JP2003306411A - 皮膚外用乳化組成物 - Google Patents

皮膚外用乳化組成物

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JP2003306411A
JP2003306411A JP2002113195A JP2002113195A JP2003306411A JP 2003306411 A JP2003306411 A JP 2003306411A JP 2002113195 A JP2002113195 A JP 2002113195A JP 2002113195 A JP2002113195 A JP 2002113195A JP 2003306411 A JP2003306411 A JP 2003306411A
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Kenji Matsuda
賢治 松田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、アクリル酸メタクリル酸アルキル共
重合体を含有する高含水乳化組成物に関し、更に詳しく
は、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体に起因す
る乳化時の気泡混入と塗布時の白化を防ぐことにより、
長期乳化安定性と塗布時の使用性を改善した高含水のO
/W型及びW/O/W型乳化組成物を提供することを目
的とする。 【解決手段】a)炭素数8〜34のアルキル基を有する
メタクリル酸アルキルとアクリル酸の共重合体、 b)有機アミン c)25℃における粘度が80mm2/s未満の液状シリコ
ーンオイル を含有し、含水率が75%以上であることを特徴とする
皮膚外用乳化組成物、とする。好ましくは、さらに高級
アルコール、高級脂肪酸。高級脂肪酸アルキルエステル
などの油性成分を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル酸メタク
リル酸アルキル共重合体を含有する高含水乳化組成物に
関し、更に詳しくは、アクリル酸メタクリル酸アルキル
共重合体に起因する撹拌乳化時の乳化組成物への気泡混
入と塗布時の白化を防ぐことにより、長期乳化安定性と
塗布時の使用性を改善した高含水のO/W型及びW/O/
W型乳化組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薬物を有する経皮吸収製剤の中でも、乳
化物は油性成分により良好なバリア機能を有し、また薬
物の経皮吸収性を向上させるため好ましい剤型である。
しかし、油性成分によるべたつきなど使用感において改
善が望まれ、種々の検討がなされてきた。乳化物の含水
率を高くすることにより使用感はある程度改善されるも
のの十分ではなく、また高含水とすると保存安定性が悪
くなるという問題が生じる。アクリル酸メタクリル酸ア
ルキル共重合体はべたつき感の少ない水溶性高分子とし
て、低級アルコールを含有する外用水性ゲル剤、ローシ
ョン剤等の皮膚外用剤の増粘剤として使用されており、
べたつきがない乳化物の安定化剤としての利用が期待さ
れる。しかし、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合
体は高い起泡力を有することから、乳化組成物に配合す
ると、乳化時の機械的な高速撹拌により乳化物に微細な
気泡が混入する。そのため乳化組成物の保存、特に高温
での保存において、これらの気泡が徐々に抜けていくこ
とにより、組成物の外観が劣化したり水相が分離したり
するなどの安定性上の問題があった。特に、含水率75
%以上の高含水乳化物では気泡の混入が著しく、保存安
定性はさらに低下する。この気泡は、製造時の減圧脱泡
操作によっても完全に取り除くことは難しく、アクリル
酸メタクリル酸アルキル共重合体を含有する保存安定性
が良好な高含水乳化物を得ることは困難であった。ま
た、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を含有す
る高含水乳化物は、塗布時の皮膚のべたつき感は少ない
ものの、塗布面が白化するという問題があった。そのた
め、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を配合し
た高含水乳化組成物において、保存安定性と塗布時の白
化改善が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安定性が良
好で、かつ使用感に優れ塗布時の白化がない高含水乳化
組成物、特に皮膚外用乳化組成物に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アクリル酸メ
タクリル酸アルキル共重合体を配合した含水率75%以
上の高含水系の乳化組成物において、アルカノールアミ
ンなどの有機アミンと低粘性のシリコーンオイルを併用
することにより、上記課題を解決できることを見出だし
たものである。すなわち、本発明は
【0005】<1>a)炭素数8〜34のアルキル基を
有するメタクリル酸アルキルとアクリル酸の共重合体、
b)有機アミン、c)25℃における粘度が80mm2/s
未満の液状シリコーンオイル を含有することを特徴と
する含水率75質量%以上の皮膚外用乳化組成物。 <2>前記a)成分とb)成分の配合比(質量比)がa)
/b)=1/5〜6/1であることを特徴とする<1>
に記載の皮膚外用乳化組成物。 <3>前記a)成分とc)成分の配合比(質量比)がa)
