JP2003303569A - イオン注入装置及びイオン注入方法 - Google Patents

イオン注入装置及びイオン注入方法

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JP2003303569A
JP2003303569A JP2002106282A JP2002106282A JP2003303569A JP 2003303569 A JP2003303569 A JP 2003303569A JP 2002106282 A JP2002106282 A JP 2002106282A JP 2002106282 A JP2002106282 A JP 2002106282A JP 2003303569 A JP2003303569 A JP 2003303569A
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Masahito Kawashima
将人 河島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空打ちによる汚染イオンのクリーニング効果
を高めて、生産性向上と低コンタミネーション化を同時
に実現する。 【解決手段】 イオン注入装置の構成として、イオン注
入の対象となる試料を保持するディスク23と、イオン
源で生成されたイオンを試料に向けて加速させる加速手
段と、この加速手段とディスク23との間に配置された
ビームフィルタ7と、このビームフィルタ7を注入室に
連結する接続管27と、これらビームフィルタ7と接続
管27の外壁部に設置された複数のイオン発生器26と
を備えるもので、イオン移動経路内に残留する汚染イオ
ンと化学反応してガス化する反応性イオンを各々のイオ
ン発生器26で発生させて汚染イオンの除去を容易にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造プロセ
ス等に用いられるイオン注入装置及びイオン注入方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスの中には、試料とな
る半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)に各種のイ
オン(例えば、ボロン、リンなど)を注入して試料の物
性を制御するイオン注入工程がある。イオン注入工程で
は、半導体製造装置の1つであるイオン注入装置が用い
られる。イオン注入装置は、主として、イオン源、引出
電極系、質量分析系、加速系、注入室等により構成され
ている。
【0003】イオン注入に際しては、目的不純物のイオ
ン(以下、目的イオンとも記す)と異なるイオンが試料
に注入される、いわゆるコンタミネーションが、製品の
歩留まりやデバイスの信頼性などの点で問題視されてい
る。また、イオン注入装置の中では、モリブデン(M
o)などの金属が、イオン源や加速系などの構造体材料
にも使われている。こうした構造体材料には、イオン源
などが1000℃以上の高温となって十分な耐熱性が求
められることから、モリブデンやタングステン(W)な
どの高融点金属が使用されている。ただし、現状では材
料費の安さからモリブデンが多く使用されている。こう
した事情により、コンタミネーションの発生形態とし
て、イオン注入装置の構造材である金属のイオンによる
汚染(以下、メタルコンタミネーションとも記す)が問
題となっている。
【0004】メタルコンタミネーションは、例えば図5
(A)に示すように、イオン源51の容器材料にモリブ
デン(Mo)を使用し、このイオン源51でリン(P)
のイオンを生成して試料52に注入しようとした場合
に、次のような原理で発生する。即ち、目的イオンとし
てリン(原子量≒31)のシングルチャージイオンP+
を試料52に注入する際、イオン源51で生成したイオ
ンのビーム軌道を分析マグネット53により曲げて目的
イオン種を選択しようとしたときに、P+のビーム曲が
り角度に比較して、P+よりも質量の軽いイオンはより
大きな角度で曲がり(図中、点線で示す)、P+よりも
質量の重いイオンはより小さな角度で曲がる(図中、二
点鎖線で示す)。ただし、モリブデン(原子量≒96)
のトリプルチャージイオンMo+++は、P+と同等の質量
となるため、分析マグネット53によるビーム曲がり角
度が等しくなり、結果的にP+と同じ軌道を辿ることに
