JP2018510471A - イオン源用の統合型引き出し電極マニピュレーター - Google Patents

イオン源用の統合型引き出し電極マニピュレーター Download PDF

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Abstract

モジュール式のイオン源および引き出し電極装置200は、選択的に電圧に電気的に接続され、引出し開口203を有するイオン源チャンバ202を含む。引き出し電極206は、上記イオン源チャンバの上記引出し開口の近くに配置され、上記イオン源チャンバからイオンを引き出すように構成されており、接地されていてもよい。1つ以上の連結部材208は、上記イオン源チャンバと動作可能に連結し、1つ以上の絶縁体210は、上記引き出し電極を上記1つ以上の連結部材に連結する一方で、上記引き出し電極から上記1つ以上の連結部材を電気的に絶縁することによって、上記イオン源チャンバから上記引き出し電極を電気的に絶縁する。1つ以上のアクチュエータ212、218および220は、上記1つ以上の連結部材と上記イオン源チャンバとを動作可能に連結し、上記イオン源チャンバに対して上記1つ以上の連結部材を移動させることによって、1つ以上の軸に沿って上記引き出し電極を移動させるように構成されている。

Description

本発明は、概して言えば、イオン注入装置に関し、より詳細には、イオン源および引き出し電極に関連した時間およびメンテナンス量を減らす統合型引き出し電極マニピュレーターを備えたモジュール式のイオン源を含む上記イオン源に関する。
半導体デバイスおよびその他のイオン関連製品の製造において、ドーパント元素を半導体ウェハ、表示パネル、またはその他のワークピースに付与するのにイオン注入装置が用いられる。一般的なイオン注入装置またはイオン注入機は、n型またはp型ドープ領域を形成するために、あるいはワークピースにパッシベーション層を形成するために、既知の方法または工程を利用してイオンビームを当該ワークピースに衝突させる。イオン注入装置は、半導体に不純物を加えるために用いられると、選択されたイオンを注入して所望の外因性材料を得る。一般的に、ドーパント原子または分子は、イオン化されて分離され、時には加速または減速されて、イオンビームになり、ワークピースに注入される。ドーパントイオンは、当該ワークピースの表面に物理的にぶつかって入り、結晶格子構造を有して当該表面内に止まる。
イオン注入は、集積回路の大量生産において、不純物を半導体に加えるために好んで行われてきた技術である。イオン線量およびイオンエネルギーは、注入工程を規定するのに用いられる非常に重要な2つの変数である。イオン線量は、任意の半導体材における注入イオン濃度に関係する。一般的に、大電流注入機(通常、10ミリアンペア(mA)より大きいイオンビーム電流)は、大量注入のために用いられ、中位電流注入機(通常、最大で10mAのイオンビーム電流)は、少量注入のために用いられる。
イオンエネルギーは、半導体デバイスにおける接合深さを制御するのに用いられる主要なパラメータである。イオンビームを構成するイオンのエネルギーレベルは、当該イオンの注入深さを決定する。半導体デバイスにおいてレトログレードウェルを形成するのに用いられる工程などの高エネルギー工程は、最大で数百万エレクトロンボルト(MeV)ものエネルギーを有するイオンの注入を必要とするが、浅い接合は、1000エレクトロンボルト(1keV)より小さい超低エネルギー(ULE)でよい。
一般的なイオン注入機は、(i)イオンビームを発生させるイオン源と、(ii)イオンビーム引き出し装置と、(iii)上記イオンビームの質量分解を行う質量分析マグネットを含むビームラインと、(iv)上記イオンビームでイオン注入される半導体ウェハまたはその他の基板を含むターゲットチャンバとの3つの部またはサブシステムを含む。半導体デバイスの小型化がますます求められるため、ビームライン構造は、低エネルギーで大電流イオンビームをもたらさなければならない。大電流イオンビームにより所望のイオンビーム量に達するが、一方で低エネルギーでは注入が浅くなってしまう。そのような大電流および低エネルギーは、例えば、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デバイスのソース/ドレインエクステンションに好適に適用される。
一般的に、イオン注入機のイオン源は、所望のドーパント元素を含む原料ガスをイオン源チャンバ内にてイオン化することによってイオンビームを発生させ、引き出し装置が、当該イオン化された原料ガスを当該イオンビームの形態で引き出す。このイオン化工程は、電子ビームによって行われ、熱フィラメント等の熱イオン放出器または高周波(RF)アンテナの形態をとることができる。通常、熱イオン放出器には、放出された電子がイオン化のためのエネルギーを十分に得ることができるように、バイアスがかけられる。一方、RFアンテナは、イオン源チャンバに高エネルギーRF信号を送って、周囲の電子にエネルギーを与える。
このように、高エネルギー電子は、イオン源チャンバにて原料ガスをイオン化して所望のイオンを発生させる。当該原料ガスから作られる所望のドーパントイオンの例としては、ボロン(B)、燐(P)、および砒素(As)が挙げられる。イオン化のために熱イオン放出器を利用するイオン源においては、局所的な放出器温度が通常2500℃を超え、当該熱イオン放出器によって熱照射されるイオン源チャンバは、約700℃に達する。
上記イオン源で発生したイオンは、上記イオン源チャンバの外側にある1つ以上の引き出し電極に対応する電界によって、上記イオン源の細長い開口またはスリットを通って引き出される。シリコンに含まれる炭素量が少ないと、半導体の電気的性質に及ぼされる影響が少ないため、上記開口および上記1つ以上の引き出し電極は、高温で蒸気圧が低くかつワークピースを汚染しにくい黒鉛でできている。各引き出し電極系は通常、イオンビームが通るイオン引出し用の細長い隙間を介して互いに離間した構成要素を含む。正に帯電したイオンビームが必要な場合、上記1つ以上の引き出し電極には、上記開口に対して負のバイアスがかけられる。
通常、正イオンを引き出すためには、上記引き出し装置より下流にある上記引き出し電極系に存在する電子に障壁を提供することによって電子抑制電極として機能する電極とともに、2つ以上の引き出し電極が使われる。そのため、上記電子抑制電極には、上記ビームラインの電位に対して負のバイアスがかけられ、上記引き出し装置における最後の電極は通常、上記ビームラインの上記電位であり、上記引き出し装置からの電界が引き出し後のビーム移動に影響を及ぼすことを防ぐ。そのため、一般的な引き出し装置は、2つの電極を含むが、さらに電極が用いられる場合、複数の電極にかかる電圧の大きさは通常、抑制バイアスに達するまで、上記正に帯電したイオンビームに加速領域を提供できるように下流に向かうにつれて減少する。
そのようなイオン注入機を設計する際には、イオン源が発生させそこから引き出されたイオンビームは、所定のビーム経路を正確に通ることが望ましい。上記イオン源の開口に対する引き出し電極の正確な位置は、上記所定のビーム経路に一致するビーム経路を達成するのに重要である。そのため、上記開口に対する上記引き出し電極の位置合わせおよび配置は通常、正確に行われることが望ましい。
