JP2003303717A - 変圧器 - Google Patents

変圧器

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JP2003303717A
JP2003303717A JP2002110479A JP2002110479A JP2003303717A JP 2003303717 A JP2003303717 A JP 2003303717A JP 2002110479 A JP2002110479 A JP 2002110479A JP 2002110479 A JP2002110479 A JP 2002110479A JP 2003303717 A JP2003303717 A JP 2003303717A
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JP
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guide plate
plate
heat dissipation
dissipation structure
transformer
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JP2002110479A
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English (en)
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Takeshi Hayase
岳 早瀬
Jiro Fujii
二郎 藤井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却効果を向上させることの可能な変圧器を
提供すること。 【解決手段】 外箱2の外周側面から垂直に突出した放
熱構造3を有する変圧器1aにおいて放熱構造3を囲む
ように板状部材10が設けられ、板状部材10は放熱構
造3と所定の間隙G1を隔てた状態に支持される。ま
た、板状部材10の上端部10aが放熱構造3の上端部
31よりも上部側に位置するように配置されてもよい。
このような構造により、放熱構造と周囲の低温空気との
熱交換が妨げられることを良好に防止することができ、
また、煙突効果によって放熱構造における自然対流の空
気流速を増加させることができる。その結果、変圧器の
冷却効果を向上させることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器に関するも
のであり、特に変圧器の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は従来の配電用変圧器100aの
一例を示す図である。従来、配電用変圧器100aの冷
却は、変圧器の外箱101に設けられた放熱構造10
2、例えばフィン構造により、周囲の低温空気と熱交換
を行うことによってなされている。
【0003】このような従来の冷却構造においては、放
熱構造102を構成するフィン102aの表面積を増加
させるか、或いはフィン102aの枚数を増加させるこ
とにより、冷却性能の向上を図っているが、冷却の原理
が自然対流を利用した冷却であるため、個々のフィン1
02aと熱交換を行う空気の流速は低く、十分な冷却効
果を得られないのが実状であった。
【0004】またこれを解決するために、従来は、例え
ば図20に示すように、配電用変圧器100bに設けら
れるフィン構造103の外周の包絡線に沿って囲み板1
04をねじ105で固定し、個々のフィン間で熱交換を
行う空気の流速を煙突効果によって増加させることも提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図20
に示すような従来の配電用変圧器100bは、囲み板1
04を設けることによって個々のフィン間を流れる空気
の流速は煙突効果で増大するが、フィンと周囲の低温空
気との熱交換が囲み板104によって妨げられることに
なるため、終局的な冷却効果に着目すれば、図19に示
す配電用変圧器100aと比較して冷却効果は低くなる
という問題があった。
【0006】そこで、本発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたものであって、終局的な冷却効
果を向上させることの可能な変圧器を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、外箱の外周側面上に突出して設けられた
放熱構造を有する変圧器であって、前記放熱構造の所定
部位の外方に設けられる板状部材と、前記板状部材が前
記放熱構造と所定の間隙を隔てた状態に、前記板状部材
を支持する支持部材と、を備えて構成される。
【0008】また本発明は、前記板状部材が、前記放熱
構造の上部側に設けられる第1の板状部材を含むことを
特徴としている。
【0009】また本発明は、前記板状部材が、前記放熱
構造の下部側に設けられる第2の板状部材を含むことを
特徴としている。
【0010】また本発明は、前記支持部材が、前記第1
の板状部材の上端部が前記放熱構造の上端部よりも上部
側に位置するように、前記第1の板状部材を支持するこ
とを特徴としている。
【0011】また本発明は、前記支持部材が、前記第2
の板状部材の下端部が前記放熱構造の下端部よりも下部
側に位置するように、前記第2の板状部材を支持するこ
とを特徴としている。