なる(図中、一点鎖線で示す)。そのため、P+を試料
52に注入するときにMo+++が混入し、金属イオンに
よるコンタミネーションを招いてしまう。
【0005】そこで従来においては、P+とMo+++のエ
ネルギーの違い(P+よりもMo+++の方がエネルギーが
高い)を利用し、汚染イオンとなるMo+++の混入を防
止する方法が採用されている。この方法では、図5
(B)に示すように、分析マグネット53よりも後段部
分にビームフィルタ54を設け、このビームフィルタ5
4で再びイオンビームを曲げることにより、Mo+++の
イオンビームを分離して、目的イオン種のP+を試料5
2に注入する。この場合、電位障壁を設けたビームフィ
ルタ54をイオンビームが通過する際に、エネルギーの
高いMo+++のイオンビームは強い直進性を示して小さ
く曲がるのに対し(図中、太い二点鎖線で示す)、それ
よりもエネルギーの低いP+のイオンビームはMo+++の
イオンビームよりも大きく曲がる(図中、細い二点鎖線
で示す)。そのため、ビームフィルタ54を通過する際
の、P+のイオンビームの曲げ角度に対応した位置に試
料52を配置し、Mo+++の混入を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにビームフィルタ54を設置した場合でも、汚染イ
オンとなるMo+++の混入を完全に防止するには至って
いない。特に、P+のイオンビームから分離したMo+++
のイオンビームは、目的イオン種と別の軌道を辿って装
置内壁部に照射される。そのため、試料52にP+のイ
オンを注入するときは、それと並行して装置内壁部にM
o+++のイオン(汚染イオン)が打ち込まれる。そうし
た場合、P+に次いで別のイオン種(例えば、ボロン)
を試料に注入する際に、これに先立ってMoイオンが打
ち込まれた装置内壁部がボロン(B)のイオンビームで
スパッタされ、このスパッタによって弾き出されたMo
イオンの混入によってコンタミネーション量の増加を招
いてしまう。
【0007】この対策としては、次の目的イオン種であ
るBのイオンを試料に注入する前に、イオン源で生成し
たイオンのビームを利用して装置内壁部をスパッタす
る、いわゆる空打ちを行い、この空打ちを終えた後に、
Bのイオン注入を行う手法が採用されている。しかしな
がら、空打ちには長い時間がかかるため、生産性の大幅
な低下が避けられなかった。また、装置内壁部に打ち込
まれたMoイオンをイオンビームでスパッタしても、こ
れによって弾き出されたMoがイオン移動経路上に停留
する場合があり、十分なクリーニング効果を得ることが
困難であった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、空打ちによる汚
染イオンのクリーニング効果を高めて、生産性向上と低
コンタミネーション化を同時に実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るイオン注入
装置は、イオン注入の対象となる試料を保持する保持手
段と、イオン源で生成されたイオンを試料に向けて加速
させる加速手段と、イオン源から保持手段に至るイオン
移動経路内に残留する汚染イオンと化学反応してガス化
する反応性イオンを供給する供給手段とを備えた構成と
なっている。
【0010】上記構成からなるイオン注入装置において
は、イオン源から保持手段に至るイオン移動経路内に残
留する汚染イオンに対し、この汚染イオンと化学反応
(化学結合)する反応性イオンを供給手段によって供給
することにより、汚染イオンと反応性イオンの化合物が
生成される。この化合物は、イオン移動経路に留まるこ
となくガス化される。そのため、イオン移動経路内に残
留する汚染イオンの除去が容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】図1は本発明が適用されるイオン注入装置
の構成例を示す概略図である。図示したイオン注入装置
1は、超高エネルギーイオン注入装置であって、大きく
は、イオン源2と、引出電極3と、質量分析を行う分析
マグネット(アナライザーマグネット)4と、プレアク
セル部5と、タンデム加速機構部6と、ビームフィルタ
7と、試料保持部8とを備えて構成されている。イオン
源2で生成されたイオンは、引出電極3、分析マグネッ
ト4、プレアクセル部5、タンデム加速機構部6、ビー
