JP2003302060A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2003302060A
JP2003302060A JP2002107018A JP2002107018A JP2003302060A JP 2003302060 A JP2003302060 A JP 2003302060A JP 2002107018 A JP2002107018 A JP 2002107018A JP 2002107018 A JP2002107018 A JP 2002107018A JP 2003302060 A JP2003302060 A JP 2003302060A
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Japan
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heating
cooling
fan
motor
hot air
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JP2002107018A
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Yuji Ando
有司 安藤
Tetsuichi Arita
徹弌 有田
Takashi Hashimoto
隆司 橋本
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速熱風循環加熱と高周波加熱の両加熱機能
を備えるとともに重量バランスに優れ、更には冷却効率
に優れた加熱調理器を提供する。 【解決手段】 加熱室内に高速熱風循環気流を形成して
被調理物を加熱する高速熱風循環加熱方式と、マグネト
ロン4,高圧トランス5を含む高周波加熱装置で被調理
物を高周波加熱する高周波加熱方式とを採用した。マグ
ネトロン4を冷却するための第1冷却ファン4F、その
第1冷却ファン4Fを駆動する第1ファンモータ4M、
高圧トランス5を冷却するための第2冷却ファン5F、
その第2冷却ファン5Fを駆動する第2ファンモータ5
M、熱風循環気流の形成に用いる熱風循環用モータ6M
を設けた。加熱室の背壁後方に機械室9を設け、機械室
9の中央部に熱風循環用モータ6Mを配置するととも
に、機械室9の両側部にマグネトロン4,高圧トランス
5を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱調理器に関する
ものであり、更に詳しくは、高速熱風循環加熱と高周波
加熱の両加熱機能を備えた加熱調理器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高速熱風循環加熱方式の加熱調理器に必
要とされる熱風循環用モータは、消費電力が大きいため
通常の加熱調理器に採用されるモータに比べて大型・大
重量であり、しかも効率の良い冷却が必要とされる。し
かし高速熱風循環加熱方式には、食品(被調理物)の表面
を焦がす能力に優れているという特長がある。したがっ
て高周波加熱方式と併用すれば、食品の外部から内部ま
でを充分に加熱することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高周波加熱方式を採用
するには、マグネトロンやそれを動作させる高圧トラン
ス等が必要である。マグネトロンや高圧トランスは、上
記熱風循環用モータと同様、電気部品のなかでも重量や
発熱量が大きい。したがって、高速熱風循環加熱方式と
高周波加熱方式を併用する場合には、熱風循環用モー
タ,マグネトロン及び高圧トランスを限られた電気部品
設置空間内に効率的に配置する必要がある。つまり、機
器の安定した設置のために適正な重量バランスをとると
ともに、熱風循環用モータ,マグネトロン及び高圧トラ
ンスを効率的に冷却する必要がある。なお、高周波加熱
装置の重量バランスや冷却に関しては従来より様々な提
案が行われているが(実開昭64−1099号公報,実
開昭63−172096号公報等)、高速熱風循環加熱
方式と併用する場合には対応することができない。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであって、高速熱風循環加熱と高周波加熱の両加熱
