JP2003303784A - イオンドーピング装置及びイオンドーピング方法 - Google Patents

イオンドーピング装置及びイオンドーピング方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオンドーピング装置において、注入される
イオン種の割合を安定化させ、高精度なドーピング量の
制御が可能なイオンドーピング装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 ガス導入手段と、イオンの生成手段及び
引き出し加速手段を備え、二重構造で空隙部を有する壁
で囲まれたイオン源と、イオン源に連接し、当該イオン
のイオン流に晒される基板を保持する保持手段を有する
ドーピング室を備え、空隙部に、加熱又は冷却用の媒体
が充填された構成を有している。イオン源の内壁の温度
はイオン生成手段により自己発熱で上昇する温度以上に
加熱又は室温以下の温度に冷却することにより一定温度
に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンドーピング
装置及びそれを用いたドーピング方法に係り、特に薄膜
トランジスタ(TFT)のソース及びドレイン領域等の
不純物領域の形成に用いる、高精度で再現性の高いイオ
ンドーピング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の価電子制御用の不純物元素をイ
オン化し、電界で加速して注入する技術はイオン注入法
として知られている。近年、液晶表示装置等、大面積の
基板に不純物元素を注入することを目的とし、イオンを
シャワー状に照射してドーピングすることが行われてい
る。
【0003】イオンドーピング装置は、イオン源に連接
するドーピング室を設け、このドーピング室を真空に保
持すると共に、このドーピング室に基板を入れてイオン
源からのイオン流を基板の表面に照射させる構成であ
る。イオン源はプラズマ室と、プラズマ室で生成したイ
オンを引き出す引き出し加速電極系と、二次電子の流入
を制御する減速電極系とから成っている。電極には一般
に多孔電極が使用され、イオンはこの孔を通過してドー
ピング室へのイオン流を形成する。
【0004】イオン源のプラズマ発生方法としては直流
放電方式、高周波放電方式、マイクロ波放電方式等があ
る。また、磁場を印加することによりプラズマをイオン
源内部に閉じこめておくことも可能であり、プラズマ室
の周囲に永久磁石を配置することによりカプス磁場を形
成する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような形態のイオ
ンドーピング装置では、多くの場合、質量分離を行わな
い為、プラズマ室で形成されたイオン種(正電荷)は全
て引き出し電極による電場で加速され、基板に注入され
ることになる。イオンを得る為の材料ガスには、ガスの
安定性の為に水素希釈のジボラン(B26)やフォスフ
ィン(PH3)を使用することが多い。その結果、目的
とするボロンイオンやリンイオンの他に多量の水素イオ
ンが同時に注入されることになる。
【0006】例えば、材料ガスとしてフォスフィンを使
用した場合には、H+、H2 +、H3 +、P+、PH+、PH2
+、PH3 +等の各位イオンが生成される。これらのイオ
ン種の存在比率は、材料ガスの希釈割合やプラズマ生成
条件により異なる。質量分離することなく電界で加速す
ると、これらのイオンが基板に照射されることになる。
【0007】図3は水素で5%に希釈したジボランガス
を用いた時に生成されるイオン種をE×B分離器により
計測されたスペクトルで示すものである。質量数20付
近にB2Hy+イオンのピークが観測される他、質量数1
のH+イオンと質量数3のH3 +イオンのピークが観測さ
れている。
【0008】イオンドーピング装置では、ファラデーカ
ップ電流計を用い、イオン電流をモニターすることによ
り、ドーズ量をモニターしながら制御している。しか
し、ファラデーカップ電流計で測定しているのは、価電
子制御用の不純物イオンの他に希釈ガスのイオンを加え
た全イオン電流である。従って、プラズマ室で生成され
るイオン種の割合が変化すると、注入される不純物イオ
ンの量が変化することになる。
【0009】図4は二次イオン質量分析法(SIMS)
で測定した質量数10と11の元素(ボロン)の酸化シ
リコン膜中における深さ方向分布を示すグラフであり、