【0012】また本発明は、外箱の外周側面上に突出し
て設けられた放熱構造を有する変圧器であって、前記放
熱構造の上部側外方に設けられる板状部材と、前記板状
部材の上端部が前記放熱構造の上端部よりも上部側に位
置するように、前記板状部材を支持する支持部材と、を
備えて構成される。
【0013】また本発明は、前記支持部材が、前記板状
部材の下端部が前記放熱構造の上端部と同一の高さ位置
若しくはそれよりも上側に位置するように、前記板状部
材を支持することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.まず、実施の形態
1について説明する。図1は本実施形態にかかる配電用
変圧器1aの概略構成を示す斜視図である。図1に示す
ように、配電用変圧器1aは変圧器本体を構成する外箱
2を備え、外箱2の上面側には配線接続用の入出力端子
9が設けられ、また外箱2の側面には放熱を行うことで
冷却効果を得るための放熱構造3が設けられる。
【0015】放熱構造3はフィン3aを備えたフィン構
造によって構成され、各フィン3aは外箱2の外周側面
から垂直に突出した構造を有する。そして個々のフィン
3a間を低温空気が流れることにより、フィン3aと低
温空気との間で熱交換が行われ、配電用変圧器1aの冷
却効果が得られる。
【0016】また、配電用変圧器1aには、放熱構造3
の上部側外方にガイド板10が設けられており、ガイド
板10は外箱2の側面部に設けられた支持部材20によ
って支持される。ガイド板10を放熱構造3の上部側に
設けることにより、配電用変圧器1aにおいて最も高温
となる部分を流れる空気の流速を増大させることができ
る。
【0017】次に、図2は本実施形態にかかる配電用変
圧器1aの平面図及び側面図である。ただし、図2では
入出力端子9に関する図示は省略している。
【0018】図2(a)の平面図に示すように、ガイド
板10は放熱構造3の外方に設けられ、放熱構造3を構
成するフィン3aと一定の間隙G1を隔てた状態に設け
られる。つまり、支持部材20はガイド板10とフィン
3aとが接することのない状態にガイド板10を支持す
るように構成される。
【0019】また、図2(b)の側面図に示すように、
支持部材20は、ガイド板10の上端部10aが放熱構
造3の上端部31よりも上部側に位置するように、ガイ
ド板10を支持するように構成される。
【0020】このような構造によれば、任意の寸法のフ
ィン3aに対して最適な間隙G1を形成する支持部材2
0によってガイド板10を取り付けることができ、最も
高温となるフィン3aの上部において周囲の低温空気と
の熱交換を妨げることがなく、また煙突効果により個々
のフィン3a間の自然対流による空気流速を増加させる
ことができる。
【0021】図3は本実施形態の配電用変圧器1aにお
ける空気流速の概念を示す図である。また図4はガイド
板の設けられていない変圧器における空気流速の概念を
示す図である。なお、各図において破線矢印の長さはそ
の部分における空気流速に対応する。
【0022】図3に示すように、本実施形態の配電用変
圧器1aによれば、ガイド板10の下方側から低温空気
が吸い込まれ、放熱構造3の上端部より上方側に吹き出
す空気の上昇が促進され、フィン3aの上部を流れる空
気の流速が増大する。
【0023】これに対し、図4に示すようにガイド板の
設けられていない変圧器の場合、上記のような煙突効果
は生じないため、各フィン3a間を通過する空気の流速
は通常の自然対流によって生じる流速となるため、放熱
構造3の上部乃至下部でほぼ一定の状態となる。
【0024】ここで、本実施形態の構造、特にガイド板
10と放熱構造3との間に間隙G1を設ける構造による
冷却効果について検証する。各フィン3aからフィン3
a周辺の空気への熱移動量Qは、一般に、
【0025】
【数1】
【0026】により求めることができる。ただし、数1
の式において、Sはフィン3aの表面積[m2]、ΔT
はフィン温度(T1[K])とフィン空間における空気
温度(T2[K])との温度差(T1−T2)、hmは
熱伝達率を示している。
【0027】熱伝達率hmは一般に、
【0028】
【数2】
【0029】として表現される。この数2の式におい
て、Numは平均ヌセルト数であり、λは空気の熱伝導
率[W/m・K]であり、Deはフィン溝部空間の等価
直径である。フィン溝部空間の等価直径Deは、
【0030】
【数3】
【0031】により表される。数3の式において、Aは
フィン溝部空間の断面積[m2]であり、Hをフィン3
aの高さ[m]、fpをフィン3aのピッチ[m]、f
tをフィン3aの厚み[m]とすると、
【0032】
【数4】
【0033】で表される。また、数3の式において、s
はフィン溝部空間のヌレ縁長さ[m]であり、
【0034】
【数5】
【0035】で表される。
【0036】また、数2の式における平均ヌセルト数N
umは、ステファンの式より、
【0037】
【数6】
【0038】として表される。ただし、数6の式におい
て、Prはプラントル数である。またXは、
【0039】
【数7】
【0040】により表される。この数7の式においてR
eはレイノルズ数であり、レイノルズ数Reは、
【0041】
【数8】
【0042】により表され、Uはフィン3a間を流れる
空気の流速[m/s]であり、νは空気の動粘性係数
[m2/s]である。
【0043】上記関係より、熱移動量Qと、フィン3a
間を流れる空気流速Uとの関係を求めると、
【0044】
【数9】