機能を備えるとともに重量バランスに優れ、更には冷却
効率に優れた加熱調理器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の加熱調理器は、加熱室内に熱風の吹出
口と吸込口を設けて高速の熱風循環気流を形成し、その
熱風循環気流により被調理物を加熱する第1加熱手段
と、マグネトロン及びそのマグネトロンを動作させる高
圧トランスを含む高周波加熱装置で被調理物を高周波加
熱する第2加熱手段と、前記マグネトロンを冷却するた
めの第1冷却ファンと、その第1冷却ファンを駆動する
第1ファンモータと、前記高圧トランスを冷却するため
の第2冷却ファンと、その第2冷却ファンを駆動する第
2ファンモータと、を備えるとともに、前記熱風循環気
流の形成に用いる熱風循環用モータを前記第1加熱手段
に備えた加熱調理器において、前記加熱室の背壁後方に
機械室を設け、その機械室の中央部に前記熱風循環用モ
ータを配置するとともに、前記機械室の両側部に前記マ
グネトロン,高圧トランスを配置したことを特徴とす
る。
【0006】第2の発明の加熱調理器は、上記第1の発
明の構成において、前記第1,第2ファンモータを前記
マグネトロン,高圧トランスの近傍にそれぞれ配置する
とともに、そのうちの一方を加熱室背面の下部に配置
し、他方を加熱室背面の上部に配置し、前記第1,第2
ファンモータにより前記第1,第2冷却ファンから発生
した冷却風で前記熱風循環用モータが冷却されるように
したことを特徴とする。
【0007】第3の発明の加熱調理器は、上記第2の発
明の構成において、前記加熱室背面の下部に配置された
第1又は第2ファンモータにより第1又は第2冷却ファ
ンから発生した冷却風が主として前記熱風循環用モータ
の上部を冷却するとともに、前記加熱室背面の上部に配
置された第1又は第2ファンモータにより第1又は第2
冷却ファンから発生した冷却風が主として前記熱風循環
用モータの下部を冷却することを特徴とする。
【0008】第4の発明の加熱調理器は、前記熱風循環
用モータの上方に排気口を有し、前記加熱室背面の下部
に配置されるのが前記第1ファンモータである上記第3
の発明の加熱調理器であって、前記第1ファンモータに
より前記第1冷却ファンから発生した冷却風がその第1
冷却ファンと前記マグネトロンとの間で分流され、分流
された一方が前記マグネトロンを冷却し、他方が前記熱
風循環用モータの側部に当てられた後、前記排気口から
加熱調理器外部へ排出されることを特徴とする。
【0009】第5の発明の加熱調理器は、前記熱風循環
用モータの上方に排気口を有し、前記加熱室背面の上部
に配置されるのが前記第2ファンモータである上記第2
〜第4のいずれか1つの発明の加熱調理器であって、前
記第2ファンモータにより前記第2冷却ファンから発生
した冷却風が前記高圧トランスを冷却するとともに前記
熱風循環用モータの側部に当てられ、その冷却風の一部
が前記排気口から加熱調理器外部へ排出され、他の一部
が熱風循環用モータの下部を冷却した後、当てられた前
記側部に対して反対側の側部に沿って流れ、前記排気口
から加熱調理器外部へ排出されることを特徴とする。
【0010】第6の発明の加熱調理器は、上記第5の発
明の構成において、さらに前記熱風循環用モータを保持
する整風部材を備え、その整風部材が前記加熱室背面に
対して垂直な面に開口を有することを特徴とする。
【0011】第7の発明の加熱調理器は、上記第2〜第
6のいずれか1つの発明の構成において、前記第1,第
2冷却ファンのうちの少なくとも一方がシロッコファン
であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した加熱調理
器を、図面を参照しつつ説明する。図1〜図4に、本発
明に係る加熱調理器の一実施の形態を示す。図2は加熱
調理器の背面側外観(20:背面板;A,B,C:排気
口)を示しており、図3はドア11が開いた状態にある
加熱調理器の正面側外観を示している。また、図1は背
面側から見た加熱調理器内部の冷却構成等を示してお
り、図4は背面側から見た加熱調理器内部の加熱構成等
を示している。この加熱調理器は、高速熱風循環加熱と
高周波加熱の両加熱機能を備えており、いずれか一方の
みの加熱も両方同時の加熱も行うことが可能になってい