ムフィルタ7等を順に通して試料保持部8へと移動す
る。そのため、イオン源2から試料保持部8に至る部分
には、それぞれの機能部に適した径をもって中空状のイ
オン移動経路が連続的に形成されている。
【0013】引出電極3と分析マグネット4との間に
は、MgCellと呼ばれるマグネシウム(Mg)の蒸
気るつぼ9が設けられている。また、プレアクセル部5
とタンデム加速機構部6との間にはファラディ10が設
けられている。ファラディ10は、プレアクセル部5を
通過したイオンビームの電流量を検出するものである。
【0014】タンデム加速機構部6には、第1四重極レ
ンズ11、方向制御器12、第1加速管13、荷電変換
部14、第2加速管15、第2四重極レンズ16、コッ
ククロフト電極17が設けられている。荷電変換部14
には、エレクトロンストリッパーとなる窒素ガス(N2
ガス)の導入管18が接続されるとともに、導入された
窒素ガスを循環させるためのターボポンプ19が組み込
まれている。コッククロフト電源17は、第1加速管1
3及び第2加速管15に対して所定の電圧を印加するも
のである。このコッククロフト電源17にはドライバ電
源20が接続されている。
【0015】ビームフィルタ7と試料保持部8との間に
は、分離スリット21と、ファラディ22が設けられて
いる。分離スリット21は、ビームフィルタ7で曲げら
れた目的イオン種のイオンビームを通過させる一方、そ
れ以外のイオンビームの通過を阻止するためのものであ
る。ファラディ22は、分離スリット21を通過したイ
オンビーム(実際に試料に照射されるイオンビーム)の
電流量を検出するものである。
【0016】試料保持部8は、図示しない注入室でウエ
ハ等の基板状の試料を保持する機能を有するもので、複
数の試料を並べて装填可能な円板状のディスク23と、
このディスク23を支持するスキャン軸24と、このス
キャン軸24を介してディスク23を回転(自転)させ
るモータ25と、上記スキャン軸24とともにディスク
23を一軸方向(矢印方向)に移動させる移動駆動機構
(不図示)とによって構成されている。試料保持部8で
は、例えばディスク23をチルト動作させることによ
り、試料面に対するイオンビームの入射角(イオンの打
ち込み角度)を任意に可変できる構成となっている。
【0017】上記構成からなるイオン注入装置1におい
て、イオン源2で生成されたイオンは、当該イオン源2
と引出電極3との間に引出電圧を印加することで得られ
るクーロン力の作用によって引き出される。こうしてイ
オン源2から引き出されたイオンは蒸気るつぼ9を通っ
て分析マグネット4の入口部分に達する。その際、Mg
原子から自由電子を受け取った+イオンは負に帯電す
る。つまり、Mgの蒸気るつぼ9内を通ることによって
+イオンから-イオンに荷電変換される。
【0018】荷電変換されたイオンは、分析マグネット
4の入口部分から進入して当該分析マグネット4の磁界
によりプレアクセル部5側に曲げられる。このとき、荷
電変換されなかった-イオンは、荷電変換されたイオン
と逆方向に曲げられる。また、蒸気るつぼ9を通るとき
に電荷量が無くなったもの(ラジカル)は分析マグネッ
ト4内を曲がらずに真っ直ぐ進む。そして、荷電変換さ
れたイオンのうち、分析マグネット4の磁界の強さに応
じた質量・エネルギーをもつイオンだけが分析マグネッ
ト4の扇形状に沿って曲げられ、分析マグネット4の出
口部分からプレアクセル部5へと進む。プレアクセル部
5ではイオンが加速され、これによってエネルギーを得
たイオンビームがタンデム加速機構部6の入口部分から
取り込まれる。
【0019】タンデム加速機構部6では、先ず、第1四
重極レンズ11の電界によりイオンビームが集束される
とともに、このイオンビームの進行方向が方向制御器1
2によって決められる。次に、コッククロフト電源17
により第1加速管13に印加された電圧の作用でイオン
ビームが加速される。次いで、荷電変換部14に充填さ
れた窒素ガスにより、イオンビームがもつ電子が奪われ
る。これにより、-イオンから+イオンへの荷電変換が行
われる。続いて、コッククロフト電源17により第2加
速管15に印加された電圧の作用でイオンビームが加速
される。このとき、荷電変換部14で荷電変換されなか
った-イオンやラジカルは加速されずに留まる。その
後、第2四重極レンズ16の電界によりイオンビームが
集束される。
【0020】こうしてタンデム加速機構部6を通過した