【0045】という関係が得られる。また、上記関係よ
り、熱移動量Qと、温度差ΔTとの関係を求めると、
【0046】
【数10】
【0047】の関係が得られる。
【0048】したがって、配電用変圧器1aの放熱効
果、すなわち冷却効果を評価するための指標値をVとす
ると、
【0049】
【数11】
【0050】の関係式によって指標値Vが求まり、この
指標値Vに基づいて冷却効果を評価することができる。
【0051】そして本実施形態の構造において、ガイド
板10とフィン3aとの間隙G1を変化させて、フィン
3aの上部、中央部及び下部の3ポイントでフィン3a
間を流れる空気の流速増加率と、フィン3a間の空気温
度増加率とを実測した結果を図5及び図6に示す。
【0052】図5は、ガイド板10の取り付け位置、す
なわち間隙G1の寸法と、煙突効果による流速増加率と
の関係を示す図であり、図6は、ガイド板10の取り付
け位置、すなわち間隙G1の寸法と、ガイド板10の遮
蔽効果による空気温度増加率との関係を示す図である。
ただし、いずれの図においても、ガイド板10を取り付
けない構造(図19参照)との効果の差異の比較を容易
にするために、当該構造による流速増加率及び空気温度
増加率を1として表している。
【0053】まず、間隙G1を0[mm]に設定した場
合を考える。この場合、フィン3aとガイド板10とが
接する状態となるため、図20に示した従来と同様の構
造となる。そしてこの場合、各ポイントの煙突効果によ
る空気流速Uはガイド板を取り付けない構造と比較して
平均約1.15倍に増加する(図5参照)。
【0054】またこの場合、各ポイントの温度差ΔTは
ガイド板を取り付けない構造と比較して平均約0.9倍
に減少する。つまり、図6に示すように、ガイド板10
を取り付けた構造の温度増加率がガイド板を取り付けな
い構造と比較して高くなるということは、ガイド板10
を取り付けたことにより熱の遮蔽作用が生じ、熱交換作
用が低減されて、温度差ΔTが小さくなることに繋がる
のである。なお、温度差ΔTは図6に示す温度増加率の
逆数として表される。
【0055】したがって、間隙G1を0[mm]にした
場合、つまりガイド板とフィン3aとが接する場合にお
ける冷却効果の指標値Vは、
【0056】
【数12】
【0057】となり、結果的にガイド板を取り付けない
場合と比較して冷却効果は約3%低下することになる。
このため、ガイド板10とフィン3aとが接する状態に
ある場合には、空気流速は増加するものの、終局的な冷
却効果は低下することになる。
【0058】次に、本実施形態の一例として、間隙G1
を5[mm]に設定した場合を考える。この場合、各ポ
イントの煙突効果による空気流速Uはガイド板を取り付
けない構造と比較して平均約1.1倍に増加する(図5
参照)。
【0059】またこの場合、各ポイントの温度差ΔTは
ガイド板を取り付けない構造と比較して平均約0.98
倍に減少する。なお、この場合も温度差ΔTは図6に示
す温度増加率の逆数として表される。
【0060】したがって、間隙G1を5[mm]にした
場合における冷却効果の指標値Vは、
【0061】
【数13】
【0062】となり、ガイド板を取り付けない場合と比
較して冷却効果は約3%向上することになる。つまり、
ガイド板10とフィン3aとの間に間隙G1を設けるこ
とにより、空気流速を増加させるとともに、空気温度の
上昇(換言すれば、温度差の低下)を抑制することがで
きるので、これらの相乗効果によって冷却効果を向上さ
せることができるのである。
【0063】なお、本実施形態の配電用変圧器1aにお
いて、フィン3aの高さ、ピッチ、長さ及び枚数等の組
み合わせには、多様な組み合わせが考えられることか
ら、実施品に適用される組み合わせ形態に応じて上記の
指標値Vを考慮した最適な間隙G1を設定することが好
ましい。
【0064】また本実施形態の配電用変圧器1aにおい
ては、さらにガイド板10の上端部10aが放熱構造3
の上端部31よりも上部側に位置するように、ガイド板
10が配置されている(図2(b)参照)。したがっ
て、図20の構造と比較すると、ガイド板10がフィン
3aの放熱作用を低下させる遮蔽領域の面積を小さくす
ることができ、上記の温度差ΔTをより大きくすること
が可能になる。そのため、ガイド板10の上端部10a
が放熱構造3の上端部31と同一高さ位置に設けられる
場合よりも優れた冷却効果を得ることが可能になる。
【0065】なお、図2(b)に示すように、ガイド板
10は、放熱構造3の上端部31より下部側に位置する
部分よりも、上端部31より上部側に位置する部分が大
きくなるように配置されることがより好ましい。そのよ
うに配置することで、ガイド板10がフィン3aの放熱
作用を低下させる遮蔽領域の面積をより小さくすること
ができるからである。
【0066】以上のように、本実施形態の配電用変圧器
1aは、上述した構造により、フィン3aと周囲の低温
空気との熱交換が妨げられることを良好に防止し、かつ
煙突効果によって各フィン3a間における自然対流の空
気流速を増加させることができ、その結果、配電用変圧
器1aの冷却効率を向上させることが可能になる。
【0067】実施の形態2.次に、実施の形態2につい
て説明する。図7は本実施形態にかかる配電用変圧器1
bの概略構成を示す斜視図である。なお、図7では上述
した部材と同様の部材については同一符号を付してい
る。
【0068】配電用変圧器1bにおいては、放熱構造3
の上部側外方にガイド板11が設けられ、かつ放熱構造
3の下部側外方にガイド板12が設けられる。それぞれ