る。そして、その設定やその他の調理条件等の設定は、
操作パネル12からの入力により行う構成になってい
る。
【0013】高速熱風循環加熱は、ヒータ16(図1,
図4),熱風循環用ファン6F(図4),熱風循環用モー
タ6M(図1,図4)等から成る第1加熱手段で行われ
る。ヒータ16は上ダクトDUと横ダクトDSの中にそ
れぞれ配置されており、熱風循環用ファン6Fはファン
ケースFC(図1,図3,図4)内に配置されている。熱
風循環用モータ6Mは加熱室1の背壁後方に設けられて
いる機械室9(図1,図4)の中央部に配置されており、
加熱室1内には図3に示すように熱風の上吹出口2U,
横吹出口2S及び吸込口3が設けられている。
【0014】ドア11を閉めた状態で高速熱風循環加熱
による調理を開始すると、熱風循環用モータ6Mにより
熱風循環用ファン6Fが回転する。熱風循環用ファン6
Fの回転により、加熱室1内の空気が吸込口3からファ
ンケースFC内に吸い込まれる。そして、上ダクトDU
を流れてヒータ16で加熱されたのち上吹出口2Uから
加熱室1内へ吹き出され、それと同時に、横ダクトDS
を流れてヒータ16で加熱されたのち横吹出口2Sから
加熱室1内へ吹き出される。上吹出口2Uと横吹出口2
Sから吹き出された空気は、再び吸込口3に吸い込まれ
ることにより熱風循環気流が形成される。このようにし
て高速の熱風循環気流が形成され、その熱風循環気流に
よりターンテーブル18(図3)上の被調理物(不図示)が
熱風加熱される。
【0015】熱風循環用ファン6Fとして、熱風循環用
モータ6Mによる正逆回転が可能な遠心ファンを用いれ
ば、その回転方向により2方向風量の切り替えを行うこ
とが可能である。例えば、熱風循環用ファン6Fの左回
転時には、上ダクトDUを通って上吹出口2Uから吹き
出される風量が、横ダクトDSを通って横吹出口2Sか
ら吹き出される風量よりも多くなるようにする。逆に、
熱風循環用ファン6Fの右回転時には、横ダクトDSを
通って横吹出口2Sから吹き出される風量が、上ダクト
DUを通って上吹出口2Uから吹き出される風量よりも
多くなるようにする。このように、上からの吹き出しと
横からの吹き出しとの風量比を切り替えることにより、
被調理物の種類等に応じた調理を行うことができる。
【0016】高周波加熱は、マグネトロン4(図1,図
4),マグネトロン4を動作させる高圧トランス5(図
1)等を含む高周波加熱装置から成る第2加熱手段で行
われる。マグネトロン4と高圧トランス5は、図1に示
すように機械室9の両側部に配置されている。ドア11
を閉めた状態で高周波加熱による調理を開始すると、高
圧トランス5によりマグネトロン4が作動してマイクロ
波が発生する。発生したマイクロ波は導波管7を通って
給波口7aから加熱室1内に導かれ、そのマイクロ波に
よりターンテーブル18上の被調理物(不図示)が高周波
加熱される。
【0017】この加熱調理器のように高速熱風循環加熱
方式と高周波加熱方式を採用する場合には、大重量の電
気部品を限られた設置空間内に効率的に配置して、適正
な重量バランスにより機器の安定した設置を可能にする
必要がある。しかし、高速熱風循環加熱方式を採用する
と、一般に機器の前側が重くなってしまい、適正な重量
バランスをとることができなくなる。これは機器の前側
に配置するドアが重いためである。ドアが重くなる原因
としては、加熱室の断熱性能を向上させるために、空間
が確保された3層ガラスをドアに採用すること等が挙げ
られる。
【0018】上記問題点を解決するために本実施の形態
では、図1に示すように、加熱室1の背壁後方に機械室
9を設け、その機械室9の中央部に熱風循環用モータ6
Mを配置するとともに、機械室9の両側部にマグネトロ
ン4,高圧トランス5を配置している。重量の大なる熱
風循環用モータ6M,マグネトロン4及び高圧トランス
5が、加熱室1の背壁後方の機械室9に横方向に並べて
配置されているため、機器の前後・左右方向の重量バラ
ンスが改善される。また、マグネトロン4と高圧トラン
ス5が熱風循環用モータ6Mからある程度間隔をあけて
配置されているため、左右方向の重量バランスと冷却効
率の向上とを同時に達成することができる。
【0019】また、前述したような高速熱風循環加熱や
高周波加熱を行うと、各加熱手段を構成している電気部
品に発熱が生じる。電気部品のなかでも熱風循環用モー