イオンドーピング装置を用いて複数枚の基板を順次ドー
ピング処理した時の濃度変化を示している。このデータ
は、同一のドーズ量設定で行っているにもかかわらず、
ドーピング回数が増えるに従い、つまりドーピング処理
の後半になる程ボロンの濃度が増加している。この結果
はドーピング回数が増えるに従い、ボロンを含むイオン
種の割合が増加していることを示している。
【0010】また、図5には、同一条件でチャネルドー
プを行って作製したTFTの正味のしきい値電圧の基板
間ばらつきを示している。この場合でも、ドーピング回
数が増えるに従い(ドーピング処理基板枚数が増えるに
従い)、しきい値電圧がプラス側にシフトする傾向が観
測されている。この結果はボロンの注入量が増加してい
ることを意味している。このように、同じドーピング条
件で処理しているにもかかわらず、注入される価電子制
御用の不純物元素の濃度が再現性良く製品を生産するこ
とができなくなる。
【0011】本発明は、このような問題点を鑑みなされ
たものであり、イオンドーピング装置において、注入さ
れるイオン種の割合を安定化させ、高精度なドーピング
量の制御が可能なイオンドーピング装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のイオンドーピング装置は、ガス導入手段
と、イオンの生成手段及び引き出し加速手段を備え、二
重構造で空隙部を有する壁で囲まれたイオン源と、イオ
ン源に連接し、当該イオンのイオン流に晒される基板を
保持する保持手段を有するドーピング室を備え、空隙部
に、加熱又は冷却用の媒体が充填された構成を有してい
る。
【0013】また、ガス導入手段と、所定の不純物元素
を含むイオンの生成手段及び引き出し加速手段を備えた
イオン源と、イオン源の内壁の温度を一定の温度に保持
する加熱又は冷却手段と、イオン源に連接し、当該イオ
ンのイオン流に晒される基板を保持する保持手段を有す
るドーピング室を備えたものである。イオン源の内壁の
温度は、100℃以上の一定の温度、又は0℃以下の一
定温度に保持することが好ましく、いずれにしてもイオ
ン源の内壁がイオン生成手段により自己発熱で上昇する
温度以上に加熱、又は室温以下の温度に冷却することに
より、一定温度に保つことが肝要である。
【0014】イオン源の内壁の温度を一定に保つ手段と
して、イオン源の内壁の表面温度を感知する温度センサ
と、該温度センサの検出結果に基づいて目標温度に制御
する帰還回路が温度制御手段に備えられていると、より
高精度に温度を制御することができる。
【0015】上記本発明の構成において、イオン源の内
壁の温度を一定の保持することにより、イオン種の存在
比率が一定となり、即ち、注入するイオン種及びその存
在比率を安定化させることができる。それにより高精度
なドーズ量の制御が可能なイオンドーピング装置を提供
することができる。
【0016】本発明のイオンドーピング方法は、所定の
不純物元素を含むイオンの生成手段及び引き出し加速手
段を備えたイオン源の内壁の温度を一定の温度に保持
し、複数のイオン種の存在比率を一定に保った状態で、
電界で加速されたイオンを被処理体にドーピングするも
のである。特に、イオン源の内壁の温度を100℃以上
の一定の温度、又は0℃以下の一定の温度に保持した状
態で行うことが好ましい。
【0017】上記本発明の構成において、イオン源の内
壁の温度を一定の保持することにより、イオン種の存在
比率が一定となり、イオンドーピング処理においてドー
ズ量の変動を防ぎ、即ち、注入するイオン種及びその存
在比率を安定化させることができる。それにより高精度
なドーズ量の制御が可能なイオンドーピングを行うこと
ができる。
【0018】イオン種が変動する原因に関しては、以下
の考察を行っている。表1はイオンドーピング装置にお
ける制御パラメータを示している。
【0019】
【表1】
【0020】これらの制御パラメータは図5で行ったチ
ャネルドープ工程での実際の値を示している。表1か
ら、イオンドーピング時にはFCビーム電流、注入トー
タルドーズ、注入時間は安定であり、またフィラメン
ト、アーク、加速系、真空系の各パラメータも安定して
いる。以上の事実に基づくと、イオン種の存在比率が変
動する原因としてイオン源の温度、より具体的にはイオ
ン源の内壁の温度がイオン種割合に影響していると考え
られる。即ち、ドーピング処理枚数の増加に従いイオン
源内壁の温度やフィラメント温度の上昇、プラズマの電
子温度が変動するものと考えられ、その結果プラズマ中