引き出し電極は通常、イオン源の筐体から伸びるかつ/または当該筐体に接続された構造物に搭載される。イオン注入工程中において上記イオン源が作動することで生じた熱により、上記構造物はたびたび熱膨張する。その結果、引き出し電極系は均衡状態になる一方で当該系の温度が変動すると、上記イオン源の開口に対して上記引き出し電極の位置がずれる。また、上記イオン源に対して上記引き出し電極の位置合わせを行うためには、従来より、上記イオン源および/または上記引き出し電極をイオン注入装置から取り外さなければならず、それによって、上記位置合わせに対して様々な有害な問題が引き起こされる。あるいは、上記引き出し電極は上記イオン源から離間されているが、それにより、上記イオン源および上記引き出し電極のうちのどちらか一方をメンテナンスのために取り外した際に、位置ずれが起こりうる。そのような位置ずれは、イオンビーム経路の望まない断絶、望まない「ビームステアリング」、および後のビームラインにおけるイオンビームの移動を害しうる当該イオンビームの質の低下を引き起こす。
イオン注入機において開口に対する引き出し電極の位置を調整するための様々なメカニズムが知られている。そのようなメカニズムは、米国特許第5420415号(Trueira)、米国特許第5661308号(Benveniste et al.)、および米国特許出願公開第2005/0242293号(Benveniste)に開示されている。従来より、引き出し電極は、イオン発生メカニズムまたはイオン源から離間した引き出し電極マニピュレーターによって制御される。このように、複数の構成要素をイオン注入装置から取り外すことによって、更なる位置ずれが引き起こされる。
さらに、従来より、引き出し電極は、当該引き出し電極とイオン源との間で適切な引き出し電位を提供するために上記イオン源とは電気的に絶縁している。上記引き出し電極と上記イオン源との分離は、電気絶縁体としての真空を用いることによって行われ、そうすることによって、個々の構成要素を容易に扱い維持することができる。しかしながら、上記電気絶縁体としての真空を用いると、機械的な切り離しにおいて不利となり、上述した位置合わせの問題が生じる。従来より、上記イオン源または上記引き出し電極のメンテナンスを行うためには、操作者はメンテナンスされる上記イオン源または上記引き出し電極を個別に取り外さなければならず、そしてメンテナンス後は固定具を用いてまた位置合わせを行わなければならい。このように、イオン源および引き出し電極のこれまでのメンテナンスには、時間がかかり、中断時間や時間の浪費をもたらす位置ずれの問題をたびたび伴うものであった。
本発明は、統合型引き出し電極マニピュレーターを備えたモジュール式のイオン源を提供することによって、従来技術の様々な制限を克服する。上記モジュール式のイオン源のモジュール式の性質により、メンテナンス費が軽減された効率的なイオン注入装置がもたらされる。以下に、本発明の態様を基本的に理解するために、本発明の概要を簡潔に記載する。当該概要は、本発明の概略を広範に述べるものではなく、本発明の重要な要素を確認するものでなければ、本発明の範囲を定めるものでもない。当該概要の目的は、後述されるより詳細な記載の前置きとして本発明の概念を簡潔に示すことである。
本発明は概して、イオン注入装置において容易に交換かつメンテナンス可能なモジュール式のイオン源および引き出し電極装置に関する。本発明の一態様によれば、上記モジュール式のイオン源および引き出し電極装置は、選択的に電圧に電気的に接続されたイオン源チャンバを含む。上記イオン源チャンバは、上記イオン源チャンバの遠位端近くに配置されたイオン源開口または引出し開口を有する。
上記イオン源チャンバの上記引出し開口の近くには、引き出し電極系が配置されており、第1の引き出し電極にはバイアスをかけ適切な電位とし、上記第1の引き出し電極は、上記イオン源チャンバからイオンを引き出すように構成されている。上記引き出し電極系の上記第1の引き出し電極に続く引き出し電極は、バイアスがかけられ、引き出されたイオンビームを加速および集束して所望のエネルギーおよび形状にする。例えば、上記引き出し電極系から下流の電子がポテンシャル井戸によって効果的に抑制されて上記イオン源チャンバに到達しないように、最後から2番目の引き出し電極にはビームガイドに対して負のバイアスがかけられる。例えば、抑制電極は、上記電子が、電気引き出し回路に負荷をかける強力な電子ビームであって、上記イオン源チャンバにおいて材料を局所的に融解しうる余分な熱を放散し、かつ操作者に安全上の問題を引き起こしうるX線照射を発生させる強力な電子ビームを形成することを防止する。
このように、上記抑制電極は、上記イオンビームの適切な集束および加速に貢献する一方で、上記引き出し電極系の安全な操作を可能にする。例えば、上記引き出し電極系のうちの最後の引き出し電極は、上記ビームガイドの電位とされて、引出し領域を効果的に終結させ、上記引き出し電極系の下流における上記イオンビームの自己中性化を可能にする。自己中性化は、特に大電流イオンビームにおける、イオンの移動を促進する手助けとなる。例えば、2つの引き出し電極を含む引き出し電極系の場合、第1の引き出し電極は、引き出しおよび抑制電極として機能し、第2の(最後の)引き出し電極は、接地される。
一態様によれば、1つ以上の連結部材は、上記イオン源チャンバと動作可能に連結されており、1つ以上の絶縁体は、上記引き出し電極系を上記1つ以上の連結部材に連結する一方で、上記引き出し電極系の引き出し電極から上記1つ以上の連結部材を電気的に絶縁する。このようにして、上記引き出し電極系は、上記1つ以上の絶縁体によって上記イオン源チャンバから電気的に絶縁される。
1つ以上のアクチュエータは、上記1つ以上の連結部材を上記イオン源チャンバに動作可能に連結する。例えば、上記1つ以上のアクチュエータは、上記イオン源チャンバに対して上記1つ以上の連結部材を移動させることによって、1つ以上の軸に沿って上記引き出し電極系を移動させるように構成されている。モジュール式のイオン源および引き出し電極アセンブリは、このように設けられており、そのため、従来のメンテナンスおよび位置合わせの問題は、本開示のモジュール式の性質によって改善される。
一態様によれば、上記1つ以上の連結部材は、少なくとも1つの間隙制御連結部材と少なくとも1つの角度制御連結部材とを含む。上記1つ以上のアクチュエータは、間隙制御アクチュエータと角度制御アクチュエータとを含む。例えば、上記間隙制御アクチュエータは、上記イオン源チャンバと動作可能に連結されており、上記イオン源チャンバに対して第1の軸に沿って上記少なくとも1つの間隙制御連結部材を直線移動させるように構成されている。例えば、上記角度制御アクチュエータは、上記イオン源チャンバと動作可能に連結されており、上記イオン源チャンバに対して第2の軸に沿って上記少なくとも1つの角度制御連結部材を直線移動させるように構成されている。上記第1の軸と上記第2の軸とは、互いにほぼ平行でありかつ所定の距離離間している。例えば、上記第2の軸は、上記第1の軸に対して角度を変動させてもよい。しかしながら、そのような傾斜角度の変動が小さい限り、上述の変動は、ほぼ傾斜角度の程度であり小さい。