タ6M,マグネトロン4及び高圧トランス5は発熱量が
大きいので、これらを効率的に冷却する必要がある。こ
の加熱調理器は、マグネトロン4を冷却するための第1
冷却ファン(シロッコファン)4Fと、その第1冷却ファ
ン4Fを駆動する第1ファンモータ4Mと、高圧トラン
ス5を冷却するための第2冷却ファン(シロッコファン)
5Fと、その第2冷却ファン5Fを駆動する第2ファン
モータ5Mと、を備えており、そして後述するように、
2つの冷却ファン4F,5Fから発生する気流を熱風循
環用モータ6Mの冷却に有効利用することで高い冷却効
率を達成している。
【0020】高周波加熱のみを行う場合には、熱風循環
用モータ6Mの冷却は不要であるが、マグネトロン4と
高圧トランス5の冷却が必要である。高速熱風循環加熱
のみを行う場合には、マグネトロン4と高圧トランス5
の冷却は不要であるが、加熱室1を中心とした機器全体
の温度が大きく上昇するため、熱風循環用モータ6Mの
みならず、その他の電子部品等の冷却も必要である。ま
た、両方の加熱を同時に行う場合には、マグネトロン
4,高圧トランス5,熱風循環用モータ6M,その他の
電子部品等の冷却が必要である。したがって、いずれの
加熱を行う場合でも第1,第2冷却ファン4F,5Fを
駆動して機械室9内での冷却動作を行う必要がある。
【0021】また、高周波加熱のみを行うと加熱室1内
において被調理物の温度が最も早く上昇するため、被調
理物から発生した蒸気等が加熱室1内にこもってドア1
1等に曇りが発生しやすくなる。この曇りの発生を防止
するには、加熱室1内を換気することが望ましい。これ
に対し少なくとも高速熱風循環加熱を行う調理において
は、高速の熱風循環気流によって加熱室1全体の温度が
上昇するため、ドア11等に曇りが発生することはな
い。高速熱風循環加熱時に冷却風を加熱室1内へ導く
と、加熱室1内の温度が低下して加熱効率が低下する等
の不具合が生じてしまうので、加熱室1内の温度低下を
抑えて加熱効率を向上させるために、むしろ加熱室1内
の密閉状態を保つ必要がある。
【0022】そこでこの加熱調理器では、第1加熱手段
(ヒータ16等)が動作する加熱調理であるか否かに応じ
て加熱室1の換気/密閉の切り替えを行う構成にしてい
る。例えば高周波加熱のみを行う場合(つまり第1加熱
手段が動作しない場合)には、吸気ダクトD4の開口に
設けられているダンパー14を開いて吸気ダクトD4,
排気ダクトD3等で加熱室1内を換気する気流を形成す
る。高速熱風循環加熱のみを行う場合や両方の加熱を同
時に行う場合のように、少なくとも高速熱風循環加熱を
行う場合(つまり第1加熱手段が動作する場合)には、吸
気ダクトD4の開口に設けられているダンパー14を閉
じて加熱室1内を密閉状態にする。
【0023】いずれかの加熱による調理を開始すると、
第1ファンモータ4Mにより第1冷却ファン4Fが回転
する。第1冷却ファン4Fの回転によって、底面板10
に設けられている吸気口E1から機内に空気が取り込ま
れ、第1冷却ファン4Fから冷却風が発生する。発生し
た冷却風は第1冷却ファン4Fとマグネトロン4との間
で整風板13により分流され、分流された一方がマグネ
トロン4を冷却し、他方が整風板13の開口13aを通
って排気ダクトD2内に流れ込む。
【0024】高速熱風循環加熱のみを行う場合と両方の
加熱を同時に行う場合には、マグネトロン4を冷却した
後の空気は排気ダクトD1に流れ込んで2方に分流され
る。一方は背面板20(図2)に形成されている排気口A
から加熱調理器外部へ排出され、他方は排気ダクトD2
内に流れ込む。この場合、ダンパー14は閉じた状態に
あるため吸気ダクトD4に空気が流れ込むことはなく、
前述したように加熱室1内の密閉状態は保たれる。
【0025】高周波加熱のみを行う場合には、マグネト
ロン4を冷却した後の空気は排気ダクトD1に流れ込ん
で3方に分流される。一部は背面板20(図2)に形成さ
れている排気口Aから加熱調理器外部へ排出され、他の
一部は排気ダクトD2内に流れ込み、更に他の一部はダ
ンパー14が開いた状態にある吸気ダクトD4に流れ込
む。吸気ダクトD4に流れ込んだ空気は、吸気口E4
(図1,図3,図4)から加熱室1内に入り、加熱室1の
排気口E3(図3)から排気ダクトD3(図1,図4)へ流
れ出る。その結果、加熱室1内が換気され、被調理物か