のイオン種割合が増加することになる。このことから、
イオン源の温度を一定に制御することができれば、イオ
ン種割合が安定させることが可能となり、イオンドーピ
ングの安定化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様につい
て、添付図面を参照して詳述する。
【0022】本発明の主要な構成は、ガス導入手段と、
所定の不純物元素を含むイオンの生成手段及び引き出し
加速手段を備えたイオン源と、イオン源に連接し、当該
イオンのイオン流に晒される基板を保持する保持手段を
有するドーピング室を備えた構成において、イオン源の
周りに温度制御手段を設けたものである。この温度制御
手段により、イオン源の自己発熱温度よりも高い温度、
又は低い温度に制御し、一定温度に保持することにより
イオン種の存在比率を一定に保つものである。
【0023】イオン源は直流又は高周波電力を印加して
プラズマを発生させることにより温度上昇する。これに
対し、最初からイオン源の温度、具体的にはイオン源の
内壁の温度をそれより高い温度、好ましくは100℃以
上に保っておくことにより、内壁の温度を一定に制御す
ることができる。或いは、室温以下、好ましくは0℃以
下に冷却しても同様である。
【0024】温度制御手段としては、加熱する目的にお
いて電熱線を用いている。具体的には、Ni−Cr系合
金(ニクロム線)を使用する。これにより、最高使用温
度は1000℃程度まで加熱できる。Ni−Cr−Al
系合金(カンタル線)の場合には1200℃まで使用で
きる。これらの発熱体をイオン源外壁周辺部に巻き付け
る。これらの発熱体をステンレス鋼やインコネルの薄肉
管の中に酸化マグネシウム等の耐熱性絶縁材料の粉末で
絶縁して組み込んだシース線ヒータを使用することもで
きる。白金、白金−ロジウム合金を発熱体として使用す
ることもできる。また誘導炉を使用して、イオン源内部
に発熱体を設置することもできる。また、イオン源を、
二重構造で空隙部を有する壁で形成し、空隙部に加熱又
は冷却用の媒質を充填させても良い。媒質としては、シ
リコンオイルや液体窒素、液体ヘリウムなどを用いるこ
とが出来る。
【0025】イオン源を冷却する場合では、設定温度に
対してイオン源内壁の温度が上昇しすぎるとイオン種割
合が増加するが、この時に積極的に冷却を行いイオン種
割合の増加を抑える。逆に温度が下がり過ぎる場合に
は、積極的にイオン源の加熱を行う。このようにしてイ
オン種の存在比率を安定化させる。イオン源を冷却する
にはイオン源の周囲に冷却管を多数配置する。冷却管に
は冷媒を循環させる。冷媒にはシリコンオイル、液体窒
素、液体酸素、液体ヘリウムなどを用いる。また、イオ
ン源から離れた位置において、熱交換機やコンプレッサ
ー、ペルチェ素子を利用した電子冷却器等を用いて冷媒
の温度を下げる。その他、イオン源外周部に直接低温気
体を吹き付けてもよい。低温気体にはたとえばドライ窒
素等を用いる。またイオン源外周部と周辺空気とが効果
的に熱交換するように、イオン源外周部の表面積をでき
るだけ大きくするように、凹凸形状となった放熱板を設
けても良い。
【0026】高精度のイオン源の温度を制御するために
は、イオン源の内壁の表面温度を感知する温度センサ
と、該温度センサの検出結果に基づいて、目標温度に制
御する帰還回路が温度制御手段に備える。代表的な温度
センサとしては熱電対を用いる。熱電対K(クロメル-ア
ルメル)は酸化雰囲気中で1200℃まで使用できる。
白金-ロジウム系(熱電対B、R、S等)は1600℃
〜1700℃まで使用可能であり、酸化雰囲気中で安定
し耐熱性もあり、高精度に測定することが可能となる。
また、タングステン、モリブテン、レニウム、タンタル
系の熱電対を用いることによって更に高温測定が可能で
ある。その他抵抗温度計として金属抵抗温度計やサーミ
スタ抵抗温度計を用いても良い。金属抵抗温度計は測温
範囲−200〜600℃程度であるが、熱電対より1桁
高い測定精度が得られる。その他、イオン源側壁に、石
英窓を設け、イオン源外側に放射温度計を設置すること
によってプラズマの温度を測定しても良い。
【0027】図1は本発明のイオンドーピング装置の一
形態を示す図である。本発明に係るドーピング装置は、
イオン源101、そのイオン流出口に基板を配設するこ
とが可能なドーピング室102、搬送手段106及び基
板保持手段107を備えた搬送室103、ロード室(基
板供給室)104、アンロード室(基板回収室)105