イオンビームは、当該タンデム加速機構部6の出口部分
を抜けてビームフィルタ7の入口部分に達し、そのまま
ビームフィルタ7内に進入する。ビームフィルタ7内で
は、当該ビームフィルタ7の磁界によりイオンビームが
曲げられ、これによって目的イオン種とエネルギー量の
異なるイオンが除外される。ここでは先の荷電変換部1
3で荷電変換されたイオンのうち、目的イオン種と電荷
数の異なるイオンが除外される。ビームフィルタ7で曲
げられた目的イオン種のイオンビームは、分離スリット
21の開口を通して注入室(不図示)内に進入する。注
入室内では、試料保持部8のディスク23に装填された
各々の試料が、モータ25の駆動に伴うディスク23の
回転と、移動駆動機構(不図示)の駆動に伴うスキャン
軸24の移動によりスキャン移動し、このスキャン移動
している各々の試料(ウエハ等)に対してイオンが均一
に注入される。
【0021】その際、ビームフィルタ7の内壁部や分離
スリット21の表面などに対し、目的イオン種と異なる
イオンが打ち込まれる。また、ビームフィルタ7で分離
できなかった目的イオン種以外のイオンがディスク23
やその近傍に打ち込まれる。そうしたイオンの中には、
イオン注入装置1のイオン源2やタンデム加速機構部6
の構造体材料として使用されるモリブデン(或いはタン
グステン)などの金属イオン、即ちメタルコンタミネー
ションの汚染源となる汚染イオンも含まれる。
【0022】そのため、例えば、試料保持部8において
ディスク23に装填した各々の試料にリンのシングルチ
ャージイオンP+を注入した後、他の目的イオン種であ
るB(ボロン)のイオンを注入する場合、これに先立っ
てビームフィルタ7の近傍や分離スリット21、さらに
はディスク23やその近傍に打ち込まれたモリブデンの
イオンがBイオンビームによりスパッタされて混入する
恐れがある。
【0023】そこで本実施形態においては、加速手段と
なるタンデム加速機構部6(より詳しくはタンデム加速
機構部6の出口部分)と保持手段となる試料保持部8
(より詳しくはディスク23の設置部分)との間のイオ
ン移動経路(換言すると、イオンライン)上で、上述の
ような装置内壁部へのイオン打ち込みにより上記イオン
移動経路内に残留する汚染イオンと化学反応してガス化
する反応性イオンを供給する供給手段を設けることとし
た。
【0024】汚染イオンとしては、イオン注入装置の構
造体材料として使用されるモリブデンやタングステンな
どの金属イオンが考えられる。また、汚染イオンと化学
反応してガス化する反応性イオンとしては、汚染イオン
と反応しやすい気体元素、例えば、フッ素(F)イオ
ン、水素(H)イオン、塩素(Cl)イオンなどが考え
られる。特に、フッ素は、モリブデンなどの金属と反応
性が高く、しかも水素などと比べて取り扱いが容易であ
るため、反応性イオンとして採用するのに好ましい元素
となる。本実施形態においては、汚染イオンがMoイオ
ンで、反応性イオンがFイオンである場合を例にとっ
て、上記供給手段の具体的な構成を以下に記述する。
【0025】供給手段としては、タンデム加速機構部6
と試料保持部8との間のイオン移動経路全体にFイオン
を均一かつ十分に供給できるよう、例えば図2に示すよ
うに、略扇状をなすビームフィルタ7の外壁部に複数
(図例では4つ)のイオン発生器26を設けるととも
に、ビームフィルタ7の出口部分を注入室(不図示)の
入口部分に連結する接続管27の外壁部に1つのイオン
発生器6を設けた構成を採用している。つまり、タンデ
ム加速機構部6と試料保持部8との間のイオン移動経路
に沿って複数(図例では計5つ)のイオン発生器26を
所定の間隔で連続的に配置した構成を採用している。
【0026】接続管27は、ビームフィルタ7と注入室
とを連結する際に両者の位置調整用として適宜(必要に
応じて)設けられるものである。各々のイオン発生器2
6は、その設置場所に対応する複数の箇所で、それぞれ
反応性イオンとなるFイオンを発生するものである。ち
なみに、各々のイオン発生器26の構成は同様であるた
め、ここではビームフィルタ7の外壁部に設けられた1
つのイオン発生器26を例にとってその構成を説明す
る。
【0027】先ず、ビームフィルタ7は、図3に示すよ
うに、断面略四角形の筒状空間を形成(区画)する上下
左右の壁部28A〜28Dを有するもので、そのうちの
上壁部28Aにイオン発生器26が設置されている。イ
オン発生器26は、アーク放電によってFイオンの生成