ら発生した蒸気等も一緒に排気ダクトD3へ流れ出るこ
とになる。排気ダクトD3に流れ込んだ空気は、排気ダ
クトD3内を機械室9側に向かって流れ、背面板20
(図2)に形成されている排気口Cから加熱調理器外部へ
排出される。このようにマグネトロン4を冷却した後の
空気を加熱室1内の換気に利用することにより、ドア1
1等に曇りが発生するのを防止することができる。
【0026】また、いずれかの加熱による調理を開始す
ると、第2ファンモータ5Mにより第2冷却ファン5F
が回転する。第2冷却ファン5Fの回転によって、側面
板(不図示)に設けられている吸気口E2から機内に空気
が取り込まれ、第2冷却ファン5Fから冷却風が発生す
る。発生した冷却風は整風板15で排気ダクトD2内に
導かれ、高圧トランス5を冷却するとともに熱風循環用
モータ6Mの(高圧トランス5側の)側部に当てられる。
この熱風循環用モータ6Mは、加熱室1の背壁に固定さ
れており、更に整風部材8でも保持されている。整風部
材8には加熱室1背面に対して垂直な面に開口8aが形
成されており、気流が阻害されることなく開口8aを通
過できるように構成されている。
【0027】熱風循環用モータ6Mの側部に当てられた
冷却風の一部は、排気ダクトD2内を熱風循環用モータ
6Mの側部に沿って上昇する。熱風循環用モータ6Mの
上方には、背面板20(図2)に形成されている排気口B
が位置している。したがって、上昇した空気は排気口B
から加熱調理器外部へ排出されることになる。他の一部
は、整風部材8の開口8aを通過しながら熱風循環用モ
ータ6Mの下部を冷却する。熱風循環用モータ6Mの下
部を冷却した空気は、そのマグネトロン4側の側部(つ
まり高圧トランス5側の側部に対して反対側に位置する
側部)に沿って流れる。このとき、整風板13の開口1
3aから排気ダクトD2内に流れ込んだ空気、及びマグ
ネトロン4の冷却後に排気ダクトD2内に流れ込んだ空
気と合流する。そして、排気ダクトD2内を熱風循環用
モータ6Mの側部に沿って上昇し、排気口Bから加熱調
理器外部へ排出される。
【0028】この加熱調理器では、第1,第2ファンモ
ータ4M,5Mや第1,第2冷却ファン4F,5Fがマ
グネトロン4,高圧トランス5の近傍にそれぞれ配置さ
れており、一方の冷却手段が加熱室1背面の下部に位置
し、他方の冷却手段が加熱室1背面の上部に位置してい
る。このようにマグネトロン4と高圧トランス5に対す
る冷却構成を上下に分けて配置すると、機器の重量バラ
ンスが改善されるとともに、第1,第2冷却ファン4
F,5Fからの冷却風が互いに妨げ合うことなく熱風循
環用モータ6Mの周囲を流れることが可能になる。した
がって、マグネトロン4や高圧トランス5だけでなく、
熱風循環用モータ6Mも効率良く冷却される。
【0029】ここでは、加熱室1背面の下部に配置され
ている第1ファンモータ4Mにより第1冷却ファン4F
から発生した冷却風が主として熱風循環用モータ6Mの
上部を冷却し、それと同時に、加熱室1背面の上部に配
置されている第2ファンモータ5Mにより第2冷却ファ
ン5Fから発生した冷却風が主として熱風循環用モータ
6Mの下部を冷却する。このため、中央部に位置する熱
風循環用モータ6Mを介して、マグネトロン4及び第1
ファンモータ4Mと高圧トランス5及び第2ファンモー
タ5Mとの重量バランスが良くなる。さらに、第1,第
2冷却ファン4F,5Fから発生した冷却風が互いに妨
げ合うことなく熱風循環用モータ6Mの周囲を流れるこ
とが可能になる。
【0030】この加熱調理器では、第1ファンモータ4
Mにより第1冷却ファン4Fから発生した冷却風がその
第1冷却ファン4Fとマグネトロン4との間で分流さ
れ、分流された一方がマグネトロン4を冷却し、他方が
熱風循環用モータ6Mの側部に当てられた後、排気口B
から加熱調理器外部へ排出される構成になっている。こ
のため、マグネトロン4と熱風循環用モータ6Mとに対
する冷却程度の割合を必要に応じて変化させることが可
能であり、したがって第1冷却ファン4Fの気流を熱風
循環用モータ6Mの冷却に有効利用することが可能であ
る。また、マグネトロン4冷却後の気流が排気ダクトD
2内に流れ込む構成になっているため、第1冷却ファン
4Fの気流が熱風循環用モータ6Mの冷却にも有効利用
され、高い冷却効率を達成することができる。