のガイド板11,12は外箱2の側面部に設けられた支
持部材20によって支持される。ガイド板11を放熱構
造3の上部側に設け、さらにガイド板12を放熱構造3
の下部側に設けることにより、配電用変圧器1bにおい
て放熱構造3を流れる空気の流速をより効果的に増大さ
せることができる。
【0069】次に、図8は本実施形態にかかる配電用変
圧器1bの平面図及び側面図である。ただし、図8では
入出力端子9に関する図示は省略している。
【0070】図8(a)の平面図に示すように、ガイド
板11及び12は放熱構造3を構成するフィン3aと一
定の間隙G2を隔てた状態に設けられる。つまり、支持
部材20はガイド板11及び12とフィン3aとが接す
ることのない状態にガイド板11及び12のそれぞれを
支持するように構成される。
【0071】また、図8(b)の側面図に示すように、
支持部材20は、ガイド板11の上端部11aが放熱構
造3の上端部31よりも上部側に位置するように、ガイ
ド板11を支持するように構成される。これにより、ガ
イド板11を設けることによって熱の遮蔽作用が生じる
領域を低減することができる。
【0072】なお、放熱構造3の下部側に対応して設け
られるガイド板12の下端部12bは放熱構造3の下端
部32よりも上部側に位置するように配置されており、
熱交換作用を低減させる遮蔽領域の面積を低減させるよ
うには配置されていない。これは、配電用変圧器1bの
下部側は上部側に比べて温度が低くなるため、下部側に
おいて熱交換作用が低減されても問題となる可能性は少
ないからである。また図8(b)に示すように、ガイド
板12を取り付けることにより、低温空気を吸い込むた
めの領域をガイド板12の下方側に確保することができ
る。
【0073】このような構造によれば、任意の寸法のフ
ィン3aに対して最適な間隙G2を形成する支持部材2
0によってガイド板11及び12を取り付けることがで
き、最も高温となるフィン3aの上部において周囲の低
温空気との熱交換を妨げることがなく、また煙突効果に
より個々のフィン3a間の自然対流による空気流速を増
加させることができる。
【0074】図9は本実施形態の配電用変圧器1bにお
ける空気流速の概念を示す図である。なお、図9におい
て破線矢印の長さはその部分における空気流速に対応す
るものである。
【0075】図9に示すように、本実施形態の配電用変
圧器1bによれば、煙突効果により、ガイド板12の下
方側から低温空気が吸い込まれ、放熱構造3の下端部よ
り上方側に向かう空気の上昇が促進される。そしてさら
に、ガイド板11の下方側からも低温空気が吸い込ま
れ、放熱構造3の上部側に吹き出す空気の上昇が促進さ
れる。したがって、本実施形態の配電用変圧器1bで
は、放熱構造3の下部、中央部及び上部のそれぞれで空
気流速を増大させることができる。
【0076】ここで、本実施形態の構造、特にガイド板
11,12と放熱構造3との間に間隙G2を設ける構造
による冷却効果について検証する。本実施形態の構造に
おいて、ガイド板11及び12とフィン3aとの間隙G
2を変化させて、フィン3aの上部、中央部及び下部の
3ポイントでフィン3a間を流れる空気の流速増加率
と、フィン3a間の空気温度増加率とを実測した結果を
図10及び図11に示す。
【0077】図10は、ガイド板11及び12の取り付
け位置、すなわち間隙G2の寸法と、煙突効果による流
速増加率との関係を示す図であり、図11は、ガイド板
11及び12の取り付け位置、すなわち間隙G2の寸法
と、ガイド板11及び12の遮蔽効果による空気温度増
加率との関係を示す図である。ただし、いずれの図にお
いても、ガイド板を取り付けない構造(図19参照)と
の効果の差異の比較を容易にするために、当該構造によ
る流速増加率及び空気温度増加率を1として表してい
る。
【0078】まず、間隙G2を0[mm]に設定した場
合を考える。この場合、フィン3aとガイド板11及び
12とが接する状態となるため、図20に示した従来と
同様の構造となる。そしてこの場合、各ポイントの煙突
効果による空気流速Uはガイド板を取り付けない構造と
比較して平均約1.6倍に増加する(図10参照)。
【0079】またこの場合、各ポイントの温度差ΔTは
ガイド板を取り付けない構造と比較して平均約0.7倍
に減少する。つまり、図11に示すように、ガイド板1
1及び12を取り付けた構造の温度増加率がガイド板を
取り付けない構造と比較して高くなるということは、ガ
イド板11及び12を取り付けたことにより熱の遮蔽作
用が生じ、熱交換作用が低減されて、温度差ΔTが小さ
くなることに繋がるのである。なお、本実施形態におい
ても温度差ΔTは図11に示す温度増加率の逆数として
表される。
【0080】したがって、間隙G2を0[mm]にした
場合、つまりガイド板とフィン3aとが接する場合にお
ける冷却効果の指標値Vは、
【0081】
【数14】
【0082】となり、結果的にガイド板を取り付けない
場合と比較して冷却効果は約12%低下することにな
る。このため、ガイド板11及び12とフィン3aとが
接する状態にある場合には、空気流速は増加するもの
の、終局的な冷却効果は低下することになる。
【0083】次に、本実施形態の一例として、間隙G1
を10[mm]に設定した場合を考える。この場合、各
ポイントの煙突効果による空気流速Uはガイド板を取り
付けない構造と比較して平均約1.45倍に増加する
(図10参照)。
【0084】またこの場合、各ポイントの温度差ΔTは
ガイド板を取り付けない構造と比較して平均約0.9倍