を行うアークチャンバ29と、アークチャンバ29の内
部を貫通する状態で絶縁体30により支持されたフィラ
メント31と、アームチャンバ29の上部に接続されて
当該アームチャンバ29の内部空間にガス(本例ではフ
ッ素ガス)を導入するガス導入管32とを備えている。
アームチャンバ29の内部空間とビームフィルタ7の内
部空間とは、当該ビームフィルタ7の上壁部28Aに穿
孔された供給孔(貫通孔)33を介して互いに連通し得
るものとなっている。
【0028】供給孔33はゲートバルブ34によって開
閉されるもので、その開閉操作のための駆動軸35がゲ
ートバルブ34に接続されている。供給孔33を開放す
る場合は、駆動軸35の昇降駆動によりゲートバルブ3
4が下降して上壁部28Aから離間した後、駆動軸35
の回転駆動によりゲートバルブ34がアームチャンバ2
9との対向位置から退避する。また、供給孔33を閉塞
する場合は、駆動軸35の回転駆動によりゲートバルブ
34がアークチャンバ29との対向位置に進出した後、
駆動軸35の昇降駆動によりアークチャンバ34が上壁
部28Aに近接する。
【0029】アークチャンバ29の底面部と上壁部28
Aの上面部との対面部分には、気密性を維持するための
第1のシールド機構が組み込まれている。第1のシール
ド機構は、アークチャンバ29の底面部のリング状凹部
に組み込まれたOリング36と、このOリング36より
も内側(内周側)に形成された凹凸状のシールドリング
37とによって構成されている。シールドリング37
は、アークチャンバ29の底面部にこれと一体構造で同
心円状に形成された凹状リング部と、ビームフィルタ7
の上壁部28Aにこれと一体構造で同心円状に形成され
た凸状リング部とからなり、これら凹状リング部と凸状
リング部を互いに嵌合させることにより所望のシールド
機能を発揮するものとなっている。
【0030】また、上壁部28Aの下面部とゲートバル
ブ34の上面部との対面部分にも、気密性を維持するた
めの第2のシールド機構が組み込まれている。第2のシ
ールド機構は、ビームフィルタ7の上壁部28A下面部
のリング状凹部に組み込まれたOリング38と、このO
リング38よりも内側(内周側)に形成された凹凸状の
シールドリング39とによって構成されている。シール
ドリング39は、ビームフィルタ7の上壁部28Aにこ
れと一体構造で同心円状に形成された凹状リング部と、
ゲートバルブ34の上面部にこれと一体構造で同心円状
に形成された凸状リング部とからなり、これら凹状リン
グ部と凸状リング部を互いに嵌合させることにより所望
のシールド機能を発揮するものとなっている。
【0031】ちなみに、上述したシールドリング38,
39は、その外側(外周側)に配置されたOリング3
6,38がFイオンとの化学反応によって早期に劣化し
ないよう、Oリング36,38に対するFイオンの回り
込みを抑制するものである。ただし、Oリング36,3
8へのFイオンの回り込みを完全に阻止することはでき
ないため、Oリング36,38の材料としてフッ化され
難い材料を用いることが望ましい。
【0032】一方、ビームフィルタ7の内部空間には、
ゲートバルブ34をイオンビームによるスパッタから保
護する保護プレート40が配置されている。この保護プ
レート40は、複数本の支柱41を用いてビームフィル
タ7の上壁部28Aに取り付けられている。保護プレー
ト40は、イオンビームの進行方向の上流側に図示しな
い遮蔽部を有し、この遮蔽部でイオンビームを受けるこ
とにより、ゲートバルブ34側へのイオンビームの進出
を阻止し、イオンビームの照射によるゲートバルブ34
のスパッタ損傷を防止する。
【0033】続いて、上記構成からなる供給手段(複数
のイオン発生器26を含む)を備えたイオン注入装置を
用いてイオン注入を行う際の処理手順について説明す
る。ここでは、最初にPイオンを試料に注入し、その
後、空打ちを行ってから、Bイオンを試料に注入する場
合を例に挙げて、全体的な処理手順を説明する。
【0034】先ず、最初の目的イオンであるPイオンを
試料に注入するにあたっては、各々のイオン発生器26
の動作を停止しかつゲートバルブ34で供給孔33を閉
塞した状態とする。そして、この状態の下で、試料保持
部8のディスク23に所定枚数の試料を装填するととも
に、イオン源2で生成したPイオンを引出電極3で引き
出し、この引き出したPイオンを、蒸気るつぼ9、分析