【0031】また前述したように、第2ファンモータ5
Mにより第2冷却ファン5Fから発生した冷却風が高圧
トランス5を冷却するとともに熱風循環用モータ6Mの
側部に当てられ、その冷却風の一部が排気口Bから加熱
調理器外部へ排出され、他の一部が熱風循環用モータ6
Mの下部を冷却した後、当てられた前記側部に対して反
対側の側部に沿って流れ、排気口Bから加熱調理器外部
へ排出される構成になっている。このため、第2冷却フ
ァン5Fの気流が熱風循環用モータ6Mの冷却にも有効
利用され、高い冷却効率を達成することができる。
【0032】この加熱調理器では、重量物である熱風循
環用モータ6Mが整風部材8で支持されている。整風部
材8には冷却風が通れるように流れ方向に対して垂直な
開口8aが設けられており、その開口8aを通して第2
冷却ファン5Fから発生する冷却風の流れが整風され
る。したがって、冷却風の流れを妨げることなく熱風循
環用モータ6Mを効率良く冷却することができる。ま
た、第1,第2冷却ファン4F,5Fには、いずれもシ
ロッコファンが用いられている。シロッコファンは、冷
却風の吹出し方向がプロペラファンに比べて収束される
(つまり広がらない)ので、冷却風の流れを制御しやす
い。したがって、第1,第2冷却ファン4F,5Fのう
ちの少なくとも一方をシロッコファンで構成すれば、熱
風循環用モータを効率良く冷却することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、加熱室の背壁後方に位置する機械室において中央部
に熱風循環用モータ、両側部にマグネトロン,高圧トラ
ンスが配置されるため、機器の前後・左右方向の重量バ
ランスが改善されるという効果がある。さらに第2,第
3,第4又は第5の発明によれば、マグネトロンや高圧
トランスの冷却を効率良く行うことができるだけでな
く、第1,第2冷却ファンから発生した冷却風が熱風循
環用モータの周囲を流れることが可能になるため、熱風
循環用モータの冷却も効率良く行うことができる。
【0034】第6の発明によれば、重量物である熱風循
環用モータが冷却ファンから発生する風の流れを整風す
る整風部材で保持されているので、熱風循環用モータの
冷却を効率良く行うことができる。また第7の発明によ
れば、第1,第2冷却ファンのうちの少なくとも一方が
シロッコファンであるため、冷却風の流れを制御しやす
く、したがって熱風循環用モータの冷却を効率良く行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 背面側から見た加熱調理器内部の冷却構成等
を示す斜視図。
【図2】 加熱調理器の外観を示す背面図。
【図3】 ドアが開いた状態にある加熱調理器の外観を
透視図法で示す正面図。
【図4】 背面側から見た加熱調理器内部の加熱構成等
を示す斜視図。
【符号の説明】
1 加熱室 2U 上吹出口 2S 横吹出口 3 吸込口 4 マグネトロン 4M 第1ファンモータ 4F 第1冷却ファン 5 高圧トランス 5M 第2ファンモータ 5F 第2冷却ファン 6M 熱風循環用モータ 6F 熱風循環用ファン 8 整風部材 8a 開口 9 機械室 16 ヒータ A,B,C 排気口 E1,E2 吸気口 D1,D2,D3 排気ダクト E3 排気口 D4 吸気ダクト E4 吸気口 DU 上ダクト DS 横ダクト FC ファンケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 隆司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3L086 AA03 BA05 BB04 BE01 BE02 BE11 DA01 DA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内に熱風の吹出口と吸込口を設け
    て高速の熱風循環気流を形成し、その熱風循環気流によ
    り被調理物を加熱する第1加熱手段と、マグネトロン及
    びそのマグネトロンを動作させる高圧トランスを含む高
    周波加熱装置で被調理物を高周波加熱する第2加熱手段
    と、前記マグネトロンを冷却するための第1冷却ファン
    と、その第1冷却ファンを駆動する第1ファンモータ
    と、前記高圧トランスを冷却するための第2冷却ファン