直線移動台は、上記直線移動台のベースが上記イオン源チャンバに概ね固定して連結され、上記直線移動台のプラットホームが上記ベースとかみ合って直線的にスライドするように、設けられている。例えば、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材は、上記プラットホームに概ね固定して連結されている。フレームは、上記プラットホームに動作可能に連結されている。上記間隙制御アクチュエータは、上記プラットホームおよび上記フレームを上記第1の軸に概ね平行に直線移動させることによって、上記第1の軸に沿って上記少なくとも1つの間隙制御連結部材を直線移動させるように構成されている。
別の例として、上記角度制御アクチュエータは、上記プラットホームに固定して連結されており、上記間隙制御アクチュエータは、上記角度制御アクチュエータを上記第1の軸に概ね平行に直線移動させるように構成されている。このように、上記少なくとも1つの角度制御連結部材は、上記間隙制御アクチュエータの作動により、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材ともに上記第2の軸に沿って直線移動させられ、一方で上記角度制御アクチュエータは、上記プラットホームに対して上記角度制御連結部材を直線移動させるように構成されている。
さらに別の例によれば、上記イオン源チャンバは、上記引出し開口とは反対側の端部にあるフランジを含む。例えば、上記フランジは、上記引出し開口に対向する内面と当該内面とは反対側にある外面とを有する。例えば、上記直線移動台および上記フレームは、上記フランジの上記外面と動作可能に連結されている。上記直線移動台の上記ベースは、上記フランジの上記外面に固定して連結されていてもよい。上記フランジは、上記フランジを通って上記内面から上記外面に伸びる1つ以上の通路を含み、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材および上記少なくとも1つの角度制御連結部材は、上記フランジの上記1つ以上の通路を通過する。一例として、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材および上記少なくとも1つの角度制御連結部材は、上記1つ以上の通路とかみ合ってスライドする。
蛇腹は、上記フランジと上記少なくとも1つの間隙制御連結部材とを、上記フランジと上記少なくとも1つの角度制御連結部材とをそれぞれ連結し、上記蛇腹のそれぞれは、上記フランジの上記内面を上記フランジの上記外面に関連する環境から隔てて密閉(例えば、真空密閉)する。あるいは、Oリングを用いたスライド式密封などの、真空密封を行うことができるその他の各種密封方法を用いることができる。
例えば、上記フレームは、遠位端を有するヨークを含み、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材は、傾斜軸に沿って、上記ヨークの上記遠位端のうちの一方に固定して連結された第1の間隙制御連結部材と、上記遠位端のうちの他方に固定して連結された第2の間隙制御連結部材とを含む。したがって、上記直線移動台は、上記イオン源チャンバに固定して連結された複数のベースと、上記複数のベースとそれぞれかみあって直線的にスライドする複数のプラットホームとを含み、上記複数のプラットホームは、上記ヨークに固定して連結されている。
コントローラがさらに設けられてもよく、コントローラは、上記間隙制御アクチュエータおよび上記角度制御アクチュエータを選択的に独立して作動させることによって、上記1つ以上の軸に沿った上記引き出し電極系の移動を独立して制御するように構成されている。
別の例として、上記間隙制御アクチュエータおよび上記角度制御アクチュエータは、上記イオン源チャンバの側壁と動作可能に連結されている。
本発明の別の態様によれば、イオン注入機は、上述のモジュール式のイオン源および引き出し電極マニピュレーター装置を含むイオンビーム源を含む。選択されたイオンを選択的に通過させる質量分析計を含むビームラインアセンブリは、上記イオンビーム源からイオンビームを受け取り、上記ビームラインアセンブリからイオンビームを受け取るエンドステーションをさらに含んでいる。
最後に、本発明は、請求項の範囲において十分に記載されとりわけ示された特徴を含む。以下の記載および添付図面は、本発明の例示的な実施形態を詳述する。しかしながら、それらの実施形態は、本発明の本質を採用した様々な方法のいくつかを示すものである。本発明のその他の目的、利点および新規な特徴は、添付図面と本発明についての以下の詳細な記載とから明らかであろう。
図1は、本開示の一例に係るイオン注入装置を示す。 図2は、本開示の一態様に係るモジュール式のイオン源および引き出し電極装置の部分断面図を示す。 図3は、本開示の一態様に係る図2の上記モジュール式のイオン源および引き出し電極装置の端面図を示す。 図4Aは、本開示の別の態様に係るモジュール式のイオン源および引き出し電極装置の異なる位置における部分断面図を示す。 図4Bは、本開示の別の態様に係るモジュール式のイオン源および引き出し電極装置の異なる位置における部分断面図を示す。 図4Cは、本開示の別の態様に係るモジュール式のイオン源および引き出し電極装置の異なる位置における部分断面図を示す。
本発明は概して、モジュール式のイオン源および引き出し電極マニピュレーターおよびその使用方法に関する。より具体的には、上記モジュール式のイオン源および引き出し電極マニピュレーターおよび上記使用方法は、モジュール式のイオン源および引き出し電極マニピュレータアセンブリを提供することにより、メンテナンス費が安いイオン注入装置内で利用されるイオンビームを効率的に引き出す。
以下、図面を参照して本発明について記載する。全ての図面において、同じ部材には同じ部材番号が付けられる。以下に記載の態様は、例示に過ぎず、限定的な意味にとられるべきではない。以下では、本発明を十分に理解できるように、説明目的で多数の詳述を行う。しかしながら、それらの詳述なしに本発明を実践できることは当業者にとっては明らかであろう。
図面を参照すると、本開示をよりよく理解するために、イオン注入装置100が、一例として、図1に概略的に示されている。上記イオン注入装置100は、本発明の1つ以上の態様を実行するのに適している。なお、上記イオン注入装置100は、一例として示されているが、本発明は、高エネルギー装置、低エネルギー装置、その他のイオン注入装置等のその他の各種イオン注入装置を用いて実践でき、そのような装置は全て、本発明の範囲に含まれる。