マグネット4、プレアクセル部5、タンデム加速機構部
6、ビームフィルタ7等を順に通して各々の試料に注入
する。
【0035】Pイオンの注入が終了したら、一旦、各々
の試料をディスク23から取り外すとともに、イオン源
2に供給するガスラインの切り換えを行う。この場合
は、次に注入すべき目的イオンがBイオンであるため、
Bイオン生成のためのガスラインに切り換える。そし
て、この切り換えが済んだら、イオン源2でBイオンを
生成し、このBイオンによるイオンビームを用いた空打
ち(スパッタ)を行う。その際、イオンビームで装置内
壁部が十分にスパッタされるよう、通常のイオン注入時
(実際に試料にイオンを注入するとき)よりもイオンビ
ームのビーム径を太くすると良い。ビーム径について
は、四重極レンズ11,16の集束作用(レンズ強度)
を変化させることで調整可能である。
【0036】この空打ちは、ガスラインの切り換えをせ
ずにイオン源2でPイオンを生成し、このPイオンによ
るイオンビームを用いて行ってもよい。また、ガスライ
ンを切り換えてBイオン以外のイオンをイオン源2で生
成し、そのイオンビームを用いて空打ちを行っても良
い。ただし、次に注入すべき目的イオン種(ボロン)の
イオンビームを用いて行った方が、その後のイオン注入
に際してガスラインの切り換えが不要となるため、処理
効率の観点から好ましいものとなる。
【0037】こうした空打ちを行うにあたっては、この
空打ちと並行して複数のFイオン供給器26を動作させ
る。このとき、各々のイオン発生器26の設置箇所で
は、アークチャンバ29内にガス導入管32からフッ素
ガスが導入されるとともに、アークチャンバ29とフィ
ラメント31間に所定の電圧が印加される。これによ
り、アークチャンバ29内でアーク放電によりFイオン
が生成される。また、Fイオンの生成に合わせて、駆動
軸35の昇降駆動及び回転駆動によるゲートバルブ34
の開動作によって供給孔33が開放される。これによ
り、アークチャンバ29の内部空間とビームフィルタ7
の内部空間が連通した状態となる。そのため、各々のイ
オン発生器26で発生させたFイオンが供給孔33を通
してビームフィルタ7や接続管27の内部、即ちタンデ
ム加速機構部6と試料保持部8との間のイオン移動経路
内に均一に供給される。
【0038】このような動作にしたがって各々のイオン
発生器26で発生させたFイオンを、ビームフィルタ7
や接続管27の内部に供給(導入)することにより、P
イオンを試料に注入する際に装置内壁部に打ち込まれた
Moイオン(イオン移動経路内に残留する汚染イオン)
が空打ち用のイオンビームでスパッタされた際に、この
スパッタによって弾き出されたMoイオンとFイオン
(反応性イオン)が化学反応(化学結合)し、これによ
ってMoイオンとFイオンのフッ化物(フッ化モリブデ
ン)が生成される。このフッ化物は、イオン移動経路内
に留まることなく、上記化学反応によってガス化され、
イオン移動経路から速やかに(素早く)取り除かれる。
【0039】その後、空打ちの終了と同時に、又は空打
ちの終了に先立って、各々のイオン発生器26の動作を
停止するとともに、駆動軸35の昇降駆動及び回転駆動
によるゲートバルブ34の閉動作によって供給孔33を
閉塞する。これにより、Fイオンの供給が完全に断たれ
た状態となる。この状態の下で、再び試料保持部8のデ
ィスク23に所定枚数の試料を装填するとともに、イオ
ン源2で生成したBイオンを引出電極3で引き出し、こ
の引き出したBイオンを、蒸気るつぼ9、分析マグネッ
ト4、プレアクセル部5、タンデム加速機構部6、ビー
ムフィルタ7等を順に通して各々の試料に注入する。
【0040】このようにイオン注入の合間に行われる空
打ち時に各々のイオン発生器26で発生させたFイオン
をビームフィルタ7や接続管27の内部に供給(導入)
することにより、最初のPイオンの注入に際して、ビー
ムフィルタ7の近傍や分離スリット21、さらにはディ
スク23やその近傍に打ち込まれたMoイオンをFイオ
ンとの化学反応によりガス化してイオン移動経路から効
率良く除去(排除)することができる。これにより、空
打ちによる汚染イオンのクリーニング効果を大幅に高め
ることができるため、空打ち時間の短縮とコンタミネー
ション量の低減を同時に実現することができる。また、
次の目的イオンであるBイオンを試料に注入する際に、
Moイオンによるコンタミネーション量を大幅に低減す
ることができる。