に減少する。なお、この場合も温度差ΔTは図11に示
す温度増加率の逆数として表される。
【0085】したがって、間隙G1を10[mm]にし
た場合における冷却効果の指標値Vは、
【0086】
【数15】
【0087】となり、ガイド板を取り付けない場合と比
較して冷却効果は約8%向上することになる。つまり、
ガイド板11及び12とフィン3aとの間に間隙G2を
設けることにより、空気流速を増加させるとともに、空
気温度の上昇(換言すれば、温度差の低下)を抑制する
ことができるので、これらの相乗効果によって冷却効果
を向上させることができるのである。
【0088】なお、本実施形態の配電用変圧器1bにお
いても、フィン3aの高さ、ピッチ、長さ及び枚数等の
組み合わせには、多様な組み合わせが考えられることか
ら、実施品に適用される組み合わせ形態に応じて上記の
指標値Vを考慮した最適な間隙G2を設定することが好
ましい。
【0089】また本実施形態の配電用変圧器1bにおい
ては、さらにガイド板11の上端部11aが放熱構造3
の上端部31よりも上部側に位置するように、ガイド板
11が配置されている(図8(b)参照)。したがっ
て、図20の構造と比較すると、ガイド板11がフィン
3aの放熱作用を低下させる遮蔽領域の面積を小さくす
ることができ、上記の温度差ΔTをより大きくすること
が可能になる。そのため、ガイド板11の上端部11a
が放熱構造3の上端部31と同一高さ位置に設けられる
場合よりも優れた冷却効果を得ることが可能になる。
【0090】なお、図2(b)に示すように、ガイド板
11は、放熱構造3の上端部31より下部側に位置する
部分よりも、上端部31より上部側に位置する部分が大
きくなるように配置されることがより好ましい。そのよ
うに配置することで、ガイド板11がフィン3aの放熱
作用を低下させる遮蔽領域の面積をより小さくすること
ができるからである。
【0091】以上のように、本実施形態の配電用変圧器
1bは、上述した構造により、フィン3aと周囲の低温
空気との熱交換が妨げられることを良好に防止し、かつ
煙突効果によって各フィン3a間における自然対流の空
気流速を増加させることができ、その結果、配電用変圧
器1bの冷却効率を向上させることが可能になる。
【0092】実施の形態3.次に、実施の形態3につい
て説明する。図12は本実施形態にかかる配電用変圧器
1cの概略構成を示す斜視図である。なお、図12では
上述した部材と同様の部材については同一符号を付して
いる。
【0093】配電用変圧器1cにおいては、放熱構造3
の下部側外方にガイド板13が設けられ、ガイド板13
は外箱2の側面部に設けられた支持部材20によって支
持される。ガイド板13を放熱構造3の下部側に設ける
ことにより、配電用変圧器1bにおいて放熱構造3を流
れる空気の流速をより効果的に増大させることができ
る。
【0094】次に、図13は本実施形態にかかる配電用
変圧器1cの平面図及び側面図である。ただし、図13
では入出力端子9に関する図示は省略している。
【0095】図13(a)の平面図に示すように、ガイ
ド板13は放熱構造3を構成するフィン3aと一定の間
隙G3を隔てた状態に設けられる。つまり、支持部材2
0はガイド板13とフィン3aとが接することのない状
態にガイド板13を支持するように構成される。
【0096】また、図13(b)の側面図に示すよう
に、支持部材20は、ガイド板13の下端部13bが放
熱構造3の下端部32よりも下部側に位置するように、
ガイド板13を支持するように構成される。これによ
り、ガイド板13を設けることによって熱の遮蔽作用が
生じる領域を低減することができる。
【0097】このような構造によれば、任意の寸法のフ
ィン3aに対して最適な間隙G3を形成する支持部材2
0によってガイド板11及び12を取り付けることがで
き、最も高温となるフィン3aの上部において周囲の低
温空気との熱交換を全く妨げることがなく、また煙突効
果により個々のフィン3a間の自然対流による空気流速
を増加させることができる。
【0098】また、このような構造とすることで、配電
用変圧器1cの上面側に設けられる入出力端子9に対し
て、任意の方向から容易に配線接続を行うことが可能に
なる。
【0099】図14は本実施形態の配電用変圧器1cに
おける空気流速の概念を示す図である。なお、図14に
おいて破線矢印の長さはその部分における空気流速に対
応するものである。
【0100】図14に示すように、本実施形態の配電用
変圧器1cによれば、煙突効果により、ガイド板13の
下方側から低温空気が吸い込まれ、放熱構造3の下端部
より上方側に向かう空気の上昇が促進される。したがっ
て、本実施形態の配電用変圧器1cでは、主として放熱
構造3の下部側において空気流速を増大させることがで
きる。
【0101】ここで、本実施形態の構造、特にガイド板
13と放熱構造3との間に間隙G3を設ける構造による
冷却効果について検証する。本実施形態の構造におい
て、ガイド板13とフィン3aとの間隙G3を変化させ
て、フィン3aの上部、中央部及び下部の3ポイントで
フィン3a間を流れる空気の流速増加率と、フィン3a
間の空気温度増加率とを実測した結果を図15及び図1
6に示す。
【0102】図15は、ガイド板13の取り付け位置、
すなわち間隙G3の寸法と、煙突効果による流速増加率
との関係を示す図であり、図16は、ガイド板13の取
り付け位置、すなわち間隙G3の寸法と、ガイド板13
の遮蔽効果による空気温度増加率との関係を示す図であ