図1の上記イオン注入装置100は、例えば、ターミナル102と、ビームラインアセンブリ104と、エンドステーション106(例えば、処理チャンバを含む)とを含み、通常、1つ以上の真空ポンプ108によって真空にされる。例えば、上記イオン注入装置100は、ワークピース110(例えば、半導体ウェハ、表示パネル等)にイオンを注入するように構成されており、一例として、上記イオン注入装置100は、単一のワークピース110にイオンを注入するように構成されている(例えば、「連続型」イオン注入機)。上記単一のワークピース110は通常、上記エンドステーション106内に位置する支え112(例えば、台または静電チャック)に置かれる。あるいは、上記イオン注入装置100は、複数のワークピース110にイオンを注入するように構成されており(例えば、「バッチ型」イオン注入機)、上記エンドステーション106は、回転盤(不図示)を含む。上記回転盤上にて、複数のワークピースは、イオンビーム114に対して移動する。なお、イオン源からイオンを引き出し、それらイオンを一つ以上のワークピースに注入するように構成されたいかなるイオン注入装置も、本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記ターミナル102は、引き出されたイオンのエネルギーを定義するイオン源用電源122(Vsource)によって電力供給されるイオン源120と、引き出し電極用電源126(VEx)によって電力供給されて引出し電圧VExtractで上記イオン源120からイオンを引き出す引出しアセンブリ124とを含む。例えば、上記引出しアセンブリ124は、上記ビームラインアセンブリ104とともに、任意のエネルギーレベルでのイオン注入のために上記エンドステーション106内の上記支え112に置かれた上記ワークピース110にイオンを方向づけるように構成されている。
一例として、バイアスがかけられることにより電位Vsourceとされた上記イオン源120は、プラズマチャンバ128を含み、比較的高いプラズマ密度(例えば、1010〜1013cm−3)で加工材料Msourceからイオンが作られる。本発明は、上記イオン源120が負イオンを発生させる装置にも適応可能であるが、通常、正イオンを発生させる。上記引出しアセンブリ124は、引出し開口130と、1つ以上の引き出し電極132とを含む。上記引出し開口130には、バイアスをかけ引出し電位Vsourceとする。上記引出し電圧VExtractは、上記電位Vsourceと上記1つ以上の引き出し電極132に印加される電圧VExとによって規定され、結果、引き出されたイオンビーム114は上記ビームラインアセンブリ104に供給される。一例として、必要なイオンエネルギーが120keVである場合、接地された上記ワークピース110に対してVsourceは120kVである。以下に、上記引出しアセンブリ124およびその構成を詳述する。
上記開示に基づいて、例えば、上記1つ以上の引き出し電極132のうちの第1の引き出し電極132に抑制電位が印加されていると、上記引出し電圧VExtractは、上記電源126(VEX)と上記電源122(Vsource)との電位差として規定される。別の例として、上記第1の引き出し電極132が接地されると、上記引出し電圧VExtractは、上記電源122の電位として規定されてもよい。上記1つ以上の引き出し電極132およびその電気的接続のその他各種構成は、本開示の範囲に含まれると理解されるであろう。
正イオンが発生すると、上記1つ以上の引き出し電極132は、例えば、バイアスがかけられることによりVsourceより小さい電圧(例えば、0〜100kVの引出し電圧)とされる。上記1つ以上の引き出し電極132における負の相対電位は、上記引出し開口130と、上記正イオンを上記イオン源120から引き出し加速する1つ以上の引き出し電極132と、の間に静電界を形成する。例えば、上記1つ以上の引き出し電極132は、1つ以上の電極開口134を有し、正に帯電したイオンは、上記引出し開口130および上記1つ以上の電極開口134を通過して上記イオン源120から出て上記イオンビーム114を形成する。引き出されたイオンの速度は通常、上記1つ以上の引き出し電極132に印加される電位VExtractによって決まる。引き出し後の最終的な速度は、Vsourceによって決まる。
上記ビームラインアセンブリ104は、例えば、上記イオン源120の近くに(例えば、上記引出し開口130に関連する)入口を有するビームガイド135と、引き出されたイオンビーム114を受け入れる質量分析計136と、分解板138を備えた出口とを含む。上記質量分析計136は通常、双極子磁場を形成して、帯電対質量比が適切なイオンあるいは当該比の範囲にあるイオン(例えば、所望の質量範囲のイオンを持つ、質量分析されたイオンビーム)のみを上記エンドステーション106の上記ワークピース110に向けて著しく通過させる。通常、上記イオン源120は、原料物質をイオン化して、所望の原子質量を有する正に帯電したイオンを発生させる。しかしながら、上記イオンとは別に、イオン化工程においては、上記所望の原子質量以外の質量を有するイオンもある割合で発生する。上記所望の原子質量より大きいあるいは小さい原子質量または分子質量を有するイオンは、注入には不適切で、好ましくないものとみなされる。上記質量分析計136によって形成された上記双極子磁場は通常、上記イオンビーム114の上記イオンを弓形の軌跡を描いて移動させる。したがって、上記双極子磁場は、上記所望の原子質量に等しい質量のイオンのみがビーム経路Pにそって上記エンドステーション106へ向かうように、形成される。
例えば、上記ビームガイド135の出口に設けられた上記分解板138は、所望の上記イオンの帯電対質量比とは異なる帯電対質量比を有する好ましくないイオンを上記イオンビーム114から取り除くために、上記質量分析計136と共に作動する。上記分解板138は、例えば、1つ以上の細長い開口140を有する。上記イオンビーム114の上記イオンは、上記ビームガイド135を出ると上記開口140を通過する。上記分解板138において、上記ビーム経路Pを通る上記イオンビーム110(例えば、P’として図示)の上記所望のイオンの分散は最小限である。上記開口140を通過する上記イオンビームの幅(P’‐P’)は、最小である。上記所望の原子質量よりはるかに大きいあるいははるかに小さい質量の好ましくないイオンは、図1の上記ビームガイド135内で上記ビーム経路Pから実質的にそれて、通常は上記ビームガイド135から出ない。しかしながら、好ましくないイオンの質量が上記所望のイオンの上記所望の原子質量に近似する場合、当該好ましくないイオンの軌跡は、上記ビーム経路Pから少しだけそれる。したがって、上記ビーム経路Pから少しだけそれたそのような好ましくないイオンは、上記開口140の上流面142に衝突する傾向がある。
一例として、上記イオン源120から引き出されたイオンの速度と同様に、上記質量分析計136の上記双極子磁場の強さおよび方向は、通常、上記所望のイオンの上記質量に等しい質量を有するイオンのみが所定の上記イオンビーム経路Pを上記エンドステーション106まで進むように、コントローラ144によって制御される。一例として、上記コントローラ144は、上記イオン注入装置100をあらゆる面で制御するように構成されている。例えば、上記コントローラ144は、上記電源126とともに、イオンを発生する上記イオン源用の上記電源122を制御するように構成されており、それによって上記イオンビーム経路Pは通常、制御される。例えば、上記コントローラ144は、とりわけ、上記質量分析計136の上記双極子磁場の上記強さおよび上記方向を調整するようにさらに構成されている。別の例として、上記コントローラ144は、上記エンドステーション106内にて上記ワークピース110の位置を制御するようにさらに構成されており、また、上記エンドステーション106と外部環境143との間での上記ワークピース110の移動を制御するようにさらに構成されてもよい。上記コントローラ144は、上記イオン注入装置100を全体的に制御するためのプロセッサ、コンピューターシステム、かつ/または演算子(例えば、演算子による入力を伴うコンピューターシステム)を含むことが好ましい。