を有し、これらの室はゲートバルブ110a〜110c
を介して連結されている。また、排気手段108によ
り、ドーピング室102や搬送室103等は真空排気が
可能となっている。排気手段108は、ドライポンプ、
メカニカルブースターポンプ、ターボ分子ポンプなどを
適宜組み合わせて用いる。
【0028】ドーピング室102は基板を保持してイオ
ンドーピングを行う場所である。イオン流出口より大面
積の基板を処理する場合は、基板保持手段107で走査
することにより基板に全面へのイオンドーピング処理を
可能とする。このような場合、イオン流を断面形状が長
方形又は線形として、基板に照射する形態とすれば装置
が大型化するのを防ぐことができる。基板は横置き又は
縦置きのどちらでも良く、図1で示す構成は、ロード室
104から水平に搬送した基板を、搬送室で約90度垂
直方向に回転させ、縦置きとしてイオンドーピング処理
をする形態である。
【0029】イオン源101の詳細は、内壁116と外
壁117の二重構造を有し、その空隙部に加熱又は冷却
用の媒質121(温媒)が充填されている。媒質121
は媒質供給手段120により供給される。用いることが
可能な媒質としては、シリコンオイル、液体窒素、液体
酸素、液体ヘリウムなどを用いる。シリコンオイルを用
いる場合には−20〜400℃程度の温度範囲において
制御可能であり、その場合には供給経路に温度制御手段
123を介在させる。
【0030】また、通常のイオン源と同じく、価電子制
御を目的とした不純物元素を含む材料ガスを供給するガ
ス供給系119、プラズマを形成するためのフィラメン
ト111が備えられている。図1の構成はフィラメント
型の電極を示しているが、容量結合型高周波放電型の電
極を採用しても良い。また、内壁116の周囲には永久
磁石や電磁コイルなどで形成される磁場印加手段118
が備えられ、プラズマが内壁に接しないように磁場を形
成している。
【0031】引き出し電極系としては引き出し電極11
1、加速電極112、抑制電極113、接地電極114
が備えられ、これらの電極には多数の開口が設けられそ
の開口をイオンが通過する。イオンの加速は引き出し電
圧Vexが印加される引き出し電極111と、加速電圧V
acが印加される加速電極112により行い、抑制電極1
13では発散するイオンを捕集してイオン流の方向性を
高めている。引き出し電圧Vexに1〜20kVを印加し
て、加速電圧Vacを変化させることにより10〜100
keVのエネルギーでイオンを加速することができる。
【0032】ドーピング用のガスはPH3、B26など
であり、水素や不活性ガスで0.1〜20%程度に希釈
したものを用いる。PH3の場合、PHx +、P2x +、H
x +などがイオン種として生成され、質量分離をしない場
合はこれらのイオンが引き出し電極系により加速され基
板が設置されたドーピング室に引き出される。イオンは
4枚の電極によりほぼ直線的に引き出され基板に照射さ
れる。
【0033】温度センサ122はイオン源10の内壁1
16の温度を検知するものであり、代表的には熱電対が
用いられる。ここで検知された温度は、温度制御手段1
23に伝達する帰還回路を形成し、内壁116の表面温
度が一定になるように媒質121の温度を制御する。
【0034】内壁116の内面は電界研磨等により表面
平均荒さが10μm以下に平滑化された金属材料で形成
することにより、媒体121で100℃以上に加熱して
もガスの放出及び吸着量を低減でき、イオン種の存在比
率の変動を抑えることができる。
【0035】以上のような構成により、イオン源で生成
される各種イオンの存在比率の変動を抑え、再現性の高
いイオンドーピング処理が可能となり、高精度の不純物
元素の濃度制御をすることができる。
【0036】図2は、本発明のイオンドーピング装置に
適用可能な他のイオン源の形態を示している。このイオ
ン源201は、価電子制御用の不純物元素を含む材料ガ
ス供給手段203、プラズマを形成するための放電用電
極202、高周波電源204、インピーダンス整合器2
05が備えられている。
【0037】イオン源201は、内壁206と外壁20
7の二重構造を有し、その空隙部に電熱線208を設け
て内壁206を加熱している。電熱線208の周囲は耐
熱性絶縁材料210で充填し熱容量を持たせている。外
壁207の外側にはさらに第2の外壁209を設け、そ
の空隙部に加熱又は冷却用の媒体を流入させても良い。
【0038】引き出し加速手段としては引き出し電極2