る。ただし、いずれの図においても、ガイド板13を取
り付けない構造(図19参照)との効果の差異の比較を
容易にするために、当該構造による流速増加率及び空気
温度増加率を1として表している。
【0103】まず、間隙G3を0[mm]に設定した場
合を考える。この場合、フィン3aとガイド板13とが
接する状態となるため、図20に示した従来と同様の構
造となる。そしてこの場合、各ポイントの煙突効果によ
る空気流速Uはガイド板を取り付けない構造と比較する
と平均約1.4倍に増加する(図15参照)。
【0104】またこの場合、各ポイントの温度差ΔTは
ガイド板を取り付けない構造と比較すると平均約0.8
倍に減少する。つまり、図16に示すように、ガイド板
13を取り付けた構造の温度増加率がガイド板を取り付
けない構造と比較して高くなるということは、ガイド板
13を取り付けたことにより熱の遮蔽作用が生じ、熱交
換作用が低減されて、温度差ΔTが小さくなることに繋
がるのである。なお、本実施形態においても温度差ΔT
は図16に示す温度増加率の逆数として表される。
【0105】したがって、間隙G3を0[mm]にした
場合、つまりガイド板13とフィン3aとが接する場合
における冷却効果の指標値Vは、
【0106】
【数16】
【0107】となり、結果的にガイド板を取り付けない
場合と比較して冷却効果は約6%低下することになる。
このため、ガイド板13とフィン3aとが接する状態に
ある場合には、空気流速は増加するものの、終局的な冷
却効果は低下することになる。
【0108】次に、本実施形態の一例として、間隙G3
を10[mm]に設定した場合を考える。この場合、各
ポイントの煙突効果による空気流速Uはガイド板を取り
付けない構造と比較すると平均約1.25倍に増加する
(図15参照)。
【0109】またこの場合、各ポイントの温度差ΔTは
ガイド板を取り付けない構造と比較して平均約0.92
倍に減少する。なお、この場合も温度差ΔTは図16に
示す温度増加率の逆数として表される。
【0110】したがって、間隙G3を10[mm]にし
た場合における冷却効果の指標値Vは、
【0111】
【数17】
【0112】となり、ガイド板を取り付けない場合と比
較して冷却効果は約2%向上することになる。つまり、
ガイド板13とフィン3aとの間に間隙G3を設けるこ
とにより、空気流速を増加させるとともに、空気温度の
上昇(換言すれば、温度差の低下)を抑制することがで
きるので、これらの相乗効果によって冷却効果を向上さ
せることができるのである。
【0113】なお、本実施形態の配電用変圧器1cにお
いても、フィン3aの高さ、ピッチ、長さ及び枚数等の
組み合わせには、多様な組み合わせが考えられることか
ら、実施品に適用される組み合わせ形態に応じて上記の
指標値Vを考慮した最適な間隙G2を設定することが好
ましい。
【0114】また本実施形態の配電用変圧器1cにおい
ては、さらにガイド板13の下端部13bが放熱構造3
の下端部32よりも下部側に位置するように、ガイド板
13が配置されている(図13(b)参照)。したがっ
て、図20の構造と比較すると、ガイド板13がフィン
3aの放熱作用を低下させる遮蔽領域の面積を小さくす
ることができ、上記の温度差ΔTをより大きくすること
が可能になる。そのため、ガイド板13の下端部13b
が放熱構造3の下端部32と同一高さ位置に設けられる
場合よりも優れた冷却効果を得ることが可能になる。
【0115】以上のように、本実施形態の配電用変圧器
1cは、上述した構造により、フィン3aと周囲の低温
空気との熱交換が妨げられることを良好に防止し、かつ
煙突効果によって各フィン3a間における自然対流の空
気流速を増加させることができ、その結果、配電用変圧
器1bの冷却効率を向上させることが可能になる。
【0116】実施の形態4.次に、実施の形態4につい
て説明する。図17は本実施形態にかかる配電用変圧器
1dの平面図及び側面図である。なお、図17では上述
した部材と同様の部材については同一符号を付してお
り、また他の実施形態で説明した入出力端子9に関する
図示は省略している。
【0117】配電用変圧器1dにおいては、図17
(a)に示す平面視上は、放熱構造3の外方にガイド板
14が設けられる。そして図17(b)に示すように、
配電用変圧器1dにおいては放熱構造3よりも上部側に
ガイド板14が設けられる。ガイド板14は外箱2の側
面部に設けられた支持部材20によって支持される。つ
まり、本実施形態の配電用変圧器1dでは、ガイド板1
4の下端部14bが放熱構造3の上端部31とほぼ同一
の高さ位置又はそれよりの高い位置に設けられるのであ
る。
【0118】このような構造によれば、任意の寸法のフ
ィン3aに対して、支持部材20を用いることによって
ガイド板14を取り付けることができ、最も高温となる
フィン3aの上部において周囲の低温空気との熱交換を
妨げることがなく、また煙突効果により個々のフィン3
a間の自然対流による空気流速を増加させることができ
る。
【0119】そしてさらに、本構造によれば、ガイド板
14は温度差ΔTを低下させるという現象は生じること
がなく、煙突効果による空気流速を増加させる効果のみ
を得ることができる。このため、数11の式に示した、
冷却効果を評価するための指標値Vにおいて、温度差Δ
Tはガイド板を設けない場合と等価となるのに対し、空
気流速Uを増加させること、すなわちU>1とすること
ができるので、指標値Vを1よりも大きな値とすること
が可能である。
【0120】したがって、本実施形態の配電用変圧器1