例えば、上記イオン注入装置100が大電流で作動する場合、上記イオンビーム経路Pの長さは比較的短く、上記イオンビーム114は、上記ワークピース110に衝突する直前に減速すること(例えば、「減速モード」と称される)が多くの場合望まれる。上記イオン注入装置100において、減速抑制板146が上記分解板138の下流側に設けられており、減速抑制板用電源148が印加する減速抑制電圧VDecelは通常、上記イオンビーム114を減速させ、電子が上記ビームラインPに沿って上流側へ流れるのを防ぐ。上記減速抑制板146の下流側の効果をなくすために、接地板150が上記減速抑制板146の下流側にさらに設けられている。例えば、上記減速抑制板146および上記接地板150は、減速した上記イオンビーム114が上記ワークピース110に衝突する前に上記イオンビーム114を集束する光学素子としてさらに利用される。なお、上記減速抑制板146が、一例として、上記イオンビーム114を減速するかつ/または抑制するのに利用される一方で、上記減速抑制板146は、バイアスをかけられた板かつ/または開口で構成されてもよく、そのような板かつ/または開口も本発明の範囲に含まれる。また、一例として上記イオンビーム114に言及するのであれば、上記イオンビーム114の減速の一方で、本発明は減速なしに実践可能であると理解されるであろうし、上記イオン注入装置100の多種多様な構成およびそれら多種多様な構成を有する上記イオン注入装置100の動作も本開示の範囲に含まれる。
上記イオン注入装置100のメンテナンスには、各種部品の分解が必要なことが多く、再度組み立てるにあたりそれらの部品の位置合わせを再度正確に行うことは、イオン注入を再び行うために重要である。上述したように、従来困難なのは、イオン源に対して引き出し電極の位置合わせを行うことである。上記問題を解決するために、本開示は、一態様に係るモジュール式のイオン源および引き出し電極装置200(以下、装置200と称す)を提供する。上記装置200は、上記イオン注入装置100からの上記装置200の取り外しおよび上記装置200のメンテナンス後に、モジュール式のイオン源と引き出し装置との再現可能な位置合わせがもたらされる。
図2は、一例として、本開示に係る上記装置200を詳細に示す。図2の上記装置200は、例えば、選択的に電圧電位(図1の上記電源122のVsource)に電気的に接続されたイオン源チャンバ202を含む。上記イオン源チャンバ202は、引出し開口面204を備えた引出し開口203を有する。引き出し電極面207に関連した1つ以上の引き出し電極206を含む引き出し電極系205は、上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203の近くに配置される。上述のように、上記1つ以上の引き出し電極206はそれぞれ、接地されるか電圧を印加され、上記イオン源チャンバ202からイオンを引き出すように構成されている。
一例によれば、上記イオン源チャンバ202には、1つ以上の連結部材208(例えば、1つ以上のシャフトまたはその他の部材)が動作可能にさらに連結されている。上記1つ以上の連結部材208は、それぞれ1つ以上の絶縁体210を介して上記引き出し電極系205に連結されている。したがって、上記1つ以上の絶縁体210は、上記1つ以上の連結部材208を上記引き出し電極系205から電気的に絶縁し、それによって上記1つ以上の引き出し電極206を上記イオン源チャンバ202から電気的に絶縁する。
上記1つ以上の連結部材208および上記イオン源チャンバ202には、さらに、1つ以上のアクチュエータ212が動作可能に連結されている。上記1つ以上のアクチュエータ212は、上記イオン源チャンバ202に対して上記1つ以上の連結部材208を移動させるように構成されており、それによって上記引き出し電極系205は1つ以上の軸に対して移動されられる。したがって、上記イオン源チャンバ202は上記引き出し電極系205と統合されて、1つの統合装置となる。上記イオン源チャンバ202と上記1つ以上の引き出し電極206とは、図1の上記イオン注入装置100における上記装置200の配置あるいは図1の上記イオン注入装置100からの上記装置200の取り外しに関係なく、互いに連結されている。
例えば、図2の上記装置200は、上記1つ以上の連結部材208および上記1つ以上の絶縁体210を介して上記イオン源チャンバ202と上記引き出し電極系205とを機械的に連結する。上記1つ以上のアクチュエータ212は、上記イオン源チャンバ202と電気的に接続されるが、上記引き出し電極系205は、上記イオン源チャンバ202から電気的に絶縁される。このように、図1の上記イオン注入装置100の作動中、上記1つ以上の絶縁体210により上記引き出し電極系205は接地されるか上記イオン源チャンバ202の電圧電位より小さい電位となる一方で、図2の上記1つ以上のアクチュエータ212および上記1つ以上の連結部材208は、例えば、電圧電位Vsourceとなる。
別の例によれば、上記1つ以上の連結部材208は、少なくとも1つの間隙制御連結部材214と少なくとも1つの角度制御連結部材216とを含み、上記1つ以上のアクチュエータ212は、間隙制御アクチュエータ218と角度制御アクチュエータ220とを含む。上記間隙制御アクチュエータは、上記イオン源チャンバと動作可能に連結されており、上記イオン源チャンバ202に対して第1の軸222に沿って上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214を直線移動させるように構成されている。このように、上記間隙制御アクチュエータ218は、上記1つ以上の引き出し電極206と上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203との間隙223を選択的に制御する。
