吹出空調設備の床吹出器具において、 床材の開口部に取付け可能な円筒状ケーシングと、 該ケーシングの半径方向に延びる回転可能な水平支軸に
    一体的に支持された扇形可動ベーンと、 垂直軸線を中心に回転可能な半球形カム部材とを有し、 該カム部材は、前記ケーシングの中心部に回転可能に支
    持されるとともに、半球面の経線方向に延びるカム溝を
    備え、 前記水平支軸は、該支軸の半径方向内端部から一体的に
    延び且つ前記カム溝に係合するカム従動部を備え、 前記カム従動部及びカム溝は、前記カム部材の回転運動
    を前記水平支軸の回転運動に変換し、前記可動ベーン
    は、前記カム部材の回転操作により、前記水平支軸を中
    心に回動し、前記調整空気の流路面積を調節することを
    特徴とする床吹出器具。
  2. 【請求項2】 前記扇形可動ベーンは、前記円筒状ケー
    シングの下半部に配置され、所定角度に傾斜した固定ベ
    ーンが、前記円筒状ケーシングの上半部に固定され、前
    記固定ベーン及び可動ベーンは、接線方向且つ斜め上方
    に調整空気を差向ける調整空気の傾斜流路を形成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の床吹出器具。
  3. 【請求項3】 前記床吹出器具の中心部に手動操作可能
    な操作具が配設され、該操作具の下端部は、前記カム部
    材の中心部に一体回転可能に連結されることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の床吹出器具。
  4. 【請求項4】 前記カム部材の球形上面は、最大直径部
    分に円形基部を有し、該円形基部は、前記円筒形ケーシ
    ングの下半部中心領域に配置された円筒形支承部の中空
    部に収容され、該円筒形支承部の上縁は、前記水平支軸
    の内端部を支承することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の床吹出器具。
  5. 【請求項5】 前記カム従動部は、前記水平支軸の内端
    部から上方に延びるカム従動アームと、該アームの先端
    部に取付けられたカム従動ピンとから構成され、前記カ
    ム従動アームは、前記カム部材の球面に沿って湾曲し、
    前記カム従動ピンは、前記カム溝に挿入され、前記カム
    従動ピンは、前記カム部材の回転に追随して回転方向に
    変位しながらカム溝内を上下動し、前記カム従動アーム
    は、前記カム従動ピンの変位に相応して、前記水平支軸
    の回転中心軸線を中心に揺動することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の床吹出器具。
  6. 【請求項6】 前記円筒状ケーシング、前記扇形可動ベ
    ーン及び前記カム部材は夫々、硬質樹脂の一体成形品か
    らなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項
    に記載の床吹出器具。
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