11、加速電極212、抑制電極213、接地電極21
4が備えられ、この構成は図1と同様である。また、プ
ラズマ計測手段214はイオン源で生成されるプラズマ
の電子温度等の状態をモニターする目的で設けられ、プ
ローブが挿入された構成となっている。温度センサ21
5はイオン源201の内壁116の温度を検知するもの
であり、代表的には熱電対が用いられる。ここで検知さ
れた温度は、例えば、温度制御手段123に帰還して、
内壁116の表面温度が一定になるように媒質121の
温度を制御する。
【0039】このようなイオンドーピング装置を用いた
ドーピング方法を図1で示す構成の装置に基づいて説明
する。
【0040】まず、イオン源101の内壁116を一定
温度、例えば、300℃に加熱し一定温度に保つ。この
時、加熱手段123により熱せられたシリコンオイルを
空隙部に充填して循環させる。内壁116からガスが放
出される場合もあるので、通常はこの状態でドーピング
室内を高真空に排気する。
【0041】ドーピング処理すべき基板は、ロード室1
04から搬送手段106により搬入し、基板保持手段1
07に固定する。基板は水平に搬入された後、この基板
保持手段107を垂直に立てた状態でドーピング室10
2に搬入する。
【0042】基板がドーピング室102内に搬入される
と、材料ガス供給手段119により所定の材料ガスを供
給する。リンをドーピングする場合には、水素で希釈さ
れたフォスフィンガスを用い、ボロンをドーピングする
場合には水素で希釈されたジボランを用いる。材料ガス
の供給量及び、排気手段の排気速度を調節することによ
りイオン源及びドーピング室102内の圧力を一定に保
った状態でフィラメントの直流電力を印加する。これに
よりイオン源内にプラズマが生成する。プラズマにより
材料ガスが分解され、複数のイオン種が生成する。生成
されたイオン種は引き出し電極112や加速電極113
に所定の直流電圧を印加することによりエネルギーを得
て加速され、基板保持手段107にセットされた基板に
照射されドーピング処理が行われる。
【0043】処理が終わると、フィラメントへの電力の
印加及び材料ガスの供給を止めてイオンの照射を停止す
る。ドーピングされた基板は搬送手段によりアンロード
室105に回収され、一連の処理が終わる。
【0044】イオン源101の内壁116は、ドーピン
グ室内を真空排気している間、定常的に一定温度に加熱
しておけば良い。プラズマの生成により温度が変化する
場合には、温度センサ122で検知して、その計測値の
情報を加熱手段123に帰還して媒体の温度を制御して
温度の変動を抑える。
【0045】このようなプロセスにより、イオン源で生
成される各種イオンの存在比率の変動を抑え、再現性の
高いイオンドーピング処理が可能となり、高精度の不純
物元素の濃度制御をすることができる。
【0046】図6は本発明のイオンドーピング装置を用
いたTFTの製造プロセスを示す一例を示す。まず、図
6(A)において、アルミノホウケイ酸ガラスまたはバ
リウムホウケイ酸ガラスなどによる透光性の基板700
上に多結晶シリコンで成る半導体膜702、703を形
成する。また、基板700と半導体膜との間には、窒化
シリコン、酸化シリコン、窒化酸化シリコンから選ばれ
た一つまたは複数種を組み合わせた第1絶縁膜701を
50〜200nmの厚さで形成する。
【0047】TFTのしきい値電圧を制御するためのチ
ャネルドープは、この半導体膜に対して行い、1×10
15〜1×1016/cm3の濃度でボロンをイオンドーピング
により添加する。勿論、ドーピングには図1及び図2で
説明される本発明のイオンドーピング装置を用いる。
【0048】その後、図6(B)に示すように、そし
て、第2絶縁膜704を80nmの厚さで形成する。第2
絶縁膜704はゲート絶縁膜として利用するものであ
り、プラズマCVD法またはスパッタ法を用いて形成す
る。第2絶縁膜704として、SiH4とN2OにO2
添加させて作製する酸化窒化シリコン膜は膜中の固定電
荷密度を低減させることが可能となり、ゲート絶縁膜と
して好ましい材料である。勿論、ゲート絶縁膜はこのよ
うな酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、酸化
シリコン膜や酸化タンタル膜などの絶縁膜を単層または
積層構造として用いても良い。
【0049】第2絶縁膜704上にゲート電極を形成す
るための第1導電膜を形成する。第1導電膜の種類に限