例えば、上記角度制御アクチュエータ220は、上記イオン源チャンバ202と動作可能に連結されており、上記イオン源チャンバ202に対して第2の軸224に沿って上記少なくとも1つの角度制御連結部材216を直線移動させるように構成されている。別の例として、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214と上記少なくとも1つの角度制御連結部材216とに関連した上記1つ以上の絶縁体210は、1つ以上の玉継手225を介して上記引き出し電極系205と動作可能に連結されている。上記1つ以上の玉継手225は、上記イオン源チャンバ202に対する上記引き出し電極系205の動きに複数の自由度をもたらす。本例において、上記第1の軸222および上記第2の軸224は、互いに概ね平行であり、所定の距離226離間している。したがって、上記角度制御アクチュエータ220は、上記引き出し電極系205と上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203との(例えば、上記引出し開口面204と上記引き出し電極面207との)角度227を選択的に制御する。上記第1の軸222と上記第2の軸224とは、例えば、互いにほぼ平行であるが、上記角度227が制御されることにより一方に対する他方の角度を変動させてもよい。しかしながら、角度の変動が小さいと、平行度の誤差は小さくなる。
図3に示すように、1つ以上の直線移動台228がさらに設けられている。上記1つ以上の直線移動台228のそれぞれは、例えば、上記イオン源チャンバ202に固定して連結されたベース230を含む。上記1つ以上の直線移動台228のそれぞれは、上記ベース230とかみ合って直線的にスライドするプラットホーム232をさらに含む。本例において、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214は、上記プラットホーム232に概ね固定して連結されている。上記プラットホーム232には、例えば、フレーム234が動作可能にさらに連結されている。上記間隙制御アクチュエータ218は、上記プラットホーム232と上記フレーム234とを図2の上記第1の軸222に概ね平行に直線移動させるように構成されている。そのため、上記フレーム234を介して、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214は、上記間隙制御アクチュエータ218によって上記第1の軸222に沿って直線移動される。
別の例において、図3の上記角度制御アクチュエータ220は、上記プラットホーム232に固定して連結されており、上記間隙制御アクチュエータ218は、上記角度制御アクチュエータを図2の上記第1の軸222に概ね平行に直線移動させることによって、上記少なくとも1つの角度制御連結部材216を上記第2の軸224に沿って直線移動させるように構成されている。このように、上記引き出し電極系205と上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203との上記角度227は、上記間隙223とは無関係に維持される。例えば、上記角度制御アクチュエータ220は、上記フレーム234に対して上記少なくとも1つの角度制御連結部材216を移動させることによって、上記間隙223とは無関係に上記角度227を制御するようにさらに構成されている(後述の図4C参照)。
別の例によれば、図2の上記イオン源チャンバ202の筐体235は、上記引出し開口203とは反対側の端部にあるフランジ236を含む。例えば、上記フランジ236は、上記引出し開口203に対向する内面238と当該内面238とは反対側にある外面240とを有する。例えば、上記フランジ236は、図1の上記イオン注入装置100内で上記装置200を搭載するための搭載面(不図示)を提供する。本例において、上記1つ以上の直線移動台228(例えば、各直線移動台の上記ベース230)および上記フレーム234は、上記フランジ236の上記外面240と動作可能に連結されており、上記フランジ236と上記フランジ236に電気的に接続された部材(例えば、上記1つ以上の間隙制御アクチュエータ218、上記1つ以上の角度制御アクチュエータ220、上記1つ以上の間隙制御連結部材214、および上記1つ以上の角度制御連結部材216)とは、電圧Vsourceとされる。
例えば、上記フランジ236は、上記フランジ236を通って上記内面238から上記外面240に伸びる1つ以上の通路242を含んでもよく、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214および上記少なくとも1つの角度制御連結部材216は、上記フランジ236の上記1つ以上の通路242を通過する。一例として、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214および上記少なくとも1つの角度制御連結部材216は、上記1つ以上の通路242とかみ合ってスライドする。別の例として、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214および上記少なくとも1つの角度制御連結部材216は、上記1つ以上の通路242を単に通過するだけで上記フランジ236とは接触しない。
例えば、蛇腹244は、上記フランジ236と上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214とを、上記フランジ236と上記少なくとも1つの角度制御連結部材216とを、それぞれ連結する。上記蛇腹のそれぞれは、上記フランジ236の上記内面238を図2の上記フランジ236の上記外面240に関連する環境246から隔てて密閉する(例えば、大気、または図1の上記外部環境143から隔てて、真空にされた上記ビームラインを密閉する)。あるいは、スライド式密閉またはその他の従来の密閉により、真空密閉が行われてもよい。
別の例として、図示はしないが、上記フレーム234は、傾斜軸247に対して回転可能に上記プラットホーム232と連結されてもよく、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214は、上記傾斜軸247に沿って上記フレーム234に固定して連結されており、上記傾斜軸247は、上記第1の軸222に対して概ね垂直である。別の例として、図3の上記フレーム234は、遠位端250を有するヨーク248を含むことができ、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214は、上記傾斜軸247に沿ってあるいは平行に、上記ヨーク248の上記遠位端250のうちの一方に固定して連結された第1の間隙制御連結部材214Aと、上記遠位端250のうちの他方に固定して連結された第2の間隙制御連結部材214Bとを含む。また、上記直線移動台228は、上記イオン源チャンバ202に固定して連結された複数のベース230を含むことができ、上記複数のベース230にそれぞれ対応する複数のプラットホーム232は、上記ヨーク248に(例えば、上記ヨーク248の上記遠位端250それぞれに)固定して連結されている。
さらに別の態様によれば、図1のコントローラ144は、上記間隙制御アクチュエータ218と上記角度制御アクチュエータ220とを選択的に独立して作動させることによって、上述の1つ以上の軸に沿った上記1つ以上の引き出し電極206の移動を独立して制御するようにさらに構成されている。