【0041】また、供給手段を構成するイオン発生器2
6の設置場所については、当該イオン発生器26の設置
が可能な場所であれば、イオン源2から試料保持部8に
至るイオン移動経路のどこに設置してもよいが、装置内
壁部への汚染イオン(Moイオン等)の打ち込みは、タ
ンデム加速機構部(加速手段)6と試料保持部(保持手
段)8との間のイオン移動経路で顕著に起こり、この部
分での汚染イオンの残留量が他の部分よりも多くなる。
そのため、汚染イオンをより効果的に除去するうえで
は、タンデム加速機構部(加速手段)6と試料保持部
(保持手段)8との間のイオン移動経路上にイオン発生
器26を配置し、そのイオン移動経路上で反応性イオン
を供給することが好ましい。
【0042】さらに、複数のイオン発生器26を用いて
供給手段を構成する場合に、イオン源2から試料保持部
8に至るイオン移動経路上、あるいはその一部となるタ
ンデム加速機構部6と試料保持部8との間のイオン移動
経路上で、それぞれイオン移動経路に沿って複数のイオ
ン発生器26を配置し、これによってイオン移動経路に
沿う複数の箇所でそれぞれ反応性イオンを供給すること
により、イオン移動経路内に均一かつ十分に反応性イオ
ンを供給することができる。特に、本実施形態で例示し
たように、タンデム加速機構部6と試料保持部8との間
のイオン移動経路に沿って複数のイオン発生器26を配
置した場合は、当該イオン移動経路内に残留する多くの
汚染イオンを集中的に反応性イオンと化学反応させて除
去することができるため、より大きなクリーニング効果
が期待できる。
【0043】なお、本実施形態においては、Pイオンを
注入した後に空打ちを行い、その後、Bイオンを注入す
る場合を例に挙げて説明したが、試料に注入される目的
イオンの種類や順序については任意に変更可能である。
また、例えば、ある同一の目的イオンを連続的に2回に
わけて注入する場合は、1回目のイオン注入を終えた後
に、上記同様の空打ち及び反応性イオンの供給を行い、
その後、2回目のイオン注入を行うことにより、上記同
様の効果を得ることができる。
【0044】また、本実施形態においては、超高エネル
ギーイオン注入装置への適用例について説明したが、本
発明はこれに限らず、他のイオン注入装置(高エネルギ
ーイオン注入装置、中エネルギーイオン注入装置、低エ
ネルギーイオン注入装置や、ビーム電流量で区分された
各種のイオン注入装置)にも適用可能である。また、供
給手段を構成するイオン発生器は、ビームフィルタ等の
既存構造体に設置してもよいし、筒状構造体を新たに設
けて当該筒状構造体に設置してもよい。
【0045】さらに、先の図3に示すイオン発生器26
はアーク放電を利用してFイオンを発生するものである
が、供給手段を構成するイオン発生器としてはこれ以外
のものを採用してもよい。具体的には、例えば図4に示
すように、ICP(InductiveCuppling Plasma)方式を採
用したイオン発生器42を採用することも可能である。
【0046】ここで例示したイオン発生器42は、プラ
ズマ発生室となるプラズマチャンバ43と、このプラズ
マチャンバ43の外壁を囲むように巻かれたコイル44
と、このコイル44にプラズマ放電のための励起電力を
印加するRF電源(高周波電源)45と、プラズマチャ
ンバ43の上部に接続されて当該プラズマチャンバ43
の内部空間にプラズマ生成用のガス(フッ素ガス等)を
導入するガス導入管46と、プラズマチャンバ43の底
部に設けられたシールドプレート47とを備えている。
【0047】上記構成のイオン発生器42においては、
ガス導入管46によりプラズマチャンバ43内にフッ素
ガスを導入しつつ、プラズマチャンバ43外側のコイル
44にRF電源45によって励起電力を印加することに
より、プラズマ放電によってFイオンが生成される。こ
のFイオンは、先述と同様にゲートバルブ34で開放さ
せた供給孔33よりビームフィルタ7の内部空間に供給
(導入)される。そのため、このイオン発生器42を用
いた場合でも、上記同様の効果を得ることができる。
【0048】また、このイオン発生器42を採用した場
合は、ICPによりスパッタされる部分がプラズマチャ
ンバ43の内壁部だけとなるため、当該チャンバ内壁部
を例えば石英ガラスやサファイヤガラスなどようにスパ
ッタされ難い材料(難スパッタ材料)で構成することに
より、プラズマチャンバ43内でのスパッタ発生を抑制
