JP2003304028A - 光変調器集積半導体レーザ - Google Patents

光変調器集積半導体レーザ

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JP2003304028A
JP2003304028A JP2002109121A JP2002109121A JP2003304028A JP 2003304028 A JP2003304028 A JP 2003304028A JP 2002109121 A JP2002109121 A JP 2002109121A JP 2002109121 A JP2002109121 A JP 2002109121A JP 2003304028 A JP2003304028 A JP 2003304028A
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laser
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integrated semiconductor
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和久 ▲高▼木
Kazuhisa Takagi
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面近傍におけるレーザ光の吸収を防止し、
かつ、端面の劈開が容易な光変調器集積半導体レーザを
提供する。 【解決手段】 半導体レーザと光変調器とが集積化され
た光変調器集積半導体レーザにおいて、表面と裏面とを
有し、表面にレーザ部と変調器部とが規定された半導体
基板と、半導体基板のレーザ部に設けられた活性層と、
変調器部に設けられた吸収層とを含む光導波路層と、光
導波路層上に設けられたクラッド層と、光導波路層に形
成された光導波路に対して略垂直に配置された、変調器
部側の出射端面と、レーザ部側の反射端面とを含む。更
に、半導体基板の、レーザ部と反射端面との間に透明導
波路部が規定され、光導波路層が、透明導波路部に設け
られ活性層のバンドギャップ波長より短いバンドギャッ
プ波長を有するコア層を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システム等
に使用する、半導体レーザと光変調器とが集積化された
光変調器集積半導体レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、全体が200で表される、従来
のリッジ型光変調器集積半導体レーザの斜視図である。
また、図8は、図7をB−B方向に見た場合の断面図で
ある。リッジ型光変調器集積半導体レーザ200は、半
導体レーザと光変調器とが、同一基板上に集積化された
構造となっている。
【0003】リッジ型光変調器集積半導体レーザ200
は、n型のInP基板1を含む。InP基板1上には、
レーザ部40、変調器部30が規定され、それぞれ、I
nGsAsPの多重量子井戸からなる活性層2、吸収層
12が形成されている。活性層2、吸収層12は同一組
成のInGaAsPからなるが、活性層2に含まれるウ
エル層の幅は、吸収層12に含まれるウエル層の幅より
広くなっている。これにより、レーザ部40で得られる
光が、変調器への印加電圧が小さな時には、変調器部3
0で吸収されない構造となっている。活性層2、吸収層
12の上にはp型のInPクラッド層3が形成されてい
る。InPクラッド層3は、リッジ型にエッチングされ
て、リッジ部20が形成されている。InPクラッド層
3の表面には、酸化シリコンからなる絶縁層4が設けら
れている。InPクラッド層3のリッジ部20の上に
は、p型のInGaAsPコンタクト層7を介して金か
らなるアノード電極5、11が設けられている。一方、
InP基板1の裏面には、金からなるカソード電極6が
設けられている。リッジ部20の両側に設けられた出射
端面21、反射端面22は、劈開面から形成される。
【0004】リッジ型光変調器集積半導体レーザ200
ではアノード電極5とカソード電極6との間に電流を流
すことにより、レーザ部40で所定の発振波長のレーザ
光が得られる。レーザ光は、変調器部30に導かれ、ア
ノード電極11とカソード電極6との間の印加電圧を変
えることにより、出射端面21から出射するレーザ光の
強度が変調される。
【0005】リッジ型光変調器集積半導体レーザ200
のレーザ部40でレーザ発振を起こさせた場合、活性層
2内の光子密度は、反射端面22の近傍で高くなる。こ
のため、この領域においてホールバーニングの効果が大
きくなり、活性層2の利得が低下する。この結果、反射
端面22の近傍でレーザ光が吸収され、発光効率が低下