さらに別の例として、上記間隙制御アクチュエータ218および上記角度制御アクチュエータ220は、図2の上記イオン源チャンバ202の上記筐体235の側壁251と動作可能に連結されている。図示しないが、別の例として、1つの間隙制御アクチュエータ218および1つの角度制御アクチュエータ220は、互いに対向して(例えば、上記1つの間隙制御アクチュエータ218と上記1つの角度制御アクチュエータ220とが最大で180°の角度をなすように)、上記イオン源チャンバ202の上記筐体235の上記側壁251に固定して連結されている。そのため、上記1つの間隙制御アクチュエータ218および上記1つの角度制御アクチュエータ220は、共に作動させられた場合、上記間隙223を制御し、一方、独立してあるいは異なるように作動させられた場合、上記角度227つまり傾斜を制御する。
図4A、図4B、および図4Cは、本開示のいくつかの例に係る上記装置200の様々な構成を示す。例えば、図4Aは、後退位置254にある上記装置200を示す。図4Aでは、上記引き出し電極系205は、上記間隙制御アクチュエータ218を介して上記引出し開口203の近くに配置されている。図4Aの上記後退位置254において、上記1つ以上の引き出し電極206と上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203との上記間隙223が第1の所定間隙値を有するように、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214は後退している。図4Bに示すように、上記1つ以上の引き出し電極206と上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203との上記間隙223が第2の所定間隙値を有するように、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材214は前進して上記間隙制御アクチュエータ218を介して前進位置256に上記引き出し電極系205を配置させる。図4Aおよび図4Bに示すように、上記角度制御アクチュエータ220は、上記フレーム234に対してほぼ一定の位置にて上記少なくとも1つの角度制御連結部材216を保持して、図4Aの上記後退位置252と図4Bの上記前進位置254との両方において上記角度227を維持する(図4Aおよび図4Bに示される上記角度227は、例えば、ほぼ0°であり、上記引出し開口面204と上記引き出し電極面207とは通常平行である)。
例えば、図4Cも、上記前進位置256にある上記装置200を示す。図4Cにおいて、上記1つ以上の引き出し電極206と上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203との上記間隙223は、上記第1の所定間隙値を有する。しかしながら、図4Cに示された上記装置200は、傾斜位置258にあり、上記引き出し電極系205は、上記角度制御アクチュエータ220を介して傾斜している。図4Cに示すように、上記1つ以上の引き出し電極206と上記イオン源チャンバ202の上記引出し開口203との上記角度227は、上記角度制御アクチュエータ220によって、図4Bに示された上記角度227から修正されており、上記フレーム234に対する上記少なくとも1つの角度制御連結部材216の位置は、上記角度制御アクチュエータ220によって制御され、それによって上記引き出し電極系205は上記傾斜位置258に位置する。図4Cに示された上記角度227は、数ある可能な角度のうちの一例に過ぎず、いかなる正の角度および負の角度も本開示の範囲に含まれる。また、上述以外の角度制御アクチュエータおよび/または角度制御連結部材(不図示)は、上記イオン源チャンバ202に対して多数の面にて上記引き出し電極系205の様々な角度を制御するために、設けられていてもよく、それらの角度制御アクチュエータおよび/または角度制御連結部材も本開示の範囲に含まれる。
したがって、図1〜図4の上記装置200は、上記イオン注入装置100から取り外すことができ、上記装置200の代わりに別の装置200を上記イオン注入装置100に取り付けることができる。従来のイオン注入装置は、このようなモジュール性は有しておらず、イオン源あるいは引き出し電極のメンテナンスのたびに、当該イオン注入装置100において当該イオン源あるいは当該引き出し電極を再度組み立ててから位置合わせを行わなければならない。本開示は、モジュール性をもたらすものであり、上記装置200は作業台に載せて、メンテナンスおよび位置合わせが完了した別の装置200と取り替えることができる。
本発明は、好適な実施形態に関して図示されかつ記載されているが、当業者であれば、本明細書および添付図面を読み理解することによって同等の代替例や変形例に到達するであろうことは明らかである。特に、上述した構成要素(アセンブリ、装置、回路等)によって実行される各種機能に関して、それら構成要素を述べるのに用いられた(「手段」への言及を含む)用語は、特に示唆がない限り、たとえ本発明の上述の実施形態における特定の上記機能を実行する上述の構造と同等な構造でないとしても、当該機能を実行するいかなる構成要素(つまり、機能的に同等な構成要素)に対応する。さらに、本発明のある特定の特徴は、いくつかの実施形態のうちの1つのみに関して開示されているが、そのような特徴は、任意のあるいは特定の適用に望ましく有利な別の実施形態の1つ以上の別の特徴と組み合わせることができる。

Claims (20)

  1. 選択的に電圧に電気的に接続され、引出し開口を有するイオン源チャンバと、
    上記イオン源チャンバの上記引出し開口の近くに配置され、1つ以上の引き出し電極を用いて上記イオン源チャンバからイオンを引き出すように構成された引き出し電極系と、
    上記イオン源チャンバと動作可能に連結された1つ以上の連結部材と、
    上記引き出し電極系を上記1つ以上の連結部材のそれぞれに連結する一方で、上記引き出し電極系から上記1つ以上の連結部材のそれぞれを電気的に絶縁することによって上記イオン源チャンバから上記引き出し電極系を電気的に絶縁する1つ以上の絶縁体と、
    上記1つ以上の連結部材を上記イオン源チャンバに動作可能に連結し、上記イオン源チャンバに対して上記1つ以上の連結部材を移動させることによって、1つ以上の軸に沿って上記引き出し電極を移動させるように構成された1つ以上のアクチュエータとを含むことを特徴とするモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  2. 上記イオン源チャンバと上記引き出し電極とは、上記1つ以上の連結部材および複数の絶縁体を介して機械的に連結されており、
    上記1つ以上のアクチュエータは、上記イオン源チャンバと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  3. 上記1つ以上の連結部材は、少なくとも1つの間隙制御連結部材と少なくとも1つの角度制御連結部材とを含み、
    上記1つ以上のアクチュエータは、間隙制御アクチュエータと角度制御アクチュエータとを含み、
    上記間隙制御アクチュエータは、上記イオン源チャンバと動作可能に連結されており、上記イオン源チャンバに対して第1の軸に沿って上記少なくとも1つの間隙制御連結部材を直線的に移動させるように構成されており、