    と、その第2冷却ファンを駆動する第2ファンモータ
    と、を備えるとともに、前記熱風循環気流の形成に用い
    る熱風循環用モータを前記第1加熱手段に備えた加熱調
    理器において、 前記加熱室の背壁後方に機械室を設け、その機械室の中
    央部に前記熱風循環用モータを配置するとともに、前記
    機械室の両側部に前記マグネトロン,高圧トランスを配
    置したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2ファンモータを前記マグ
    ネトロン,高圧トランスの近傍にそれぞれ配置するとと
    もに、そのうちの一方を加熱室背面の下部に配置し、他
    方を加熱室背面の上部に配置し、前記第1,第2ファン
    モータにより前記第1,第2冷却ファンから発生した冷
    却風で前記熱風循環用モータが冷却されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記加熱室背面の下部に配置された第1
    又は第2ファンモータにより第1又は第2冷却ファンか
    ら発生した冷却風が主として前記熱風循環用モータの上
    部を冷却するとともに、前記加熱室背面の上部に配置さ
    れた第1又は第2ファンモータにより第1又は第2冷却
    ファンから発生した冷却風が主として前記熱風循環用モ
    ータの下部を冷却することを特徴とする請求項2記載の
    加熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記熱風循環用モータの上方に排気口を
    有し、前記加熱室背面の下部に配置されるのが前記第1
    ファンモータである請求項3記載の加熱調理器であっ
    て、前記第1ファンモータにより前記第1冷却ファンか
    ら発生した冷却風がその第1冷却ファンと前記マグネト
    ロンとの間で分流され、分流された一方が前記マグネト
    ロンを冷却し、他方が前記熱風循環用モータの側部に当
    てられた後、前記排気口から加熱調理器外部へ排出され
    ることを特徴とする加熱調理器。
  5. 【請求項5】 前記熱風循環用モータの上方に排気口を
    有し、前記加熱室背面の上部に配置されるのが前記第2
    ファンモータである請求項2〜4のいずれか1項に記載
    の加熱調理器であって、前記第2ファンモータにより前
    記第2冷却ファンから発生した冷却風が前記高圧トラン
    スを冷却するとともに前記熱風循環用モータの側部に当
    てられ、その冷却風の一部が前記排気口から加熱調理器
    外部へ排出され、他の一部が熱風循環用モータの下部を
    冷却した後、当てられた前記側部に対して反対側の側部
    に沿って流れ、前記排気口から加熱調理器外部へ排出さ
    れることを特徴とする加熱調理器。
  6. 【請求項6】 さらに前記熱風循環用モータを保持する
    整風部材を備え、その整風部材が前記加熱室背面に対し
    て垂直な面に開口を有することを特徴とする請求項5記
    載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 前記第1,第2冷却ファンのうちの少な
    くとも一方がシロッコファンであることを特徴とする請
    求項2〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002756A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Hitachi Appliances Inc 電子レンジ
JP2009008298A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器
JP2012026619A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2017015365A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 東芝ホームテクノ株式会社 加熱調理器

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