定はないがAl、Ta、Ti、W、Moなどの導電性材
料またはこれらの合金を適用することができる。このよ
うな材料を用いたゲート電極の構造は、窒化タンタル又
は窒化チタンとW又はMo−W合金の積層構造、WとA
l又はCuの積層構造などを採用することができる。A
lを用いる場合には、耐熱性を高めるためにTi、S
c、Nd、Si、Cuなどを0.1〜7重量%添加した
ものを用いる。第1の導電膜は300nmの厚さで形成す
る。
【0050】その後、レジストによる、マスク715を
3μmの厚さに形成し、ドライエッチングにより第1の
導電膜をエッチングしてゲート電極705、706を形
成する。また、図示しないが、ゲート電極に接続する配
線も同時に形成する。
【0051】図6(C)に示すように、マスク715を
そのまま残し、このゲート電極をマスクとして、図1及
び図2で説明される本発明のイオンドーピング装置を用
い、所定の不純物元素をイオンドーピングする。ドーピ
ング処理の詳細は上述と同様にして行う。特に、この工
程で行うイオンドーピングはマスク715、ゲート電極
705、706を半導体膜702、703に対するマス
クとして利用し、ゲート電極の外側の領域に1×1019
〜1×1021/cm3の濃度となるようにリンイオンをイオ
ンドーピングしてn型半導体領域707、708を形成
する。また、図示しないが低濃度ドレイン(LDD)領
域を形成する場合には、1×1017〜1×1019/cm3
濃度となるようにリンイオンをイオンドーピングにより
添加する。
【0052】リンイオンの注入が終了したら、マスク7
15をアッシングにより剥離する。続いて、図6(D)
に示すように一方の半導体膜703にレジストによるマ
スク709を形成し、半導体膜702にボロンイオンを
ドーピングする。ドーズ量は1×1019〜5×1021/c
m3とするが、n型を反転するためにリンよりも1.5〜
3倍の濃度で添加されるようにする。
【0053】ボロンイオンをドーピングした後、アッシ
ングによりマスク709を除去する。その後、図6
(E)に示すように酸化窒化シリコン膜または窒化シリ
コン膜から成る第3絶縁膜711をプラズマCVD法で
50nmの厚さに形成する。
【0054】そして、n型及びp型の半導体領域の結晶
性の回復と、活性化のために熱処理を行う。熱処理はフ
ァーネスアニール炉の他、瞬間熱アニール、レーザーア
ニールなどの方法により行うことができる。
【0055】図6(F)に示す第4絶縁膜712は、酸
化シリコン膜、酸化窒化シリコンで形成する。または、
ポリイミドまたはアクリルなどの有機絶縁物材料で形成
し表面を平坦化しても良い。
【0056】次いで、第4絶縁膜712の表面から各半
導体膜の不純物領域に達するコンタクトホールを形成
し、Al、Ti、Taなどを用いて配線を形成する。図
6(F)において713、714はソース線またはドレ
イン電極となる。こうしてnチャネル型TFTとpチャ
ネル型TFTを形成することができる。ここではそれぞ
れのTFTを単体として示しているが、これらのTFT
を使ってCMOS回路やNMOS回路、PMOS回路を
形成することができる。ここでは、TFTの製造プロセ
スを一例として示したが、プレーナプロセスによる半導
体集積回路の製造プロセスにも適用することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の構成を採用することにより、イ
オン源の温度を安定制御することが可能となり、これに
よってプラズマのイオン種割合が安定し、安定したドー
ピングを行うことができる。このイオンドーピング装置
を用いてTFTを作製することで、安定したトランジス
タ特性が得られる。
【0058】また、図6を用いて説明したように、TF
Tを製造するための成膜、エッチング、ドーピングの各
工程は枚葉処理により行われる。即ち、カセット毎に纏
められた多数の基板を1枚毎に処理を行う。この場合、
特にドーピング工程においては基板毎に注入されるイオ
ン種の割合が変動すると、しきい値電圧やオフ電流値が
ばらつく要因となる。本発明によれば、このようなドー
ピング工程に係るばらつき要因を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のドーピング装置の一構成例を説明す
る図。
【図2】 本発明のドーピング装置のイオン源の構成の
一形態を説明する図。
【図3】 水素で5%に希釈したジボランガスを用いた
時に生成されるイオン種をE×B分離器により計測され