dは、上述した構造により、フィン3aと周囲の低温空
気との熱交換が妨げられることを完全に防止し、かつ煙
突効果によって各フィン3a間における自然対流の空気
流速を増加させることができ、その結果、配電用変圧器
1bの冷却効率を向上させることが可能になる。
【0121】なお、本実施形態の場合、平面視において
フィン3aとガイド板14との間隙は無くてもよい。
【0122】その他の構成.以上、いくつかの実施形態
について説明したが、次に説明するような構造の配電用
変圧器を採用しても実質的な冷却効果を得ることができ
る。
【0123】図18は、他の構成例を採用した配電用変
圧器1eの平面図及び側面図である。なお、図18では
上述した部材と同様の部材については同一符号を付して
おり、また他の実施形態で説明した入出力端子9に関す
る図示は省略している。
【0124】図18(a)に示すように、配電用変圧器
1eには、放熱構造3の外方にガイド板15が設けられ
ており、ガイド板15は外箱2の側面部に設けられた支
持部材20によって支持される。またガイド板15は放
熱構造3を構成するフィン3aの先端部と接する状態に
取り付けられる。また、ガイド板15の外面側には複数
の補助放熱板16が形成されており、例えば各補助放熱
板16はフィン構造によって構成される。
【0125】また、図18(b)に示すように、補助放
熱板16を有するガイド板15は、放熱構造3の上部側
と下部側においてフィン3aと接する状態で設けられ
る。
【0126】このような構造によれば、フィン間の空気
と周囲の低温空気との熱交換作用は妨げられるため、従
来と同様に、フィン間の空気温度が上昇し、冷却効果を
低下させることになるとも考えられる。しかしながら、
本構造を採用する場合、煙突効果によってフィン間の自
然対流空気流速を最大限に上昇させることができるとと
もに、個々のフィン3aの熱を、ガイド板15を介して
補助放熱板16に伝えることにより、フィン3aの放熱
量を増大させることができると考えられるため、実質的
な冷却効果を得ることが可能である。
【0127】なお、ガイド板15に形成される補助放熱
板16は図18(a)に示すようにフィン3aの位置に
対応して設けられることが好ましい。そうすることによ
り、個々のフィン3aから補助放熱板16への熱伝達を
効率的に行うことができるからである。
【0128】また、本構造においては、ガイド板15が
放熱構造3の上部側及び下部側の双方に設けられる形態
に限定されるものではなく、上部側のみ又は下部側のみ
にガイド板15を設けてもよい。
【0129】また、本構造においてガイド板15は、支
持部材20によって支持されるのではなく、個々のフィ
ン3aに対して直接接続されてもよい。
【0130】変形例.以上、本発明に関するいくつかの
実施形態を説明したが、本発明は上記の内容に限定され
るものではない。
【0131】例えば、上記説明においては、配電用変圧
器を一例に挙げて説明したが、変圧器は配電用のものに
限定されるものではない。
【0132】また、上記説明においては、配電用変圧器
が平面視で略四角形状の場合を例示したが、これに限定
されるものでもなく、平面視が円形、楕円形その他の形
状で形成されてもよい。そしてその場合、ガイド板は配
電用変圧器の外形に適合させて、湾曲した板状部材とし
て形成すればよい。
【0133】さらに、上記説明においては支持部材20
が外箱2の側面部に設けられる場合を例示したが、それ
に限定されるものでもなく、例えば両端のフィン3aに
固定されてもよい。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放熱構造の所定部位の外方に板状部材が設けられ、その
板状部材が放熱構造と所定の間隙を隔てた状態に支持さ
れるため、放熱構造と周囲の低温空気との熱交換が妨げ
られることを良好に防止することができるとともに、煙
突効果によって放熱構造における自然対流の空気流速を
増加させることができる。そしてこれらの相乗効果によ
って、変圧器の冷却効果を向上させることが可能にな
る。
【0135】また、板状部材が放熱構造の上部側に設け
られる第1の板状部材を含むため、放熱構造の最も高温
となる部分において空気流速を増加させることができ
る。
【0136】また、板状部材が放熱構造の下部側に設け
られる第2の板状部材を含むため、放熱構造において空
気流速を増加させることができる。また、外箱の上面に
入出力端子が設けられる場合等には、容易に配線接続を
行うことができる。
【0137】また、第1の板状部材の上端部が放熱構造
の上端部よりも上部側に位置するように、第1の板状部
材が支持されるため、板状部材が放熱構造の熱交換作用
を低下させる部分を少なくすることで、放熱構造の最も
高温となる部分と周囲の低温空気との熱交換が妨げられ
ることを良好に防止することができる。
【0138】また、第2の板状部材の下端部が放熱構造
の下端部よりも下部側に位置するように、第2の板状部
材が支持されるため、板状部材が放熱構造の下部側にお
いて熱交換作用を低下させる部分を少なくすることがで
きる。
【0139】また、本発明によれば、放熱構造の上部側
外方に板状部材が設けられ、その板状部材の上端部が放
熱構造の上端部よりも上部側に位置するように、板状部
材が支持されるため、板状部材が放熱構造の熱交換作用
を低下させる部分を少なくすることで、放熱構造の最も
高温となる部分と周囲の低温空気との熱交換が妨げられ
ることを良好に防止することができる。また、煙突効果