するという問題があった。
【0006】これに対して、従来は、アノード電極5を
反射端面22まで延在させるとともに、膜厚を1〜2μ
m程度と厚くしてシート抵抗を下げる構造を採用してい
た。これにより、反射端面22の近傍の活性層2にも電
流を十分に注入し、反射端面22近傍の活性層2でホー
ルバーニングの効果が大きくなるのを防止していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アノー
ド電極5を反射端面22まで延在させ、かつ厚みを1μ
m以上と厚くした場合、製造工程において、劈開により
良好な反射端面(劈開面)22を形成するのが困難であ
った。この結果、リッジ型光変調器集積半導体レーザ2
00の製造歩留りの低下、製造コストの上昇を招くとい
う問題があった。
【0008】そこで、本発明は、端面近傍におけるレー
ザ光の吸収を防止し、かつ、端面の劈開が容易なリッジ
型光変調器集積半導体レーザの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体レーザ
と光変調器とが集積化された光変調器集積半導体レーザ
であって、表面と裏面とを有し、該表面にレーザ部と変
調器部とが規定された半導体基板と、該半導体基板の該
レーザ部に設けられた活性層と、該変調器部に設けられ
た吸収層とを含む光導波路層と、該光導波路層上に設け
られたクラッド層と、該レーザ部の、該クラッド層上に
設けられた第1アノード電極と、該変調器部の、該クラ
ッド層上に設けられた第2アノード電極と、該半導体基
板の裏面に設けられたカソード電極と、該光導波路層に
形成された光導波路に対して略垂直に配置された、該変
調器部側の出射端面と、該レーザ部側の反射端面とを含
み、更に、該半導体基板の、該レーザ部と該反射端面と
の間に透明導波路部が規定され、該光導波路層が、該透
明導波路部に設けられ該活性層のバンドギャップ波長よ
り短いバンドギャップ波長を有するコア層を含むことを
特徴とする光変調器集積半導体レーザである。光導波路
層が本コア層を有することにより、反射端面近傍の、光
導波路層でのレーザ光の吸収を防止できる。この結果、
発光効率の低下を防止することが可能となる。なお、こ
こでは、半導体基板が光導波路層下部のクラッド層を兼
ねているが、別途クラッド層を設けても構わない。
【0010】好適には、上記光導波路層が量子井戸構造
からなり、上記コア層に含まれるウエル層のウエル幅
が、上記活性層に含まれるウエル層のウエル幅より狭い
ことを特徴とする光変調器集積半導体レーザである。
【0011】上記コア層と上記吸収層とのバンドギャッ
プ波長は、略同一であっても良い。
【0012】上記コア層の屈折率は、上記クラッド層の
屈折率より大きい。
【0013】上記第1アノード電極は、上記反射端面か
ら所定の間隔を隔てて配置されている。かかる構造を有
することにより、製造工程において反射端面の劈開が容
易となり、製造歩留りを高くすることができる。この結
果、製造コストを下げることができる。
【0014】上記クラッド層が、上記光導波路に沿って
延在するリッジ構造を有するものであっても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、全体が100で表され
る、本発明の実施の形態にかかるリッジ型光変調器集積
半導体レーザの斜視図である。また、図2は、図1をA
−A方向に見た場合の断面図である。図1、2中、図
7、8と同一符号は、同一又は相当個所を示す。
【0016】リッジ型光変調器集積半導体レーザ100
は、n型のInP基板1を含む。InP基板1には、レ
ーザ部40、変調器部30、透明導波路部50が規定さ
れ、それぞれ、InGsAsPの多重量子井戸からなる
活性層2、吸収層12、およびコア層8が形成されてい
る。活性層2、吸収層12およびコア層8は同一組成の
InGaAsPからなるが、各層に含まれるウエル層の
幅が異なっている。即ち、それぞれのウエル層の幅は、
例えば、活性層2が10nm、吸収層12が8nm、コ
ア層8が5nmである。これにより、吸収層12、コア
層8において光吸収係数が略1cm−1以下となり、レ
ーザ部40で得られるレーザ光が、変調器部30や透明
導波路部50で吸収されないようになる。
【0017】活性層2、吸収層12、およびコア層8の
上にはp型のInPクラッド層3が形成されている。な
お、ここでは、InP基板1が、活性層2等の下方のク
ラッド層を兼ねているが、別途、クラッド層を形成して
も構わない。InPクラッド層3は、リッジ型にエッチ
ングされて、リッジ部20が形成されている。InPク
ラッド層3の表面には、酸化シリコンからなる絶縁層4
が設けられている。InPクラッド層3のリッジ部20