たスペクトルを示すグラフ。
【図4】 二次イオン質量分析法(SIMS)で測定し
た質量数5のボロン元素の酸化シリコン膜中における深
さ方向分布を示すグラフ。
【図5】 同一条件でチャネルドープを行って作製した
TFTのしきい値電圧の基板間ばらつきを示すグラフ。
【図6】 TFTの製造工程を説明する図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 618F Fターム(参考) 5C030 DE01 DE10 5C034 CC01 5F110 AA30 BB04 CC02 DD01 DD02 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE02 EE03 EE04 EE06 EE14 FF01 FF02 FF04 FF09 FF28 FF30 GG02 GG13 GG32 GG34 GG51 HJ01 HJ04 HJ12 HJ23 HL03 HL04 HM15 NN03 NN04 NN22 NN23 NN24 NN27 NN35 QQ11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス導入手段と、イオンの生成手段及び引
    き出し加速手段を備え、二重構造で空隙部を有する壁で
    囲まれたイオン源と、前記イオン源に連接し、当該イオ
    ンのイオン流に晒される基板を保持する保持手段を有す
    るドーピング室を備え、前記空隙部に、加熱又は冷却用
    の媒質が充填されていることを特徴とするイオンドーピ
    ング装置。
  2. 【請求項2】ガス導入手段と、所定の不純物元素を含む
    イオンの生成手段及び引き出し加速手段を備えたイオン
    源と、前記イオン源の内壁の温度を一定の温度に保持す
    る加熱又は冷却手段と、前記イオン源に連接し、当該イ
    オンのイオン流に晒される基板を保持する保持手段を有
    するドーピング室を備えたことを特徴とするイオンドー
    ピング装置。
  3. 【請求項3】ガス導入手段と、所定の不純物元素を含む
    イオンの生成手段及び引き出し加速手段を備えたイオン
    源と、前記イオン源の内壁の温度を100℃以上の一定
    の温度に保持する温度制御手段と、前記イオン源に連接
    し、当該イオンのイオン流に晒される基板を保持する保
    持手段を有するドーピング室を備えたことを特徴とする
    イオンドーピング装置。
  4. 【請求項4】ガス導入手段と、所定の不純物元素を含む
    イオンの生成手段及び引き出し加速手段を備えたイオン
    源と、前記イオン源の内壁の温度を0℃以下の一定の温
    度に保持する温度制御手段と、前記イオン源に連接し、
    当該イオンのイオン流に晒される基板を保持する保持手
    段を有するドーピング室を備えたことを特徴とするイオ
    ンドーピング装置。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4のいずれか一項において、
    前記イオン源の内壁の表面温度を感知する温度センサ
    と、該温度センサの検出結果に基づいて、目標温度に制
    御する帰還回路が前記温度制御手段に備えられているこ
    とを特徴とするイオンドーピング装置。
  6. 【請求項6】所定の不純物元素を含むイオンの生成手段
    及び引き出し加速手段を備えたイオン源の内壁の温度を
    一定の温度に保持し、複数のイオン種の存在比率を一定
    に保った状態で、電界で加速されたイオンを被処理体に
    ドーピングするイオンドーピング方法。
  7. 【請求項7】所定の不純物元素を含むイオンの生成手段
    及び引き出し加速手段を備えたイオン源の内壁の温度を
    100℃以上の一定の温度に保持し、複数のイオン種の
    存在比率を一定に保った状態で、電界で加速されたイオ
    ンを被処理体にドーピングするイオンドーピング方法。
  8. 【請求項8】所定の不純物元素を含むイオンの生成手段
    及び引き出し加速手段を備えたイオン源の内壁の温度を
    0℃以下の一定の温度に保持し、複数のイオン種の存在
    比率を一定に保った状態で、電界で加速されたイオンを
    被処理体にドーピングするイオンドーピング方法。
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