によって放熱構造の最も高温となる部分における自然対
流の空気流速を増加させることができる。したがって、
変圧器の冷却効果を向上させることが可能になる。
【0140】また、支持部材は、板状部材の下端部が放
熱構造の上端部と同一の高さ位置若しくはそれよりも上
側に位置するように、板状部材を支持するため、放熱構
造の最も高温となる部分と周囲の低温空気との熱交換が
妨げられることを完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる配電用変圧器の概略構
成を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1にかかる配電用変圧器の平面図
及び側面図である。
【図3】 実施の形態1の配電用変圧器における空気流
速の概念を示す図である。
【図4】 ガイド板の設けられていない変圧器における
空気流速の概念を示す図である。
【図5】 ガイド板の取り付け位置と、煙突効果による
流速増加率との関係を示す図である。
【図6】 ガイド板の取り付け位置と、ガイド板の遮蔽
効果による空気温度増加率との関係を示す図である。
【図7】 実施の形態2にかかる配電用変圧器の概略構
成を示す斜視図である。
【図8】 実施の形態2にかかる配電用変圧器の平面図
及び側面図である。
【図9】 実施の形態2の配電用変圧器における空気流
速の概念を示す図である。
【図10】 ガイド板の取り付け位置と、煙突効果によ
る流速増加率との関係を示す図である。
【図11】 ガイド板の取り付け位置と、ガイド板の遮
蔽効果による空気温度増加率との関係を示す図である。
【図12】 実施の形態3にかかる配電用変圧器の概略
構成を示す斜視図である。
【図13】 実施の形態3にかかる配電用変圧器の平面
図及び側面図である。
【図14】 実施の形態3の配電用変圧器における空気
流速の概念を示す図である。
【図15】 ガイド板の取り付け位置と、煙突効果によ
る流速増加率との関係を示す図である。
【図16】 ガイド板の取り付け位置と、ガイド板の遮
蔽効果による空気温度増加率との関係を示す図である。
【図17】 実施の形態4にかかる配電用変圧器の平面
図及び側面図である。
【図18】 配電用変圧器の他の構成例を示す平面図及
び側面図である。
【図19】 従来の配電用変圧器の一例を示す図であ
る。
【図20】 囲み板を取り付けた従来の配電用変圧器を
示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 配電用変圧器(変圧器)、2
外箱、3 放熱構造、3a フィン、9 入出力端
子、10,11,12,13,14 ガイド板(板状部
材)、20 支持部材、G1,G2,G3 間隙。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱の外周側面上に突出して設けられた
    放熱構造を有する変圧器であって、 前記放熱構造の所定部位の外方に設けられる板状部材
    と、 前記板状部材が前記放熱構造と所定の間隙を隔てた状態
    に、前記板状部材を支持する支持部材と、を備える変圧
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変圧器において、 前記板状部材は、前記放熱構造の上部側に設けられる第
    1の板状部材を含むことを特徴とする変圧器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の変圧器におい
    て、 前記板状部材は、前記放熱構造の下部側に設けられる第
    2の板状部材を含むことを特徴とする変圧器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の変圧器において、 前記支持部材は、前記第1の板状部材の上端部が前記放
    熱構造の上端部よりも上部側に位置するように、前記第
    1の板状部材を支持することを特徴とする変圧器。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の変圧器において、 前記支持部材は、前記第2の板状部材の下端部が前記放
    熱構造の下端部よりも下部側に位置するように、前記第
    2の板状部材を支持することを特徴とする変圧器。
  6. 【請求項6】 外箱の外周側面上に突出して設けられた
    放熱構造を有する変圧器であって、 前記放熱構造の上部側外方に設けられる板状部材と、 前記板状部材の上端部が前記放熱構造の上端部よりも上
    部側に位置するように、前記板状部材を支持する支持部
    材と、 を備える変圧器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の変圧器において、 前記支持部材は、前記板状部材の下端部が前記放熱構造
    の上端部と同一の高さ位置若しくはそれよりも上側に位
    置するように、前記板状部材を支持することを特徴とす
    る変圧器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101887796A (zh) * 2010-07-07 2010-11-17 江苏天力电气有限公司 一种变压器波纹油箱风冷散热导向装置
KR101178101B1 (ko) * 2010-06-30 2012-08-30 김순태 대류 냉각형 변압기

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