し、このスパッタ発生に起因した汚染イオンの導入によ
るコンタミネーションを低減することができる。
【0049】さらに、プラズマチャンバ43の底部に当
該チャンバ内壁部と同一素材(難スパッタ材料)で形成
したシールドプレート47を併設することにより、プラ
ズマチャンバ43内でのスパッタ発生に起因したコンタ
ミネーションを一層低減することができる。また、シー
ルドプレート47と同様のシールドプレートを、先のア
ーク放電方式によるイオン発生器26のチャンバ底部に
併設した場合も、チャンバ内でのスパッタ発生に起因し
たコンタミネーションを低減することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
オン移動経路内に残留する汚染イオンに対してこれと化
学反応する反応性イオンを供給してガス化することによ
り、イオン移動経路から汚染イオンを効率良く取り除く
ことができる。これにより、空打ちによる汚染イオンの
クリーニング効果を高めることができる。そのため、空
打ち時間の短縮とコンタミネーション量の低減を両立さ
せ、生産性向上と低コンタミネーション化を同時に実現
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるイオン注入装置の構成例を
示す概略図である。
【図2】イオン発生器の設置例を示す斜視図である。
【図3】イオン発生器の構成例を示す断面図である。
【図4】イオン発生器の他の構成例を示す断面図であ
る。
【図5】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1…イオン注入装置、2…イオン源、6…タンデム加速
機構部、7…ビームフィルタ、8…試料保持部、26,
42…イオン発生器、27…接続管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン注入の対象となる試料を保持する
    保持手段と、 イオン源で生成されたイオンを前記試料に向けて加速さ
    せる加速手段と、 前記イオン源から前記保持手段に至るイオン移動経路内
    に残留する汚染イオンと化学反応してガス化する反応性
    イオンを供給する供給手段とを備えることを特徴とする
    イオン注入装置。
  2. 【請求項2】 前記加速手段と前記保持手段との間のイ
    オン移動経路上に前記供給手段を配置してなることを特
    徴とする請求項1記載のイオン注入装置。
  3. 【請求項3】 前記供給手段は、前記反応性イオンを発
    生する複数のイオン発生器を有するとともに、当該複数
    のイオン発生器を前記イオン移動経路に沿って配置して
    なることを特徴とする請求項1記載のイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 前記供給手段は、前記反応性イオンとし
    てフッ素イオンを供給することを特徴とする請求項1記
    載のイオン注入装置。
  5. 【請求項5】 保持手段で保持した試料に対し、イオン
    源で生成しかつ加速手段で加速されたイオンを注入する
    第1の工程と、 前記第1の工程が終了した後、前記イオン源で生成した
    イオンによるイオンビームを用いて空打ちを行うととも
    に、この空打ちに際して、前記イオン源から前記保持手
    段に至るイオン移動経路内に残留する汚染イオンと化学
    反応してガス化する反応性イオンを供給することによ
    り、前記イオン移動経路から前記汚染イオンを除去する
    第2の工程とを有することを特徴とするイオン注入方
    法。
  6. 【請求項6】 前記加速手段と前記保持手段との間の前
    記イオン移動経路上に前記反応性イオンを供給すること
    を特徴とする請求項5記載のイオン注入方法。
  7. 【請求項7】 前記イオン移動経路に沿う複数の箇所
    で、それぞれ前記反応性イオンを供給することを特徴と
    する請求項5記載のイオン注入方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の工程において、前記反応性イ
    オンとしてフッ素イオンを供給することを特徴とする請
    求項5記載のイオン注入方法。
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