の上には、p型のInGaAsPコンタクト層7を介し
て金からなるアノード電極(第1アノード電極)5、ア
ノード電極(第2アノード電極)11が設けられてい
る。アノード電極5は、レーザ部40の上方に設けら
れ、透明光導波路50の、反射端面22近傍には設けら
れていない。このため、アノード電極5とカソード電極
6との間に印加された電圧は、コア層8には殆ど印加さ
れない。
【0018】一方、InP基板1の裏面には、金からな
るカソード電極6が設けられている。リッジ部20の両
側に設けられた出射端面21、反射端面22は、劈開面
から形成される。
【0019】リッジ型光変調器集積半導体レーザ100
では、アノード電極5とカソード電極6との間に電圧を
印加することにより、レーザ部40で所定の発振波長の
レーザ光が得られる。レーザ光は、変調器部30の吸収
層12に導かれる。変調器部30では、アノード電極1
1とカソード電極6との間に逆バイアスが印加される。
逆バイアスの値を変えると、量子閉じ込めシュタルク効
果またはフランツケルディッシュ効果により、吸収層1
2の光吸収係数が変化し、変調器部30の出射端面21
から出射される光の強度が変調される。
【0020】特に、本実施の形態にかかるリッジ型光変
調器集積半導体レーザ100では、活性層2と反射端面
22との間にコア層8が設けられれている。かかるコア
層8は、電流が注入されない場合には、レーザ部40で
得られたレーザ光を吸収しない材料、構造からなる。上
述のように、レーザ部40に所定の電圧を印加し、レー
ザ発振をさせた状態では、コア層8には殆ど電圧が印加
されないため、コア層8ではレーザ光は吸収されない。
従って、従来構造で問題となっていた、反射端面22近
傍の活性層2におけるレーザ光の吸収に起因する、発光
効率の低下や素子温度の上昇を防止することができる。
【0021】なお、コア層8は、基板1、クラッド層3
より屈折率の大きな材料であれば、単一量子井戸構造や
バルク構造としても構わない。また、活性層2、吸収層
12、およびコア層8は、組成の異なる半導体から形成
しても構わない。
【0022】次に、本実施の形態にかかるリッジ型光変
調器集積半導体レーザ100の製造方法について、図3
を参照しながら説明する。かかる製造方法はバットジョ
イント法を用いる方法であり、以下の工程1〜7を含
む。
【0023】工程1:図3(a)に示すように、n型の
InP基板1を準備し、その上に、InGaAsPの多
重量子井戸を含む活性層2を成長させる。成長には、例
えば有機金属気相成長法を用いる。多重量子井戸に含ま
れるウエル層の幅(膜厚)は10nmとする。続いて、
活性層2の上に、酸化シリコンからなるマスク9を形成
し、マスク9を用いて、変調器部30の活性層2をドラ
イエッチングで除去する。ドライエッチングには、メタ
ン、水素、および酸素の混合ガスを用いる。
【0024】工程2:図3(b)に示すように、同じマ
スク9を用いて、変調器部30のInP基板1の上に、
InGaAsPの多重量子井戸を含む吸収層12を成長
させる。成長には、例えば有機金属気相成長法を用い
る。多重量子井戸に含まれるウエル層の幅(膜厚)は8
nmとする。
【0025】工程3:図3(c)に示すように、マスク
9を除去した後に、再度、酸化シリコンからなるマスク
13を形成し、マスク13を用いて、透明導波路部50
の活性層2を、ドライエッチングで除去する。ドライエ
ッチングには、同じく、メタン、水素、および酸素の混
合ガスを用いる。
【0026】工程4:図3(d)に示すように、更にマ
スク13を用いて、透明導波路部50のInP基板1の
上に、InGaAsPの多重量子井戸を含むコア層8を
成長させる。成長には、例えば有機金属気相成長法を用
いる。多重量子井戸に含まれるウエル層の幅(膜厚)は
5nmとする。
【0027】工程5:図3(e)に示すように、マスク
13を除去した後、全面に、p型のInPクラッド層
3、p型のInGaAsPコンタクト層7を成長させ
る。成長には、例えば有機金属気相成長法を用いる。図
3(e)に示すように、吸収層12を形成した領域が変
調器部30、コア層8を形成した領域が透明導波路部5
0となる。残る領域には活性層2が形成されており、か
かる領域がレーザ部40となる。
【0028】工程6:通常のリッジ型光変調器集積半導
体レーザと同様に、クラッド層3、コンタクト層7をエ
ッチングしてリッジ部20を形成する。続いて、コンタ
クト層7の上に酸化シリコンからなる絶縁層4が形成さ
れる。レーザ部40、変調器部30において、リッジ部
上の絶縁層4を部分的に除去し、金からなるアノード電
極11、5を形成する。この場合、透明導波路部50の
反射端面22近傍にはアノード電極は形成されない。更
に、InP基板1の裏面に金からなるカソード電極6を