/c)=1/40〜3/1であることを特徴とする<1
>または<2>に記載の皮膚外用乳化組成物。 <4>さらにd)高級アルコールを含有することを特徴
とする<1>〜<3>記載の皮膚外用乳化組成物。 <5>さらにe)高級脂肪酸及び/またはその誘導体を
配合することを特徴とする<1>〜<4>に記載の皮膚
外用乳化組成物。 <6>含水率が80〜95質量%であるO/W型またはW
/O/W型であることを特徴とする<1>〜<5>に記
載の皮膚外用乳化組成物。 <7>荒れ肌改善成分、鎮痒成分、美肌成分、消炎鎮痛
成分から選ばれる薬物を含有することを特徴とする、<
1>〜<6>に記載の皮膚外用乳化組成物。 <8>炭素数8〜34のアルキル基を有するメタクリル
酸アルキルとアクリル酸の共重合体及び25℃における
粘度が80mm2/s未満の液状シリコーンオイルを含有す
る油相成分に有機アミンを含有する水相を添加し転相乳
化することを特徴とする、乳化組成物の製造方法。を提
供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。なお本明細書中、特に断りがない場合は、「%」は
「質量%」を意味する。本発明のa)成分は、アクリル
酸及び炭素数8〜34のアルキル基を有するメタクリル酸
アルキルの共重合体である。メタクリル酸アルキル部の
アルキル鎖は炭素数8〜34、より好ましくは10〜3
2である。市販されている具体例として、BFGoodrich社
製Carbopol1382、Carbopol1342、Carbopol ETD
2020、PEMULEN TR-1、PEMULEN TR-2、住友精化
(株)製AQUPEC HV-501ER等が挙げられる。アルキル基
を有さないカルボキシビニルポリマー(カーボポール9
80、981、940、941)やポリアクリル酸等を
用いても、十分な長期保存安定性が得られないため、本
発明の効果は得られない。
【0007】a)成分の水相に対する配合量は、0.1
〜3%、好ましくは0.2〜2%、さらに好ましくは
0.25〜1.5%が良い。乳化組成物全体に対する配
合量は、0.3〜2%、好ましくは0.35〜1.8
%、より好ましくは0.4〜1.5%である。この範囲
で、特に軽い使用感と良好な安定性が得られるため好ま
しい。
【0008】本発明のb)成分は有機アミンである。有
機アミンは、脂肪族、脂環式又は芳香族アミンのいずれ
でもよいが、好ましくは有機基の炭素数2〜12、より
好ましくは2〜9のモノ―、ジ―又はトリ―アミンであ
る。該有機基はヒドロキシル基等で置換されていても良
い。また、有機アミンの塩酸塩を使用することもでき
る。
【0009】具体的には、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロ
パノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン、アミノグリコール、シクロヘキシ
ルアミン、モルフォリン、ジフェンヒドラミン等や、そ
れらの塩酸塩が挙げられ、特にトリエタノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ンが好ましい。有機アミンは単独で使用しても2種以上
を併用しても良い。
【0010】b)成分の含有量は、好ましくは0.1〜
3%、より好ましくは0.3〜2%である。
【0011】本発明のc)シリコンオイルは、25℃に
おける粘度が80mm2/s以下のものである。これよりも
粘度が高いシリコーンオイルではべたつき感が生じ、さ
らに長期乳化安定性が低下するため、本発明の十分な効
果が得られない場合がある。好ましい粘度は、50mm2
/s以下である。
【0012】具体例なシリコーンオイルの種類として、
メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサ
ン、ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ド
デカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリ
シロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチル
テトラシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシ
ロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリ
シロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプ
ロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチル
シクロテトラシロキサン、ステアロキシメチルポリシロ
キサン、セトキシメチルポリシロキサン、メチルポリシ
ロキサンエマルション、高重合メチルポリシロキサン、
トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサ
ン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等があげられ
る。
【0013】特にメチルフェニルポリシロキサン、メチ
ルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デ
カメチルテトラシロキサンが好ましい。最も好ましく
は、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンで
ある。