    上記角度制御アクチュエータは、上記イオン源チャンバと動作可能に連結されており、上記イオン源チャンバに対して第2の軸に沿って上記少なくとも1つの角度制御連結部材を直線的に移動させるように構成されており、
    上記第1の軸と上記第2の軸とは、互いにほぼ平行であり、かつ所定の距離だけ離間していることを特徴とする請求項1に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  4. 上記イオン源チャンバに固定して連結されたベースと、上記ベースとかみ合って直線的にスライドし、上記少なくとも1つの間隙制御連結部材に概ね固定して連結されたプラットホームとを含む直線移動台と、
    上記プラットホームに動作可能に連結されたフレームとをさらに含み、
    上記間隙制御アクチュエータは、上記プラットホームおよび上記フレームを上記第1の軸に概ね平行に直線的に移動させることによって、上記第1の軸に沿って上記少なくとも1つの間隙制御連結部材を直線的に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  5. 上記角度制御アクチュエータは、上記プラットホームに固定して連結されており、
    上記間隙制御アクチュエータは、上記角度制御アクチュエータを上記第1の軸に概ね平行に直線的に移動させることによって、上記第2の軸に沿って上記少なくとも1つの角度制御連結部材を直線的にさらに移動させるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  6. 上記イオン源チャンバは、上記引出し開口とは反対側の端部にあるフランジを含み、
    上記フランジは、上記引出し開口に対向する内面と当該内面とは反対側にある外面とを有し、
    上記直線移動台および上記フレームは、上記フランジの上記外面と動作可能に連結されていることを特徴とする請求項4に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  7. 上記ベースは、上記フランジの上記外面に固定して連結されていることを特徴とする請求項6に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  8. 上記フランジは、上記フランジを通って上記内面から上記外面に伸びる1つ以上の通路を含み、
    上記少なくとも1つの間隙制御連結部材および上記少なくとも1つの角度制御連結部材は、上記フランジの上記1つ以上の通路を通過することを特徴とする請求項6に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  9. 上記フランジと上記少なくとも1つの間隙制御連結部材とを、上記フランジと上記少なくとも1つの角度制御連結部材とをそれぞれ連結する蛇腹をさらに含み、
    上記蛇腹のそれぞれは、上記フランジの上記内面を上記フランジの上記外面に関連する環境から隔てて密閉することを特徴とする請求項8に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  10. 上記少なくとも1つの間隙制御連結部材および上記少なくとも1つの角度制御連結部材は、上記1つ以上の通路とかみ合ってスライドすることを特徴とする請求項8に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  11. 複数の直線移動台を含み、
    上記複数の直線移動台は、上記複数のベースおよび上記複数のプラットホームを含み、
    上記フレームは、上記複数のプラットホームのそれぞれに固定して連結されていることを特徴とする請求項4に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  12. 上記フレームは、傾斜軸に対して回転可能に上記プラットホームと連結されており、
    上記少なくとも1つの間隙制御連結部材は、上記傾斜軸に沿って上記フレームに固定して連結されており、
    上記傾斜軸は、上記第1の軸に対して概ね垂直であることを特徴とする請求項4に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  13. 上記フレームは、遠位端を有するヨークを含み、
    上記少なくとも1つの間隙制御連結部材は、上記傾斜軸に沿って、上記ヨークの上記遠位端のうちの一方に固定して連結された第1の間隙制御連結部材と、上記遠位端のうちの他方に固定して連結された第2の間隙制御連結部材とを含むことを特徴とする請求項4に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  14. 上記直線移動台は、上記イオン源チャンバに固定して連結された複数のベースと、上記複数のベースとそれぞれかみあって直線的にスライドする複数のプラットホームとを含み、
    上記複数のプラットホームは、上記ヨークに固定して連結されていることを特徴とする請求項13に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  15. 上記複数のプラットホームのうちの少なくとも2つは、上記ヨークの上記遠位端それぞれの近くにおいて上記ヨークに固定して連結されていることを特徴とする請求項14に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  16. 上記間隙制御アクチュエータおよび上記角度制御アクチュエータを選択的に独立して作動させることによって、上記1つ以上の軸に沿った上記引き出し電極の移動を独立して制御するように構成されたコントローラをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  17. 上記間隙制御アクチュエータおよび上記角度制御アクチュエータは、上記イオン源チャンバの側壁と動作可能に連結されていることを特徴とする請求項3に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  18. 上記1つ以上のアクチュエータを選択的に独立して作動させることによって、上記1つ以上の軸に沿った上記引き出し電極の移動を制御するように構成されたコントローラをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  19. 上記イオン源チャンバに対する上記引き出し電極の位置は、上記1つ以上のアクチュエータおよび上記1つ以上の連結部材によって選択的に固定されることを特徴とする請求項1に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
  20. 上記イオン源チャンバと上記引き出し電極とをモジュールとしてイオン注入装置に選択的に連結するように構成された取付装置をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載のモジュール式のイオン源および引き出し装置。
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