形成する。
【0029】工程7:InPのウエハ上に形成された複
数の素子を光導波路方向(図3の横方向)に延びたバー
状に切り出した後、劈開により、出射端面21、反射端
面22を形成する。以上の工程で、図1、2に示すリッ
ジ型光変調器集積半導体レーザ100が完成する。
【0030】図2に示すように、本実施の形態にかかる
リッジ型光変調器集積半導体レーザ100では、出射端
面21、反射端面22の近傍のアノード電極5、11を
厚く形成することを要しない。このため、劈開により、
容易に出射端面21、反射端面22を形成することがで
きる。この結果、劈開による端面形成工程における歩留
りの低下、それに伴う製造コストの上昇を防止できる。
【0031】次に、図4、5を参照しながら、本実施の
形態にかかるリッジ型光変調器集積半導体レーザ100
の他の製造方法について説明する。かかる製造方法で
は、選択成長法が用いられる。まず、図4に示すよう
に、InP基板1上に、酸化シリコンからなる選択成長
マスク15を形成する。選択成長マスク15は、対向配
置された1組のマスクからなる。変調器部30、レーザ
部40、透明導波路部50の、選択成長マスク15の幅
を、それぞれW、W、Wとすると、W<W
となる。
【0032】かかる選択成長マスク15を用いて、1組
の選択成長マスク15に挟まれた領域に、InGaAs
Pの多重量子井戸層の成長を行う。成長には、有機金属
気相成長法を用いる。反応ガスの拡散により、選択成長
マスク15の幅の広い領域(レーザ部40)では多重量
子井戸層の膜厚が厚くなり、一方、選択成長マスク15
の幅の狭い領域(透明導波路部50)では多重量子井戸
層の膜厚が薄くなる。即ち、レーザ部40(活性層2)
では、多重量子井戸に含まれるウエル層の幅(膜厚)が
最も大きくなり、変調器部30(吸収層12)、透明導
波路部50(コア層8)の順にウエル層の幅が小さくな
る。
【0033】例えば、Wを20μm、Wを60μ
m、Wを10μmとすると、吸収層12のバンドギャ
ップ波長が、活性層2のバンドギャップ波長より略60
nm短くなり、コア層8のバンドギャップ波長が、活性
層2のバンドギャップ波長より略70nm短くなる。こ
の結果、電圧が印加されない状態における、コア層8の
光吸収係数は、吸収層12の光吸収係数より小さくな
る。
【0034】続いて、選択成長マスク15を除去した後
に、上述の工程5〜7を行う。これにより、リッジ型光
変調器集積半導体レーザ100が完成する。
【0035】なお、図5に示すように、変調器部30、
レーザ部40、透明導波路部50の、選択成長マスクの
幅が、それぞれW、W、W(但し、W<W
となる選択成長マスク16を用いても構わない。かかる
選択成長マスク16を用いた場合、吸収層12と透明導
波路層8とのバンドギャップ波長が、同じとなる。
【0036】例えば、Wを20μm、Wを60μm
とすると、吸収層12のバンドギャップ波長とコア層8
のバンドギャップ波長が、ともに、活性層2のバンドギ
ャップ波長より略60nm短くなる。
【0037】このように、選択成長法を用いた製造方法
では、レーザ部40の活性層2と、レーザ光を吸収しな
い吸収層12およびコア層8を、1回の成長工程で作製
することができる。このため、製造工程の簡略化が可能
となる。
【0038】更に、図6を参照しながら、本実施の形態
にかかるリッジ型光変調器集積半導体レーザ100の他
の製造方法について説明する。かかる製造方法では、多
重量子井戸の無秩序化が用いられる。かかる製造方法で
は、まず、図6(a)に示すように、InP基板1の上
に、InGaAsPの多重量子井戸からなる活性層2
を、有機金属気相成長法で形成する。
【0039】次に、図6(b)に示すように、変調器部
30、透明導波路部50の活性層2上に、ZnO膜1
4を形成する。その後、略600℃で略30分間保持し
て、アニールを行う。この結果、ZnO膜14の下方
の活性層2で、多重量子井戸のウエル層とバリア層とが
一部で混晶化する。混晶化した活性層2が、吸収層1
2、コア層8となる。混晶化した活性層2、即ち、吸収
層12、コア層8では、バンドギャップ波長が、活性層
2より短波長側にシフトする。このため、吸収層12、
コア層8の光吸収係数は、活性層2より小さくなる。
【0040】続いて、図6(c)に示すように、InP
クラッド層3、InGaAsPコンタクト層7を、有機
金属気相成長法で形成する。続いて、上述の工程6、7
を行うことにより、図1、2に示すリッジ型光変調器集
積半導体レーザ100が完成する。
【0041】このように、多重量子井戸の無秩序化を用
いた製造方法では、製造工程の簡略化が可能となる。
【0042】なお、本実施の形態では、InP基板1、
InGaAsP活性層2等を用いた場合について説明し