【0014】これらのシリコーンオイルは、単独で使用
しても2種以上を併用しても良い。シリコーンオイルの
配合量は、組成物中、0.05〜5%であることが好ま
しい。本発明の乳化組成物のa,b,c成分の配合比
(質量比)は、a)/b)=1/5〜6/1、a)/c)
=1/40〜3/1であることが好ましい。前記配合量
の範囲において、高含水率の乳化組成物においても、長
期安定性と白化防止効果が特に良好である。
【0015】本発明の含水率はべたつき防止や触感の軽
さなどの点から75%以上とする。好ましくは75〜9
5%であり、より好ましくは80〜95%、更に好まし
くは80〜90%である。この範囲で、使用感と安定性
が特に良好である。
【0016】本発明の乳化組成物は、前記成分の他に、
油性成分として、高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂
肪酸アルキルエステルを含有すると、さらに安定性が良
好となる。好ましい油性成分は、高級アルコールと高級
脂肪酸である。特に、高級アルコールと高級脂肪酸から
選ばれる1種または2種以上と高級脂肪酸アルキルエス
テルを併用すると好ましい。
【0017】本発明のd)高級アルコールは、炭素数8
〜22の分岐を含んでもよい鎖状アルコール、環状アル
コールがあげられる。好ましくは炭素数10〜20、よ
り好ましくは12〜18の高級アルコールである。
【0018】具体例として、ラウリルアルコール、ミリ
スチルアルコール、セタノール、セオステアリルアルコ
ール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベ
ヘニルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコ
ール、キミルアルコール、バチルアルコール、セラキル
アルコール、コッセリルアルコール、オクチルドデカノ
ール、ヘキシルアルコール、イソステアリルアルコール
等があげられる。これらの高級アルコールは、単独で使
用しても2種以上を併用しても良い。これらの高級アル
コール類を配合することによって、本発明のアクリル酸
メタクリル酸アルキルの乳化安定性をさらに向上させる
ことができるため好ましい。
【0019】高級アルコールの含有量は、組成物中、好
ましくは0.3〜3%、より好ましくは0.5〜2%で
ある。
【0020】本発明で使用するe)高級脂肪酸および/
またはその塩、それらのアルキルエステルとしては、炭
素数8〜22の高級脂肪酸とそのアルキルエステルがあ
げられる。好ましい脂肪酸は炭素数10〜20、より好
ましくは12〜18の高級脂肪酸で、直鎖又は分岐炭化
水素基、ヒドロキシル基を有するものを使用できる。
【0021】具体例として、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン
酸、リノール酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸、
イソパルミチン酸、イソトリデカン酸、イソノナン酸、
2−エチルヘキサン酸、12−ヒドロキシステアリン
酸、ラノリン脂肪酸等があげられる。エステルとして
は、前記高級脂肪酸と炭素数1〜のアルコールとのアル
キルエステルが好ましい。脂肪酸エステルの例として
は、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロ
ピル、セバシン酸ジエチル、オリーブオレイン酸エチ
ル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソ
プロピル、パルミチン酸イソプロピル、リノール酸エチ
ル、リノール酸イソプロピルなどがあげられる。
【0022】高級脂肪酸の含有量は、組成物中、好まし
くは0.1〜2%、より好ましくは0.2〜1%であ
る。高級脂肪酸アルキルエステルの含有量は、組成物
中、好ましくは1〜20%、より好ましくは2〜15%
である。
【0023】本発明の乳化組成物においては、エタノー
ル、イソプロピルアルコールなどの低級アルコールは、
製造性および長期安定性が低下する場合があるため配合
しないことが好ましく、配合する場合であっても4%未
満に制限することが好ましい。
【0024】本発明の他の油相基剤成分としては、スク
ワラン、流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレ
シン、ワックスなどの炭化水素、ミツロウ、ラノリン、
カルナウバロウ、キャンデリラロウなどのロウ類、オリ
ーブ油、ツバキ油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油等の
油脂を使用することができる。
【0025】本発明の水相基剤成分としては、多価アル
コール、水溶性高分子、糖類、pH調整剤、緩衝剤、キ
レート剤などを配合することができる。
【0026】多価アルコールとしては、グリセリン、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレ
ングリコールなどがあげられる。(配合量は、組成物中
0.1〜5%が好ましい)水溶性高分子としては、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセル
ロース、ポリビニルアルコール、キサンタンガムなどが
あげられる。糖類としては、白糖、ショ糖、麦芽糖など
の糖、ソルビトール、マンニトールなどの糖アルコール
があげられる。(配合量は、組成物中0.1〜5%が好
ましい)
【0027】pH調整剤、緩衝剤としては、クエン酸、
コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、シュウ酸などの有機酸、
塩酸、硫酸、ホウ酸、リン酸などの無機酸、炭酸ナトリ
ウムや炭酸水素ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなど
の塩基性化合物があげられる。pHは、5.5〜7.5
に調整することが好ましい。尚、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の強アルカリ塩は、製造性および長期安
定性が低下する場合があるため配合しないことが好まし
く、配合する場合であっても0.05%未満に制限する
ことが好ましい。キレート剤としては、エデト酸ナトリ
ウムがあげられる。(配合量は、組成物中 0.0
1〜1%)
【0028】本発明の乳化組成物の乳化剤としては、前
記アクリル酸・メタクリル酸アルキルエステルを使用す
るが、その他、ノニオン界面活性剤、両性活性剤、アニ
オン界面活性剤の各種活性剤を合わせて使用することが
できる。
【0029】ノニオン界面活性剤としては、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビットミツ
ロウ、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。中で
も、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましく、特に
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンヒマシ油が好ましい。
【0030】両性界面活性剤としては、アルキルベタイ
ン、アルキルイミダゾリン、アルキルジアミノエチルグ
リシン、アルキルスルホベタインなどがあげられる。ア
ニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、
スルホン酸塩、リン酸エステル塩、酸化エチレン付加型
アルキル硫酸エステル塩などがあげられる。
【0031】界面活性剤の含有量は、組成物中0.1〜
4%、好ましくは0.2〜3%である。
【0032】本発明の乳化組成物は、経皮吸収させるた
めの有効成分として各種の薬物を含有する。薬物として
は、荒れ肌改善成分、鎮痒成分、美肌成分、消炎鎮痛成
分などがあげられる。荒れ肌改善成分としては、アロエ
エキス、ヘパリン類似物質、尿素など、鎮痒成分成分と
しては、クロタミトン、アミノ安息香酸エチル、塩酸ジ
ブカインなど、 美肌成分としては、エラグ酸、アスコ
ルビン酸、酢酸トコフェロールなど、消炎鎮痛成分とし
ては、インドメタシン、ケトプロフェン、ブフェキサマ
クなどが挙げられる。
【0033】本発明の乳化組成物には、他に、通常外用
剤に使用される防腐剤、酸化防止剤、色素、香料など
を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することがで
きる。防腐剤としては、メチルパラベン、プロピルパラ
ベンなどのパラベン、安息香酸(塩)、ソルビン酸
(塩)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
フェノキシエタノールなどがあげられる。酸化防止剤と
しては、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシ
アニソール、没食子酸エステルなどがあげられる。色素
としては、法定色素で外用剤(化粧品、医薬品、医薬部
外品)に使用可能な有機合成色素、カロチン、カプサン
チン、クルクミン、クロロフィルなどの天然色素、マイ
カ、雲母チタンなどの無機顔料があげられる。香料とし
ては、メントール、リナロール、リモネン、シトラール
などのテルペン類を含む合成香料、ハッカ油、ラベンダ
ー油、ローズマリー油、ローズ油、セージ油などの天然
香料など、公知の香料を適宜選択することができる。
【0034】
【実施例】下記の実施例及び比較例の組成でO/W型乳
化物(皮膚外用剤)を調製し、塗布時の使用感、保存安
定性を評価した。
【0035】(使用感)下記の実施例および比較例のO/
W型エマルションについて、20人のパネラーに対して
使用テストを実施した。方法は、パネラーを25℃/50%R
Hの恒温恒湿下で15分間安静にした後、前腕内側に所
定量(0.5mL)の検体を塗布し、塗布時の白化の有無、
及び塗布時の使用感(軽さ、べたつき)について5段階
で評点付けし、20人の合計点で評価した。各項目の評
価基準は、 非常に良好:5点、 良好 :4点、 普通 :3点、 悪い :2点、 非常に悪い:1点 とした。使用感の評価は、合計点数により下記の5段階
で評価し、◎○を良好な使用感と判断した。(使用感点
数評価:85点以上:◎、70〜85点:○、60〜7
0点:△、50〜60%:▲、50点未満:× で示し
た)
【0036】(安定性)保存安定性は、調製したO/W型
乳化組成物(皮膚外用剤)をスクリューキャップ付きサ
ンプル管に入れ、所定条件下で長期保存後、状態を観察
し評価した。安定性の評価は、下記の5段階で評価し、
◎○△を安定なレベルと判断した。(保存安定性:変化
なし:◎、やや粘度低下:○、粘度低下:△、表面に僅
かに油しみだし:▲、相分離:× で示した)
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】 (実施例9)スキンクリーム (g/100g) 油相 スクワラン 5.00 流動パラフィン 4.25 イソオクタン酸セチル 2.50 セタノール 2.00 ジメチルポリシロキサン(10 mm2/s ) 0.50 パラオキシ安息香酸メチル 0.30 パラオキシ安息香酸プロピル 0.10 ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 0.30 ジブチルヒドロキシトルエン 0.05 水相 アロエエキス 0.10 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.60 ジイソプロパノールアミン 0.35 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.35 (BFGoodrich社製Carbopol1382) 精製水 83.60
【0041】 (実施例10)ハンドクリーム (g/100g) 油相 スクワラン 4.00 流動パラフィン 3.00 セトステアリルアリコール 1.85 メチルフェニルポリシロキサン(50 mm2/s ) 0.50 パラオキシ安息香酸メチル 0.30 パラオキシ安息香酸プロピル 0.10 モノステアリン酸グリセリン 0.50 パルミチン酸イソプロピル 4.50 ポリオキシエチレン(3)ヒマシ油 0.25 水相 グリチルリチン酸二カリウム 0.10 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.00 トリエタノールアミン 0.35 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.25 (BFGoodrich社製Carbopol1342) 精製水 83.30
【0042】 (実施例11)手荒れ治療薬(W/O/W型) (g/100g) 内水相 ヘパリン類似物質 0.30 白糖 0.25 D-ソルビトール液(70%液) 1.40 精製水 34.05 油相 グリチルレチン酸 0・30 スクワラン 4.30 パルミチン酸イソプロピル 2.60 セタノール 2.00 ステアリン酸 0.80 メチルポリシロキサン(10 mm2/s ) 1.50 ペンタオレイン酸デカグリセリル 1.70 ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油 0.20 モノステアリン酸グリセリン 0.40 パラオキシ安息香酸プロピル 0.20 外水相 モノラウリン酸デカグリセリル 1.00 ジイソプロパノールアミン 0.15 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05 (BFGoodrich社製Carbopol1382) キサンタンガム 0.10 精製水 48.70
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AB052 AC022 AC061 AC072 AC122 AC132 AC241 AC242 AC342 AC422 AC432 AC472 AC482 AC542 AD091 AD092 AD151 AD152 AD222 AD312 AD352 AD532 BB51 CC05 DD31 DD34 EE01 EE06 EE11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)炭素数8〜34のアルキル基を有する
    メタクリル酸アルキルとアクリル酸の共重合体、 b)有機アミン c)25℃における粘度が80mm2/s未満の液状シリコ
    ーンオイル を含有し、含水率が75%以上であることを特徴とする
    皮膚外用乳化組成物。
  2. 【請求項2】前記a)成分とb)成分の配合比(質量
    比)がa)/b)=1/5〜6/1であることを特徴とす
    る請求項1に記載の皮膚外用乳化組成物。
  3. 【請求項3】前記a)成分とc)成分の配合比(質量
    比)がa)/c)=1/40〜3/1であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の皮膚外用乳化組成物。
  4. 【請求項4】さらにd)高級アルコールを含有すること
    を特徴とする請求項1〜3記載の皮膚外用乳化組成物。
  5. 【請求項5】さらにe)高級脂肪酸及び/またはその誘
    導体を配合することを特徴とする請求項1〜4に記載の
    皮膚外用乳化組成物。
  6. 【請求項6】含水量が80〜95質量%であるO/W型ま
    たはW/O/W型であることを特徴とする請求項1〜5
    に記載の皮膚外用乳化組成物。
  7. 【請求項7】荒れ肌改善成分、鎮痒成分、美肌成分、消
    炎鎮痛成分から選ばれる薬物を含有することを特徴とす
    る、請求項1〜6に記載の皮膚外用乳化組成物。
  8. 【請求項8】炭素数8〜34のアルキル基を有するメタ
    クリル酸アルキルとアクリル酸の共重合体及び25℃に
    おける粘度が80mm2/s未満の液状シリコーンオイルを
    含有する油相成分に有機アミンを含有する水相を添加し
    転相乳化することを特徴とする、乳化組成物の製造方
    法。
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WO2020218546A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 大塚製薬株式会社 アデノシンリン酸を含有するo/w型低粘度乳化組成物

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