たが、GaAs、AlGaAs等の、半導体光素子に使
用される他の材料を用いても構わない。
【0043】また、本実施の形態では、リッジ構造の光
変調器集積半導体レーザについて説明したが、埋め込み
ヘテロ構造の光変調器集積半導体レーザに対しても適用
することができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる光変調器集積半導体レーザでは、高効率の発
光、光変調が可能となる。
【0045】また、製造工程において端面の劈開が容易
であり、製造歩留りを高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかるリッジ型光変調
器集積半導体レーザの斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかるリッジ型光変調
器集積半導体レーザの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかるリッジ型光変調
器集積半導体レーザの第1の製造工程の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態にかかるリッジ型光変調
器集積半導体レーザの第2の製造工程の上面図である。
【図5】 本発明の実施の形態にかかるリッジ型光変調
器集積半導体レーザの第2の製造工程の上面図である。
【図6】 本発明の実施の形態にかかるリッジ型光変調
器集積半導体レーザの第3の製造工程の断面図である。
【図7】 従来のリッジ型光変調器集積半導体レーザの
斜視図である。
【図8】 従来のリッジ型光変調器集積半導体レーザの
断面図である。
【符号の説明】
1 基板、2 活性層、3 クラッド層、4 絶縁層、
5、11 アノード電極、6 カソード電極、7 コン
タクト層、8 コア層、12 吸収層、20リッジ部、
21 出射端面、22 反射端面、30 変調器部、4
0 レーザ部、50 透明導波路部、100 リッジ型
光変調器集積半導体レーザ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザと光変調器とが集積化され
    た光変調器集積半導体レーザであって、 表面と裏面とを有し、該表面にレーザ部と変調器部とが
    規定された半導体基板と、 該半導体基板の該レーザ部に設けられた活性層と、該変
    調器部に設けられた吸収層とを含む光導波路層と、 該光導波路層上に設けられたクラッド層と、 該レーザ部の、該クラッド層上に設けられた第1アノー
    ド電極と、 該変調器部の、該クラッド層上に設けられた第2アノー
    ド電極と、 該半導体基板の裏面に設けられたカソード電極と、 該光導波路層に形成された光導波路に対して略垂直に配
    置された、該変調器部側の出射端面と、該レーザ部側の
    反射端面とを含み、 更に、該半導体基板の、該レーザ部と該反射端面との間
    に透明導波路部が規定され、該光導波路層が、該透明導
    波路部に設けられ該活性層のバンドギャップ波長より短
    いバンドギャップ波長を有するコア層を含むことを特徴
    とする光変調器集積半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 上記光導波路層が量子井戸構造からな
    り、上記コア層に含まれるウエル層のウエル幅が、上記
    活性層に含まれるウエル層のウエル幅より狭いことを特
    徴とする請求項1に記載の光変調器集積半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 上記コア層と上記吸収層とのバンドギャ
    ップ波長が、略同一であることを特徴とする請求項1に
    記載の光変調器集積半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 上記コア層の屈折率が、上記クラッド層
    の屈折率より大きいことを特徴とする請求項1に記載の
    光変調器集積半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 上記第1アノード電極が、上記反射端面
    から所定の間隔を隔てて配置されたことを特徴とする請
    求項1に記載の光変調器集積半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 上記クラッド層が、上記光導波路に沿っ
    て延在するリッジ構造を有することを特徴とする請求項
    1に記載の光変調器集積半導体レーザ。
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